JP2006219411A - エッセンス剤形の皮膚外用剤 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】 1)カラギーナンと、2)カラギーナンを除く、硫酸化多糖及び/又はその塩とを、皮膚外用剤に含有させる。前記カラギーナンを除く、硫酸化多糖類としては、硫酸化トレハロースが好ましく、前記カラギーナンを除く、硫酸化多糖類及びその塩の含有量は、1〜5質量%であることが好ましく、前記カラギーナンの含有量は、0.1〜5質量%であることが好ましく、皮膚外用剤としては、化粧料であることが好ましく、中でも、抗炎症作用を有する旨の表示を有する医薬部外品であることが好ましい。
【選択図】 なし
Description
(1)1)カラギーナンと、2)カラギーナンを除く、硫酸化多糖及び/又はその塩とを含有することを特徴とする、皮膚外用剤。
(2)前記カラギーナンを除く、硫酸化多糖類が、硫酸化トレハロースであることを特徴とする、(1)に記載の皮膚外用剤。
(3)前記カラギーナンを除く、硫酸化多糖類及びその塩の含有量が、1〜5質量%であることを特徴とする、(1)又は(2)に記載の皮膚外用剤。
(4)前記カラギーナンの含有量が、0.1〜5質量%であることを特徴とする、(1)〜(3)何れか1項に記載の皮膚外用剤。
(5)化粧料であることを特徴とする、(1)〜(4)何れか1項に記載の皮膚外用剤。
(6)前記化粧料が、抗炎症作用を有する旨の表示を有する医薬部外品であることを特徴とする、(5)に記載の皮膚外用剤。
(7)粘度が10000mPascal・秒以上であることを特徴とする、(1)〜(6)何れか1項に記載の皮膚外用剤。
(8)pHが6.5以下であることを特徴とする、(1)〜(7)何れか1項に記載の皮膚外用剤。
(9)エッセンス剤形であることを特徴とする、(1)〜(8)何れか1項に記載の皮膚外用剤。
本発明の皮膚外用剤はカラギーナンを必須成分として含有することを特徴とする。カラギーナンはツノマタ属などの紅藻類を基源とした多糖類であって、ガラクトースを主たる構成単糖とし、硫酸基を有するものである。カラギーナンは古くより、増粘剤として化粧料で使用されいる。化粧料原料としてのカラギーナンは種々のメーカーから販売されている。例えば、日本バイオコン株式会社の「デルタゲルC80」、「デルタゲルC200」、「デルタゲルS80」、「デルタゲルS200」、日本カラギーナン工業株式会社の「カラギーナン」、大日本製薬株式会社から販売されている「シーピーガム(登録商標)FA」等が好ましく例示でき、これらの何れもが使用可能であるが、特に好ましいものは大日本製薬株式会社から販売されている「シーピーガム(登録商標)FA」である。これは、このものが安定性向上効果に特に優れるためである。本発明の皮膚外用剤においては、かかる成分は系の粘度を長期間維持する作用を有する。この様な作用を発揮するためには、前記カラギーナンは皮膚外用剤全量に対して0.1〜5質量%、より好ましくは0.5〜3質量%含有させることが好ましい。これは、適正な粘度を発現させるためと、前記の安定化作用を具現化させるためである。
本発明の皮膚外用剤は、カラギーナンを除く、硫酸化多糖類及び/又はその塩を必須成分として含有することを特徴とする。かかる硫酸化多糖類としては、例えば、硫酸化トレハロース、コンドロイチン硫酸塩、ヘパリン類似物質(ケタラン硫酸、デルマタン硫酸など)等が例示でき、これらの内では、硫酸化トレハロースが特に好ましい。これは後記に示す硫酸化多糖類の効果が硫酸化トレハロースにおいては特に優れているためである。かかる硫酸化トレハロースは、トレハロースををピリジンに溶解し、室温にてPyridine Sulfer Trioxide Complex(Pyr・SO3:東京化成)を添加した後、室温数分、60℃1時間反応させた後、反応液を水で希釈し、飽和水酸化バリウム水溶液でpHを中性付近に調整してから減圧乾固し、得られた濃縮物に少量の水を添加し遠心で硫酸バリウムの沈澱を除去し、得られた上清を陽イオン交換カラム〔アンバーライトIRA−120(Na+)(オルガノ)〕で精製することにより製造することが出来るが、既に、林原株式会社より、「トレハロースS」の商品名で化粧料原料として販売されているものが存し、これを購入して利用することも出来る。コンドロイチン硫酸塩は、コンドロイチン硫酸ナトリウムが化粧料原料として販売されているので、このものを購入して利用することが出来る。
本発明の皮膚外用剤は、前記必須成分を含有することを特徴とする。本発明の皮膚外用剤としては、皮膚に外用で投与されるものであれば特段の限定無く適用でき、例えば、化粧料(医薬部外品を含む)、皮膚外用医薬組成物、雑貨などが例示でき、これらの内では化粧料が特に好ましく、中でも、医薬部外品が特に好ましい。これは必須成分である、硫酸化トレハロースなどの、前記硫酸基を有する化合物の作用が、明確であり、且つ、緩和なものであるためである。この様に、本発明の皮膚外用剤を医薬部外品として実施する場合に於いては、医薬部外品であること、本発明の皮膚外用剤の必須成分である硫酸化トレハロースなどの、前記硫酸基を有する化合物の主たる効果である、抗炎症作用を有すること、使用過程に於いて皮膚に異常を感じた場合は直ちに使用を取りやめて医者にかかること等の、種別分類、効能効果、使用上の注意を印刷形態で、製品の何処かに表示しておくことが、正しい使用態様を促せるので好ましい。かかる正しい使用態様を遵守することにより、安全性と、効果とを高めることが出来る。この様な製剤の剤形としては、粘度が10000mPascal・秒以上である高粘剤形、通常エッセンス剤形と言われている剤形であることが好ましい。この様な剤形を取ることにより、有効成分の効果が必要な局所部位に的確に投与でき、且つ、投与範囲を限局することが出来るためである。又、この時pHは皮膚のそれに近い6.5以下であることが好ましい。
イ
カラギーナン 1 質量%
(「シーピーガム(登録商標)FA」)
1,3−ブタンジオール 5 質量%
グリセリン 3 質量%
1,2−ヘキサンジオール 3 質量%
エタノール 5 質量%
ロ
硫酸化トレハロース 3 質量%
(「トレハロースS」)
10%クエン酸水溶液 0.1質量%
クエン酸ナトリウム 0.1質量%
水 79.8質量%
カラギーナン 1 質量%
(「シーピーガム(登録商標)FA」)
1,3−ブタンジオール 5 質量%
グリセリン 3 質量%
表2の成分 3 質量%
エタノール 5 質量%
ロ
硫酸化トレハロース 3 質量%
(「トレハロースS」)
10%クエン酸水溶液 0.1質量%
クエン酸ナトリウム 0.1質量%
水 79.8質量%
カラギーナン 1 質量%
(「シーピーガム(登録商標)FA」)
1,3−ブタンジオール 5 質量%
グリセリン 3 質量%
1,2−ヘキサンジオール 3 質量%
エタノール 5 質量%
ロ
コンドロイチン硫酸ナトリウム 3 質量%
10%クエン酸水溶液 0.1質量%
クエン酸ナトリウム 0.1質量%
水 79.8質量%
Claims (9)
- 1)カラギーナンと、2)カラギーナンを除く、硫酸化多糖及び/又はその塩とを含有することを特徴とする、皮膚外用剤。
- 前記カラギーナンを除く、硫酸化多糖類が、硫酸化トレハロースであることを特徴とする、請求項1に記載の皮膚外用剤。
- 前記カラギーナンを除く、硫酸化多糖類及びその塩の含有量が、1〜5質量%であることを特徴とする、請求項1又は2に記載の皮膚外用剤。
- 前記カラギーナンの含有量が、0.1〜5質量%であることを特徴とする、請求項1〜3何れか1項に記載の皮膚外用剤。
- 化粧料であることを特徴とする、請求項1〜4何れか1項に記載の皮膚外用剤。
- 前記化粧料が、抗炎症作用を有する旨の表示を有する医薬部外品であることを特徴とする、請求項5に記載の皮膚外用剤。
- 粘度が10000mPascal・秒以上であることを特徴とする、請求項1〜6何れか1項に記載の皮膚外用剤。
- pHが6.5以下であることを特徴とする、請求項1〜7何れか1項に記載の皮膚外用剤。
- エッセンス剤形であることを特徴とする、請求項1〜8何れか1項に記載の皮膚外用剤。
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JP2000327554A (ja) * | 1999-05-20 | 2000-11-28 | Pola Chem Ind Inc | アルゲパック |
JP2002053428A (ja) * | 2000-08-12 | 2002-02-19 | Tadashi Fukiya | 皮膚外用剤 |
JP2004217590A (ja) * | 2003-01-16 | 2004-08-05 | Unitika Ltd | 化粧品組成物 |
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2005
- 2005-02-10 JP JP2005033842A patent/JP4771453B2/ja active Active
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