JP4221310B2 - 皮膚外用剤 - Google Patents

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Description

本発明は、皮膚外用剤に関し、更に詳細には、棒状化粧料に好適な皮膚外用剤に関する。
従来、化粧料の中に、棒状(いわゆるスティック状)の剤形をもつ化粧料があることが知られている。
このスティック状化粧料は、例えば、制汗スティックや、美白スティック等として用いられているように、比較的狭い疾患部位に、限局して、有効成分を的確に投与できるという利点を有している。しかも、他の部位に広がる危険が少なく、この意味で使用性に優れているといえる。しかし、このスティック状化粧料の欠点は、オイルゲルという製剤的な特徴に起因して生じる、「べたつき」「脂っぽさ」等の使用感の悪さであった。そこで、使用感の悪さを改善するため、非オイルゲルタイプのスティック化粧料の開発が検討され、ジベンジリデンソルビトールと、エタノール又は多価アルコールとで作るゲルを利用した化粧料が開発されてきている(例えば、特許文献1、特許文献2、特許文献3、特許文献4、特許文献5参照)。しかしながら、これら化粧料においては、化粧料に存在する水の影響により、ゲル化剤であるジベンジリデンソルビトールが加水分解され、それにより異臭が発生するという問題が生じることがわかった。そこで、ジベンジリデンソルビトールとアルコールとを含有する非オイルゲルタイプの化粧料において、経時的な変化がなく、安定な状態を良好に保つことができる化粧料の提供が望まれていた。
一方、4−n−ブチルレゾルシノール及びその塩は、優れた安全性と優れたメラニン産生抑制作用を有する美白化粧料に好適な素材である(例えば、特許文献6参照)。また、この物質は公知の物質であって、その製造方法も既に知られている(例えば、非特許文献1参照)。しかしながら、上記ジベンジリデンソルビトールとアルコールとからなるゲル剤形の化粧料に対し、4−n−ブチルレゾルシノール及び/又はその塩を含有させることは知られていないし、4−n−ブチルレゾルシノール及び/又はその塩を含有させることにより、ジベンジリデンソルビトールの安定性が向上することも全く知られていない。
特開2002−80324号公報 特開2002−68950号公報 特表平08−501795号公報 特表平11−501037号公報 特表2000−505470号公報 特開平02−49715号公報 Lille, J.; Bitter, L. A.; Peiner, V. Trudy-Nauchono-Issledovatel' skii Institut Slantsev (1969), No.18, 127-34
本発明は、上記のような状況下為されたものであり、ジベンジリデンソルビトールとアルコールとを含有するゲル剤形の皮膚外用剤において、経時的な変化がなく、安定な状態を良好に保つことができる皮膚外用剤を提供することを課題とする。
上記課題を解決するために、本発明者らは、ジベンジリデンソルビトールとアルコール
とを含有するゲル剤形の皮膚外用剤について、鋭意研究努力を重ねた結果、4−n−ブチルレゾルシノール及び/又はその塩を含有させることで、所望の特性を有する皮膚外用剤が得られることを見出し、本発明を完成させるに至った。
即ち、本発明は以下に示すとおりである。
(1)ジベンジリデンソルビトール、アルコール、並びに4−n−ブチルレゾルシノール及び/又はその塩を含有することを特徴とする、皮膚外用剤。
(2)前記アルコールが、エタノール、1,3−ブタンジオール、イソプレングリコール、1,2−ペンタンジオール、1,2−ヘキサンジオール及びジプロピレングリコールから選択される1種又は2種以上であることを特徴とする、(1)に記載の皮膚外用剤。
(3)前記4−n−ブチルレゾルシノール及び/又はその塩の含有量が、0.05〜5質量%であることを特徴とする、(1)又は(2)に記載の皮膚外用剤。
(4)更に、水を含有することを特徴とする、(1)〜(3)の何れかに記載の皮膚外用剤。
(5)棒状化粧料であることを特徴とする、(1)〜(4)の何れかに記載の皮膚外用剤。
本発明によれば、ジベンジリデンソルビトールとアルコールとを含有するゲル剤形の皮膚外用剤において、経時的な変化がなく、安定な状態を良好に保つことができる皮膚外用剤を提供することができる。
<1>本発明の皮膚外用剤の必須成分であるジベンジリデンソルビトールについて
本発明の皮膚外用剤は、ジベンジリデンソルビトールを含有する。
ジベンジリデンソルビトールは、エタノール等のゲル化剤として、固形香料組成物等に使用される成分であり、化粧料等の皮膚外用剤の原料としてよく知られている。本発明の皮膚外用剤では、皮膚外用剤の汎用原料として市販されているジベンジリデンソルビトールを使用することができる。この様な市販のジベンジリデンソルビトールとして、新日本理化株式会社の「ゲルオールD」(商品名)を好ましく挙げることができる。
本発明の皮膚外用剤におけるジベンジリデンソルビトールの好ましい含有量は、皮膚外用剤全量に対して、0.5〜10質量%であり、更に好ましくは1〜5質量%である。これは、多すぎると固くなり過ぎ使用性を損なう場合があり、少なすぎると固形化しない場合があるからである。
<2>本発明の皮膚外用剤の必須成分であるアルコールについて
本発明の皮膚外用剤は、アルコールを含有する。本発明においてアルコールとは、1気圧、25℃の条件で液体(流動性を有する)の、水酸基を有する脂肪族炭化水素を総称していう。
具体的には、エタノール、2−プロパノール等の炭素数1〜4の1価のアルコール、及び、多価アルコールが好ましく例示できる。多価アルコールとしては、化粧料等の皮膚外用剤で使用されているものであれば特段の限定無く使用することができ、例えば、グリセリン、ジグリセリン、ポリエチレングリコール、ポリグリセリン、1,3−ブタンジオール、イソプレングリコール、1,2−ペンタンジオール、1,2−ヘキサンジオール、ジプロピレングリコール、及びヘキシレングリコール等が好ましく例示できる。
本発明の皮膚外用剤においては、これらのアルコールは唯一種を含有することもできる
し、二種以上組み合わせて含有することもできる。
特に、本発明では、上記アルコールの中でも、エタノール、1,3−ブタンジオール、イソプレングリコール、1,2−ペンタンジオール、1,2−ヘキサンジオール及びジプロピレングリコールから選択される1種又は2種以上のアルコールを用いるのが好ましい。
本発明の皮膚外用剤における、これらアルコールの好ましい含有量は、皮膚外用剤全量に対して、総量で、40〜93質量%であり、より好ましくは、50〜90質量%である。これは、多すぎると固形にならない場合が存し、少なすぎると本皮膚外用剤の特徴である、使用感の良さが具現化されない場合が存するためである。
また、本発明の皮膚外用剤において、上記アルコールに対し、上記ジベンジリデンソルビトールは1〜10質量%、好ましくは1.2〜5質量%の割合で含有させるとよい。
<3>本発明の皮膚外用剤の必須成分である4−n−ブチルレゾルシノール及び/又はその塩について
本発明の皮膚外用剤は、4−n−ブチルレゾルシノール及び/又はその塩(以下、4−n−ブチルレゾルシノール等ともいう)を含有する。
本発明の皮膚外用剤に用いる4−n−ブチルレゾルシノールは、常法に従って製造することができ、例えば、非特許文献1に記載された方法に従って、製造することができる。即ち、レゾルシンとブタン酸を塩化亜鉛の存在下縮合し、亜鉛アマルガム/塩酸で還元する方法や、レゾルシンとn−ブチルアルコールとを200〜400℃の高温下で縮合させる方法が例示できる。
4−n−ブチルレゾルシノールは、種々の塩基性化合物と反応させることにより塩とすることができる。このような塩としては、生理的に許容されるものであれば特段の限定はされず、例えば、ナトリウム塩、カリウム塩等のアルカリ金属塩、カルシウム塩、マグネシウム塩等のアルカリ土類金属塩、アンモニウム塩、トリエタノールアミン塩やトリエチルアミン塩等の有機アミン塩、リジン塩やアルギニン塩等の塩基性アミノ酸塩等が好ましく例示できる。これらの塩のうち、特に好ましいものはアルカリ金属塩であり、中でもナトリウム塩が特に好ましい。
本発明の皮膚外用剤において、4−n−ブチルレゾルシノール等は、一種を単独で含有させても、二種以上を組合わせて含有させてもよい。本発明の皮膚外用剤において、これらの4−n−ブチルレゾルシノール等は、上記アルコールのゲル化剤である、ジベンジリデンソルビトールの安定性を向上せしめる作用を発揮する。
本発明の皮膚外用剤中における4−n−ブチルレゾルシノール等の含有量は、皮膚外用剤全量に対して、総量で、0.05〜5質量%であることが好ましく、0.2〜0.5質量%が更に好ましい。これは、この範囲において、4−n−ブチルレゾルシノール等が有効に作用し、且つ皮膚外用剤に安定に含有されるためである。
<4>本発明の皮膚外用剤の好ましい成分である水について
本発明の皮膚外用剤は、好ましい態様として、上記必須成分の他に水を含有する。本発明の皮膚外用剤において、水は、極性成分に対し可溶化媒体として、あるいは上記アルコール類に対し揮散防止効果を発揮するものとして機能する。更に、使用感における爽やかさへの寄与もある。
前述したように、通常、ジベンジリデンソルビトールとアルコールとを含有するゲル剤
形の製剤においては、該製剤中に水が存在すると、ジベンジリデンソルビトールが加水分解され、それにより異臭等の問題が発生する。しかし、本発明のようにジベンジリデンソルビトールとアルコールとを含有するゲル剤形の製剤に4−n−ブチルレゾルシノール等を含有させると、製剤中に水が存在していても、該製剤は安定な状態を保つことができる。
本発明の皮膚外用剤中における水の好ましい含有量は、皮膚外用剤全量に対して、1〜20質量%であり、更に好ましくは5〜15質量%である。これは多すぎると、製剤の安定性が悪くなり、少なすぎると本発明の効果を奏さない場合が存するためである。
<5>本発明の皮膚外用剤について
本発明の皮膚外用剤は、上記必須成分を含有する。あるいは、上記必須成分と好ましい成分である水とを含有する。
本発明の皮膚外用剤においては、これら成分以外に、通常、皮膚外用剤で使用される任意成分を含有することができる。
この様な任意成分としては、例えば、マカデミアナッツ油、アボガド油、トウモロコシ油、オリーブ油、ナタネ油、ゴマ油、ヒマシ油、サフラワー油、綿実油、ホホバ油、ヤシ油、パーム油、液状ラノリン、硬化ヤシ油、硬化油、モクロウ、硬化ヒマシ油、ミツロウ、キャンデリラロウ、カルナウバロウ、イボタロウ、ラノリン、還元ラノリン、硬質ラノリン、ホホバロウ等のオイル、ワックス類、流動パラフィン、スクワラン、プリスタン、オゾケライト、パラフィン、セレシン、ワセリン、マイクロクリスタリンワックス等の炭化水素類、オレイン酸、イソステアリン酸、ラウリン酸、ミリスチン酸、パルミチン酸、ステアリン酸、ベヘン酸、ウンデシレン酸等の高級脂肪酸類、セチルアルコール、ステアリルアルコール、イソステアリルアルコール、ベヘニルアルコール、オクチルドデカノール、ミリスチルアルコール、セトステアリルアルコール等の高級アルコール類、バチルアルコールやセラキルアルコール等のアルキル(アルケニル)グリセリルエーテル類、イソオクタン酸セチル、ミリスチン酸イソプロピル、イソステアリン酸ヘキシルデシル、アジピン酸ジイソプロピル、セバチン酸ジ−2−エチルヘキシル、乳酸セチル、リンゴ酸ジイソステアリル、ジ−2−エチルヘキサン酸エチレングリコール、ジカプリン酸ネオペンチルグリコール、ジ−2−ヘプチルウンデカン酸グリセリン、トリ−2−エチルヘキサン酸グリセリン、トリ−2−エチルヘキサン酸トリメチロールプロパン、トリイソステアリン酸トリメチロールプロパン、テトラ−2−エチルヘキサン酸ペンタンエリトリット等の合成エステル油類、ジメチルポリシロキサン、メチルフェニルポリシロキサン、ジフェニルポリシロキサン等の鎖状ポリシロキサン、オクタメチルシクロテトラシロキサン、デカメチルシクロペンタシロキサン、ドデカメチルシクロヘキサンシロキサン等の環状ポリシロキサン、アミノ変性ポリシロキサン、ポリエーテル変性ポリシロキサン、アルキル変性ポリシロキサン、フッ素変性ポリシロキサン等の変性ポリシロキサン等のシリコーン油等の油剤類、
脂肪酸セッケン(ラウリン酸ナトリウム、パルミチン酸ナトリウム等)、ラウリル硫酸カリウム、アルキル硫酸トリエタノールアミンエーテル等のアニオン界面活性剤類、塩化ステアリルトリメチルアンモニウム、塩化ベンザルコニウム、ラウリルアミンオキサイド等のカチオン界面活性剤類、イミダゾリン系両性界面活性剤(2−ココイル−2−イミダゾリニウムヒドロキサイド−1−カルボキシエチロキシ2ナトリウム塩等)、ベタイン系界面活性剤(アルキルベタイン、アミドベタイン、スルホベタイン等)、アシルメチルタウリン等の両性界面活性剤類、ソルビタン脂肪酸エステル類(ソルビタンモノステアレート、セスキオレイン酸ソルビタン等)、グリセリン脂肪酸類(モノステアリン酸グリセリン等)、プロピレングリコール脂肪酸エステル類(モノステアリン酸プロピレングリコール等)、硬化ヒマシ油誘導体、グリセリンアルキルエーテル、ポリオキシエチレン(PO
E)ソルビタン脂肪酸エステル類(POEソルビタンモノオレエート、モノステアリン酸ポリオキエチレンソルビタン等)、POEソルビット脂肪酸エステル類(POE−ソルビットモノラウレート等)、POEグリセリン脂肪酸エステル類(POE−グリセリンモノイソステアレート等)、POE脂肪酸エステル類(ポリエチレングリコールモノオレート、POEジステアレート等)、POEアルキルエーテル類(POE2−オクチルドデシルエーテル等)、POEアルキルフェニルエーテル類(POEノニルフェニルエーテル等)、プルロニック型類、POE・POPアルキルエーテル類(POE・POP2−デシルテトラデシルエーテル等)、テトロニック類、POEヒマシ油・硬化ヒマシ油誘導体(POEヒマシ油、POE硬化ヒマシ油等)、ショ糖脂肪酸エステル、アルキルグルコシド等の非イオン界面活性剤類、
ピロリドンカルボン酸ナトリウム、乳酸、乳酸ナトリウム等の保湿成分類、
グアガム、クインスシード、カラギーナン、ガラクタン、アラビアガム、ペクチン、マンナン、デンプン、キサンタンガム、カードラン、メチルセルロース、ヒドロキシエチルセルロース、ヒドロキシプロピルセルロース、カルボキシメチルセルロース、メチルヒドロキシプロピルセルロース、コンドロイチン硫酸、デルマタン硫酸、グリコーゲン、ヘパラン硫酸、ヒアルロン酸、ヒアルロン酸ナトリウム、トラガントガム、ケラタン硫酸、コンドロイチン、ムコイチン硫酸、ヒドロキシエチルグアガム、カルボキシメチルグアガム、デキストラン、ケラト硫酸,ローカストビーンガム,サクシノグルカン,カロニン酸,キチン,キトサン、カルボキシメチルキチン、寒天、ポリビニルアルコール、ポリビニルピロリドン、カルボキシビニルポリマー、ポリアクリル酸ナトリウム、ポリエチレングリコール、ベントナイト等の増粘剤、
表面を処理されていてもよいマイカ、タルク、カオリン、合成雲母、炭酸カルシウム、炭酸マグネシウム、無水ケイ酸(シリカ)、酸化アルミニウム、硫酸バリウム等の粉体類、
表面を処理されていてもよいベンガラ、黄酸化鉄、黒酸化鉄、酸化コバルト、群青、紺青、酸化チタン、酸化亜鉛の無機顔料類、
表面を処理されていてもよい雲母チタン、魚燐箔、オキシ塩化ビスマス等のパール剤類、
レーキ化されていてもよい赤色202号、赤色228号、赤色226号、黄色4号、青色404号、黄色5号、赤色505号、赤色230号、赤色223号、橙色201号、赤色213号、黄色204号、黄色203号、青色1号、緑色201号、紫色201号、赤色204号等の有機色素類、
ポリエチレン末、ポリメタクリル酸メチル、ナイロン粉末、オルガノポリシロキサンエラストマー等の有機粉体類、パラアミノ安息香酸系紫外線吸収剤、アントラニル酸系紫外線吸収剤、サリチル酸系紫外線吸収剤、桂皮酸系紫外線吸収剤、ベンゾフェノン系紫外線吸収剤、糖系紫外線吸収剤、2−(2’−ヒドロキシ−5’−t−オクチルフェニル)ベンゾトリアゾール、4−メトキシ−4’−t−ブチルジベンゾイルメタン等の紫外線吸収剤類、
ビタミンA又はその誘導体、ビタミンB6塩酸塩、ビタミンB6トリパルミテート、ビタミンB6ジオクタノエート、ビタミンB2又はその誘導体、ビタミンB12、ビタミンB15又はその誘導体等のビタミンB類、ビタミンC、α−トコフェロール、β−トコフェロール、γ−トコフェロール、ビタミンEアセテート等のビタミンE類、ビタミンD類、ビタミンH、パントテン酸、パンテチン、ピロロキノリンキノン等のビタミン類等が好ましく例示できる。
本発明の皮膚外用剤は、任意の成分と、上述の必須成分(あるいは、上述の必須成分と好ましい成分)とを常法に従って処理することにより、製造することができる。本発明の皮膚外用剤としては、皮膚に外用で投与される形態を取る組成物であれば特段の限定無く適用することができ、例えば、化粧料、皮膚外用医薬等が好適に例示できる。このうち特に好ましいものは化粧料(医薬部外品を含む)である。
また、本発明の皮膚外用剤の剤形も特に制限されず、化粧水、エッセンス、乳液、クリーム状、ジェル状、棒状(スティック状)等が挙げられる。このうち好ましいものは、スティック状である。
本発明の皮膚外用剤は、有効成分を効果的に局所投与することができる、有効成分を含有するスティック状の化粧料に適用するのがより好ましい。例えば、美白化粧料等をスティック状に加工することにより、シミの部位に極めて限局して、局所投与することができる。
尚、上記有効成分としては、パラアミノ安息香酸系紫外線吸収剤、アントラニル酸系紫外線吸収剤、サリチル酸系紫外線吸収剤、桂皮酸系紫外線吸収剤、ベンゾフェノン系紫外線吸収剤、糖系紫外線吸収剤、2−(2’−ヒドロキシ−5’−t−オクチルフェニル)ベンゾトリアゾール、4−メトキシ−4’−t−ブチルジベンゾイルメタン等の紫外線吸収剤、グリチルリチン酸ジカリウム、インドメタシン等の抗炎症剤、ブテナフィン等の抗菌剤等が好適に例示できる。
以下に、実施例を挙げて具体的に本発明について説明を加えるが、本発明が、かかる実施例にのみ限定されないことは言うまでもない。
<実施例1>
下記に示す処方に従って、本発明の皮膚外用剤である、棒状化粧料を作製した。即ち、処方成分を良く混合し脱泡した後に金型に流し込み、実施例1の棒状化粧料1を得た。同時に、4−n−ブチルレゾルシノールを、抗酸化剤であるアスコルビン酸ナトリウムに置換した比較例1、キレート剤であるヒドロキシエタンジホスホン酸2ナトリウムに置換した比較例2、エタノールに置換した対照例1も同様に作製した。これらを5℃と40℃でそれぞれ1ヶ月間保存を行い、測色した。測色は5℃保存品と40℃保存品の色差(ΔE)として測定した。結果を表1に示す。
これより、本発明の皮膚外用剤である、棒状化粧料は安定性に優れることが判る。
更にこれらのサンプルについて、変臭度を調香師に判定してもらった。判定は、以下の基準で行った。
スコア0:変臭なし
スコア1:微かに異臭を感じる
スコア2:僅かに異臭を感じる
スコア3:明確に異臭が感じられる
スコア4:やや臭い
スコア5:臭い
この結果も表1に示す。異臭の発生と着色とは良く相関していることが判る。
ジベンジリデンソルビトール 1.5質量部
(商品名「ゲルオールD」;新日本理化株式会社製)
4−n−ブチルレゾルシノール 0.3質量部
ヒドロキシプロピルセルロース 1 質量部
1,2−ヘキサンジオール 9.7質量部
エタノール 77.5質量部
水 10 質量部
Figure 0004221310
<実施例2>
実施例1と同様に、下記処方に従って、本発明の皮膚外用剤である、棒状化粧料2を作製した。このものは40℃1ヶ月保存で、変臭スコアはスコア1であった。
ジベンジリデンソルビトール 1.5質量部
(商品名「ゲルオールD」;新日本理化株式会社製)
4−n−ブチルレゾルシノール 0.3質量部
ヒドロキシプロピルセルロース 1 質量部
1,2−ヘキサンジオール 4.7質量部
桂皮酸イソオクチル 5 質量部
エタノール 77.5質量部
水 10 質量部
<実施例3>
実施例1と同様に、下記処方に従って、本発明の皮膚外用剤である、棒状化粧料3を作製した。このものは40℃1ヶ月保存で、変臭スコアはスコア0であった。
ジベンジリデンソルビトール 1.5 質量部
(商品名「ゲルオールD」;新日本理化株式会社製)
4−n−ブチルレゾルシノール 0.3 質量部
ヒドロキシプロピルセルロース 1 質量部
1,2−ヘキサンジオール 9.65質量部
グリチルリチン酸ジカリウム 0.05質量部
エタノール 77.5 質量部
水 10 質量部
<実施例4>
実施例1と同様に、下記処方に従って、本発明の皮膚外用剤である、棒状皮膚外用医薬1を作製した。このものは40℃1ヶ月保存で、変臭スコアはスコア0であった。
ジベンジリデンソルビトール 1.5質量部
(商品名「ゲルオールD」;新日本理化株式会社製)
4−n−ブチルレゾルシノール 0.3質量部
ヒドロキシプロピルセルロース 1 質量部
1,2−ヘキサンジオール 7.7質量部
インドメタシン 2 質量部
エタノール 77.5質量部
水 10 質量部
<実施例5>
実施例1と同様に、下記処方に従って、本発明の皮膚外用剤である、棒状皮膚外用医薬
2を作製した。このものは40℃1ヶ月保存で、変臭スコアはスコア0であった。
ジベンジリデンソルビトール 1.5質量部
(商品名「ゲルオールD」;新日本理化株式会社製)
4−n−ブチルレゾルシノール 0.3質量部
ヒドロキシプロピルセルロース 1 質量部
1,2−ヘキサンジオール 7.7質量部
ブテナフィン 2 質量部
エタノール 77.5質量部
水 10 質量部
本発明は、使用性と局所投与性に優れる皮膚外用剤に応用できる。

Claims (5)

  1. ジベンジリデンソルビトール、アルコール、並びに4−n−ブチルレゾルシノール及び/又はその塩を含有することを特徴とする、皮膚外用剤。
  2. 前記アルコールが、エタノール、1,3−ブタンジオール、イソプレングリコール、1,2−ペンタンジオール、1,2−ヘキサンジオール及びジプロピレングリコールから選択される1種又は2種以上であることを特徴とする、請求項1に記載の皮膚外用剤。
  3. 前記4−n−ブチルレゾルシノール及び/又はその塩の含有量が、0.05〜5質量%であることを特徴とする、請求項1又は2に記載の皮膚外用剤。
  4. 更に、水を含有することを特徴とする、請求項1〜3の何れか1項に記載の皮膚外用剤。
  5. 棒状化粧料であることを特徴とする、請求項1〜4の何れか1項に記載の皮膚外用剤。

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