JP2006216373A - 電池 - Google Patents

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智之 中村
Yuji Uchida
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清彦 鈴木
Takahiro Endo
貴弘 遠藤
Yoshiaki Naruse
義明 成瀬
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Abstract

【課題】 膨れを抑制することができると共に、容量、低温特性および保存特性などを向上させることができる電池を提供する。
【解決手段】 アルミラミネートフィルムよりなる外装部材30の内部に、正極と負極とをセパレータおよび電解質を介して積層し巻回した巻回電極体20を備える。外装部材30の内部には、また、(Lia b Nac Cad )・AlO2 ・xSiO2 ・yH2 Oで表されるゼオライトを含有している。a,b,cおよびdは、0≦a<1、0≦b<1、0≦c<1、0≦d<1、a+b+c+d=1をそれぞれ満たし、その少なくとも2つは零よりも大きい値である。xは0.9≦x≦1.1の範囲内、yは零または正の数である。
【選択図】 図1

Description

本発明は、フィルム状の外装部材の内部に、正極および負極と共に電解質を備えた電池に関する。
近年、カメラ一体型VTR(videotape recorder)、携帯電話あるいは携帯用コンピューターなどのポータブル電子機器が多く登場し、その小型軽量化が図られている。それに伴い、電子機器のポータブル電源として、電池、特に二次電池の開発が活発に進められている。中でも、リチウムイオン二次電池は、高いエネルギー密度を実現できるものとして注目されている。
その一方で、リチウムイオン二次電池は電圧が高く、正極の酸化電位が非常に貴となると共に、負極の還元電位が非常に卑となるので、電池反応以外の副反応として電解液に用いる非水溶媒が分解し、ガス発生してしまうという問題であった。また、水分が混入した場合にも、リチウムと反応してフッ酸を生じ、やはり副反応が生じる虞がある。そこで、従来より、これらのガスまたは副反応の原因となる水分などの不純物を吸着させるために、一次電池、二次電池を問わず、電池内にゼオライトを投入する試みが広く行われてきた(例えば、特許文献1〜5参照。)。また、ゼオライトについても100種を越える報告がある(例えば、非特許文献1参照。) 。
特開昭51−47226号公報 特開昭59−224071号公報 特開平6−267593号公報 特開2001−56467号公報 特開2001−229976号公報 マイアー,ダブリュ.エム. オレソン,オウ.エイッチ.著(Meier, W. M. and Oleson, O. H.)著,「アトラクス オブ ゼオライト ストラクチャー タイプス(Atlas of Zeolite Structure Types)」, バターワース ハイネマン(Butterworth-Heinemann ),1992年
しかしながら、ゼオライトは容量に寄与しない絶縁性の物質であるので、電池内に加えると、エネルギー密度が低下したり、または電気伝導性の低下により負荷特性および低温特性が低下してしまうという問題があった。また、ゼオライトに含まれるカチオンは電池内のカチオンとイオン交換しやすいので、これにより電池活物質が劣化してしまうという問題もあった。このイオン交換は、電位および温度が高くなるほど起こりやすく、長期に渡る信頼性が問題であった。具体的には、膨れを抑制できないだけではなく、保存後の容量低下も問題であった。
本発明はかかる問題点に鑑みてなされたもので、その目的は、膨れを抑制することができると共に、容量、低温特性および保存特性などを向上させることができる電池を提供することにある。
本発明による電池は、フィルム状の外装部材の内部に、正極および負極と共に電解質を備えたものであって、外装部材の内部に、更に、リチウム(Li),カリウム(K),ナトリウム(Na)およびカルシウム(Ca)からなる群のうちの少なくとも2種のカチオンを含み、かつアルミニウム(Al)に対するケイ素(Si)のモル比(Si/Al)が0.9以上1.1以下であり、細孔入り口が8員酸素環のA型構造を有するゼオライトを含有するものである。
本発明の電池によれば、2種以上のカチオンを含み、かつアルミニウムに対するケイ素のモル比が0.9以上1.1以下であり、A型構造を有するゼオライトを含有するようにしたので、このゼオライトにより、電池内に含まれる水分などの不純物および副反応により発生したガスなどを十分に吸着することができる。よって、不純物による副反応を抑制し、容量を向上させることができる。また、異常操作時においても副反応を抑制し、発熱を抑制することができるので、過充電時における信頼性も向上させることができる。更に、ガスによる膨れを長期間に渡って抑制することができると共に、低温特性および保存特性も向上させることができる。
特に、ナトリウムのカチオンと、カリウムおよびカルシウムのうちの少なくとも一方のカチオンとを含むゼオライトを用いるようにすれば、更に、これらに加えてリチウムのカチオンを含むゼオライトを用いるようにすれば、より高い効果を得ることができる。
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照して詳細に説明する。
図1は、本発明の一実施の形態に係る二次電池の構成を表すものである。この二次電池は、電極反応物質としてリチウムを用いるものであり、正極端子11および負極端子12が取り付けられた巻回電極体20をフィルム状の外装部材30の内部に備えている。
正極端子11および負極端子12は、それぞれ、外装部材30の内部から外部に向かい例えば同一方向に導出されている。正極端子11および負極端子12は、例えば、アルミニウム,銅(Cu),ニッケル(Ni)あるいはステンレスなどの金属材料によりそれぞれ構成されており、それぞれ薄板状または網目状とされている。
外装部材30は、例えば、ナイロンフィルム,アルミニウム箔およびポリエチレンフィルムをこの順に貼り合わせた矩形状のアルミラミネートフィルムにより構成されている。外装部材30は、例えば、ポリエチレンフィルム側と巻回電極体20とが対向するように配設されており、各外縁部が融着あるいは接着剤により互いに密着されている。外装部材30と正極端子11および負極端子12との間には、外気の侵入を防止するための密着フィルム31が挿入されている。密着フィルム31は、正極端子11および負極端子12に対して密着性を有する材料、例えば、ポリエチレン,ポリプロピレン,変性ポリエチレンあるいは変性ポリプロピレンなどのポリオレフィン樹脂により構成されている。
なお、外装部材30は、アルミニウム箔を他の高分子フィルムで挟んだ他のアルミラミネートフィルムにより構成するようにしてもよく、また、他の構造を有するラミネートフィルム、ポリプロピレンなどの高分子フィルムあるいは金属フィルムにより構成するようにしてもよい。
図2は、図1に示した巻回電極体20のII−II線に沿った断面構造を表すものである。巻回電極体20は、正極21と負極22とをセパレータ23および電解質24を介して積層し、巻回したものであり、最外周部は保護テープ25により保護されている。
正極21は、例えば、対向する一対の面を有する正極集電体21Aと、正極集電体21Aの両面に設けられた正極活物質層21Bとを有している。正極集電体21Aには、長手方向における一方の端部に正極活物質層21Bが設けられず露出している部分があり、この露出部分に正極端子11が取り付けられている。正極集電体21Aは、例えば、アルミニウム箔,ニッケル箔あるいはステンレス箔などの金属箔により構成されている。正極活物質層21Bは、例えば、正極活物質として、リチウムを吸蔵および放出することが可能な正極材料のいずれか1種または2種以上を含んでおり、必要に応じて導電剤および結着剤を含んでいてもよい。
リチウムを吸蔵および放出することが可能な正極材料としては、例えば、硫化チタン(TiS2 ),硫化モリブデン(MoS2 ),セレン化ニオブ(NbSe2 )あるいは酸化バナジウム(V2 5 )などのリチウムを含有しないカルコゲン化物、またはリチウムを含有するリチウム複合酸化物あるいはリチウム含有リン酸化合物、またはポリアセチレンあるいはポリピロールなどの高分子化合物が挙げられる。
中でも、リチウムと遷移金属元素とを含むリチウム複合酸化物、またはリチウムと遷移金属元素とを含むリチウム含有リン酸化合物は、高電圧および高エネルギー密度を得ることができるものがあるので好ましく、特に遷移金属元素としてコバルト(Co),ニッケル,マンガン(Mn)および鉄(Fe)のうちの少なくとも1種を含むものが好ましい。その化学式は、例えば、Lix MIO2 あるいはLiy MIIPO4 で表される。式中、MIおよびMIIは1種類以上の遷移金属元素を表す。xおよびyの値は電池の充放電状態によって異なり、通常、0.05≦x≦1.10、0.05≦y≦1.10である。
具体例としては、リチウムコバルト複合酸化物(Lix CoO2 )、リチウムニッケル複合酸化物(Lix NiO2 )、リチウムニッケルコバルト複合酸化物(Lix Ni1-z Coz 2 (z<1))、スピネル型構造を有するリチウムマンガン複合酸化物(LiMn2 4 )、リチウム鉄リン酸化合物(Liy FePO4 )、あるいはリチウム鉄マンガンリン酸化合物(Liy Fe1-v Mnv PO4 (v<1))などが挙げられる。
負極22は、例えば、対向する一対の面を有する負極集電体22Aと、負極集電体22Aの両面に設けられた負極活物質層22Bとを有している。負極集電体22Aにも、長手方向における一方の端部に負極活物質層22Bが設けられず露出している部分があり、この露出部分に負極端子12が取り付けられている。負極集電体22Aは、例えば、銅箔,ニッケル箔あるいはステンレス箔などの金属箔により構成されている。
負極活物質層22Bは、例えば、負極活物質として、リチウムを吸蔵および放出することが可能な負極材料のいずれか1種または2種以上を含んで構成されており、必要に応じて導電剤および結着剤を含んでいてもよい。
リチウムを吸蔵および放出することが可能な負極材料としては、例えば、炭素材料,金属酸化物あるいは高分子化合物などが挙げられる。炭素材料としては、例えば、易黒鉛化炭素、(002)面の面間隔が0.37nm以上の難黒鉛化炭素、あるいは(002)面の面間隔が0.340nm以下の黒鉛が挙げられる。より具体的には、熱分解炭素類,コークス類,グラファイト類,ガラス状炭素類,有機高分子化合物焼成体,炭素繊維あるいは活性炭などがある。このうち、コークス類には、ピッチコークス,ニードルコークスあるいは石油コークスなどがあり、有機高分子化合物焼成体というのは、フェノール樹脂やフラン樹脂などの高分子化合物を適当な温度で焼成して炭素化したものをいう。また、金属酸化物としては、酸化鉄,酸化ルテニウムあるいは酸化モリブデンなどが挙げられ、高分子化合物としてはポリアセチレンあるいはポリピロールなどが挙げられる。
リチウムを吸蔵および放出することが可能な負極材料としては、また、リチウムと合金を形成可能な金属元素または半金属元素を構成元素として含む材料が挙げられる。具体的には、リチウムと合金を形成可能な金属元素の単体,合金,あるいは化合物、またはリチウムと合金を形成可能な半金属元素の単体,合金,あるいは化合物、またはこれらの1種あるいは2種以上の相を少なくとも一部に有する材料が挙げられる。
このような金属元素あるいは半金属元素としては、例えば、スズ(Sn),鉛(Pb),アルミニウム,インジウム(In),ケイ素(Si),亜鉛(Zn),アンチモン(Sb),ビスマス(Bi),カドミウム(Cd),マグネシウム(Mg),ホウ素(B),ガリウム(Ga),ゲルマニウム(Ge),ヒ素(As),銀(Ag),ジルコニウム(Zr),イットリウム(Y)またはハフニウム(Hf)が挙げられる。中でも、長周期型周期表における14族の金属元素あるいは半金属元素が好ましく、特に好ましいのはケイ素あるいはスズである。ケイ素およびスズはリチウムを吸蔵および放出する能力が大きく、高いエネルギー密度を得ることができるからである。
ケイ素の合金としては、例えば、ケイ素以外の第2の構成元素として、スズ,ニッケル,銅,鉄,コバルト,マンガン,亜鉛,インジウム,銀,チタン(Ti),ゲルマニウム,ビスマス,アンチモンおよびクロム(Cr)からなる群のうちの少なくとも1種を含むものが挙げられる。スズの合金としては、例えば、スズ以外の第2の構成元素として、ケイ素,ニッケル,銅,鉄,コバルト,マンガン,亜鉛,インジウム,銀,チタン,ゲルマニウム,ビスマス,アンチモンおよびクロムからなる群のうちの少なくとも1種を含むものが挙げられる。
ケイ素の化合物あるいはスズの化合物としては、例えば、酸素(O)あるいは炭素(C)を含むものが挙げられ、ケイ素またはスズに加えて、上述した第2の構成元素を含んでいてもよい。
セパレータ23は、例えば、ポリプロピレンあるいはポリエチレンなどのポリオレフィン系の合成樹脂よりなる多孔質膜、またはセラミック製の不織布などの無機材料よりなる多孔質膜など、イオン透過度が大きく、所定の機械的強度を有する絶縁性の薄膜により構成されており、これら2種以上の多孔質膜を積層した構造とされていてもよい。
電解質24は、電解液を高分子化合物に保持させたいわゆるゲル状の電解質により構成されている。電解質24はセパレータ23に含浸されていてもよく、また、セパレータ23と正極21および負極22との間に存在していてもよい。
電解液は、例えば、溶媒と、この溶媒に溶解された電解質塩とを含んでいる。溶媒としては、例えば、γ−ブチロラクトン,γ−バレロラクトン,δ−バレロラクトンあるいはε−カプロラクトンなどのラクトン系溶媒、炭酸エチレン,炭酸プロピレン,炭酸ブチレン,炭酸ビニレン,炭酸ジメチル,炭酸エチルメチルあるいは炭酸ジエチルなどの炭酸エステル系溶媒、1,2−ジメトキシエタン,1−エトキシ−2−メトキシエタン,1,2−ジエトキシエタン,テトラヒドロフランあるいは2−メチルテトラヒドロフランなどのエーテル系溶媒、アセトニトリルなどのニトリル系溶媒、スルフォラン系溶媒、リン酸類、リン酸エステル溶媒、またはピロリドン類などの非水溶媒が挙げられる。溶媒は、いずれか1種を単独で用いてもよく、2種以上を混合して用いてもよい。
電解質塩は、溶媒に溶解してイオンを生ずるものであればいずれを用いてもよく、1種を単独で用いても、2種以上を混合して用いてもよい。例えばリチウム塩であれば、六フッ化リン酸リチウム(LiPF6 ),四フッ化ホウ酸リチウム(LiBF4 ),六フッ化ヒ酸リチウム(LiAsF6 ),過塩素酸リチウム(LiClO4 ),トリフルオロメタンスルホン酸リチウム(LiCF3 SO3 ),ビス(トリフルオロメタンスルホニル)イミドリチウム(LiN(SO2 CF3 2 ),トリス(トリフルオロメタンスルホニル)メチルリチウム(LiC(SO2 CF3 3 ),四塩化アルミン酸リチウム(LiAlCl4 )あるいは六フッ化ケイ酸リチウム(LiSiF6 )などが挙げられる。
高分子化合物としては、例えば、ポリフッ化ビニリデンあるいはフッ化ビニリデンとヘキサフルオロプロピレンとの共重合体などのフッ素系高分子化合物、ポリエチレンオキサイドあるいはポリエチレンオキサイドを含む架橋体などのエーテル系高分子化合物、またはポリアクリロニトリルが挙げられる。
なお、電解質24には、電解液を高分子化合物に保持させることなく、液状の電解質としてそのまま用いてもよい。この場合、電解液はセパレータ23に含浸されている。
また、この二次電池は、外装部材30の内部にゼオライトを含有している。電池内に含まれる水分などの不純物および副反応により発生したガスなどを吸着させるためである。このゼオライトは、リチウム,カリウム,ナトリウムおよびカルシウムからなる群のうちの少なくとも2種のカチオンを含み、かつアルミニウムに対するケイ素のモル比(以下、Si/Al比という)が0.9以上1.1以下であり、細孔入り口が8員酸素環のいわゆるA型構造を有するものが好ましい。このような構造を有する場合により高い吸着能力を得ることができ、それにより不純物による副反応が抑制されて、容量を向上させることができ、また、膨れを長期間に渡って抑制することもできるからである。
このようなゼオライトとしては、例えば、化1で表される構造を有するものが挙げられる。
(化1)
(Lia b Nac Cad )・AlO2 ・xSiO2 ・yH2
(化1において、a,b,cおよびdは、0≦a<1,0≦b<1,0≦c<1,0≦d<1,a+b+c+d=1をそれぞれ満たし、そのうちの少なくとも2つは零よりも大きい値である。xは0.9≦x≦1.1の範囲内の値であり、yは零または正の数である。)
中でも、ナトリウムのカチオンと、カリウムおよびカルシウムのうちの少なくとも一方のカチオンとを含むものが好ましく、更に、これらに加えてリチウムのカチオンを含むものが好ましく、これら4種のカチオンを全て含んでいればより好ましい。より高い効果を得ることができるからである。この場合、カチオンにおけるナトリウムの割合は、0.2mol%以上0.7mol%以下の範囲内が好ましい。また、カリウムを含む場合、そのカチオンにおける割合は、0.17mol%以上0.7mol%以下の範囲内が好ましく、カルシウムを含む場合、そのカチオンにおける割合は、0.01mol%以上0.1mol%以下の範囲内が好ましい。リチウムを含む場合、そのカチオンにおける割合は、0.17mol%以上0.33mol%以下の範囲内が好ましい。これらの範囲内においてより高い効果を得ることができるからである。
このゼオライトは、電池内であればどこに含まれていてもよい。例えば、正極活物質層21Bに分散していてもよく、負極活物質層22Bに分散していてもよく、電解質24に分散していてもよく、電池内の空隙に存在していてもよく、それらの2以上に含まれていてもよい。但し、負極22に含有させるようにすれば、より高い効果を得ることができるので好ましい。ゼオライトの平均粒径は、例えば10μm以下とすることが好ましい。粒径が小さい方が容量をより向上させることができるからである。
この二次電池は、例えば、次のようにして製造することができる。
まず、例えば、正極集電体21Aに正極活物質層21Bを形成し正極21を作製する。正極活物質層21Bは、例えば、正極活物質の粉末と導電剤と結着剤とを混合して正極合剤を調製したのち、この正極合剤をN−メチル−2−ピロリドンなどの溶剤に分散させてペースト状の正極合剤スラリーとし、この正極合剤スラリーを正極集電体21Aに塗布し乾燥させ、圧縮成型することにより形成する。また、例えば、正極21と同様にして、負極集電体22Aに負極活物質層22Bを形成し負極22を作製する。その際、必要に応じて、正極活物質層21Bあるいは負極活物質層22B、またはその両方に、上述したゼオライトの粉末を添加する。
次いで、正極集電体21Aに正極端子11を取り付けると共に、負極集電体22Aに負極端子12を取り付ける。続いて、正極21と負極22とをセパレータ23を介して積層し、長手方向に巻回して最外周部に保護テープを接着し、巻回電極体20の前駆体である巻回体を作製する。そののち、この巻回体を外装部材30の間に挟み、外装部材30の外周縁部を一辺を除いて熱融着し、電解液および高分子化合物の原料であるモノマーを含む電解質組成物を注入する。その際、必要に応じて、電解質組成物に上述したゼオライトの粉末を添加する。次いで、外装部材30の残りの一辺を熱融着して密閉したのち、モノマーを重合させて電解質24を形成する。これにより、図1,2に示した二次電池が得られる。
また、外装部材30の内部に電解質組成物を注入し、モノマーを重合させて電解質24を形成するのではなく、正極21および負極22を作製したのち、それらの上に、電解液および高分子化合物を含む電解質24を形成し、それらをセパレータ23を介して巻回し、外装部材30の内部に封入するようにしてもよい。この場合も、必要に応じて電解質24に上述したゼオライトの粉末を添加してもよい。
更に、電解質24として電解液を用いる場合には、上述したようにして巻回体を作製し、外装部材30の間に挟み込んだのち、電解液を注入して外装部材30を密閉する。この場合も、必要に応じて電解液に上述したゼオライトの粉末を添加してもよい。
この二次電池では、充電を行うと、例えば、正極21からリチウムイオンが放出され、電解液を介して負極22に吸蔵される。一方、放電を行うと、例えば、負極22からリチウムイオンが放出され、電解液を介して正極21に吸蔵される。その際、電池内には上述したゼオライトが含まれているので、水分などの不純物および副反応により発生したガスが吸着される。よって、不純物による副反応が抑制されると共に、ガスによる膨れが抑制される。
このように本実施の形態によれば、電池内に上述したように2種以上のカチオンを含み、かつSi/Al比が0.9以上1.1以下であり、A型構造を有するゼオライトを含むようにしたので、電池内に含まれる水分などの不純物および副反応により発生したガスなどを十分に吸着することができる。よって、不純物による副反応を抑制し、容量を向上させることができる。また、異常操作時においても副反応を抑制し、発熱を抑制することができるので、過充電時における信頼性も向上させることができる。更に、ガスによる膨れを長期間に渡って抑制することができると共に、低温特性および保存特性も向上させることができる。
特に、ナトリウムのカチオンと、カリウムおよびカルシウムのうちの少なくとも一方のカチオンとを含むゼオライトを用いるようにすれば、更に、これらに加えてリチウムのカチオンを含むゼオライトを用いるようにすれば、更には、これら4種のカチオンを含むゼオライトを用いるようにすれば、より高い効果を得ることができる。
更に、本発明の具体的な実施例について詳細に説明する。
(実施例1−1〜1−6)
図1,2に示したフィルム状の外装部材を用いた二次電池を作製した。
まず、炭酸リチウム0.5molと炭酸コバルト1molとを混合し、この混合物を空気中において900℃で5時間焼成して正極活物質であるリチウムコバルト複合酸化物(LiCoO2 )を合成した。次いで、このリチウムコバルト複合酸化物粉末85質量部と、導電剤である黒鉛粉末5質量部と、結着剤であるポリフッ化ビニリデン10質量部とを混合して正極合剤を調製したのち、溶剤であるN−メチル−2−ピロリドンに分散させて正極合剤スラリーを作製した。続いて、この正極合剤スラリーを厚み20μmのアルミニウム箔よりなる正極集電体21Aの両面に塗布し乾燥させたのち、圧縮成型して正極活物質層21Bを形成し、正極21を作製した。そののち、正極21に正極端子11を取り付けた。
一方、黒鉛粉末を負極活物質として用い、この黒鉛粉末89質量部と、結着剤であるポリフッ化ビニリデン10質量部と、ゼオライト粉末1質量部とを混合して負極合剤を調製したのち、溶剤であるN−メチル−2−ピロリドンに分散させて負極合剤スラリーを作製した。ゼオライト粉末は、ケイ酸ナトリウム水溶液とアルミン酸ナトリウム水溶液とを混合し、生じたゲルを乾燥、粉砕して、平均粒径が10μmとなるようにふるい分けしたのち、イオン交換液に撹拌しながら60℃で12時間浸漬することにより作製した。その際、実施例1−1〜1−6でイオン交換液の組成を変化させることにより、ゼオライトの組成を表1に示したように変化させた。
なお、実施例1−1はカリウムおよびナトリウムの2種のカチオンを含むものであり、実施例1−2,1−3,1−6はカリウム,ナトリウムおよびカルシウムの3種のカチオンを含むものであり、実施例1−4はリチウム,ナトリウムおよびカルシウムの3種のカチオンを含むものであり、実施例1−5はリチウム,カリウム,ナトリウムおよびカルシウムの4種のカチオンを含むものである。
次いで、この負極合剤スラリーを厚み15μmの銅箔よりなる負極集電体22Aの両面に塗布し乾燥させたのち、圧縮成型して負極活物質層22Bを形成し、負極22を作製した。続いて、負極22に負極端子12を取り付けた。そののち、作製した正極21および負極22を、厚み25μmの微多孔性ポリエチレンフィルムよりなるセパレータ23を介して密着させ、長手方向に巻き回して巻回体を作製した。次いで、作製した巻回体を外装部材30の間に装填し、外装部材30の外周縁部を一辺を除いて熱融着した。外装部材30には最外層から順に25μm厚のナイロンフィルムと40μm厚のアルミニウム箔と30μm厚のポリプロピレンフィルムとが積層されてなる防湿性のアルミラミネートフィルムを用いた。
続いて、炭酸エチレンと炭酸ジエチルとを、炭酸エチレン:炭酸ジエチル=3:7の質量比で混合した溶媒に、六フッ化リン酸リチウムを1mol/lの濃度で溶解させて電解液を調製した。そののち、この電解液100質量部に対して、重合性化合物を5質量部、および重合開始剤であるt−ブチルパーオキシネオデカノエートを0.1質量部の割合で混合し、電解質組成物を作製した。その際、重合性化合物には、化2に示したトリメチロールプロパントリアクリレートと、化3に示したネオペンチルグリコールジアクリレートとを、トリメチロールプロパントリアクリレート:ネオペンチルグリコールジアクリレート=3:7の質量比で混合したものを用いた。
(化2)
CH3 CH2 C(CH2 OOCCH=CH2 3
(化3)
CH2 =CHCOOCH2 C(CH3 2 CH2 OOCCH=CH2
次いで、外装部材30の内部に電解質組成物を注入し、外装部材30の残りの1辺を熱融着して、これをガラス板に挟んで80℃で15分間加熱し、重合性化合物を重合させることによりゲル状の電解質24を形成した。これにより、図1,2に示した二次電池を得た。
また、実施例1−1〜1−6に対する比較例1−1として、負極活物質層を形成する際にゼオライトを添加しなかったことを除き、他は実施例1−1〜1−6と同様にして二次電池を作製した。更に、比較例1−2〜1−1−5として、負極活物質層に添加するゼオライトの組成を表1に示したように変化させたことを除き、他は実施例1−1〜1−6と同様にして二次電池を作製した。その際、ゼオライトの組成は、イオン交換液の組成を変化させることにより調製した。なお、比較例1−2〜1−5は、リチウム,カリウム,ナトリウムまたはカルシウムのいずれか1種のカチオンのみを含むゼオライトを用いたものである。
作製した実施例1−1〜1−6および比較例1−1〜1−5の二次電池について、23℃で100mAの定電流定電圧充電を上限4.2Vまで15時間行ったのち、23℃で100mAの定電流放電を終止電圧2.5Vまで行い、初回放電容量を求めた。
また、上述した条件で初回放電容量を求めた各二次電池について、23℃で500mAの定電流定電圧充電を上限4.2Vまで2時間行ったのち、−20℃で250mAの定電流放電を終止電圧3.0Vまで行い、低温での放電容量を測定した。得られた低温での放電容量と23℃における初回放電容量とから、低温特性として、低温での放電容量維持率を(低温での放電容量/初回放電容量)×100により算出した。
更に、別途に上述した条件で初回充放電を行った各二次電池について、電池の厚みを測定したのち、再度4.2Vまで充電して60℃の恒温槽内で1ヶ月保管し、保存後の電池の厚みを測定した。保存後の電池厚みから保存前の電池厚みを引いた値を、保存後の膨れを求めた。次いで、初回と同一の条件で放電を行い、保存後の放電容量を測定した。得られた保存後の放電容量と初回の放電容量とから、保存特性として、保存後の回復容量維持率を(保存後の放電容量/初回放電容量)×100により算出した。
加えて、別途に上述した条件で初回充放電を行った各二次電池について、23℃で1Aの定電流で電池電圧が12Vに達するまで過充電試験を行い、電池が開裂するかどうかを観察した。開裂しなかったものをOK、開裂したものをNGとして評価した。それらの結果を表2に示す。
Figure 2006216373
Figure 2006216373
表1,2に示したように、2種以上のカチオンを含むゼオライトを用いた実施例1−1〜1−6によれば、ゼオライトを添加しなかった比較例1−1に比べて、初回放電容量、低温特性および保存特性が向上し、保存後の膨れも小さくなった。また、過充電時の開裂も見られなかった。これに対して、1種のカチオンしか含まないゼオライトを用いた比較例1−2〜1−5では、比較例1−1に比べて膨れは小さくなったものの、初回放電容量低温特性および保存特性は低下し、過充電時の開裂も見られた。
すなわち、2種以上のカチオンを含むゼオライトを電池内に含有するようにすれば、電池の膨れを抑制することができると共に、容量、低温特性および保存特性を向上させることができ、更に過充電時の信頼性も向上させることができることが分かった。
また、ゼオライトのカチオンとしては、ナトリウムのカチオンと、カリウムおよびカルシウムのうちの少なくとも一方のカチオンとを含むようにすれば好ましく、更に、これらに加えてリチウムのカチオンを含むようにすれば好ましく、これら4種のカチオンを全て含んでいればより好ましいことが分かった。
(実施例1−7,1−8)
負極活物質層22Bに添加するゼオライトの組成を表3に示したように変化させたことを除き、他は実施例1−1〜1−6と同様にして二次電池を作製した。その際、ゼオライトのSi/Al比は、ケイ酸ナトリウム水溶液とアルミン酸ナトリウム水溶液との混合比を変化させることにより調製した。なお、実施例1−7はSi/Al比を0.9とし、実施例1−8はSi/Al比を1.1としたゼオライトを用いたものである。
本実施例に対する比較例1−6〜1−12として、負極活物質層に添加するゼオライトの組成を表3に示したように変化させたことを除き、他は実施例1−7,1−8と同様にして二次電池を作製した。なお、比較例1−6はSi/Al比を0.9未満とし、比較例1−7〜1−12はSi/Al比を1.1よりも大きくし、そのうち比較例1−8〜1−12についてはA型構造以外の構造を有するゼオライトを用いたものである。
作製した実施例1−7,1−8および比較例1−6〜1−12の二次電池についても、実施例1−1〜1−6と同様にして、初回放電容量、低温特性、保存特性、保存後の膨れ、および過充電試験を行った。それらの結果を、実施例1−5および比較例1−1の結果と共に表4に示す。
Figure 2006216373
Figure 2006216373
表3,4に示したように、Si/Al比が0.9以上1.1以下のA型構造を有するゼオライトを用いた実施例1−7,1−8によれば、実施例1−5と同様に、ゼオライトを添加しなかった比較例1−1に比べて、初回放電容量、低温特性および保存特性が向上し、保存後の膨れも小さくなった。また、過充電時の開裂も見られなかった。これに対して、Si/Al比がこの範囲外のゼオライトを用いた比較例1−6〜1−12では、比較例1−1に比べて膨れは小さくなったものの、初回放電容量、低温特性および保存特性は低下し、過充電時の開裂も見られた。
すなわち、Si/Al比が0.9以上1.1以下のA型構造を有するゼオライトを電池内に含有するようにすれば、電池の膨れを抑制することができると共に、容量、低温特性および保存特性を向上させることができ、更に過充電時の信頼性も向上させることができることが分かった。
(実施例2−1,2−2)
負極活物質層22Bに添加するゼオライトの組成および平均粒径を表5,6に示したようにしたことを除き、他は実施例1−1〜1−6と同様にして二次電池を作製した。実施例2−1は平均粒径を15μmとし、実施例2−2は平均粒径を0.5μmとしたものである。
作製した実施例2−1,2−2の二次電池についても、実施例1−1〜1−6と同様にして、初回放電容量、低温特性、保存特性、保存後の膨れ、および過充電試験を行った。それらの結果を実施例1−5および比較例1−1の結果と共に表6に示す。
Figure 2006216373
Figure 2006216373
表6に示したように、平均粒径を小さくした実施例2−2の方が、平均粒径を大きくした実施例2−1よりも初回放電容量、低温特性および保存特性が優れていた。すなわち、ゼオライトの平均粒径を10μm以下とすればより好ましいことが分かった。
(実施例3−1〜3−3)
実施例3−1では、ゼオライトを負極活物質層22Bに代えて、正極活物質層21Bに添加したことを除き、他は実施例2−2と同様にして二次電池を作製した。実施例3−2では、ゼオライトを負極活物質層22Bに代えて、電解質組成物に混合することにより電解質24に添加したことを除き、他は実施例2−2と同様にして二次電池を作製した。実施例3−3では、電解液をそのまま外装部材30の内部に注入し、電解質24を電解液により構成すると共に、ゼオライトを負極活物質層22Bに代えて、電解液に添加したことを除き、他は実施例2−2と同様にして二次電池を作製した。
作製した実施例3−1〜3−3の二次電池についても、実施例2−2と同様にして、初回放電容量、低温特性、保存後の膨れ、および過充電試験を行った。それらの結果を実施例2−2および比較例1−1の結果と共に表7に示す。
Figure 2006216373
表7に示したように、実施例3−1〜3−3によれば、実施例2−2と同様に、ゼオライトを添加しなかった比較例1−1に比べて、初回放電容量および低温特性が向上し、保存後の膨れも小さくなった。また、過充電時の開裂も見られなかった。すなわち、電池内のいずれかに上述したゼオライトを添加するようにすれば、効果を得られることが分かった。
また、実施例2−2と実施例3−1〜3−3とを比較すれば分かるように、負極活物質層22Bに添加した実施例2−2が最も高い効果を得られた。すなわち、負極22にゼオライトを添加するようにすれば、より好ましいことが分かった。
以上、実施の形態および実施例を挙げて本発明を説明したが、本発明は実施の形態および実施例に限定されず、種々の変形が可能である。例えば、上記実施の形態および実施例では、電解質として電解液を用いる場合および電解液を高分子化合物に保持させたゲル状電解質を用いる場合について説明したが、他の電解質を用いるようにしてもよい。他の電解質としては、例えば、イオン伝導性を有する高分子化合物に電解質塩を溶解または分散させた有機固体電解質、イオン伝導性セラミックス,イオン伝導性ガラスあるいはイオン性結晶などのイオン伝導性無機化合物を含む無機固体電解質、またはこれらと電解液との混合したものが挙げられる。
また、上記実施の形態および実施例では、正極21および負極22を巻回した巻回電極体を外装部材30の内部に備える場合について説明したが、正極21と負極22とを1層または複数積層したものを備えるようにしてもよい。
更に、上記実施の形態および実施例では、電極反応物質としてリチウムを用いる電池について説明したが、ナトリウム(Na)あるいはカリウム(K)などの他のアルカリ金属、またはマグネシウムあるいはカルシウム(Ca)などのアルカリ土類金属、またはアルミニウムなどの他の軽金属を用いる場合についても、本発明を適用することができる。加えて、本発明は、二次電池に限らず、一次電池などの他の電池についても同様に適用することができる。
本発明の一実施の形態に係る二次電池の構成を表す分解斜視図である。 図1に示した巻回電極体のII−II線に沿った断面図である。
符号の説明
11…正極端子、12…負極端子、20…巻回電極体、21…正極、21A…正極集電体、21B…正極活物質層、22…負極、22A…負極集電体、22B…負極活物質層、23…セパレータ、24…電解質、25…保護テープ、30…外装部材、31…密着フィルム。

Claims (7)

  1. フィルム状の外装部材の内部に、正極および負極と共に電解質を備えた電池であって、
    前記外装部材の内部に、更に、リチウム(Li),カリウム(K),ナトリウム(Na)およびカルシウム(Ca)からなる群のうちの少なくとも2種のカチオンを含み、かつアルミニウム(Al)に対するケイ素(Si)のモル比(Si/Al)が0.9以上1.1以下であり、細孔入り口が8員酸素環のA型構造を有するゼオライトを含有することを特徴とする電池。
  2. 前記ゼオライトは、ナトリウムのカチオンと、カリウムおよびカルシウムのうちの少なくとも一方のカチオンとを含むことを特徴とする請求項1記載の電池。
  3. 前記ゼオライトは、更に、リチウムのカチオンを含むことを特徴とする請求項2記載の電池。
  4. 前記ゼオライトは、化1で表される構造を有することを特徴とする請求項1記載の電池。
    (化1)
    (Lia b Nac Cad )・AlO2 ・xSiO2 ・yH2
    (化1において、a,b,cおよびdは、0≦a<1,0≦b<1,0≦c<1,0≦d<1,a+b+c+d=1をそれぞれ満たし、そのうちの少なくとも2つは零よりも大きい値である。xは0.9≦x≦1.1の範囲内の値であり、yは零または正の数である。)
  5. 前記ゼオライトの平均粒径は10μm以下であることを特徴とする請求項1記載の電池。
  6. 前記ゼオライトは、前記負極に含まれることを特徴とする請求項1記載の電池。
  7. 前記外装部材は、アルミラミネートフィルムよりなることを特徴とする請求項1記載の電池。
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