JP2006219442A - 保湿用皮膚外用剤 - Google Patents

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Abstract

【課題】
近年増加しつつある肌の乾燥状態にある人の悩みに対応するために、皮膚水分量を増加させ、さらにそれを持続させることにより、皮膚状態を健やかに保つ手段を提供することを課題とする。
【解決手段】
硫酸化トレハロース及び/又はその塩 0.0001〜10質量%とコエンザイムQ10 0.001〜5質量%を共存させることにより、硫酸化トレハロースの皮膚水分量上昇効果の持続性が向上し、皮膚状態を健やかに保つことができる皮膚外用剤を提供できた。

Description

本発明は皮膚外用剤に関し、更に詳細には保湿効果の持続時間を長めた皮膚外用剤に関する。
最近、高齢化の進展による老人性乾皮症の増加や、若年層においても生活環境や食生活の変化などから、皮膚の乾燥を訴える人が増加している。このような状況が起こる原因の一つとして、皮膚の保湿機能の低下が挙げられる。このような皮膚保湿機能が低下した皮膚に、保湿成分を含有する化粧料などの皮膚外用剤を投与することにより、皮膚保湿機能を改善しうることは既に古来より知られている。この為、化粧料などの皮膚外用剤に於いて、保湿剤は重要な成分となっており、現代に至るまで種々の保湿剤が、保湿機能の向上を目的に開発されてきた。この様な保湿剤の例としては、例えば、抱水性の高いヒアルロン酸ナトリウム、マルチトース等の糖類、ヘパリン類似物質などの多硫酸化多糖類の塩或いはトレハロースとその誘導体などが挙げられる。中でも、トレハロースは復活草に含まれる糖類であって、その保湿作用は生体構造の維持能力をも備えており、極めてユニークなものとして注目されている。このユニークな保湿性を高める手段が種々検討され、このものの水酸基を硫酸化する事により保湿機能を高めることが見出された(例えば、特許文献1を参照)。この様な背景技術を元に、このトレハロース類の保湿機能を更に高め、これを化粧料などの皮膚外用の組成物に含有させ、皮膚機能の改善と低下の予防に用いる方法についても報告されている(例えば、特許文献2,特許文献3、特許文献4を参照)。しかし、このような効果は一過性であり、持続した保湿効果を与えるものは少なかった。
一方、コエンザイムQ10は、ユビキノン類の側鎖のイソプレン単位が10のものであり、ユビデカレノンとも言われている補酵素の1種である。コエンザイムQ10は、虚血性心不全に対する作用があり医薬品としても使用されている。このコエンザイムQ10の生物活性の一つとしては、活性酸素より細胞膜を守る抗酸化作用およびフリーラジカル捕捉作用が知られている。また、ミトコンドリア呼吸およびATP産生を刺激することにより、病的細胞が細胞修復のために十分なエネルギーを生産できないことを相殺する能力に関係があると考えられて、自然の皮膚老化過程を遅くする薬剤として化粧品にも利用されている。その他にも美肌作用・肌荒れ防止効果(例えば、特許文献5を参照)があることが知られており、さらに抗酸化剤として化粧料への配合(例えば、特許文献6を参照)や美白剤としての使用(例えば、特許文献7,特許文献8を参照)も知られている。
しかしながら、硫酸化トレハロース及び/又はその塩0.0001〜10質量%と、コエンザイムQ10 0.001〜5質量%と含有する皮膚外用剤は全く知られていないし、この様な硫酸化トレハロースとコエンザイムQ10を組み合わせて使用することにより皮膚水分量を増加させる作用のみならずその持続作用をも有することは全く知られていなかった。
特開平04−290808号公報 特開平06−298636号公報 特開2000−204013号公報 特開2000−226320号公報 特公昭62−121号公報 特開平07−196534号公報 特開昭61−289029号公報 特開2004−107262号公報
本発明は、この様な状況下為されたものであり、皮膚水分量を増加させ、さらにそれを持続させることにより、皮膚状態を健やかに保つ手段を提供することを課題とする。
本発明者らは、上記課題を解決するため、鋭意研究を重ねた結果、硫酸化トレハロースとコエンザイムQ10を共存させることにより、硫酸化トレハロースの皮膚水分量上昇効果の持続性が向上することを見いだし、本発明を完成させるに至った。即ち、本発明は以下に示す通りである。
(1) 硫酸化トレハロース及び/又はその塩とコエンザイムQ10を含有することを特徴とする皮膚外用剤。
(2) 前記硫酸化トレハロースの含有量が0.0001〜10質量%である(1)記載の皮膚外用剤。
(3) 前記コエンザイムQ10の含有量が0.001〜5質量%である(1)又は(2)に記載の皮膚外用剤。
(4) 更に、グリチルリチン酸、グリチルレチン酸アルキル及びそれらの塩から選択される1種乃至は2種以上を含有することを特徴とする、(1)〜(3)の何れか1項に記載の皮膚外用剤。
(5) 前記グリチルリチン酸、グリチルレチン酸アルキル及びそれらの塩から選択される1種乃至は2種以上の含有量が、0.05〜0.5質量%であることを特徴とする、(4)に記載の皮膚外用剤。
(6) 抗炎症作用を訴求した医薬部外品であることを特徴とする、(4)又は(5)に記載の皮膚外用剤。
(7) 表示に於いて、炎症を鎮める作用を訴求した医薬部外品である旨の表示と、その使用方法に於いて、適量を取り、軽い炎症のある部位にカット綿などに含ませ、それを軽く擦過、押し当て動作により、塗布して使用される旨と、前記塗布により、炎症を鎮める旨の表示と、前記操作により、ひりひり感や火照り感を感じた場合には直ちに使用を止める旨の表示を構成としていることを特徴とする、(6)に記載の皮膚外用剤。
本発明によれば、皮膚水分量を増加させ、さらにそれを持続させることにより、皮膚状態を健やかに保つ手段を提供することができる。
(1)本発明の皮膚外用剤の必須成分である硫酸化トレハロース
本発明の皮膚外用剤は、硫酸化トレハロースを含有することを特徴とする。本発明に適用される硫酸化トレハロースは2分子のグルコースが還元基どうしで結合した2糖類である、トレハロースの何れか、または全部に硫酸基(ーOSO3H)を結合して得られる硫酸エステル化合物である。なお、ここに言うトレハロースとしては、天然のα、α結合物(ミコース)をはじめ、α、β結合物(ネオトレハロース)、β、β結合物(イソトレハロース)の何れでも良い。
また、硫酸化トレハロースはその塩の形で用いても良い。塩の形で用いる場合の対塩基の種類としては、ナトリウム、カリウム等のアルカリ金属、カルシウム、マグネシウム等のアルカリ土類金属、モノエタノールアミン、ジエタノールアミン、トリエタノールアミン等のアミン類、リジン、アルギニン等の塩基性アミノ酸類、アンモニア等が例示できるが、溶解性等を考慮するとアルカリ金属が有利に使用できる。
かかる硫酸化トレハロースまたはその塩を得る方法としては、例えばSchweiger R.G.らの方法(Carbohydrate Reserch 21 219-229,1972)等が挙げられる。以下、これについて概説すると、例えば、窒素ガス気流下でN,Nージメチルホルムアミド(DMF)でトレハロースを膨潤させておき、そこに別途作成した無水硫酸−DMFコンプレックスを滴下し、室温で4時間、70℃で30分程反応させる。NaOHで中和した後、メタノール等の有機溶媒で反応物を沈澱させ、吸引ろ過により集める。沈澱物は蒸留水に溶解した後、イオンクロマトグラフィーにより精製した。得られた硫酸化トレハロースの硫酸基の置換度は、適当濃度の水酸化ナトリウム水溶液で電気伝導度滴定法を行うことより求め、トレハロースを構成する単糖のモル数に対する硫酸基のモル数の比として表現する。例えば、上記の方法で得られる硫酸化トレハロースの硫酸置換度は0.05〜4.0程度である。
かくして得られる硫酸化トレハロースまたはその塩は、硫酸基の置換度により性状は若干異なるものの、概ね吸湿性、無臭の白色粉末であり、エタノール、アセトン等の各種有機溶剤には難溶、各種化粧料基剤に対して容易に配合し得ると言う長所を有する。更にこのものは、各種製剤とした場合、変色、変臭、分解失活等の経時変化を起こさず、人体毒性、皮膚傷害性の心配は全く無く、安全に用いる事が出来る。
本発明では、硫酸化トレハロースまたはその塩の含有量は、通常、化粧料全体に対して総量で0.0001〜10質量%、好ましくは、0.01〜5質量%である。0.0001質量%より少ない量では、皮膚機能の低下による肌の乾燥を予防、改善せしめる美肌効果が充分に得られず、また、10質量%を越えた量を用いても効果の増強は見られず、不経済である。含有せしめる方法としては、硫酸化トレハロース、またはその塩を水相成分中に溶解した後、油相成分と混合する方法が好ましい。
(2)本発明の必須成分であるコエンザイムQ10
本発明に使用されるコエンザイムQ10は、ユビキノン類(2,3−ジメトキシ−5−メチル−6−ポリプレニル−1,4−ベンゾキノン)の側鎖のイソプレン単位が10のユビキノン類であり、ユビデカレノン又は補酵素Q10とも呼ばれている。このものは、日本薬局方に記載されており、黄色〜橙色の粉末であり、鐘淵化学工業(株)や日清ファルマ(株)よりコエンザイムQ10の名称で販売されており、このような市販品を購入して使用することができる。このような、コエンザイムQ10は、外用剤中に0.001〜5質量%含有することが好ましく、0.01〜3質量%含有することがより好ましい。
(3)本発明の皮膚外用剤。
本発明の皮膚外用剤は、硫酸化トレハロースとコエンザイムQ10を必須成分として含有する皮膚外用剤に関するものであるが、コエンザイムQ10は、その抗酸化作用などを生かして医薬品の成分になっている様な成分であり、化粧料に適用した場合に、グリチルリチン酸ジカリウムのようなグリチルリチン酸塩類、グリチルレチン酸ステアリル及びそれらの塩から選択される1種乃至は2種以上を含有することが好ましい。かかる成分は、医薬部外品の有効成分として知られている成分であり、グリチルリチン酸及び/又はその塩としては、グリチルリチン酸ジカリウムが好ましく、グリチルレチン酸アルキル及び/又はその塩としては、グリチルレチン酸ステアリルが好ましい。このような抗炎症成分と組み合わせて医薬部外品として使用することも、本発明の効果的な使用法である。これらの抗炎症成分の好ましい含有量は、グリチルリチン酸及び/又はその塩であれば、0.05〜0.1質量%、グリチルレチン酸ステアリル及び/又はその塩であれば、0.05〜0.1質量%が好ましい。
また、本発明は、皮膚の保湿性の持続した皮膚外用剤に関するものであり、このような目的をより強めるためには、通常保湿剤として用いられる、グリセリン、ジグリセリン、プロピレングリコール、ジプロピレングリコール、イソプレングリコール、2,4−ブタンジオール、1,3−ブタンジオール、1,2−ペンタンジオール、1,2−ヘキサンジオール、1,2−オクタンジオールなどの多価アルコールを共存させるのも好ましい形態である。これらの中では、1,3−ブタンジオール、1,2−ペンタンジオール、1,2−オクタンジオールを共存させるのがより好ましい。
本発明の皮膚外用剤に於いては、前記の成分以外に、通常化粧料や皮膚外用医薬で使用される任意成分を含有することが出来る。この様な任意成分としては、例えば、マカデミアナッツ油、アボガド油、トウモロコシ油、オリーブ油、ナタネ油、ゴマ油、ヒマシ油、サフラワー油、綿実油、ホホバ油、ヤシ油、パーム油、液状ラノリン、硬化ヤシ油、硬化油、モクロウ、硬化ヒマシ油、ミツロウ、キャンデリラロウ、カルナウバロウ、イボタロウ、ラノリン、還元ラノリン、硬質ラノリン、ホホバロウ等のオイル、ワックス類、流動パラフィン、スクワラン、プリスタン、オゾケライト、パラフィン、セレシン、ワセリン、マイクロクリスタリンワックス等の炭化水素類、オレイン酸、イソステアリン酸、ラウリン酸、ミリスチン酸、パルミチン酸、ステアリン酸、ベヘン酸、ウンデシレン酸等の高級脂肪酸類、セチルアルコール、ステアリルアルコール、イソステアリルアルコール、ベヘニルアルコール、オクチルドデカノール、ミリスチルアルコール、セトステアリルアルコール等の高級アルコール等、イソオクタン酸セチル、ミリスチン酸イソプロピル、イソステアリン酸ヘキシルデシル、アジピン酸ジイソプロピル、セバチン酸ジ−2−エチルヘキシル、乳酸セチル、リンゴ酸ジイソステアリル、ジ−2−エチルヘキサン酸エチレングリコール、ジカプリン酸ネオペンチルグリコール、ジ−2−ヘプチルウンデカン酸グリセリン、トリ−2−エチルヘキサン酸グリセリン、トリ−2−エチルヘキサン酸トリメチロールプロパン、トリイソステアリン酸トリメチロールプロパン、テトラ−2−エチルヘキサン酸ペンタンエリトリット等の合成エステル油類、ジメチルポリシロキサン、メチルフェニルポリシロキサン、ジフェニルポリシロキサン等の鎖状ポリシロキサン、オクタメチルシクロテトラシロキサン、デカメチルシクロペンタシロキサン、ドデカメチルシクロヘキサンシロキサン等の環状ポリシロキサン、アミノ変性ポリシロキサン、ポリエーテル変性ポリシロキサン、アルキル変性ポリシロキサン、フッ素変性ポリシロキサン等の変性ポリシロキサン等のシリコーン油等の油剤類、脂肪酸セッケン(ラウリン酸ナトリウム、パルミチン酸ナトリウム等)、ラウリル硫酸カリウム、アルキル硫酸トリエタノールアミンエーテル等のアニオン界面活性剤類、塩化ステアリルトリメチルアンモニウム、塩化ベンザルコニウム、ラウリルアミンオキサイド等のカチオン界面活性剤類、イミダゾリン系両性界面活性剤(2−ココイル−2−イミダゾリニウムヒドロキサイド−1−カルボキシエチロキシ2ナトリウム塩等)、ベタイン系界面活性剤(アルキルベタイン、アミドベタイン、スルホベタイン等)、アシルメチルタウリン等の両性界面活性剤類、ソルビタン脂肪酸エステル類(ソルビタンモノステアレート、セスキオレイン酸ソルビタン等)、グリセリン脂肪酸類(モノステアリン酸グリセリン等)、プロピレングリコール脂肪酸エステル類(モノステアリン酸プロピレングリコール等)、硬化ヒマシ油誘導体、グリセリンアルキルエーテル、POEソルビタン脂肪酸エステル類(POEソルビタンモノオレエート、モノステアリン酸ポリオキエチレンソルビタン等)、POEソルビット脂肪酸エステル類(POE−ソルビットモノラウレート等)、POEグリセリン脂肪酸エステル類(POE−グリセリンモノイソステアレート等)、POE脂肪酸エステル類(ポリエチレングリコールモノオレート、POEジステアレート等)、POEアルキルエーテル類(POE2−オクチルドデシルエーテル等)、POEアルキルフェニルエーテル類(POEノニルフェニルエーテル等)、プルロニック型類、POE・POPアルキルエーテル類(POE・POP2−デシルテトラデシルエーテル等)、テトロニック類、POEヒマシ油・硬化ヒマシ油誘導体(POEヒマシ油、POE硬化ヒマシ油等)、ショ糖脂肪酸エステル、アルキルグルコシド等の非イオン界面活性剤類、エリスリトール、ソルビトール、キシリトール、マルチトール等の多価アルコール類、ピロリドンカルボン酸ナトリウム、乳酸、乳酸ナトリウム等の保湿成分類、グアガム、クインスシード、カラギーナン、ガラクタン、アラビアガム、ペクチン、マンナン、デンプン、キサンタンガム、カードラン、メチルセルロース、ヒドロキシエチルセルロース、カルボキシメチルセルロース、メチルヒドロキシプロピルセルロース、コンドロイチン硫酸、デルマタン硫酸、グリコーゲン、ヘパラン硫酸、ヒアルロン酸、ヒアルロン酸ナトリウム、トラガントガム、ケラタン硫酸、コンドロイチン、ムコイチン硫酸、ヒドロキシエチルグアガム、カルボキシメチルグアガム、デキストラン、ケラト硫酸,ローカストビーンガム,サクシノグルカン,カロニン酸,キチン,キトサン、カルボキシメチルキチン、寒天、ポリビニルアルコール、ポリビニルピロリドン、カルボキシビニルポリマー、ポリアクリル酸ナトリウム、ポリエチレングリコール、ベントナイト等の増粘剤、表面を処理されていても良い、マイカ、タルク、カオリン、合成雲母、炭酸カルシウム、炭酸マグネシウム、無水ケイ酸(シリカ)、酸化アルミニウム、硫酸バリウム等の粉体類、表面を処理されていても良い、ベンガラ、黄酸化鉄、黒酸化鉄、酸化コバルト、群青、紺青、酸化チタン、酸化亜鉛の無機顔料類、表面を処理されていても良い、雲母チタン、魚燐箔、オキシ塩化ビスマス等のパール剤類、レーキ化されていても良い赤色202号、赤色228号、赤色226号、黄色4号、青色404号、黄色5号、赤色505号、赤色230号、赤色223号、橙色201号、赤色213号、黄色204号、黄色203号、青色1号、緑色201号、紫色201号、赤色204号等の有機色素類、ポリエチレン末、ポリメタクリル酸メチル、ナイロン粉末、オルガノポリシロキサンエラストマー等の有機粉体類、パラアミノ安息香酸系紫外線吸収剤、アントラニル酸系紫外線吸収剤、サリチル酸系紫外線吸収剤、桂皮酸系紫外線吸収剤、ベンゾフェノン系紫外線吸収剤、糖系紫外線吸収剤、2−(2'−ヒドロキシ−5'−t−オクチルフェニル)ベンゾトリアゾール、4−メトキシ−4'−t−ブチルジベンゾイルメタン等の紫外線吸収剤類、エタノール、イソプロパノール等の低級アルコール類、ビタミンA又はその誘導体、ビタミンB6塩酸塩,ビタミンB6トリパルミテート,ビタミンB6ジオクタノエート,ビタミンB2又はその誘導体,ビタミンB12,ビタミンB15又はその誘導体等のビタミンB類、α−トコフェロール,β−トコフェロール,γ−トコフェロール,ビタミンEアセテート等のビタミンE類、ビタミンD類、ビタミンH、パントテン酸、パンテチン、ピロロキノリンキノン等のビタミン類などが好ましく例示できる。これらを常法に従って処理することにより、本発明の皮膚外用剤は製造することが出来る。
かくして得られた本発明の皮膚外用剤は、グリチルリチン酸、グリチルレチン酸アルキル及びそれらの塩から選択される1種乃至は2種以上も含有する場合には、これらの抗炎症作用に起因する、医薬部外品の有効成分としての性格を利用して、抗炎症作用の医薬部外品とすることも可能であり、好ましい。即ち、本発明の皮膚外用剤は、表示に於いて、炎症を鎮める作用を訴求した医薬部外品である旨の表示と、その使用方法に於いて、適量を取り、軽い炎症のある部位にカット綿などに含ませ、それを軽く擦過、押し当て動作により、塗布して使用される旨と、前記塗布により、炎症を鎮める旨の表示と、前記操作により、ひりひり感や火照り感を感じた場合には直ちに使用を止める旨の表示を構成としている医薬部外品に適用することが好ましい。
本発明の皮膚外用剤は、これらの成分を常法に従って処理することにより得ることができる。本発明の皮膚外用剤の剤形は、特に限定されるものではないが、具体的には、クリーム、乳液、ローション、軟膏、パック、水性ゲル、浴用剤などが例示できる。水溶性の硫酸化トレハロースと疎水性のコエンザイムQ10を含有させることから、これらを均一に混合できる剤型として、クリーム、乳液、パックなどが好ましい剤形といえる。
以下に、実施例を挙げて、本発明について更に詳細に説明を加えるが、本発明が、かかる実施例にのみ、限定されないことは言うまでもない。
以下に示す処方に従って、本発明の皮膚外用剤を作成した。即ち、イ)、ロ)、ハ)の成分をそれぞれ秤取り、80℃に加熱し、攪拌下イ)に徐々にロ)を加えて乳化し、更に続けてハ)を加え中和し、攪拌冷却し、実施例1の乳液を得た。実施例1において、コエンザイムQ10を水に置換したものを比較例1,硫酸化トレハロースを水に置換したものを比較例2,硫酸化トレハロースとコエンザイムQ10を共に水に置換したものを比較例3とした。
イ)
ベヘニルアルコール 0.5 質量%
セチルイソオクタネート 2.0 質量%
スクワラン 8.0 質量%
ジメチコン 2.0 質量%
ソルビタンセスキステアレート 1.5 質量%
POE(45)ステアリン酸 1.0 質量%
セチルステアレート 0.5 質量%
ベヘン酸 0.5 質量%
グリチルレチン酸ステアリル 0.1 質量%
コエンザイムQ10 0.1 質量%
ロ)
水 63.0 質量%
カルボキシビニルポリマー 0.3 質量%
硫酸化トレハロース 3.0 質量%
ハ)
水 16.9 質量%
水酸化カリウム 0.6 質量%
<試験例1> 皮膚の保湿性試験
各試験は、それぞれ5名のパネラーによって行い、測定に際しては、20℃、相対湿度50%の部屋で実施し、測定値は平均した。各パネラーの顔面を37℃の温水を用いて、クレンジング料、水性洗顔料を使用して洗浄してもらい、その後15分間安静にしてもらった後、測定を行った。頬部を対象として、皮膚水分量をSKICON−200EX(IBS社製)にて測定した。初期値の測定後、実施例1にて作成したサンプル及び比較例1,比較例2,比較例3のサンプルを塗布してもらった後、皮膚水分量を測定した(各サンプル塗布時を0時間とし、塗布前の初期値の測定時を−0.5時間、塗布直後の測定時を0.5時間とした)。3時間、6時間後にも15分の安静後に、皮膚水分量の測定を行い、皮膚水分量の経時的変化を追跡した。評価結果を図1に示した。
以下に示す処方に従って、実施例1と同様の方法で、本発明の皮膚外用剤である乳液2を作成した。
イ)
ベヘニルアルコール 0.5 質量%
セチルイソオクタネート 2.0 質量%
スクワラン 8.0 質量%
ジメチコン 2.0 質量%
ソルビタンセスキステアレート 1.5 質量%
POE(45)ステアリン酸 1.0 質量%
セチルステアレート 0.5 質量%
ベヘン酸 0.5 質量%
グリチルレチン酸ステアリル 0.1 質量%
コエンザイムQ10 2.0 質量%
ロ)
1,3−ブタンジオール 5.0 質量%
グリセリン 5.0 質量%
1,2−オクタンジオール 5.0 質量%
水 50.0 質量%
カルボキシビニルポリマー 0.3 質量%
硫酸化トレハロース 1.0 質量%
ハ)
水 15.2 質量%
水酸化カリウム 0.6 質量%
以下に示す処方に従って、実施例1と同様の方法で、本発明の皮膚外用剤である乳液3を作成した。
イ)
ベヘニルアルコール 0.5 質量%
セチルイソオクタネート 2.0 質量%
スクワラン 8.0 質量%
ジメチコン 2.0 質量%
ソルビタンセスキステアレート 1.5 質量%
POE(45)ステアリン酸 1.0 質量%
セチルステアレート 0.5 質量%
ベヘン酸 0.5 質量%
グリチルレチン酸ステアリル 0.1 質量%
コエンザイムQ10 0.05質量%
ロ)
1,3−ブタンジオール 5.0 質量%
グリセリン 3.0 質量%
1,2−オクタンジオール 2.0 質量%
水 50.0 質量%
カルボキシビニルポリマー 0.3 質量%
硫酸化トレハロース 5.0 質量%
ハ)
水 17.95質量%
水酸化カリウム 0.6質量 %
以下に示す処方に従って、実施例1と同様の方法で、本発明の皮膚外用剤である乳液4を作成した。
イ)
ベヘニルアルコール 0.5 質量%
セチルイソオクタネート 2.0 質量%
スクワラン 8.0 質量%
ジメチコン 2.0 質量%
ソルビタンセスキステアレート 1.5 質量%
POE(45)ステアリン酸 1.0 質量%
セチルステアレート 0.5 質量%
ベヘン酸 0.5 質量%
コエンザイムQ10 4.0 質量%
ロ)
グリチルリチン酸ジカリウム 0.1 質量%
1,3−ブタンジオール 5.0 質量%
グリセリン 3.0 質量%
1,2−ペンタンジオール 3.0 質量%
水 50.0 質量%
カルボキシビニルポリマー 0.3 質量%
硫酸化トレハロース 0.03質量%
ハ)
水 17.97質量%
水酸化カリウム 0.6 質量%
<試験例2>
実施例2〜4、及び比較例2のサンプルについて、試験例1に記載した方法と同様の方法で、皮膚の保湿性試験を実施した。結果を図2に示す。
図2に示されるように、本発明の実施例2〜4のサンプルは、比較例1と比較して、皮膚水分量の維持持続性に優れていることが判った。
以下に示す処方に従い、本発明のクリームを作成した。すなわち、イ)、ロ)、ハ)の成分をそれぞれ秤取り、80℃に加熱し、攪拌下イ)に徐々にロ)を加えて、ディスパーにて激しく撹拌し、更に続けてハ)を加え中和し、攪拌冷却し、実施例5のクリームを得た
イ)
スクワラン 10.0 質量%
ホホバ油 5.0 質量%
マイクロクリスタリンワックス 2.0 質量%
バチルアルコール 3.0 質量%
ショ糖脂肪酸エステル 0.5 質量%
コエンザイムQ10 2.0 質量%
ロ)
アルキル変性カルボキシビニルポリマー 1.0 質量%
(グッドリッチ社製 PEMUREN TR−2)
1,2−オクタンジオール 0.5 質量%
1,3−ブタンジオール 3.0 質量%
トリメチルグリシン 0.1 質量%
グリチルリチン酸ジカリウム 0.1 質量%
硫酸化トレハロース 0.5 質量%
カルボキシビニルポリマー 0.2 質量%
水 50.0 質量%
ハ)
水 21.5 質量%
水酸化カリウム 0.6 質量%
本発明は、皮膚の水分量を持続的に増大させる皮膚外用剤に好適に適用される。
試験例1の結果を示す図である。 試験例2の結果を示す図である。

Claims (7)

  1. 硫酸化トレハロース及び/又はその塩とコエンザイムQ10を含有することを特徴とする皮膚外用剤。
  2. 前記硫酸化トレハロースの含有量が0.0001〜10質量%である請求項1に記載の皮膚外用剤。
  3. 前記コエンザイムQ10の含有量が0.001〜5質量%である請求項1又は2に記載の皮膚外用剤。
  4. 更に、グリチルリチン酸、グリチルレチン酸アルキル及びそれらの塩から選択される1種乃至は2種以上を含有することを特徴とする、請求項1〜3の何れか1項に記載の皮膚外用剤。
  5. 前記グリチルリチン酸、グリチルレチン酸アルキル及びそれらの塩から選択される1種乃至は2種以上の含有量が、0.05〜0.5質量%であることを特徴とする、請求項4に記載の皮膚外用剤。
  6. 抗炎症作用を訴求した医薬部外品であることを特徴とする、請求項4又は5に記載の皮膚外用剤。
  7. 表示に於いて、炎症を鎮める作用を訴求した医薬部外品である旨の表示と、その使用方法に於いて、適量を取り、軽い炎症のある部位にカット綿などに含ませ、それを軽く擦過、押し当て動作により、塗布して使用される旨と、前記塗布により、炎症を鎮める旨の表示と、前記操作により、ひりひり感や火照り感を感じた場合には直ちに使用を止める旨の表示を構成としていることを特徴とする、請求項6に記載の皮膚外用剤。
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