JP2006241028A - エッセンス剤形の皮膚外用剤 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】 1)カラギーナン0.5〜2質量%と、2)アスコルビン酸、アスコルビン酸の誘導体及その塩から選択される1種乃至は2種以上を1〜10質量%とを皮膚外用剤に含有させ。前記アスコルビン酸誘導体としては、アスコルビン酸リン酸エステル乃至はアスコルビン酸−2−グルコシドであることが好ましく、皮膚外用剤としては、化粧料であることが好ましい。粘度は10000mPascal・秒以上であることが好ましく、pHが8以下であることが好ましい。
【選択図】 なし
Description
(1)1)カラギーナン0.5〜2質量%と、2)アスコルビン酸、アスコルビン酸の誘導体及その塩から選択される1種乃至は2種以上を1〜10質量%とを含有することを特徴とする、皮膚外用剤。
(2)前記アスコルビン酸誘導体が、アスコルビン酸リン酸エステル乃至はアスコルビン酸−2−グルコシドであることを特徴とする、(1)に記載の皮膚外用剤。
(3)化粧料であることを特徴とする、(1)又は(2)に記載の皮膚外用剤。
(4)前記化粧料が、美白作用を有する旨の表示を有する医薬部外品であることを特徴とする、(3)に記載の皮膚外用剤。
(5)粘度が10000mPascal・秒以上であることを特徴とする、(1)〜(4)何れか1項に記載の皮膚外用剤。
(6)pHが8以下であることを特徴とする、(1)〜(5)何れか1項に記載の皮膚外用剤。
(7)エッセンス剤形であることを特徴とする、(1)〜(6)何れか1項に記載の皮膚外用剤。
本発明の皮膚外用剤は、アスコルビン酸、アスコルビン酸誘導体及びそれらの塩から選択される1種乃至は2種以上を、必須成分として、1〜10質量%、より好ましくは2〜6質量%含有することを特徴とする。前記アスコルビン酸誘導体としては、アスコルビン酸リン酸エステル等のアスコルビン酸の鉱酸エステル、アスコルビン酸−2−グルコシドなどのようなアスコルビン酸の配糖体などが好ましく例示でき、中でも、アスコルビン酸リン酸エステルとアスコルビン酸−2−グルコシドが特に好ましく例示できる。これは、これらの誘導体が経時安定性に特に優れるためである。又、塩としては、皮膚外用剤で使用される塩であれば特段の限定は受けず、例えば、ナトリウム塩、カリウム塩等のアルカリ金属塩、カルシウム、マグネシウム等のアルカリ土類金属塩、アンモニウム塩、トリエタノールアミン塩、トリエチルアミン塩等の有機アミン塩類、リジン塩、アルギニン塩等の塩基性アミノ酸塩等が好ましく例示できる。特に好ましいものを具体的に例示すれば、アスコルビン酸リン酸マグネシウム、アスコルビン酸リン酸ナトリウム、アスコルビン酸−2−グルコシドナトリウムなどが挙げられる。本発明の皮膚外用剤では、かかる成分は唯一種を含有することも出来るし、二種以上を組み合わせて含有することも出来る。本発明の皮膚外用剤において、前記アスコルビン酸、アスコルビン酸誘導体及びこれらの塩から選択される1種乃至は2種以上は、前記の含有量において、有効成分として、メラニン産生抑制作用に基づく美白作用や、抗酸化作用に基づく抗炎症作用、抗老化作用などを発現する。これらは明瞭な生理活性作用であるため、本発明の皮膚外用剤の実施にあたっては、かかる作用が存すること、本発明の皮膚外用剤がこれらのアスコルビン酸類の作用の内のどの作用の発現を期待したものであるかを明示し、作用に適した使用態様を促すことが好ましい。特に美白剤として用いる場合には、この様なケアで、使用回数などを適切に指示することが好ましい。この為には、皮膚外用剤として、医薬部外品を選択し、美白作用を有する旨の表示を掲げることが好ましい。該表示は、包装形態の何処かに明示することが好ましい。
本発明の皮膚外用剤はカラギーナンを必須成分として含有することを特徴とする。カラギーナンはツノマタ属などの紅藻類を基源とした多糖類であって、ガラクトースを主たる構成単糖とし、硫酸基を有するものである。カラギーナンは古くより、増粘剤として化粧料で使用されいる。化粧料原料としてのカラギーナンは種々のメーカーから販売されている。例えば、日本バイオコン株式会社の「デルタゲルC80」、「デルタゲルC200」、「デルタゲルS80」、「デルタゲルS200」、日本カラギーナン工業株式会社の「カラギーナン」、大日本製薬株式会社から販売されている「シーピーガム(登録商標)FA」等が好ましく例示でき、これらの何れもが使用可能であるが、特に好ましいものは大日本製薬株式会社から販売されている「シーピーガム(登録商標)FA」である。これは、このものが安定性向上効果に特に優れるためである。本発明の皮膚外用剤においては、かかる成分は系の粘度を長期間維持する作用を有する。この様な作用を発揮するためには、前記カラギーナンは皮膚外用剤全量に対して0.5〜2質量%、より好ましくは0.8〜1.5質量%含有させることが好ましい。これは、適正な粘度を発現させるためと、前記の安定化作用を具現化させるためである。又、前記必須成分であるアスコルビン酸類の安定性を維持するためでもある。
本発明の皮膚外用剤は、前記必須成分を含有することを特徴とする。本発明の皮膚外用剤としては、皮膚に外用で投与されるものであれば特段の限定無く適用でき、例えば、化粧料(医薬部外品を含む)、皮膚外用医薬組成物、雑貨などが例示でき、これらの内では化粧料が特に好ましく、中でも、医薬部外品が特に好ましい。これは必須成分である、アスコルビン酸類の作用が、明確であり、且つ、緩和なものであるためである。この様に、本発明の皮膚外用剤を医薬部外品として実施する場合に於いては、医薬部外品であること、本発明の皮膚外用剤の必須成分であるアスコルビン酸類の主たる効果である、美白作用作用を有すること、使用過程に於いて皮膚に異常を感じた場合は直ちに使用を取りやめて医者にかかること等の、種別分類、効能効果、使用上の注意を印刷形態で、製品の何処かに表示しておくことが、正しい使用態様を促せるので好ましい。かかる正しい使用態様を遵守することにより、安全性と、効果とを高めることが出来る。この様な製剤の剤形としては、粘度が10000mPascal・秒以上である高粘剤形、通常エッセンス剤形と言われている剤形であることが好ましい。この様な剤形を取ることにより、有効成分の効果が必要な局所部位に的確に投与でき、且つ、投与範囲を限局することが出来るためである。又、この時pHは8以下であることが好ましく、7.5以下であることが特に好ましい。このpH域において、アスコルビン酸類は安定に長期間存在するためである。
カラギーナン 1 質量%
(「シーピーガム(登録商標)FA」)
1,3−ブタンジオール 5 質量%
グリセリン 3 質量%
1,2−ヘキサンジオール 3 質量%
エタノール 5 質量%
ロ
アスコルビン酸−2−グルコシド 2 質量%
10%クエン酸水溶液 0.1質量%
クエン酸ナトリウム 0.1質量%
フェノキシエタノール 0.5質量%
水 80.3質量%
カラギーナン 1 質量%
(「シーピーガム(登録商標)FA」)
1,3−ブタンジオール 5 質量%
グリセリン 3 質量%
表2の成分 3 質量%
エタノール 5 質量%
ロ
アスコルビン酸−2−グルコシド 2 質量%
10%クエン酸水溶液 0.1質量%
クエン酸ナトリウム 0.1質量%
水 80.8質量%
カラギーナン 1 質量%
(「シーピーガム(登録商標)FA」)
1,3−ブタンジオール 5 質量%
グリセリン 3 質量%
表2の成分 3 質量%
エタノール 5 質量%
ロ
アスコルビン酸リン酸マグネシウム 3 質量%
10%クエン酸水溶液 0.1質量%
クエン酸ナトリウム 0.1質量%
水 79.8質量%
カラギーナン 1 質量%
(「シーピーガム(登録商標)FA」)
1,3−ブタンジオール 5 質量%
グリセリン 3 質量%
表2の成分 3 質量%
エタノール 5 質量%
ロ
アスコルビン酸リン酸ナトリウム 3 質量%
10%クエン酸水溶液 0.1質量%
クエン酸ナトリウム 0.1質量%
水 79.8質量%
カラギーナン 1 質量%
(「シーピーガム(登録商標)FA」)
キサンタンガム 0.1質量%
1,3−ブタンジオール 5 質量%
グリセリン 3 質量%
表2の成分 3 質量%
エタノール 5 質量%
ロ
アスコルビン酸リン酸ナトリウム 3 質量%
10%クエン酸水溶液 0.1質量%
クエン酸ナトリウム 0.1質量%
水 79.7質量%
Claims (7)
- 1)カラギーナン0.5〜2質量%と、2)アスコルビン酸、アスコルビン酸の誘導体及その塩から選択される1種乃至は2種以上を1〜10質量%とを含有することを特徴とする、皮膚外用剤。
- 前記アスコルビン酸誘導体が、アスコルビン酸リン酸エステル乃至はアスコルビン酸−2−グルコシドであることを特徴とする、請求項1に記載の皮膚外用剤。
- 化粧料であることを特徴とする、請求項1又は2に記載の皮膚外用剤。
- 前記化粧料が、美白作用を有する旨の表示を有する医薬部外品であることを特徴とする、請求項3に記載の皮膚外用剤。
- 粘度が10000mPascal・秒以上であることを特徴とする、請求項1〜4何れか1項に記載の皮膚外用剤。
- pHが8以下であることを特徴とする、請求項1〜5何れか1項に記載の皮膚外用剤。
- エッセンス剤形であることを特徴とする、請求項1〜6何れか1項に記載の皮膚外用剤。
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- 2005-03-02 JP JP2005056730A patent/JP2006241028A/ja active Pending
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