JP2003292451A - 皮膚外用剤 - Google Patents

皮膚外用剤

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JP2003292451A
JP2003292451A JP2002098159A JP2002098159A JP2003292451A JP 2003292451 A JP2003292451 A JP 2003292451A JP 2002098159 A JP2002098159 A JP 2002098159A JP 2002098159 A JP2002098159 A JP 2002098159A JP 2003292451 A JP2003292451 A JP 2003292451A
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acid
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extract
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JP2002098159A
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Taizo Seki
泰三 関
Tetsuo Shoji
哲生 小路
Yuki Yamashita
由貴 山下
Shoichi Ueno
省一 上野
Yano Yamamura
野乃 山村
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Noevir Co Ltd
Original Assignee
Noevir Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 保湿効果が高く、しわ等皮膚の老
化症状の改善効果,肌荒れ改善効果が相乗的に向上した
皮膚外用剤を提供する。 【解決手段】 冬虫夏草を超臨界流体又は亜臨界
流体により抽出して得られる抽出物と、グリチルリチン
酸,グリチルレチン酸,アズレン,サリチル酸,アラン
トイン及びそれらの誘導体並びにそれらの塩、各生薬抽
出物といった通常用いられる抗炎症剤から選択される1
種又は2種以上を併用して皮膚外用剤に含有させること
により、優れた保湿効果が得られ、しわ等皮膚の老化症
状の改善効果、肌荒れ改善効果の相乗的な向上が得られ
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、保湿効果が高く、
しわ等皮膚の老化症状の改善効果,肌荒れ改善効果が相
乗的に向上した皮膚外用剤に関する。更に詳しくは、冬
虫夏草を超臨界流体又は亜臨界流体により抽出して得ら
れる抽出物と、抗炎症剤から選択される1種又は2種以
上を併用して成る皮膚外用剤に関する。
【0002】
【従来の技術】加齢や紫外線曝露,皮膚組織内において
発生する活性酸素種等による酸化的ストレス、薬物や種
々のアレルゲンとの接触などにより、皮膚の炎症反応や
皮膚の損傷及び老化が進行することが知られている。こ
れまで皮膚外用剤の分野では、かかる皮膚の炎症や老化
を防止するべく、活性酸素種消去剤や抗炎症剤,抗アレ
ルギー剤,細胞賦活剤といった種々の生理活性成分の探
索及び検討がなされてきた。近年では、消費者の天然志
向及び植物志向を反映してか、かかる成分を植物に求め
る傾向が強くなっている。
【0003】しかしながら、既に報告されている植物起
源の上記成分の中には、活性が低いため、皮膚外用剤に
配合して十分な作用効果を得るにはかなりの高濃度を要
したり、安定性や安全性上問題があったり、皮膚外用剤
に好ましくない色や臭いを付与してしまうものがあるな
ど、皮膚外用剤に配合した際に、製剤安定性及び安全性
と、作用効果のすべての面で満足できるものは少ないの
が現状であった。また皮膚の炎症反応や損傷,老化等
は、種々の要因が複雑に関与し合って進行するため、前
記反応の一部の過程のみに作用する物質を用いても十分
な効果は得られなかった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】そこで本発明において
は、皮膚の生理機能を十分に向上させることにより、保
湿効果が高く、また、しわ等皮膚の老化症状の改善効
果,肌荒れ改善効果が相乗的に向上した皮膚外用剤を得
ることを目的とした。
【0005】
【課題を解決するための手段】先に述べた課題を解決す
るべく種々検討したところ、冬虫夏草を超臨界流体又は
亜臨界流体により抽出して得られる抽出物と、グリチル
リチン酸,グリチルレチン酸,アズレン,サリチル酸,
アラントイン及びそれらの誘導体並びにそれらの塩、各
生薬抽出物といった通常用いられる抗炎症剤から選択さ
れる1種又は2種以上を併用して皮膚外用剤に含有させ
ることにより、優れた保湿効果が得られ、しわ等皮膚の
老化症状の改善効果,肌荒れ改善効果の相乗的な向上が
得られることを見出し、本発明を完成するに至った。
【0006】
【発明の実施の形態】本発明の実施の形態を説明する。
【0007】本発明で用いる冬虫夏草は、蝶蛾類鱗翅目
及び鞘翅目の昆虫またはその幼虫に寄生してその体内に
菌核を形成し、夏季に宿主である昆虫またはその幼虫の
体表面に形成される子実体である。冬虫夏草は、世界に
およそ400種が知られており、古くから人体に対して
全く毒性が無く、様々な効果を示すために漢方薬として
経口投与される物質であり、今日では中国の漢方薬に関
する書物である「中草葯学」や「中葯大辞典」などに収
載され、本邦においても「新訂和漢薬」その他多数の漢
方書に記載されている。
【0008】本発明において使用可能な抽出原料である
冬虫夏草は特に制限はなく、一般に知られている蝶蛾類
鱗翅目および鞘翅日の昆虫又はその幼虫に寄生してその
体内の菌核を形成し、夏季に宿主である昆虫又はその幼
虫の体表面に形成される子実体であればよい。本発明に
おいては特に好ましく使用可能な冬虫夏草としては、コ
ウモリ蛾科の幼虫(Hepialus armoricanus Ober.)に寄
生してその体内に菌核を形成し、夏季に頭部から根棒状
の子実体を形成するコルダイセプシネンシス(Cordycep
s sinensis)が挙げられる。また、コルダイセプシネン
シス以外の冬虫夏草で生薬として薬効のあるものとして
はセミタケ(Cordyceps sobolifera B.)やサナギタケ
Cordyceps militaris Link)、ミミカキタケ(Cordyc
eps nutans Pat.)などが知られており、これらも本発
明において好ましく使用できるものである。本発明にか
かる方法により、これらの冬虫夏草であって、有効成分
を産生するものであればいずれの場合も抽出可能であ
る。また、本発明にかかる方法を用いることにより、子
実体又は被子体の区別なく抽出可能であるが、特に高収
量で得るためには、コルダイセプシネンシスの子実体か
らの抽出が好ましい。
【0009】[超臨界流体又は亜臨界流体抽出物]次
に、超臨界流体又は亜臨界流体を用いて抽出する方法に
ついて説明する。超臨界(又は亜臨界)流体抽出装置に
冬虫夏草の全草又は子実体又は被子体の1又は2以上の
箇所を生のまま若しくは乾燥させたもの、あるいは、
水、エタノール、メタノール、イソプロパノール、イソ
ブタノール、n-ヘキサノール、メチルアミルアルコー
ル、2-エチルブタノール、n-オクチルアルコール等の1
価アルコール類、グリセリン、エチレングリコール、エ
チレングリコールモノメチルエーテル、プロピレングリ
コール、プロピレングリコールモノメチルエーテル、プ
ロピレングリコールモノエチルエーテル、トリエチレン
グリコール、1,3-ブチレングリコール、へキシレングリ
コール等の多価アルコール又はその誘導体、アセトン、
メチルエチルケトン、メチルイソブチルケトン、メチル
-n-プロピルケトン等のケトン類、酢酸エチル、酢酸イ
ソプロピル等のエステル類、エチルエーテル、イソプロ
ピルエーテル、n-ブチルエーテル等のエーテル類、スク
ワラン、ワセリン、パラフィンワックス、パラフィン油
などの炭化水素類、オリーブ油、小麦胚芽油、米油、ゴ
マ油、マカダミアンナッツ油、アルモンド油、ヤシ油等
の植物油脂、牛脂、豚脂、鯨油等の動物油脂、リン酸緩
衝生理食塩水等の無機塩類を添加した極性溶媒、界面活
性剤を添加した溶媒などを用いて予め抽出した抽出物を
濃縮した後に減圧乾燥させた成分を投入し、超臨界流体
又は亜臨界流体によって抽出する。
【0010】超臨界流体抽出法又は亜臨界流体抽出法で
用いる抽出剤には特に制限はなく、例えば、水、二酸化
炭素、エチレン、プロピレン、エタン、プロパン、一酸
化二窒素、クロロジフルオロメタン、クロロトリフルオ
ロメタン、キセノン、アンモニア、メタノール、エタノ
ールなどを使用することができるが、最終製品が食品や
医薬品または化粧品や医薬部外品であるときには、取り
扱い上において、あるいは安全性、製品への混入による
毒性の問題などを考慮すると、二酸化炭素を使用するこ
とが好ましい。抽出圧力は、使用する抽出剤の臨界圧力
に応じて適宜選定することができるが、通常は3〜70
MPaであることが好ましく、特に二酸化炭素を使用す
るときは4〜60MPa、好ましくは5〜40MPa、
最も好ましくは6〜20MPaである。抽出温度は、使
用する抽出剤の臨界温度に応じて適宜選定することがで
きるが、通常は10〜700℃であることが好ましく、
特に抽出剤として二酸化炭素を使用するときは15〜2
00℃、好ましくは20〜150℃、最も好ましくは2
5〜100℃である。
【0011】抽出の際の冬虫夏草と抽出剤との比率は特
に限定されないが、冬虫夏草1に対して溶媒0.1〜1
000重量倍、特に抽出操作、効率の点で、0.5〜1
00重量倍が好ましい。また、抽出時間は抽出条件など
により異なるが2時間〜2週間の範囲とするのが好まし
い。
【0012】また、抽出剤の溶解度を向上させるために
エントレーナを用いることもできる。エントレーナとし
ては、水、メタノール、エタノール、プロパノール、ブ
タノール、アセトン、ヘキサン、シクロヘキサン、トル
エン等の溶媒が挙げられるが、特に限定されない。
【0013】これらの抽出剤の1種または2種以上を組
み合わせてエントレーナとして用いる。特にエントレー
ナとして、水、メタノール、エタノール、プロパノー
ル、ブタノールなどを用いた場合、エントレーナ濃度と
して好ましくは、0.000001〜30.0%、より
好ましくは、0.00001〜10.0%、最も好まし
くは、0.0001〜1.0%である。これらのエント
レーナを用いることで炭酸ガス中への有効成分の溶解度
を向上させる効果が高く、抽出率も高くなる。
【0014】このようにして得られた冬虫夏草の抽出物
は、抽出物をそのまま用いることもできるが、その効果
を失わない範囲で、脱臭、脱色、濃縮などの精製操作を
加えたり、さらにはカラムクロマトグラフィーなどを用
いて分画物として用いてもよい。これらの抽出物や精製
物、分画物は、これらから溶媒を除去することによって
乾固物とすることもでき、さらに、アルコールなどの溶
媒に可溶化した形態、或いは乳剤の形態で用いることが
できる。
【0015】なお、冬虫夏草を超臨界流体又は亜臨界流
体により抽出して得られる抽出物の皮膚外用剤への配合
量は、特に限定されないが、あまり多量に配合しても、
その効果に変化はなく、固形分として0.0001〜5
重量%、さらには0.001〜1重量%の範囲とするこ
とが好ましい。
【0016】本発明においては、上述の冬虫夏草を超臨
界流体又は亜臨界流体により抽出して得られる抽出物と
抗炎症剤から選択される1種又は2種以上を併用して皮
膚外用剤基剤に含有させる。
【0017】かかる抗炎症剤としては、コルチゾン,ヒ
ドロコルチゾン,プレドニゾロン,メチルプレドニゾロ
ン,デキサメタゾン,ベタメタゾン,トリアムシノロ
ン,トリアムシノロンアセトニド,フルオシノロンアセ
トニド,フルオシノニド,ベクロメタゾン及びこれらの
リン酸塩,プロピオン酸塩,酢酸塩,コハク酸塩等のス
テロイド性抗炎症剤、サリチル酸及びアスピリン,サリ
チルアミド,エテンザミド,サリチル酸メチル等のサリ
チル酸誘導体、インドメタシン,スリンダク等のインド
ール酢酸誘導体、フェニルブタゾン,オキシフェンブタ
ゾン等のピラゾリジンジオン誘導体、メフェナム酸,フ
ルフェナム酸等のアントラニル酸誘導体、イブプロフェ
ン,ケトプロフェン,ナプロキセン等のプロピオン酸誘
導体、ジクロフェナック,フェンブフェン等のフェニル
酢酸誘導体、ピロキシカム等のベンゾチアジン誘導体と
いった非ステロイド性抗炎症剤、グリチルリチン酸及び
グリチルリチン酸ジカリウム,グリチルリチン酸モノア
ンモニウム等の塩並びに誘導体、グリチルレチン酸及び
グリチルレチン酸ステアリル,ステアリン酸グリチルレ
チニル,3-サクシニルオキシグリチルレチン酸二ナトリ
ウム等の塩並びに誘導体、グアイアズレン,グアイアズ
レンスルホン酸エチル,グアイアズレンスルホン酸ナト
リウム,カマズレン等のアズレン誘導体、アラントイ
ン、アロイン、アロエエモジン、シコニン及びイソブチ
ルシコニン,アセチルシコニン,イソバレリルシコニン
等の誘導体、ギンセノシドRa1,ギンセノシドRa2,ギ
ンセノシドRb1等のギンセノシド,及び20-グルコギン
セノシドRf等のギンセノシド誘導体、ペオニフロリ
ン、ペオノール及びペオノシド,ペオノリド等のペオノ
ール誘導体などが挙げられる。
【0018】また本発明においては抗炎症剤として、シ
コン(Lithospermi Radix),ニンジン(Ginseng Radi
x),シャクヤク(Paeoniae Radix),ボタンピ(Mouta
n Cortex),クジン(Sophorae Radix)等、抗炎症剤と
して用いられる生薬抽出物を用いることもできる。
【0019】かかる抗炎症剤の中でも、グリチルリチン
酸,グリチルレチン酸,アズレン,サリチル酸,アラン
トイン及びそれらの誘導体並びにそれらの塩、シコン
Lith ospermi Radix),ニンジン(Ginseng Radix),
シャクヤク(Paeoniae Radix),ボタンピ(Moutan Cor
tex),クジン(Sophorae Radix)の各生薬抽出物から
選択される1種又は2種以上を用いることが皮膚外用剤
に配合した場合の保湿効果、老化症状の改善効果、肌荒
れ改善効果の点から好ましい。
【0020】本発明に係る皮膚外用剤は、ローション
剤,乳剤,ゲル剤,クリーム剤,軟膏剤,粉末剤,顆粒
剤等、種々の剤型で提供することができる。また、化粧
水,乳液,クリーム,美容液,パック等の皮膚化粧料、
メイクアップベースローション,メイクアップベースク
リーム等の下地化粧料、乳液状,油性,固形状等の各剤
型のファンデーション,アイカラー,チークカラー等の
メイクアップ化粧料、クレンジングクリーム,クレンジ
ングローション,クレンジングフォーム,洗顔石鹸,ボ
ディシャンプー等の皮膚洗浄料、ヘアーシャンプー,ヘ
アーリンス,ヘアートリートメント等の毛髪用化粧料等
としても提供することができる。
【0021】なお、本発明に係る皮膚外用剤には、冬虫
夏草を超臨界流体又は亜臨界流体により抽出して得られ
る抽出物、及び抗炎症剤のほかに、油性成分,界面活性
剤,保湿剤,顔料,紫外線吸収剤,抗酸化剤,香料,防
菌防黴剤等の一般的な医薬品及び化粧料用原料や、抗炎
症剤,美白剤等の生理活性成分を含有させることができ
る。
【0022】
【実施例】更に、実施例により、本発明の特徴について
詳細に説明する。
【0023】まず、本発明に用いる冬虫夏草の超臨界流
体抽出物を下記の要領で調製した。
【0024】[冬虫夏草の超臨界流体抽出物]冬虫夏草
Cordyceps sinensis)粉末50gを500mLの熱水
で5時間抽出した後、抽出残試料を乾燥粉砕する。エン
トレーナとして0.003%のエタノールを加えた後、
40℃において15MPaの二酸化炭素を分離槽出口で
の大気圧下での二酸化炭素の流量が700リットル/時
間となるように調節しながら超臨界状態の二酸化炭素を
供給した。その後、抽出槽の圧力を減圧し抽出物を取り
出した。
【0025】つづいて、本発明に係る皮膚外用剤につい
ての実施例の処方を示す。なお、特に断らない限り、実
施例中の量目は、重量%で示した。
【0026】 [実施例1、実施例2] ローション剤 (1)エタノール 20.00 (2)ポリオキシエチレン(60E.O.)硬化ヒマシ油 1.00 (3)冬虫夏草の超臨界流体抽出物 0.10 (4)表1に示す抗炎症剤 0.10 (5)パラオキシ安息香酸メチル 0.10 (6)ジプロピレングリコール 5.00 (7)1,3−ブチレングリコール 10.00 (8)精製水 63.70 製法:(1)に(2),(3)を添加して溶解し、アル
コール相とする。一方、(8)に(4)〜(7)を順次
溶解して水相とする。水相にアルコール相を添加し、撹
拌,混合する。なお、ボタンピ抽出物は、ボタンピ(Mo
utan Cortex)200gを乾燥,粉砕し、50容量%エ
タノール水溶液1リットル中に浸漬して25℃で7日間
静置した後、ろ過してろ液を回収して得た。
【0027】
【表1】
【0028】 [実施例3、実施例4] 乳剤 (1)セタノール 1.00 (2)ミツロウ 0.50 (3)ワセリン 2.00 (4)スクワラン 6.00 (5)ジメチルポリシロキサン 2.00 (6)ポリオキシエチレン(20E.O.)ソルビタン モノステアリン酸エステル 1.00 (7)グリセリンモノステアリン酸エステル 1.00 (8)グリセリン 4.00 (9)1,3−ブチレングリコール 4.00 (10)パラオキシ安息香酸メチル 0.10 (11)精製水 67.20 (12)カルボキシビニルポリマー(1.0%水溶液) 10.00 (13)水酸化カリウム(10.0%水溶液) 1.00 (14)表2に示す抗炎症剤 0.10 (15)冬虫夏草の超臨界流体抽出物 0.10 製法:(1)〜(7)の油相成分を混合し、加熱溶解し
て75℃とする。一方、(8)〜(11)の水相成分を
混合,溶解して75℃とする。これに前記油相を加えて
予備乳化した後、(12)を添加してホモミキサーにて
均一に乳化し、次いで(13)を加えて増粘させた後冷
却し、40℃で(14),(15)を添加し、混合す
る。なお、シコン抽出物は、シコン(Lithospermi Radi
x)200gを乾燥,粉砕し、50容量%エタノール水
溶液1リットル中に浸漬して25℃で7日間静置した
後、ろ過してろ液を回収して得た。
【0029】
【表2】
【0030】 [実施例5、実施例6] 水中油型クリーム剤 (1)ミツロウ 6.00 (2)セタノール 5.00 (3)還元ラノリン 8.00 (4)スクワラン 27.50 (5)グリセリン脂肪酸エステル 4.00 (6)親油型グリセリンモノステアリン酸エステル 2.00 (7)ポリオキシエチレン(20E.O.)ソルビタン モノラウリン酸エステル 5.00 (8)表3に示す抗炎症剤 0.10 (9)プロピレングリコール 5.00 (10)パラオキシ安息香酸メチル 0.10 (11)冬虫夏草の超臨界流体抽出物 0.20 (12)精製水 37.10 製法:(1)〜(8)の油相成分を混合,溶解して75
℃とする。一方、(10)を(9)に溶解して(11)
ともに(12)に加えて混合,溶解し、75℃に加熱す
る。次いで、この水相成分に前記油相成分を添加して予
備乳化した後ホモミキサーにて均一に乳化し、冷却す
る。なお、ニンジン抽出物は、ニンジン(Ginseng Radi
x)225gを50℃の温水1.2リットル中にて、4
時間撹拌抽出し、ろ過してろ液を回収して得た。
【0031】
【表3】
【0032】 [実施例7、実施例8] ゲル剤 (1)ジプロピレングリコール 10.00 (2)カルボキシビニルポリマー 0.50 (3)水酸化カリウム(10.0重量%水溶液) 1.00 (4)パラオキシ安息香酸メチル 0.10 (5)冬虫夏草の超臨界流体抽出物 0.10 (6)表4に示す抗炎症剤 0.10 (7)精製水 88.20 製法:(7)に(2),(5)〜(6)を均一に溶解し
た後、(1)に(4)を溶解して添加し、次いで(3)
を加えて増粘させる。なお、クジン抽出物は、クジン
Sophorae Radix)200gを乾燥,粉砕し、50容量
%エタノール水溶液1リットル中に浸漬して25℃で7
日間静置した後、ろ過してろ液を回収して得た。
【0033】
【表4】
【0034】 [実施例9、実施例10] 水中油型乳剤型軟膏 (1)白色ワセリン 25.00 (2)ステアリルアルコール 25.00 (3)グリセリン 12.00 (4)ラウリル硫酸ナトリウム 1.00 (5)冬虫夏草の超臨界流体抽出物 0.50 (6)パラオキシ安息香酸メチル 0.10 (7)精製水 36.30 (8)表5に示す抗炎症剤 0.10 製法:(1)〜(5)の油相成分を混合,加熱して均一
に溶解し、75℃とする。一方、(6),(7)の水相
成分を混合,加熱して75℃とする。この水相成分に前
記油相成分を撹拌しながら徐々に添加して乳化し、冷却
した後、40℃にて(8)を添加,混合する。なお、シ
ャクヤク抽出物は、シャクヤク(PaeoniaeRadix)20
0gを乾燥,粉砕し、50容量%エタノール水溶液1リ
ットル中に浸漬して25℃で7日間静置した後、ろ過し
てろ液を回収して得た。
【0035】
【表5】
【0036】本発明の実施例1,実施例4,実施例5,
実施例8,実施例9について使用試験を行い、保湿性及
び、皮膚の老化症状の改善効果,肌荒れ改善効果を評価
した。その際、上記実施例において、配合した冬虫夏草
の超臨界流体抽出物は50重量%エタノール水溶液に代
替し、比較例1,比較例4,比較例5,比較例8,比較
例9として同時に使用試験を行った。
【0037】まず、保湿性については、各試料につき、
20〜50才代の女性パネラー各20名にブラインドに
て2週間使用させ、しっとり感について評価させた。評
価は、しっとり感が「非常にある」,「ある」,「やや
ある」,「ややない」,「ない」の5段階で行わせた。
結果は各評価を与えたパネラーの数にて表6に示した。
【0038】
【表6】
【0039】表6から明らかなように、冬虫夏草の超臨
界流体抽出物と抗炎症剤を併用して配合した各実施例使
用群では、保湿性について非常に高い評価が得られてお
り、冬虫夏草の超臨界流体抽出物を含有しない比較例使
用群に比べ、良い結果が得られた。
【0040】つぎに、皮膚の老化症状の改善は、各試料
について、かかる症状が顕著に認められる50〜60才
代の男女パネラー各20名にブラインドにて1カ月間使
用させ、使用前後の皮膚状態の変化を観察して評価し
た。皮膚の老化症状の指標として、皮膚のしわ,きめ,
はりの3項目を選び、しわ,きめについては写真撮影及
び皮膚表面のレプリカにより観察し、改善状況を評価し
た。皮膚のはりについては、皮膚弾性の測定により評価
した。改善状況は、「改善」,「やや改善」,「変化な
し」の三段階で評価し、表7に各評価を得たパネラー数
にて示した。
【0041】
【表7】
【0042】表7から明らかなように、冬虫夏草の超臨
界流体抽出物を含有しない比較例使用群のそれぞれにお
いても、ある程度のしわ及び皮膚弾性の改善傾向が認め
られていたが、冬虫夏草の超臨界流体抽出物と抗炎症剤
を併用して配合した実施例使用群においては、それぞれ
対応する比較例使用群に比べて、明確な改善を認めたパ
ネラーが多くなっていた。
【0043】肌荒れの改善は、各試料について、それぞ
れ肌荒れ症状を有する女性パネラー各20名にブライン
ドにて1カ月間使用させ、肌荒れ症状の改善について評
価させた。評価は「改善」,「やや改善」,「変化な
し」,「やや悪化」,「悪化」の5段階で行わせた。結
果は各評価を与えたパネラーの数にて表8に示した。
【0044】
【表8】
【0045】表8から明らかなように、冬虫夏草の超臨
界流体抽出物と抗炎症剤を併用して配合した本発明の実
施例使用群では、いずれにおいても顕著な肌荒れの改善
が認められ、使用試験終了後において、皮膚の状態はほ
ぼ良好な状態まで改善されていた。これに対し比較例使
用群においても、かなり良好な肌荒れの改善が認められ
た場合もあるものの、その程度はそれぞれ対応する実施
例使用群に比べて小さいものであった。
【0046】以上のように、本発明の実施例の皮膚外用
剤においては、従来の比較例に比べ、優れた保湿効果、
皮膚の老化症状や肌荒れ症状の改善効果を有していた。
【0047】
【発明の効果】以上詳述したように、本発明により、優
れた保湿効果を有し、しわ等皮膚の老化症状の改善効
果,肌荒れ改善効果が相乗的に向上した皮膚外用剤を得
ることができた。
フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) A61K 7/48 A61K 7/48 31/025 31/025 31/19 31/19 31/4166 31/4166 31/60 31/60 31/704 31/704 35/78 35/78 C J M Y 45/00 45/00 A61P 17/16 A61P 17/16 29/00 29/00 (72)発明者 山下 由貴 兵庫県神戸市中央区港島中町6丁目13番地 の1 株式会社ノエビア神戸本社内 (72)発明者 上野 省一 滋賀県八日市市岡田町112−1 株式会社 ノエビア滋賀研究所内 (72)発明者 山村 野乃 滋賀県八日市市岡田町112−1 株式会社 ノエビア滋賀研究所内 Fターム(参考) 4C083 AA082 AA111 AA112 AC012 AC022 AC072 AC102 AC122 AC422 AC432 AC442 AC471 AC472 AC482 AC681 AD042 AD092 AD152 AD512 AD531 AD532 AD551 AD552 BB51 CC01 CC02 CC04 CC05 DD23 DD31 DD33 DD41 EE12 EE13 4C084 AA19 MA02 MA63 NA05 NA06 NA10 ZA891 ZB112 ZC752 4C086 AA01 AA02 BC38 DA17 EA10 MA02 MA04 MA07 MA09 MA63 NA05 NA06 NA14 ZA89 ZB11 ZC75 4C088 AA02 AB12 AB18 AB58 AB59 AC11 AC17 BA08 CA10 MA02 MA07 MA63 NA05 NA06 NA14 ZA89 ZB11 ZC75 4C206 AA01 AA02 BA03 DA14 MA02 MA04 MA11 MA14 MA83 NA05 NA06 NA14 ZA89 ZB11 ZC75

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 冬虫夏草を超臨界流体又は亜臨界流体に
    より抽出して得られる抽出物と抗炎症剤から選択される
    1種又は2種以上を含有して成る皮膚外用剤。
  2. 【請求項2】 抗炎症剤が、グリチルリチン酸,グリチ
    ルレチン酸,アズレン,サリチル酸,アラントイン及び
    それらの誘導体並びにそれらの塩、シコン(Lithosperm
    i Radix),ニンジン(Ginseng Radix),シャクヤク
    Paeoniae Radix),ボタンピ(Moutan Cortex),ク
    ジン(Sophorae Radix)の各生薬抽出物から選択される
    1種又は2種以上であることを特徴とする、請求項1又
    は請求項2に記載の皮膚外用剤。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
GB2480459A (en) * 2010-05-19 2011-11-23 Gary William Wheatley Subcritical water extraction methods and apparatus
CN108324612A (zh) * 2018-03-30 2018-07-27 广州盛欣化妆品有限公司 一种婴儿护理膏及其制作方法
CN109394607A (zh) * 2018-04-27 2019-03-01 菲朗生物科技(湖北)有限公司 一种紫草健康舒敏乳液及其制备方法

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