JP2006212754A - 部品の打ち抜き方法 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】 テープ状の部材20の位置決め穴および打ち抜き部を撮影する段階と、撮影画像から位置決め穴と打ち抜き部との位置関係を検出する段階と、打ち抜き部がダイセット43内に載置されたときに、打ち抜き部の輪郭に沿って切断ラインが配置されるように、位置決め穴と打ち抜き部との位置関係に基づいて、位置決めピン44に対するダイセット43の位置を調整する段階と、位置決めピン44を位置決め穴に挿入した状態で、打ち抜き部をダイセット43内に載置し、ダイセット43によって打ち抜き部を打ち抜いて部品を生産する段階とを含むことを特徴としている。
【選択図】 図5
Description
図1は、本実施形態の部品の打ち抜き方法によって生産されるカートリッジメモリを示した図で、(a)は平面図、(b)は側面図である。図2は、本実施形態の部品の打ち抜き方法に用いられるテープ状の部材を示した平面図である。図3は、本実施形態の部品の打ち抜き方法に用いられる生産装置の概略図である。図4は、本実施形態の部品の打ち抜き方法に用いられるプレス装置を示した図で、(a)は正面図、(b)は側面図である。図5は、本実施形態の部品の打ち抜き方法に用いられるプレス装置の制御部を示した概略図である。図6は、本実施形態の部品の打ち抜き方法において打ち抜き部の位置を検出している態様を示した平面図である。
磁気テープカートリッジのカートリッジケース内には、磁気テープカートリッジに記録されたデータや、磁気テープカートリッジの種類など、カートリッジ固有の管理データを記録するカートリッジメモリが収容されている。
ここで、カートリッジメモリ10は、カートリッジケース内に収容されるため、小型化されていることが好ましい。そこで、打ち抜き部21を打ち抜くときには、ループアンテナ13の外周形状に沿って切断し、基板12の外周形状をループアンテナ13の外周形状に近似させることにより、カートリッジメモリ10をできるだけ小さく形成している。
また、テープ状の部材20の両側部には、テープ状の部材20が長手方向に走行するときに、送りローラ等の送りピンが挿入されるパーフォレーション穴22が均等間隔で並べて設けられている。
さらに、各パーフォレーション穴22・・・のうち、図2において、打ち抜き部21の長手方向の中央部の上側に位置するパーフォレーション穴22は、テープ状の部材20がプレス装置40(図3参照)のダイセット43内に載置された際に、プレス装置40の位置決めピン44(図4(b)参照)が挿入される位置決め穴23となっている。なお、位置決め穴23として、各パーフォレーション穴22・・・の中からどれを選ぶかは任意である。
生産装置1は、図2および図3に示すように、打ち抜き部21が打ち抜かれていないテープ状の部材20を送り出す送出リール2と、打ち抜き部21を打ち抜くプレス装置40と、打ち抜き部21が打ち抜かれたテープ状の部材20を巻き取る巻取リール3とから構成され、プレス装置40の上流側には、プレス装置40のダイセット43の位置を調整する調整手段30が設けられている。
また、符号4,5は、テープ状の部材20を走行させるための送りローラであり、この送りローラ4,5の送りピン(図示せず)がテープ状の部材20のパーフォレーション穴22・・・に挿入されることにより、送りローラ4,5の回転に伴ってテープ状の部材20が下流側に送り出されるように構成されている。
プレス装置40は、図3に示すように、上下に配置されたプレス金型41およびダイテーブル42を有するダイセット43を備えており、テープ状の部材20がプレス金型41とダイテーブル42との間を走行するように構成されている。
このプレス装置40では、図4に示すように、テープ状の部材20の打ち抜き部21(図2参照)をダイテーブル42上に載置し、プレス金型41を下降させてダイテーブル42に当接させることにより、テープ状の部材20から打ち抜き部21を打ち抜くことができる。
これにより、打ち抜き部21がダイテーブル42上に載置されたときには、位置決め穴23と位置決めピン44とがダイテーブル42上で必ず同じ位置に配置されることになり、ダイテーブル42上に載置された打ち抜き部21は、位置決めピン44によって位置が固定されることになる。
この駆動手段50は、図4(a)に示すように、テープ状の部材20の長手方向に軸方向が配置されたボールねじ51aが、ダイテーブル42の下部をテープ状の部材20の長手方向に貫通している雌ねじ穴52aに螺合されており、ボールねじ51aの一端に設けられたプーリー53aと、パルスモータやサーボモータ等の駆動モータ54aの駆動軸に取り付けられたプーリ−55aとに無端状のベルト56aが掛け渡されている。そして、駆動モータ54aの駆動軸を任意の方向に回転させることにより、その駆動力がベルト56aを介してボールねじ51aに伝達されて、ボールねじ51aが定位置で軸周りに回転し、ボールねじ51aのねじ溝に案内されたダイテーブル42がテープ状の部材20の長手方向に移動することになる。このとき、ダイテーブル42とともにプレス金型41も移動するように結合されており、駆動手段50によってダイセット43全体がテープ状の部材20の長手方向に移動するように構成されている。
調整手段30は、図5に示すように、テープ状の部材20の表面を撮影するためのCCD(Charge Coupled Device)カメラ31と、CCDカメラ31で撮影された画像に基づいて、テープ状の部材20の打ち抜き部21(図2参照)がダイセット43内に載置されたときに、打ち抜き部21の輪郭に沿って切断ラインが配置されるように、ダイセット43に対して移動の指示を与える制御部32とから構成されている。
なお、制御部32は、既存のコンピュータによって構成されており、位置検出手段33、移動量算出手段34、および移動指示手段35は、与えられたプログラムに従ってCPU(Central Processing Unit)が処理を行うことにより実現される。
なお、本実施形態におけるループアンテナ13の角部13aは、ループアンテナ13の四隅のうち、図6の右上の角部13aとしている。また、角部13aに形成された円弧の円中心を角部13aの基準位置13bとしている。
ここで、打ち抜き部21がダイセット43内に載置されたときには、位置決め穴23とプレス装置40の位置決めピン44とが必ず同じ位置に配置される。
そこで、移動量算出手段34では、打ち抜き部21がダイセット43内に載置されたときに、打ち抜き部21の輪郭に沿って切断ラインが配置される位置までの位置決めピン44に対するダイセット43の相対的な移動量を、位置検出手段33で検出された位置決め穴23に対する打ち抜き部21の相対的な位置に基づいて算出している。
なお、本実施形態の移動量算出手段34では、ダイセット43内に配置された打ち抜き部21(図2参照)よりも数個前の打ち抜き部21におけるダイセット43の移動量を算出することになるため、移動指示手段35では、移動量算出手段34で算出された移動量を順次に蓄積して記憶し、打ち抜き部21がダイセット43内に配置されたときに、その打ち抜き部21に対応する移動量を抽出して、移動量に基づいた指示信号を出力するように構成されている。
次に、前記生産装置1(図3参照)を用いて、図2に示すテープ状の部材20から打ち抜き部21を打ち抜いてカートリッジメモリ10(図1参照)を生産する打ち抜き方法について説明する。
まず、図2および図3に示すように、送出リール2から送り出されたテープ状の部材20の表面を調整手段30のCCDカメラ31によって撮影し、位置決め穴23および打ち抜き部21が撮影された撮影画像を制御部32の位置検出手段33に出力する。
そして、図5および図6に示すように、調整手段30から出力された撮影画像から、制御部32の位置検出手段33によって、位置決め穴23の重心23aとループアンテナ13の角部13aの基準位置13bとの位置関係を検出する。このように、位置決め穴23とループアンテナ13の角部13aとの位置関係を検出することにより、打ち抜き部21の位置を正確に検出することができる。
また、移動量算出手段34では、図5に示すように、打ち抜き部21がダイセット43内に載置されたときに、打ち抜き部21の輪郭に沿って切断ラインが配置される位置までの位置決めピン44に対するダイセット43の移動量を、位置検出手段33によって検出された位置決め穴23と打ち抜き部21との位置関係に基づいて算出する。
その後、図2および図4に示すように、テープ状の部材20を下降させて打ち抜き部21をダイテーブル42上に載置する。このとき、位置決め穴23には位置決めピン44が挿入され、打ち抜き部21の位置がダイテーブル42上で固定される。
前記調整段階では、位置決め穴23と打ち抜き部21との位置関係に基づいて、位置決めピン44に対するダイセット43の相対的な位置を調整している。ここで、位置決め穴23と位置決めピン44とは同じ位置に配置されることから、打ち抜き部21をダイセット43内に載置したときに、ダイセット43の位置を調整したときの基準である位置決めピン44に対する打ち抜き部の位置関係が、位置決め穴23に対する打ち抜き部21の位置関係と一致しているため、ダイセット43内に載置された打ち抜き部21の輪郭に沿って正確に切断ラインが配置される。
そして、プレス金型41を下降させてダイテーブル42に当接させ、打ち抜き部21をループアンテナ13に沿って打ち抜くことにより、カートリッジメモリ10(図1参照)を生産する。
10 カートリッジメモリ
20 テープ状の部材
21 打ち抜き部
23 位置決め穴
30 調整手段
31 CCDカメラ
32 制御部
33 位置検出手段
34 移動量算出手段
35 移動指示手段
40 プレス装置
41 プレス金型
42 ダイテーブル
43 ダイセット
44 位置決めピン
50 駆動手段
Claims (2)
- テープ状の部材の打ち抜き部を、ダイセットおよび位置決めピンを有するプレス装置によって打ち抜くことにより、部品を生産する部品の打ち抜き方法であって、
前記テープ状の部材の位置決め穴および前記打ち抜き部を撮影する撮影段階と、
前記撮影段階で得られた撮影画像から、前記位置決め穴と前記打ち抜き部との位置関係を検出する位置検出段階と、
前記打ち抜き部が前記ダイセット内に載置されたときに、前記打ち抜き部の輪郭に沿って切断ラインが配置されるように、前記位置決め穴と前記打ち抜き部との位置関係に基づいて、前記位置決めピンに対する前記ダイセットの位置を調整する調整段階と、
前記位置決めピンを前記位置決め穴に挿入した状態で、前記打ち抜き部を前記ダイセット内に載置し、前記ダイセットによって前記打ち抜き部を打ち抜いて部品を生産する打ち抜き段階と、を含むことを特徴とする部品の打ち抜き方法。 - 前記位置検出段階において、前記位置決め穴と前記打ち抜き部の角部との位置関係を検出することを特徴とする請求項1に記載の部品の打ち抜き方法。
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