JP2009271973A - 磁気記録媒体および磁気記録再生装置 - Google Patents

磁気記録媒体および磁気記録再生装置 Download PDF

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Abstract

【課題】高い生産効率で製造でき、凹状の分離領域により磁性層からなる凸部間を分離でき、磁気ヘッドの浮上特性の安定性に優れた磁気記録媒体を提供する。
【解決手段】円盤状の基板の少なくとも一方の表面に、円環状の磁気記録領域Aと、磁気記録領域Aの縁部に沿って配置されたランディング領域Bとが備えられ、磁気記録領域Aに、磁性層からなる凸部43aと凸部43aの周囲に形成された凹状の分離領域44aとからなるデータパターン45が設けられたデータ領域41と、凸部43b、43cと分離領域44bとからなり、データパターン45と平面視で異なる形状を有するサーボパターン46が設けられたサーボ情報領域42とが備えられ、ランディング領域Bの少なくとも一部に、データパターン45の凸部43aの形状と同一の形状の凸部43dを有する凹凸パターン47が設けられている磁気記録媒体40とする。
【選択図】図1

Description

本発明は、ハードディスク装置等に用いられる磁気記録媒体および磁気記録再生装置に関するものである。
近年、磁気ディスク装置、フレキシブルディスク装置、磁気テープ装置等の磁気記録装置の適用範囲は著しく増大され、その重要性が増すと共に、これらの装置に用いられる磁気記録媒体について、その記録密度の著しい向上が図られつつある。特に、MRヘッドおよびPRML技術の導入以来、面記録密度の上昇はさらに激しさを増し、近年ではさらにGMRヘッド、TMRヘッドなども導入され、1年に約100%ものペースで増加を続けている。これらの磁気記録媒体については、今後更に高記録密度を達成することが要求されており、そのために磁性層の高保磁力化と高信号対雑音比(SNR)、高分解能を達成することが要求されている。また、近年では線記録密度の向上と同時にトラック密度の増加によって面記録密度を上昇させようとする努力も続けられている。
最新の磁気記録装置において、トラック密度は110kTPIにも達している。しかし、トラック密度を上げていくと、隣接するトラック間の磁気記録情報が互いに干渉し合い、その境界領域の磁化遷移領域がノイズ源となりSNRを損なうという問題が生じやすくなる。このことはそのままBit Error rateの低下につながるため記録密度の向上に対して障害となっている。面記録密度を上昇させるためには、磁気記録媒体上の各記録ビットのサイズをより微細なものとし、各記録ビットに可能な限り大きな飽和磁化と磁性膜厚を確保する必要がある。しかし、記録ビットを微細化していくと、1ビット当たりの磁化最小体積が小さくなり、熱揺らぎによる磁化反転で記録データが消失するという問題が生じる。
また、トラック密度を上げていくと、トラック間距離が近づくため、磁気記録装置には極めて高精度のトラックサーボ技術が要求されている。また、隣接トラックからの影響をできるだけ排除するため、記録を幅広く実行し、再生を記録時よりも狭く実行する方法が一般的に用いられている。この方法では、トラック間の影響を最小限に抑えることができる反面、再生出力を十分得ることが困難である。そのため、十分なSN比(SNR)を確保することが難しいという問題がある。
上述した熱揺らぎの問題を解決し、十分なSN比の確保、あるいは十分な出力の確保を達成する方法の一つとして、記録媒体表面にトラックに沿った凹凸を形成し、記録トラック同士を物理的または磁気的に分離することによってトラック密度を上げようとする試みがなされている。このような技術を以下にディスクリートトラック法、それによって製造された磁気記録媒体をディスクリートトラック媒体と呼ぶ。
ディスクリートトラック媒体の一例として、複数の凸部と各凸部を囲む凹部とを有する非磁性基板上に、軟磁性層と強磁性層を積層し、非磁性基板の形状を反映した凹凸が軟磁性層および強磁性層に形成され、磁気的に分断された強磁性層の凸部のみを記録領域とする磁気記録媒体が知られている(例えば、特許文献1参照)。
この磁気記録媒体によれば、軟磁性層での磁壁発生を抑制できるため、熱揺らぎの影響が出にくく、隣接する信号間の干渉もないので、ノイズの少ない高密度磁気記録媒体を形成できるとされている。
ディスクリートトラック媒体の製造方法としては、何層かの薄膜からなる磁気記録媒体を形成した後にトラックを形成する方法や、あらかじめ基板表面に直接、あるいはトラック形成のための薄膜層に凹凸パターンを形成した後に、磁気記録媒体の薄膜形成を行う方法がある(例えば、特許文献2,特許文献3参照)。このうち、前者の方法は、しばしば磁気層加工型とよばれる。一方で、後者はしばしばエンボス加工型とよばれる。
ディスクリート方式、または、ビットパターン方式の磁気記録媒体の製造方法としては、表面に凹凸形状を有する磁性層を形成した後、その凹部に非磁性材料を充填し、表面を平滑にするのが一般的である。磁気記録媒体の表面が平滑であると、磁気ヘッドの浮上特性の安定性が優れたものとなるため好ましい。しかしながら、この方法により磁気記録媒体を製造する場合、凹部に非磁性材料を充填して平滑化する際に、磁気記録媒体の表面を汚染させる可能性が高かった。また、凹部に非磁性材料を充填する場合、製造プロセスが複雑になり、手間がかかり、磁気記録媒体のコストアップにもつながる。
また、ディスクリート方式の磁気記録媒体の製造方法として、外部からのイオン注入あるいはレーザ照射などを行うことにより、非磁性基体上の連続した磁性層の所望の箇所の磁気的特性を局所的に変えて記録トラックを形成する方法もある(例えば、特許文献4参照)。この方法を採用した場合には、非磁性材料による充填を行わなくとも記録トラックを形成できるので、磁気記録媒体の表面は平滑である。
また、磁気ヘッドのランディングゾーンが形成されたディスクリートトラック媒体として、溝によって分離され記録トラックとして用いられるパターンが形成されたデータゾーンと、最外周に位置し前記パターンが形成されていない磁気ヘッドのランディングゾーンからなる磁気記録媒体が開示されている(例えば、特許文献5参照)。特許文献5に記載の技術によれば、ヘッドスライダのランディングゾーンがパターンの凹凸のない領域になっているので、ヘッドスライダの浮上安定性を改善できる。
ところで、磁気記録媒体を内蔵したハードディスクドライブでは、一般的に磁気記録媒体を5000rpm以上で回転させて、磁気記録媒体の表面に磁気ヘッドを浮上させている。ハードディスクドライブにおいて磁気記録媒体の回転が停止した場合、磁気ヘッドは浮上せず、磁気ヘッドと磁気記録媒体とが接触する。このとき、磁気ヘッドの磁気記録媒体と対向する面および磁気記録媒体の表面が十分に平滑であると、両者が強固に吸着して、再度、ハードディスクドライブを起動しても磁気記録媒体を回転させることができない場合がある。このためハードディスクドライブでは、磁気記録媒体が回転を停止した場合に、磁気ヘッドを磁気記録媒体の表面から自動的に浮かせ、また退避させる機構、または、磁気記録媒体表面の特定の箇所に、磁気ヘッドが接触しても吸着しないように、表面を荒らした領域(テクスチャ領域)を設けている。
特開2004−164692号公報 特開2004−178793号公報 特開2004−178794号公報 特開平5−205257号公報 特開2006−031850号公報
しかしながら、特許文献4に記載の技術は、記録トラック間を溝によって分離するものと比較して、記録トラック間の磁気的な分断が十分になされない恐れがあった。
また、特許文献5に記載の技術では、磁気ディスクの表面に磁気記録層のパターンの凹凸が形成されているため、記録トラックを溝によって分離できるが、磁気ヘッドの浮上特性の安定性が十分に得られない場合があった。
本発明は、このような事情に鑑みてなされたものであって、凹部に非磁性材料を充填して平滑化する工程を行うことなく容易に高い生産効率で製造でき、凹状の分離領域により磁性層からなる凸部間を分離でき、しかも、磁気ヘッドの浮上特性の安定性に優れ、高記録密度に対応できる磁気記録媒体を提供することを課題とする。
また、本発明は、磁気ヘッドの浮上量を低減させることができ、安定性が高く、記録密度の高い磁気記録再生装置を提供することを課題とする。
本発明者は、磁気記録媒体の製造方法として、磁性層の表面に磁気記録パターンに対応するマスク層を設け、マスク層に覆われていない磁性層を酸素等と化学反応させて、磁性層を部分的に非磁性化する方法を開発した。そして、本発明者はさらに鋭意研究を重ね、この方法を採用する場合には、非磁性化する前に磁性層の酸素等と化学反応される反応領域表面を僅かに除去した方が、酸素等と磁性層との反応性が増すことを見出した。
しかし、磁性層の反応領域表面の除去を行うと、得られた磁気記録媒体の表面には凹凸が形成されてしまう。磁気記録媒体の表面に凹凸が存在すると、磁気ヘッドの浮上特性の安定性が低下するため、磁気記録媒体の表面は平滑であることが好ましい。しかし、磁気記録媒体の表面を平滑にするために、凹部に非磁性材料を充填して平滑化すると、上述したように、磁気記録媒体の表面を汚染させる問題や、製造プロセスが複雑になる問題が生じる。
そこで、本発明者は、表面に凹凸を有する磁気記録媒体を用いたハードディスクドライブにおいて、磁気ヘッドが破損するケースが多発する問題を解決すべく解析した。その結果、磁気ヘッドが磁気記録媒体の磁気記録領域を浮上している場合、データ領域とサーボ情報領域との境界部において磁気ヘッドが振動することが分かった。また、磁気ヘッドが磁気記録媒体のランディング領域から磁気記録領域に移動した場合に、データ領域とサーボ情報領域との境界部において磁気ヘッドが振動し、磁気ヘッドが磁気記録媒体と瞬間的に接触して破損することを発見した。
具体的には、例えば、データパターンが規則的な凹凸形状とされ、サーボパターンが不規則な凹凸形状とされているディスクリート型磁気記録媒体では、記録トラックを溝によって磁気的に分離できるが、磁気ヘッドがサーボ情報領域からデータ領域に移動する際、または、データ領域からサーボ情報領域に移動する際に、磁気ヘッドの浮上の不安定性をまねきやすいことが分かった。
この不安定性は、データ領域におけるデータパターンの形状とサーボ情報領域におけるサーボパターンの形状とを最適化することにより、ある程度は緩和することができる。しかしながら、本願発明者の検討によると、データパターンおよびサーボパターンの形状を最適化したとしても、この不安定性を完全に解消することはできなかった。特に、磁気ヘッドがデータ領域からサーボ情報領域に突入する際の瞬間的な振動を抑制することは困難であった。また、磁気ヘッドが退避位置から磁気記録領域に移動した際で、かつ、データ領域からサーボ情報領域に突入する際に、磁気ヘッドが瞬間的に磁気記録媒体と接触することを防止することは困難であった。
この問題を解決するために、磁気記録媒体に、ランディング領域としてパターンの凹凸のない領域を設け、ランディング領域での磁気ヘッドの浮上量を高める方法が考えられる。しかしながら、パターンの形成されていないランディング領域を設けると、ランディング領域とデータ領域とにおける磁気ヘッドの浮上特性の差が大きくなり、磁気ヘッドがデータ領域からサーボ情報領域に突入する際に、磁気ヘッドと磁気記録媒体とが接触する可能性が高くなる。
また、ランディング領域の表面を荒らしてテクスチャ領域とすることにより、ランディング領域での磁気ヘッドの浮上量を平滑な場合より少し下げる方法が考えられる。しかしながら、表面を荒らしたランディング領域を設けた場合であっても、ランディング領域と磁気記録領域とにおいて磁気ヘッドの浮上特性を全く同じとすることは困難であり、磁気ヘッドの浮上特性の安定性が十分に得られなかった。
本発明者は、この問題を解決し、磁気ヘッドの浮上特性の安定性を向上させて、磁気ヘッドと磁気記録媒体との接触を防止するために、鋭意努力検討した。その結果、ランディング領域にデータ領域のデータパターンの凸部の形状と同一形状の凸部を有する凹凸パターンを設け、ランディング領域と磁気記録領域とにおける磁気ヘッドの浮上特性を近似させればよいことを見出した。このような磁気記録媒体では、ランディング領域から磁気記録領域に磁気ヘッドを移動させる前に、ランディング領域においてあらかじめ磁気ヘッドの浮上を安定させておき、その後、磁気ヘッドを磁気記録領域に移動させることにより、磁気ヘッドがランディング領域から磁気記録領域に移動したときにデータ領域とサーボ情報領域との境界部で生じる磁気ヘッドの振動を緩和できるとともに、磁気ヘッドがデータ領域からサーボ情報領域に突入する際に瞬間的に磁気ヘッドと磁気記録媒体とが接触することを防止できる。すなわち、本願発明は以下に関する。
(1)円盤状の基板の少なくとも一方の表面に、円環状の磁気記録領域と、前記磁気記録領域の縁部に沿って配置されたランディング領域とが備えられ、前記磁気記録領域に、磁性層からなる凸部と前記凸部の周囲に形成された凹状の分離領域とからなるデータパターンが設けられたデータ領域と、前記凸部と前記分離領域とからなり、前記データパターンと平面視で異なる形状を有するサーボパターンが設けられたサーボ情報領域とが備えられ、前記ランディング領域の少なくとも一部に、前記データパターンの凸部の形状と同一形状の凸部を有する凹凸パターンが設けられていることを特徴とする磁気記録媒体。
(2)前記ランディング領域が、実質的に前記サーボパターンの凸部の形状と同一形状の凸部を有さないことを特徴とする(1)に記載の磁気記録媒体。
(3)前記データ領域、前記サーボ情報領域、前記ランディング領域の各領域における前記分離領域の面積比率の最大値と最小値との差が、10%以下であることを特徴とする(1)または(2)に記載の磁気記録媒体。
(4)前記データ領域、前記サーボ情報領域、前記ランディング領域の各領域における前記分離領域の面積比率が、いずれも10%〜50%の範囲内であることを特徴とする(1)〜(3)の何れか1項に記載の磁気記録媒体。
(5)前記データ領域における凸部が、トラック部であることを特徴とする(1)〜(4)の何れか1項に記載の磁気記録媒体。
(6)前記凸部に対する前記分離領域の深さが、0.1nm〜15nmの範囲内であることを特徴とする(1)〜(5)の何れか1項に記載の磁気記録媒体。
(7)前記データパターンおよび前記凹凸パターンが、前記基板の円周方向に帯状に等間隔で延在する凸部および分離領域からなる規則的な凹凸形状を有するものであることを特徴とする(1)〜(6)の何れか1項に記載の磁気記録媒体。
(8)(1)〜(7)の何れか1項に記載の磁気記録媒体と、該磁気記録媒体を記録方向に駆動する駆動部と、記録部と再生部とからなる磁気ヘッドと、前記磁気ヘッドを前記磁気記録媒体に対して相対運動させる手段と、前記磁気ヘッドへの信号入力と前記磁気ヘッドからの出力信号再生を行うための記録再生信号処理手段とを具備してなることを特徴とする磁気記録再生装置。
(9)(1)〜(7)の何れか1項に記載の磁気記録媒体の製造方法であって、前記基板上に磁性層を形成する工程と、前記磁性層上の前記凸部となる領域にマスク層を形成する工程と、前記分離領域となる領域の前記磁性層の表層部を除去する工程と、前記表層部の除去された領域の前記磁性層の磁気特性を改質する工程と、前記マスク層を除去する工程とを少なくとも備えることを特徴とする磁気記録媒体の製造方法。
本発明の磁気記録媒体によれば、基板の少なくとも一方の表面に、凸部と分離領域とからなるデータパターン、サーボパターン、凹凸パターンが設けられたものであるが、前記ランディング領域の少なくとも一部に、前記データパターンの凸部の形状と同一形状の凸部を有する凹凸パターンが設けられているので、磁気ヘッドが磁気記録媒体のランディング領域から磁気記録領域に移動した場合に、データ領域とサーボ情報領域との境界部で生じる磁気ヘッドの振動が緩和される。したがって、本発明の磁気記録媒体は、磁気ヘッドの浮上特性の安定性に優れ、磁気ヘッドと磁気記録媒体との接触を防止できるものとなる。
また、本発明の磁気記録媒体は、磁気記録領域に、磁性層からなる凸部と前記凸部の周囲に形成された凹状の分離領域とからなるデータパターンが設けられたデータ領域と、前記凸部と前記分離領域とからなり、前記データパターンと平面視で異なる形状を有するサーボパターンが設けられたサーボ情報領域とが備えられているものであり、凹状の分離領域により磁性層からなる凸部間を分離でき、凸部間を確実に磁気的に分断できる。
さらに、本発明の磁気記録媒体は、基板の少なくとも一方の表面に、凸部と分離領域とからなるデータパターン、サーボパターン、凹凸パターンが設けられたものであるので、凹部に非磁性材料を充填して平滑化する工程を行う必要はなく、凹部に非磁性材料を充填して平滑化する工程を行う場合と比較して、容易に高い生産効率で製造できる。
また、本発明の磁気記録媒体は、磁気記録領域に、凸部と分離領域とからなり、データパターンと平面視で異なる形状を有するサーボパターンが設けられたサーボ情報領域が備えられたものであるので、磁気ヘッドがサーボ情報領域において対応するデータ領域のトラック情報及びセクタ情報を読み込み、データ領域において情報の読み書きを行うことができる。
また、本発明の磁気記録媒体は、凸部と分離領域とからなるサーボ情報領域を有するため、データ領域にサーボ情報を磁気的に書き込む(サーボライティングの)必要がなく、磁気記録媒体の生産性を高めることができる。
また、本発明の磁気記録再生装置は、本発明の磁気記録媒体を具備したものであり、磁気ヘッドの浮上特性の安定性が優れたものであるので、磁気ヘッドと磁気記録媒体との接触を防止でき、磁気ヘッドの浮上量を低減させることができ、安定した電磁変換特性を確保することが可能となり、記録密度の高いものとすることができる。
次に、本発明の磁気記録媒体およびその製造方法について、図面を参照しながら詳細に説明する。尚、以下の説明において参照する図面においては、図示される各部の大きさや厚さや寸法等は、実際の磁気記録媒体および磁気記録再生装置の寸法関係とは異なっている場合がある。
<ディスクリート型磁気記録媒体>
まず、本発明の磁気記録媒体の一例として、ディスクリート型磁気記録媒体の一例について説明する。
図1は、ディスクリート型磁気記録媒体の一例を説明するための平面図であり、図1(a)は図1(b)において矩形で示したディスクリート型磁気記録媒体の一部の領域Dのみを拡大して示した拡大模式図であり、図1(b)はディスクリート型磁気記録媒体の全体を示した模式図である。また、図2は、図1に示すディスクリート型磁気記録媒体の断面構造を説明するための断面図であり、ディスクリート型磁気記録媒体のデータ領域の一部を半径方向から見た拡大模式図である。なお、図2においては、説明を容易にするために基板と磁性層のみを示す。また、図3は、図1に示すディスクリート型磁気記録媒体上を磁気ヘッドが浮上している状態を説明するための模式図である。
図1に示すディスクリート型磁気記録媒体40は、図1(b)に示すように、円盤状の基板の一方の表面に、円環状の磁気記録領域Aと、磁気記録領域Aの外縁部に沿って円盤状の基板に対して同心円状に配置されたランディング領域Bとが備えられたものである。図1(a)に示すように、磁気記録領域Aには、データ領域41とサーボ情報領域42とが備えられている。なお、図1(b)においては、中心から放射状に延びる線で示された領域がサーボ情報領域42に該当し、放射状の線と線との間の領域がデータ領域41に該当する。図1(b)に示すように、磁気記録領域Aの大部分は、データ領域41となっており、データ領域41の面積と比較してサーボ情報領域42の面積が小さくなっている。
また、図1(b)に示すように、ディスクリート型磁気記録媒体40の表面には多数のデータ領域41が設けられているが、それらのデータ領域41は、サーボ情報領域42に記録されたトラック情報及びセクタ情報で位置付けがされている。
図1(a)に示された矢印Yは、ディスクリート型磁気記録媒体40の表面上における磁気ヘッドの移動位置および移動方向を示す。矢印Yで示すように円周方向に移動する磁気ヘッドは、まず、サーボ情報領域42において、対応するデータ領域41のトラック情報及びセクタ情報を読み込み、同一円周上に設けられたバーストパターン領域(不図示)においてトラック位置の微調整を行い、その後、データ領域41において情報の読み書きを行う。
図1に示すディスクリート型磁気記録媒体40は、図2に示すように、円盤状の基板1の表面に磁性層2が形成されたものであり、磁性層2の上には、保護膜層(図2においては図示略)が形成されており、さらに最表面には潤滑層(図2においては図示略)が形成されている。磁性層2は、面内磁性層でも垂直磁性層でもかまわないが、より高い記録密度を実現するためには垂直磁性層であることが好ましい。
図1および図2に示すように、データ領域41の磁性層2には、凸部43aと凸部43aの周囲に形成された凹状の分離領域44aとからなるデータパターン45が設けられている。データパターン45では、凹状の分離領域44aにより磁性層からなる凸部43a間が磁気的に分離されている。図1(a)に示すように、データパターン45を構成する凸部43aおよび分離領域44aは、基板の円周方向に帯状に等間隔で延在しており、規則的な凹凸形状とされている。
また、図1(a)に示すように、サーボ情報領域42には、磁性層からなる凸部43b、43cと、凸部43b、43cの周囲に形成された凹状の分離領域44bとからなるサーボパターン46が設けられている。サーボパターン46では、凹状の分離領域44bにより磁性層からなる凸部43b、43c間が磁気的に分離されている。サーボパターン46を構成する凸部43b、43cは、基板の直径方向に帯状に形成された帯状凸部43bと、点状に形成された点状凸部43cとからなる。サーボパターン46には、トラック情報およびセクタ情報がデジタル情報として記録されている。また、サーボパターン46は、不規則な凹凸形状とされており、データパターン45と平面視で異なる形状を有するものとなっている。
ランディング領域Bは、磁気ヘッドが図1(a)および図1(b)に示す退避位置Cから磁気記録領域Aに移動する前に、磁気ヘッドの浮上を安定させるために設けられたものである。ランディング領域Bの幅は、特に限定されないが、磁気ヘッドの浮上を効果的に安定させるためには、ヘッドスライダの幅と同程度以上とすることが好ましい。
本実施形態のディスクリート型磁気記録媒体40においては、図1(a)に示すように、ランディング領域Bの全域に、磁性層からなる凸部43dと凸部43dの周囲に形成された凹状の分離領域44dとからなる凹凸パターン47が設けられている。凹凸パターン47では、凹状の分離領域44dにより磁性層からなる凸部43d間が磁気的に分離されている。凹凸パターン47を構成する凸部43dおよび分離領域44dは、基板の円周方向に帯状に等間隔で延在しており、凹凸パターン47とデータパターン45とが同一形状となっている。したがって、ランディング領域Bには、サーボ情報領域42に設けられているサーボパターン46と同一形状の部分が実質的に含まれていない。
なお、凹凸パターン47とデータパターン45とは同一形状であることが好ましいが、凹凸パターン47がデータパターン45の凸部43a形状と同一の形状の凸部43dを有するものであればよい。ここで、凹凸パターン47の凸部43d形状とデータパターン45の凸部43a形状とが同一であるとは、凹凸パターン47の凸部43d形状とデータパターン45の凸部43a形状とが完全に同一である場合のみではなく、相似形状である場合も含まれる。相似形状である場合としては、例えば、凸部の延在方向の長さが異なっている場合などが挙げられる。
また、本実施形態のディスクリート型磁気記録媒体40においては、データ領域41における凸部43aをトラック部とすること、すなわち、ディスクリート方式の磁気記録媒体とすることが好ましい。
また、本実施形態のディスクリート型磁気記録媒体40においては、図2に示すように、データ領域41およびランディング領域Bにおける凸部43a、43dの幅Wは、記録密度を高めるために200nm以下であることが好ましく、凹状の分離領域44a、44dの幅Lは100nm以下とすることが好ましい。従って、トラックピッチP(=凸部の幅W+分離領域の幅d)は300nm以下のできるだけ狭い範囲であることが好ましい。
また、本実施形態においては、データ領域41、サーボ情報領域42、ランディング領域Bの各領域における凸部に対する分離領域の深さ(図2においては符号dで示す)が同じであって、いずれも0.1nm〜15nmの範囲内であることが好ましい。上記の分離領域の深さが0.1nm〜15nmの範囲内であると、隣接する凸部間をより一層確実に磁気的に分断できるとともに、より一層安定した磁気ヘッドの浮上特性が得られるものとなる。
上記の分離領域の深さが0.1nm未満である場合、隣接するトラック部間の磁気的な分断が十分になされない恐れがある。また、上記の分離領域の深さが15nmを超える場合、ディスクリート型磁気記録媒体40の表面と磁気ヘッドとの間に生ずる空気の流れが不安定となり、磁気ヘッドの浮上特性が極度に悪化する恐れがある。
データ領域41、サーボ情報領域42、ランディング領域Bの各領域における凹状の分離領域は、磁性層2の所定の箇所の表層部が除去されることによって形成されている。図2に示すように、分離領域の下部は、非磁性化等により磁気特性が低下した磁気特性低下領域48とされている。したがって、本実施形態のディスクリート型磁気記録媒体40においては、磁気特性低下領域48の磁気特性が低下されていることと、凹状の分離領域によって磁性層2が分離されていることとの相乗効果によって、隣接する凸部と磁気的に分断された凸部が形成されている。
なお、本発明において隣接する凸部と磁気的に分断された凸部とは、図2に示すように、磁性層2がディスクリート型磁気記録媒体40の表面側から見て分離されていれば、磁性層2の底部において分離されていなくとも、本発明の目的を達成することが可能であり、本発明において、隣接する凸部と磁気的に分断された凸部の概念に含まれる。
また、本発明のディスクリート型磁気記録媒体40においては、図1(a)に示すように、ランディング領域Bの全域にデータパターン45と同一形状からなる凹凸パターン47が設けられていることが好ましい。しかしながら、本発明の効果を有するためには、ランディング領域Bの少なくとも一部に、データパターン45の凸部43aの形状と同一形状の凸部43dを有する凹凸パターン46が設けられていればよく、ランディング領域Bに、凹凸パターン46の設けられていない領域や、データパターン45と同一形状でないパターンが設けられている領域があってもよい。したがって、サーボ情報領域42のサーボパターン46がランディング領域Bに含まれることについても、それがわずかであり、凹凸パターン47とデータパターン45との形状の近似が実質的に確保され、本願発明の効果が得られれば許容される。
ランディング領域Bの一部にのみ、データパターン45の凸部43aの形状と同一形状の凸部43dを有する凹凸パターン46が設けられている場合、データ領域41における分離領域44aの面積比率b((分離領域44aの面積/データ領域41の面積)×100)と、ランディング領域Bにおける分離領域44dの面積比率c((分離領域44の面積/ランディング領域の面積)×100)との差(b−c)が、プラスマイナス10%(−10%≦b−c≦+10%)の範囲であることが好ましい。
磁気ヘッドの浮上量は、磁気ヘッドが取り付けられているヘッドスライダが受ける風圧が変化することにより変化する。よって、ヘッドスライダと対向するディスクリート型磁気記録媒体40上における凸部と分離領域との面積比率が変化すると、ヘッドスライダが受ける風圧が変化して、磁気ヘッドの浮上量が変化する。したがって、磁気ヘッドの浮上量を安定させるためには、ディスクリート型磁気記録媒体40上における凸部と分離領域との面積比率のばらつきが少ない程好ましい。
データ領域41における分離領域44aの面積比率bとランディング領域Bにおける分離領域44dの面積比率cとの差が上記範囲内である場合、ディスクリート型磁気記録媒体40上における凸部と分離領域との面積比率のばらつきが少ないものとなるので、磁気ヘッドがランディング領域Bから磁気記録領域Aに移動した際における磁気ヘッドの浮上特性をより一層安定化させることができるとともに、磁気ヘッドがデータ領域41からサーボ情報領域42に突入する際の磁気ヘッドの振動を減らし、瞬間的に磁気ヘッドが磁気記録媒体と接触することをより効果的に防止できる。
また、サーボ情報領域42における分離領域44bの面積比率a((分離領域44bの面積/サーボ情報領域42の面積)×100)と、データ領域41における分離領域44aの面積比率bと、ランディング領域Bにおける分離領域44dの面積比率cの各面積比率における最大値と最小値との差は10%以下であることが好ましい。この場合、ディスクリート型磁気記録媒体40上における凸部と分離領域との面積比率のばらつきが非常に少ないものとなるので、より一層磁気ヘッドの浮上特性の安定性に優れるものとなる。
また、サーボ情報領域42における分離領域44bの面積比率aと、データ領域41における分離領域44aの面積比率bとが、以下に示す式(1)を満足するとともに、サーボ情報領域42における分離領域44bの面積比率aと、ランディング領域Bにおける分離領域44dの面積比率cとが、以下に示す式(2)を満足することが好ましい。
b−(b/10)≦a≦b+(b/10) ・・・(1)
c−(c/10)≦a≦c+(c/10) ・・・(2)
例えば、データ領域41における分離領域44aの面積比率bおよびランディング領域Bにおける分離領域44dの面積比率cがいずれも15%(凸部の面積比率85%)である場合、サーボ情報領域42における分離領域44bの面積比率aが13.5%〜16.5%の範囲内であることが好ましい。サーボ情報領域42における分離領域44bの面積比率aを上記式(1)および式(2)を満たす範囲内とすることにより、磁気ヘッドがランディング領域Bから磁気記録領域Aに移動したり、サーボ情報領域42からデータ領域41に移動したり、また、その逆の移動をしたりした場合に、磁気ヘッドの浮上特性の不安定化をまねくことなく、磁気ヘッドがディスクリート型磁気記録媒体40に接触することを効果的に防止できる。
また、データ領域41、サーボ情報領域42、ランディング領域Bの各領域における分離領域の面積比率(分離領域の面積/各領域の面積)×100)が、いずれも10%〜50%の範囲内であることが好ましい。上記各領域における分離領域の面積比率を、いずれも10%〜50%の範囲内とすることにより、磁気ヘッドをより一層安定して浮上させることができると共に、より一層優れた電磁変換特性を得ることが可能となる。
上記各領域における分離領域の面積比率を10%未満にすると、磁気ヘッドの浮上特性は安定するものの、データ領域41におけるトラック間の分離が不十分となる恐れがある。また、上記各領域における分離領域の面積比率が50%を超えると、凹状の分離領域により生ずる空気の渦により、磁気ヘッドの浮上が不安定になる恐れがある。
さらに、データ領域41、サーボ情報領域42、ランディング領域Bの各領域における分離領域の面積比率(分離領域の面積/各領域の面積)×100)が、いずれも10%〜50%の範囲内であり、かつ、サーボ情報領域42における分離領域44bの面積比率aが上記式(1)および式(2)を満たす範囲内さるものとすることにより、ディスクリート型磁気記録媒体40の表面に磁気ヘッドをより安定して浮上させることができると共に、より優れた電磁変換特性を得ることが可能となる。
ここで、図1に示すディスクリート型磁気記録媒体40と、ディスクリート型磁気記録媒体40の表面上を浮上しながら移動する磁気ヘッドとの関係について説明する。
図3に示す磁気ヘッド26は、ヘッドジンバルアセンブリのサスペンションアーム21の先端側に設けられたヘッドスライダ24上に設けられている。磁気ヘッド26は、ヘッドスライダ24の斜面が形成されているリーディング側と反対側のトレーディング側におけるディスクリート型磁気記録媒体40に近い部分に配置されている。磁気ヘッド26は、図3に示すように、ディスクリート型磁気記録媒体40の表面上を浮上しながら移動する。
磁気ヘッド26の取り付けられているヘッドスライダ24の大きさは0.5〜2mm角程度とされている。ヘッドスライダ24は、図3に示すように、傾けた姿勢でディスクリート型磁気記録媒体40の表面を走行するため、その対向面の全体においてディスクリート型磁気記録媒体40の表面の凹凸の影響を受けるわけではない。発明者らの研究によると、通常のヘッドスライダにおいては、500μm角程度の対向面領域が磁気記録媒体表面の凹凸の影響を受けることが明らかになった。また、通常、凹凸パターン47、データパターン45、サーボパターン46の各パターンは、数十から数百nmのピッチで形成される。したがって、ディスクリート型磁気記録媒体40の表面に形成されたパターンは、ヘッドスライダ24の対向面領域である500μm角程度の領域に対して十分に小さいものとなり、これらのパターンを構成する分離領域の面積比率(凹凸の比)は、ヘッドスライダ24の大きさによって平均化される。
よって、『上記各領域における分離領域の面積比率』とは、実質的には『ディスクリート型磁気記録媒体40のヘッドスライダ24との対向面領域における分離領域の面積比率』を意味する。
また、本実施形態のディスクリート型磁気記録媒体40においては、基板1として、Alを主成分とした例えばAl−Mg合金等のAl合金基板や、通常のソーダガラス、アルミノシリケート系ガラス、結晶化ガラス類シリコン、チタン、セラミックス、各種樹脂からなる基板など、円盤状基板であれば任意のものを用いることができる。中でもAl合金基板や結晶化ガラス等のガラス製基板またはシリコン基板を用いることが好ましい。またこれら基板の平均表面粗さ(Ra)は、1nm以下、さらには0.5nm以下であることが好ましく、中でも0.1nm以下であることが好ましい。
また、磁性層2は、Coを主成分とする合金から形成するのが好ましい。
例えば、面内磁気記録媒体用の磁性層としては、非磁性のCrMo下地層と強磁性のCoCrPtTa磁性層からなる積層構造が利用できる。
また、垂直磁気記録媒体用の磁性層としては、例えば、軟磁性材料からなる裏打ち層と、配向制御膜と、磁性膜とを積層したものなどを利用することができる。
裏打ち層としては、FeCo合金(FeCoB、FeCoSiB、FeCoZr、FeCoZrB、FeCoZrBCuなど)、FeTa合金(FeTaN、FeTaCなど)、Co合金(CoTaZr、CoZrNB、CoBなど)等からなるものが挙げられる。裏打ち層は、積層構造であることが好ましく、例えば、裏打ち層を構成する軟磁性膜の間にRu、Re、Cuのいずれかからなる中間層を設け、所定の厚さにすることで、上下に設けられた軟磁性膜を反強磁性結合させることができる。
また、配向制御膜としては、Pt、Pd、NiCr、NiFeCrなどからなるものが挙げられる。
磁性膜としては、60Co−15Cr−15Pt合金や70Co−5Cr−15Pt−10SiO合金からなるものが挙げられる。また、磁性膜としては、グラニュラ構造の磁性材料からなるものを用いることが好ましい。ここで、グラニュラ構造の磁性材料とは、磁性材料粒子の周囲を酸化物が覆った構造を有する磁性材料である。グラニュラ構造に含まれる酸化物としては、上記のSiO2の他、Ti酸化物、W酸化物、Cr酸化物、Co酸化物、Ta酸化物、Ru酸化物などが用いられる。
グラニュラ構造の磁性材料は、磁性結晶が非磁性相で分離されているため、磁性粒子間の磁気的相互作用が微弱であり、かつ、磁性結晶粒が微細であるので極めて低ノイズの磁性層を形成できる。また、グラニュラ構造の磁性材料からなる磁性膜を酸素やオゾンで非磁性化処理した場合、粒界に存在する酸化物を、選択的にフッ素系ガスを用いた反応性イオンエッチング装置などによりエッチングでき、磁性膜中のCoなどの金属と酸素やオゾンとの酸化反応が促進でき、より効率よく磁性膜の磁気特性を変化させることができ、磁性膜が非磁性化されてなる磁気特性低下領域48を形成する際の反応性を高めることができる。
また、磁性層2は、グラニュラ構造の磁性層とその上の非グラニュラ構造の磁性層とからなる2層構造としてもよい。
磁性層2の厚さは、3nm以上20nm以下、好ましくは5nm以上15nm以下とする。磁性層2は、使用する磁性合金の種類と積層構造に合わせて、十分なヘッド出入力が得られるように形成すればよい。また、磁性層2は、再生の際に一定以上の出力を得るにはある程度以上の膜厚が必要であり、一方で記録再生特性を表す諸パラメーターは出力の上昇とともに劣化するのが通例であるため、最適な膜厚に設定する必要がある。
<ディスクリート型磁気記録媒体の製造方法>
次に、本発明の磁気記録媒体の製造方法として、図1〜図3に示す本実施形態のディスクリート型磁気記録媒体の製造方法を例に挙げて詳細に説明する。
図4は、図1〜図3に示す本実施形態のディスクリート型磁気記録媒体の製造方法を説明するための概略工程図である。
まず、図4(a)に示すように、円盤状基板1上に、スパッタ法などにより磁性層2を形成する。次いで、図4(b)に示すように、磁性層2上に炭素マスク層3を形成する。
炭素マスク層3は、スパッタリング法、またはCVD法により成膜することができるが、CVD法を用いた方がより緻密性の高い炭素膜を成膜することができる。
炭素マスク層3は、酸素ガスを用いたドライエッチング(反応性イオンエッチングまたは反応性イオンミリング)を容易に行うことができるものであるため、磁性層2上に炭素マスク層3を設けることにより、後述するレジスト層を除去する工程における残留物を減らすことができ、磁性層2表面の汚染を減少させることができる。
炭素マスク層3の膜厚は5nm〜40nmの範囲内とするのが好ましく、より好ましくは10nm〜30nmの範囲内とする。炭素マスク層3の膜厚が5nmより薄いと、炭素マスク層3のエッジ部分がだれて、円盤状基板1上に形成される各パターンの形成特性が悪化する恐れがある。また、磁性層2の一部を非磁性化する際に、酸素やオゾンが、炭素マスク層3と炭素マスク層3上に形成されるレジスト層とを透過して磁性層2に侵入し、磁性層2の磁気特性を悪化させる恐れがある。一方、炭素マスク層3が40nmより厚くなると、炭素マスク層3のエッチング時間が長くなり、生産性が低下する。また、炭素マスク層3が40nmより厚くなると、炭素マスク層3をエッチングする際の残渣が磁性層2の表面に残留しやすくなる。
次に、図4(c)に示すように、炭素マスク層3の上にレジスト層4を形成し、図4(d)に示すように、レジスト層4に円盤状の基板1上に形成される各パターンのネガパターンを形成する。ここで形成するネガパターンとは、各パターンを構成する凹状の分離領域に対応する凹部をレジスト層4に形成したものである。
レジスト層4にネガパターンを形成する方法としては、通常のフォトリソグラフィー技術を用いることができるが、図4(d)に示すように、レジスト層4にスタンプ5を用いて、各パターンの形状を転写する方法を用いるのが作業効率の点から好ましい。
また、本製造工程では、スタンプ5を用いてネガパターンを形成した後にレジスト層4の凹部に残されるレジスト層8の厚さが0〜20nmの範囲内であることが好ましい。レジスト層4の凹部に残ったレジスト層8の厚さをこの範囲とすることにより、炭素マスク層3および磁性層2のエッチング工程において、炭素マスク層3のエッジの部分のダレを無くし、炭素マスク層3のミリングイオンに対する遮蔽性を向上させ、また、炭素マスク層3による各パターンの形成特性を向上させることができる。
次に、図4(e)に示すように、ネガパターンを形成した後に残ったレジスト層8と、炭素マスク層3の各パターンを構成する凹状の分離領域に対応する部分とを除去する。このことにより、磁性層2上の凸部となる領域に炭素マスク層3とレジスト層4とからなるマスク層が形成される。
スタンプ5を用いてネガパターンを形成した後に残ったレジスト層8は、反応性イオンエッチング、イオンミリングなどのドライエッチングにより除去できる。また、炭素マスク層3の各パターンを構成する凹状の分離領域に対応する部分は、反応性イオンエッチング、イオンミリングなどのドライエッチングにより除去できる。
なお、本実施形態においては、レジスト層4に用いる材料を、放射線照射により硬化性する材料とし、レジスト層4にスタンプ5を用いてパターンを転写する工程に際して、または、パターン転写工程の後に、レジスト層4に放射線を照射するのが好ましい。
このような製造方法を用いることにより、レジスト層4に、スタンプ5の形状を精度良く転写することが可能となる。また、炭素マスク層3のエッチング工程において、炭素マスク層3のエッジの部分のダレを無くすことができ、炭素マスク層3のミリングイオンに対する遮蔽性を向上させ、また、炭素マスク層3による各パターンの形成特性を向上させることができる。
なお、本発明で用いる放射線とは、熱線、可視光線、紫外線、X線、ガンマ線等の広い概念の電磁波である。また、放射線照射により硬化性を有する材料とは、例えば、熱線に対しては熱硬化樹脂、紫外線に対しては紫外線硬化樹脂である。
本製造工程では、レジスト層4にスタンプ5を用いてパターンを転写する工程に際して、レジスト層4の流動性が高い状態で、レジスト層4にスタンプ5を押圧し、その押圧した状態で、レジスト層4に放射線を照射することによりレジスト層4を硬化させ、その後、スタンプを5レジスト層4から離すことにより、スタンプ5の形状を精度良く、レジスト層4に転写することが可能となる。
レジスト層4にスタンプ5を押圧した状態で、レジスト層4に放射線を照射する方法としては、スタンプ5の反対側、すなわち基板1側から放射線を照射する方法、スタンプ5の材料として放射線を透過できる物質を選択し、スタンプ5側から放射線を照射する方法、スタンプ5の側面から放射線を照射する方法、熱線のように固体に対して伝導性の高い放射線を用いて、スタンプ材料または基板1からの熱伝導により放射線を照射する方法を用いることができる。この場合、特に、レジスト材料としてノボラック系樹脂、アクリル酸エステル類、脂環式エポキシ類等の紫外線硬化樹脂を用い、スタンプ材料として紫外線に対して透過性の高いガラスもしくは樹脂を用いるのが好ましい。
また、本製造工程では、レジスト材料として、特に、SiO2系のレジスト材料を用いるのが好ましい。SiO2系のレジスト材料は、酸素ガスを用いたドライエッチングに対して耐性が高く、よって炭素マスク層3にイオンミリングを用いてネガパターンを形成するに際して像のぼけを低減することができる。すなわち、炭素マスク層3は、酸素ガスを用いたドライエッチングによって容易に加工が可能であり、一方で、SiO2系のレジスト材料は、酸素ガスを用いたドライエッチングに対して耐性が高い。このため、ドライエッチングにより炭素マスク層3を垂直に切り立った形状に加工することが可能となり、シャープな各パターンの形状が得られる。
次に、図4(f)に示すように、炭素マスク3が除去されて露出した各パターンを構成する凹状の分離領域となる領域の磁性層2の表層部を0.1nm〜15nmの範囲内の深さで、例えばイオンミリング6により除去する。
炭素マスク層3が除去されて露出した磁性層2の表層部は、磁性層2の上に積層されていた炭素マスク層3や大気の影響によって変質している場合がある。磁性層2が変質していと、磁性層2の非磁性化反応が効果的に作用しない場合がある。
炭素マスク層3が除去されて露出した磁性層2の表層部は、例えば炭素マスク層3を反応性イオンエッチングなどのドライエッチングにより除去した後に、引き続き、イオンミリング6などのドライエッチングを行う方法により除去できる。このような方法を採用することにより、表層部の除去後に残された磁性層2のエッジ部を垂直に形成することが可能となる。これは、磁性層2の上の炭素マスク層3が垂直に切り立った形状であるため、その下の磁性層2も同様の形状となるからである。このような工程を採用することにより、フリンジ特性の優れた磁性層2を形成することができる。
なお、本製造工程では、炭素マスク層3の反応性イオンエッチングを、酸素ガスを用いて行うことが好ましく、磁性層2のイオンミリング6を、アルゴン、窒素等の不活性ガスを用いて行うことが好ましい。すなわち、炭素マスク層3のドライエッチングと、磁性層2のドライエッチングとを、それぞれ最適なものに変えることが好ましい。
また、磁性層2の非磁性化を行う前に、炭素マスク3が除去されて露出した磁性層2の非磁性化される領域の表面をフッ素系ガスに暴露するのが好ましい。このような処理を行うことにより、非磁性化される磁性層2の表面の反応性を高めることができ、非磁性化反応をより効率的に実現することが可能となる。
次に、表層部の除去された領域7の磁性層2の磁気特性を改質して非磁性化し、磁気特性低下領域48を形成する。磁性層2の非磁性化(改質)は、例えば酸素やオゾンを暴露する方法、あるいはレーザを照射する方法などによって行うことができる。本製造工程では、磁性層2の非磁性化を行う前に、表層部の除去された領域7を、フッ素系ガスに暴露するのが好ましい。
磁性層2の非磁性化の後、図4(g)に示すように、磁性層2の上に設けられているレジスト4および炭素マスク層3を除去することによりマスク層を除去する。レジスト層4および炭素マスク層3は、ドライエッチング、反応性イオンエッチング、イオンミリングなどの手法を用いて除去することが好ましい。
マスク層を除去した後、図4(h)に示すように、磁性層2にArなどの不活性ガス11を照射して、磁性層2の表層部を1〜2nmの範囲内でエッチング除去することが好ましい。このことにより、磁性層2の非磁性化処理を行うことによって、磁性層2の表面が粗面化されている場合であっても、粗面化された磁性層2の表面を除去することができる。
次いで、図4(i)に示すように、磁性層2上に保護膜層9を形成することが好ましい。通常、保護膜層9はスパッタ法もしくはCVD法により形成される。
保護膜層9としては、炭素(C)、水素化炭素(HxC)、窒素化炭素(CN)、アルモファスカーボン、炭化珪素(SiC)等の炭素質層やSiO2、Zr23、TiNなど、通常用いられる保護膜層材料を用いることができる。また、保護膜層9が2層以上の層から構成されていてもよい。
保護膜層9の膜厚は10nm以下とすることが好ましい。保護膜層9の膜厚が10nmを越えると磁気ヘッド26と磁性層2との距離が大きくなり、十分な出入力信号の強さが得られなくなる恐れがある。
さらに、保護膜層9の上には潤滑層(図示略)を形成することが好ましい。潤滑層に用いる潤滑剤としては、フッ素系潤滑剤、炭化水素系潤滑剤及びこれらの混合物等が挙げられ、通常1〜4nmの厚さで形成される。
このようにして、図1〜図3に示すディスクリート型磁気記録媒体40が製造される。
本実施形態のディスクリート型磁気記録媒体40は、基板1の一方の表面に、凸部と凹状の分離領域とからなるデータパターン45、サーボパターン46、凹凸パターン47の各パターンが設けられたものであるが、ランディング領域Bの全域に、データパターン45と同一形状の凹凸パターン47が設けられているので、データ領域41およびランディング領域Bにおける磁気ヘッド26の浮上特性を近似させることができ、ディスクリート型磁気記録媒体40の表面上の大部分上における磁気ヘッド26の浮上特性が近似しているものとなる。その結果、磁気ヘッド26がランディング領域Bから磁気記録領域Aに移動した場合に、データ領域41とサーボ情報領域42との境界部で生じる磁気ヘッド26の振動が緩和される。したがって、本実施形態のディスクリート型磁気記録媒体40は、磁気ヘッド26の浮上特性の安定性に優れ、磁気ヘッド26とディスクリート型磁気記録媒体40との接触を防止できるものとなる。
さらに、本実施形態のディスクリート型磁気記録媒体40においては、データパターン45および凹凸パターン47が規則的な凹凸形状とされているので、非常に磁気ヘッド26の浮上特性の安定性に優れたものとなる。
また、本実施形態のディスクリート型磁気記録媒体40は、磁気記録領域Aに、磁性層2からなる凸部43aと凸部43aの周囲に形成された凹状の分離領域44aとからなるデータパターン45が設けられたデータ領域41と、凸部と分離領域とからなり、データパターン45と平面視で異なる形状を有するサーボパターン46が設けられたサーボ情報領域42とが備えられたものであり、凹状の分離領域により磁性層2からなる凸部間を分離でき、凸部間を確実に磁気的に分断できる。
さらに、本実施形態のディスクリート型磁気記録媒体40は、基板1の一方の表面に、凸部と分離領域とからなるデータパターン45、サーボパターン46、凹凸パターン47の各パターンが設けられたものであるので、凹部に非磁性材料を充填して平滑化する工程を行う必要はなく、凹部に非磁性材料を充填して平滑化する工程を行う場合と比較して、容易に高い生産効率で製造できる。
また、本実施形態のディスクリート型磁気記録媒体40の製造方法は、基板1上に磁性層2を形成する工程と、磁性層2上の凸部となる領域に炭素マスク層3とレジスト層4とからなるマスク層を形成する工程と、分離領域となる領域の磁性層2の表層部を除去する工程と、表層部の除去された領域7の磁性層2を非磁性化する工程と、マスク層を除去する工程とを備える方法であり、分離領域となる領域の磁性層2の表層部を除去してから磁性層2の非磁性化を行うので、非磁性化される磁性層2の表面の反応性を高めることができ、非磁性化反応を効率的に行うことができる。
なお、上述した実施形態においては、本発明の磁気記録媒体の一例としてディスクリート方式磁気記録媒体を例にして具体的に説明したが、本発明の磁気記録媒体は、ディスクリート方式、または、ビットパターン方式の磁気記録媒体の両方に適用が可能である。
さらに、本発明において凸部と分離領域とからなる各パターンは、1ビットごとに一定の規則性をもって配置された、いわゆるビットパターン方式によるものであってもよい。
また、上述した実施形態においては、基板の一方の表面に、磁気記録領域とランディング領域とが設けられた磁気記録媒体を例に挙げて説明したが、基板の両方の表面に磁気記録領域とランディング領域とが設けられていてもよい。
また、上述した実施形態においては、円環状の磁気記録領域の外縁部に沿ってランディング領域が配置されていたが、ランディング領域は、磁気記録領域の内縁部に沿って配置されていてもよい。
<磁気記録再生装置>
次に、本発明の磁気記録再生装置について例を挙げて説明する。
図5は、本発明の磁気記録再生装置の一例を示した概略斜視図であり、図6は、図5に示した磁気記録再生装置に備えられているヘッドジンバルアセンブリを示した概略模式図である。
図5に示す磁気記録再生装置は、図1に示すディスクリート型磁気記録媒体40と、これを記録方向に駆動する媒体駆動部34と、ヘッドジンバルアセンブリ20に取り付けられた磁気ヘッド26と、磁気ヘッド26をディスクリート型磁気記録媒体40に対して相対運動させるヘッド駆動部33と、磁気ヘッド26への信号入力と磁気ヘッド26からの出力信号再生とを行うための記録再生信号系32(記録再生信号処理手段)とを具備したものである。
ヘッドジンバルアセンブリ20は、図6に示すように、金属製の薄板からなるサスペンションアーム21と、サスペンションアーム21の先端側に設けられたヘッドスライダ24と、ヘッドスライダ24上に設けられた磁気ヘッド26と、信号線25によって導電接続された制御手段(図示略)とを有する。
磁気ヘッド26は、ヘッドスライダ24の斜面が形成されているリーディング側と反対側のトレーディング側におけるディスクリート型磁気記録媒体40に近い部分に配置されている。
磁気ヘッド26は、記録部と再生部からなるものである。磁気ヘッド26としては、再生素子として巨大磁気抵抗効果(GMR;Giant Magneto Resistive)を利用したMR(magnetoresistance)素子だけでなく、トンネル磁気抵抗効果(TMR;Tunnel−type Magneto Resistive)を利用したTMR素子などを有する、高記録密度に適したヘッドを用いることができる。また、TMR素子を用いることによって、さらなる高密度記録化が可能となる。
図5に示す磁気記録再生装置は、図1に示すディスクリート型磁気記録媒体40を備えたものであるので、磁気ヘッド26の浮上量を低減させることができ、安定性が高く、記録密度の高いものとなる。
例えば、磁気ヘッド26の浮上量を従来よりも低い0.005μm〜0.020μmの高さで浮上させると、出力が向上して高い装置SNRが得られ、大容量で信頼性の高い磁気記録装置を提供できる。
また、図5に示す磁気記録再生装置は、磁性層からなる凸部と凹状の分離領域とからなるパターンが設けられたディスクリート型磁気記録媒体40を備えたものであるので、隣接トラックからの影響を受けにくく、記録を幅広く実行して再生を記録時よりも狭く実行しなくても、再生ヘッド幅と記録ヘッド幅とをほぼ同じ幅にして動作させることができる。したがって、図5に示す磁気記録再生装置においては、再生ヘッド幅を記録ヘッド幅よりも狭くした場合と比較して、高い再生出力と高い信号対雑音比(SNR)とが得られる。
さらに、図5に示す磁気記録再生装置において、磁気ヘッド26の再生部をGMRヘッドあるいはTMRヘッドで構成することにより、高記録密度においても十分な信号強度が得られ、高記録密度を持った磁気記録再生装置となる。
また、図5に示す磁気記録再生装置に、最尤復号法による信号処理回路を組み合わせた場合には、さらに記録密度を向上でき、例えば、トラック密度100kトラック/インチ以上、線記録密度1000kビット/インチ以上、1平方インチ当たり100Gビット以上の記録密度で記録・再生する場合にも十分なSNRが得られる。
(実施例1〜11、比較例1〜9)
まず、真空チャンバ内に、円盤状のハードディスク(HD)用のガラス基板を設置して、1.0×10―5Pa以下に真空排気した。なお、ガラス基板としては、Li2Si25、Al23−K2O、Al23−K2O、MgO−P25、Sb23−ZnOを構成成分とする結晶化ガラスからなり、外径65mm、内径20mm、平均表面粗さ(Ra)2オングストロームのものを用いた。
該ガラス基板にDCスパッタリング法を用いて、60Fe30Co10B軟磁性膜からなる裏打ち層と、Ruからなる中間層と、70Co−5Cr−15Pt−10SiO2合金からなるグラニュラ構造の磁性膜とをこの順で積層してなる磁性層を形成した。続いて、P−CVD法を用いて、磁性層上に炭素マスク層の薄膜を積層した。
それぞれの層の膜厚は、裏打ち層は60nm、中間層は10nm、磁性膜は15nm、炭素マスク層は30nmとした。
次に、炭素マスク層の上に、SiO2レジストをスピンコート法により塗布して、レジスト層を形成した。レジスト層の膜厚は100nmとした。
次に、レジスト層の上に、実施例1〜11、比較例1〜9の各パターン形状に対応するガラス製のスタンプを配置して、1MPa(約8.8kgf/cm2)の圧力でスタンプをレジスト層に押圧した。その後、スタンプをレジスト層から分離し、レジスト層に実施例1〜11、比較例1〜9の各パターンに対応するパターンを転写し、ネガパターンとした。
ここで、ネガパターンを形成するためのスタンプとして、実施例1〜11、比較例1〜9においてそれぞれ異なる形状のものを用いた。
なお、ネガパターンを形成した後にレジスト層の凹部に残されていたレジスト層の厚さは5nmであり、凸部の厚さは80nmであった。また、ネガパターンを形成した後のレジスト層の凹部の基板面に対する角度は、ほぼ90度であった。
次に、凹部に残っていたレジスト層をドライエッチングにより除去した。ドライエッチング条件は、CF4を用い、0.5Pa・40sccmでプラズマ電力200W、バイアス20W、エッチング時間10秒とした。
その後、レジスト層を除去して露出した炭素マスク層3の各パターンを構成する凹状の分離領域に対応する部分を、反応性イオンエッチングにより除去した。反応性イオンエッチング条件は、炭素マスク層についてはO2ガスを40sccm、圧力0.3Pa,高周波プラズマ電力300W、DCバイアス30W、エッチング時30秒とした。
次に、炭素マスクが除去されて露出した各パターンを構成する凹状の分離領域となる領域の磁性層の表層部をイオンミリングにより除去した。イオンミリング条件は、N2ガスを10sccm、圧力0.1Pa、加速電圧300Vでエッチング時間を5秒とした。ここで形成した磁性層の凹部の深さは1nmであった。
その後、表層部の除去された領域の磁性層をオゾンガスに暴露して非磁性化した。オゾンガスの暴露は、チャンバ内にオゾンガスを40sccmで流し、1Pa、10秒、基板温度150℃の条件にて行った。
磁性層の非磁性化の後、磁性層の上に設けられているレジスト層および炭素マスク層をドライエッチングにより除去した。その後、磁性層の表面を、イオンミリング装置にてAr10sccm,0.5Pa、5秒の条件にて約1〜2nmの範囲でエッチングした。
このようにして実施例1〜11、比較例1〜9のガラス基板上に、円環状の磁気記録領域と、磁気記録領域の外縁部に沿って基板に対して同心円状に配置された幅1mmのランディング領域とを形成し、磁気記録領域に、データ領域と、データ領域を分断して中心から放射状に延びる幅20μmの帯状のサーボ情報領域とを形成した。
また、実施例1〜11、比較例1〜9のデータ領域の磁性層には、凸部と凸部の周囲に形成された凹状の分離領域とからなるデータパターンを形成した。データパターンを構成する凸部および分離領域は、基板の円周方向に帯状に等間隔で延在しており、凸部の幅は120nmであった。また、データ領域における分離領域の面積比率((分離領域の面積/データ領域の面積)×100)を求めた。なお、実施例1〜11、比較例1〜9において、データ領域における分離領域の面積比率は、分離領域の幅を変化させることによって変化させた。その結果を表1に示す。
Figure 2009271973
また、実施例1〜11、比較例1〜9のサーボ情報領域の磁性層には、凸部と凸部の周囲に形成された凹状の分離領域とからなるサーボパターンを形成した。サーボパターンを構成する凸部は、不規則に配置されており、凸部の幅は120nmであった。また、サーボ情報領域における分離領域の面積比率((分離領域の面積/サーボ情報領域の面積)×100)を求めた。なお、サーボパターンは、データパターンと平面視で異なる形状を有するものであり、実施例1〜11、比較例1〜9において、サーボ情報領域における分離領域の面積比率は、サーボパターンの平面形状を変化させることによって変化させた。その結果を表1に示す。
また、実施例1〜11、比較例1〜9のうち実施例1〜11にのみ、ランディング領域の磁性層に、凸部と凸部の周囲に形成された凹状の分離領域とからなる凹凸パターンを形成した。凹凸パターンを構成する凸部および分離領域は、基板の円周方向に帯状に等間隔で延在しており、凸部の幅は120nmであり、凹凸パターンの凸部形状はデータパターンの凸部形状と同一形状であった。なお、比較例1〜9のランディング領域の磁性層には、凹凸パターンを形成せず、比較例1〜9のランディング領域を平滑面とした。
また、実施例1〜11、比較例1〜9のランディング領域における分離領域の面積比率((分離領域の面積/ランディング領域の面積)×100)を求めた。なお、実施例1〜11、比較例1〜9において、ランディング領域における分離領域の面積比率は、分離領域の幅を変化させることによって変化させた。その結果を表1に示す。なお、ランディング領域が平滑面である場合、ランディング領域の面積比率はゼロになる。
さらに、ランディング領域における分離領域の面積比率とデータ領域における分離領域の面積比率との差(ランディング領域の面積比率−データ領域の面積比率=差分)を求めた。その結果を表1に示す。
次いで、データパターン、サーボパターン、凹凸パターンの各パターンが設けられた磁性層上に、CVD法によりカーボンからなる厚み5nmの保護膜層を成膜した。その後、保護膜層の上に、フッ素系潤滑剤を塗布することにより厚み2nmの潤滑層を形成し、実施例1〜11、比較例1〜9の磁気記録媒体を得た。
そして、実施例1〜11、比較例1〜9の磁気記録媒体を高速で回転させて、幅300μm、長さ500μmのヘッドスライダの浮上特性を調べた。浮上特性の評価は、磁気ヘッドが退避位置からランディング領域を通過して磁気記録領域に移動するに際し、磁気記録媒体とヘッドスライダとが接触する浮上限界高さを測定することにより行った。浮上限界高さを測定した結果を表1に示す。
表1に示すように、ランディング領域にデータパターンの凸部形状と同一形状の凸部形状を有する凹凸パターンを形成した実施例1〜11では、ランディング領域を平滑面とした比較例1〜9と比較して、浮上限界高さが低くなった。
また、表1から明らかなように、実施例1〜11では、サーボ情報領域とデータ領域とで面積比率が同じである比較例9よりも浮上限界高さが低く、ランディング領域にデータパターンの凸部形状と同一形状の凸部形状を有する凹凸パターンを形成することで、浮上限界高さを低くできる。
本発明によれば、表面に凹凸形状の磁気記録パターンを有する磁気記録媒体において、磁気ヘッド浮上の安定性を確保でき、これにより磁気ヘッドの浮上高さを下げることが可能となるため、高記録密度特性に優れた磁気記録媒体を製造することができる。
図1は、ディスクリート型磁気記録媒体の一例を説明するための平面図であり、図1(a)は図1(b)において矩形で示したディスクリート型磁気記録媒体の一部の領域のみを拡大して示した拡大模式図であり、図1(b)はディスクリート型磁気記録媒体の全体を示した模式図である。 図2は、図1に示すディスクリート型磁気記録媒体の断面構造を説明するための断面図であり、ディスクリート型磁気記録媒体のデータ領域の一部を半径方向から見た拡大模式図である。 図3は、図1に示すディスクリート型磁気記録媒体上を磁気ヘッドが浮上している状態を説明するための模式図である。 図4は、図1〜図3に示す本実施形態のディスクリート型磁気記録媒体の製造方法を説明するための概略工程図である。 図5は、本発明の磁気記録再生装置の一例を示した概略斜視図である。 図6は、図5に示した磁気記録再生装置に備えられているヘッドジンバルアセンブリを示した概略模式図である。
符号の説明
A:磁気記録領域、B:ランディング領域、C:退避位置、d:凸部に対する分離領域の深さ、L:分離領域の幅、W:凸部の幅、1:基板、2:磁性層、3:炭素マスク層、4:レジスト層、5:スタンプ、9:保護膜層、20:ヘッドジンバルアセンブリ、21:サスペンションアーム、24:ヘッドスライダ、25:信号線、26:磁気ヘッド、32:記録再生信号系、33:ヘッド駆動部、34:媒体駆動部、40:ディスクリート型磁気記録媒体、41:データ領域、42:サーボ情報領域、43a、43b、43c、43d:凸部、44a、44b、44d:分離領域、45:データパターン、46:サーボパターン、47:凹凸パターン、48:磁気特性低下領域。

Claims (9)

  1. 円盤状の基板の少なくとも一方の表面に、円環状の磁気記録領域と、前記磁気記録領域の縁部に沿って配置されたランディング領域とが備えられ、
    前記磁気記録領域に、磁性層からなる凸部と前記凸部の周囲に形成された凹状の分離領域とからなるデータパターンが設けられたデータ領域と、前記凸部と前記分離領域とからなり、前記データパターンと平面視で異なる形状を有するサーボパターンが設けられたサーボ情報領域とが備えられ、
    前記ランディング領域の少なくとも一部に、前記データパターンの凸部の形状と同一形状の凸部を有する凹凸パターンが設けられていることを特徴とする磁気記録媒体。
  2. 前記ランディング領域が、実質的に前記サーボパターンの凸部の形状と同一形状の凸部を有さないことを特徴とする請求項1に記載の磁気記録媒体。
  3. 前記データ領域、前記サーボ情報領域、前記ランディング領域の各領域における前記分離領域の面積比率の最大値と最小値との差が、10%以下であることを特徴とする請求項1または2に記載の磁気記録媒体。
  4. 前記データ領域、前記サーボ情報領域、前記ランディング領域の各領域における前記分離領域の面積比率が、いずれも10%〜50%の範囲内であることを特徴とする請求項1〜3の何れか1項に記載の磁気記録媒体。
  5. 前記データ領域における凸部が、トラック部であることを特徴とする請求項1〜4の何れか1項に記載の磁気記録媒体。
  6. 前記凸部に対する前記分離領域の深さが、0.1nm〜15nmの範囲内であることを特徴とする請求項1〜5の何れか1項に記載の磁気記録媒体。
  7. 前記データパターンおよび前記凹凸パターンが、前記基板の円周方向に帯状に等間隔で延在する凸部および分離領域からなる規則的な凹凸形状を有するものであることを特徴とする請求項1〜6の何れか1項に記載の磁気記録媒体。
  8. 請求項1〜7の何れか1項に記載の磁気記録媒体と、該磁気記録媒体を記録方向に駆動する駆動部と、記録部と再生部とからなる磁気ヘッドと、前記磁気ヘッドを前記磁気記録媒体に対して相対運動させる手段と、前記磁気ヘッドへの信号入力と前記磁気ヘッドからの出力信号再生を行うための記録再生信号処理手段とを具備してなることを特徴とする磁気記録再生装置。
  9. 請求項1〜7の何れか1項に記載の磁気記録媒体の製造方法であって、
    前記基板上に磁性層を形成する工程と、
    前記磁性層上の前記凸部となる領域にマスク層を形成する工程と、
    前記分離領域となる領域の前記磁性層の表層部を除去する工程と、
    前記表層部の除去された領域の前記磁性層の磁気特性を改質する工程と、
    前記マスク層を除去する工程とを少なくとも備えることを特徴とする磁気記録媒体の製造方法。
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