JP2006269604A - ハードマクロの電源端子構造 - Google Patents

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Abstract

【課題】チップ上の電源配線面積削減、チップ上の一般配線の配線性向上、チップ上の電源配線工数削減を可能とする半導体集積回路。
【解決手段】チップレイアウトにおけるチップ内ハードマクロの回転角や配置位置によりチップ上の電源配線経路に影響されることなく単一の配線層で、最小の折れ曲がりを実現することで、チップ上の電源配線が占有する面積削減を図り集積度向上できる汎用ハードマクロの電源端子位置構造であり、ハードマクロの直交する辺の頂点に第1の電源端子である第1ハードマクロ電源端子を設け、直交する各々の辺に第1ハードマクロ電源端子とは異なる電位の少なくとも1つ以上の電源端子である第2ハードマクロ電源端子を設ける。 この異なる電位の電源端子を連続して複数個配置する場合、各々異なる第二、第三、第四の電源端子といった必要な電位数分の電源端子を設けることも可能である。
【選択図】 図6

Description

本発明は、汎用のハードマクロを用いたチップレイアウトにおいて、単一層を用いてハードマクロの電源端子とチップの電源端子とを接続するためのハードマクロの電源端子構造を実現した半導体集積回路に関する。
配線層数の少ない半導体集積回路において、高集積、小チップ化が進んでおり、いかに電源配線の使用層を減らし、チップ上の電源配線の面積を抑えるかが非常に重要となってきている。電源配線は配線パターンであることが多く、電源配線が交差する場合、異なる配線層に設けた電源配線をスルーホールで接続する必要があり、その分、配線層を余分に使用することになる。
また、複数の半導体集積回路に搭載するために作られた汎用のハードマクロセル(以下、ハードマクロ)を搭載する半導体集積回路の場合、先にハードマクロの端子位置が決定されているため、ハードマクロの電源端子とチップの電源端子とを接続する電源配線や、他マクロとの一般配線の配線性により、1つのハードマクロに対し複数の配置制約が発生してしまう。
更に、高速化のためマクロ間の配線長に制限があり、配線長を短くするためにマクロ間を通過するような配線が増加している。更に、高機能化によりマクロ間の配線数も増加しているため、一般配線の配線性の向上が求められている。このような現状で、チップ上の電源配線に複数配線層の使用や無駄な折れ曲がりが発生すると、マクロ間を通過する一般配線の配線性が悪化し、集積回路の高速化、高集積化の妨げになってしまう。
そこで、各ハードマクロの電源端子とチップの電源端子とを接続するチップ上の電源配線の配線性を向上させることにより、チップ上の電源配線が占有する面積を減少させることが必要となっている。また、コスト削減のためには配線層が少ない方が有利であり、そういった配線層が少ない製品ほどチップ上の電源配線面積縮小の要求は高い。
図1の(a),(b)を参照して、公知技術であるハードマクロ電源端子4隅配置における配線層2層品の場合について説明する。
図1の(a),(b)では、ハードマクロの角4隅に電源端子が設けられている。ハードマクロの電源端子は、チップ上で、チップの電源端子と接続されている。
例えば、ハードマクロ内に、第1ハードマクロ電源端子11、第2ハードマクロ電源端子12が設けられており、チップ上には、第1電源配線13、第2電源配線14、第1チップ電源端子15及び第2チップ電源端子16が設けられているとする。
図1の(a)に、ハードマクロの角四隅の各角部に1つの電源端子が設けられている例について示す。図1の(a)では、ハードマクロの1辺に接する2つの角部に第1ハードマクロ電源端子11が設けられており、前記の1辺に対向する辺に接する2つの角部に第2ハードマクロ電源端子12が設けられている。例えば、第1ハードマクロ電源端子11はハードマクロの第1角部に設けられており、第2ハードマクロ電源端子12はハードマクロの第2角部に設けられている。
図1の(b)に、ハードマクロの角四隅に異電源の電源端子が1組ずつ設けられている例について示す(特許文献1参照)。図1の(b)では、ハードマクロ角四隅の各々に第1ハードマクロ電源端子11及び第2ハードマクロ電源端子12が設けられている。第1ハードマクロ電源端子11は角部に設けられ、第2ハードマクロ電源端子12は前記の角部に接する1辺に設けられている。第1ハードマクロ電源端子11及び第2ハードマクロ電源端子12の配置はハードマクロの角四隅の全てにおいて同様である。
また、ハードマクロには必要に応じて別のマクロとの接続端子17が設けられている。第1ハードマクロ電源端子11は、第1電源配線13を介して第1チップ電源端子15と接続されており、第2ハードマクロ電源端子12は、第2電源配線14を介して第2チップ電源端子16と接続されている。
この時、第1電源配線13と第2電源配線14が交差する場合、余分な配線エリアと繋ぎ替えのための領域18が必要となる。また、チップ上での電源配線の引き回しにより第1電源配線13の配線長が長くなり、寄生抵抗による電圧降下が発生するのを防ぐため、配線幅が太くなり、チップサイズが大きくなる。
図2を参照して、従来技術であるハードマクロ周回Ring電源構造における配線層2層品の場合について説明する(特許文献2,3参照)。
図2では、ハードマクロ内の周回に電源配線がRing状に引かれている。ハードマクロを周回している電源配線は、チップ上で、チップの電源端子と接続されている。なお、ハードマクロにおいて、チップ上の電源配線との接点は固定されていない。
例えば、ハードマクロ内に、第1ハードマクロ電源端子21、第2ハードマクロ電源端子22が設けられており、チップ上には、第1電源配線23、第2電源配線24、第1チップ電源端子25及び第2チップ電源端子26が設けられているとする。なお、第1電源配線23及び第2電源配線24は、それぞれハードマクロ内の周回にRing状に引かれている。また、ハードマクロには必要に応じて別のマクロとの接続端子27が設けられている。第1ハードマクロ電源端子21は、第1電源配線23を介して第1チップ電源端子25と接続されており、第2ハードマクロ電源端子22は、第2電源配線24を介して第2チップ電源端子26と接続されている。
この時、ハードマクロのサイズは、第1ハードマクロ電源端子21及び第2ハードマクロ電源端子22がハードマクロ内で周回する領域分大きくなる。また、第1ハードマクロ電源端子21及び第2ハードマクロ電源端子22のうち、第1電源配線23及び第2電源配線24とそれぞれ繋いだ接続部分以外は無駄領域となる。更に、ハードマクロの中を電源配線が周回することにより、ハードマクロのサイズが大きいほど配線抵抗が大きくなり、寄生抵抗による電圧降下が発生するのを防ぐため、第1ハードマクロ電源端子21及び第2ハードマクロ電源端子22の電源配線幅が太くなり、ハードマクロのサイズが大きくなる。
図3を参照して、従来技術であるハードマクロメッシュ電源構造を説明する(特許文献4,5,6参照)。
図3では、チップ上でハードマクロの上を電源配線が格子状に配線されている。ハードマクロ内には複数の電源端子が設けられている。ハードマクロの電源端子はそれぞれ格子状の電源配線の格子点に設けられている。
例えば、ハードマクロ内に、第1ハードマクロ電源端子31、第2ハードマクロ電源端子32が設けられており、チップ上には、第1電源配線33、第2電源配線34、第1チップ電源端子35及び第2チップ電源端子36が設けられているとする。なお、第1ハードマクロ電源端子31及び第2ハードマクロ電源端子32は、それぞれハードマクロの上に格子状に配線されている。また、ハードマクロには必要に応じて別のマクロとの接続端子37が設けられている。第1ハードマクロ電源端子31は、第1電源配線33を介して第1チップ電源端子35と接続されており、第2ハードマクロ電源端子32は、第2電源配線34を介して第2チップ電源端子36と接続されている。
チップレイアウト時に、第1ハードマクロ電源端子31及び第2ハードマクロ電源端子32とは別の配線層を2層以上使い、ハードマクロの上に格子状になるよう第1電源配線33及び第2電源配線34を引く。そのため、少なくとも3層以上の多層品でないと適用できない。
図4を参照して、従来技術であるハードマクロ櫛の歯型電源構造を説明する(特許文献7参照)。
図4では、ハードマクロ内に電源端子が櫛の歯型に設けられている。ハードマクロの電源端子は、この櫛の歯の先端部分でチップ上の電源配線と接続されており、チップ上の電源配線を介してチップの電源端子と接続されている。
例えば、ハードマクロ内に、第1ハードマクロ電源端子41、第2ハードマクロ電源端子42が設けられており、チップ上には、第1電源配線43、第2電源配線44、第1チップ電源端子45及び第2チップ電源端子46が設けられているとする。なお、第1ハードマクロ電源端子41及び第2ハードマクロ電源端子42は、それぞれハードマクロ内に櫛の歯型に設けられている。また、ハードマクロには必要に応じて別のマクロとの接続端子47が設けられている。第1ハードマクロ電源端子41は、第1電源配線43を介して第1チップ電源端子45と接続されており、第2ハードマクロ電源端子42は、第2電源配線44を介して第2チップ電源端子46と接続されている。
このハードマクロ櫛の歯型電源構造では、ハードマクロ全面に配線層1層以上をハードマクロの電源配線層として用いる。そして、チップレイアウト時に、第1ハードマクロ電源端子41及び第2ハードマクロ電源端子42とは別の配線層を1層以上使い、ハードマクロの上に第1電源配線43及び第2電源配線44を引く。そのため、少なくとも3層以上の多層品でないと適用できない。
大規模なハードマクロ搭載のLSI設計において、特にアナログのハードマクロは、ディジタル電源とは分離された専用電源が必要である。また、これらのアナログのハードマクロはチップの内部領域に配置し、しかも電源電圧の低下を避けるため太幅配線で接続するのが一般的である。
特開2002−299453号公報 特開平8−8343号公報 特開平9−107070号公報 特開2001−338982号公報 特開2003−115542号公報 特開2005−5562号公報 特開2004−172345号公報
特定の半導体集積回路専用に設計されたハードマクロの場合、ハードマクロの電源端子はチップの構成を考慮した位置に配置することができる。しかし、複数の半導体集積回路に搭載するような汎用的なハードマクロの場合、ハードマクロ設計終了後にチップの設計を行うため、ハードマクロの電源端子位置が必ずしもチップに最適な箇所にあるとは限らない。ハードマクロから入出力される電源以外の信号の端子位置やハードマクロの矩形といった様々な制限によりチップ内のハードマクロの回転角や配置位置が決定されるため、その結果、チップ上でハードマクロの電源端子とチップの電源端子とを接続する際に、前記の公知技術及び従来技術の説明にある通りの問題が生じる。
本発明の目的は、チップ上の電源配線面積を削減することを可能にする半導体集積回路を提供することである。
以下に、[発明を実施するための最良の形態]で使用される番号を括弧付きで用いて、課題を解決するための手段を説明する。これらの番号は、[特許請求の範囲]の記載と[発明を実施するための最良の形態]との対応関係を明らかにするために付加されたものである。但し、それらの番号を、[特許請求の範囲]に記載されている発明の技術的範囲の解釈に用いてはならない。
矩形のセルを搭載したチップ上で、前記セルに設けられている第1セル電源端子(51,61,71,81,91)と前記チップの電源端子である第1チップ電源端子(65,75)とを接続している第1電源配線(63,73)と、
前記チップ上で、前記第1セル電源端子(51,61,71,81,91)とは異なる電位であり、前記第1セル電源端子(51,61,71,81,91)を挟むように設けられている複数の第2セル電源端子(52,62,72,82,92)のいずれか1つと前記チップの電源端子である第2チップ電源端子(66,76)とを接続している第2電源配線(64,74)と
を具備し、
前記第1電源配線(63,73)と第2電源配線(64,74)とが交差しないように同一の配線層内に設けられている
半導体集積回路。
チップ上の電源配線は決して交差せず配線させることができるため、単一層での電源配線が可能である。
チップ上の電源配線が交差しないことにより、繋ぎ替えのための領域を削減することができる。
以下に、本発明の第1実施形態について添付図面を参照して説明する。
図5に示すように、本発明の半導体集積回路は、第1ハードマクロ電源端子51と第2ハードマクロ電源端子52を備えている。なお、図5は、矩形のハードマクロの角部の1つを示す図である。
第1ハードマクロ電源端子51は、ハードマクロの直交する辺の頂点に設けられている。第2ハードマクロ電源端子52は、第1ハードマクロ電源端子51とは異なる電位の少なくとも1つ以上の電源端子であり、直交する各々の辺に設けられている。すなわち、第1ハードマクロ電源端子51は、矩形であるハードマクロ内の角部に設けられており、第2ハードマクロ電源端子52は、前記の角部を形成する辺に沿って第1ハードマクロ電源端子51に隣接する位置に、少なくとも1つ設けられている。図5においては、ハードマクロの角部に第1ハードマクロ電源端子51が設けられており、前記の角部を形成する2辺の各々に第2ハードマクロ電源端子52が設けられている。なお、例として、第1ハードマクロ電源端子51はハードマクロの直交する辺の頂点に設けられている図を示しているが、実際には、ハードマクロの直交する辺の頂点に設けられている場合に限定されるものではない。第1ハードマクロ電源端子51は、複数の第2ハードマクロ電源端子52の間に設けられていれば良い。図5では、第1ハードマクロ電源端子51は、2つの第2ハードマクロ電源端子52の間に設けられている。
また、前記の角部を形成する辺に沿って、第2ハードマクロ電源端子52を挟んで第1ハードマクロ電源端子51に対向する位置に、第3ハードマクロ電源端子53が設けられている。すなわち、前記の角部を始点に、前記の角部を形成する辺に沿って、第1ハードマクロ電源端子51、第2ハードマクロ電源端子52、第3ハードマクロ電源端子53の順に電源端子が並んでいる。なお、第3ハードマクロ電源端子53は、第1ハードマクロ電源端子51、第2ハードマクロ電源端子52とは異なる電位である。また、第3ハードマクロ電源端子53が設けられている場合、第3ハードマクロ電源端子53は、対応するチップ上の電源端子と接続されている。
このように、異なる電位の電源端子を連続して複数個配置する場合、各々異なる第二、第三、第四の電源端子といった必要な電位数分の電源端子を設けることも可能である。
本発明の半導体集積回路では、チップレイアウトにおけるチップ内ハードマクロの回転角や配置位置により、チップ上の電源配線経路に影響されることなく単一の配線層で最小の折れ曲がりを実現することで、チップ上の電源配線が占有する面積削減を図り集積度向上できる。
図6、図7は第1実施形態のチップ上の電源配線図である。この電源配線図を用いて配線層2層品の場合について説明する。
図6に示すように、本発明の半導体集積回路は、第1ハードマクロ電源端子61と第2ハードマクロ電源端子62、第1電源配線63、第2電源配線64、第1チップ電源端子65、第2チップ電源端子66を備えている。また、必要に応じて別のマクロとの接続端子67が設けられている。
第1ハードマクロ電源端子61は、ハードマクロの電源端子であり、ハードマクロの直交する辺の頂点に設けられている。第2ハードマクロ電源端子62は、ハードマクロの電源端子であり、且つ、第1ハードマクロ電源端子61とは異なる電位の少なくとも1つ以上の電源端子であり、直交する各々の辺に設けられている。第1電源配線63は、第1ハードマクロ電源端子61とチップ上の電源端子である第1チップ電源端子65とを接続する電源配線である。第2電源配線64は、第2ハードマクロ電源端子62とチップ上の電源端子である第2チップ電源端子66とを接続する電源配線である。第1電源配線63と第2電源配線64とは、同一の配線層内で交差しないように設けられている。なお、ここでは、電源配線は配線パターンであるものとする。
図7は、チップ電源端子の位置が図6と逆になっている。
図7に示すように、本発明の半導体集積回路は、第1ハードマクロ電源端子71と第2ハードマクロ電源端子72、第1電源配線73、第2電源配線74、第1チップ電源端子75、第2チップ電源端子76を備えている。また、必要に応じて別のマクロとの接続端子77が設けられている。
第1ハードマクロ電源端子71は、ハードマクロの電源端子であり、ハードマクロの直交する辺の頂点に設けられている。第2ハードマクロ電源端子72は、ハードマクロの電源端子であり、且つ、第1ハードマクロ電源端子71とは異なる電位の少なくとも1つ以上の電源端子であり、直交する各々の辺に設けられている。第1電源配線73は、第1ハードマクロ電源端子71とチップ上の電源端子である第1チップ電源端子75とを接続する電源配線である。第2電源配線74は、第2ハードマクロ電源端子72とチップ上の電源端子である第2チップ電源端子76とを接続する電源配線である。第1電源配線73と第2電源配線74とは、同一の配線層内で交差しないように設けられている。なお、ここでは、電源配線は配線パターンであるものとする。
図6、図7において、チップ電源の端子順番がいかなる場合でも、ハードマクロの電源端子とチップの電源端子とを接続するチップ上の電源配線を単一層で引くことができる。また、ハードマクロ近傍において、電源配線の折れ曲がりが最小で実現することにより、チップ上の電源配線が占有する面積を削減することができ、チップサイズを縮小することができる。例えば、折れ曲がり回数は最大で図7に示した第2電源配線76の1回となる。
また、第1電源配線、第2電源配線とも同一の配線層で配線することにより、マクロ間を通過する一般配線については、配線の途中で配線層を変更することなく単一層で配線することができる。そのため、半導体集積回路の総配線層数から電源配線に用いた配線層Aを除いた残り全ての配線層をマクロ間の一般配線に使用することができ、その結果、マクロ間を寄せて配置することができ、更に、チップサイズを縮小することができる。
このように第1実施形態では、ハードマクロの電源端子とチップの電源端子とを接続する電源配線が交差することがないため、単一層で、無駄な折れ曲がりのない電源配線が可能となる。
またチップ上の電源配線によるハードマクロの配置制限がないため、ハードマクロの矩形、電源以外の一般配線経路、ノイズ等を考慮し、ハードマクロの回転角や配置位置を決定することができる。
以下に、本発明の第2実施形態について添付図面を参照して説明する。
図8に、第2実施形態の構成図を示す。なお、図8は、矩形のハードマクロの角部の1つを示す図である。
第2実施形態では、第1実施形態のハードマクロの電源端子構造に加え、更に、第2ハードマクロ電源端子の脇に第1ハードマクロ電源端子を、ハードマクロの直交する辺の頂点に接する両辺ともに付加する。すなわち、第2実施形態では、ハードマクロの辺に沿って、第1ハードマクロ電源端子と第2ハードマクロ電源端子とが交互に並んでいる。
図8では、ハードマクロ内の角部に第1ハードマクロ電源端子81が設けられており、ハードマクロの直交する辺の頂点に接する両辺に第2ハードマクロ電源端子82が、第1ハードマクロ電源端子81に隣接するように設けられている。更に、ハードマクロの直交する辺の頂点に接する両辺に第1ハードマクロ電源端子81が、第2ハードマクロ電源端子82に隣接するように設けられている。この時、ハードマクロの直交する辺の頂点に設けられている第1ハードマクロ電源端子81とハードマクロの直交する辺の頂点に接する両辺に設けられている第1ハードマクロ電源端子81との間に第2ハードマクロ電源端子82が位置する。
このように第2実施形態では、チップ電源の端子順番がいかなる場合でも、ハードマクロの電源端子とチップの電源端子とを接続するチップ上の電源配線がハードマクロ近傍で決して折れ曲がることなく直線状に引くことが可能である。
以下に、本発明の第3実施形態について添付図面を参照して説明する。
図9は第1実施形態を改良した第3実施形態の構成図である。図9を用いて配線層2層品の場合について説明する。なお、図9は、矩形のハードマクロの角部の1つを示す図である。
第3実施形態は、端子の配置位置は第1実施形態と同じだが、ハードマクロの直交する辺の頂点にある第1ハードマクロ電源端子91は端子矩形をL字型に、また、第2ハードマクロ電源端子92は端子矩形を長方形にしており、長辺をハードマクロの辺に平行して配置している。
図9では、ハードマクロの直交する辺の頂点に第1ハードマクロ電源端子91が設けられており、ハードマクロの直交する辺の頂点に接する両辺に第2ハードマクロ電源端子92が設けられている。ハードマクロの直交する辺の頂点にある第1ハードマクロ電源端子91が、仮に端子矩形を長方形にして、ハードマクロの直交する辺の頂点に接する両辺に沿って直交する方向に各々設けられているとする。この時、直交する辺の頂点近傍では長方形が一部重複して交差する形となる。実際には重複しないように始めからこの形状になるようにすると、第1ハードマクロ電源端子91はL字型になる。また、ハードマクロの直交する辺の頂点に接する両辺に第2ハードマクロ電源端子92が、端子矩形を長方形にして、第1ハードマクロ電源端子91に隣接するように設けられている。なお、端子矩形が正方形である電源端子を並べてL字型や長方形になるように配置しても良い。この時、前記のL字型の電源端子は、角部にある正方形の電源端子と、前記の正方形の電源端子の1辺に隣接する同じサイズの正方形の電源端子と、前記の1辺と垂直な他の辺に隣接する同じサイズの正方形の電源端子を有する。同様に、前記の長方形の電源端子は、角部にある正方形の電源端子と、前記の正方形の電源端子の1辺に隣接する同じサイズの正方形の電源端子を有する。また、第1ハードマクロ電源端子91の端子矩形は、長方形である第2ハードマクロ電源端子92の長辺と1辺の長さが等しい正方形でも良い。逆に、第1ハードマクロ電源端子91の端子矩形は、長方形である第2ハードマクロ電源端子92の短辺と1辺の長さが等しい正方形でも良い。
前記のように、電源電圧範囲がシビアなハードマクロでは、ハードマクロの電源端子とチップの電源端子とを接続する電源配線に厳しい配線抵抗の制限が設けられている。そのためハードマクロの電源端子とチップの電源端子とを接続するチップ上の電源配線は幅広で引くことになる。そのようなハードマクロは、あらかじめ電源端子の矩形を幅広く形成しておくことにより、チップ上の電源配線とハードマクロの電源端子との接続部分で局所的な電圧降下が発生するのを防ぐことができる。
なお、前記の説明ではハードマクロの電源端子とチップの電源端子とを接続している電源配線が交差しない場合について述べているが、ハードマクロの電源端子同士を接続している場合においても同じである。例えば、前記の電源端子構造のハードマクロ同士であれば、異なるハードマクロ上にある第1ハードマクロ電源端子同士を接続している第1電源配線と、異なるハードマクロ上にある第2ハードマクロ電源端子同士を接続している第2電源配線とを交差しないように設けることが可能である。
また、前記の説明ではハードマクロの電源端子の配置についてのみ述べているが、チップの電源端子の配置についてもハードマクロの電源端子と同様に設けていても良い。ハードマクロの電源端子の配置とチップの電源端子の配置を同一にした場合、例えばハードマクロがチップ上に1つだけであれば、ハードマクロとチップの各々の対応する電源端子同士を接続している電源配線が交差しないように設けておくことが可能となる。
例えば、チップ上におけるチップの電源端子が、図5に示すハードマクロ上におけるハードマクロの電源端子と同様に設けられているとする。この時、矩形のチップ上において、第1チップ電源端子は、チップの直交する辺の頂点に設けられており、第2チップ電源端子は、第1チップ電源端子とは異なる電位の少なくとも1つ以上の電源端子であり、直交する各々の辺に設けられている。すなわち、第1チップ電源端子は、矩形であるチップ内の角部に設けられており、第2チップ電源端子は、前記の角部を形成する辺に沿って第1チップ電源端子に隣接する位置に、少なくとも1つ設けられている。図5においては、チップの角部に第1チップ電源端子が設けられており、前記の角部を形成する2辺の各々に第2チップ電源端子が設けられている。なお、実際には、チップの直交する辺の頂点に設けられている場合に限定されるものではなく、第1チップ電源端子は、複数の第2チップ電源端子の間に設けられていれば良い。
チップにおいても、このように異なる電位の電源端子を連続して複数個配置する場合、各々異なる第二、第三、第四の電源端子といった必要な電位数分の電源端子を設けることも可能である。前記のように電源端子を設けることで、ハードマクロの電源端子とチップの電源端子との接続のみならず、チップの電源端子と他の半導体装置の電源端子との接続においても、電源配線を交差させずに同一配線層に設けることが可能となる。
本発明の半導体集積回路により、チップ上の電源配線面積削減が期待できる。例えば、チップ上の電源配線について、ハードマクロの回転角や配置位置によって変わり得るチップ上の電源配線経路に関係なく、チップ上の電源配線は決して交差せず配線させることができるため、単一層での電源配線が可能である。また、チップ上の電源配線が交差しないことにより、繋ぎ替えのための領域を削減することができる。更に、最小の折れ曲がり回数で配線することができる。その結果、チップ上の電源配線が占有する面積を削減することができ(8ビットマイコン製品で約32,000um2、総電源配線エリア比5%削減)、集積度を向上させ、チップサイズを小さくすることができる(チップサイズ比3%縮小)。配線層の少ない半導体集積回路ほど、本発明の効果は大きい。
また、本発明の半導体集積回路により、チップ上の一般配線の配線性向上が期待できる。すなわち、チップ上の電源配線を単一層で引くことにより、ハードマクロ周辺を通る一般配線に使用できる配線層数が増え、配線性が向上し、その結果チップサイズを小さくすることができる。
更に、本発明の半導体集積回路により、チップ上の電源配線工数削減が期待できる。
チップ上の電源配線において、繋ぎ替えが発生しないことによりチップレイアウト時の電源配線接続が容易になり、チップレイアウト時の電源配線を引く作業工数を削減できる。
図1は、従来の集積回路のチップ上の電源配線を示す第1の図である。(a)は角四隅に1つの電源端子が設けられている例の図であり、(b)は角四隅に異電源の電源端子が1組ずつ設けられている例の図である。 図2は、従来の集積回路のチップ上の電源配線を示す第2の図である。 図3は、従来の集積回路のチップ上の電源配線を示す第3の図である。 図4は、従来の集積回路のチップ上の電源配線を示す第4の図である。 図5は、本発明の基本となる電源端子構造を示す図である。。 図6は、本発明の第1実施形態のチップ上の電源配線を示す第1の図である。 図7は、本発明の第1実施形態のチップ上の電源配線を示す第2の図である。 図8は、第2実施形態の電源端子構造を示す図である。 図9は、第3実施形態の電源端子を示す図構造である。
符号の説明
11… 第1ハードマクロ電源端子
12… 第2ハードマクロ電源端子
13… 第1電源配線
14… 第2電源配線
15… 第1チップ電源端子
16… 第2チップ電源端子
17… 他のマクロとの接続端子
18… 繋ぎ替えのための領域
21… 第1ハードマクロ電源端子
22… 第2ハードマクロ電源端子
23… 第1電源配線
24… 第2電源配線
25… 第1チップ電源端子
26… 第2チップ電源端子
27… 他のマクロとの接続端子
31… 第1ハードマクロ電源端子
32… 第2ハードマクロ電源端子
33… 第1電源配線
34… 第2電源配線
35… 第1チップ電源端子
36… 第2チップ電源端子
37… 他のマクロとの接続端子
41… 第1ハードマクロ電源端子
42… 第2ハードマクロ電源端子
43… 第1電源配線
44… 第2電源配線
45… 第1チップ電源端子
46… 第2チップ電源端子
47… 他のマクロとの接続端子
51… 第1ハードマクロ電源端子
52… 第2ハードマクロ電源端子
53… 第3ハードマクロ電源端子
61… 第1ハードマクロ電源端子
62… 第2ハードマクロ電源端子
63… 第1電源配線
64… 第2電源配線
65… 第1チップ電源端子
66… 第2チップ電源端子
67… 他のマクロとの接続端子
71… 第1ハードマクロ電源端子
72… 第2ハードマクロ電源端子
73… 第1電源配線
74… 第2電源配線
75… 第1チップ電源端子
76… 第2チップ電源端子
77… 他のマクロとの接続端子
81… 第1ハードマクロ電源端子
82… 第2ハードマクロ電源端子
91… 第1ハードマクロ電源端子
92… 第2ハードマクロ電源端子

Claims (11)

  1. 矩形のセルを搭載したチップ上で、前記セルに設けられている第1セル電源端子と前記チップの電源端子である第1チップ電源端子とを接続している第1電源配線と、
    前記チップ上で、前記第1セル電源端子とは異なる電位であり、前記第1セル電源端子を挟むように設けられている複数の第2セル電源端子のいずれか1つと前記チップの電源端子である第2チップ電源端子とを接続している第2電源配線と
    を具備し、
    前記第1電源配線と第2電源配線とが交差しないように同一の配線層内に設けられている
    半導体集積回路。
  2. 請求項1に記載の半導体集積回路において、
    前記第1セル電源端子は、前記セルの角部に設けられており、
    前記角部に接する2辺のそれぞれに、前記複数の第2セル電源端子のうち少なくとも1つが設けられている
    半導体集積回路。
  3. 請求項2に記載の半導体集積回路において、
    前記第1セル電源端子及び前記複数の第2セル電源端子の配置は、前記セルの角四隅の全てにおいて同じである
    半導体集積回路。
  4. 請求項1乃至3のいずれか一項に記載の半導体集積回路において、
    前記複数の第2セル電源端子のうち少なくとも1つを挟んで前記第1セル電源端子と対向するように第3セル電源端子が前記セルに更に設けられている
    半導体集積回路。
  5. 請求項4に記載の半導体集積回路において、
    前記第3セル電源端子は、前記第1セル電源端子及び前記第2セル電源端子とは異なる電位である
    半導体集積回路。
  6. 請求項4に記載の半導体集積回路において、
    前記第3セル電源端子は、前記第1セル電源端子と同じ電位である
    半導体集積回路。
  7. 請求項1乃至6のいずれか一項に記載の半導体集積回路において、
    前記第1セル電源端子の端子矩形はL字型であり、
    前記複数の第2セル電源端子の各々の端子矩形は長方形である
    半導体集積回路。
  8. 請求項1乃至6のいずれか一項に記載の半導体集積回路において、
    前記第1セル電源端子の端子矩形は正方形であり、
    前記複数の第2セル電源端子の各々の端子矩形は前記正方形の1辺と長さの等しい辺を長辺とする長方形である
    半導体集積回路。
  9. 請求項7又は8に記載の半導体集積回路において、
    前記第1セル電源端子は、端子矩形が正方形である電源端子のいくつかを前記第1セル電源端子の端子矩形になるように配置したものであり、
    前記複数の第2セル電源端子の各々は、前記端子矩形が正方形である電源端子のいくつかを前記複数の第2セル電源端子の各々の端子矩形になるように配置したものである
    半導体集積回路。
  10. 請求項1乃至9のいずれか一項に記載の半導体集積回路において、
    前記チップ上に、前記第1チップ電源端子を挟んで前記第2チップ電源端子と対向するように第3チップ電源端子が更に設けられており、
    前記第3チップ電源端子は、前記第2チップ電源端子と同じ電位である
    半導体集積回路。
  11. 請求項10に記載の半導体集積回路において、
    前記チップは矩形であり、
    前記第1チップ電源端子は、前記チップの角部に設けられており、
    前記第2チップ電源端子は、前記角部に接する第1の辺に設けられており、
    前記第3チップ電源端子は、前記角部に接する第2の辺に設けられている
    半導体集積回路。
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