JP2004002218A - 皮膚外用剤 - Google Patents
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Abstract
【課題】複雑な皮膚の炎症性反応等を抑制し、肌荒れや皮膚の老化の防止,改善効果が相乗的に向上した皮膚外用剤を提供する。
【解決手段】モヅク抽出物と、抗炎症剤の1種又は2種以上とを併用して皮膚外用剤に含有させることにより、肌荒れ及び皮膚の老化の防止,改善効果の相乗的な向上が得られる。モヅク抽出物としては、モヅクの極性溶媒抽出物を二酸化炭素を溶媒とする超臨界抽出法により低極性画分を除去して得られる、若しくはモヅクを二酸化炭素を溶媒とする超臨界抽出法により低極性画分を除去した後、極性溶媒にて抽出して得られる精製モヅク抽出物を用いることが、抗炎症剤としては、グリチルリチン酸の塩並びに誘導体、グリチルレチン酸の塩並びに誘導体、カンゾウから選択される1種又は2種以上を用いることが好ましい。
【解決手段】モヅク抽出物と、抗炎症剤の1種又は2種以上とを併用して皮膚外用剤に含有させることにより、肌荒れ及び皮膚の老化の防止,改善効果の相乗的な向上が得られる。モヅク抽出物としては、モヅクの極性溶媒抽出物を二酸化炭素を溶媒とする超臨界抽出法により低極性画分を除去して得られる、若しくはモヅクを二酸化炭素を溶媒とする超臨界抽出法により低極性画分を除去した後、極性溶媒にて抽出して得られる精製モヅク抽出物を用いることが、抗炎症剤としては、グリチルリチン酸の塩並びに誘導体、グリチルレチン酸の塩並びに誘導体、カンゾウから選択される1種又は2種以上を用いることが好ましい。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、肌荒れ及び皮膚の老化の防止,改善効果が相乗的に向上した皮膚外用剤に関する。さらに詳しくはモヅク抽出物と、抗炎症剤とを併用して成る皮膚外用剤に関する。
【0002】
【従来の技術】
加齢や紫外線曝露,皮膚組織内において発生する活性酸素種等による酸化的ストレス、薬物や種々のアレルゲンとの接触などにより、皮膚の炎症反応や皮膚の老化が進行することが知られている。これまで皮膚外用剤の分野では、かかる皮膚の炎症や老化を防止するべく、活性酸素種消去剤や抗炎症剤,抗アレルギー剤等多くの生理活性成分の探索及び検討がなされてきた。また、加齢や前記ストレスにより、真皮マトリックス成分であるコラーゲンの架橋等修飾により皮膚の老化症状が進行することが明らかになるにつれ、皮膚組織内においてその産生を促進する作用を有する物質の検討もなされている。近年は、消費者の天然志向及び植物志向を反映してか、かかる成分を植物に求める傾向が強くなっている。
【0003】
しかしながら、すでに報告されている植物起源の上記成分の中には、活性が低いため、皮膚外用剤に配合して十分な作用効果を得るにはかなりの高濃度を要したり、安定性や安全性上問題があったり、皮膚外用剤に好ましくない色や臭いを付与してしまうものがあったりして、皮膚外用剤に配合した際に、製剤安定性及び安全性と、作用効果のすべての面で満足できるものは少ないのが現状であった。また皮膚の炎症反応や老化は、種々の要因が複雑に関与し合って進行するため、前記反応の一部の過程のみに作用する物質を用いても十分な効果は得られなかった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
そこで本発明においては、複雑な皮膚の炎症性反応等を抑制し、肌荒れや皮膚の老化の防止,改善効果が相乗的に向上した皮膚外用剤を得ることを目的とした。
【0005】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するべく種々検討したところ、本発明者らはモヅク抽出物と、抗炎症剤の1種又は2種以上とを併用して皮膚外用剤に含有させることにより、肌荒れ及び皮膚の老化の防止,改善効果の相乗的な向上が得られることを見いだし、本発明を完成するに至った。
【0006】
モヅク抽出物について、本発明者等は、すでにイシモヅク属植物抽出物のメラニン生成抑制効果及びこれを含有する美白剤(特開平10−330219)、モヅク抽出物の表皮細胞及び真皮線維芽細胞に対する賦活効果(特願2002−70050)を見いだし、特許出願を行っている。その他、モヅク抽出物のヒアルロニダーゼ阻害効果(特開平9−67266)、モヅク抽出物に含まれるフコイダンの抗炎症効果(特開平9−328431),抗アレルギー作用(特開平10−72362)等も開示されており、皮膚外用剤への応用が期待されている。
【0007】
また、抗炎症剤については、肌荒れ改善効果を期待して、古くから皮膚外用剤に配合されているが、モヅク抽出物と、抗炎症剤とを併用することにより得られる本発明の効果は、これまで全く示唆すらされていない。
【0008】
【発明の実施の形態】
モヅク抽出物を得る際に用いられるモヅクとしては、褐藻類(Phaeophyta)ナガマツモ目に属し、通常食用とされるモヅクであれば特に種類は問わず、例えばモヅク科モヅク(Nemacystus decipiens (Suringar) Kuckuck),ナガマツモ科オキナワモヅク(Cladosiphon okamuranus Tokida),ナガマツモ科フトモヅク(Tinocladia crassa(Suringar) Kylin),ナガマツモ科イシモヅク(Sphaerotrichia divaricata (Agardh) Kylin)等が挙げられる。
【0009】
これらのモヅクから抽出物を得る抽出溶媒としては、水、エタノール,メタノール,イソプロパノール,イソブタノール,n−ヘキサノール,メチルアミルアルコール,2−エチルブタノール,n−オクチルアルコールなどのアルコール類、グリセリン,エチレングリコール,エチレングリコールモノメチルエーテル,エチレングリコールモノエチルエーテル,プロピレングリコール,プロピレングリコールモノメチルエーテル,プロピレングリコールモノエチルエーテル,トリエチレングリコール,1,3−ブチレングリコール,ヘキシレングリコール等の多価アルコール又はその誘導体、アセトン,メチルエチルケトン,メチルイソブチルケトン,メチル−n−プロピルケトンなどのケトン類、酢酸エチル,酢酸イソプロピルなどのエステル類、エチルエーテル,イソプロピルエーテル,n−ブチルエーテル等のエーテル類などの極性溶媒から選択される1種又は2種以上の混合溶媒が好適に使用でき、また、リン酸緩衝生理食塩水をも用いることができるが、特に限定はされない。本発明の目的には、肌荒れ改善効果及び老化防止効果の点から、極性溶媒が好ましく、さらには、メタノール,エタノール,1,3−ブチレングリコール,水から選択される1種又は2種以上の混合溶媒、特にエタノール水溶液を溶媒とすることが好ましい。
【0010】
抽出方法としては、室温,冷却又は加温した状態で浸漬させて抽出する方法、水蒸気蒸留等の蒸留法を用いて抽出する方法、生のモヅクから圧搾して抽出物を得る圧搾法等が例示され、これらの方法を単独で、又は2種以上を組み合わせて抽出を行う。
【0011】
抽出の際のモヅクと溶媒との比率は特に限定されるものではないが、モヅク1に対して溶媒0.5〜1000重量倍、特に抽出操作、効率の点で0.5〜100重量倍が好ましい。また、抽出温度は、常圧下で室温から溶剤の沸点以下の範囲とするのが便利であり、抽出時間は抽出温度などによって異なるが、2時間〜2週間の範囲とするのが好ましい。
【0012】
本発明においては、上記モヅク抽出物をさらに超臨界抽出法にて精製処理を行った精製モヅク抽出物を用いることが好ましい。超臨界抽出法は、超臨界流体又は亜臨界流体を用いて成分を抽出する方法で、超臨界流体又は亜臨界流体としては、二酸化炭素を用いる。抽出圧力は、使用する超臨界流体又は亜臨界流体の臨界圧力に応じて適宜選定することができるが、通常は3〜70MPaであることが好ましく、特4〜60MPa、好ましくは5〜40MPa、最も好ましくは6〜20MPaである。抽出温度は、15〜200℃、好ましくは20〜150℃、最も好ましくは25〜100℃である。かかる超臨界抽出法による精製処理は、極性溶媒による抽出を行う前に行ってもよい。
【0013】
超臨界抽出の際のモヅクもしくはその極性溶媒抽出物と超臨界流体又は亜臨界流体との比率は特に限定されないが、モヅクもしくはその極性溶媒抽出物1に対して溶媒0.1〜1000重量倍、特に抽出操作、効率の点で、0.5〜100重量倍が好ましい。また、抽出時間は抽出条件などにより異なるが2時間〜2週間の範囲とするのが好ましい。
【0014】
また、抽出剤の溶解度を向上させるためにエントレーナを用いることもできる。エントレーナとしては、水、メタノール、エタノール、プロパノール、ブタノール、アセトン、ヘキサン、シクロヘキサン、トルエンから選択される1種又は2種以上の溶媒を用いる。エントレーナの濃度として好ましくは、0.000001〜30.0%、より好ましくは、0.00001〜10.0%、最も好ましくは、0.0001〜1.0%である。これらのエントレーナを用いることで二酸化炭素中への有効成分の溶解度を向上させる効果が高く、抽出率も高くなる。
【0015】
本発明においては、超臨界抽出法でモヅクの極性溶媒抽出物を抽出し、低極性画分を除去した残さ、若しくは超臨界抽出法にて低極性画分を除去した残さをさらに極性溶媒により抽出して得られる抽出物を、精製モヅク抽出物とする。
【0016】
また、このようにして得られたモヅク抽出物又は精製モヅク抽出物は、抽出物をそのまま用いることもできるが、本発明の作用を失わない範囲内で脱臭,脱色,濃縮等の精製操作を加えたり、さらにはカラムクロマトグラフィー等を用いて分画物として用いてもよい。これらの抽出物や精製物、分画物は、これらから溶媒を除去することによって乾固物とすることもでき、さらにアルコールなどの溶媒に可溶化した形態、或いは乳剤の形態で提供することができる。
【0017】
本発明において、上記モヅク抽出物と併用する抗炎症剤としては、コルチゾン,ヒドロコルチゾン,プレドニゾロン,メチルプレドニゾロン,デキサメタゾン,ベタメタゾン,トリアムシノロン,トリアムシノロンアセトニド,フルオシノロンアセトニド,フルオシノニド,ベクロメタゾン及びこれらのリン酸塩,プロピオン酸塩,酢酸塩,コハク酸塩等のステロイド性抗炎症剤、サリチル酸及びアスピリン,サリチルアミド,エテンザミド,サリチル酸メチル等のサリチル酸誘導体、インドメタシン,スリンダク等のインドール酢酸誘導体、フェニルブタゾン,オキシフェンブタゾン等のピラゾリジンジオン誘導体、メフェナム酸,フルフェナム酸等のアントラニル酸誘導体、イブプロフェン,ケトプロフェン,ナプロキセン等のプロピオン酸誘導体、ジクロフェナック,フェンブフェン,ブフェキサマク等のフェニル酢酸誘導体、ピロキシカム等のベンゾチアジン誘導体といった非ステロイド性抗炎症剤、グリチルリチン酸及びグリチルリチン酸ジカリウム,グリチルリチン酸モノアンモニウム等のグリチルリチン酸の塩並びに誘導体、グリチルレチン酸及びグリチルレチン酸ステアリル,ステアリン酸グリチルレチニル,3−サクシニルオキシグリチルレチン酸二ナトリウム等のグリチルレチン酸の塩並びに誘導体、グアイアズレン,グアイアズレンスルホン酸エチル,グアイアズレンスルホン酸ナトリウム,カマズレン等のアズレン誘導体、アラントイン、アロイン、アロエエモジン、シコニン及びイソブチルシコニン,アセチルシコニン,イソバレリルシコニン等のシコニン誘導体、ギンセノシドRa1,ギンセノシドRa2,ギンセノシドRb1等のギンセノシド、及び20−グルコギンセノシドRf等のギンセノシド誘導体、ペオニフロリン、ペオノール及びペオノシド,ペオノリド等のペオノール誘導体などが挙げられる。
【0018】
また本発明においては抗炎症剤として、オウゴン(Scutellariae Radix),カンゾウ(Glycyrrhizae Radix),クジン(Sophorae Radix),サイコ(BupleuriRadix),シャクヤク(Paeoniae Radix),ショウマ(Cimicifugae Rhizoma),タイソウ(Zizyphi Fructus),チモ(Anemarrhenae Rhizoma),ボタンピ(Moutan Cortex),リュウタン(Gentianae Scabrae Radix),レンギョウ(Forsythiae Fructus)等、抗炎症剤として用いられる生薬又はその抽出物を用いることもできる。
【0019】
本発明に係る皮膚外用剤には、これら抗炎症剤より1種又は2種以上を選択して用いる。
【0020】
本発明における抗炎症剤としては、皮膚外用剤への配合のしやすさから、グリチルリチン酸の塩並びに誘導体、グリチルレチン酸の塩並びに誘導体、カンゾウから選択される1種又は2種以上が好ましく用いられ、肌荒れ改善効果の点から、グリチルレチン酸ステアリル及びカンゾウ抽出物から選択される1種又は2種を用いることが好ましい。
【0021】
本発明においては、モヅク抽出物と、抗炎症剤の1種又は2種以上とを皮膚外用剤基剤に含有させる。皮膚外用剤全量あたりの配合量としては、モヅク抽出物については0.001〜5.0重量%程度、とするのが適切である。抗炎症剤についてはその種類により異なるが、0.0001〜5.0重量%程度とするのが適切である。
【0022】
本発明に係る皮膚外用剤は、ローション剤,乳剤,ゲル剤,クリーム剤,軟膏剤,粉末剤,顆粒剤等、種々の剤型で提供することができる。また、化粧水,乳液,クリーム,美容液,パック等の皮膚化粧料、メイクアップベースローション,メイクアップベースクリーム等の下地化粧料、乳液状,油性,固形状等の各剤型のファンデーション,アイカラー,チークカラー等のメイクアップ化粧料、ハンドクリーム,レッグクリーム,ネッククリーム,ボディローション等の身体用化粧料等として提供することができる。
【0023】
なお本発明に係る皮膚外用剤には、モヅク抽出物及び抗炎症剤の他に、油性成分,界面活性剤,保湿剤,顔料,紫外線吸収剤,抗酸化剤,香料,防菌防黴剤等の一般的な医薬品及び化粧料用原料や、皮膚細胞賦活剤,美白剤等の生理活性成分を含有させることができる。
【0024】
【実施例】
さらに本発明の特徴について、実施例により詳細に説明する。
【0025】
まず、本発明に係る皮膚外用剤に含有させるモヅク抽出物の調製について示す。
【0026】
[調製例1,調製例2] 精製モヅク抽出物
表1に示したモヅクの全藻を乾燥,粉砕した後、50gを50容量%エタノール水溶液1000mLに浸漬し、25℃で7日間静置した。その後不溶物をろ別除去した後、減圧濃縮後乾固させたものを、モヅク抽出物とする。このモヅク抽出物を超臨界装置の抽出槽に充填し、抽出槽圧力15MPa、抽出槽温度40℃の条件下で、超臨界状態の二酸化炭素を用いて、超臨界抽出法による精製操作を行った。なお、エントレーナーとしてエタノールを使用した。約4時間二酸化炭素を流通した後、抽出槽において、精製モヅク抽出物を得た。
【0027】
[実施例3,実施例4] 精製モヅク抽出物
表1に示したモヅクの全藻を乾燥,粉砕した後、超臨界装置の抽出槽に充填し、抽出槽圧力15MPa、抽出槽温度40℃の条件下で、超臨界状態の二酸化炭素を用いて、超臨界抽出法による低極性画分の除去操作を行った。なお、エントレーナーとしてエタノールを使用した。約4時間二酸化炭素を流通した後、抽出槽において、低極性画分を除去したモヅクを得た。これを50容量%エタノール水溶液1000mLに浸漬し、25℃で7日間静置した。その後不溶物をろ別除去した後、減圧濃縮後乾固させたものを、精製モヅク抽出物とする。このモヅク抽出物を超臨界装置の抽出槽に充填し、抽出槽圧力15MPa、抽出槽温度40℃の条件下で、超臨界状態の二酸化炭素を用いて、超臨界抽出法による精製操作を行った。なお、エントレーナーとしてエタノールを使用した。約4時間二酸化炭素を流通した後、抽出槽において、精製モヅク抽出物を得た。
【0028】
【表1】
【0029】
また、以下の本発明の実施例において配合した抗炎症剤は、医薬品又は化粧料用として市販されているものを用いた。抗炎症性生薬の抽出物の調製については、次に示す。
【0030】
[オウゴン抽出物]
オウゴン(Scutellariae Radix)300gを乾燥,粉砕し、エタノール0.5リットル中に加えて20℃で10日間静置して抽出し、ろ過してろ液を回収した。このろ液を減圧濃縮し、凍結乾燥したものを標記抽出物とした。
【0031】
[カンゾウ抽出物]
カンゾウ(Glycyrrhizae Radix)500gを乾燥,粉砕し、熱水1リットル中にて2時間抽出した。ろ過してろ液を回収し、次いで減圧濃縮した後凍結乾燥して、標記抽出物とした。
【0032】
[クジン抽出物]
クジン(Sophorae Radix)500gを乾燥,粉砕し、50容量%エタノール水溶液1リットル中に浸漬して、25℃で7日間抽出した。ろ過してろ液を回収し、標記抽出物とした。
【0033】
[シャクヤク抽出物]
シャクヤク(Paeoniae Radix)550gを乾燥,粉砕し、50容量%エタノール水溶液1リットル中に浸漬して、撹拌しながら20℃で10日間抽出した。次いでろ過してろ液を回収し、減圧濃縮した後凍結乾燥して、標記抽出物とした。
【0034】
[タイソウ抽出物]
タイソウ(Zizyphi Fructus)600gを乾燥,粉砕し、50容量%エタノール水溶液1リットル中に浸漬して、25℃で7日間抽出した。ろ過してろ液を回収し、標記抽出物とした。
【0035】
[ボタンピ抽出物]
ボタンピ(Moutan Cortex)520gを乾燥,粉砕し、エタノール1リットル中に浸漬して10℃で14日間静置し、抽出した。ろ過してろ液を回収し、標記抽出物とした。
【0036】
[リュウタン抽出物]
リュウタン(Gentianae Scabrae Radix)650gを乾燥,粉砕し、熱水1リットル中にて4時間抽出した。ろ過してろ液を回収し、減圧濃縮した後凍結乾燥して、標記抽出物とした。
【0037】
[レンギョウ抽出物]
レンギョウ(Forsythiae Fructus)750gを粉砕し、1,3−ブチレングリコール1.2リットル中に浸漬して、撹拌しながら15℃で10日間抽出した。ろ過してろ液を回収し、標記抽出物とした。
【0038】
続いて、本発明に係る皮膚外用剤についての実施例の処方を示す。
【0039】
[実施例1] ローション剤
(1)エタノール 20.0(重量%)
(2)ポリオキシエチレン(60E.O.)硬化ヒマシ油 1.0
(3)精製モヅク抽出物(調製例1) 1.0
(4)ジプロピレングリコール 5.0
(5)1,3−ブチレングリコール 10.0
(6)グアイアズレンスルホン酸ナトリウム 0.2
(7)パラオキシ安息香酸メチル 0.1
(8)精製水 62.7
製法:(8)に(1)〜(7)の成分を順次添加して、溶解,均一化する
【0040】
[実施例2] 乳剤
(1)セタノール 1.0(重量%)
(2)ミツロウ 0.5
(3)ワセリン 2.0
(4)スクワラン 6.0
(5)ジメチルポリシロキサン 2.0
(6)ポリオキシエチレン(20E.O.)ソルビタン 1.0
モノステアリン酸エステル
(7)グリセリルモノステアリン酸エステル 1.0
(8)グリセリン 4.0
(9)1,3−ブチレングリコール 4.0
(10)パラオキシ安息香酸メチル 0.1
(11)精製水 61.7
(12)カルボキシビニルポリマー 10.0
(1.0重量%水溶液)
(13)水酸化カリウム(10.0重量%水溶液) 1.0
(14)精製モヅク抽出物(調製例2) 0.5
(15)アラントイン 0.1
(16)エタノール 5.0
製法:(1)〜(7)の油相成分を混合し、加熱溶解して75℃とする。一方、(8)〜(11)の水相成分を混合,溶解して75℃とする。これに前記油相を加えて予備乳化した後、(12)を添加してホモミキサーにて均一に乳化し、次いで(13)を加えて増粘させた後冷却し、40℃で(14)〜(16)を添加,混合する。
【0041】
[実施例3] 乳剤
(1)セタノール 1.0(重量%)
(2)ミツロウ 0.5
(3)ワセリン 2.0
(4)スクワラン 6.0
(5)ジメチルポリシロキサン 2.0
(6)ポリオキシエチレン(20E.O.)ソルビタン 1.0
モノステアリン酸エステル
(7)グリセリルモノステアリン酸エステル 1.0
(8)グリチルレチン酸ステアリル 0.2
(9)グリセリン 4.0
(10)1,3−ブチレングリコール 4.0
(11)パラオキシ安息香酸メチル 0.1
(12)精製水 61.9
(13)カルボキシビニルポリマー 10.0
(1.0重量%水溶液)
(14)水酸化カリウム(10.0重量%水溶液) 1.0
(15)エタノール 5.0
(16)オウゴン抽出物 0.2
(17)精製モヅク抽出物(調製例3) 0.1
製法:(1)〜(8)の油相成分を混合し、加熱溶解して75℃とする。一方、(9)〜(12)の水相成分を混合,溶解して75℃とする。これに前記油相を加えて予備乳化した後、(13)を添加してホモミキサーにて均一に乳化し、次いで(14)を加えて増粘させた後冷却し、40℃で(15)〜(17)を加え、混合する。
【0042】
[実施例4] 水中油型クリーム剤
(1)ミツロウ 6.00(重量%)
(2)セタノール 5.00
(3)還元ラノリン 8.00
(4)スクワラン 27.50
(5)グリチルレチン酸ステアリル 0.05
(6)グリセリル脂肪酸エステル 4.00
(7)親油型グリセリルモノステアリン酸エステル 2.00
(8)ポリオキシエチレン(20E.O.)ソルビタン 5.00
モノラウリン酸エステル
(9)グリチルレチン酸ステアリル 0.25
(10)プロピレングリコール 5.00
(11)パラオキシ安息香酸メチル 0.10
(12)精製水 36.80
(13)精製モヅク抽出物(調製例4) 0.10
(14)カンゾウ抽出物 0.20
製法:(1)〜(9)の油相成分を混合,溶解して75℃とする。一方、(10)〜(12)の水相成分を混合,溶解し、75℃に加熱する。次いで、この水相成分に前記油相成分を添加して予備乳化した後ホモミキサーにて均一に乳化し、冷却後40℃にて(13),及び(14)を添加,混合する。
【0043】
[実施例5] 水中油型クリーム剤
(1)ミツロウ 6.0(重量%)
(2)セタノール 5.0
(3)還元ラノリン 8.0
(4)スクワラン 27.5
(5)グリセリル脂肪酸エステル 4.0
(6)親油型グリセリルモノステアリン酸エステル 2.0
(7)ポリオキシエチレン(20E.O.)ソルビタン 5.0
モノラウリン酸エステル
(8)プロピレングリコール 5.0
(9)パラオキシ安息香酸メチル 0.1
(10)精製水 37.0
(11)精製モヅク抽出物(調製例1) 0.3
(12)クジン抽出物 0.1
製法:(1)〜(7)の油相成分を混合,溶解して75℃とする。一方、(8)〜(10)の水相成分を混合,溶解し、75℃に加熱する。次いで、この水相成分に前記油相成分を添加して予備乳化した後ホモミキサーにて均一に乳化し、冷却後40℃にて(11),及び(12)を添加,混合する。
【0044】
[実施例6] ゲル剤
(1)ジプロピレングリコール 10.0(重量%)
(2)カルボキシビニルポリマー 0.5
(3)パラオキシ安息香酸メチル 0.1
(4)精製モヅク抽出物(調製例2) 0.2
(5)シャクヤク抽出物 0.3
(6)水酸化カリウム(10.0重量%水溶液) 1.0
(7)精製水 87.9
製法:(7)に(1)〜(5)を均一に溶解した後、(6)を加えて増粘させる。
【0045】
[実施例7] 水中油型乳剤型軟膏
(1)白色ワセリン 25.0(重量%)
(2)ステアリルアルコール 25.0
(3)グリセリン 12.0
(4)ラウリル硫酸ナトリウム 1.0
(5)パラオキシ安息香酸メチル 0.1
(6)精製水 35.8
(7)精製モヅク抽出物(調製例3) 0.1
(8)ボタンピ抽出物 1.0
製法:(1)〜(4)の油相成分を混合,加熱して均一に溶解し、75℃とする。一方、(5)〜(6)の水相成分を混合,加熱して75℃とする。この水相成分に前記油相成分を撹拌しながら徐々に添加して乳化し、冷却した後、40℃にて(7),及び(8)を添加,混合する。
【0046】
[実施例8] 油中水型エモリエントクリーム
(1)流動パラフィン 30.0(重量%)
(2)マイクロクリスタリンワックス 2.0
(3)ワセリン 5.0
(4)ジグリセリルジオレイン酸エステル 5.0
(5)L−グルタミン酸ナトリウム 1.6
(6)L−セリン 0.4
(7)プロピレングリコール 3.0
(8)パラオキシ安息香酸メチル 0.1
(9)精製モヅク抽出物(調製例4) 0.1
(10)レンギョウ抽出物 1.5
(11)精製水 51.2
(12)香料 0.1
製法:(5),(6)を(11)の一部に溶解して50℃とし、あらかじめ50℃に加温した(4)に撹拌しながら徐々に添加する。これをあらかじめ混合し、70℃に加熱溶解した(1)〜(3)に均一に分散する。これに、(7)〜(10)を(11)の残部に添加し、70℃に加熱したものを撹拌しながら加え、ホモミキサーにて乳化する。冷却後、40℃にて(12)を添加,混合する。
【0047】
[実施例9] メイクアップベースクリーム
(1)ステアリン酸 12.00(重量%)
(2)セタノール 2.00
(3)グリセリルトリ2−エチルヘキサン酸エステル 2.50
(4)自己乳化型グリセリルモノステアリン酸 2.00
エステル
(5)プロピレングリコール 10.00
(6)精製モヅク抽出物(調製例1) 0.02
(7)パラオキシ安息香酸メチル 0.10
(8)リュウタン抽出物 0.05
(9)水酸化カリウム 0.30
(10)精製水 68.43
(11)酸化チタン 2.00
(12)ベンガラ 0.40
(13)黄酸化鉄 0.10
(14)香料 0.10
製法:(1)〜(4)の油相成分を混合,溶解して75℃とする。一方、(5)〜(10)の水相成分を混合,加熱溶解し、これに(11)〜(13)の顔料成分を添加してホモミキサーにて均一に分散して75℃とする。次いで、この水相成分に前記油相成分を添加してホモミキサーにて均一に乳化し、冷却後40℃にて(14)を添加,混合する。
【0048】
[実施例10] 乳液状ファンデーション
(1)ステアリン酸 2.00(重量%)
(2)スクワラン 5.00
(3)ミリスチン酸オクチルドデシル 5.00
(4)セタノール 1.00
(5)デカグリセリルモノイソパルミチン酸エステル 9.00
(6)1,3−ブチレンクリコール 6.00
(7)パラオキシ安息香酸メチル 0.10
(8)水酸化カリウム 0.08
(9)精製水 52.47
(10)酸化チタン 9.00
(11)タルク 7.40
(12)ベンガラ 0.50
(13)黄酸化鉄 1.10
(14)黒酸化鉄 0.10
(15)精製モヅク抽出物(調製例2) 0.10
(16)タイソウ抽出物 1.00
(17)香料 0.15
製法:(1)〜(5)の油相成分を混合,溶解して75℃とする。一方、(6)〜(9)の水相成分を混合,加熱溶解し、これに(10)〜(14)の顔料成分を添加してホモミキサーにて均一に分散して75℃とする。次いで、この水相成分に前記油相成分を添加してホモミキサーにて均一に乳化し、冷却後40℃にて(15)〜(17)を添加,混合する。
【0049】
[実施例11] ハンドクリーム
(1)セタノール 4.00(重量%)
(2)ワセリン 2.00
(3)流動パラフィン 10.00
(4)グリセリルモノステアリン酸エステル 1.50
(5)ポリオキシエチレン(60E.O.)グリセリル 2.50
イソステアリン酸エステル
(6)酢酸トコフェロール 0.25
(7)グリセリン 20.00
(8)パラオキシ安息香酸メチル 0.10
(9)精製モヅク抽出物(調製例3) 0.10
(10)グリチルリチン酸ジカリウム 0.02
(11)精製水 59.53
製法:(1)〜(6)の油相成分を混合,溶解して75℃とする。一方、(7)〜(11)の水相成分を混合,溶解し、75℃とする。次いで、この水相成分に前記油相成分を添加してホモミキサーにて均一に乳化し、冷却する。
【0050】
[実施例12] パック
(1)精製水 69.0(重量%)
(2)ポリビニルアルコール 12.5
(3)エタノール 10.0
(4)グリセリン 5.0
(5)ポリエチレングリコール(平均分子量1540) 3.0
(6)精製モヅク抽出物(調製例4) 0.3
(7)カンゾウ抽出物 0.2
製法:(1)に(2)〜(7)の成分を順次添加して、混合,溶解,均一化する。
【0051】
[実施例13] ヘアートニック
(1)エタノール 50.0(重量%)
(2)精製水 48.4
(3)グリチルリチン酸ジカリウム 0.1
(4)精製モヅク抽出物(調製例1) 1.5
製法:(1)〜(4)の成分を、混合,均一に溶解する。
【0052】
[実施例14] ヘアーシャンプー
(1)アルキルエーテル硫酸ナトリウム 18.0(重量%)
(2)ヤシ油脂肪酸ジエタノールアミド 2.0
(3)プロピレングリコール 2.0
(4)精製モヅク抽出物(調製例2) 0.1
(5)アラントイン 0.1
(6)精製水 77.8
製法:(1)〜(5)の成分を順次(6)に添加して、均一とする。
【0053】
[実施例15] ヘアーリンス
(1)セタノール 3.0(重量%)
(2)塩化ステアリルトリメチルアンモニウム 0.7
(3)グリセリン 3.0
(4)N−ココイル−L−アルギニンエチルエステル
−DL−ピロリドンカルボン酸塩 0.1
(5)アラントイン 0.1
(6)精製モヅク抽出物(調製例3) 0.3
(6)精製水 92.8
製法:(1)〜(5)の成分を順次(6)に添加して、混合する。
【0054】
[実施例16] 液体ボディシャンプー
(1)N−ラウロイル−L−グルタミン酸 20.0(重量%)
トリエタノールアミン(30.0重量%水溶液)
(2)N−ラウロイルメチルタウリンナトリウム 10.0
(30.0重量%水溶液)
(3)ラウリン酸トリエタノールアミン 10.0
(4)ミリスチン酸トリエタノールアミン 10.0
(5)ラウロイルイミダゾリニウムベタイン 5.0
(6)ラウロイルジエタノールアミド 5.0
(7)プロピレングリコール 7.0
(8)精製モヅク抽出物(調製例4) 1.0
(9)タイソウ抽出物 0.5
(10)精製水 41.5
製法:(1)〜(9)の成分を、順次(10)に添加して、混合する。
【0055】
[実施例17] 洗顔フォーム
(1)ミリスチン酸 18.0(重量%)
(2)パルミチン酸 3.0
(3)ステアリン酸 7.0
(4)混合脂肪酸トリグリセリド 0.1
(5)グリチルレチン酸ステアリル 0.1
(6)自己乳化型モノステアリン酸グリセリン 3.0
(7)精製水 38.2
(8)グリセリン 17.0
(9)水酸化カリウム 7.8
(10)ジグリセリン 3.0
(11)1,3−ブチレングリコール 1.0
(12)N−ステアロリル−L−グルタミン酸二ナトリウム 1.0
(13)パラオキシ安息香酸メチル 0.1
(14)精製モヅク抽出物(調製例1) 0.1
(15)グリチルレチン酸ステアリル 0.1
(16)カンゾウ抽出物 0.5
製法:(1)〜(6)の油相成分を混合,加熱溶解して70℃とする。(7)〜(16)の水相成分を混合,溶解して70℃に加熱する。この水相成分に前記油相を徐々に添加してケン化した後、混合しながら冷却する。
【0056】
上記した本発明に係る実施例のうち、実施例1〜実施例7について、中波長紫外線(UVB)による皮膚のしわ形成に対する抑制効果を評価した。その際実施例1〜実施例7において、それぞれ配合した精製モヅク抽出物及び抗炎症剤を、表2に示すように代替して比較例1〜比較例7とし、同時に評価を行った。評価は、ヘアレスマウス5匹を1群とし、各群について実施例及び比較例をそれぞれ0.2gずつ1日1回背部に塗布し、100mJ/cm2/回のUVBを1週間に3回、20週間照射し、ヘアレスマウス皮膚におけるしわの形成状況を観察し、表3に示す判定基準に従って点数化して評価した。この際、精製水のみを塗布した群を対照とした。結果は各群の平均値を算出し、UVB照射日数との関係により表4に示した。
【0057】
【表2】
【0058】
【表3】
【0059】
【表4】
【0060】
表4より明らかなように、対照においては、UVB照射日数が10週を越える頃には皮膚に形成されたしわの深さは中程度にまで達し、20週後には深いしわの形成が認められていた。有効成分として、精製モヅク抽出物のみを含有する比較例1及び比較例6塗布群では、20週後に軽微なしわの形成が認められる程度で、しわの形成は良好に抑制されており、また抗炎症剤を含有し、精製モヅク抽出物を含有しない他の比較例塗布群でも、対照に比べてしわ形成に対する抑制効果は認められていたが、それぞれ対応する実施例塗布群では、いずれも20週後に微小なしわの形成が認められた程度で、それぞれ対応する比較例塗布群に比べて、しわ形成に対する抑制効果は有意に向上していた。
【0061】
続いて、本発明の実施例1〜実施例12について使用試験を行い、皮膚の老化症状の改善効果を評価した。その際、実施例8〜実施例12において、配合した精製モヅク抽出物及び抗炎症剤を表5に示すように代替して比較例8〜比較例12とし、上記比較例1〜比較例7とともに同時に使用試験に供した。
【0062】
【表5】
【0063】
皮膚の老化症状の改善効果は、小じわ形成及び皮膚弾性の低下が顕著に認められる40才代〜60才代の女性パネラー20名を1群とし、各群に実施例及び比較例のそれぞれをブラインドにて1日2回、2カ月間連続して使用させて評価した。小じわの程度については肉眼観察及び写真撮影により評価し、皮膚弾性についてはキュートメーターにより測定して、それぞれ使用試験開始前及び終了後の状態を比較し、「改善」,「やや改善」,「変化なし」の3段階で評価した。結果は、各評価を得たパネラー数にて表6に示した。
【0064】
【表6】
【0065】
表6より明らかなように、有効成分として抗炎症剤を含有するが精製モヅク抽出物を含有しない比較例2〜比較例5,比較例7及び比較例9〜比較例11の各使用群においては、小じわ及び皮膚弾性の改善傾向は認められるものの、明確な改善を認めたパネラーはさほど多くなかった。精製モヅク出物のみを含有するその他の比較例使用群においては、かなり良好な小じわ及び皮膚弾性の改善傾向が認められていたが、実施例使用群においては、それぞれ対応する比較例使用群に比べて、明確な改善を認めたパネラーは有意に多くなっていた。
【0066】
また、本発明の実施例1〜実施例12及び比較例1〜比較例12について、肌荒れ症状の改善効果を評価した。肌荒れ症状の改善効果は、顕著な肌荒れ症状を呈する20才代〜60才代の女性パネラー20名を1群とし、各群に実施例及び比較例のそれぞれをブラインドにて1日2回、2カ月間連続して使用させて評価した。使用試験開始前及び終了後の皮膚の状態を、表7に示す評価基準に従って評価,点数化し、20名の平均値を算出して表8に示した。
【0067】
【表7】
【0068】
【表8】
【0069】
表8より明らかなように、本発明の実施例使用群ではいずれにおいても顕著な肌荒れの改善が認められ、使用試験終了後において、皮膚の状態はほぼ良好〜良好な状態にまで改善されていた。これに対し比較例使用群においても、かなり良好な肌荒れの改善が認められていたが、その程度はそれぞれ対応する実施例使用群に比べて小さいものであった。
【0070】
なお実施例1〜実施例12については、25℃で6カ月間保存した場合において状態の変化は全く認められず、男性パネラー30名による48時間の背部閉塞貼付試験においても、問題となる皮膚刺激性反応は認められなかった。
【0071】
【発明の効果】
以上詳述したように、本発明により、安定性及び安全性が良好で、肌荒れ及び皮膚の老化の防止,改善効果が相乗的に向上した皮膚外用剤を得ることができた。
【発明の属する技術分野】
本発明は、肌荒れ及び皮膚の老化の防止,改善効果が相乗的に向上した皮膚外用剤に関する。さらに詳しくはモヅク抽出物と、抗炎症剤とを併用して成る皮膚外用剤に関する。
【0002】
【従来の技術】
加齢や紫外線曝露,皮膚組織内において発生する活性酸素種等による酸化的ストレス、薬物や種々のアレルゲンとの接触などにより、皮膚の炎症反応や皮膚の老化が進行することが知られている。これまで皮膚外用剤の分野では、かかる皮膚の炎症や老化を防止するべく、活性酸素種消去剤や抗炎症剤,抗アレルギー剤等多くの生理活性成分の探索及び検討がなされてきた。また、加齢や前記ストレスにより、真皮マトリックス成分であるコラーゲンの架橋等修飾により皮膚の老化症状が進行することが明らかになるにつれ、皮膚組織内においてその産生を促進する作用を有する物質の検討もなされている。近年は、消費者の天然志向及び植物志向を反映してか、かかる成分を植物に求める傾向が強くなっている。
【0003】
しかしながら、すでに報告されている植物起源の上記成分の中には、活性が低いため、皮膚外用剤に配合して十分な作用効果を得るにはかなりの高濃度を要したり、安定性や安全性上問題があったり、皮膚外用剤に好ましくない色や臭いを付与してしまうものがあったりして、皮膚外用剤に配合した際に、製剤安定性及び安全性と、作用効果のすべての面で満足できるものは少ないのが現状であった。また皮膚の炎症反応や老化は、種々の要因が複雑に関与し合って進行するため、前記反応の一部の過程のみに作用する物質を用いても十分な効果は得られなかった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
そこで本発明においては、複雑な皮膚の炎症性反応等を抑制し、肌荒れや皮膚の老化の防止,改善効果が相乗的に向上した皮膚外用剤を得ることを目的とした。
【0005】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するべく種々検討したところ、本発明者らはモヅク抽出物と、抗炎症剤の1種又は2種以上とを併用して皮膚外用剤に含有させることにより、肌荒れ及び皮膚の老化の防止,改善効果の相乗的な向上が得られることを見いだし、本発明を完成するに至った。
【0006】
モヅク抽出物について、本発明者等は、すでにイシモヅク属植物抽出物のメラニン生成抑制効果及びこれを含有する美白剤(特開平10−330219)、モヅク抽出物の表皮細胞及び真皮線維芽細胞に対する賦活効果(特願2002−70050)を見いだし、特許出願を行っている。その他、モヅク抽出物のヒアルロニダーゼ阻害効果(特開平9−67266)、モヅク抽出物に含まれるフコイダンの抗炎症効果(特開平9−328431),抗アレルギー作用(特開平10−72362)等も開示されており、皮膚外用剤への応用が期待されている。
【0007】
また、抗炎症剤については、肌荒れ改善効果を期待して、古くから皮膚外用剤に配合されているが、モヅク抽出物と、抗炎症剤とを併用することにより得られる本発明の効果は、これまで全く示唆すらされていない。
【0008】
【発明の実施の形態】
モヅク抽出物を得る際に用いられるモヅクとしては、褐藻類(Phaeophyta)ナガマツモ目に属し、通常食用とされるモヅクであれば特に種類は問わず、例えばモヅク科モヅク(Nemacystus decipiens (Suringar) Kuckuck),ナガマツモ科オキナワモヅク(Cladosiphon okamuranus Tokida),ナガマツモ科フトモヅク(Tinocladia crassa(Suringar) Kylin),ナガマツモ科イシモヅク(Sphaerotrichia divaricata (Agardh) Kylin)等が挙げられる。
【0009】
これらのモヅクから抽出物を得る抽出溶媒としては、水、エタノール,メタノール,イソプロパノール,イソブタノール,n−ヘキサノール,メチルアミルアルコール,2−エチルブタノール,n−オクチルアルコールなどのアルコール類、グリセリン,エチレングリコール,エチレングリコールモノメチルエーテル,エチレングリコールモノエチルエーテル,プロピレングリコール,プロピレングリコールモノメチルエーテル,プロピレングリコールモノエチルエーテル,トリエチレングリコール,1,3−ブチレングリコール,ヘキシレングリコール等の多価アルコール又はその誘導体、アセトン,メチルエチルケトン,メチルイソブチルケトン,メチル−n−プロピルケトンなどのケトン類、酢酸エチル,酢酸イソプロピルなどのエステル類、エチルエーテル,イソプロピルエーテル,n−ブチルエーテル等のエーテル類などの極性溶媒から選択される1種又は2種以上の混合溶媒が好適に使用でき、また、リン酸緩衝生理食塩水をも用いることができるが、特に限定はされない。本発明の目的には、肌荒れ改善効果及び老化防止効果の点から、極性溶媒が好ましく、さらには、メタノール,エタノール,1,3−ブチレングリコール,水から選択される1種又は2種以上の混合溶媒、特にエタノール水溶液を溶媒とすることが好ましい。
【0010】
抽出方法としては、室温,冷却又は加温した状態で浸漬させて抽出する方法、水蒸気蒸留等の蒸留法を用いて抽出する方法、生のモヅクから圧搾して抽出物を得る圧搾法等が例示され、これらの方法を単独で、又は2種以上を組み合わせて抽出を行う。
【0011】
抽出の際のモヅクと溶媒との比率は特に限定されるものではないが、モヅク1に対して溶媒0.5〜1000重量倍、特に抽出操作、効率の点で0.5〜100重量倍が好ましい。また、抽出温度は、常圧下で室温から溶剤の沸点以下の範囲とするのが便利であり、抽出時間は抽出温度などによって異なるが、2時間〜2週間の範囲とするのが好ましい。
【0012】
本発明においては、上記モヅク抽出物をさらに超臨界抽出法にて精製処理を行った精製モヅク抽出物を用いることが好ましい。超臨界抽出法は、超臨界流体又は亜臨界流体を用いて成分を抽出する方法で、超臨界流体又は亜臨界流体としては、二酸化炭素を用いる。抽出圧力は、使用する超臨界流体又は亜臨界流体の臨界圧力に応じて適宜選定することができるが、通常は3〜70MPaであることが好ましく、特4〜60MPa、好ましくは5〜40MPa、最も好ましくは6〜20MPaである。抽出温度は、15〜200℃、好ましくは20〜150℃、最も好ましくは25〜100℃である。かかる超臨界抽出法による精製処理は、極性溶媒による抽出を行う前に行ってもよい。
【0013】
超臨界抽出の際のモヅクもしくはその極性溶媒抽出物と超臨界流体又は亜臨界流体との比率は特に限定されないが、モヅクもしくはその極性溶媒抽出物1に対して溶媒0.1〜1000重量倍、特に抽出操作、効率の点で、0.5〜100重量倍が好ましい。また、抽出時間は抽出条件などにより異なるが2時間〜2週間の範囲とするのが好ましい。
【0014】
また、抽出剤の溶解度を向上させるためにエントレーナを用いることもできる。エントレーナとしては、水、メタノール、エタノール、プロパノール、ブタノール、アセトン、ヘキサン、シクロヘキサン、トルエンから選択される1種又は2種以上の溶媒を用いる。エントレーナの濃度として好ましくは、0.000001〜30.0%、より好ましくは、0.00001〜10.0%、最も好ましくは、0.0001〜1.0%である。これらのエントレーナを用いることで二酸化炭素中への有効成分の溶解度を向上させる効果が高く、抽出率も高くなる。
【0015】
本発明においては、超臨界抽出法でモヅクの極性溶媒抽出物を抽出し、低極性画分を除去した残さ、若しくは超臨界抽出法にて低極性画分を除去した残さをさらに極性溶媒により抽出して得られる抽出物を、精製モヅク抽出物とする。
【0016】
また、このようにして得られたモヅク抽出物又は精製モヅク抽出物は、抽出物をそのまま用いることもできるが、本発明の作用を失わない範囲内で脱臭,脱色,濃縮等の精製操作を加えたり、さらにはカラムクロマトグラフィー等を用いて分画物として用いてもよい。これらの抽出物や精製物、分画物は、これらから溶媒を除去することによって乾固物とすることもでき、さらにアルコールなどの溶媒に可溶化した形態、或いは乳剤の形態で提供することができる。
【0017】
本発明において、上記モヅク抽出物と併用する抗炎症剤としては、コルチゾン,ヒドロコルチゾン,プレドニゾロン,メチルプレドニゾロン,デキサメタゾン,ベタメタゾン,トリアムシノロン,トリアムシノロンアセトニド,フルオシノロンアセトニド,フルオシノニド,ベクロメタゾン及びこれらのリン酸塩,プロピオン酸塩,酢酸塩,コハク酸塩等のステロイド性抗炎症剤、サリチル酸及びアスピリン,サリチルアミド,エテンザミド,サリチル酸メチル等のサリチル酸誘導体、インドメタシン,スリンダク等のインドール酢酸誘導体、フェニルブタゾン,オキシフェンブタゾン等のピラゾリジンジオン誘導体、メフェナム酸,フルフェナム酸等のアントラニル酸誘導体、イブプロフェン,ケトプロフェン,ナプロキセン等のプロピオン酸誘導体、ジクロフェナック,フェンブフェン,ブフェキサマク等のフェニル酢酸誘導体、ピロキシカム等のベンゾチアジン誘導体といった非ステロイド性抗炎症剤、グリチルリチン酸及びグリチルリチン酸ジカリウム,グリチルリチン酸モノアンモニウム等のグリチルリチン酸の塩並びに誘導体、グリチルレチン酸及びグリチルレチン酸ステアリル,ステアリン酸グリチルレチニル,3−サクシニルオキシグリチルレチン酸二ナトリウム等のグリチルレチン酸の塩並びに誘導体、グアイアズレン,グアイアズレンスルホン酸エチル,グアイアズレンスルホン酸ナトリウム,カマズレン等のアズレン誘導体、アラントイン、アロイン、アロエエモジン、シコニン及びイソブチルシコニン,アセチルシコニン,イソバレリルシコニン等のシコニン誘導体、ギンセノシドRa1,ギンセノシドRa2,ギンセノシドRb1等のギンセノシド、及び20−グルコギンセノシドRf等のギンセノシド誘導体、ペオニフロリン、ペオノール及びペオノシド,ペオノリド等のペオノール誘導体などが挙げられる。
【0018】
また本発明においては抗炎症剤として、オウゴン(Scutellariae Radix),カンゾウ(Glycyrrhizae Radix),クジン(Sophorae Radix),サイコ(BupleuriRadix),シャクヤク(Paeoniae Radix),ショウマ(Cimicifugae Rhizoma),タイソウ(Zizyphi Fructus),チモ(Anemarrhenae Rhizoma),ボタンピ(Moutan Cortex),リュウタン(Gentianae Scabrae Radix),レンギョウ(Forsythiae Fructus)等、抗炎症剤として用いられる生薬又はその抽出物を用いることもできる。
【0019】
本発明に係る皮膚外用剤には、これら抗炎症剤より1種又は2種以上を選択して用いる。
【0020】
本発明における抗炎症剤としては、皮膚外用剤への配合のしやすさから、グリチルリチン酸の塩並びに誘導体、グリチルレチン酸の塩並びに誘導体、カンゾウから選択される1種又は2種以上が好ましく用いられ、肌荒れ改善効果の点から、グリチルレチン酸ステアリル及びカンゾウ抽出物から選択される1種又は2種を用いることが好ましい。
【0021】
本発明においては、モヅク抽出物と、抗炎症剤の1種又は2種以上とを皮膚外用剤基剤に含有させる。皮膚外用剤全量あたりの配合量としては、モヅク抽出物については0.001〜5.0重量%程度、とするのが適切である。抗炎症剤についてはその種類により異なるが、0.0001〜5.0重量%程度とするのが適切である。
【0022】
本発明に係る皮膚外用剤は、ローション剤,乳剤,ゲル剤,クリーム剤,軟膏剤,粉末剤,顆粒剤等、種々の剤型で提供することができる。また、化粧水,乳液,クリーム,美容液,パック等の皮膚化粧料、メイクアップベースローション,メイクアップベースクリーム等の下地化粧料、乳液状,油性,固形状等の各剤型のファンデーション,アイカラー,チークカラー等のメイクアップ化粧料、ハンドクリーム,レッグクリーム,ネッククリーム,ボディローション等の身体用化粧料等として提供することができる。
【0023】
なお本発明に係る皮膚外用剤には、モヅク抽出物及び抗炎症剤の他に、油性成分,界面活性剤,保湿剤,顔料,紫外線吸収剤,抗酸化剤,香料,防菌防黴剤等の一般的な医薬品及び化粧料用原料や、皮膚細胞賦活剤,美白剤等の生理活性成分を含有させることができる。
【0024】
【実施例】
さらに本発明の特徴について、実施例により詳細に説明する。
【0025】
まず、本発明に係る皮膚外用剤に含有させるモヅク抽出物の調製について示す。
【0026】
[調製例1,調製例2] 精製モヅク抽出物
表1に示したモヅクの全藻を乾燥,粉砕した後、50gを50容量%エタノール水溶液1000mLに浸漬し、25℃で7日間静置した。その後不溶物をろ別除去した後、減圧濃縮後乾固させたものを、モヅク抽出物とする。このモヅク抽出物を超臨界装置の抽出槽に充填し、抽出槽圧力15MPa、抽出槽温度40℃の条件下で、超臨界状態の二酸化炭素を用いて、超臨界抽出法による精製操作を行った。なお、エントレーナーとしてエタノールを使用した。約4時間二酸化炭素を流通した後、抽出槽において、精製モヅク抽出物を得た。
【0027】
[実施例3,実施例4] 精製モヅク抽出物
表1に示したモヅクの全藻を乾燥,粉砕した後、超臨界装置の抽出槽に充填し、抽出槽圧力15MPa、抽出槽温度40℃の条件下で、超臨界状態の二酸化炭素を用いて、超臨界抽出法による低極性画分の除去操作を行った。なお、エントレーナーとしてエタノールを使用した。約4時間二酸化炭素を流通した後、抽出槽において、低極性画分を除去したモヅクを得た。これを50容量%エタノール水溶液1000mLに浸漬し、25℃で7日間静置した。その後不溶物をろ別除去した後、減圧濃縮後乾固させたものを、精製モヅク抽出物とする。このモヅク抽出物を超臨界装置の抽出槽に充填し、抽出槽圧力15MPa、抽出槽温度40℃の条件下で、超臨界状態の二酸化炭素を用いて、超臨界抽出法による精製操作を行った。なお、エントレーナーとしてエタノールを使用した。約4時間二酸化炭素を流通した後、抽出槽において、精製モヅク抽出物を得た。
【0028】
【表1】
【0029】
また、以下の本発明の実施例において配合した抗炎症剤は、医薬品又は化粧料用として市販されているものを用いた。抗炎症性生薬の抽出物の調製については、次に示す。
【0030】
[オウゴン抽出物]
オウゴン(Scutellariae Radix)300gを乾燥,粉砕し、エタノール0.5リットル中に加えて20℃で10日間静置して抽出し、ろ過してろ液を回収した。このろ液を減圧濃縮し、凍結乾燥したものを標記抽出物とした。
【0031】
[カンゾウ抽出物]
カンゾウ(Glycyrrhizae Radix)500gを乾燥,粉砕し、熱水1リットル中にて2時間抽出した。ろ過してろ液を回収し、次いで減圧濃縮した後凍結乾燥して、標記抽出物とした。
【0032】
[クジン抽出物]
クジン(Sophorae Radix)500gを乾燥,粉砕し、50容量%エタノール水溶液1リットル中に浸漬して、25℃で7日間抽出した。ろ過してろ液を回収し、標記抽出物とした。
【0033】
[シャクヤク抽出物]
シャクヤク(Paeoniae Radix)550gを乾燥,粉砕し、50容量%エタノール水溶液1リットル中に浸漬して、撹拌しながら20℃で10日間抽出した。次いでろ過してろ液を回収し、減圧濃縮した後凍結乾燥して、標記抽出物とした。
【0034】
[タイソウ抽出物]
タイソウ(Zizyphi Fructus)600gを乾燥,粉砕し、50容量%エタノール水溶液1リットル中に浸漬して、25℃で7日間抽出した。ろ過してろ液を回収し、標記抽出物とした。
【0035】
[ボタンピ抽出物]
ボタンピ(Moutan Cortex)520gを乾燥,粉砕し、エタノール1リットル中に浸漬して10℃で14日間静置し、抽出した。ろ過してろ液を回収し、標記抽出物とした。
【0036】
[リュウタン抽出物]
リュウタン(Gentianae Scabrae Radix)650gを乾燥,粉砕し、熱水1リットル中にて4時間抽出した。ろ過してろ液を回収し、減圧濃縮した後凍結乾燥して、標記抽出物とした。
【0037】
[レンギョウ抽出物]
レンギョウ(Forsythiae Fructus)750gを粉砕し、1,3−ブチレングリコール1.2リットル中に浸漬して、撹拌しながら15℃で10日間抽出した。ろ過してろ液を回収し、標記抽出物とした。
【0038】
続いて、本発明に係る皮膚外用剤についての実施例の処方を示す。
【0039】
[実施例1] ローション剤
(1)エタノール 20.0(重量%)
(2)ポリオキシエチレン(60E.O.)硬化ヒマシ油 1.0
(3)精製モヅク抽出物(調製例1) 1.0
(4)ジプロピレングリコール 5.0
(5)1,3−ブチレングリコール 10.0
(6)グアイアズレンスルホン酸ナトリウム 0.2
(7)パラオキシ安息香酸メチル 0.1
(8)精製水 62.7
製法:(8)に(1)〜(7)の成分を順次添加して、溶解,均一化する
【0040】
[実施例2] 乳剤
(1)セタノール 1.0(重量%)
(2)ミツロウ 0.5
(3)ワセリン 2.0
(4)スクワラン 6.0
(5)ジメチルポリシロキサン 2.0
(6)ポリオキシエチレン(20E.O.)ソルビタン 1.0
モノステアリン酸エステル
(7)グリセリルモノステアリン酸エステル 1.0
(8)グリセリン 4.0
(9)1,3−ブチレングリコール 4.0
(10)パラオキシ安息香酸メチル 0.1
(11)精製水 61.7
(12)カルボキシビニルポリマー 10.0
(1.0重量%水溶液)
(13)水酸化カリウム(10.0重量%水溶液) 1.0
(14)精製モヅク抽出物(調製例2) 0.5
(15)アラントイン 0.1
(16)エタノール 5.0
製法:(1)〜(7)の油相成分を混合し、加熱溶解して75℃とする。一方、(8)〜(11)の水相成分を混合,溶解して75℃とする。これに前記油相を加えて予備乳化した後、(12)を添加してホモミキサーにて均一に乳化し、次いで(13)を加えて増粘させた後冷却し、40℃で(14)〜(16)を添加,混合する。
【0041】
[実施例3] 乳剤
(1)セタノール 1.0(重量%)
(2)ミツロウ 0.5
(3)ワセリン 2.0
(4)スクワラン 6.0
(5)ジメチルポリシロキサン 2.0
(6)ポリオキシエチレン(20E.O.)ソルビタン 1.0
モノステアリン酸エステル
(7)グリセリルモノステアリン酸エステル 1.0
(8)グリチルレチン酸ステアリル 0.2
(9)グリセリン 4.0
(10)1,3−ブチレングリコール 4.0
(11)パラオキシ安息香酸メチル 0.1
(12)精製水 61.9
(13)カルボキシビニルポリマー 10.0
(1.0重量%水溶液)
(14)水酸化カリウム(10.0重量%水溶液) 1.0
(15)エタノール 5.0
(16)オウゴン抽出物 0.2
(17)精製モヅク抽出物(調製例3) 0.1
製法:(1)〜(8)の油相成分を混合し、加熱溶解して75℃とする。一方、(9)〜(12)の水相成分を混合,溶解して75℃とする。これに前記油相を加えて予備乳化した後、(13)を添加してホモミキサーにて均一に乳化し、次いで(14)を加えて増粘させた後冷却し、40℃で(15)〜(17)を加え、混合する。
【0042】
[実施例4] 水中油型クリーム剤
(1)ミツロウ 6.00(重量%)
(2)セタノール 5.00
(3)還元ラノリン 8.00
(4)スクワラン 27.50
(5)グリチルレチン酸ステアリル 0.05
(6)グリセリル脂肪酸エステル 4.00
(7)親油型グリセリルモノステアリン酸エステル 2.00
(8)ポリオキシエチレン(20E.O.)ソルビタン 5.00
モノラウリン酸エステル
(9)グリチルレチン酸ステアリル 0.25
(10)プロピレングリコール 5.00
(11)パラオキシ安息香酸メチル 0.10
(12)精製水 36.80
(13)精製モヅク抽出物(調製例4) 0.10
(14)カンゾウ抽出物 0.20
製法:(1)〜(9)の油相成分を混合,溶解して75℃とする。一方、(10)〜(12)の水相成分を混合,溶解し、75℃に加熱する。次いで、この水相成分に前記油相成分を添加して予備乳化した後ホモミキサーにて均一に乳化し、冷却後40℃にて(13),及び(14)を添加,混合する。
【0043】
[実施例5] 水中油型クリーム剤
(1)ミツロウ 6.0(重量%)
(2)セタノール 5.0
(3)還元ラノリン 8.0
(4)スクワラン 27.5
(5)グリセリル脂肪酸エステル 4.0
(6)親油型グリセリルモノステアリン酸エステル 2.0
(7)ポリオキシエチレン(20E.O.)ソルビタン 5.0
モノラウリン酸エステル
(8)プロピレングリコール 5.0
(9)パラオキシ安息香酸メチル 0.1
(10)精製水 37.0
(11)精製モヅク抽出物(調製例1) 0.3
(12)クジン抽出物 0.1
製法:(1)〜(7)の油相成分を混合,溶解して75℃とする。一方、(8)〜(10)の水相成分を混合,溶解し、75℃に加熱する。次いで、この水相成分に前記油相成分を添加して予備乳化した後ホモミキサーにて均一に乳化し、冷却後40℃にて(11),及び(12)を添加,混合する。
【0044】
[実施例6] ゲル剤
(1)ジプロピレングリコール 10.0(重量%)
(2)カルボキシビニルポリマー 0.5
(3)パラオキシ安息香酸メチル 0.1
(4)精製モヅク抽出物(調製例2) 0.2
(5)シャクヤク抽出物 0.3
(6)水酸化カリウム(10.0重量%水溶液) 1.0
(7)精製水 87.9
製法:(7)に(1)〜(5)を均一に溶解した後、(6)を加えて増粘させる。
【0045】
[実施例7] 水中油型乳剤型軟膏
(1)白色ワセリン 25.0(重量%)
(2)ステアリルアルコール 25.0
(3)グリセリン 12.0
(4)ラウリル硫酸ナトリウム 1.0
(5)パラオキシ安息香酸メチル 0.1
(6)精製水 35.8
(7)精製モヅク抽出物(調製例3) 0.1
(8)ボタンピ抽出物 1.0
製法:(1)〜(4)の油相成分を混合,加熱して均一に溶解し、75℃とする。一方、(5)〜(6)の水相成分を混合,加熱して75℃とする。この水相成分に前記油相成分を撹拌しながら徐々に添加して乳化し、冷却した後、40℃にて(7),及び(8)を添加,混合する。
【0046】
[実施例8] 油中水型エモリエントクリーム
(1)流動パラフィン 30.0(重量%)
(2)マイクロクリスタリンワックス 2.0
(3)ワセリン 5.0
(4)ジグリセリルジオレイン酸エステル 5.0
(5)L−グルタミン酸ナトリウム 1.6
(6)L−セリン 0.4
(7)プロピレングリコール 3.0
(8)パラオキシ安息香酸メチル 0.1
(9)精製モヅク抽出物(調製例4) 0.1
(10)レンギョウ抽出物 1.5
(11)精製水 51.2
(12)香料 0.1
製法:(5),(6)を(11)の一部に溶解して50℃とし、あらかじめ50℃に加温した(4)に撹拌しながら徐々に添加する。これをあらかじめ混合し、70℃に加熱溶解した(1)〜(3)に均一に分散する。これに、(7)〜(10)を(11)の残部に添加し、70℃に加熱したものを撹拌しながら加え、ホモミキサーにて乳化する。冷却後、40℃にて(12)を添加,混合する。
【0047】
[実施例9] メイクアップベースクリーム
(1)ステアリン酸 12.00(重量%)
(2)セタノール 2.00
(3)グリセリルトリ2−エチルヘキサン酸エステル 2.50
(4)自己乳化型グリセリルモノステアリン酸 2.00
エステル
(5)プロピレングリコール 10.00
(6)精製モヅク抽出物(調製例1) 0.02
(7)パラオキシ安息香酸メチル 0.10
(8)リュウタン抽出物 0.05
(9)水酸化カリウム 0.30
(10)精製水 68.43
(11)酸化チタン 2.00
(12)ベンガラ 0.40
(13)黄酸化鉄 0.10
(14)香料 0.10
製法:(1)〜(4)の油相成分を混合,溶解して75℃とする。一方、(5)〜(10)の水相成分を混合,加熱溶解し、これに(11)〜(13)の顔料成分を添加してホモミキサーにて均一に分散して75℃とする。次いで、この水相成分に前記油相成分を添加してホモミキサーにて均一に乳化し、冷却後40℃にて(14)を添加,混合する。
【0048】
[実施例10] 乳液状ファンデーション
(1)ステアリン酸 2.00(重量%)
(2)スクワラン 5.00
(3)ミリスチン酸オクチルドデシル 5.00
(4)セタノール 1.00
(5)デカグリセリルモノイソパルミチン酸エステル 9.00
(6)1,3−ブチレンクリコール 6.00
(7)パラオキシ安息香酸メチル 0.10
(8)水酸化カリウム 0.08
(9)精製水 52.47
(10)酸化チタン 9.00
(11)タルク 7.40
(12)ベンガラ 0.50
(13)黄酸化鉄 1.10
(14)黒酸化鉄 0.10
(15)精製モヅク抽出物(調製例2) 0.10
(16)タイソウ抽出物 1.00
(17)香料 0.15
製法:(1)〜(5)の油相成分を混合,溶解して75℃とする。一方、(6)〜(9)の水相成分を混合,加熱溶解し、これに(10)〜(14)の顔料成分を添加してホモミキサーにて均一に分散して75℃とする。次いで、この水相成分に前記油相成分を添加してホモミキサーにて均一に乳化し、冷却後40℃にて(15)〜(17)を添加,混合する。
【0049】
[実施例11] ハンドクリーム
(1)セタノール 4.00(重量%)
(2)ワセリン 2.00
(3)流動パラフィン 10.00
(4)グリセリルモノステアリン酸エステル 1.50
(5)ポリオキシエチレン(60E.O.)グリセリル 2.50
イソステアリン酸エステル
(6)酢酸トコフェロール 0.25
(7)グリセリン 20.00
(8)パラオキシ安息香酸メチル 0.10
(9)精製モヅク抽出物(調製例3) 0.10
(10)グリチルリチン酸ジカリウム 0.02
(11)精製水 59.53
製法:(1)〜(6)の油相成分を混合,溶解して75℃とする。一方、(7)〜(11)の水相成分を混合,溶解し、75℃とする。次いで、この水相成分に前記油相成分を添加してホモミキサーにて均一に乳化し、冷却する。
【0050】
[実施例12] パック
(1)精製水 69.0(重量%)
(2)ポリビニルアルコール 12.5
(3)エタノール 10.0
(4)グリセリン 5.0
(5)ポリエチレングリコール(平均分子量1540) 3.0
(6)精製モヅク抽出物(調製例4) 0.3
(7)カンゾウ抽出物 0.2
製法:(1)に(2)〜(7)の成分を順次添加して、混合,溶解,均一化する。
【0051】
[実施例13] ヘアートニック
(1)エタノール 50.0(重量%)
(2)精製水 48.4
(3)グリチルリチン酸ジカリウム 0.1
(4)精製モヅク抽出物(調製例1) 1.5
製法:(1)〜(4)の成分を、混合,均一に溶解する。
【0052】
[実施例14] ヘアーシャンプー
(1)アルキルエーテル硫酸ナトリウム 18.0(重量%)
(2)ヤシ油脂肪酸ジエタノールアミド 2.0
(3)プロピレングリコール 2.0
(4)精製モヅク抽出物(調製例2) 0.1
(5)アラントイン 0.1
(6)精製水 77.8
製法:(1)〜(5)の成分を順次(6)に添加して、均一とする。
【0053】
[実施例15] ヘアーリンス
(1)セタノール 3.0(重量%)
(2)塩化ステアリルトリメチルアンモニウム 0.7
(3)グリセリン 3.0
(4)N−ココイル−L−アルギニンエチルエステル
−DL−ピロリドンカルボン酸塩 0.1
(5)アラントイン 0.1
(6)精製モヅク抽出物(調製例3) 0.3
(6)精製水 92.8
製法:(1)〜(5)の成分を順次(6)に添加して、混合する。
【0054】
[実施例16] 液体ボディシャンプー
(1)N−ラウロイル−L−グルタミン酸 20.0(重量%)
トリエタノールアミン(30.0重量%水溶液)
(2)N−ラウロイルメチルタウリンナトリウム 10.0
(30.0重量%水溶液)
(3)ラウリン酸トリエタノールアミン 10.0
(4)ミリスチン酸トリエタノールアミン 10.0
(5)ラウロイルイミダゾリニウムベタイン 5.0
(6)ラウロイルジエタノールアミド 5.0
(7)プロピレングリコール 7.0
(8)精製モヅク抽出物(調製例4) 1.0
(9)タイソウ抽出物 0.5
(10)精製水 41.5
製法:(1)〜(9)の成分を、順次(10)に添加して、混合する。
【0055】
[実施例17] 洗顔フォーム
(1)ミリスチン酸 18.0(重量%)
(2)パルミチン酸 3.0
(3)ステアリン酸 7.0
(4)混合脂肪酸トリグリセリド 0.1
(5)グリチルレチン酸ステアリル 0.1
(6)自己乳化型モノステアリン酸グリセリン 3.0
(7)精製水 38.2
(8)グリセリン 17.0
(9)水酸化カリウム 7.8
(10)ジグリセリン 3.0
(11)1,3−ブチレングリコール 1.0
(12)N−ステアロリル−L−グルタミン酸二ナトリウム 1.0
(13)パラオキシ安息香酸メチル 0.1
(14)精製モヅク抽出物(調製例1) 0.1
(15)グリチルレチン酸ステアリル 0.1
(16)カンゾウ抽出物 0.5
製法:(1)〜(6)の油相成分を混合,加熱溶解して70℃とする。(7)〜(16)の水相成分を混合,溶解して70℃に加熱する。この水相成分に前記油相を徐々に添加してケン化した後、混合しながら冷却する。
【0056】
上記した本発明に係る実施例のうち、実施例1〜実施例7について、中波長紫外線(UVB)による皮膚のしわ形成に対する抑制効果を評価した。その際実施例1〜実施例7において、それぞれ配合した精製モヅク抽出物及び抗炎症剤を、表2に示すように代替して比較例1〜比較例7とし、同時に評価を行った。評価は、ヘアレスマウス5匹を1群とし、各群について実施例及び比較例をそれぞれ0.2gずつ1日1回背部に塗布し、100mJ/cm2/回のUVBを1週間に3回、20週間照射し、ヘアレスマウス皮膚におけるしわの形成状況を観察し、表3に示す判定基準に従って点数化して評価した。この際、精製水のみを塗布した群を対照とした。結果は各群の平均値を算出し、UVB照射日数との関係により表4に示した。
【0057】
【表2】
【0058】
【表3】
【0059】
【表4】
【0060】
表4より明らかなように、対照においては、UVB照射日数が10週を越える頃には皮膚に形成されたしわの深さは中程度にまで達し、20週後には深いしわの形成が認められていた。有効成分として、精製モヅク抽出物のみを含有する比較例1及び比較例6塗布群では、20週後に軽微なしわの形成が認められる程度で、しわの形成は良好に抑制されており、また抗炎症剤を含有し、精製モヅク抽出物を含有しない他の比較例塗布群でも、対照に比べてしわ形成に対する抑制効果は認められていたが、それぞれ対応する実施例塗布群では、いずれも20週後に微小なしわの形成が認められた程度で、それぞれ対応する比較例塗布群に比べて、しわ形成に対する抑制効果は有意に向上していた。
【0061】
続いて、本発明の実施例1〜実施例12について使用試験を行い、皮膚の老化症状の改善効果を評価した。その際、実施例8〜実施例12において、配合した精製モヅク抽出物及び抗炎症剤を表5に示すように代替して比較例8〜比較例12とし、上記比較例1〜比較例7とともに同時に使用試験に供した。
【0062】
【表5】
【0063】
皮膚の老化症状の改善効果は、小じわ形成及び皮膚弾性の低下が顕著に認められる40才代〜60才代の女性パネラー20名を1群とし、各群に実施例及び比較例のそれぞれをブラインドにて1日2回、2カ月間連続して使用させて評価した。小じわの程度については肉眼観察及び写真撮影により評価し、皮膚弾性についてはキュートメーターにより測定して、それぞれ使用試験開始前及び終了後の状態を比較し、「改善」,「やや改善」,「変化なし」の3段階で評価した。結果は、各評価を得たパネラー数にて表6に示した。
【0064】
【表6】
【0065】
表6より明らかなように、有効成分として抗炎症剤を含有するが精製モヅク抽出物を含有しない比較例2〜比較例5,比較例7及び比較例9〜比較例11の各使用群においては、小じわ及び皮膚弾性の改善傾向は認められるものの、明確な改善を認めたパネラーはさほど多くなかった。精製モヅク出物のみを含有するその他の比較例使用群においては、かなり良好な小じわ及び皮膚弾性の改善傾向が認められていたが、実施例使用群においては、それぞれ対応する比較例使用群に比べて、明確な改善を認めたパネラーは有意に多くなっていた。
【0066】
また、本発明の実施例1〜実施例12及び比較例1〜比較例12について、肌荒れ症状の改善効果を評価した。肌荒れ症状の改善効果は、顕著な肌荒れ症状を呈する20才代〜60才代の女性パネラー20名を1群とし、各群に実施例及び比較例のそれぞれをブラインドにて1日2回、2カ月間連続して使用させて評価した。使用試験開始前及び終了後の皮膚の状態を、表7に示す評価基準に従って評価,点数化し、20名の平均値を算出して表8に示した。
【0067】
【表7】
【0068】
【表8】
【0069】
表8より明らかなように、本発明の実施例使用群ではいずれにおいても顕著な肌荒れの改善が認められ、使用試験終了後において、皮膚の状態はほぼ良好〜良好な状態にまで改善されていた。これに対し比較例使用群においても、かなり良好な肌荒れの改善が認められていたが、その程度はそれぞれ対応する実施例使用群に比べて小さいものであった。
【0070】
なお実施例1〜実施例12については、25℃で6カ月間保存した場合において状態の変化は全く認められず、男性パネラー30名による48時間の背部閉塞貼付試験においても、問題となる皮膚刺激性反応は認められなかった。
【0071】
【発明の効果】
以上詳述したように、本発明により、安定性及び安全性が良好で、肌荒れ及び皮膚の老化の防止,改善効果が相乗的に向上した皮膚外用剤を得ることができた。
Claims (3)
- モヅク抽出物と抗炎症剤の1種又は2種以上とを含有して成る、皮膚外用剤。
- モヅク抽出物が、モヅクの極性溶媒抽出物を二酸化炭素を溶媒とする超臨界抽出法により低極性画分を除去して得られる精製モヅク抽出物である、請求項1に記載の皮膚外用剤。
- モヅク抽出物が、モヅクを二酸化炭素を溶媒とする超臨界抽出法により低極性画分を除去した後、極性溶媒にて抽出して得られる精製モヅク抽出物である、請求項1に記載の皮膚外用剤。
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2002
- 2002-05-31 JP JP2002159348A patent/JP2004002218A/ja active Pending
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