JP2006203907A - 誘電共振器回路 - Google Patents

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Abstract

【課題】Qが高く、TEモード及びH11間又はTEモード間のモードが十分に分離された誘電共振器及び誘電共振器回路の提供。
【解決手段】誘電共振器30は誘電材料で形成された本体を具備する。本体は縦方向のスルーホール34を有し、スルーホール34は縦方向の関数として縦方向に直交する断面積が変化する。
【選択図】図3

Description

本発明は、電場を集中させるためのマイクロ波回路に使用される誘電共振器、及びマイクロ波フィルタ等の、誘電共振器から形成される回路に関する。
誘電共振器は、電場を集中させるために多くの回路、特にマイクロ波回路に使用され、フィルタ、櫛形フィルタ、発振器、トライプレクサ及び他の回路を形成するのに使用可能である。誘電共振器が形成される誘電材料の誘電率が高くなればなるほど、電場が集中する空間が小さくなる。誘電共振器を製造する適当な誘電材料は、今日、(空気に対して)約10〜約150の範囲の誘電率を有するものが利用可能である。これらの誘電材料は一般的にミュー(μとして表現されることが多い磁気定数)が1、すなわち磁場に対して透明である。
図1は、フィルタ等の誘電共振器回路を構築するのに使用可能な従来技術の代表的な筒状すなわちドーナツ型の誘電共振器の斜視図である。図から分かるように、共振器10は、円形の縦スルーホール14を有する誘電材料の筒12として形成される。個々の共振器は、関連する取引において一般に「パック」と称される。誘電共振器は多数の用途を有している一方で、誘電共振器の主な用途は、マイクロ波回路、特にマイクロ波通信システム及びネットワークに関連する。
当業界で周知であるように、誘電共振器及び共振器フィルタは、異なる周波数で集中する電場及び磁場の複数モードを有する。一つのモードは、マックスウエル方程式により決定されるシステムの共振周波数に対応する場の構成である。代表的な誘電共振器回路において、基本共振モード、すなわち最低周波数を有する場は、横電場モードTE01(以下、単にTEという)である。TEモードの電場31は円形であり、筒状パック12に対して横方向を向く。電場31は共振器10の周囲に集中し、電場の一部は共振器の内部にあり、また共振器の外部にもある。誘電共振器回路内の誘電共振器及び他のマイクロ波デバイス(例えば、他の共振器又は入出力カプラ)間を結合する目的では、場の一部は誘電共振器の外部にあるべきである。
TEモード以外のモードが回路の基本モードであるように回路部品を配置することは可能であり、実際、誘電共振器回路内で行われることもある。また、代表的である一方で、回路の作動モード、例えば通信回路の上方が含まれるモードとして基本モードが使用されるという要求事項はない。
第2モード(すなわち2番目に低い周波数を有するモード)は通常、ハイブリッドモードH11d(以下では単にH11という)である。基本モードと干渉する、次に低い周波数モードは通常、横磁気モードすなわちTM01dモード(以下では単にTMモードという)である。さらに高次元のモードがある。代表的には、例えばTEモードである基本モード以外の全モードは不要であり、干渉を構成する。しかし、H11モードは代表的には、重大な関心のある唯一の干渉モードである。しかし、特に誘電共振器回路のチューニング中に、TMモードもTEモードと干渉することがある。残りのモードは通常、TEモードから周波数が実質的に分離しているので、システムの作動に関して著しい干渉又は不要波応答(spurious response)を引き起こすことはない。しかし、H11モード及びTMモードはむしろTEモードに周波数が近いので、作動中のTMモードから分離することは困難であるおそれがある。さらに、TEモードの(多くは電気的に隣接する誘電共振器間の結合により決定づけられる)バンド幅及び中心周波数がチューニングされると、TEモード及びH11モードの中心周波数は互いに逆方向に移動する。このため、TEモードはその中心周波数を増加するようチューニングされるので、H11の中心周波数は本質的に下方に移動し、TEモード中心周波数に接近する。TEモードは代表的には、共振器が開空間にある場合、周波数が基本TEモードから広く離間する。しかし、誘電共振器フィルタや、共振器の周波数の中心にチューニングするために共振器付近にチューニングプレートを使用する多くの他の回路のように、金属が共振器に近接すると、TMモードの周波数が下落する。チューニングプレート又は他の金属が共振器に近接すると、TMモードは周波数が極めて速く下落し、基本TEモードの周波数に極めて近接するようになる。
図2は、複数の誘電共振器10を使用する従来技術のマイクロ波誘電共振器フィルタ20を示す斜視図である。誘電共振器10はエンクロージャ24の収容室22内に配列されている。マイクロ波エネルギーは、同軸ケーブル等のケーブルに結合されたカプラ28を介して収容室内に導入される。導電性分離壁32は、誘電共振器10を互いから分離すると共に物理的に隣接する誘電共振器10間の結合を(部分的又は全面的に)阻止する。特に、壁32のアイリス(irises)は隣接する誘電共振器10間の結合を制御する。アイリスの無い壁は、一般的に隣接する誘電共振器間の結合を防止する。アイリスを有する壁は、隣接する誘電共振器間の結合をある程度許容する。例として、誘電共振器10aの場はアイリス30aを介して誘電共振器10bの場に結合し、誘電共振器10bの場はアイリス30bを介して誘電共振器10cの場にさらに結合し、誘電共振器10cの場はアイリス30cを介して誘電共振器10dの場にさらに結合する。アイリスの無い壁32aは、誘電共振器10aの場が壁32aの反対側に物理的に隣接する誘電共振器10dと結合することを防止する。図2の例には示されていないが、誘電共振器の場間をさらに結合し誘電共振器間の結合を調整するために、導電性調整ねじをアイリスに配置してもよい。
エンクロージャの上壁(明確にするために図示せず)に1枚以上の金属板42をねじ43により取り付けて、誘電共振器の場に影響を与え且つフィルタの中心周波数の設定を補助してもよい。特に、ネジ43を回転して、金属板42及び誘電共振器10間の間隔を変更し、誘電共振器の中心周波数を調整してもよい。最後の誘電共振器10dに隣接して出力カプラ40を配置して、フィルタ20から同軸コネクタ(図示せず)内へマイクロ波エネルギーを結合する。また、誘電共振器に隣接するエンクロージャ24の底面44に配置されたマイクロストリップなどの他の方法により、信号を誘電共振器回路内へ及び誘電共振器回路から結合してもよい。誘電共振器パック10の寸法、その相対間隔、パックの数、収容室22の寸法、及びアイリス30の寸法は、全て精確に制御して、フィルタの所望の中心周波数及びフィルタのバンド幅を設定する必要がある。より特定すると、フィルタのバンド幅は、電気的に隣接する誘電共振器間の電磁場の結合量によって主に制御される。一般的には、誘電共振器が互いにより近接すると、誘電共振器間の結合が多くなり、フィルタのバンド幅が広くなる。他方、フィルタの中心周波数は、対応する誘電共振器10からの金属板42の距離と共に、誘電共振器自体の寸法及び金属板42の寸法により主として制御される。一般的には、誘電共振器が大きくなると、その中心周波数は低くなる。
特許文献1は、新規の誘電共振器と、このような誘電共振器をしようする回路を開示する。この誘電共振器の重要な特徴の一つは、誘電共振器の外部及び誘電共振器に隣接するTEモード場の強度が誘電共振器の縦寸法に沿って変化することである。特許文献1に開示されているように、これら誘電共振器の重要な特徴は、TEモードの力線に平行に測った誘電共振器の断面積が誘電共振器の縦軸に沿って、すなわちTEモードの力線に直交して変化することである。一実施形態において、断面積は、誘電共振器の縦寸法の関数として一様に変化する、すなわち、誘電共振器の断面積は高さの関数として一方向のみに変化する。好適な一実施形態において、誘電共振器は円錐状であり、好適には円錐は截頭円錐である。
図13は、特許文献1に開示された誘電共振器の典型的な一実施形態を示す斜視図である。図示されているように、誘電共振器300は、中心に縦スルーホール302を有する截頭円錐301の形状で形成される。この形状は、筒状誘電共振器を超える、TEモードからのH11モードの物理的分離、H11モードを完全に無くすること等の多くの利点を有する。特に、TEモードの電場は誘電共振器の基部303に集中する傾向があるのに対し、H11モードの電場は誘電共振器の上側(狭い部分)305に集中する傾向がある。これら2モードの縦方向のずれは誘電共振器(或いはこのような誘電共振器を使用する回路)の性能を改善する。というのは、円錐状誘電共振器は(他の誘電共振器、マイクロストリップ、チューニングプレート及び入出力結合ループ等の)他のマイクロ波デバイスに隣接して配置できるので、円錐状誘電共振器の各TEモード電場は互いに近接することにより強く結合するのに対し、円錐状誘電共振器の各H11モード電場は互いにさらに離間したままであるので、互いに強く結合しないからである。従って、H11モードは、TEモード及びH11モードが物理的に互いにより近接配置される従来技術ほどは隣接するマイクロ波デバイスと結合しないであろう。
さらに、モード分離(すなわちモード間の周波数離隔)は円錐状誘電共振器において増加する。さらに、誘電共振器の上側は、H11モード場が集中する誘電共振器の部分の多くを無くすように截頭されることにより、H11モードの強度を実質的に減衰させてもよい。
米国特許第2004−51602号明細書
従来技術の誘電共振器及びその誘電共振器から構成される回路は、多くの欠点を有する。例えば、図2に示されたフィルタ等の従来技術の誘電共振器回路は、分離壁及び結合ねじを多く有することにより品質係数Qが低い。Qは基本的にはシステムの効率であり、特に、システムの損失エネルギーに対する保存エネルギーの比である。誘電共振器により生成される場は、エンクロージャ20、金属板42、内部壁32,34及び調節ねじ43等のシステムの全導電性部品を通り、これら導電性部品内で本質的に電流を生成する。これらの電流は、回路に失われているエネルギーを実質的に有する。
さらに、導電性エンクロージャ24の体積及び構成は、システムの作動に実質的に影響を与える。エンクロージャは放射損失を最小にする。しかし、エンクロージャはまた、TEモードの中心周波数に実質的に影響を与える。従って、エンクロージャは、通常、導電性材料で構成されねばならないばかりでなく、所望の中心周波数性能を達成するために極めて精確に機械加工されねばならない。このため、システムの製造を複雑にし、高価にする。極めて精密に機械加工されている場合であっても、設計が不十分になり仕様の失敗となるおそれがある。
さらに、従来技術の誘電共振器は、TEモード及びH11間又はTEモード間のモードが十分に分離されていない傾向がある。
従って、本発明は改良された誘電共振器を提供することを目的とする。
また、本発明は改良された誘電共振器回路を提供することを別の目的とする。
さらに、本発明は、改良されたモード分離及び不要波応答を有する誘電共振器回路を提供することを別の目的とする。
本発明の誘電共振器は誘電材料で形成された本体を具備する。本体は縦方向のスルーホールを有し、スルーホールは縦方向の関数として縦方向に直交する断面積が変化する。
また、本発明の誘電共振器回路は複数の誘電共振器を具備する。各誘電共振器は誘電材料で形成された本体を具備する。本体は、縦方向の関数として縦方向に直交する断面積が変化する縦スルーホールを有する。ここで、誘電共振器は、それらの図形中心が単一線上にあるように互いに対して配列される。回路はさらに、誘電共振器を収容するエンクロージャ、入力カプラ、出力カプラ、及びエンクロージャに各誘電共振器を実装するピンを具備する。各ピンは、エンクロージャに結合された第1部と、対応する誘電共振器に結合された第2部とを有する。各ピンは、単一線に直交すると共に交差する縦軸を有する。全ピンは互いに平行であり、エンクロージャ及び対応する誘電共振器の少なくとも一方に対して縦軸の周囲を回転可能である。
本発明の原理によれば、誘電共振器は、可変断面(例えば直径)の縦スルーホールを有する。この断面(すなわち、縦方向に直交する方向にとった断面)は高さ(すなわち縦方向)の関数として変化し、急激に(すなわち段状に)、直線的に(例えば円錐状に)或いは他の態様で変化してもよい。スルーホールの直径は、主に不要波モード(spurious mode)が存在する高さでの誘電共振器を除去して、基本モードが集中する高さでの材料を残すように、任意の所与の高さで選択される。
本発明は、従来の筒状誘電共振器と関連して実施できるが、従来の筒状誘電共振器より良い不要波モードから基本モードを物理的に分離する傾向がある円錐状誘電共振器に関連して使用されるのが好適である。このため、基本モードが集中している誘電材料を同時に除去することなく、不要波モードが集中する誘電材料を不要波能力が除去することを可能にする。
本発明のコンセプトは、特許文献1に開示されたような円錐状誘電共振器に関連して使用すると特に有用であるが、図13に示されたような従来の筒状誘電共振器にも適用可能である。本発明のコンセプトによれば、誘電共振器の中心縦スルーホールは、主に不要波モードが存在する場所でより多い体積の誘電材料を除去するような形状である。このようにすることにより、不要波モードを弱くすることができる。しかし、より重要なことには、基本モードからのこれら不要波モードの周波数分離が増加するので、これら不要波モードの関係をより小さくする。というのは、不要波モードはより容易に濾波することができるからである。
以下、添付図面を参照して本発明を説明する。図3(A)及び(B)は、本発明の第1実施形態に従った誘電共振器30のそれぞれ透視した正面図及び斜視図である。誘電共振器本体は、その本体の円錐部の大径の縦端に小径の筒状基部が隣接する、基本的には円錐状であり、下側筒状基部31及び上側円錐部33を具備すると考えることができる。好適には、下側筒状部31の高さは、円錐部33の高さと比べて相対的に小さい。特許文献1に説明されているように、円錐状誘電共振器は、誘電共振器の下側に集中するTEモード及び誘電共振器の上側に集中するH11モードを良好に分離する。TMモードの力線は、TE力線及びH11力線に対して直交する誘電共振器の縦方向に沿って延びると共に、誘電共振器の中央部付近に集中する。
本発明によれば、単一の段状縦スルーホール34は、相対的に大きな断面を有する上側部34aと、相対的に小さな断面を有する下側部34bとを具備して設けられる。特に、誘電共振器30の上側部で、誘電共振器本体の小径の縦端において、誘電共振器本体の断面はより小さいので、ここにH11モードが集中する。ここは、スルーホールの大径部が配置される場所である。大径のスルーホールは、H11モードが集中する本体の上側部付近の誘電材料をより少なくする。このため、H11モード場の強度が弱くなり、周波数が増加する。他方、TEモードが集中する傾向がある円錐状誘電共振器本体の大径の縦端に隣接する誘電共振器の下側部において、スルーホールは小径を有するので、TEモードのために相対的に多くの材料があり、このため、周波数を低く保ち、場を強く保つ。
TMモードの力線は、図3(A)の上下方向に沿って誘電共振器の中心を通って延びる傾向がある。このため、スルーホールの一部を大径にすると、TMモードが集中する誘電材料をいくらか除去するので、周波数を高くし、強度を弱くする。
一円錐状誘電共振器において、H11モード及びTMモードは共に誘電共振器の図形中心に近接して励起されるのに対し、TEモードは円錐状誘電共振器の周辺に近接して励起される。他方、従来の筒状誘電共振器において、TMモードは誘電共振器の図形中心付近で励起される傾向が依然としてあるのに対し、H11モードは周辺により近接して励起される傾向がある。円形チューニングプレートが使用され、誘電共振器と同軸状に配置されると、TMモードは、スルーホールと同時にすなわち誘電共振器の縦方向で誘電共振器の中央部を向いて、集中する傾向がある。
図4(A)及び(B)は、本発明の第2実施形態に従った誘電共振器40のそれぞれ透視した正面図及び斜視図である。誘電共振器本体の形状は、図3に示される誘電共振器30の形状と基本的に同じであり、下側筒状部41及び上側円錐部43を具備する。しかし、縦スルーホール44は、2段を有していることにより3部分44a,44b,44cを具備する点で異なっている。2個の大径部44a,44cは本体の両縦端付近にあり、小径部44bはこれら大径部を結合する。また、この設計は、TEモード及びH11モード間、及びTMモード間のモード分離を増大させるという観点でよく機能する。
図5(A)及び(B)は、本発明の第3実施形態に従った誘電共振器50のそれぞれ透視した正面図及び斜視図である。本実施形態において、誘電共振器本体の外表面は、図3及び図4における外表面と同じである。しかし、本実施形態において、スルーホール54は、第1の下側筒状部54a及び円錐形状である第2の上側部54bを具備する。スルーホールの筒状部と交わる接合部分55における円錐部54bの直径は、筒状部54aに等しいと共に、接合部分55から誘電共振器本体の小径の縦端に進むに従って増大する。換言すると、スルーホールの円錐部で画定される円錐は、誘電共振器本体の円錐部により画定される円錐に対して反転している。本実施形態は、基本TEモードから離れる方向にH11モードの周波数が移る効果がある。この設計は、H11モードが存在するかなりの量の誘電材料を除去する。
図6(A)及び(B)は、本発明の第4実施形態に従った誘電共振器60のそれぞれ透視した正面図及び斜視図である。本体は、基本的には前の実施形態と同じ外形状を有する。スルーホール64は、積み重ねられた2個の円錐部64a,64bを具備する。2個の円錐部64a,64bは、互いに対して反転していると共に、誘電共振器の縦方向中央の接合部分65で交わり、誘電共振器の各縦端66a,66bに向かって縦方向に進むにつれて広がっている。第3実施形態と同様に、本実施形態は特にH11モード及びTMモードを抑制する点が良好である。しかし、下側円錐はTEモードが集中する場所で材料をいくらか除去するので、TEモードの周波数を押し上げる一般的に不要な付加効果を有する。従って、この設計は一般的には、所与の所望基本TEモード周波数用に第3実施形態よりも大きな誘電共振器を要するであろう。
図7(A)及び(B)は、本発明の第5実施形態に従った誘電共振器70のそれぞれ透視した正面図及び斜視図である。本実施形態において、スルーホール74は誘電共振器の高さにわたって一定の直径を有する。しかし、誘電共振器の外表面は、3段すなわち下側筒状部71、中間円錐部73及び上側筒状部72を具備する。下側筒状部71は円錐部73に連続している。換言すると、下側筒状部の直径は、円錐部の基部の直径と同じである。しかし、上側筒状部72は円錐部に対して段状になっている、すなわち、円錐部73から上側筒状部72に移行する場所のスルーホールの外表面の直径が急激に変化する。別な表現では、誘電共振器本体の上側筒状部72の直径(又は断面)は、誘電共振器本体の円錐部73の上側縦端の直径より小さい。本実施形態は、H11モードが存在する誘電材料をかなり除去している。しかし、一般的にTMモードが存在する材料を除去していないので、TMモードの周波数への影響は小さい。
図8(A)及び(B)は、本発明の第6実施形態に従った誘電共振器80のそれぞれ透視した正面図及び斜視図である。本実施形態において、誘電共振器80の外表面は筒状であるのに対し、スルーホール84が積み重ねられた2個の円錐84a,84bを具備する。2個の円錐は互いに対して反転しているが、短い筒状部84cが2個の円錐を結合している。この特定スルーホール形状は、第5実施形態のスルーホール形状と同じ利点を主として有する。しかし一般的に、筒状誘電共振器は円錐状誘電共振器よりも所望性能が低い。というのは、筒状誘電共振器において、H11モード及びTEモードは互いに物理的により近接しているからである。特に、H11モードは、誘電共振器本体の周辺により近接して移動する。従って、TEモードが存在する材料を同時に除去することなく、H11が主に存在する材料を除去することは一般的により困難である。さらに、筒状誘電共振器は、円錐状誘電共振器と同様に他の誘電共振器と結合しない。従って、筒状誘電共振器は、単一の誘電共振器のみからなる回路、又は誘電共振器間の強い結合を要しないナローバンド回路での使用により適している。しかし、ブロードバンド回路、或いは2個以上の誘電共振器間に強い結合を要する他の回路において、円錐状誘電共振器はより好適である。これは一般に本発明に適用されるが、本発明に特定する限定ではない。
図9(A)及び(B)は、本発明の第7実施形態に従った誘電共振器90のそれぞれ透視した正面図及び斜視図である。本実施形態は、スルーホール94が2個の円錐を具備する代わりに3個の筒状部94a,94b,94cを具備する点を除き、第6実施形態に類似する。特に、本実施形態は、中間の小径部94bにより結合された誘電共振器の両端に大径を有する2個の部分94a,94cを具備する。この設計は、一般的に、第6実施形態の設計と同様の特性を有する。モード分離は、第6実施形態と比較して若干少ないかもしれない。しかし、本特定実施形態の利点は、第6実施形態よりも製造コストが低いことである。というのは、段状の筒状スルーホールよりも誘電共振器に円錐状のスルーホールを形成するとコストがよりかかるからである。従って、より大きな分離及び不要波応答の観点で極めて高い性能が重大ではない用途において、段状の筒状スルーホールを使用する実施形態はコスト削減のため、好適になり得る。
本発明の利点のいくつかを定量化するために、アジレント・テクノロジー社から入手可能なHFSSバージョン9.2シミュレーションソフトウエアで動くシミュレーションが実行された。特に、誘電共振器の前高にわたって一定直径のスルーホールを有するε=43の円錐状誘電共振器と、図3に図示された実施形態等の単一の段状スルーホールを有する同等の誘電共振器との間でモード分離が比較された。直線的スルーホールの場合、基本TEモードは1805MHzの中心周波数に存在し、第1ハイブリッドH11モードの中心周波数は2605MHzにあった。このため、基本モード及び第1不要波モード間の周波数離隔は約800MHzであった。段状スルーホールの場合、基本TEモードは1843MHzの中心周波数に存在し、第1H11モードの中心周波数は2790MHzであった。これは、単一のスルーホールよりも150MHz大きい約950MHzの離隔である。
図6に図示された実施形態等の2個の二重の反転円錐状スルーホールを有する点を除き、上述した2回路と基本的に同じ回路で別のシミュレーションを動かした。この構成では、基本TEモードは1848MHzの中心周波数を有し、第1H11モードは2716MHzの中心周波数を有しているので、基本モード及び第1不要波モード間の周波数分離は約900MHzであった。これは、単一のスルーホールを有する誘電共振器よりも100MHz大きい。
別の組のシミュレーションにおいて、筒状誘電共振器はε=78を有し、直線状スルーホールはTEモードについて1952MHzの中心周波数を生じ、H11モードについて2686MHzの中心周波数を生じた。従って、基本モード及び第1不要波モード間の周波数分離は約730MHzであった。基本的に同じであるが図4に図示された実施形態等の二重段状スルーホールを有する誘電共振器のシミュレーションは、TEモードについて2179MHzの中心周波数を生じ、第1ハイブリッドモード(この場合はH12dモード)について3333MHzの中心周波数を生じた。これは、基本モード及び第1不要波H11モード間に約1150MHzの周波数分離を与える。従って、本実施形態は基本TEモードの中心周波数を増大したのに対し、基本TEモード及び第1ハイブリッドモード間の周波数分離をより著しく増大した。特に、周波数分離は約730MHzから約1150MHzに増大した。
ε=45、直線状スルーホールを有する筒状誘電共振器の更に別のシミュレーションにおいて、基本モード及び第1ハイブリッドモード間の周波数分離は約350MHzであった。特に、基本モードの中心周波数は1018MHzであり、第1ハイブリッドモードの中心周波数は1370MHzであった。図6に図示された実施形態等の二重反転円錐スルーホールを有する点を除き、上述の回路と基本的に同じである回路に別のシミュレーションを動かし、周波数分離は600MHzであった。特に、基本TEモードの中心周波数は1033MHzであるのに対し、第1ハイブリッドモード(このシミュレーションではH12dモード)の中心周波数は1624MHzであった。従って、周波数分離は約350MHzから約600MHzに増大した。
上述したように、本発明は、誘電共振器間の結合性能に著しい影響を与えない。従って、本発明は筒状誘電共振器に関連して使用されると不要波応答に関して著しい利点を有するのに対し、本発明自体は筒状誘電共振器回路に固有の低結合問題を解決しない。他方、円錐誘電共振器は、隣接する誘電共振器間(或いは、誘電共振器と、入力又は出力結合ループ等の他の回路との間)の場を結合する大きく強化した能力を提供する。本発明の可変断面スルーホールのコンセプトは、基本モード及び不要波モード間の周波数離隔を改善する異なる利点を提供する。従って、これら2特徴を組み合わせることにより、極めて高性能の誘電共振器回路を形成することができる。誘電共振器間の結合を規制するために、円錐誘電共振器を互いに対して配置するようにこのような回路を設計することができるので、回路のバンド幅はより有用な回路を提供する。
しかし、筒状誘電共振器に関して、本発明者等はこのような誘電共振器間の結合を改善する方法を発見した。
図10(A)及び(B)は、2個の誘電共振器80,80(この場合、図8に図示された実施形態に従った筒状誘電共振器)がエンクロージャ89内で同軸状に配列された2極誘電共振器回路のレイアウトを示すそれぞれ透視した正面図及び斜視図である。図11(A)及び(B)は、同じ回路であるが、回路における2個の誘電共振器の縦軸が互いに直交するように誘電共振器80のうち一方が図形中心の周りに90°回転した回路を示す。シミュレーションは、図10に図示されたように同軸状に方向付けられた2個の誘電共振器80,80間の結合は41MHzであるのに対し、図11に図示されたように直交して方向付けられた2個の誘電共振器80,80間の結合が17MHzに減少することを示す。従って、誘電共振器が互いに対して同軸状に配列されると、より強い結合が達成されることがわかる。
図12A及び図12Bは、本発明の特に有利な実施形態に従った4極誘電共振器フィルタ回路100を示す、それぞれ透視した側面図、斜視図である。回路100は、4個の筒状誘電共振器101を収容するエンクロージャ102を具備する。誘電共振器は、図8に図示されたように頂上で小さい筒状部により結合された2個の反転した円錐部を具備する、スルーホールを有する筒状誘電共振器である。誘電共振器101は、単一の線115が各誘電共振器の図形中心を交差するように配列される。
回路は、入力同軸ケーブル104から信号を受信する入力カプラ107と、出力同軸ケーブル106を通って出力信号を供給する出力カプラ108とを有する。
回路チューニングプレート110は、各誘電共振器101に隣接して配置され、エンクロージャ102の壁の開口をそれぞれ通過する。チューニングプレート110は外側にねじ部を形成してもよいが、孔がエンクロージャの内部に延びるので、チューニングプレート110がこれら孔内で回転して図12Aの矢印112,113の方向に移動させることができる。実装ピン111は、チューニングプレート110の縦中心の孔を貫通すると共に、誘電共振器101の側壁に取り付けられる。実装ピン111はピン111が通過するチューニングプレート110に対して回転可能であるので、軸114の周りに互いに誘電共振器101を回転させるよう使用できる。例えば、実装ピンは、外側にねじ部を設けてチューニングプレートの相手孔と螺合してもよい。
上述の実施形態は、誘電共振器を互いに対して回転できるように、同軸状に配置して調整できるように、エンクロージャに誘電共振器を実装する可能な一技法を例示するに過ぎない。誘電共振器実装ピンは、チューニングプレートと螺合する必要はなく、代わりに誘電共振器、エンクロージャ又はその長さに沿って任意の場所で嵌合する任意の形態の回転可能なジョイントを有してもよい。さらに、図示の実施形態は特に洗練されているが、実装ピンはチューニングプレートから全く分離してもよい。好適には、実装ピンは全て誘電共振器の図形中心を結合する線に対して直交する方向を向く。好適には、チューニングプレート及び実装ピンの縦軸は互いに平行である。図12A及び図12Bに例示されたように、これらは互いに同軸状である。或いは、同軸状であるがエンクロージャの両側面に実装されてもよい。
従来の典型的な筒状誘電共振器を示す斜視図である。 従来の典型的なマイクロ波誘電共振器フィルタ回路の斜視図である。 本発明の第1実施形態に従った誘電共振器を示す(A)透視した正面図、(B)斜視図である。 本発明の第2実施形態に従った誘電共振器を示す(A)透視した正面図、(B)斜視図である。 本発明の第3実施形態に従った誘電共振器を示す(A)透視した正面図、(B)斜視図である。 本発明の第4実施形態に従った誘電共振器を示す(A)透視した正面図、(B)斜視図である。 本発明の第5実施形態に従った誘電共振器を示す(A)透視した正面図、(B)斜視図である。 本発明の第6実施形態に従った誘電共振器を示す(A)透視した正面図、(B)斜視図である。 本発明の第7実施形態に従った誘電共振器を示す(A)透視した正面図、(B)斜視図である。 本発明の特定実施形態に従った2極誘電共振器回路の結合レイアウトを示す(A)透視した側面図、(B)斜視図である。 本発明の別の実施形態に従った別の2極誘電共振器回路の結合レイアウトを示す(A)透視した側面図、(B)斜視図である。 本発明の特定実施形態に従った4極誘電共振器回路の結合レイアウトを示す透視した側面図である。 本発明の特定実施形態に従った4極誘電共振器回路の結合レイアウトを示す斜視図である。 本発明の原理が特定の利点に使用可能である截頭円錐状共振器の斜視図である。
符号の説明
30,40,50,60,70,80,90,101 誘電共振器
34,44,54,64,74,84,94 縦スルーホール
34a 第2断面部
34b 第1断面部
44a 第1部
44b 第2部
44c 第3部
54a 円錐部
54b 筒状部
64a,84a 第1円錐部
64b,84b 第2円錐部
84c 筒状部
102 エンクロージャ
107 入力カプラ
108 出力カプラ
110 チューニングプレート
111 ピン

Claims (23)

  1. 誘電材料で形成された本体を具備する誘電共振器において、
    前記本体は縦方向のスルーホールを有し、
    該縦スルーホールは、前記縦方向の関数として該縦方向に直交する断面積が変化することを特徴とする誘電共振器。
  2. 前記スルーホールは段状の筒状スルーホールからなることを特徴とする請求項1記載の誘電共振器。
  3. 前記スルーホールは、大径の縦方向端及び小径の縦方向端を有する円錐部を具備することを特徴とする請求項1記載の誘電共振器。
  4. 前記するは第1円錐部及び第2円錐部を具備し、
    該第1及び第2円錐部は、互いに対して反転していると共に、前記誘電共振器本体の前記縦方向端に接近するにつれて断面が増大することを特徴とする請求項1項記載の誘電共振器。
  5. 前記誘電共振器本体は截頭円錐部を具備することを特徴とする請求項4記載の誘電共振器。
  6. 前記誘電共振器本体は、前記円錐部の前記大径の縦方向端と隣り合う筒状部を具備することを特徴とする請求項5項記載の誘電共振器。
  7. 前記スルーホールは筒状部をさらに具備し、
    前記スルーホールの前記第1及び第2円錐部は、前記スルーホールの前記筒状部により結合されていることを特徴とする請求項6記載の誘電共振器。
  8. 前記誘電共振器本体は筒状であることを特徴とする請求項4記載の誘電共振器。
  9. 前記誘電共振器本体は、小径の縦方向端及び大径の縦方向端を有する截頭円錐部を具備し、
    前記段状筒状スルーホールは、第1断面を有する第1部と、前記第1断面より大きな第2断面を有する第2部とを具備し、
    前記第2部は前記小さな縦方向端に隣接して配置され、
    前記第1部は前記大きな縦方向端に隣接して配置されていることを特徴とする請求項1記載の誘電共振器。
  10. 前記スルーホールは、第1断面を有する第1部、第2断面を有する第2部、及び第3断面を有する第3部を具備し、
    前記第1及び第3断面は前記第2断面よりも大きく、
    前記スルーホールの前記第1及び3部は、前記誘電共振器の対向する縦方向両端にそれぞれ隣接して配置され、
    前記スルーホールの前記第2部は前記スルーホールの前記第1及び3部を結合することを特徴とする請求項1記載の誘電共振器。
  11. 前記誘電共振器本体は、小さい縦方向端及び大きな縦方向端を有する截頭円錐部を具備することを特徴とする請求項10記載の誘電共振器。
  12. 前記誘電共振器本体は筒状であることを特徴とする請求項10記載の誘電共振器。
  13. 前記誘電共振器本体は、小さな縦方向端及び大きな縦方向端を有する截頭円錐部を具備し、
    前記スルーホールは、筒状部及び円錐部を具備し、
    前記スルーホールの前記筒状部は、前記誘電共振器本体の前記大きな縦方向端に隣接して配置され、
    前記スルーホールの前記円錐部は、前記誘電共振器本体の前記小さな縦方向端に隣接して配置され、
    前記スルーホールの前記円錐部は、前記誘電共振器本体の前記円錐部に対して反転していることを特徴とする請求項1記載の誘電共振器。
  14. 複数の誘電共振器と、該誘電共振器を収容するエンクロージャと、入力カプラと、出力カプラと、前記誘電共振器の各々を前記エンクロージャに実装するピンとを具備する誘電共振器回路であって、
    前記誘電共振器の各々は誘電材料で形成された本体を具備し、
    該本体は縦方向のスルーホールを有し、
    該スルーホールは、前記縦方向の関数として前記縦方向に直交する断面積が変化し、
    前記誘電共振器は、該誘電共振器の図形中心が単一線上にあるように互いに対して配列され、
    前記ピンの各々は、前記エンクロージャに結合された第1部と、対応する誘電共振器に結合された第2部とを有し、
    前記ピンの各々は、前記単一線に直交すると共に交差する縦軸を有し、
    全ての前記ピンは互いに平行であり、
    前記ピンは、前記エンクロージャ及び前記対応する誘電共振器の少なくとも一方に対して前記縦軸の周囲を回転可能であることを特徴とする誘電共振器回路。
  15. 前記ピンの各々は回転可能な結合部を具備することを特徴とする請求項14記載の誘電共振器回路。
  16. 前記ピンの各々は、前記縦軸に沿って移動可能であるように前記エンクロージャに実装されることにより前記縦軸に沿って前記対応する誘電共振器が移動することを特徴とする請求項14記載の誘電共振器回路。
  17. 前記誘電共振器の各々に対応すると共に該誘電共振器に隣接して実装されたチューニングプレートをさらに具備することを特徴とする請求項16項記載の誘電共振器回路。
  18. 前記チューニングプレートの各々は、円形の断面を有すると共に、断面に直交する軸が、前記対応する誘電共振器を前記エンクロージャに実装する前記ピンの前記縦軸に平行になるように向くことを特徴とする請求項17記載の誘電共振器回路。
  19. 前記チューニングプレートの前記軸は、前記対応するピンの前記縦軸と同軸状であることを特徴とする請求項18記載の誘電共振器回路。
  20. 前記チューニングプレートは、外部にねじ部が設けられると共に、前記エンクロージャの相手ねじ孔に実装されることにより、前記誘電共振器回路をチューニングするために前記チューニングプレートが回転可能であることを特徴とする請求項19記載の誘電共振器回路。
  21. 前記ピンの各々は、外部にねじ部が設けられると共に、前記エンクロージャに螺合することにより、前記ピン及び前記対応する誘電共振器が前記エンクロージャに対して回転可能であることを特徴とする請求項20記載の誘電共振器回路。
  22. 前記チューニングプレートの各々はスルーホールを有し、
    前記ピンの各々は、対応するチューニングプレートの前記スルーホールを通過すると共に前記チューニングプレートに対して回転可能であることを特徴とする請求項21記載の誘電共振器回路。
  23. 前記ピンの各々は、外部にねじ部が設けられると共に、
    前記チューニングプレートの前記スルーホールの各々にねじ部が設けられることにより、前記ピンが前記チューニングプレートに対して回転可能であることを特徴とする請求項22記載の誘電共振器回路。
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