JP2006209913A - パターンド磁気記録媒体、パターンド磁気記録媒体作製用スタンパー、パターンド磁気記録媒体の製造方法、および磁気記録再生装置 - Google Patents

パターンド磁気記録媒体、パターンド磁気記録媒体作製用スタンパー、パターンド磁気記録媒体の製造方法、および磁気記録再生装置 Download PDF

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Abstract

【課題】磁気ヘッドの浮上特性を向上させることができるパターンド磁気記録媒体を提供する。
【解決手段】基板上に形成された磁気記録層および保護層を含み、前記磁気記録層がトラックの形状にパターン化された磁性体とその間を埋める非磁性体とを含むパターンド磁気記録媒体であって、前記媒体端部から1mm以内の領域に媒体端部まで続くリセス部を有し、前記リセス部はデータ領域よりも1〜50nm深く形成されていることを特徴とするパターンド磁気記録媒体。
【選択図】 図5

Description

本発明は、パターンド磁気記録媒体、パターンド磁気記録媒体作製用スタンパー、パターンド磁気記録媒体の製造方法、および磁気記録再生装置に関する。
近年、高密度化が期待される磁気記録媒体として、媒体にトラック、サーボ領域または各データビットのパターンを加工したパターンド磁気記録媒体(パターンドメディア)が研究されている。
パターンド磁気記録媒体では、媒体を構成する薄膜材料を加工するプロセスを含んでいるため、たとえばエッチングプロセスに起因するダストや表面荒れが生じやすい。こうしたダストや表面荒れが存在する媒体に対しては、磁気ヘッドの浮上特性の悪化が懸念される。
従来のコンタクト・スタート・ストップ(CSS)を行う磁気記録媒体では、内周側に凹凸高さの高いテクスチャーをもつランディングゾーンを形成することによって、磁気ヘッドの浮上特性を改善する技術が知られている(たとえば特許文献1および特許文献2参照)。しかし、これらの技術をパターンド磁気記録媒体に適用するのは適切ではない。
特開平8−124340号公報 特開平9−167305号公報
本発明の目的は、磁気ヘッドの浮上特性を向上させることができるパターンド磁気記録媒体、このパターンド磁気記録媒体を作製するのに好適なスタンパー、このパターンド磁気記録媒体を製造する方法、およびこのパターンド磁気記録媒体を用いた磁気記録再生装置を提供することを目的とする。
本発明の一態様に係るパターンド磁気記録媒体は、基板上に形成された磁気記録層および保護層を含み、前記磁気記録層がトラックの形状にパターン化された磁性体とその間を埋める非磁性体とを含むパターンド磁気記録媒体であって、前記媒体端部から1mm以内の領域に媒体端部まで続くリセス部を有し、前記リセス部はデータ領域よりも1〜50nm深く形成されていることを特徴とする。
本発明の他の態様に係るパターンド磁気記録媒体作製用スタンパーは、上述したパターンド磁気記録媒体のパターニングを行うスタンパーであって、前記スタンパーにおける媒体端部に相当する位置から1mm以内の領域に前記媒体のリセス部に対応するパターンを有することを特徴とする。
本発明の他の態様に係るパターンド磁気記録媒体の製造方法は、前記媒体上にエッチングマスクを形成し、前記媒体の端部から1mm以内の領域で媒体端部まで続けて前記エッチングマスクを除去することを含む。
本発明の他の態様に係るパターンド磁気記録媒体の製造方法は、前記媒体上にパターン化された磁性体の間を埋める非磁性体を形成し、前記媒体の端部から1mm以内の領域で媒体端部まで続けて前記非磁性体を除去することを含む。
本発明のさらに他の態様に係る磁気記録再生装置は、筐体と、前記筐体内に取り付けられたスピンドルと、前記スピンドルに回転可能に取り付けられた上述したパターンド磁気記録媒体と、前記パターンド磁気記録媒体上にスライダーによって浮上するように構成された記録再生ヘッドと、前記記録再生ヘッドを退避させるランプ機構とを有することを特徴とする。
本発明によれば、パターンド磁気記録媒体の媒体端部から1mm以内の領域にリセス部を形成したことにより、磁気ヘッドの浮上エラー、たとえばクラッシュなどをなくすことができる。
パターンド磁気記録媒体の製造工程にはデータ領域(サーボ領域とユーザ領域を含む)を加工するプロセスが含まれ、加工によって生成されるダストやマスクの残渣などが媒体端部に集積しやすい。これは、エッチングマスクがレジストなどの液体の塗布によって形成されることが多く、また洗浄する際にも媒体端部に洗浄液とともにダストがたまりやすいためである。このため、媒体端部の高さをデータ領域と同じ高さのままにしておくと、磁気ヘッドのローディング時にダストが磁気ヘッドに付着し、ヘッドクラッシュの原因となる。本発明者らが検討した結果、ヘッドクラッシュの原因となるダストは、媒体端部から1mm以内の領域に局在していることを突き止めた。そして、その部分にリセス部を設けることにより、ヘッドクラッシュを防ぐことができることを見出した。
以下、図面を参照しながら本発明の実施形態を説明する。
図1に本発明の実施形態に係るパターンド磁気記録媒体の模式的な断面図を示す。このパターンド磁気記録媒体は、基板11上に、軟磁性下地層12、磁気記録層13(パターン化された磁性体15と磁性体15間を埋める非磁性体16を含む)、保護層14、潤滑剤17を形成した構造を有する。
図2に本発明の実施形態に係るパターンド磁気記録媒体の一種であるディスクリートトラック媒体の模式的な平面図を示す。磁気記録層を上から見ると、記録トラック21と、記録トラック21を分断する非磁性体25(従来の媒体でガードバンドと称されている部分)が交互に形成されている。記録トラック21は、サーボ信号などが格納されたサーボ領域22、ユーザデータが格納されるユーザ領域23に分かれる。図2では、わかりやすくするために、トラックとトラックの間に隙間を描き、点線でトラック部分を明示している。図2に示した構成は通常の磁気記録再生装置に用いられているものと同様であるが、サーボ領域とトラック間に非磁性体が含まれている点が異なる。
図3に本発明の実施形態に係る、リセス部を有するパターンド磁気記録媒体の模式的な平面図を示す。媒体31の端部から1mm以内の領域に媒体端部まで続くリセス部32が形成されている。この図は、リセス部32が媒体全周にわたってリング状に形成された例を示している。
図4に本発明の実施形態に係るパターンド磁気記録媒体の模式的な断面図を示す。この図には、媒体31について、中心軸44、媒体端部から1mm以内の領域42、および媒体の仕様半径から1mmを差し引いた領域41を示している。
図3のリセス部32は媒体端部から1mm以内の領域に存在するが、図4に示すように実際の媒体は端部にテーパを設けた形状を有する。そこで、本発明においては、媒体の仕様半径から1mmを引いた領域41の外側の領域42を「媒体端部から1mm以内の領域」と定義する。たとえば、直径2.5インチのディスク媒体で半径の仕様値が32.5mmである場合、図4における中心軸44から31.5mm以内の範囲が領域41であり、その外側の領域42が「媒体端部から1mm以内の領域」となる。なお、リセス部32は、媒体端部から少なくとも上記テーパ部の内側まで形成されていることが好ましい。たとえば直径2.5インチのディスク基板の場合、その仕様値は150±70μmであるので、150μmよりも内側に形成することが好ましい。2.5インチ以外の基板についても、この内側の距離はその仕様に基づき決定すればよい。
図5に本発明の実施形態に係るパターンド磁気記録媒体のリセス部の模式的な断面図を示す。この図に示されるように、媒体31の端部に、媒体31上のデータ領域33よりも高さの低い領域が媒体の端部まで続いている。この領域がリセス部32であり、こうしたリセス部32を設けることにより、磁気ヘッドを媒体上にロードする際に、ダストを巻き込んでクラッシュすることを防ぐことができる。
データ領域33とリセス部32との高低差は43で表される。43で表されるリセスの大きさは、1nmから50nmが適当である。1nm未満ではリセス部32以外にもダストが蓄積されるためにヘッドクラッシュが起こる。一方、50nmより大きいと、リセス部の形成にコストがかかり、リセス部32からデータ領域33へ磁気ヘッドがローディングされるときにヘッドクラッシュが生じるおそれがあるので好ましくない。
なお、図5ではリセス部32を基板面と平行に形成しているが、リセス部32が傾斜していても本発明の効果は得られる。
図6に本発明の実施形態に係るパターンド磁気記録媒体の一例の断面図を示す。この図では、リセス部の保護層14の厚さをデータ領域の保護層14の厚さよりも薄くすることにより、リセス量を確保している。このような媒体を製造するには、保護層形成の前後のプロセスにおいて、媒体端部から1mm以内の領域に保護膜の堆積を阻害するかまたは保護膜をエッチングするプロセスを入れればいい。この方法を用いれば、それ以前の下地層から磁性層までの堆積プロセスを変更せずにすむ。
図7に本発明の実施形態に係るパターンド磁気記録媒体の他の例の断面図を示す。この図では、リセス部の磁気記録層13の厚さをデータ領域の磁気記録層13の厚さよりも薄くすることにより、リセス量を確保している。一般に保護層14は磁気スペーシングをできるだけ小さくするために、できるだけ薄く、たとえば5nm程度の厚さに設定される。また、保護層14はヘッドとの摩擦が小さく、かつ潤滑剤が効率よく付着する性質を持っている必要がある。したがって、図6に示したように、保護層14に加工を施すよりも、その下の磁気記録層13を加工してリセス部を形成することが好ましい場合もある。このような媒体を製造するには、磁気記録層形成の前後のプロセスにおいて、媒体端部から1mm以内の領域に磁気記録層13の堆積を阻害するかまたは磁気記録層13をエッチングするプロセスを入れればよい。この方法を用いれば、それ以前の下地層までの堆積プロセスを変更せずに済む。
図6のように保護層を薄くするか、図7のように磁気記録層を薄くするか、またはその両方を薄くするかは、媒体の製造プロセスやシステムの要件によって適宜選ぶべき事項であり、いずれの場合でも本発明の効果は得られる。
図8に本発明の実施形態に係る他のパターンド磁気記録媒体の端部の一部のみを示す。この図では、右方向(r方向)が媒体の半径方向、上方向(θ方向)が媒体の周方向である。この図に示すように、リセス部32を媒体の周縁部に複数に分割して形成してもよい。すなわち、リセス部32は連続して存在する必要はなく、離散的に存在していてもよい。リセス部32間の距離は100nm〜100μmの範囲に設定される。リセス部32間の距離が100nmよりも小さいと製造コストが増加する。一方、100μmよりも大きいと、リセス部の間にダストがたまりやすくなり、ヘッドクラッシュの頻度が多くなる。
図8に示すように、複数のリセス部32を間歇的なパターンで形成することにより、ヘッドがリセス部32からデータ領域にロードされる際に、媒体面の高さの違いによって浮上量が変動して、媒体外周部において接触が起こるのを防ぐことができる。
なお、図8には複数のリセス部32を媒体半径方向に平行な辺と垂直な辺とで画定しているが、複数のリセス部32の形状は特に限定されない。たとえば、図9に示すように、媒体半径方向に対して傾いた形状であってもよい。
次に、本発明の実施形態に係るパターンド磁気記録媒体を作製するために用いられるスタンパー(インプリント原盤)について説明する。パターンド磁気記録媒体の作製法のひとつとしてインプリント法が用いられる。この方法は、媒体上にレジストを塗布し、加工したいパターンを持った原盤(スタンパー)をレジストに押し付けて(インプリントして)、そのパターンをレジスト上に転写し、それをマスクとしてイオンミリングやRIEなどのエッチングを行うものである。この方法では、nmオーダの微細なパターンでも高いスループットで媒体上に転写でき、媒体製造コストを下げることができる。本発明の実施形態に係るパターンド磁気記録媒体も、同様なインプリント法を用いることで安価に作製することができる。
本発明の実施形態に係るスタンパーは、スタンパーの媒体端部に相当する位置から1mm以内の領域に媒体のリセス部に対応するパターンを形成したものである。このパターンは加工後にリセス部の深さがデータ領域よりも1〜50nm深くなる要件を満たせばよい。このような要件は、マスクの材料やエッチング法によって異なる。したがって、リセス部に対応するパターンの高さがデータ領域に対応するパターンの高さよりもどれくらい高くするかまたは低くするかは一概に決定できない。
図10に本発明の実施形態に係るインプリントスタンパー101の模式的な断面図を示す。この図において、103は媒体のデータ領域のパターンに対応するパターンを示している。スタンパーがネガ型かポジ型かによって、凸部が媒体状の凹部になるか凸部になるか決まる。この図において、102は媒体のリセス部を対応するパターンである。この図ではリセス部を対応するパターン102を凸部で示しているが、スタンパーの種類(ネガ型またはポジ型)によっては凹部であってもよい。
図8または図9に示すような複数のリセス部32を有する媒体を作製する場合に用いられる本発明の実施形態に係るインプリントスタンパーは、図11の平面図に示すように、媒体のリセス部32に対応するパターン102が複数に分割されて形成されている。複数のパターン102間の距離は100nm〜100μmの範囲に設定される。この図でも、図8または図9と同様に、右方向(r方向)が媒体の半径方向、上方向(θ方向)が媒体の周方向である。パターン102間の距離が100nmよりも小さいとスタンパーの製造コストが増加する。一方、100μmよりも大きいと、媒体のリセス部の間にダストがたまりやすくなり、ヘッドクラッシュの頻度が多くなる。
図11に示すような間歇的なパターン102を持ったインプリントスタンパーでパターンド磁気記録媒体を作製すると、ヘッドがリセス部からデータ領域にロードされる際に、媒体面の高さの違いによって浮上量が変動して、媒体外周部において接触が起こることを防ぐことができる。なお、媒体のリセス部の対応するパターンの形状は、図11に示した形状以外でもよい。
次に、本発明の実施形態に係るパターンド磁気記録媒体の製造方法について説明する。
図12(a)および(b)を参照して、製造工程の一部を概略的に説明する。図12(a)は、基板11上に媒体膜121を堆積し、その上にエッチングマスク122を塗布した状態を示す。エッチングマスク122には、レジストのような有機物またはSOG(Spin-on Glass)のような無機物が用いられる。次に、図12(b)に示すように、媒体端部から1mm以内の領域でエッチングマスク122の一部を除去した部分123を形成する。図12(b)に示すように、除去部123ではエッチングマスク122を完全に除去する必要はない。エッチングマスク122をこのように加工した後にエッチングすることにより、媒体膜121にリセス部を形成することができる。これは、エッチングプロセス中に、エッチングマスク122が薄い除去部123では、厚いエッチングマスク122がある部分と比較して早くマスクが消失するため、その部分だけ媒体膜121のエッチングが進行するからである。
エッチングマスクを除去する方法としては、マスクの溶媒をリセス部に相当する部分に塗布してマスクを薄くする方法や、ダストを発生しない布やローラなどでリセス部に相当する部分のマスクをぬぐうなどの方法がある。溶媒を塗布する方法は、ダスト発生が少なくプロセスも容易であるが、リセス部の幅の制御性に劣る。一方、マスクをぬぐう方法は、ダスト発生の可能性が高いが、リセス部の幅の制御性がよい。マスクをぬぐう方法は、スピンコータの外縁部に布やローラを設置しておき、マスクをスピンコートした直後に布やローラを基板上に移動させることで、高速かつ制御性のよいマスク除去プロセスを実現できる。もちろん、上記以外の方法でマスクを除去してもよい。また、上記以外の材料からなるエッチングマスクに対してもこれらの方法を適用することができる。
エッチングマスクの除去は、データ領域の加工のためのマスクを形成した際に同時に行えば、一度にデータ領域とリセス部を形成できるので好ましい。ただし、ダストがデータ領域に達して重要な情報(サーボ情報など)を失う可能性もあるので注意を要する。
磁気記録層までを堆積した媒体膜121の上にエッチングマスク122を塗布した場合、図7に示したようにリセス部で磁気記録層の厚さが薄くなった媒体を作製することができる。また、磁気記録層および保護膜までを堆積した媒体膜121の上にエッチングマスク122を塗布した場合、図6に示したようにリセス部で保護層の厚さが薄くなった媒体を作製することができる。
図13(a)および(b)を参照して、他の製造工程の一部を概略的に説明する。図13(a)は、基板11上に形成された軟磁性下地層12上に磁性体15のパターンを形成した後、磁性体15のパターンの間を埋める非磁性体16を堆積した状態を示す。次に、図13(b)に示すように、媒体端部から1mm以内の領域で非磁性体16の一部を除去した部分133を形成する。
非磁性体16を形成する方法としては、SiO2のような非磁性体をスパッタなどによって堆積する方法がある。この場合、図12に示したような方法で、非磁性体の上にエッチングマスクを塗布して除去部を形成した後、エッチングすることにより非磁性体16の除去部133を形成してもよい。また、非磁性体16の周縁部だけがエッチングされやすい条件でエッチングを行い、非磁性体16の除去部133を形成してもよい。
非磁性体16を形成する別の方法として、SOGを塗布する方法もある。この場合、非磁性体16の除去部133を形成するには、SOGの溶媒をリセス部に相当する部分に塗布して薄くする方法や、ダストを発生しない布やローラなどでリセス部に相当する部分のSOGをぬぐうなどの方法がある。溶媒を塗布する方法は、ダスト発生が少なくプロセスも容易であるが、リセス部の幅の制御性に劣る。一方、SOGをぬぐう方法は、ダスト発生の可能性が高いが、リセス部の幅の制御性がよい。SOGをぬぐう方法は、スピンコータの外縁部に布やローラを設置しておき、SOGをスピンコートした直後に布やローラを基板上に移動させることで、高速かつ制御性のよいSOG除去プロセスを実現できる。もちろん、上記以外の方法でSOGを除去してもよい。
図13(b)に示すように、除去部133で非磁性体16を完全に除去する必要はない。なぜならば、この後のプロセスでそのまま保護膜を形成することで、図7に示したパターンド磁気記録媒体を作製することができる。
また、たとえば図14に示すように、非磁性体16をエッチングして、磁性体15がちょうど現れるように薄膜化した後に保護膜を形成してもよい。このような方法を採用すれば磁気スペーシングのロスは少なくなるが、プロセスコストがかかる。
磁気記録層上に非磁性体を堆積した場合、図7に示したようにリセス部で磁気記録層の厚さが薄くなった媒体を作製することができる。また、磁気記録層および保護膜上に非磁性体を堆積した場合、図6に示したようにリセス部で保護層の厚さが薄くなった媒体を作製することができる。
次に、本発明の実施形態に係る磁気記録再生装置について説明する。この磁気記録再生装置は、筐体と、筐体内に取り付けられたスピンドルと、スピンドルに回転可能に取り付けられた、端部にリセス部を有するパターンド磁気記録媒体と、パターンド磁気記録媒体上にスライダーによって浮上するように構成された記録再生ヘッドと、記録再生ヘッドを退避させるランプ機構とを有する。スライダーの浮上量は、20nm以下であることが好ましい。
上述したように、ランプロード方式に磁気記録再生装置にリセス部を有するパターンド磁気記録媒体を用いた場合、ヘッドのローディング時にダストを巻き込まないという顕著な効果が得られる。一方、CSS(コンタクト・スタート・ストップ)方式の磁気記録再生装置にリセス部を有するパターンド磁気記録媒体を用いた場合、ヘッドが周縁部にアクセスした際にダストを巻き込まないという効果は得られるが、ランプロード方式の装置の場合ほど顕著な効果は得られない。
本発明の実施形態に係るパターンド磁気記録媒体に対しては、以下に説明するように、通常の磁気記録媒体に用いられる材料および各層の積層構造を適用することができる。
<基板>
基板としては、たとえばガラス基板、Al系合金基板、セラミック、カーボンや、酸化表面を有するSi単結晶基板、およびこれらの基板にNiPなどのメッキが施されたものなどを用いることができる。
ガラス基板としては、アモルファスガラス、結晶化ガラスがあり、アモルファスガラスとしては汎用のソーダライムガラス、アルミノシリケートガラスを使用できる。また、結晶化ガラスとしては、リチウム系結晶化ガラスを用いることができる。セラミック基板としては、汎用の酸化アルミニウム、窒化アルミニウム、窒化珪素などを主成分とする焼結体や、これらの繊維強化物などが使用可能である。
基板としては、上記金属基板、非金属基板の表面にメッキ法やスパッタ法を用いてNiP層が形成されたものを用いることもできる。
また、基板上への薄膜の形成方法として以下ではスパッタリング法のみを取り上げたが、真空蒸着法や電解メッキ法などでも同様の効果を得ることができる。
<軟磁性下地層>
磁気記録層13が垂直磁化膜であり、媒体を垂直磁気記録媒体として用いる場合には、高透磁率な軟磁性下地層(裏打ち層)を設けることにより、軟磁性下地層上に垂直磁気記録層を有するいわゆる垂直二層媒体を構成してもよい。この垂直二層媒体において、軟磁性下地層(SUL)は、垂直磁磁気記録層を磁化するための磁気ヘッドたとえば単磁極ヘッドからの記録磁界を、水平方向に通して、磁気ヘッド側へ還流させるという磁気ヘッドの機能の一部を担っており、磁界の記録層に急峻で充分な垂直磁界を印加させ、記録再生効率を向上させる役目を果たす。
軟磁性下地層には、Fe、Ni、Coを含む材料を用いることができる。より具体的には、FeCo系合金たとえばFeCo、FeCoVなど、FeNi系合金たとえばFeNi、FeNiMo、FeNiCr、FeNiSiなど、FeAl系合金、FeSi系合金たとえばFeAl、FeAlSi、FeAlSiCr、FeAlSiTiRu、FeAlOなど、FeTa系合金たとえばFeTa、FeTaC、FeTaNなど、FeZr系合金たとえばFeZrNなどを挙げることができる。
また、Feを60at%以上含有するFeAlO、FeMgO、FeTaN、FeZrNなどの微結晶構造、または微細な結晶粒子がマトリクス中に分散されたグラニュラー構造を有する材料を用いることができる。
また、軟磁性下地層の他の材料として、Coと、Zr、Hf、Nb、Ta、TiおよびYのうち少なくとも1種とを含有するCo合金を用いることができる。Coは、好ましくは80at%以上含まれる。このようなCo合金は、スパッタ法により成膜した場合にアモルファスになりやすく、アモルファス軟磁性材料は、結晶磁気異方性、結晶欠陥および粒界がないため、非常に優れた軟磁性を示す。また、このようなアモルファス軟磁性材料を用いることにより、媒体の低ノイズ化を図ることができる。
好適なアモルファス軟磁性材料としては、たとえばCoZr、CoZrNb、およびCoZrTa系合金などを挙げることができる。
SULの下には、SULの結晶性の向上または基板との密着性の向上のためにさらに下地層を設けることができる。下地層材料としては、Ti、Ta、W、Cr、Ptまたはこれらを含む合金、またはこれらの酸化物、窒化物を用いることができる。
SULと記録層との間には、非磁性体からなる中間層を設けることができる。中間層の役割は、SULと記録層との交換結合相互作用を遮断することと、記録層の結晶性を制御することの二つがある。中間層材料としては、Ru、Pt、Pd、W、Ti、Ta、Cr、Siまたはこれらを含む合金、またはこれらの酸化物、窒化物を用いることができる。
スパイクノイズ防止のためにSUL層を複数の層に分け0.5〜1.5nmのRuを挿入することで反強磁性結合させてもよい。また、CoCrPtやSmCo、FePtなどの面内異方性を持った硬磁性膜、またはIrMn、PtMnなどの反強磁性体からなるピン層と軟磁性層とを交換結合させてもよい。その際に、交換結合力を制御するために、Ru層の前後に磁性(たとえばCo)または非磁性の膜(たとえばPt)を積層してもよい。
<磁気記録層>
磁気記録層は、磁化容易軸が主に媒体垂直方向に向いている垂直磁化膜、または磁化容易軸が主に媒体面内方向に向いている面内磁化膜のいずれでも用いることができる。磁気記録層は、Coを主成分とするとともに少なくともPtを含み、さらに酸化物を含んだ材料からなるものが好ましい。この酸化物としては、酸化コバルト、酸化シリコン、酸化チタン、または磁気記録層を構成する金属の酸化物が好適である。
磁気記録層は、層中に磁性粒子(磁性を有した結晶粒子)が分散していることが好ましい。この磁性粒子は、垂直磁気記録層を上下に貫いた柱状構造であることが好ましい。このような構造を形成することにより、垂直磁気記録層の磁性粒子の配向および結晶性が良好になり、結果として高密度記録に適した信号/ノイズ比(S/N比)を得ることができる。
このような構造を得るためには、含有させる酸化物の量が重要となる。酸化物の含有量は、Co、Cr、Ptの総量に対して、3mol%以上12mol%以下であることが好ましい。さらに好ましくは5mol%以上10mol%以下である。磁気記録層中の酸化物の含有量として上記範囲が好ましいのは、層を形成した際、磁性粒子の周りに酸化物が析出し、磁性粒子を孤立させ、かつ微細化させることができるためである。
酸化物の含有量が上記範囲を超えた場合、酸化物が磁性粒子中に残留し、磁性粒子の配向性、結晶性を損ね、さらには、磁性粒子の上下に酸化物が析出し、結果として磁性粒子が磁気記録層を上下に貫いた柱状構造が形成されなくなるため好ましくない。また、酸化物の含有量が上記範囲未満である場合、磁性粒子の分離、微細化が不十分となり、結果として記録再生時におけるノイズが増大し、高密度記録に適した信号/ノイズ比(S/N比)が得られなくなるため好ましくない。
磁気記録層のCrの含有量は、0at%以上16at%以下であることが好ましい。さらに好ましくは10at%以上14at%以下である。Cr含有量が上記範囲であると、磁性粒子の一軸結晶磁気異方性定数Kuを下げすぎず、また、高い磁化を維持し、結果として高密度記録に適した記録再生特性と十分な熱揺らぎ特性が得られるために好適である。
Cr含有量が上記範囲を超えた場合、磁性粒子のKuが小さくなるため熱揺らぎ特性が悪化し、また、磁性粒子の結晶性、配向性が悪化することで、結果として記録再生特性が悪くなるため好ましくない。
磁気記録層のPtの含有量は、10at%以上25at%以下であることが好ましい。Pt含有量が上記範囲であると、垂直磁性層に必要なKuが得られ、さらに磁性粒子の結晶性、配向性が良好になり、結果として高密度記録に適した熱揺らぎ特性、記録再生特性が得られるため好適である。
Pt含有量が上記範囲を超えた場合、磁性粒子中にfcc構造の層が形成され、結晶性、配向性が損なわれるおそれがあるため好ましくない。また、Pt含有量が上記範囲未満である場合、高密度記録に適した熱揺らぎ特性を得るのに十分なKuが得られないため好ましくない。
磁気記録層は、Co、Cr、Pt、酸化物のほかに、B、Ta、Mo、Cu、Nd、W、Nb、Sm、Tb、Ru、Reから選ばれる1種類以上の元素を含むことができる。上記元素を含む事により、磁性粒子の微細化を促進、または結晶性や配向性を向上させることができ、より高密度記録に適した記録再生特性、熱揺らぎ特性を得ることができる。
上記元素の合計の含有量は、8at%以下であることが好ましい。8at%を超えた場合、磁性粒子中にhcp相以外の相が形成されるため、磁性粒子の結晶性、配向性が乱れ、結果として高密度記録に適した記録再生特性、熱揺らぎ特性が得られないため好ましくない。
また、磁気記録層としては、上記の他、CoPt系合金、CoCr系合金、CoPtCr系合金、CoPtO、CoPtCrO、CoPtSi、CoPtCrSi、およびPt、Pd、Rh、およびRuからなる群より選択された少なくとも一種を主成分とする合金とCoとの多層構造、さらに、これらにCr、BおよびOを添加したCoCr/PtCr、CoB/PdB、CoO/RhOなどを使用することができる。
磁気記録層の厚さは、好ましくは2ないし60nm、より好ましくは5ないし30nmである。この範囲であると、より高記録密度に適した磁気記録再生装置として動作することができる。磁気記録層の厚さが2nm未満であると、再生出力が低過ぎてノイズ成分の方が高くなる傾向があり、磁気記録層の厚さが60nmを超えると、再生出力が高過ぎて波形を歪ませる傾向がある。
磁気記録層の保磁力は、237000A/m(3000Oe)以上とすることが好ましい。保磁力が237000A/m(3000Oe)未満であると、熱揺らぎ耐性が劣る傾向がある。
<保護層>
磁気記録層上に保護層を設ける。保護層は、磁気記録層の腐食を防ぐとともに、磁気ヘッドが媒体に接触したときに媒体表面の損傷を防ぐ目的で設けられる。その材料としては、たとえばC、SiO2、ZrO2を含むものがあげられる。
保護層の厚さは1ないし10nmとすることが好ましい。保護層の厚さがこの程度であれば、ヘッドと媒体の距離を小さくできるので、高密度記録に好適である。
<潤滑層>
保護層上には、潤滑層を設けることができる。潤滑層に使用される潤滑剤としては、従来公知の材料、たとえばパーフルオロポリエーテル、フッ化アルコール、フッ素化カルボン酸などを用いることができる。
本発明の実施形態に係るパターンド磁気記録媒体は磁気記録層の構造に特徴を持つ。図1に示したように、磁気記録層13は磁性体15とそれの間を埋める非磁性体16とを含む。このように磁性体を非磁性体で分断することにより、たとえばサーボ領域では磁性体のあり/なしによって信号を得ることができる。図2の平面図に示したように、本発明の実施形態に係るパターンド磁気記録媒体のサーボ領域22には、プリアンブル、ABCDバースト、アドレス信号、ミラー部が含まれる。これらのサーボ信号も磁性体15および非磁性体16によって形成され、ヘッドは磁性体のあり/なしによって生じる磁束の変化からサーボ情報を読み出す。
本発明の実施形態に係るパターンド磁気記録媒体は、図2に示すユーザ領域23において記録単位ごとに孤立した磁性体のパターンが形成されているものでもよい。このようなパターンド磁気記録媒体では、加工された磁性体パターンの一単位がひとつの記録マークとなる(一単位が何ビットになるかは、用いるシステムによって異なる)。従来の媒体のように数十〜数百個の孤立した磁性結晶粒子がひとつの記録マークを形成していたものに比べて、このようなパターンド磁気記録媒体では孤立粒子のサイズを大きくできるので熱ゆらぎに強くなる利点がある。ただし、記録マークの位置は媒体上で規定されているので、ヘッドを記録マーク上に正確にアクセスさせる技術が必要となる。
以下、パターンド磁気記録媒体の製造方法の一例を説明する。
<スタンパー作製>
まず、パターンの元になる原盤を作製する。Si基板上に感光性樹脂を塗布し、感光性樹脂層に電子線を照射して潜像を形成し、この潜像を現像することにより凹凸パターンを形成する。凹凸パターンは、所定のタイミングで電子線を基板上の感光性樹脂に照射するための信号源とその信号源に同期して高精度に基盤を移動させるステージを具備する露光装置を用いて形成する。
作製されたレジスト原盤の上に通常のスパッタリング法によってNi導電膜を形成する。次に、導電膜の上に電鋳法により厚さ約300μmのニッケル電鋳膜を形成する。電鋳には、たとえば昭和化学(株)製の高濃度スルファミン酸ニッケルメッキ液(NS−160)を使用する。電鋳条件の一例は次の通りである。
スルファミン酸ニッケル:600g/L
ホウ酸:40g/L
界面活性剤(ラウリル硫酸ナトリウム):0.15g/L
液の温度:55℃
pH:3.8〜4.0
電流密度:20A/dm2。
この後、レジスト原盤から電鋳膜を剥離することにより、導電膜および電鋳膜およびレジスト残渣を備えたスタンパーを得る。次にレジスト残渣を酸素プラズマアッシング法で除去する。酸素プラズマアッシングは例では酸素ガスを100ml/minで導入し4Paの真空に調整されたチャンバー内において100Wで10分間プラズマアッシングを行う。
こうして得られたファザースタンパー自体をインプリントスタンパーとして使用できるが、このファザースタンパーに上記の電鋳処理を繰り返し、スタンパーを大量複製することが好ましい。まずファザースタンパーの表面に、レジスト残渣を除去する工程と同様の酸素プラズマアッシング法で酸化膜を形成する。酸素ガスを100ml/minで導入し4Paの真空に調整されたチャンバー内において200Wで3分間処理する。この後、電鋳法により前述したものと同じ手法でニッケル電鋳膜を形成する。この後、ファザースタンパーから電鋳膜を剥離してファザースタンパーの反転型であるマザースタンパーを得る。ファザースタンパーからマザースタンパーを得る工程を繰り返すことにより10枚以上の同じ形状のマザースタンパーを得る。
この後、ファザースタンパーからマザースタンパーを得る手順と同様にして、マザースタンパー表面に酸化膜を形成し、電鋳膜を形成して剥離することにより、ファザースタンパーと凹凸形状が同じサンスタンパーを得る。
<インプリント>
(サン)スタンパーをアセトンで5分間超音波洗浄をした後、フッ素系剥離剤として塩素系フッ素樹脂含有シランカップリング剤であるフルオロアルキルシラン[CF3(CF27CH2CH2Si(OMe)3](GE東芝シリコーン株式会社製の商品名TSL8233)をエタノールで2%に希釈した溶液で30分以上浸し、ブロアで溶液をとばした後に、窒素雰囲気中120℃で1時間アニールする。磁気ディスクにレジスト(ローム・アンド・ハース電子材料株式会社製の商品名S1818をポリエチレングリコール モノメチルエーテル アセテート(PGMEA)で5倍に希釈したもの、またはS1801)をスピンコータで塗布し、凹凸パターンが形成されたスタンパーを450barで60秒間プレスすることによって、レジストにそのパターンを転写する。その後、真空ピンセットを用いてスタンパーを剥離する。レジスト膜にパターン転写し、5分間UV照射で表面凹凸形状を硬化させた後、160℃で30分加熱してレジスト膜全体を架橋させる。
<媒体エッチング>
磁気ディスク上の凹部のレジスト残渣を除去するため、酸素ガスによるRIEを行う。続けて、Arイオンミリングで磁気記録層をエッチングする。磁気記録層のダメージをなくすため、再付着(リデポ)現象を抑えるように、イオン入射角を30°、70°と変化させてエッチングする。磁性体エッチング後、エッチングマスクの剥離のために酸素RIEを行う。磁性体加工後、保護膜としてカーボン保護膜を形成する。作製した媒体に潤滑剤をディップ法で塗布する。
以上のプロセスで、パターンド磁気記録媒体を作製することができる。この場合、金属部は磁性体であるCoCrPtなどからなり、非磁性体は空気とカーボン保護膜と潤滑剤の混合体となる。
一方、表面が実質的に平坦な磁気ディスクを作ることもできる。このような磁気ディスクの製造方法を以下に示す。
スタンパー作製プロセスは上記の方法と同じである。インプリントプロセスにおいて、磁気ディスクにSOG(Spin On Glass)をスピンコータで塗布する。SOGは、シロキサンの化学構造によって、シリカガラス、アルキルシロキサンポリマー、アルキルシルセスキオキサンポリマー(MSQ)、水素化シルセスキオキサンポリマー(HSQ)、水素化アルキルシロキサンポリマー(HOSP)などに分類できる。たとえば、東京応化株式会社製のT−7とダウコーニング社製のFOXをメチルイソブチルケトン(MIBK)で5倍に希釈したものを用いる。SOG塗布後、オーブンに入れ100℃で20分間プリベークを行い、SOGの溶媒を飛ばし、適度な硬度に保つ。その後、記録トラックとサーボ情報のパターンが埋め込まれたスタンパーを450barで60秒間プレスすることによって、レジストにそのパターンを転写する。
次に、エッチングプロセスにおいて、ICP(Inductively Coupled Plasma:誘電結合プラズマ)エッチング装置を用いてSOG膜の残差除去を行う。エッチングガスにSF6を用い、チャンバー圧を2mTorrとする。ICPはCoil RFとPlaten RFを、それぞれ100Wに設定する。エッチング時間はたとえば2分40秒に設定する。磁気ディスクのミリングプロセスは上記の方法と同様に行う。
ミリング後、レジストに用いたSOGと同様のSOGを用いてスピンコータで埋め込みを行う。その後、ミリングで再び磁性膜が出るまでエッチバックを行う。この場合、非磁性体はSiO2となる。このほか、埋め込みには通常のスパッタ法でAl23、Ta25などを成膜し、その後ミリングでエッチバックするプロセスを用いることができる。スパッタできる任意の材料を非磁性体の材料とすることができる。
なお、エッチバックの量を多めにすることで、誘電体を埋め込んだときに表面に凹凸を設けた媒体を作製することもできる。また、上記と同様の方法で基板に凹凸を形成し、そのまま通常の媒体の製造方法と同様に成膜してもよい。さらに、誘電体の埋め込みとエッチバックを組み合わせ、凹凸を有する基板を用いて、表面が実質的に平坦な媒体を作製することもできる。
(実施例1)
本実施例では、ディスク基板11として直径0.85インチのガラス基板を用いた。ガラス基板上に、DCマグネトロンスパッタ法を用いて薄膜を堆積し、図1に模式的に示す垂直磁気記録媒体を作製した。このとき、下地層としてCoZrNb軟磁性下地層[100nm]/Ta中間層[5nm]/Ruシード層[10nm]の多層膜を用いた。磁気記録層にCoCrPt−SiO2[20nm]、保護層にCVD法で作製したC[4nm]を用いた。この成膜の際に、軟磁性下地層を作製した時点で、ディスク基板と同じ大きさのTaからなるマスクをディスク基板上に設置し、Arイオンミリングを行った。Arイオンは若干の回りこみがあるので、ディスクの端部のみが少しエッチングされる。Taマスクの設置位置、Arイオンの条件(圧力、エネルギー)を調整して、ディスク端部1mmの領域のみがエッチングされるようにした。エッチング時間を調整して、リセス量が0、0.5、1、5、10、20、50、70、100nmである媒体を作製した。
この媒体を記録特性評価装置(スピンスタンド)で試験した。試験内容は、実際のドライブでのローディングと同様の動作を行い、ヘッドクラッシュが起こるかどうかを調べるものである。媒体の外周側からヘッドを媒体上にロードし、その際の媒体とヘッドの接触の状況をAE(Acoustic Emission)センサーまたは振動センサーで調べた。10回のヘッドローディングを行い、AEセンサーで接触音が検出されるか、または振動センサーでスライダーの振動が観測されたものを不良とし、不良発生率を調べた。その結果、リセス量が1〜50nmのものでは不良が発生しなかった。
次に、上記媒体を用いて磁気記録再生装置を作製した。図15に磁気記録再生装置の斜視図を示す。筐体の内部にはスピンドル202が取り付けられ、このスピンドル202にリセス部を設けたパターンド磁気記録媒体201が回転可能に取り付けられる。媒体201の近傍のピボット203には、アクチュエータアーム204が保持され、このアクチュエータアーム204の先端にサスペンション205が取り付けられ、サスペンション205の下面にスライダー206が支持されている。スライダー206の先端に記録再生ヘッドが形成されている。磁気ヘッドはいわゆる複合型ヘッドであり、単磁極構造のライトヘッドと、GMR膜やTMR膜などを用いたリードヘッドを含む。アクチュエータアーム204はボイスコイルモータ(VCM)208により動作する。スライダー206はアンロード時にはランプ機構208に退避しており、スピンドル202により媒体201を回転させ、ロード時に媒体201上の任意の半径位置上でヘッドを浮上させた状態で位置決めする。209はカバーである。媒体201には各種のデジタルデータが垂直記録方式で磁気記録される。この装置の回路基板はヘッドICを備え、アクチュエータの駆動信号および、ヘッドを読み書き制御するための制御信号などを生成する。
上記装置を用いて、ヘッドのロード、アンロードを100回繰り返し、ヘッドのトラッキングができるかどうかを試験した。その結果、リセス量が1〜50nmのもの以外の媒体を搭載した装置では、トラッキング不良を起こすものがあり、最悪の場合にはヘッドクラッシュを起こして使用できなくなるものもあった。
(実施例2)
以下のようにして媒体を作製した。インプリントスタンパーのパターンを、媒体端部から1mm以内の領域に相当する部分にリセス部を作るようなパターンとした。リセス部は図3に模式的に示したような連続的なものとした。データ領域のパターンを、トラック状のものから、記録単位ごとの孤立マークが形成されるもの(狭義のパターンド磁気記録媒体)に変更した。基板サイズは1.8インチに変更した。製造プロセスは下記のように変更した。
基板上にFeCoTa軟磁性下地層[80nm]/Ta中間層[5nm]/Ruシード層[10nm]/CoCrPt−TiOx[15nm]/C[2nm]を成膜した。その後、媒体にSOGを塗布し、上記スタンパーを用いてインプリントを行い、SF6ガスによりパターンの底部を除去し、Arイオンミリング、SOG塗布埋め込み、Arイオンミリングを行い平坦化した。その後さらに、C保護層[2nm]を堆積した。このとき、スタンパーのリセス部のパターン高さを変化させて、加工後の媒体のリセス部の深さ43を0、1、10、50、80nmと変化させた。得られた媒体の断面構造をTEMで調べたところ、リセス深さが0nmのものを除いて、リセス部のC保護層がデータ領域のC保護層よりも1nm以上薄かった。これらの媒体を(実施例1)と同様のスピンスタンド試験に供した。その結果、リセス量が1〜50nmの媒体では不良がなかった。
また、これらの媒体を用いて(実施例1)と同様の記録再生装置を作製し、(実施例1)と同様の試験を行った。その結果、リセス量が1、10、50nmのもの以外の媒体を搭載した装置では、トラッキング不良を起こすものがあり、最悪の場合にはヘッドクラッシュを起こして使用できなくなるものがあった。
次に、インプリントスタンパーとして、図8に模式的に示すような、複数のリセス部対応パターンが分割されて形成されたものを用いた。リセス部間の間隔が50nm、100nm、200nm、1μm、10μm、100μm、500μmとなるようにした。リセス量は5nmとした。これらの媒体を(実施例1)と同様のスピンスタンド試験に供した。その結果、リセス部の間隔が100nm、200nm、1μm、10μm、100μmのものでは不良がなかった。
また、これらの媒体を用いて(実施例1)と同様の記録再生装置を作製し、(実施例1)と同様の試験を行った。その結果、リセス部の間隔が100nm、200nm、1μm、10μm、100μmのもの以外の媒体を搭載した装置では、トラッキング不良を起こすものがあり、最悪の場合にはヘッドクラッシュを起こして使用できなくなるものがあった。
(実施例3)
以下のようにして媒体を作製した。基板サイズは2.5インチに変更した。製造プロセスは下記のように変更した。
基板上にNiTa下地層[15nm]/Cr下地層[5nm]/CoCrPtB[25nm]を成膜した。この磁気記録層は、磁化容易軸が媒体面内にランダムにある、いわゆる面内記録層である。フォトレジストを塗布し、(実施例1)と同様のスタンパーを用いてインプリントを行った。その後、媒体端部から1mm以内の領域を無塵繊維でできた布で拭き取り、レジストの薄い領域を作った。次に、O2ガスによりパターンの底部を除去し、Arイオンミリング、O2アッシングによる残留レジスト除去を行った。その後、バイアススパッタによりSiO2を埋め込み、Arイオンミリングによる平坦化を行い、C保護層[4nm]を堆積した。このプロセスによって、図7に模式的に示すような、磁気記録層にリセス部が存在する媒体を作製できた。このとき、布の押し付け圧力、拭き取り回転数を変えた。また、布で拭き取る代わりに、レジストをスピンコータで塗布した際に、基板の回転を止めずにレジストの溶媒を媒体端部から1mm以内の領域に微量滴下し、滴下量を変化させ、振り切った。この工程により、端部のレジスト層は薄くなる。これらのプロセス後の媒体断面構造をTEMで調べたところ、加工後の磁気記録層のリセス部の深さ43が0、0.8、1、15、25nmとなっていた。これらの媒体を(実施例1)と同様のスピンスタンド試験に供した。その結果、リセス量が1〜25nmの媒体では不良がなかった。
また、これらの媒体を用いて(実施例1)と同様の記録再生装置を作製し、(実施例1)と同様の試験を行った。その結果、リセス量が1〜25nmのもの以外の媒体を搭載した装置では、トラッキング不良を起こすものがあり、最悪の場合にはヘッドクラッシュを起こして使用できなくなるものがあった。
次に、基板上に、NiTa下地層[15nm]/Cr下地層[5nm]/CoCrPtB[25nm]/C[3nm]を成膜した。次に、SOGを塗布し、(実施例1)と同様のスタンパーを用いてインプリントを行った。その後、SF6によりパターンの底部を除去し、Arイオンミリングを行った。この後、埋め込みのためにSOGを再度塗布した。その後、媒体端部から1mm以内の領域を無塵繊維でできた布で拭き取り、SOGの薄い領域を作った。次に、Arイオンミリングによる平坦化を行い、C保護層[2nm]を堆積した。このプロセスによって、図6に模式的に示すような、保護層にリセス部が存在する媒体を作製できた。このとき、布の押し付け圧力、拭き取り回転数を変えた。また、布で拭き取る代わりに、SOGの溶媒を媒体端部から1mm以内の領域に微量滴下し、滴下量を変化させた。これらのプロセス後の媒体断面構造をTEMで調べたところ、加工後の保護層のリセス部の深さ43が0、0.5、1、3、4nmとなっていた。これらの媒体を(実施例1)と同様のスピンスタンド試験に供した。その結果、リセス量が1〜4nmの媒体では不良がなかった。
また、これらの媒体を用いて(実施例1)と同様の記録再生装置を作製し、(実施例1)と同様の試験を行った。その結果、リセス量が1〜4nmのもの以外の媒体を搭載した装置では、トラッキング不良を起こすものがあり、最悪の場合にはヘッドクラッシュを起こして使用できなくなるものがあった。
本発明の実施形態に係るパターンド磁気記録媒体の模式的な断面図。 本発明の実施形態に係るパターンド磁気記録媒体の一種であるディスクリートトラック媒体の模式的な平面図。 本発明の実施形態に係るリセス部を有するパターンド磁気記録媒体の模式的な平面図。 本発明の実施形態に係るパターンド磁気記録媒体の模式的な断面図。 本発明の実施形態に係るパターンド磁気記録媒体のリセス部の模式的な断面図。 本発明の実施形態に係るパターンド磁気記録媒体の一例の断面図。 本発明の実施形態に係るパターンド磁気記録媒体の他の例の断面図。 本発明の実施形態に係る他のパターンド磁気記録媒体の端部の一部のみを示す平面図。 本発明の実施形態に係る他のパターンド磁気記録媒体の端部の一部のみを示す平面図。 本発明の実施形態に係るインプリントスタンパーの模式的な断面図。 本発明の実施形態に係るインプリントスタンパーの端部の一部のみを示す平面図。 本発明の実施形態に係るパターンド磁気記録媒体の製造方法の一例を示す断面図。 本発明の実施形態に係るパターンド磁気記録媒体の製造方法の他の例を示す断面図。 本発明の実施形態に係るパターンド磁気記録媒体の製造方法の他の例を示す断面図。 本発明の実施形態に係る磁気記録再生装置の斜視図。
符号の説明
11…基板、12…軟磁性下地層、13…磁気記録層、14…保護層、15…磁性体、16…非磁性体、17…潤滑層、21…記録トラック、22…サーボ領域、23…ユーザ領域、31…媒体、32…リセス部、41…基板の仕様半径から1mmを差し引いた領域、42…媒体端部から1mm以内の領域、43…リセス量、44…中心軸、101…インプリントスタンパー、102…パターン、103…パターン、121…媒体膜、122…エッチングマスク、123…除去部、133…除去部、201…媒体、202…スピンドル、203…ピボット、204…アクチュエータアーム、205…サスペンション、206…スライダー、207…ボイスコイルモータ、208…ランプ機構、209…カバー。

Claims (10)

  1. 基板上に形成された磁気記録層および保護層を含み、前記磁気記録層がトラックの形状にパターン化された磁性体とその間を埋める非磁性体とを含むパターンド磁気記録媒体であって、前記媒体端部から1mm以内の領域に媒体端部まで続くリセス部を有し、前記リセス部はデータ領域よりも1〜50nm深く形成されていることを特徴とするパターンド磁気記録媒体。
  2. 前記リセス部の保護層の厚さが、データ領域の保護層の厚さよりも1nm以上薄いことを特徴とする請求項1に記載のパターンド磁気記録媒体。
  3. 前記リセス部の磁性層の厚さが、データ領域の磁性層の厚さよりも1nm以上薄いことを特徴とする請求項1または2に記載のパターンド磁気記録媒体。
  4. 前記リセス部が複数に分割されて形成され、リセス部間の距離が100nm〜100μmの範囲に設定されていることを特徴とする請求項1ないし3のいずれか1項に記載のパターンド磁気記録媒体。
  5. 請求項1ないし4のいずれか1項に記載のパターンド磁気記録媒体のパターニングを行うスタンパーであって、前記スタンパーにおける媒体端部に相当する位置から1mm以内の領域に前記媒体のリセス部に対応するパターンを有することを特徴とするパターンド磁気記録媒体作製用スタンパー。
  6. 前記媒体のリセス部に対応するパターンが複数に分割されて形成され、パターン間の距離が100nm〜100μmの範囲に設定されていることを特徴とする請求項5に記載のパターンド磁気記録媒体作製用スタンパー。
  7. 請求項1ないし4のいずれか1項に記載のパターンド磁気記録媒体を製造するにあたり、前記媒体上にエッチングマスクを形成し、前記媒体の端部から1mm以内の領域で媒体端部まで続けて前記エッチングマスクを除去することを含むことを特徴とするパターンド磁気記録媒体の製造方法。
  8. 請求項1ないし4のいずれか1項に記載のパターンド磁気記録媒体を製造するにあたり、前記媒体上にパターン化された磁性体の間を埋める非磁性体を形成し、前記媒体の端部から1mm以内の領域で媒体端部まで続けて前記非磁性体を除去することを含むことを特徴とするパターンド磁気記録媒体の製造方法。
  9. 筐体と、前記筐体内に取り付けられたスピンドルと、前記スピンドルに回転可能に取り付けられた請求項1ないし4のいずれか1項に記載のパターンド磁気記録媒体と、前記パターンド磁気記録媒体上にスライダーによって浮上するように構成された記録再生ヘッドと、前記記録再生ヘッドを退避させるランプ機構とを有することを特徴とする磁気記録再生装置。
  10. 前記スライダーの浮上量が20nm以下であることを特徴とする請求項9に記載の磁気記録再生装置。
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