JP2006213510A - 揚重用吊点装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】揚重手段の吊点を建屋梁よりも高い位置とすることできる揚重用吊点装置の提供。
【解決手段】建屋の天井部近傍にこの天井部とほぼ平行に延設される建屋梁6に設けられ、揚重手段、例えばチェンブロック7が取付けられる吊点となる揚重用吊点装置において、建屋梁6の底面に着脱自在に取付けられるベースブラケット1a、1bと、このベースブラケット1a、1bから天井部に向けて立設される吊点保持ブラケット2a、2bと、この吊点保持ブラケット2a、2bの上部に取付けられ建屋天井部近傍に吊点を形成する吊点部材4aとを備えた構成にしてある。
【選択図】図1
【解決手段】建屋の天井部近傍にこの天井部とほぼ平行に延設される建屋梁6に設けられ、揚重手段、例えばチェンブロック7が取付けられる吊点となる揚重用吊点装置において、建屋梁6の底面に着脱自在に取付けられるベースブラケット1a、1bと、このベースブラケット1a、1bから天井部に向けて立設される吊点保持ブラケット2a、2bと、この吊点保持ブラケット2a、2bの上部に取付けられ建屋天井部近傍に吊点を形成する吊点部材4aとを備えた構成にしてある。
【選択図】図1
Description
本発明は、揚重用吊点装置に係り、特に、エレベータ機械室でのメンテナンス時に重量物を揚重する際に用いられる揚重用吊点装置に関する。
溶接やガス切断などの熱を伴う作業を用いず簡単かつ安全に建屋梁に着脱自在に取付けうる揚重用吊点装置として、建屋梁のフランジの一方の側に係合するスリットを有する2枚の第1フックプレ―トと、フランジの他方の側に係合するスリットを有し、その下部が前記2枚の第1フックプレ―トの下部の間に挟まれる第2フックプレ―トと、前記3枚のフックプレ―トの重なる部位の上部に貫通されるピンと、前記重なる部位の下部に貫通されるピンを備えたシャックルとからなる簡易クランプが知られている(例えば、特許文献1参照)。
実開平5−30071(段落番号0007〜0008、第1図)
しかしながら、前述した従来の簡易クランプでは、チェンブロック等の揚重手段を取付ける吊点が建屋梁よりも低い位置となってしまうため、揚重対象物が建屋梁に近い場合に吊り代が確保できないという問題がある。
本発明は、前述した従来技術における実状からなされたもので、その目的は、揚重手段の吊点を建屋梁よりも高い位置とすることできる揚重用吊点装置を提供することにある。
前記目的を達成するために、本発明の請求項1に係る発明は、建屋の天井部近傍にこの天井部とほぼ平行に延設される建屋梁に設けられ、揚重手段が取付けられる吊点となる揚重用吊点装置において、前記建屋梁の底面に着脱自在に取付けられるベースブラケットと、このベースブラケットから前記天井部に向けて立設される吊点保持ブラケットと、この吊点保持ブラケットの上部に取付けられ前記建屋天井部近傍に吊点を形成する吊点部材とを備えたことを特徴としている。
このように構成した本発明の請求項1に係る発明では、建屋梁の底面に取付けられるベースブラケットから天井部に向けて立設される吊点保持ブラケットに吊点を形成する吊点部材を備えることにより、揚重手段の吊点を建屋梁よりも高い位置とすることができる。
また、請求項2に係る発明は、前記ベースブラケットは、前記建屋梁底面の両側縁部を挟圧保持する締結具により着脱自在に取付けられることを特徴としている。
このように構成した本発明の請求項2に係る発明では、締結具を建屋梁に狭圧保持させることによりベースブラケットが取付可能であることから、建屋梁に一切の加工を行うことを要せずに揚重用の吊点を設けることができるとともに、取付け取外しが容易であり、かつ汎用性に優れている。
さらに、請求項3に係る発明は、前記ベースブラケットに吊点を形成する他の吊点部材が備えられることを特徴としている。
このように構成した本発明の請求項3に係る発明では、ベースブラケットに吊点となる他の吊点部材を追設することにより、前述した吊点保持ブラケットに取付けられる吊点部材のように吊り代を稼ぐことはできないものの、揚重手段が取付けられる吊点を複数として、複数の揚重手段を平行して使用可能とすることができる。
本発明によれば、揚重手段の吊点を建屋梁よりも高い位置とすることにより、揚重対象物が建屋梁に近い場合でも吊り代を確保することができ、揚重作業の作業性および効率の向上を図ることができる。
また、ベースブラケットに吊点となる他の吊点部材を設けることにより、複数の揚重手段を平行して使用可能とし、揚重作業の効率をより向上させることができる。
以下、本発明に係る揚重用吊点装置の実施の形態を図に基づいて説明する。
図1は本発明の揚重用吊点装置の一実施形態を示す全体構成斜視図、図2は揚重用吊点装置の側面図である。
本実施形態の揚重用吊点装置は図1、2に示すように、建屋梁6の底面に着脱自在に取付けられるベースブラケット1a、1bと、ベースブラケット1a、1bの一方の端部に取付けられ上側方向に向って立設される吊点保持ブラケット2a、2bと、互いに対向する一対のベースブラケット1a、1bおよび互いに対向する一対の吊点保持ブラケット2a、2bをそれぞれ平行に連結固定する連結ブラケット3a、3bと、吊点保持ブラケット2a、2bの上部に取付けられ建屋天井部近傍に吊点を形成する吊点部材4aと、ベースブラケット1a、1bの中央部に吊点を形成する他の吊点部材4bと、ベースブラケット1a、1bの他方の端部に吊点を形成する他の吊点部材4cと、ベースブラケット1a、1bに取付けられ建屋梁6底面の両側縁部を挟圧保持する締結具5とを有して成っている。
次に、本実施形態の揚重用吊点装置を建屋天井8に取付けられた建屋梁6に設置した場合のチェンブロック7の設置状態について説明する。該揚重用吊点装置を締結具5により建屋梁6の底部に取付けると、吊点部材4aの位置は建屋梁6の底部より上方となり、吊点部材4aに揚重手段、すなわちチェンブロック7を取付けることによって建屋天井8に近い位置を吊点とすることができる。また、該揚重用吊点装置には前述した吊点部材4a以外に、他の吊点部材4b、4cが設けられているとともに、それぞれの吊点部材4a、4b、4cには所定の幅があるため、図示しない複数のチェンブロックを平行して使用して作業することも可能である。
このように構成した本実施形態の揚重用吊点装置によれば、チェンブロック7の吊点を建屋梁6よりも高い位置とすることにより、揚重対象物が建屋梁6に近い場合でも吊り代を確保することができ、揚重作業の作業性および効率の向上を図ることができる。また、揚重用吊点装置はベースブラケット1a、1bに設置されている締結具5により、建屋天井部8の建屋梁6底部に狭圧保持されているだけなので、建屋梁6に一切の加工を行うことを要せずに揚重用の吊点を設けることができるとともに、取付け取外しが容易であり、かつ汎用性に優れている。さらに、ベースブラケット1a、1bに吊点となる他の吊点部材4b、4cを設けることにより、複数の揚重手段を平行して使用可能とし、揚重作業の効率をより向上させることができる。
なお、本発明の範囲は、前述した実施形態に限定されるものではなく、本発明の範囲内で多くの修正および変更可能であることは勿論である。例えば、ベースブラケット1a、1bの長さ寸法を揚重対象の重さに合わせて任意に設定しても良い。また、吊点保持ブラケット2a、2bをベースブラケット1a、1bの両端に設置しても良いし、吊点部材4a、4b、4cの個数も任意のものとして良い。さらに、連結ブラケット3a、3bの長さ寸法、すなわちベースブラケット1a、1b間の間隔も任意に設定して良い。
1a、1b ベースブラケット
2a、2b 吊点保持ブラケット
3a、3b 連結ブラケット
4a 吊点部材
4b、4c 他の吊点部材
5 締結具
6 建屋梁
7 チェンブロック
8 建屋天井
2a、2b 吊点保持ブラケット
3a、3b 連結ブラケット
4a 吊点部材
4b、4c 他の吊点部材
5 締結具
6 建屋梁
7 チェンブロック
8 建屋天井
Claims (3)
- 建屋の天井部近傍にこの天井部とほぼ平行に延設される建屋梁に設けられ、揚重手段が取付けられる吊点となる揚重用吊点装置において、
前記建屋梁の底面に着脱自在に取付けられるベースブラケットと、このベースブラケットから前記天井部に向けて立設される吊点保持ブラケットと、この吊点保持ブラケットの上部に取付けられ前記建屋天井部近傍に吊点を形成する吊点部材とを備えたことを特徴とする揚重用吊点装置。 - 前記ベースブラケットは、前記建屋梁底面の両側縁部を挟圧保持する締結具により着脱自在に取付けられることを特徴とする請求項1記載の揚重用吊点装置。
- 前記ベースブラケットに吊点を形成する他の吊点部材が備えられることを特徴とする請求項1記載の揚重用吊点装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2005030658A JP2006213510A (ja) | 2005-02-07 | 2005-02-07 | 揚重用吊点装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2005030658A JP2006213510A (ja) | 2005-02-07 | 2005-02-07 | 揚重用吊点装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2006213510A true JP2006213510A (ja) | 2006-08-17 |
Family
ID=36977053
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2005030658A Pending JP2006213510A (ja) | 2005-02-07 | 2005-02-07 | 揚重用吊点装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2006213510A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2015000808A (ja) * | 2013-06-18 | 2015-01-05 | フジテック株式会社 | 乗客コンベアのリニューアル工法及び該工法に用いる門型揚重装置 |
-
2005
- 2005-02-07 JP JP2005030658A patent/JP2006213510A/ja active Pending
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2015000808A (ja) * | 2013-06-18 | 2015-01-05 | フジテック株式会社 | 乗客コンベアのリニューアル工法及び該工法に用いる門型揚重装置 |
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