JP2015160535A - ステアリング装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】車両衝突時に安定して作動し、製造時に作業者の熟練を要しない衝撃吸収機構を備えるステアリング装置を提供する。【解決手段】衝撃吸収機構39を備えるステアリング装置100は、ステアリングシャフト1を支持するアッパコラムチューブ21と、アッパコラムチューブ21と相対移動可能なロアコラムチューブ22と、アッパコラムチューブ21に連結され、ステアリングホイール8側に切り欠き35aを有するアッパ固定ブラケット35と、を備え、衝撃吸収機構39は、アッパ固定ブラケット35に固定されるブラケット固定部41と、車体に固定されるとともに切り欠きと係合するカプセル部34,42と、ブラケット固定部41とカプセル部34,42とを接続しアッパ固定ブラケット35とカプセル部34,42とが相対移動することで破断する破断部43と、を有し、カプセル部34,42に対する破断部43の接続位置は、車体の前方寄りである。【選択図】図1

Description

本発明は、車両に搭載されるステアリング装置に関する。
従来のステアリング装置として、特許文献1には、車両衝突時に運転者がステアリングホイールに衝突することによって生じる衝撃エネルギーを吸収する衝撃吸収機構を備えるステアリング装置が開示されている。
このステアリング装置は、アッパーコラムを車体に取り付けるブラケットと、ブラケットのフランジ部に固定されるカプセルと、を備える。カプセルにはボルト穴が設けられ、ボルト穴にボルトを挿通することでカプセルが車体に固定される。また、ブラケット及びカプセルには互いに対向する位置に貫通孔が設けられ、この貫通孔に樹脂を射出成型して樹脂ピンが形成される。ブラケットは、この樹脂ピンによってカプセルに固定される。
車両衝突時、運転者がステアリングホイールに衝突してブラケットがカプセルに対してスライドする方向に衝撃が加わると、樹脂ピンが破断して衝撃エネルギーが吸収される。
特開2007−76613号公報
しかし、上記従来の技術では、貫通孔において樹脂ピンを射出成型する際に、樹脂の量及び圧力を調整する必要があるので、作業者の熟練を要するとともに、樹脂ピンが破断する荷重にばらつきが生じるおそれがあった。
本発明は、このような技術的課題に鑑みてなされたものであり、車両衝突時に安定して作動し、製造時に作業者の熟練を要しない衝撃吸収機構を備えるステアリング装置を提供することを目的とする。
本発明は、ステアリングホイールを通じてステアリングシャフトに加わる衝撃エネルギーを吸収する衝撃吸収機構を備えるステアリング装置であって、前記ステアリングシャフトを回転自在に支持するアッパコラムチューブと、車体に固定され、前記アッパコラムチューブと相対移動可能なロアコラムチューブと、前記アッパコラムチューブに連結され、前記ステアリングホイール側に切り欠きを有するアッパ固定ブラケットと、を備え、前記衝撃吸収機構は、前記アッパ固定ブラケットに固定されるブラケット固定部と、前記車体に固定されるとともに前記アッパ固定ブラケットの前記切り欠きと係合するカプセル部と、前記ブラケット固定部と前記カプセル部とを接続し前記アッパ固定ブラケットと前記カプセル部とが相対移動することで破断する破断部と、を有し、前記カプセル部に対する前記破断部の接続位置は、前記車体の前方寄りであることを特徴とする。
本発明によれば、破断部をカプセル部の車体前方寄りに設けたことにより、ステアリング装置に作用する衝撃に応じて破断部が安定して破断するので、作業者の熟練を要せずに、車両衝突時に安定して作動する衝撃吸収機構を備えるステアリング装置を提供することができる。
本発明の実施形態に係る電動パワーステアリング装置の平面図である。 本発明の実施形態に係る電動パワーステアリング装置の側面図である。 図1におけるA−A断面を示す断面図である。 図1におけるB−B断面を示す断面図である。 衝撃吸収部材の平面図である。 衝撃吸収部材を軸方向から見た場合の側面図である。 衝撃吸収部材の変形例の平面図である。
図面を参照して、本発明の実施形態について説明する。
以下では、本発明の実施形態として電動パワーステアリング装置100を例にとって説明する。
まず、図1〜図3を参照して、電動パワーステアリング装置100の全体構成について説明する。
電動パワーステアリング装置100は、ドライバーがステアリングホイール8に加える操舵力を電動モータ13の回転トルクにて補助する装置である。
電動パワーステアリング装置100は、ステアリングホイール8が連結されるステアリングシャフト1と、内部を挿通するステアリングシャフト1を回転自在に支持するステアリングコラム2と、トーションバー(図示せず)を介してステアリングシャフト1と連結される出力シャフト4と、を備える。
出力シャフト4は、ユニバーサルジョイント、ピニオン、ラック等を介して車輪に連結される。ドライバーがステアリングホイール8を操舵することによって、ラックが軸方向に移動して車輪の向きが変化する。
以下では、ステアリングホイール8側を車体後方、出力シャフト4側を車体前方として説明する。
電動モータ13の回転トルクは、ギヤケース32に収容される減速機を介して出力シャフト4に補助トルクとして付与される。電動モータ13は、ステアリングホイール8に加わる操舵力を検出するトルクセンサの検出結果に基づいて制御される。トルクセンサはセンサケース31に収容される。
ステアリングシャフト1は、後端部にステアリングホイール8が連結される略円筒状のアッパシャフト11と、アッパシャフト11と同軸的に接続され、前方側がトーションバーを介して出力シャフト4に連結される略円筒状のロアシャフト12と、からなる。ロアシャフト12の後方側はアッパシャフト11の中空部に挿入され、両者はセレーション結合される。アッパシャフト11とロアシャフト12は、セレーション結合によって、一体回転可能でかつ軸方向に相対移動可能に接続される。
ステアリングコラム2は、軸受23を介してアッパシャフト11を回転自在に支持する略円筒状のアッパコラムチューブ21と、アッパコラムチューブ21と同軸的に配置され、前端部がセンサケース31に固定される略円筒状のロアコラムチューブ22と、からなる。アッパコラムチューブ21の前方側にはロアコラムチューブ22の後方側が挿入され、両者は軸方向に相対移動可能である。アッパシャフト11とアッパコラムチューブ21は、軸受23によって軸方向の相対移動が規制されている。センサケース31の後方部には、他の部位よりも小径な筒状の小径部31aが形成され、小径部31aの外周面にロアコラムチューブ22の前端部の内周面が圧入される。
出力シャフト4は、ギヤケース32に軸受16を介して回転自在に支持される。
電動パワーステアリング装置100は、車体に固定されると共にステアリングコラム2を支持するアッパ固定ブラケット35と、車体に固定されると共に一対のアーム38a,38bを介してギヤケース32を揺動可能に支持するロア固定ブラケット(図示せず)と、を介して車体に取り付けられる。
電動パワーステアリング装置100は、ステアリングホイール8がドライバーから見て上下方向(図2に示す実線矢印の方向)に移動するようにステアリングコラム2を一対のアーム38a,38bを中心に揺動可能とするチルト機構と、ステアリングホイール8がドライバーから見て前後方向(図2に示す点線矢印の方向)に移動するようにステアリングコラム2を伸縮可能とするテレスコピック機構と、ステアリングコラム2の揺動及び伸縮の規制とその規制の解除とを切り換え可能な解除機構と、を備える。
以下では、チルト機構、テレスコピック機構、及び解除機構について説明する。
アッパコラムチューブ21には、外周を囲むようにコラムブラケット51が固定される。コラムブラケット51は、アッパ固定ブラケット35に固定された支持ブラケット52に支持され、支持ブラケット52に対して移動可能なようにガイドピン53によって連結される。
支持ブラケット52は、コラムブラケット51の両側壁51aを挟むように延びる一対の側壁52aを有する。ガイドピン53は、支持ブラケット52の両側壁52aとコラムブラケット51の両側壁51aとを貫通して設けられる。支持ブラケット52の両側壁52aには、ガイドピン53の移動をガイドするガイド穴52bが形成される。ガイド穴52bはステアリングコラム2の軸方向に対して略直交する方向に形成される。ガイドピン53がガイド穴52bに沿って移動することによって、コラムブラケット51が支持ブラケット52の両側壁52aの内周面に沿って移動する。これにより、ステアリングコラム2が一対のアーム38a,38bを中心に揺動し、ステアリングホイール8はドライバーから見て上下方向に移動する。
また、コラムブラケット51の両側壁51aには、ガイドピン53の移動をガイドするガイド穴51b(図3参照)がステアリングコラム2の軸方向に沿って形成される。ガイドピン53がガイド穴51bに沿って移動することによって、コラムブラケット51が支持ブラケット52の両側壁52aの内周面に沿って移動する。これにより、アッパコラムチューブ21がアッパシャフト11と共に軸方向へ移動し、ステアリングホイール8はドライバーから見て前後方向に移動する。
ガイドピン53には、ドライバーが運転席にて操作可能な操作レバー37が回転自在に取り付けられる。操作レバー37を操作することによって、支持ブラケット52の両側壁52aによるコラムブラケット51の両側壁51aの締め付けとその解除が行われる。具体的には、操作レバー37の操作に伴って回転するカムの作用によって締め付けとその解除が行われる。
操作レバー37が締め付け位置にある場合には、コラムブラケット51の両側壁51aが支持ブラケット52の両側壁52aによって締め付けられた状態となり、支持ブラケット52に対するコラムブラケット51の移動が規制されるため、ステアリングコラム2の揺動及び伸縮が規制される。一方、操作レバー37が開放位置にある場合には、支持ブラケット52の両側壁52aによるコラムブラケット51の両側壁51aの締め付けが解除された状態となり、支持ブラケット52に対するコラムブラケット51の移動が可能となるため、ステアリングコラム2の揺動及び伸縮の規制が解除される。
次に、衝撃吸収機構39について説明する。衝撃吸収機構39は、ボルトを介して車体に固定される一対のカプセル34と、樹脂製の衝撃吸収部材40と、を有し、図1及び図2に示すように、アッパ固定ブラケット35に固定される。
アッパ固定ブラケット35には、ステアリングホイール8側に開口し、カプセル34に係合する切り欠き35aが形成される。カプセル34の両側面には、切り欠き35aと係合する係合溝34aが形成される。カプセル34を開口側から切り欠き35aにスライドさせて嵌め込むとアッパ固定ブラケット35がカプセル34によって挟持され、アッパ固定ブラケット35とカプセル34とはアッパコラムチューブ21の軸に垂直な方向への相対移動が規制される。
カプセル34はさらに、カプセル34を車体に固定するボルトが挿通する挿通孔34bと、挿通孔34bの外縁に沿って車体側に隆起した隆起部34cと、を有する。挿通孔34b及び隆起部34cは、カプセル34のほぼ中央に形成される。さらにアッパ固定ブラケット35には、アッパコラムチューブ21の上方(図2の上方向)に下方へと窪んだ凹部35bが形成される。
次に、衝撃吸収部材40について説明する。図4は、図1におけるB−B断面を示す断面図であり、アッパ固定ブラケット35及び衝撃吸収機構39以外の部材については省略して示している。図5Aは、衝撃吸収部材40の平面図である。図5Bは、衝撃吸収部材40をアッパコラムチューブ21の軸方向から見た場合の側面図である。
衝撃吸収部材40は、アッパ固定ブラケット35の凹部35bに嵌め込まれる凸部41aを有するブラケット固定部41と、内周がカプセル34の隆起部34cの外周と嵌合する貫通孔42aを有する一対のカプセル固定部42と、ブラケット固定部41とカプセル固定部42とを接続する破断部43と、を有し、樹脂によって一体成形される。
ブラケット固定部41がアッパ固定ブラケット35に対して一体的に固定され、カプセル固定部42がカプセル34に対して一体的に固定されることによって、衝撃吸収部材40は、アッパ固定ブラケット35に固定される。ここで、カプセル34とカプセル固定部42とが一体化した部分が請求項のカプセル部に該当する。
破断部43は、図5A及び図5Bに示されるように、カプセル固定部42の接続面42bの車体前方寄りの部分と、ブラケット固定部41の接続面41bの車体前方寄りの部分と、を車体の前後方向に所定の領域に亘って接続している。すなわち、カプセル固定部42の接続面42bの車体前方寄りの部分は、破断部43が接続される接続領域となる一方で、車体後方寄りの部分は、破断部43が接続されない非接続領域となる。破断部43がカプセル固定部42の接続面42bの車体前方寄りの部分に接続しているとは、カプセル固定部42の貫通孔42aを挿通するボルトによる締め付け位置の中心よりも、破断部43の車体前後方向における中間点が、車体前後方向において車体前方側に位置する状態で破断部43がカプセル固定部42に接続していることを意味する。また、破断部43は、図5Bに示されるように、カプセル固定部42及びブラケット固定部41に比べて薄肉に形成され、他の部位よりも破断しやすい形状を有している。
以上の実施形態では、衝撃吸収機構39を構成するカプセル34と衝撃吸収部材40とは別部材で形成されている。これに代えて、カプセル34と衝撃吸収部材40とを樹脂により一体的に形成してもよい。カプセル34の係合溝34aに相当する形状は、アッパ固定ブラケット35に対して例えばモールド成形を行うことにより形成される。カプセル34と衝撃吸収部材40とを一体的に形成する方法は、これに限らずどのような方法でもよい。ここで、カプセル固定部42とカプセル34とが一体的に形成された部分が請求項のカプセル部に該当する。
次に、衝撃吸収機構39の作用について説明する。
車両衝突時にステアリングホイール8を通じてステアリングシャフト1に過大な荷重が作用した場合、アッパシャフト11及びアッパコラムチューブ21が一体的に軸方向に移動し、ガイドピン53がガイド穴51bの終端(テレスコピック調整機構のストローク端)に当接するまで移動する。さらに、上記荷重がアッパコラムチューブ21からコラムブラケット51、支持ブラケット52を介してアッパ固定ブラケット35に作用する。アッパ固定ブラケット35に荷重が作用すると、アッパ固定ブラケット35は、切り欠き部35cがカプセル34の係合溝34aから外れる方向、すなわちステアリングホイール8とは反対方向へ移動しようとする。このとき、カプセル34に固定されているカプセル固定部42とアッパ固定ブラケット35に固定されているブラケット固定部41とが相対移動して破断部43が破断する。これにより、車両衝突時にステアリングホイール8に過大な荷重が作用した場合に、アッパコラムチューブ21及びアッパシャフト11が車体に対して移動し、アッパシャフト11に加わる衝撃エネルギーが吸収される。
具体的には、カプセル固定部42は貫通孔42aを挿通するボルトにより車体に固定されているので、図5A中に実線矢印Fで示されるように、アッパ固定ブラケット35を介してブラケット固定部41に荷重が作用すると、カプセル固定部42の車体前方部に接続された破断部43を介してカプセル固定部42にも荷重が伝達され、カプセル固定部42にはボルトによる締結位置を中心としたモーメントが作用する。このため、図5A中に破線矢印Mで示されるように、カプセル固定部42の車体後方部は、ブラケット固定部41側に移動する一方、カプセル固定部42の車体前方部は、ブラケット固定部41から離れる方向に移動する。
ここで、前述のように、カプセル固定部42の接続面42bの車体後方寄りには破断部43が接続されない非接続領域が設けられているため、図5Aに示されるように、カプセル固定部42の車体後方部とブラケット固定部41との間には隙間が形成される。この隙間がカプセル固定部42の変位を許容する空間となり、カプセル固定部42の車体後方部は、制約を受けずにブラケット固定部41側に移動する。
カプセル固定部42の車体後方部がブラケット固定部41側に移動するのに伴い、カプセル固定部42の車体前方部に接続された破断部43は破断を開始し、カプセル固定部42に作用する荷重に応じて安定して破断する。破断部43が完全に破断すると、カプセル固定部42及びカプセル34は、ボルトにより車体に固定されているため固定位置に留まる一方、ブラケット固定部41は、凸部41aを介してアッパ固定ブラケット35に係止しているため、アッパ固定ブラケット35とともに車体前方へ移動する。
破断部43が破断する荷重は、非接続領域の大きさ、すなわち、カプセル固定部42に対する破断部43の接続位置に応じて変化する。例えば、破断荷重を小さくしたい場合は、カプセル固定部42に対する破断部43の接続位置を車両前方寄りにずらして非接続領域を大きくし、荷重がかかった際にカプセル固定部42の車体後方部がブラケット固定部41側へ移動し易い構成とする。
以上の実施形態によれば、以下に示す効果を奏する。
破断部をカプセル部の車体前方寄りに設けたことによって、ステアリング装置に作用する衝撃に応じてカプセル部が変位し易くなる。カプセル部の変位に伴いカプセル部に接続された破断部が安定して破断するので、作業者の熟練を要せずに、車両衝突時に安定して作動する衝撃吸収機構を備えるステアリング装置を製造することができる。
さらに、カプセル34の隆起部34cにカプセル固定部42の貫通孔42aを嵌め込むことでカプセル固定部42をカプセル34に固定するので、簡易な構造で衝撃吸収部材40をカプセル34に固定することができるとともに、カプセル固定部42はカプセル34を車体に固定するボルトによって共に固定されるのでカプセル固定部42の脱落をより確実に防止することができる。
さらに、衝撃吸収部材40は樹脂製であり、ブラケット固定部41、カプセル固定部42及び破断部43が一体成形されるので、衝撃吸収部材40の製造コストを抑制することができる。また、衝撃吸収機構39を構成する衝撃吸収部材40とカプセル34とを樹脂により一体的に形成した場合は、カプセル34を別部材で形成する必要がなくなるので、さらに製造コストを抑制することができる。
また、破断部43が破断する荷重は、カプセル固定部42に対する破断部43の接続位置により変化するので、接続位置を変更することにより破断荷重を適宜設定することができる。
また、衝撃吸収機構39の破断荷重を決定付ける破断部43は、ブラケット固定部41とカプセル固定部42との間に成形されており、アッパ固定ブラケット35等に直接成形されるものではないため、アッパ固定ブラケット35等の加工精度に左右されることなく、破断荷重を安定させることができる。
また、破断荷重に影響を及ぼす破断部43は、製造時においてその形状が目視可能な状態にあることから、破断部43の外観や寸法等に基づき製品の異常の有無や破断荷重を容易に判定することができ、品質を安定化させることが可能である。
次に、図6を参照して、衝撃吸収部材40の変形例について説明する。図6は、衝撃吸収部材40の変形例の平面図である。
図6に示される変形例では、破断部43は、カプセル固定部42に対しては、接続面42bの車体前方寄りの部分で接続しているが、ブラケット固定部41に対しては、接続面41bの車体後方寄りの部分で接続している点で、図5Aに示される衝撃吸収部材40と異なっている。図6に示される衝撃吸収部材40の形状に合わせて、アッパ固定ブラケット35の凹部35b及び切り欠き35aの位置は適宜変更される。
図6に示される変形例においても、実線矢印Fで示される荷重がブラケット固定部41に作用すると、カプセル固定部42には図5Aに示される場合と同じ方向にモーメントが作用し、カプセル固定部42の車両後方部は、破線矢印Mで示されるように、ブラケット固定部41側に移動する。このため、変形例においても破断部43は、カプセル固定部42に作用する荷重に応じて安定して破断することになる。
また、変形例においては、カプセル固定部42の車両後方部に対向する位置にブラケット固定部41が配置されていない。このため、カプセル固定部42の車両後方部がブラケット固定部41側に移動する際に、その移動を制限するものがないので破断部43はより安定して破断することになる。
変形例において、破断部43は、ブラケット固定部41に対して、接続面41bの車体後方寄りの部分で接続している。これに代えて、接続面41bの車体前後方向の中間の部分に破断部43を接続してもよい。カプセル固定部42の接続面42bの車体前方寄りの部分に破断部43が接続され、カプセル固定部42の車両後方部がブラケット固定部41側へ移動する際に、この移動を許容する空間が確保されていれば、破断部43は安定して破断する。
以上、本発明の実施形態について説明したが、上記実施形態は本発明の適用例の一つを示したに過ぎず、本発明の技術的範囲を上記実施形態の具体的構成に限定する趣旨ではない。
例えば、上記実施形態では電動パワーステアリング装置100について説明したが、本発明は油圧式のパワーステアリング装置にも適用することができ、また、ドライバーがステアリングホイール8に加える操舵力を補助しないステアリング装置にも適用することができる。
さらに、上記実施形態では衝撃吸収部材40は樹脂製であるが、その他の素材であってもよい。
さらに、上記実施形態では、車両衝突時に相対移動するアッパ固定ブラケット35とカプセル34とにそれぞれ嵌め込まれた衝撃吸収部材40が、車両衝突時に破断することで衝撃吸収を行っているが、その他の衝撃吸収機構を組み合わせてもよい。
例えば、ロアシャフト12の外周とアッパシャフト11の内周とにセレーションを形成し、ロアシャフト12を外径が軸方向下方へ行くほど大きくなるようにテーパ状に形成し、車両衝突時にロアシャフト12とアッパシャフト11との相対移動によって両セレーションが塑性又は剪断変形することで衝撃吸収を行う構成を組み合わせてもよい。
さらに、例えば、アッパコラムチューブ21側とロアコラムチューブ22側とをS字形プレートで連結し、車両衝突時にアッパコラムチューブ21とロアコラムチューブ22とが相対移動するのに伴ってS字形プレートがしごかれることで衝撃吸収を行う構成を組み合わせてもよい。
1 ステアリングシャフト
8 ステアリングホイール
21 アッパコラムチューブ
22 ロアコラムチューブ
34 カプセル
34b 挿通孔
34c 隆起部
35 アッパ固定ブラケット
35a 切り欠き
39 衝撃吸収機構
40 衝撃吸収部材
41 ブラケット固定部
42 カプセル固定部
43 破断部
100 電動パワーステアリング装置(ステアリング装置)

Claims (4)

  1. ステアリングホイールを通じてステアリングシャフトに加わる衝撃エネルギーを吸収する衝撃吸収機構を備えるステアリング装置であって、
    前記ステアリングシャフトを回転自在に支持するアッパコラムチューブと、
    車体に固定され、前記アッパコラムチューブと相対移動可能なロアコラムチューブと、
    前記アッパコラムチューブに連結され、前記ステアリングホイール側に切り欠きを有するアッパ固定ブラケットと、
    を備え、
    前記衝撃吸収機構は、前記アッパ固定ブラケットに固定されるブラケット固定部と、前記車体に固定されるとともに前記アッパ固定ブラケットの前記切り欠きと係合するカプセル部と、前記ブラケット固定部と前記カプセル部とを接続し前記アッパ固定ブラケットと前記カプセル部とが相対移動することで破断する破断部と、を有し、
    前記カプセル部に対する前記破断部の接続位置は、前記車体の前方寄りであることを特徴とするステアリング装置。
  2. 前記衝撃吸収機構の破断荷重は、前記カプセル部に対する前記破断部の接続位置に基づいて設定されることを特徴とする請求項1に記載のステアリング装置。
  3. 前記カプセル部は、
    前記車体に固定されるとともに前記切り欠きと係合するカプセルと、
    前記破断部を介して前記ブラケット固定部と接続され、前記カプセルに嵌合するカプセル固定部と、を有することを特徴とする請求項1または請求項2に記載のステアリング装置。
  4. 前記ブラケット固定部と、前記カプセル部と、前記破断部と、は一体的に成形されることを特徴とする請求項1または請求項2に記載のステアリング装置。
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