JP2006222167A - 電源リング、および半導体集積回路 - Google Patents

電源リング、および半導体集積回路 Download PDF

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Abstract

【課題】斜め配線を使用した半導体集積回路において、半導体素子へ電力を供給する電力供給配線の基幹部分となる電源リングを斜め配線で構成した場合に、電源リングに起因する配線混雑と電圧降下を低減できる電源リングを提供する。
【解決手段】電力供給領域に沿った形状に形成するとともに、電源リングの各角の部分を、該電力供給領域の各角を領域内から領域外へ通過する斜め方向の配線を含む配線層とは異なる方向の配線層で構成する。例えば、電源リング(電力供給領域)の左上角および右下角を通過する斜め方向の配線は135度方向の配線となるので、配線パターン101、104、105、108を45度方向の配線層で構成する。
【選択図】図1

Description

本発明は、半導体集積回路において半導体素子へ電力を供給する電力供給配線の基幹部分である電源リング、および半導体集積回路に関する。
従来の半導体集積回路は、水平方向の配線層と垂直方向の配線層を備えており、この2方向の配線層(マンハッタン配線)によって信号配線や、電力供給配線、電源リングが構成されている(例えば、非特許文献1参照)。電源リングは半導体素子へ電力を供給する電力供給配線の基幹部分であり、通常、電力供給対象の半導体素子が存在する領域(電力供給領域)を取り囲むリング形状をしている。また、通常、半導体集積回路の外形は矩形であるため、電源リングの外形も矩形となっている。
このように従来の電源リングは矩形のリング形状をしているので、電力供給配線と信号配線が同一配線層に混在する半導体集積回路においても電源リングが信号配線の通過を妨げないようにする必要がある。そこで従来は、電源リングの左右の辺を通過する配線を水平方向の配線層で構成し、上下の辺を通過する配線を垂直方向の配線層で構成するとともに、電源リングの左右の辺を垂直方向の配線層で構成し、上下の辺を水平方向の配線層で構成していた。
一方、近年、半導体集積技術の進歩による電子計算機の演算能力向上にともない、従来は処理が不可能とされていた斜め配線(45度方向の配線層と135度方向の配線層)を用いた半導体集積回路の設計が現実のものとなってきた。図9に45度方向の配線と135度方向の配線の概略を示す。
この斜め配線を用いた半導体集積回路は、従来のマンハッタン配線を用いた半導体集積回路に比べて半導体素子の密度を高くすることが可能であり、半導体集積回路のサイズを小さくすることが期待されている。
しかしながら、斜め配線を用いた半導体集積回路の設計を行う場合に、従来のマンハッタン配線による電源リング構造をそのまま適用して、例えば図10に示すように、電源リングの左右の辺を45度方向の配線層M1で構成し、上下の辺を135度方向の配線層M2で構成した場合、電源リング内の角周辺で配線混雑が起こるという問題があった。例えば図11に示すように、電源リングの左辺を通過できる信号配線が135度方向の信号配線のみとなるので電源リング内の左下角へ信号配線が偏って配線混雑が起こることになる。
また、通常、電源リングに接続し半導体素子へ電力を供給する電力供給配線は電力供給領域内でメッシュ状に形成されている。メッシュ状にすることで各電力供給配線に対して電源リングの左右の辺、上下の辺の2辺の組み合わせで電力を供給し、電力供給領域中心部において電圧低下が起こらないようにするためである。そこで、斜め配線を用いた半導体集積回路においても、電力供給配線をメッシュ状に形成することが考えられる。
しかしながら、電源には通常VSSとVDDの2系統がありこの2系統の電力を電力供給領域へ供給しなければならず、上述したように従来のマンハッタン配線による電源リング構造をそのまま適用して斜め配線による電源リングを構成すると、外側のリングからは各電力供給配線に対して2辺の組み合わせで電力を供給できないという問題が起こる。つまり、従来の電源リングでは、図12に示すように、各電力供給配線に対して外側のリングからも左右の辺、上下の辺の2辺の組み合わせで電力を供給できるのに対し、上記の斜め配線による電源リングでは、例えば図13に示すように、内側のリングの左辺は135度方向の電力供給配線しか通さず、下辺は45度方向の電力供給配線しか通さないので、外側のリングの左辺に接続する135度方向の電力供給配線は外側のリングの下辺には接続できず、この電力供給配線には左辺からしか電力供給できない。そのため、電力供給領域の中心付近では、半導体集積回路の動作時に電力供給不足が発生して電圧降下が起こり、回路が誤動作するおそれがあった。
伊藤荘一、"設計コンテンツ整備"、[online]、株式会社半導体理工学研究センター、[平成16年9月24日検索]、インターネット<URL:http://www.starc.jp/starc/forum/SoCforum2004/4ito.pdf>
本発明は、上記問題点に鑑み、電源リングの各角の部分を、電力供給領域の各角を領域内から領域外へ通過する斜め方向の配線を含む配線層とは異なる方向の配線層で構成する、もしくは、電源リングの各辺を、当該電源リングの各辺を通過する斜め方向の配線を含む配線層とは異なる方向の配線層であって当該電源リングの各辺を通過する斜め方向の配線の延長線上に存在する他の辺を構成する配線層と同一方向の配線層で構成することにより、斜め配線使用時に発生する配線混雑と電圧降下を低減できる電源リング、および半導体集積回路を提供することを目的とする。例えば図1に示すように、電力供給領域(電源リング)の左上角および右下角を通過する斜め方向の配線は135度方向の配線となるので、配線パターン(電源基幹配線)101、104、105、108を45度方向の配線層で構成する。また、例えば図4に示すように、配線パターン(電源基幹配線)402、404、407、409は、これらの辺を通過する斜め方向の配線が135度方向の配線であり、その135度方向の配線の延長線上に存在する辺であるので、45度方向の配線層で構成する。
本発明の請求項1記載の電源リングは、半導体集積回路において半導体素子へ電力を供給する電力供給配線の基幹部分であって、電力供給領域に沿った形状に形成されるとともに、互いに異なる斜め方向の配線層を使って構成されており、当該電源リングの各角の部分が、該電力供給領域の各角を領域内から領域外へ通過する斜め方向の配線を含む配線層とは異なる方向の配線層で構成されることを特徴とする。
また、本発明の請求項2記載の電源リングは、請求項1記載の電源リングにおいて、当該電源リングの各角の部分を、電力供給領域の各角に対して斜めとなる形状にしたことを特徴とする。
また、本発明の請求項3記載の電源リングは、請求項2記載の電源リングにおいて、当該電源リングに、電力供給領域の各角へ向って伸びる電源基幹配線を接続したことを特徴とする。
また、本発明の請求項4記載の電源リングは、半導体集積回路において半導体素子へ電力を供給する電力供給配線の基幹部分であって、互いに異なる斜め方向の配線層を使って構成されており、当該電源リングの各辺が、当該電源リングの各辺を通過する斜め方向の配線を含む配線層とは異なる方向の配線層で且つ当該電源リングの各辺を通過する斜め方向の配線の延長線上に存在する他の辺を構成する配線層と同一方向の配線層で構成されることを特徴とする。
また、本発明の請求項5記載の電源リングは、請求項4記載の電源リングであって、1個もしくは複数個の矩形のリングを角が重ならないように配置して形成したことを特徴とする。
また、本発明の請求項6記載の電源リングは、請求項5記載の電源リングにおいて、当該電源リングに、電力供給領域の各角へ向って伸びる電源基幹配線を接続したことを特徴とする。
また、本発明の請求項7記載の電源リングは、請求項4記載の電源リングであって、電力供給領域の各辺に対向する形状を波型にしたことを特徴とする。
また、本発明の請求項8記載の電源リングは、請求項4記載の電源リングであって、電源基幹配線を交差させたX型のパターンを連結した形状を有することを特徴とする。
また、本発明の請求項9記載の半導体集積回路は、請求項1ないし8のいずれかに記載の電源リングを有することを特徴とする。
本発明によれば、半導体集積回路の単価に影響のある敷き詰め率向上に有効な斜め配線を使用した半導体集積回路において、電源リングに起因する配線混雑を低減することが可能となる。また、電力供給配線に対して各リングの2辺から電力を供給することが可能となり電力供給領域中心部での電圧降下を低減することができる。これにより、斜め配線による敷き詰め率向上に有効な電源リングを提供できるようになる。
以下、本発明の実施の形態に係る電源リング、および半導体集積回路について、図面を交えて説明する。本実施の形態に係る電源リングは、半導体集積回路において半導体素子へ電力を供給する電力供給配線の基幹部分であって、45度方向の配線層M1と135度方向の配線層M2で構成されている。なお、配線方向は45度と135度に限るものではなく、互いに異なる斜め方向であればよい。
(実施の形態1)
図1は、本実施の形態1に係る電源リングを示す図である。当該電源リングの形状は矩形の電力供給領域に沿った形状(相似形)であり、従来のマンハッタン配線による電源リングと同様に電力供給領域を取り囲んでいる。
図1において、配線パターン101、104、105、108は、45度方向の配線層M1で構成された電源基幹配線である。配線パターン102、103、106、107は、135度方向の配線層M2で構成された電源基幹配線である。図1に示すように、当該電源リングは、角の部分を同一の配線層で構成する。
また、配線パターン101、102、103、104からなる電源リングはVSSの電源リングであり、配線パターン105、106、107、108からなる電源リングはVDDの電源リングである。電力供給領域には、これら2系統の電源リングにより電力が供給される。
当該電源リングの各角の部分を構成する配線層には、電力供給領域の各角を領域内から領域外へ通過する斜め方向の配線を含む配線層とは異なる方向の配線層を用いる。例えば、左上角の部分(配線パターン101、105)の配線層には、当該左上角を領域内から領域外へ通過する配線が135度方向の配線であるので、45度方向の配線層M1を用いる。
本実施の形態1によれば、電源リングの角の部分において信号配線を直進させることができるので、電源リングを通過する信号配線が角へ偏らず、電源リング内(電力供給領域内)の各角周辺における配線混雑を低減することができる。
また、内側のリングが、外側のリングの配線パターン101と配線パターン104に接続する電力供給配線および配線パターン102と配線パターン103に接続する電力供給配線の通過を妨げないので、外側の電源リングからも、電力供給領域の中心部を通過する電力供給配線へ2辺の組み合わせで電力供給できるようになり、電圧降下が大きくなる電力供給領域中心部の電圧降下を低減することができる。
なお、図1に示す電源リングでは、電源リング各辺の配線層が切り替わる部分へ信号配線が偏ることになるが、電源リング内の角周辺に比べて余剰領域が大きいので、従来の電源リング内(電力供給領域内)の角周辺のような配線混雑を起こすことはない。
(実施の形態2)
図2は、本実施の形態2に係る電源リングを示す図である。当該電源リングは、前述した実施の形態1に係る電源リングの各角の部分を、電力供給領域の各角に対して斜めとなる形状にしたものである。
図2において、領域201は当該電源リングによって電力が供給される電力供給領域である。配線パターン202、204、206、208は、45度方向の配線層M1で構成された電源基幹配線である。配線パターン203、205、207、209は、135度方向の配線層M2で構成された電源基幹配線である。図2に示すように、当該電源リングは、電力供給領域201の各角に対向する配線パターンを同一の配線層で構成する。
また、配線パターン202、203、204、205からなる電源リングはVSSの電源リングであり、配線パターン206、207、208、209からなる電源リングはVDDの電源リングである。電力供給領域201には、これら2系統の電源リングにより電力が供給される。
図2に示すように、当該電源リングの形状は、矩形の電力供給領域201の各角に対して斜めとなる方向に配線パターンを引き、その他の部分は電力供給領域201に沿って垂直方向、水平方向に配線パターンを引いた形状となっている。
また、実施の形態1と同様に、電力供給領域201の各角に対向する配線パターンの配線層には、電力供給領域の各角を領域内から領域外へ通過する斜め方向の配線を含む配線層とは異なる方向の配線層を用いる。
本実施の形態2によれば、電力供給領域201内の角周辺は電源リングに囲まれておらず、実施の形態1と比べて、配線混雑が起こりやすい電力供給領域201内の角周辺において配線の通過性が向上する。つまり、実施の形態1では、電力供給領域の角の部分は一方向の配線のみが通過できたが、本実施の形態2では、45度方向の配線、135度方向の配線のいずれも通過可能となり、電力供給領域201内の角周辺における配線混雑を低減することができる。
また、実施の形態1と同様に、外側の電源リングからも、電力供給領域の中心部を通過する電力供給配線へ2辺の組み合わせで電力を供給することが可能となり、電圧降下が大きくなる電力供給領域中心部の電圧降下を低減することができる。
(実施の形態3)
図3は、本実施の形態3に係る電源リングを示す図である。但し、前述した実施の形態2と同一の部材には同一符号を付して、説明を省略する。なお、図3では簡略化のために外側のVSSの電源リングのみを示している。
図3において、配線パターン211、212は45度方向の配線層M1で構成された電源基幹配線であり、配線パターン210、213は135度方向の配線層M2で構成された電源基幹配線であり、これらの配線パターン210ないし213は電力供給領域201の角へ向って引かれている。また、これらの配線パターン210ないし213は当該電源リングに接続される。本実施の形態3によれば、実施の形態2に比べて、電力供給領域201内の角周辺における電圧降下を低減することができる。
(実施の形態4)
図4は、本実施の形態4に係る電源リングを示す図である。
図4において、領域401は当該電源リングによって電力が供給される電力供給領域である。配線パターン402、404、407、409は45度方向の配線層M1で構成された電源基幹配線である。配線パターン403、405、406、408は135度方向の配線層M2で構成された電源基幹配線である。
当該電源リングは、図4に示すように、配線パターン402、403、406、407からなる矩形のリングと配線パターン404、405、408、409からなる矩形のリングを角が重ならないように且つ部分的に重なるように配置して形成した。
なお、電源リングには少なくともVDDとVSSの2系統の電源リングが必要であるが、図4では簡略化のために一つの矩形リングで表現している。例えば、配線パターン402、403、406、407からなる矩形リングは、VSSとVDDの両方の電源リングを表している。
このように、当該電源リングは、矩形リング(電源リング)の各辺を、矩形リングの各辺を通過する斜め方向の配線を含む配線層とは異なる配線層で、かつ矩形リングの各辺を通過する斜め方向の配線の延長線上に存在する他の辺を構成する配線層と同一方向の配線層で構成する。例えば、配線パターン402、404、407、409は、これらの辺を通過する斜め方向の配線が135度方向の配線であり、その135度方向の配線の延長線上に存在する辺であるので、45度方向の配線層M1で構成する。
本実施の形態4によれば、45度方向、135度方向のいずれの配線も電源リングに妨げられることなく電力供給領域401の領域外から領域内へと直進させることができるので、配線混雑を低減することができる。また、電力供給領域401内のメッシュ状の各電力供給配線に対して各矩形リング(電源リング)から2辺の組み合わせで電力を供給することが可能となり、電圧降下を低減することができる。
なお、本実施の形態4では重ね合わせる矩形リングの数を2個としているが、1個以上であればよく、矩形リングの形状・大きさも図4に示すように電力供給領域の短辺の長さを対角線の長さとした正方形にする必要はない。
(実施の形態5)
図5は、本実施の形態5に係る電源リングを示す図である。但し、前述した実施の形態4と同一の部材には同一符号を付して、説明を省略する。
図5において、配線パターン411、412は45度方向の配線層M1で構成された電源基幹配線であり、配線パターン410、413は135度方向の配線層M2で構成された電源基幹配線であり、これらの配線パターン410ないし413は電力供給領域401の角へ向って引かれている。また、これらの配線パターン410ないし413は当該電源リングに接続される。本実施の形態5によれば、実施の形態4に比べて、電力供給領域401内の角周辺における電圧降下を低減することができる。
(実施の形態6)
図6は、本実施の形態6に係る電源リングを示す図である。
図6において、領域601は当該電源リングによって電力が供給される電力供給領域である。配線パターン602、604、606、608、610、612、614、616、618、620、622、624、626、628、630、632、634、636、638、640は45度方向の配線層M1で構成された電源基幹配線である。配線パターン603、605、607、609、611、613、615、617、619、621、623、625、627、629、631、633、635、637、639、641は135度方向の配線層M2で構成された電源基幹配線である。
また、配線パターン602ないし621からなる電源リングはVSSの電源リングであり、配線パターン622ないし641からなる電源リングはVDDの電源リングである。電力供給領域601には、これらの2系統の電源リングにより電力が供給される。
当該電源リングの形状は、前述した実施の形態4に係る電源リングの形状が複数の矩形リングを角が重ならないように重ね合わせた形状となっていたのに対し、その複数の矩形リングを重ね合わせた形状の外周部分のみからなる形状となっている(図7参照。)。そのため、例えば配線パターン603ないし606のように、電力供給領域601の各辺に対向する形状が波型形状となる。
このように、当該電源リングは、電源リングの各辺を、電源リングの各辺を通過する斜め方向の配線を含む配線層とは異なる配線層で、かつ電源リングの各辺を通過する斜め方向の配線の延長線上に存在する他の辺を構成する配線層と同一方向の配線層で構成する。例えば、配線パターン602、624、630、612は、これらの辺を通過する斜め方向の配線が135度方向の配線であり、その135度方向の配線の延長線上に存在する辺であるので、45度方向の配線層M1で構成する。
本実施の形態6によれば、実施の形態4、5と同様に、45度方向、135度方向のいずれの配線も電源リングに妨げられることなく電力供給領域601の領域外から領域内へと直進させることができるので、配線混雑を低減することができる。また、電力供給領域601内のメッシュ状の各電力供給配線に対して各電源リングから2辺の組み合わせで電力を供給することが可能となり、電圧降下を低減することができる。さらに、電源リングを形成する配線パターンが電力供給領域内の周縁にのみ配置されるので、実施の形態4、5に比べて、電力供給領域内部の配線混雑を低減することができる。
(実施の形態7)
図8は、本実施の形態7に係る電源リングを示す図である。
図8において、領域801は当該電源リングによって電力が供給される電力供給領域である。配線パターン802、804、806、808、810、812、814、816、818、820、822、824、826、828、830、832は45度方向の配線層M1で構成された電源基幹配線である。配線パターン803、805、807、809、811、813、815、817、819、821、823、825、827、829、831、833は135度方向の配線層M2で構成された電源基幹配線である。
また、配線パターン802ないし821からなる電源リングはVSSの電源リングであり、配線パターン822ないし833からなる電源リングはVDDの電源リングである。電力供給領域801には、これらの2系統の電源リングにより電力が供給される。
図8に示すように、当該電源リングの形状は、VSSとVDDの電源リングを2重螺旋状に交差させた形状となっている。そのため、例えばVSSの電源リングを構成する配線パターン804とVDDの電源リングを構成する配線パターン823のように、電源基幹配線を互いに異なる配線層で構成してX字型に交差させ、このX字型のパターンを連結した形状となっている。
このように、当該電源リングは、電源リングの各辺を、電源リングの各辺を通過する斜め方向の配線を含む配線層とは異なる配線層で、かつ電源リングの各辺を通過する斜め方向の配線の延長線上に存在する他の辺を構成する配線層と同一方向の配線層で構成する。例えば、配線パターン822、804、810、828は、これらの辺を通過する斜め方向の配線が135度方向の配線であり、その135度方向の配線の延長線上に存在する辺であるので、45度方向の配線層M1で構成する。
本実施の形態7によれば、45度方向、135度方向のいずれの配線も電源リングに妨げられることなく電力供給領域801の領域外から領域内へと直進させることができるので、配線混雑を低減することができる。また、電力供給領域801内のメッシュ状の各電力供給配線に対して各電源リングから2辺の組み合わせで電力を供給することが可能となり、電圧降下を低減することができる。
さらに、各配線層で電源リングに割り当てる面積を減らすことができるので、電力供給領域内において信号配線に使用可能な面積が広がり、電力供給領域内の配線混雑を低減することができる。
以上のように、実施の形態1ないし7によれば、半導体集積回路の単価に影響のある敷き詰め率向上に有効な斜め配線を使用した半導体集積回路において、電源リングに起因する配線混雑を低減することが可能となり、かつ、誤動作の原因となる電圧低下を低減できるという効果を有し、斜め配線を使用した半導体集積回路の敷き詰め率向上に有効な電源リングを提供できるようになる。
したがって、例えばスタンダードセル方式などにより特定用途向けにASIC(アプリケーション・スペシフィック・インテグレーテッド・サーキット)展開されるような半導体集積回路に適用して有効となる。
本発明にかかる電源リング、および半導体集積回路は、半導体集積回路の単価に影響のある敷き詰め率向上に有効な斜め配線を使用した半導体集積回路において、電源リングに起因する配線混雑を低減することが可能であり、かつ、誤動作の原因となる電圧低下を低減できるという効果を有し、斜め配線を使用した半導体集積回路の敷き詰め率向上に有用である。
本発明の実施の形態1に係る電源リングを示す図 本発明の実施の形態2に係る電源リングを示す図 本発明の実施の形態3に係る電源リングを示す図 本発明の実施の形態4に係る電源リングを示す図 本発明の実施の形態5に係る電源リングを示す図 本発明の実施の形態6に係る電源リングを示す図 本発明の実施の形態6に係る電源リングの形状を説明するための図 本発明の実施の形態7に係る電源リングを示す図 斜め配線を説明するための図 斜め配線を用いて構成した従来の電源リングを説明するための図 斜め配線を用いて構成した従来の電源リングに起因する配線混雑を説明するための図 マンハッタン配線を用いて構成した従来の電源リングとメッシュ状の電力供給配線を説明するための図 斜め配線を用いて構成した従来の電源リングとメッシュ状の電力供給配線を説明するための図
符号の説明
101、104、105、108、202、204、206、208、402、404、407、409、602、604、606、608、610、612、614、616、618、620、622、624、626、628、630、632、634、636、638、640、802、804、806、808、810、812、814、816、818、820、822、824、826、828、830、832 45度方向の配線層で構成した配線パターン
102、103、106、107、203、205、207、209、403、405、406、408、603、605、607、609、611、613、615、617、619、621、623、625、627、629、631、633、635、637、639、641、803、805、807、809、811、813、815、817、819、821、823、825、827、829、831、833 135度方向の配線層で構成した配線パターン
201、401、601、801 電力供給領域
210、213、410、413 電力供給領域の角へ向かって引かれる135度方向の配線層で構成された配線パターン
211、212、411、412 電力供給領域の角へ向かって引かれる45度方向の配線層で構成された配線パターン

Claims (9)

  1. 半導体集積回路において半導体素子へ電力を供給する電力供給配線の基幹部分となる電源リングであって、電力供給領域に沿った形状に形成されるとともに、互いに異なる斜め方向の配線層を使って構成され、かつ当該電源リングの各角の部分が、該電力供給領域の各角を領域内から領域外へ通過する斜め方向の配線を含む配線層とは異なる方向の配線層で構成されることを特徴とする電源リング。
  2. 請求項1記載の電源リングにおいて、当該電源リングの各角の部分を、電力供給領域の各角に対して斜めとなる形状にしたことを特徴とする電源リング。
  3. 請求項2記載の電源リングにおいて、当該電源リングに、電力供給領域の各角へ向って伸びる電源基幹配線を接続したことを特徴とする電源リング。
  4. 半導体集積回路において半導体素子へ電力を供給する電力供給配線の基幹部分となる電源リングであって、互いに異なる斜め方向の配線層を使って構成されるとともに、当該電源リングの各辺が、当該電源リングの各辺を通過する斜め方向の配線を含む配線層とは異なる方向の配線層で且つ当該電源リングの各辺を通過する斜め方向の配線の延長線上に存在する他の辺を構成する配線層と同一方向の配線層で構成されることを特徴とする電源リング。
  5. 請求項4記載の電源リングであって、1個もしくは複数個の矩形のリングを角が重ならないように配置して形成したことを特徴とする電源リング。
  6. 請求項5記載の電源リングにおいて、当該電源リングに、電力供給領域の各角へ向って伸びる電源基幹配線を接続したことを特徴とする電源リング。
  7. 請求項4記載の電源リングであって、電力供給領域の各辺に対向する形状を波型にしたことを特徴とする電源リング。
  8. 請求項4記載の電源リングであって、電源基幹配線を交差させたX型のパターンを連結した形状を有することを特徴とする電源リング。
  9. 請求項1ないし8のいずれかに記載の電源リングを有することを特徴とする半導体集積回路。
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