JP2006189270A - 経路誘導装置、経路誘導方法、経路誘導プログラム、および、コンピュータに読み取り可能な記録媒体 - Google Patents

経路誘導装置、経路誘導方法、経路誘導プログラム、および、コンピュータに読み取り可能な記録媒体 Download PDF

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Abstract

【課題】車両での移動に際して遭遇する人口の密集位置における密集原因取得の効率化を図ること。
【解決手段】経路誘導装置100は、移動体から所定の範囲内であって人口が一時的に密集している密集位置の位置情報を取得する位置情報取得部101と、位置情報取得部によって取得された位置情報に基づいて、密集位置で開催されるイベント情報を取得するイベント情報取得部102と、イベント情報取得部102によって取得されたイベント情報に基づいて、密集位置で開催されるイベントに関する情報を案内するイベント案内部103と、位置情報取得部101によって取得された位置情報に基づいて、密集位置までの経路誘導を行う誘導部104と、を備えることを特徴とする。
【選択図】 図1

Description

この発明は、経路誘導装置、経路誘導方法、経路誘導プログラム、および、コンピュータに読み取り可能な記録媒体に関する。ただし、本発明の利用は、経路誘導装置、経路誘導方法、経路誘導プログラム、および、コンピュータに読み取り可能な記録媒体に限らない。
近年、目的地までの最適な一経路にしたがって画面表示や音声などを用いて経路誘導を行う経路誘導装置が普及している。このような経路誘導に用いられる経路(誘導経路)は、一般的に、渋滞箇所を回避するように探索される。
渋滞は、たとえば、多数の車が一カ所に集まって混雑するなどのように車が原因となって発生したり、人が大勢集まり混雑することによって車の通行が困難になるなどのように人が原因となって発生したりする。人が原因となる混雑に関しては、どの程度の混雑であるのかを知ることができる(たとえば、下記特許文献1参照。)。
特開2004−80439号公報
ところで、車両の運転中に、街中などで人混みを見掛けることがある。ユーザーによってはその人混みの原因を知りたいと思うこともあるが、車両を運転している状態では分かる場合と不明な場合とがある。上述した特許文献1に記載された技術では、混雑に関する情報は予め加入者として登録しておかなくては取得することができず、人混みを見掛けたその場ですぐに原因を知ることができないという問題が一例として挙げられる。
この対策として、車両を降りることで人混みの原因を突き止めることは可能ではあるが、時間と労力をかけても人混みの原因がユーザーにとって関心および興味のないものであった場合には、人混みの原因を突き止めるために費やした時間と労力が無駄になってしまうという問題が一例として挙げられる。
請求項1の発明にかかる経路誘導装置は、移動体に対する経路誘導を行う経路誘導装置において、前記移動体から所定の範囲内であって人口が一時的に密集している密集位置の位置情報を取得する位置情報取得手段と、前記位置情報取得手段によって取得された前記位置情報に基づいて、前記密集位置で開催されるイベント情報を取得するイベント情報取得手段と、前記イベント情報取得手段によって取得された前記イベント情報に基づいて、前記密集位置で開催されるイベントに関する情報を案内するイベント案内手段と、前記位置情報取得手段によって取得された前記位置情報に基づいて、前記密集位置までの経路誘導を行う誘導手段と、を備えることを特徴とする。
請求項7の発明にかかる経路誘導方法は、前記移動体から所定の範囲内であって人口が一時的に密集している密集位置の位置情報を取得する位置情報取得工程と、前記位置情報取得工程において取得された前記位置情報に基づいて、前記密集位置で開催されるイベント情報を取得するイベント情報取得工程と、前記イベント情報取得工程において取得された前記イベント情報に基づいて、前記密集位置で開催されるイベントに関する情報を案内するイベント案内工程と、前記位置情報取得工程において取得された前記位置情報に基づいて、前記密集位置までの経路誘導を行う誘導工程と、を含むことを特徴とする。
請求項8の発明にかかる経路誘導プログラムは、請求項7に記載の経路誘導方法をコンピュータに実行させることを特徴とする。
請求項9の発明にかかるコンピュータに読み取り可能な記録媒体は、請求項8に記載の経路誘導プログラムを記録したことを特徴とする。
(実施の形態)
以下に添付図面を参照して、この発明にかかる経路誘導装置、経路誘導方法、経路誘導プログラム、および、コンピュータに読み取り可能な記録媒体の好適な実施の形態を詳細に説明する。
(経路誘導装置の機能的構成)
まず、この発明の実施の形態にかかる経路誘導装置の内容について説明する。図1は、この発明の実施の形態にかかる経路誘導装置の機能的構成の一例を示すブロック図である。この発明の実施の形態にかかる経路誘導装置100は、移動体に搭載される。移動体として、たとえば、車両(四輪車、二輪車を含む)などが挙げられる。図1に示すように、この発明の実施の形態にかかる経路誘導装置100は、位置情報取得部101と、イベント情報取得部102と、イベント案内部103と、誘導部104と、決定部105と、開催判断部106と、解析部107と、を含む構成となっている。
位置情報取得部101は、車両から所定の範囲内であって人口が一時的に密集している密集位置の位置情報を取得する。密集位置において密集する人口は、人そのものの数であってもよいし、車両などに乗車する人の数であってもよい。後者の場合、道路上で直接的に密集しているのは車両である。「一時的に」とは、通常は混雑が見られない位置であるにも拘わらず、位置情報を取得された時点において人口が密集している状況を意味する。この判断の基準となる「通常の混雑」の度合いは、自装置が備える情報、過去の道路交通情報、あるいは、走行履歴などに基づいて取得することが可能である。
イベント情報取得部102は、位置情報取得部101によって取得された位置情報に基づいて、密集位置で開催されるイベント情報を取得する。イベント情報は、たとえば、開催日時や開催場所など、イベントに関する情報を集中的に管理するサーバーにアクセスすることによって取得するようにしてもよい。また、イベント情報は、密集位置に位置する施設にアクセスすることによって、この施設から直接取得するようにしてもよい。
イベント案内部103は、イベント情報取得部102によって取得されたイベント情報に基づいて、密集位置で開催されるイベントに関する情報を案内する。イベント案内部103は、解析部107によって解析された嗜好情報に基づいて、密集位置で開催されるイベントに関する情報を選択的に案内する。すなわち、イベント案内部103は、イベントに関する情報を案内する場合もあれば、案内しない場合もある。イベント案内部103は、たとえば、誘導部104によって経路誘導が行われた車両の経由地または目的地に関連するイベントに関する情報を案内するようにしてもよい。また、イベント案内部103は、たとえば、演奏頻度が高い楽曲に関連するイベントに関する情報を案内するようにしてもよい。
誘導部104は、位置情報取得部101によって取得された位置情報に基づいて、密集位置までの経路誘導を行う。誘導部104は、開催判断部106によってイベントが開催されると判断された場合に、密集位置までの経路誘導を行うようにしてもよい。誘導部104は、決定部105によって経路誘導の実行が決定された場合に、経路誘導を行うようにしてもよい。決定部105は、誘導部104による経路誘導を実行するか否かを決定する。決定部105による決定は、たとえば、ユーザーの入力操作によって随時行うようにしてもよいし、所定の条件を満たす場合に自動的に行うようにしてもよい。
開催判断部106は、イベント情報取得部102によって取得されたイベント情報に基づいて、位置情報取得部101によって情報が取得された日に、密集位置においてイベントが開催されるか否かを判断する。解析部107は、ユーザーの嗜好に関する嗜好情報を解析する。解析部107は、たとえば、過去の走行履歴に基づいて、誘導部104によって経路誘導が行われた車両の経由地または目的地を嗜好情報として解析してもよい。また、解析部107は、たとえば、車両において過去に演奏された楽曲に基づいて、楽曲の演奏頻度を嗜好情報として解析してもよい。
(経路誘導装置の処理の手順)
つぎに、この発明の実施の形態にかかる経路誘導装置100の処理の手順について説明する。図2は、この発明の実施の形態にかかる経路誘導装置100の処理の手順の一例を示すフローチャートである。
図2のフローチャートにおいては、自装置を搭載する車両から所定の範囲内に密集位置があると判断するまで待機している(ステップS201:No)。自装置を搭載する車両から所定の範囲内に密集位置があると判断した場合には(ステップS201:Yes)、密集位置の位置情報を取得する(ステップS202)。本実施の形態においては、ステップS202の処理によって密集情報取得工程が実現されている。
つぎに、イベント情報の取得を試み、密集位置で開催されるイベントに関する情報が取得できたか否かを判断する(ステップS203)。ステップS203においては、たとえば、密集位置で開催(開催予定を含む)されるイベントがない場合には、密集位置で開催されるイベントに関する情報が取得できないと判断し(ステップS203:No)、そのまま処理を終了する。
密集位置で開催されるイベントに関する情報が取得できたと判断した場合には(ステップS203:Yes)、取得されたイベント情報に基づいて、密集位置で開催されるイベントに関する情報を案内する(ステップS204)。本実施の形態においては、ステップS203:Yes処理を経ることによってイベント情報取得工程が実現されている。また、本実施の形態においては、ステップS204の処理によって、イベント案内工程が実現されている。ステップS202において取得された位置情報に基づいて、密集位置までの経路誘導を行い(ステップS205)、処理を終了する。本実施の形態においては、ステップS205の処理によって誘導工程が実現されている。
このように、本実施の形態の経路誘導装置100を搭載する車両から所定の範囲内に人口が一時的に密集している密集位置がある場合には、その密集位置において開催されるイベントに関するイベント情報が案内されるため、ユーザーは乗車中の車両を降りることなく人口が一時的に密集している理由を知ることができる。加えて、密集位置までの経路誘導を行うことにより、ユーザーは、密集位置から所定の範囲内を不意に通りがかった場合でも、密集位置で開催されるイベントに立ち寄ることができる。
たとえば、取得されたイベント情報に基づいて、位置情報が取得された日に密集位置においてイベントが開催される場合に限って、密集位置までの経路誘導を行うようにした場合には、翌日以降にイベントが開催される会場に案内するなどのように、不必要な経路誘導を行うことを防止することができる。具体的には、たとえばイベントの準備などの理由で人口が一時的に密集している場合などが挙げられる。
たとえば、密集位置までの経路誘導を実行するか否かをユーザーによって選択的に決定させ、経路誘導を行うことが決定された場合に限って経路誘導を行うようにした場合には、ユーザーにとって興味のないことが予め分かっているイベント会場に案内するなどのように、不必要な経路誘導を行うことを防止することができる。
また、ユーザーの嗜好に関する嗜好情報を解析し、解析された嗜好情報に基づいて、イベントに関する情報を選択的に案内するようにした場合には、開催される全てのイベントに関する情報を案内するなどの過剰な情報提供を防止することができる。
そして、過去の走行履歴に基づいて、経路誘導が行われた車両の経由地または目的地を嗜好情報として解析し、これらの経由地または目的地に関連するイベントに関する情報を案内するようにした場合には、実際に行った(または意思を持って通過した)場所に関係するイベント情報のみを案内することができる。すなわち、ユーザーにとって興味があるイベントに関する情報のみを案内することができる。
さらに、車両において過去に演奏された楽曲に基づいて、楽曲の演奏頻度を嗜好情報として解析し、演奏頻度が高い楽曲に関連するイベントに関する情報を案内するようにした場合には、幅広い音楽の中でもユーザーの興味のある楽曲のイベントに関する情報のみを案内することができる。近年では、経路誘導に加えて、ミュージックサーバーおよびミュージックプレイヤーとして機能する経路誘導装置も数多く見受けられ、このような経路誘導装置においては特に有効である。
(ハードウェア構成)
つぎにこの発明の実施例にかかる経路誘導装置のハードウェア構成について説明する。図3は、この発明の実施例にかかる経路誘導装置のハードウェア構成の一例を示すブロック図である。
図3において、この発明の実施例にかかる経路誘導装置100は、車両に搭載されており、中央制御部300と、ユーザー操作部301と、表示部302と、位置取得部303と、記録媒体304と、記録媒体デコード部305と、案内音出力部306と、通信部307と、経路探索部308と、経路誘導部309と、案内音生成部310と、スピーカ311と、を含む構成となっている。
中央制御部300は、経路誘導装置100全体を制御する。中央制御部300は、たとえば所定の演算処理を実行するCPU(Central Processing Unit)や、各種制御プログラムを格納するROM(Read Only Memory)、および、CPUのワークエリアとして機能するRAM(Random Access Memory)などによって構成されるマイクロコンピュータなどによって実現することができる。
中央制御部300は、経路誘導に際し、位置取得部303によって取得された現在位置に関する情報と、記録媒体304から記録媒体デコード部305を経由して得られた地図情報とに基づいて、地図上のどの位置を走行しているかを算出し、算出結果を表示部302へ出力する。また、中央制御部300は、経路誘導に際し、経路探索部308、経路誘導部309、案内音生成部310との間で経路誘導に関する情報の入出力を行い、その結果得られる情報を表示部302および案内音出力部306へ出力する。
ユーザー操作部301は、文字、数値、各種指示など、ユーザーによって入力操作された情報を中央制御部300に対して出力する。ユーザー操作部301の構成としては、物理的な押下/非押下を検出する押ボタンスイッチ、タッチパネル、キーボード、ジョイスティックなど公知の各種形態を採用することが可能である。ユーザー操作部301は、外部からの音声を入力するマイクを用いて、音声によって入力操作を行う形態としてもよい。
ユーザー操作部301は、経路誘導装置100に対して一体に設けられていてもよいし、リモコンのように経路誘導装置100から分離して操作可能な形態であってもよい。ユーザー操作部301は、上述した各種形態のうちいずれか単一の形態で構成されていてもよいし、複数の形態で構成されていてもよい。ユーザーは、ユーザー操作部301の形態に応じて適宜入力操作を行うことで情報を入力する。ユーザー操作部301の操作によって入力される情報としてたとえば目的地が挙げられる。具体的に、たとえば経路誘導装置100が車両などに備えられている場合には、この車両に乗車している人物が到達目標とする地点が設定される。
たとえば、ユーザー操作部301の形態としてタッチパネルを採用する場合、このタッチパネルは表示部302の表示面側に積層して使用される。この場合、表示部302における表示タイミングとタッチパネル(ユーザー操作部301)に対する操作タイミングおよびその位置座標とを管理することによって、入力情報を認識する。ユーザー操作部301の形態として表示部302に積層されたタッチパネルを採用することにより、ユーザー操作部301の形態を大型化することなく多くの情報入力を行うことができる。タッチパネルとしては、抵抗膜式、感圧式など公知の各種タッチパネルを用いることが可能である。
表示部(モニタ)302は、たとえば、CRT(Cathode Ray Tube)、TFT液晶ディスプレイ、有機ELディスプレイ、プラズマディスプレイなどを含む。表示部302は、具体的には、たとえば、映像I/Fや映像I/Fに接続された映像表示用のディスプレイ装置によって構成することができる。映像I/Fは、具体的には、たとえば、ディスプレイ装置全体の制御を行うグラフィックコントローラと、即時表示可能な画像情報を一時的に記憶するVRAM(Video RAM)などのバッファメモリと、グラフィックコントローラから出力される画像情報に基づいて、ディスプレイ装置を表示制御する制御ICなどによって構成される。表示部302には、アイコン、カーソル、メニュー、ウィンドウ、あるいは文字や画像などの各種情報が表示される。また、表示部302には、HD305に記憶された地図情報や経路誘導に関する情報が表示される。
位置取得部303は、自装置の現在位置を取得する。ここで自装置の現在位置は、GPS衛星からの電波を受信し、GPS衛星との幾何学的位置を求めるものであり、地球上どこでも計測可能である。なお、GPSとは、Global Positioning Systemの略称であり、4つ以上の衛星からの電波を受信することによって地上での位置を正確に求めるシステムである。なお、公知の技術であるためGPSについての説明は省略する。位置取得部303は、たとえば、衛星からの電波を受信するためのアンテナ、受信した電波を復調するチューナーおよび復調した情報に基づいて現在位置を算出する演算回路などによって構成することができる。
GPS衛星からの電波としては、1.57542GHzの搬送波で、C/A(Coarse and Access)コードおよび航法メッセージが乗っているL1電波を用いて行われる。これによって、自装置の現在位置(緯度および経度)を検知する。なお、自装置の現在位置の検知に際しては、車速センサやジャイロセンサなどの各種センサによって収集された情報を加味してもよい。車速センサは、経路誘導装置100を搭載する車両のトランスミッションの出力側シャフトから検出する。
その他、自装置の現在位置の取得に際しては、角速度センサ、走行距離センサ、傾斜センサなどの各種センサからによって収集された情報を加味してもよい。角速度センサは、自車の回転時の角速度を検出し、角速度情報と相対方位情報とを出力する。走行距離センサは、車輪の回転に伴って出力される所定周期のパルス信号のパルス数をカウントすることによって車輪1回転あたりのパルス数を算出し、その1回転あたりのパルス数に基づく走行距離情報を出力する。傾斜センサは、路面の傾斜角度を検出し、傾斜角情報を出力する。
記録媒体304は、各種制御プログラムや各種情報をコンピュータに読み取り可能に記録する。記録媒体304は、記録媒体デコード部305による情報の書き込みを受け付けるとともに、書き込まれた情報を不揮発に記録する。記録媒体304は、たとえば、HD(Hard Disk)によって実現することができる。記録媒体304は、HDに限るものではなく、HDに代えて、あるいは、HDに加えて、DVD(Digital Versatile Disk)やCD(Compact Disk)など、記録媒体デコード部305に対して着脱可能であり可搬性を有するメディアを記録媒体304として用いてもよい。記録媒体304は、DVDおよびCDに限るものではなく、CD−ROM(CD−R、CD−RW)、MO(Magneto−Optical disk)、メモリカードなどの記録媒体デコード部305に対して着脱可能であり可搬性を有するメディアを利用することもできる。
本実施例における記録媒体304には、本発明を実現する経路誘導プログラム、地図情報などが記録されている。地図情報は、建物、河川、地表面などの地物(フィーチャ)をあらわす背景情報と、道路の形状をあらわす道路形状情報とを有しており、表示部302の表示画面において2次元または3次元に描画される。
背景情報は、背景の形状をあらわす背景形状情報と、背景の種別をあらわす背景種別情報とを有する。背景形状情報は、たとえば、地物の代表点、ポリライン、ポリゴン、地物の座標などを示す情報を含む。背景種別情報は、たとえば、地物の名称や住所や電話番号などを示すテキスト情報、建物・河川などの地物の種別を示す種別情報などを含む。
道路形状情報は、複数のノードおよびリンクを有する道路ネットワークに関する情報である。ノードは、三叉路・十字路・五叉路など複数の道路が交差する交差点を示す情報である。リンクは、ノード間を連結する道路を示す情報である。リンクには、曲線道路の表現を可能とする形状補完点を有するものもある。道路形状情報は、交通条件情報を有する。交通条件情報は、交差点の特徴、各リンクの長さ(距離)、車幅、進行方向、通行禁止、道路種別などを示す情報である。
交差点の特徴としては、たとえば、三叉路や五叉路などの複雑な交差点、浅い角度で道路が分岐する交差点、目的地周辺の交差点、高速道路の出入り口やジャンクション、経路逸脱率の高い交差点などが挙げられる。経路逸脱率は、たとえば、過去の走行履歴から算出することが可能である。
道路種別としては、たとえば、高速道路、有料道路、一般道路などが挙げられる。本実施例では、交通条件情報に含まれる通行禁止は常時通行が禁止されている道路であることを示し、通信I/Fが受信する道路交通情報に含まれる通行禁止は不定期に発生し所定の期間のみ通行が禁止された道路であることを示すものとする。
本実施例では地図情報を記録媒体304に記録するようにしたが、これに限るものではない。地図情報は、経路誘導装置100のハードウェアと一体に設けられているものに限って記録されているものではなく、経路誘導装置100外部に設けられていてもよい。その場合、経路誘導装置100は、たとえば、通信部307を通じて、ネットワークを介して地図情報を取得する。取得された地図情報はRAMなどに記憶される。
記録媒体デコード部305は、記録媒体304に対する情報の読み取り/書き込みの制御を行う。たとえば、記録媒体304としてHDを用いた場合には、記録媒体デコード部305は、HDD(Hard Disk Drive)となる。同様に、記録媒体304としてDVDあるいはCD(CD−R,CD−RWを含む)を用いた場合には、記録媒体デコード部305は、DVDドライブあるいはCDドライブとなる。書き込み可能かつ着脱可能な記録媒体304として、CD−ROM(CD−R、CD−RW)、MO、メモリカードなどを利用する場合には、各種記憶媒体への情報の書き込みおよび各種記憶媒体に記憶された情報の読み出しが可能な専用のドライブ装置を、記録媒体デコード部305として適宜用いる。
案内音出力部306は、接続されたスピーカ311への出力を制御することによって、案内音を再生する。スピーカ311は、一つであってもよいし、複数であってもよい。具体的に、案内音出力部306は、音声出力用のスピーカ311に接続される音声I/Fによって実現することができる。より具体的には、音声I/Fは、たとえば、音声デジタル情報のD/A変換を行うD/Aコンバータと、D/Aコンバータから出力される音声アナログ信号を増幅する増幅器と、音声アナログ情報のA/D変換を行うA/Dコンバータと、から構成することができる。
通信部307は、渋滞や交通規制などの道路交通情報を、定期的(不定期でも可)に受信する。通信部307による道路交通情報の受信は、VICS(Vehicle Information and Communication System)センターから道路交通情報が配信されたタイミングで行ってもよいし、VICSセンターに対し定期的に道路交通情報を要求することで行ってもよい。通信部307は、たとえば、FMチューナー、VICS/ビーコンレシーバおよびその他の通信機器(例えば、無線LAN、携帯通信機、通信カード等)として実現することが可能である。
公知の技術であるため詳細な説明を省略するが、「VICS」とは、VICSセンターで編集、処理された渋滞や交通規制などの道路交通情報をリアルタイムに送信し、カーナビゲーション装置(本実施の形態の経路誘導装置100を含む)などに文字・図形で表示する情報通信システムである。VICSセンターで編集、処理された道路交通情報(VICS情報)をカーナビゲーション装置に伝達する方法としては、各道路上に設置された「ビーコン」と「FM多重放送」を利用する方法がある。「ビーコン」には、主に高速道路で使用される「電波ビーコン」と、主要な一般道路で使用される「光ビーコン」がある。「FM多重放送」を利用する場合には、広域エリアの道路交通情報を受信することが可能となる。「ビーコン」を利用する場合には、自車位置を元にした直近の道路の詳細な情報など、自車が位置する場所において必要な道路交通情報を受信することが可能となる。
経路探索部308は、位置取得部303によって取得される現在位置と、ユーザーによって入力される目的地とに基づいて、現在位置から目的地までの最適な経路を算出する。以降、経路探索部308によって行われる現在位置から目的地までの最適な経路の算出を誘導経路の探索(または再探索)として説明する。
経路誘導部309は、経路探索部308によって探索された誘導経路に関する情報、あるいは、通信部307によって受信した経路情報と、位置取得部303によって取得された現在位置に関する情報と、記録媒体304から記録媒体デコード部305を経由して得られた地図情報と、に基づいて、リアルタイムな経路誘導情報の生成を行う。経路誘導部309で生成された経路誘導情報は、中央制御部300を介して表示部302へ出力される。
案内音生成部310は、パターンに対応したトーンと音声の情報を生成する。すなわち、経路誘導部309で生成された経路誘導情報に基づいて、案内ポイントに対応した仮想音源の設定と音声ガイダンス情報の生成を行い、これを中央制御部300を介して案内音出力部306へ出力する。なお、案内音は録音された音声を出力しても良い。
(経路誘導装置の処理の手順)
つぎに、この発明の実施例にかかる経路誘導装置100の処理の手順について説明する。図4は、この発明の実施例にかかる経路誘導装置100の処理の手順について説明するフローチャートである。図4に示す処理は、経路誘導装置100において経路誘導が行われている最中に行ってもよいし、経路誘導が行われていない状況で行ってもよい。図4に示す処理は、まず、自装置から所定の範囲内に、人口が一時的に密集する密集位置があると判断するまで待機している(ステップS401:No)。そして、自装置から所定の範囲内に、人口が一時的に密集する密集位置があると判断した場合には(ステップS401:Yes)、密集位置に関する位置情報を取得する(ステップS402)。具体的に、ステップS402で取得される位置情報は、たとえば、密集位置の緯度や経度である。より詳細には、たとえば、それらの緯度や経度によって特定される地点に位置する施設に関する情報であってもよい。
取得した位置情報に基づいて、密集位置におけるイベント情報があるか否かを判断する(ステップS403)。ステップS403では、たとえば、予め設けられた情報管理センターに問い合わせを行うことで、密集位置におけるイベント情報があるか否かを判断してもよい。ステップS403では、たとえば、密集位置に設けられた通信センターに問い合わせを行うことで、密集位置におけるイベント情報があるか否かを判断してもよい。これらの情報管理センターや通信センターなどとの通信処理および動作に関しては公知の技術であるため説明を省略する。密集位置におけるイベント情報がないと判断した場合には(ステップS403:No)、そのまま処理を終了する。
取得した位置情報に基づいて、密集位置におけるイベント情報があると判断した場合には(ステップS403:Yes)、該当するイベント情報を取得する(ステップS404)。そして、取得したイベント情報に基づいて、密集位置において本日イベントが開催されるか否かを判断する(ステップS405)。密集位置において本日イベントが開催されないと判断した場合には(ステップS405:No)、そのまま処理を終了する。
密集位置において本日イベントが開催されると判断した場合には(ステップS405:Yes)、ユーザーの嗜好に関する嗜好情報を解析する(ステップS406)。ステップS406では、たとえば、自装置において過去に経路誘導が行われた際の経由地または目的地に基づいて、ユーザーがどのような場所を経由地または目的地とする傾向があるか解析する。ステップS406においては、たとえば、自装置において過去に演奏された楽曲に基づいて、ユーザーがどのような楽曲を頻度高く演奏させる傾向があるのか解析する。
つづいて、ステップS406における解析結果に基づいて、密集位置において開催されるイベントが、ユーザーの嗜好に合うか否かを判断する(ステップS407)。たとえば、ステップS406において、野球場、サッカー場、テニスコートなどのようにスポーツに関する施設を経由地または目的地とする傾向が高いと解析され、かつ、開催されるイベントがスポーツに関係する場合にはユーザーの嗜好に合うと判断し、それ以外はユーザーの嗜好に合わないと判断する。たとえば、ステップS406において、クラッシックの演奏頻度が高い傾向にあると解析され、かつ、開催されるイベントがクラッシックコンサートなどである場合にはユーザーの嗜好に合うと判断し、それ以外はユーザーの嗜好に合わないと判断する。ステップS407において、密集位置において開催されるイベントが、ユーザーの嗜好に合わないと判断した場合には(ステップS407:No)、そのまま処理を終了する。
ステップS407において、密集位置において開催されるイベントが、ユーザーの嗜好に合うと判断した場合には(ステップS407:Yes)、取得したイベント情報に基づいて、密集位置で開催されるイベントに関する情報を案内する(ステップS408)。その後、密集位置までの経路誘導を行うか否かを判断する(ステップS409)。ステップS409においては、具体的に、たとえば、ユーザーによってユーザー操作部301が操作されることによって入力される情報に基づいて、経路誘導を行うことが決定されたか、行わないことが決定されたかを判断してもよい。このために、ステップS408では、たとえば、「施設AでイベントBがあるため、人が集まっています。施設Aまで案内しましょうか?」などのメッセージと、施設Aまでの案内を行うか否かを選択可能とする選択ボタンと、を表示部302の表示画面に表示させることにより、ユーザーの決定を促すようにしてもよい。また、ステップS408では、たとえば、「施設AでイベントBがあるため、人が集まっています。施設Aまで案内しましょうか?」などのメッセージを音声によって案内することにより、ユーザーの決定を促すようにしてもよい。ユーザーは、ユーザー操作部301を操作することによって密集位置までの経路誘導を行うか否かを入力する。
ユーザーの決定に基づいて、経路誘導を行うと判断した場合には(ステップS409:Yes)、密集位置までの経路誘導を行う(ステップS410)。ステップS410においては、イベントに関する情報を案内すると判断した時点で、既に経路誘導が行われていない場合には、密集位置までの誘導経路を探索し、探索された誘導経路に基づいて経路誘導が行われる。これに対し、イベントに関する情報を案内すると判断した時点で、既に経路誘導を行っている場合には、密集位置までの誘導経路を再探索し、既に経路誘導を行っている誘導経路に代えて、再探索された誘導経路に基づいて経路誘導が行われる。密集位置までの誘導経路の探索(再探索を含む)、および、探索された誘導経路に基づいた経路誘導に関しては、公知の技術であるためここでは図示および説明を省略する。ユーザーの決定に基づいて、経路誘導を行わないと判断した場合には(ステップS409:No)、そのまま処理を終了する。
図5は、誘導経路を例示する説明図である。図5中、符号500は、現在地および目的地を含む地図を示している。地図500上には、現在地(出発地)501から目的地502に至るまでに、経路誘導装置100において通常行われる経路誘導に際して探索される誘導経路503と、通常の経路誘導が行われている最中に図4に示す処理が行われた場合に探索される誘導経路504と、が示されている。
誘導経路503は、ユーザーなどによって予めなされた設定に基づいて探索されている。予めなされた設定としては、たとえば、「距離の短さよりも目的地に最も早く到着する誘導経路を探索する」、「一般道(または有料道路)を優先して誘導経路を探索する」、「道幅6m以上の道路を通行するように誘導経路を探索する」などが挙げられる。
円505は、誘導経路504を走行中の経路誘導装置100を搭載する車両が、符号506で示す地点に到達した場合の、車両からの所定の範囲を示している。符号507は、密集位置を示している。図5では、地点506における経路誘導装置100の所定の範囲内に密集位置507があることを示している。
車両が地点506を通過するまでに、密集位置507まで経路誘導を行うと決定された場合には、誘導経路504に基づいて経路誘導が行われる。車両が地点506を通過するまでに、密集位置507まで経路誘導を行わないと決定された場合には、誘導経路503に基づいて経路誘導が行われる。
このように、本実施例の経路誘導装置100によれば、車両から所定の範囲内であって人口が一時的に密集している密集位置507の位置情報に基づいて、密集位置で開催されるイベント情報を取得し、取得されたイベント情報に基づいて、密集位置507で開催されるイベントに関する情報を案内するとともに、位置情報に基づいて、密集位置507までの経路誘導を行うことにより、ユーザーは、乗車中の車両を降りることなく人口が一時的に密集している原因を知ることができるとともに、密集位置507から所定の範囲内を不意に通りがかった場合でも、密集位置で開催されるイベントに立ち寄ることができる。これによって、車両での移動に際して遭遇する人口の密集位置における密集原因取得の効率化を図ることができる。
本実施例の経路誘導装置100によれば、取得されたイベント情報に基づいて、位置情報が取得された日に密集位置においてイベントが開催される場合に、密集位置までの経路誘導を行うことにより、不必要な経路誘導を行うことを防止することができる。具体的に、たとえばイベントの準備などの理由で人口が一時的に密集している場合など、この日に密集位置まで経路誘導されても一般の人間に対しては全く意味のない密集位置への経路誘導は行われないため、ユーザーは不必要に密集位置まで行く必要がない。
また、本実施例の経路誘導装置100によれば、密集位置までの経路誘導を実行するか否かユーザーによって選択的に決定させ、経路誘導を行うことが決定された場合に限って経路誘導を行うことにより、不必要な経路誘導を行うことを防止することができる。具体的に、たとえば密集位置で行われていることがユーザーにとって興味のないことが予め分かっている場合など、興味のない場所に行くために時間や手間を不必要にかけることがない。
さらに、本実施例の経路誘導装置100によれば、ユーザーの嗜好に関する嗜好情報を解析し、解析された嗜好情報に基づいて、イベントに関する情報を選択的に案内することにより、密集位置で開催される全てのイベントに関する情報を案内するなどのような過剰な情報提供を防止することができる。具体的に、密集位置で開催される全てのイベントに関する情報を案内した場合、ユーザーにとって興味のある内容も興味のない内容も一様に案内されてしまうため、ユーザーに対して、便利さよりも逆に煩わしさを感じさせてしまうことが懸念される。これに対し、嗜好情報に基づいてイベントに関する情報を選択的に案内することにより、取捨選択されたイベントに関する情報のみを案内することができる。これにより、実使用に則した経路誘導装置100を提供することができる。
たとえば、過去の走行履歴に基づいて、経路誘導が行われた車両の経由地または目的地を嗜好情報として解析し、これらの経由地または目的地に関連するイベントに関する情報を案内することにより、実際に行った(または意思を持って通過した)場所に関係するイベント情報のみを案内することができる。これによって、ユーザーに煩わしさを極力感じさせることなく、興味のあるイベントに関する情報のみを案内することができる。
また、たとえば、車両において過去に演奏された楽曲に基づいて、楽曲の演奏頻度を嗜好情報として解析し、演奏頻度が高い楽曲に関連するイベントに関する情報を案内することにより、幅広い音楽の中でもユーザーの興味のある楽曲のイベントに関する情報のみを案内することができる。
図6は、図4に示す処理の実行を実現するためのシステムの一例を示すブロック図である。図4に示す処理の実行を実現するためのシステム600は、1台または複数台の経路誘導装置100と、複数台の携帯型の電話機などの携帯端末601と、外部サーバー602と、を含んでいる。携帯端末601については公知の技術であるため説明を省略する。
外部サーバー602は、携帯電話密集情報記憶部603、車両密集情報記憶部604、密集履歴情報記憶部605、施設情報記憶部606を備えている。携帯電話密集情報記憶部603は、携帯電話の密集度合いに関する携帯電話密集情報を記憶する。携帯電話密集情報記憶部603は、携帯端末601の密集度合いに応じて混雑しているか否かという情報を付帯的に有していてもよい。携帯電話密集情報は、携帯端末601から送信される位置情報に基づいて取得することができる。個々の携帯端末601の位置情報は、たとえば、GPSを利用して取得することができる。携帯端末601の密集度合いは、すなわち、この携帯端末601を所持する人の密集度合いを示す。
車両密集情報記憶部604は、経路誘導装置100の密集度合いに関する車両密集情報を記憶する。車両密集情報は、経路誘導装置100から送信される位置情報に基づいて取得することができる。車両密集情報も、携帯端末601の密集度合いと同様に、たとえば、GPSを利用して取得することができる。携帯電話密集情報記憶部603に記憶される携帯電話密集情報、および、車両密集情報記憶部604に記憶される車両密集情報は、いずれも現在の情報である。
密集履歴情報記憶部605は、携帯電話密集情報記憶部603において過去に記憶された携帯電話密集情報と、車両密集情報記憶部604において過去に記憶された車両密集情報とに基づいて、位置毎の密集履歴に関する密集履歴情報を記憶する。施設情報記憶部606は、各種施設に関する施設情報を記憶する。施設情報としては、たとえば、所在地、その施設で開催されるイベントのスケジュール、施設利用可能時間などが挙げられる。施設情報記憶部606は、各施設での密集履歴に関する密集履歴情報を、施設情報として施設毎に記憶していてもよい。
図6中では図示を省略するが、外部サーバー602は、自装置のデータベースに記憶する各種情報を、この情報の送信元から受信したり、要求に応じて必要な情報を送信したりする通信手段、および、この通信手段を含む外部サーバー602が備える各部を制御する制御部を備えている。外部サーバー602と経路誘導装置100および携帯端末601との通信方法については公知の技術であるため説明を省略する。システム600において、経路誘導装置100は、適宜外部サーバー602と通信を行うことにより、図4に示す処理の実行を実現する。
なお、イベント情報取得手段によって取得されたイベント情報に基づいて、イベントが開催されるか否かを判断するような説明をしたが、これに限るものではない。イベントの内容によっては、イベント情報を案内する際にイベントの開催前が好ましい場合と、イベント開催中でも案内することが有効な場合とがあるため、これらの情報をさらに付け加えることでより細かな案内を行なうことができる。たとえば、イベントがコンサートなどである場合は、なるべく開催前に到着する方がよいため、イベントの開催前にイベント情報を案内することが好ましい。たとえば、イベントがお祭りや花火などである場合は、開催中に到着しても参加できるため、イベント開催中でもイベント情報を案内することは有効である。すなわち、イベントの種類やイベントの内容によっては、様々なニーズが考えられる。ただし、イベントがコンサートなどであり、コンサート会場に入ることができなくても、関連出店などに興味があるということが考えられる。このような場合は、ユーザーがイベント会場に案内を希望することもあるため、最終的な判断はユーザーにその判断を委ねるようにしてもよい。
また、嗜好情報を解析するにあたって、ユーザーの嗜好情報をデータとして外部から取得しても良い。この場合、インターネットのWEB巡回記録や、視聴したTV番組など、様々なものから嗜好情報を得ることが考えられる。
本実施例においては、携帯電話密集情報、車両密集情報、密集履歴情報、および、施設情報を、外部サーバー602において一括して記憶管理するようにしたが、これに限るものではなく、各種情報を個々に記憶管理するサーバー(情報センター)を設けてもよい。この場合、経路誘導装置100は、各サーバー(情報センター)に個別にアクセスするようにすればよい。この他、施設情報は、各施設毎に記憶管理するようにしてもよい。この場合には、各施設情報に、携帯電話密集情報、車両密集情報および密集履歴情報を含めることも可能である。このようなシステムでは、経路誘導装置100は、個々の施設にアクセスすることによって図4に示す処理の実行に必要な情報を取得する。また、このようなシステムにおいては、各種情報を個々に記憶管理するサーバー(情報センター)も必ずしも必要ではなく、たとえば車両密集情報などは、経路誘導装置100が個々に把握するものであっても構わない。
なお、本実施例で説明した経路誘導方法は、予め用意された経路誘導プログラムをパーソナル・コンピュータやワークステーションなどのコンピュータで実行することによっても実現することができる。本実施例では、この経路誘導プログラムを記録媒体としてのHDに記録するようにしたがこれに限るものではない。経路誘導プログラムは、たとえば、フレキシブルディスク、CD−ROM、MO、DVDなどのコンピュータで読み取り可能な記録媒体に、コンピュータによる読み出しが可能に記録されていればよい。これにより、記録媒体に記録された経路誘導プログラムを、コンピュータによって記録媒体から読み出すことによって実行することができる。経路誘導プログラムは、記録媒体に記録されているものに限定されるものではなく、たとえばインターネットなどのネットワークを介して配布することが可能な伝送媒体であってもよい。
この発明の実施の形態にかかる経路誘導装置の機能的構成の一例を示すブロック図である。 この発明の実施の形態にかかる経路誘導装置の処理の手順の一例を示すフローチャートである。 この発明の実施例にかかる経路誘導装置のハードウェア構成の一例を示すブロック図である。 この発明の実施例にかかる経路誘導装置の処理の手順について説明するフローチャートである。 誘導経路を例示する説明図である。 図4に示す処理の実行を実現するためのシステムの一例を示すブロック図である。
符号の説明
100 経路誘導装置
101 位置情報取得部
102 イベント情報取得部
103 イベント案内部
104 誘導部
105 決定部
106 開催判断部
107 解析部

Claims (9)

  1. 移動体に対する経路誘導を行う経路誘導装置において、
    前記移動体から所定の範囲内であって人口が一時的に密集している密集位置の位置情報を取得する位置情報取得手段と、
    前記位置情報取得手段によって取得された前記位置情報に基づいて、前記密集位置で開催されるイベント情報を取得するイベント情報取得手段と、
    前記イベント情報取得手段によって取得された前記イベント情報に基づいて、前記密集位置で開催されるイベントに関する情報を案内するイベント案内手段と、
    前記位置情報取得手段によって取得された前記位置情報に基づいて、前記密集位置までの経路誘導を行う誘導手段と、
    を備えることを特徴とする経路誘導装置。
  2. 前記イベント情報取得手段によって取得された前記イベント情報に基づいて、前記位置情報取得手段によって前記位置情報が取得された日に前記密集位置においてイベントが開催されるか否かを判断する開催判断手段を備え、
    前記誘導手段は、前記開催判断手段によってイベントが開催されると判断された場合に、前記密集位置までの経路誘導を行うことを特徴とする請求項1に記載の経路誘導装置。
  3. 前記誘導手段による経路誘導を実行するか否かを決定する決定手段を有し、
    前記誘導手段は、前記決定手段によって経路誘導の実行が決定された場合に経路誘導を行うことを特徴とする請求項2に記載の経路誘導装置。
  4. ユーザーの嗜好に関する嗜好情報を解析する解析手段を有し、
    前記イベント案内手段は、前記解析手段によって解析された前記嗜好情報に基づいて、選択的に案内することを特徴とする請求項1〜3のいずれか一つに記載の経路誘導装置。
  5. 前記解析手段は、過去の走行履歴に基づいて、前記誘導手段によって経路誘導が行われた前記移動体の経由地または目的地を前記嗜好情報として解析し、
    前記イベント案内手段は、前記誘導手段によって経路誘導が行われた前記移動体の経由地または目的地に関連するイベントに関する情報を案内することを特徴とする請求項4に記載の経路誘導装置。
  6. 前記解析手段は、前記移動体において過去に演奏された楽曲に基づいて、前記楽曲の演奏頻度を前記嗜好情報として解析し、
    前記イベント案内手段は、演奏頻度が高い前記楽曲に関連するイベントに関する情報を案内することを特徴とする請求項4に記載の経路誘導装置。
  7. 前記移動体から所定の範囲内であって人口が一時的に密集している密集位置の位置情報を取得する位置情報取得工程と、
    前記位置情報取得工程において取得された前記位置情報に基づいて、前記密集位置で開催されるイベント情報を取得するイベント情報取得工程と、
    前記イベント情報取得工程において取得された前記イベント情報に基づいて、前記密集位置で開催されるイベントに関する情報を案内するイベント案内工程と、
    前記位置情報取得工程において取得された前記位置情報に基づいて、前記密集位置までの経路誘導を行う誘導工程と、
    を含むことを特徴とする経路誘導方法。
  8. 請求項7に記載の経路誘導方法をコンピュータに実行させることを特徴とする経路誘導プログラム。
  9. 請求項8に記載の経路誘導プログラムを記録したことを特徴とするコンピュータに読み取り可能な記録媒体。

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