JP3667027B2 - 皮膚外用剤 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、真皮マトリックス成分の分解を防止するとともに、皮膚の生理機能を活性化することにより、優れた抗炎症作用及び創傷治癒促進作用を有し、肌荒れ等の皮膚の障害及び老化に対する改善,防止作用が相乗的に向上した皮膚外用剤に関する。さらに詳しくは、ヨモギ属植物の1種又は2種以上の抽出物と、ミッドカイン,レチノイド及びそれらの誘導体の1種又は2種以上,エストロゲンの1種又は2種以上,或いはビタミンDの1種又は2種以上とを併用して含有して成る皮膚外用剤に関する。
【0002】
【従来の技術】
加齢に伴い、皮膚にはしわやしみの発生,弾性の低下といった老化症状の進行が認められる。近年、熱,紫外線,種々の化学物質等、環境中に存在する多様なストレスにより、かかる老化症状の進行や肌荒れ等の皮膚障害が促進されることが明らかとなってきており、紫外線防御剤や活性酸素消去剤の配合により、皮膚の老化,障害を防止する試みがなされている。
【0003】
また、皮膚の老化症状のひとつとして見られる皮膚弾性の低下は、真皮コラーゲン線維やエラスチンの減少、或いは過度の架橋の形成進行に起因すると考えられ、可溶性のコラーゲンやエラスチンを直接皮膚外用剤に配合したり、コラーゲン等のマトリックス成分を合成する線維芽細胞を活性化する作用を有するものを配合することも検討されている。
【0004】
しかしながら、可溶性のコラーゲン等は分子量の大きいタンパク質であり、経皮吸収性が悪く、腐敗や変性の防止等品質の維持にも注意を要する必要がある。さらに、経皮吸収された後抗原性を示す懸念もあり、皮膚外用剤への配合に適するとは言いがたい。一方、種々の線維芽細胞活性化剤が検討されているが、経皮吸収性,作用効果,安定性のすべてにおいて優れ、さらに皮膚刺激性や感作性等の皮膚に対する悪影響の少ないものは未だにわずかである。また、紫外線防御剤や活性酸素消去剤の配合によっても、紫外線や活性酸素種に起因しない皮膚の弾性低下を防止するには不十分である。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
そこで本発明においては、生体内で生じるコラーゲン等のマトリックス線維の加水分解を防止し、これらの減少を有効に防止するとともに、皮膚の有する生理機能を活性化して、優れた抗炎症作用及び創傷治癒促進作用を発揮させることにより、皮膚障害や老化の改善,防止作用が相乗的に向上した皮膚外用剤を得ることを目的とした。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本発明者は安定性及び安全性が高く、しかも高活性のコラゲナーゼ阻害剤として、すでにヨモギ属植物の水或いは極性溶媒による抽出物を見いだしている(特願平9−17331)。今回、このヨモギ属植物の1種又は2種以上の抽出物と、ミッドカイン,レチノイド及びそれらの誘導体より選択される1種又は2種以上,エストロゲンの1種又は2種以上,或いはビタミンDの1種又は2種以上とを併用することにより、皮膚生理機能の活性化により抗炎症作用及び創傷治癒促進作用が高まり、皮膚の障害及び老化の改善,防止作用が相乗的に向上することを見いだし、これらを併用して皮膚外用剤に含有させることによって、上記課題を解決するに至った。
【0007】
すなわち本発明においては、ヨモギ属植物の1種又は2種以上とミッドカイン、ヨモギ属植物の1種又は2種以上とレチノイド及びそれらの誘導体より選択される1種又は2種以上、ヨモギ属植物の1種又は2種以上とエストロゲンの1種又は2種以上、或いはヨモギ属植物の1種又は2種以上とビタミンDの1種又は2種以上とを、それぞれ併用して皮膚外用剤基剤に含有させて成る。
【0008】
【発明の実施の形態】
本発明の皮膚外用剤に含有させるヨモギ属植物の抽出物は、ヨモギ(モチグサ,Artemisia vulgaris L. var. indica Maxim.,A. dubia Wall.),ヤマヨモギ(オオヨモギ,Artemisia vulgaris L. var. vulgatissima Bess.,A. montana Pampanini),これに近縁のArtemisia vulgaris L.,オトコヨモギ(Artemisia japonica Thunb.),シロヨモギ(Artemisia stelleriana Bess.),イヌヨモギ(Artemisia keiskeana Miq.),ヒメヨモギ(Artemisia lavandulaefolia DC.),タカネヨモギ(Artemisia sinanensis Yabe),サマニヨモギ(Artemisia norvegica Fries.,A. arctica Less.),アサギリソウ(Artemisia schmidtiana Maxim.),カワラニンジン(Artemisia apiacea Hance),クソニンジン(Artemisia annua L.),ハマヨモギ(フクド,Artemisia fukudo Makino),モウコヨモギ(Artemisia mongolia Fischer),カワラヨモギ(Artemisia capillaris Thunb.)等より1種又は2種以上を選択し、抽出処理を行って得ることができる。抽出には、花,茎,葉,根の各部位及び全草を用いることができるが、コラゲナーゼ阻害活性の点では葉を用いることが最も好ましい。また、植物を生のまま抽出操作に供しても良いが、抽出効率を考えると、細切,乾燥,粉砕等の処理を行った後抽出を行うことが好ましい。抽出温度は5〜50℃程度が適切である。
【0009】
抽出溶媒としては、水の他、メタノール,エタノール,プロパノール,イソプロパノール等の低級アルコール、1,3-ブチレングリコール,プロピレングリコール,ジプロピレングリコール,グリセリン等の多価アルコール、エチルエーテル,プロピルエーテル等のエーテル類、酢酸エチル,酢酸ブチル等のエステル類、アセトン,エチルメチルケトン等のケトン類などの極性有機溶媒を用いることができ、これらより1種又は2種以上を選択して用いる。また、皮膚外用剤への配合を考えて、リン酸緩衝液や生理食塩水等を用いても良い。
【0010】
ヨモギ属植物の抽出物は、そのままでもコラゲナーゼ阻害剤として外用剤基剤に添加できるが、濃縮,乾固したものを水や極性溶媒に再度溶解したり、或いは脱色,脱臭,脱塩等の精製処理を行った後に添加しても良い。また保存のためには、精製処理の後凍結乾燥し、用時に溶媒に溶解させて用いることが好ましい。皮膚外用剤への配合量は、ヨモギ属植物を十分浸漬し得る量の溶媒にて抽出して得た粗抽出物の状態で、0.0001〜10.0重量%程度とするのが適当である。
【0011】
本発明に係る皮膚外用剤において、ヨモギ属植物の1種又は2種以上と併用して含有させるミッドカインは、分子量13,000のヘパリン結合性の増殖/分化因子であり、動物組織より抽出,精製して得たものや、クローニングされた遺伝子を用いて遺伝子工学的に調製されたものを用いることができる。皮膚外用剤中の含有量としては、1.0×10-6〜0.5重量%程度が適当である。
【0012】
本発明に係る皮膚外用剤において、ヨモギ属植物の1種又は2種以上と併用して含有させるレチノイド及びそれらの誘導体としては、レチノール,レチナール,レチノイン酸,3-ヒドロキシレチノール,3-ヒドロキシレチナール,3-ヒドロキシレチノイン酸,及びこれらの塩,脂肪酸エステル,リン酸エステル等が挙げられ、これらより1種又は2種以上を選択して用いる。皮膚外用剤中の含有量としては、1.0×10-5〜5.0重量%程度が適当である。
【0013】
本発明に係る皮膚外用剤において、ヨモギ属植物の1種又は2種以上と併用して含有させるエストロゲンとしては、17-β-エストラジオール,エストロン,エストリオール,エキリン,エキレニン等のステロイドホルモンとその代謝物、ホモエストロン,エチニルエストラジオール,ドワジノール酸,安息香酸エストラジオール,ジプロピオン酸エストラジオール,メストラノール,プラステロン硫酸ナトリウム等、前記ホルモンの化学的誘導体、ジエチルスチルベストロール,ヘキセストロール,クロロトリアニセン等の合成エストロゲンなどが挙げられ、これらより1種又は2種以上を選択して用いる。皮膚外用剤中の含有量としては、1.0×10-5〜1.0重量%程度が適当である。
【0014】
本発明に係る皮膚外用剤において、ヨモギ属植物の1種又は2種以上と併用して含有させるビタミンDとしては、ビタミンD2(エルゴカルシフェロール),ビタミンD3(コレカルシフェロール),ビタミンD4,ビタミンD5,ビタミンD6,ビタミンD7,1,25-ジヒドロキシコレカルシフェロール等が挙げられ、これらより1種又は2種以上を選択して用いる。皮膚外用剤中の含有量としては、1.0×10-5〜5.0重量%程度が適当である。
【0015】
なお、本発明に係る皮膚外用剤において、有効成分として含有させるヨモギ属植物の1種又は2種以上の抽出物、ミッドカイン、レチノイド及びその誘導体より選択される1種又は2種以上、エストロゲンの1種又は2種以上、ビタミンDの1種又は2種以上は、安定性の向上や徐放性、経皮吸収性等を考慮して、マイクロカプセル化又はリポソーム化して外用剤基剤に含有させることも好ましい。
【0016】
さらに本発明に係る皮膚外用剤には、活性酸素消去剤,抗炎症剤,美白剤,皮膚細胞賦活剤,殺菌剤の他、油類,界面活性剤,保湿剤,紫外線吸収剤,粉体,香料,防腐剤等、一般的な外用剤及び化粧料原料をも含有させることができる。
【0017】
本発明に係る皮膚外用剤は、ローション剤,乳剤,ゲル剤,クリーム剤,軟膏等の剤型で提供することができ、さらに化粧水,乳液,クリーム,パック等の皮膚化粧料、メイクアップベースローション,メイクアップベースクリーム,液状又はクリーム状或いは軟膏型のファンデーションといったメイクアップ化粧料、ハンドクリーム,レッグクリーム,ボディローション等の身体用化粧料などとしても提供することができる。
【0018】
【実施例】
さらに本発明の特徴について、実施例により詳細に説明する。まず本発明において皮膚外用剤に含有させるヨモギ属植物の抽出物の調製例を示す。
【0019】
[調製例1] ヨモギ葉抽出物
ヨモギの葉500gを、0.05Mリン酸緩衝液(pH7.0)1.0l中に浸漬してホモジナイズし、室温にて一晩抽出する。抽出液をセファデックスG-15カラムクロマトグラフィーにより脱塩した後凍結乾燥した。この凍結乾燥粉末を、10.0(w/v)%となるように前記リン酸緩衝液に溶解して調製した。
【0020】
[調製例2] ヤマヨモギ全草抽出物
ヤマヨモギ全草500gを、50.0容量%エタノール1.0l中に浸漬してホモジナイズし、室温にて一晩抽出する。抽出液を濃縮乾固して溶媒を除去し、乾固物を50.0容量%1,3-ブチレングリコール水溶液に再度溶解し、活性炭処理して調製した。
【0021】
[調製例3] ヒメヨモギ,カワラヨモギ及びカワラニンジン各全草抽出物
ヒメヨモギ全草,カワラヨモギ全草及びカワラニンジン全草各500gを、水2.0l中に浸漬してホモジナイズし、室温にて一晩抽出する。抽出液をセファデックスG-15カラムクロマトグラフィーにより脱塩した後凍結乾燥した。この凍結乾燥粉末を、10.0(w/v)%となるように50.0容量%エタノールに溶解して調製した。
【0022】
[調製例4] ヒメヨモギ葉抽出物
ヒメヨモギの葉500gを細切後、1,3-ブチレングリコール500mlに浸漬し、10℃にて1週間抽出して調製した。
【0023】
[調製例5] アサギリソウ全草抽出物
アサギリソウの全草500gをグリセリン750mlに浸漬し、15℃で5日間抽出し、活性炭処理をして調製した。
【0024】
[調製例6] イヌヨモギ,タカネヨモギ各全草抽出物
イヌヨモギ及びタカネヨモギの全草各500gを水1.0l中でホモジネートし、室温で24時間抽出した後、抽出物をセファデックスG-15カラムクロマトグラフィーにより脱塩し、凍結乾燥して調製した。
【0025】
[調製例7] オトコヨモギ,シロヨモギ,ハマヨモギ各葉抽出物
オトコヨモギ,シロヨモギ,ハマヨモギの葉各500gを0.05Mリン酸緩衝液(pH7.0)1.5l中でホモジネートし、室温で24時間抽出した後、抽出物をセファデックスG-15カラムクロマトグラフィーにより脱塩し、凍結乾燥して調製した。
【0026】
[調製例8] サマニヨモギ,クソニンジン各全草抽出物
サマニヨモギ,クソニンジンの全草各500gを乾燥後粉砕して、40.0容量%エタノール200ml中に浸漬し、15℃で5日間抽出した後、抽出液を濃縮,乾固し、30.0容量%1,3-ブチレングリコール10.0mlに再溶解し、活性炭処理して調製した。
【0027】
続いて、本発明に係る皮膚外用剤についての実施例を示す。
【0028】
[実施例1] 皮膚用ローション剤
(1)エタノール 10.00(重量%)
(2)ヒドロキシエチルセルロース 1.00
(3)ヨモギ葉抽出物(調製例1) 1.00
(4)ミッドカイン0.1重量%水溶液 0.01
(5)パラオキシ安息香酸メチル 0.10
(6)精製水 87.89
製法:(1)〜(5)を順次(6)に添加混合し、均一とする。
【0029】
[実施例2] 皮膚用乳剤
(1)ステアリン酸 0.2(重量%)
(2)セタノール 1.5
(3)ワセリン 3.0
(4)流動パラフィン 7.0
(5)ポリオキシエチレン(10E.O.)モノオレイン酸 1.5
エステル
(6)レチノールパルミチン酸エステル 0.1
(7)酢酸トコフェロール 0.5
(8)グリセリン 5.0
(9)パラオキシ安息香酸メチル 0.1
(10)トリエタノールアミン 1.0
(11)ヤマヨモギ全草抽出物(調製例2) 2.0
(12)精製水 78.1
製法:(1)〜(7)の油相成分を混合,加熱して均一に溶解し、70℃に保つ。一方、(8)〜(12)の水相成分を混合,加熱して均一とし、70℃とする。この水相成分に前記油相成分を攪拌しながら徐々に添加して乳化し、冷却する。
【0030】
[実施例3] 皮膚用ゲル剤
(1)ジプロピレングリコール 10.00(重量%)
(2)カルボキシビニルポリマー 0.50
(3)水酸化カリウム 0.10
(4)パラオキシ安息香酸メチル 0.10
(5)精製水 86.78
(6)ヒメヨモギ,カワラヨモギ,カワラニンジン 2.50
各全草抽出物(調製例3)
(7)レチノールリン酸エステル 0.01
(8)レチノイン酸 0.01
製法:(5)に(2)を均一に溶解した後、(1)に(4)を溶解して添加し、次いで(3)を加えて増粘させ、(6)〜(8)を添加,混合する。
【0031】
[実施例4] 皮膚用クリーム
(1)ミツロウ 6.000(重量%)
(2)セタノール 5.000
(3)還元ラノリン 8.000
(4)スクワラン 27.500
(5)グリセリル脂肪酸エステル 4.000
(6)親油型グリセリルモノステアリン酸エステル 2.000
(7)ポリオキシエチレン(20E.O.)ソルビタン 5.000
モノラウリン酸エステル
(8)17-β-エストラジオール 0.001
(9)プロピレングリコール 5.000
(10)パラオキシ安息香酸メチル 0.100
(11)ヨモギ葉抽出物(調製例1) 0.150
(12)ヤマヨモギ全草抽出物(調製例2) 0.150
(13)精製水 37.099
製法:(1)〜(8)の油相成分を混合,溶解して75℃に加熱する。一方、(9)〜(13)の水相成分を混合,溶解して75℃に加熱する。次いで、上記水相成分に油相成分を添加して予備乳化した後、ホモミキサーにて均一に乳化し、冷却する。
【0032】
[実施例5] 水中油型乳剤性軟膏
(1)白色ワセリン 25.00(重量%)
(2)ステアリルアルコール 25.00
(3)グリセリン 12.00
(4)ラウリル硫酸ナトリウム 1.00
(5)エルゴカルシフェロール 0.02
(6)パラオキシ安息香酸メチル 0.10
(7)ヨモギ葉抽出物(調製例1) 0.20
(8)ヒメヨモギ,カワラヨモギ,カワラニンジン 0.20
全草抽出物(調製例3)
(9)ヒメヨモギ葉抽出物(調製例4) 0.20
(10)精製水 36.28
製法:(1)〜(5)の油相成分を混合,溶解して均一とし、75℃に加熱する。一方、(6)〜(10)の水相成分を混合,溶解して75℃に加熱し、これに前記油相成分を添加して乳化し、冷却する。
【0033】
[実施例6] 皮膚用リポソーム剤
(リポソーム)
(1)ホスファチジルコリン 22.5(重量%)
(2)水素添加大豆レシチン 22.5
(3)コレステロール 2.0
(4)レチノール 0.2
(5)ミッドカイン 1.0
(6)ヨモギ葉抽出物(調製例1) 0.5
(7)精製水 51.3
製法:(1)〜(6)を50℃にて(7)に分散させ、超音波処理してリポソームを形成させた後、遠心分離によりリポソームを回収する。
(リポソーム液)
上記リポソームを10.0重量%となるように、10.0重量%エタノール水溶液に分散させる。
【0034】
[実施例7] 化粧水
(1)エタノール 10.00(重量%)
(2)1,3-ブチレングリコール 5.00
(3)レチノイン酸1.0重量%エタノール溶液 0.01
(4)ヨモギ葉抽出物(調製例1) 0.01
(5)アサギリソウ全草抽出物(調製例5) 0.01
(6)香料 0.10
(7)精製水 84.87
製法:(1)〜(6)を順次(7)に添加して均一に混合,溶解する。
【0035】
[実施例8] エモリエントクリーム(油中水型)
(1)流動パラフィン 30.00(重量%)
(2)マイクロクリスタリンワックス 2.00
(3)ワセリン 5.00
(4)ジグリセリルジオレイン酸エステル 5.00
(5)L-グルタミン酸ナトリウム 1.60
(6)L-セリン 0.40
(7)プロピレングリコール 3.00
(8)パラオキシ安息香酸メチル 0.10
(9)イヌヨモギ,タカネヨモギ各全草抽出物 0.10
(調製例6)
(10)精製水 52.69
(11)香料 0.10
(12)エチニルエストラジオール0.1重量% 0.01
エタノール溶液
製法:(5),(6)を(10)の一部に溶解して50℃とし、50℃に加熱した(4)に攪拌しながら徐々に添加する。これをあらかじめ混合し70℃に加熱溶解した(1)〜(3)に均一に分散し、これに(7)〜(9)を(10)の残部に溶解して70℃に加熱したものを攪拌しながら添加し、ホモミキサーにて乳化する。冷却後、40℃にて(11),(12)を添加,混合する。
【0036】
[実施例9] メイクアップベースクリーム
(1)ステアリン酸 12.0(重量%)
(2)セタノール 2.0
(3)グリセリルトリ2-エチルヘキサン酸エステル 2.5
(4)自己乳化型グリセリルモノステアリン酸エステル 2.0
(5)プロピレングリコール 10.0
(6)水酸化カリウム 0.3
(7)パラオキシ安息香酸メチル 0.1
(8)ヤマヨモギ全草抽出物(調製例2) 0.2
(9)ミッドカイン1.0×10-3重量%水溶液 0.2
(10)精製水 69.1
(11)酸化チタン 1.0
(12)ベンガラ 0.1
(13)黄酸化鉄 0.4
(14)香料 0.1
製法:(1)〜(4)の油相成分を混合し、75℃に加熱して均一とする。一方(5)〜(10)の水相成分を混合し、75℃に加熱,溶解して均一とし、これに(11)〜(13)の顔料を添加し、ホモミキサーにて均一に分散させる。この水相成分に前記油相成分を添加し、ホモミキサーにて乳化した後冷却し、40℃にて(14)を添加,混合する。
【0037】
[実施例10] 乳液状ファンデーション
(1)ステアリン酸 2.00(重量%)
(2)スクワラン 5.00
(3)ミリスチン酸オクチルドデシル 5.00
(4)セタノール 1.00
(5)デカグリセリルモノイソパルミチン酸エステル 9.00
(6)1,3-ブチレングリコール 6.00
(7)水酸化カリウム 0.10
(8)パラオキシ安息香酸メチル 0.10
(9)オトコヨモギ,シロヨモギ,ハマヨモギ各葉 0.02
抽出物(調製例7)
(10)精製水 53.48
(11)酸化チタン 9.00
(12)タルク 7.40
(13)ベンガラ 0.50
(14)黄酸化鉄 1.10
(15)黒酸化鉄 0.10
(16)香料 0.15
(17)エルゴカルシフェロール1.0重量% 0.05
エタノール溶液
製法:(1)〜(5)の油相成分を混合し、75℃に加熱して均一とする。一方(6)〜(10)の水相成分を混合し、75℃に加熱,溶解して均一とし、これに(11)〜(15)の顔料を添加し、ホモミキサーにて均一に分散させる。この水相成分に前記油相成分を添加し、ホモミキサーにて均一に乳化した後冷却し、40℃にて(16),(17)を添加,混合する。
【0038】
[実施例11] ハンドクリーム
(1)セタノール 4.00(重量%)
(2)ワセリン 2.00
(3)流動パラフィン 10.00
(4)グリセリルモノステアリン酸エステル 1.50
(5)ポリオキシエチレン(60E.O.)グリセリル 2.50
イソステアリン酸エステル
(6)酢酸トコフェロール 0.50
(7)酢酸レチノール 0.01
(8)1,25-ジヒドロキシコレカルシフェロール 0.01
(9)グリセリン 20.00
(10)パラオキシ安息香酸メチル 0.10
(11)ヨモギ葉抽出物(調製例1) 0.02
(12)サマニヨモギ,クソニンジン各全草抽出物 0.01
(調製例8)
(13)ミッドカイン0.01重量%水溶液 0.01
(14)精製水 59.34
製法:(1)〜(8)の油相成分を混合,溶解して75℃に加熱する。一方、(9)〜(14)の水相成分を混合,溶解して75℃に加熱する。次いで、上記水相成分に油相成分を添加して予備乳化した後、ホモミキサーにて均一に乳化し、冷却する。
【0039】
本発明の上記実施例のうち、まず実施例1〜実施例6について、しわの発生防止効果を評価した。その際、実施例1〜実施例3において、ヨモギ属植物の抽出物を、最終的に溶解するのに用いた溶媒に代替したものを比較例1〜比較例3、実施例4〜実施例6において、17-β-エストラジオール,エルゴカルシフェロール及びレチノールをそれぞれコレステロールに代替し、ミッドカインを可溶性コラーゲンに代替したものを比較例4〜比較例6とし、同時に評価を行った。評価は、ヘアレスマウス5匹を1群とし、各群について実施例及び比較例をそれぞれ1日1回背部に塗布し、1J/cm2/週の長波長域紫外線(UVA)を50週間照射し、ヘアレスマウスにおけるしわの発生状況を観察し、表1に示す判定基準に従って点数化して行った。この際、精製水のみを塗布した群を対照とした。結果は各群の平均値を算出し、UVA照射日数との関係により表2に示した。
【表1】
Figure 0003667027
【0040】
【表2】
Figure 0003667027
表2に示されるように対照群においては、UVA照射日数が40週を超える頃には形成されたしわの深さは中程度にまで達し、50週後には深いしわの発生が見られていた。これに対し、本発明の実施例1〜実施例6塗布群では良好なしわの発生防止が認められ、50週のUVA照射によっても微小なしわの発生が見られた程度であった。一方比較例塗布群でも、しわの発生の抑制は認められていたが、抑制効果は実施例塗布群に比べて小さく、危険率1%で有意差が認められていた。
【0041】
続いて、本発明の実施例1〜実施例6及び比較例1〜比較例6について、抗炎症作用及び創傷治癒促進効果を評価した。人工的に炎症又は創傷を形成した1群5匹のマウスを用い、各群に実施例及び比較例をそれぞれ0.5gずつ1日2回7日間塗布し、7日目に炎症部位及び創傷部位の状態を観察した。抗炎症作用については「有効」,「やや有効」,「無効」、創傷治癒促進効果については「完全治癒」,「ほぼ治癒」,「治癒不完全」の3段階でそれぞれ評価し、各評価を得たマウスの数にて表3に示した。
【0042】
【表3】
Figure 0003667027
表3より明らかなように、本発明の実施例塗布群においては顕著な抗炎症作用及び創傷治癒促進作用が認められ、抗炎症作用について無効と評価されたマウスは認められず、治癒の不完全なマウスも存在しなかった。特に実施例1塗布群では4例において抗炎症作用が有効、創傷治癒は全例において完全と評価され、実施例6塗布群では、全例において抗炎症作用が有効と評価され、創傷治癒も完全であると評価されていた。これに対し比較例塗布群でも抗炎症作用及び創傷治癒促進作用は認められていたが、その程度は各実施例塗布群に比べて明らかに小さく、危険率1%で有意差が認められていた。
【0043】
次に、本発明の実施例1〜実施例11について、6カ月間の実使用試験を行った。パネラーとしては、しわや皮膚弾性の低下といった皮膚の老化症状が顕著に認められる40〜60才代の女性、及び顕著な肌荒れ症状を呈する20〜50才代の女性を用い、それぞれ1群20名とした。この際、実施例7〜実施例9において、ヨモギ属植物抽出物を、最終的に溶解するのに用いた溶媒又は抽出に用いた溶媒(凍結乾燥粉末の場合は精製水)に代替したものを比較例7〜比較例9、実施例10及び実施例11において、エルゴカルシフェロール,1,25-ジヒドロキシコレカルシフェロール及び酢酸レチノールをコレステロールに、ミッドカインを可溶性コラーゲンに代替したものを比較例10及び比較例11とした。使用試験は、実施例及び比較例のそれぞれを各群にブラインドにて使用させ、使用試験開始前と使用試験終了後の皮膚の状態を観察して行った。しわ及び皮膚弾性の各改善状況については、「改善」,「やや改善」,「変化なし」の3段階にて評価し、各評価を得たパネラー数にて表4に示した。肌荒れについては表5に示す判定基準に従って皮膚の状態を点数化し、20名の平均値により使用試験開始前と終了後を比較して、表6に示した。
【0044】
【表4】
Figure 0003667027
表4において示されるように、本発明の実施例使用群では、しわ及び皮膚弾性の改善の認められないパネラーは存在せず、全パネラーにおいて改善傾向が見られた。特に、実施例1〜実施例6及び実施例11使用群における改善度は顕著で、55%以上のパネラーにおいてしわの改善が、65%以上のパネラーにおいて皮膚弾性の改善が明確に認められていた。これに対し、比較例使用群でもしわ及び皮膚弾性の改善傾向は認められるものの、改善度はそれぞれ対応する実施例使用群に比べて低く、危険率1%において有意差が認められていた。
【0045】
【表5】
Figure 0003667027
【表6】
Figure 0003667027
また表6に示されるように、本発明の実施例使用群では全パネラーにおいて肌荒れの改善傾向が認められており、特に実施例1〜実施例6及び実施例11使用群では肌荒れ改善効果は顕著で、皮膚の状態は非常に良好な状態にまで回復していた。これに対し、比較例使用群において認められる肌荒れ改善度はそれぞれ対応する実施例使用群に比べて小さく、危険率1%において有意差が認められていた。
【0046】
なお、本発明の実施例1〜実施例11については、使用試験期間中に含有成分の分離や凝集,析出、変臭,変色等の状態変化を認めたものはなかった。また、各実施例使用群において、皮膚刺激性反応や皮膚感作性反応を示したパネラーも存在しなかった。
【0047】
【発明の効果】
以上詳述したように、本発明により、真皮マトリックス成分の分解を防止するとともに、皮膚の生理機能を活性化することにより、優れた抗炎症作用及び創傷治癒促進作用を有し、肌荒れ等の皮膚の障害及び老化に対する改善,防止作用が相乗的に向上した皮膚外用剤を提供することができた。

Claims (2)

  1. ヨモギ属植物の1種又は2種以上の抽出物とミッドカインとを含有して成る皮膚外用剤。
  2. 皮膚外用剤が、化粧料であることを特徴とする、請求項1に記載の皮膚外用剤。
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