JP2006187966A - 透明ガスバリア積層体 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】ポリアミド系樹脂からなる基材の少なくとも一方の面に、プラズマを利用したリアクティブイオンエッチング(RIE)による前処理を施し、その上に無機酸化物からなる透明蒸着薄膜層、ガスバリア性被覆層を順次積層した透明ガスバリア性ポリアミド系フィルムのガスバリア性被覆層上に、さらに、ヒートシール性樹脂層を積層してなることを特徴とする透明ガスバリア積層体である。
【選択図】図1
Description
ラズマ処理器を用いた特殊プラズマによる前処理であることを特徴とする請求項1または2記載の透明ガスバリア積層体である。
積層してなる透明ガスバリア性ポリアミド系フィルム10のガスバリア性被覆層3上に、さらにヒートシール性樹脂層4が積層された構成のものである。
き、ガスバリア性向上や蒸着薄膜層のクラック発生防止にもつながるものである。
いることが好ましいが、蒸発材料の選択性の幅広さを考慮すると電子線加熱方式を用いることがより好ましい。また、ポリアミド系樹脂フィルム1と蒸着薄膜層2との密着性及び蒸着薄膜層2の緻密性を向上させるために、プラズマアシスト法やイオンビームアシスト法を用いて蒸着することも可能である。また、蒸着膜の透明性を上げるために蒸着時に、酸素等の各種ガスなど吹き込む反応蒸着を用いても構わない。
た厚さが50μmを超える場合は塗膜にクラックが生じ易くなるため問題となる場合があることから、0.01〜50μmの範囲にあることが好ましい。
テトラエトキシシラン10.4gに塩酸(0.1N)89.6gを加え、30分間撹拌
し加水分解させた固形分3wt%(SiO2換算)の加水分解溶液と、ポリビニルアルコールの3wt%水/イソプロピルアルコール溶液(水:イソプロピルアルコール=90:10 重量比)を混合してガスバリア性被覆液を得た。
実施例1〜6で得られた透明ガスバリア積層体を、JIS K−7126B法に準拠して、Modern Control社製のOxtran2/20により、30℃70%RH環境の条件で測定を行った。
実施例1〜6で得られた透明ガスバリア積層体の透明ガスバリア性ポリアミド系フィルムと直鎖状低密度ポリエチレン間の密着強度を、JIS Z−1707に準拠し測定を行った。測定条件は、試験幅15mm、剥離速度300mm/min、剥離角度T型にて実施した。また測定は、剥離界面を水で湿潤させながら行った。
実施例1〜6で得られた透明ガスバリア積層体を用いて、100×150mmの4方シールパウチを10ヶ作製し、内容物として蒸留水200gを充填した後、5℃に1日保存した後、このパウチを1.5mの高さから50回落下させ、破袋した袋の数を評価した。
実施例1〜6で得られた透明ガスバリア積層体を、ゲルボフレックステスターを用いて、5℃雰囲気下で1000回屈曲した後のピンホール数をチェックした。
さらに、落袋試験における破袋数や屈曲ピンホール試験によるピンホール数に関しても、ポリアミド系樹脂フィルムを用いた積層体としての性能を満足しうる結果が得られていた。
2…無機酸化物よりなる蒸着薄膜層
3…ガスバリア性被膜層
4…ヒートシール性樹脂層
5…電極
6…プラズマ
7…ガイドロールまたは冷却ドラム
8…基材フィルム
10…透明ガスバリア性ポリアミド系フィルム
11…RIEによる前処理層
50…透明ガスバリア性積層体
Claims (11)
- ポリアミド系樹脂からなる基材の少なくとも一方の面に、プラズマを利用したリアクティブイオンエッチング(RIE)による前処理を施し、その上に無機酸化物からなる透明蒸着薄膜層、ガスバリア性被覆層を順次積層した透明ガスバリア性ポリアミド系フィルムのガスバリア性被覆層上に、さらに、ヒートシール性樹脂層を積層してなることを特徴とする透明ガスバリア積層体。
- 前記透明ガスバリア性ポリアミド系フィルムのガスバリア性被覆層とヒートシール性樹脂層との界面における湿潤ラミネート強度(剥離界面に水を浸したときの強度)が1.0N/15mm以上である請求項1記載の透明ガスバリア積層体。
- 前記RIEによる前処理が、直接電圧が印加される陰極側(冷却ドラム側)に基材を配設したプレーナ型のプラズマ処理であることを特徴とする請求項1または2記載の透明ガスバリア積層体。
- 前記RIEによる前処理が、ホロアノード・プラズマ処理器を用いた特殊プラズマによる前処理であることを特徴とする請求項1または2記載の透明ガスバリア積層体。
- 前記RIEによる前処理が、磁気アシスト・ホロアノード・プラズマ処理器を用いた特殊プラズマによる前処理であることを特徴とする請求項1または2記載の透明ガスバリア積層体。
- 前記RIEによる前処理が、アルゴン、窒素、酸素、水素、亜酸化窒素、ヘリウムから選ばれる1種類のガス、または、これらの混合ガスを連続して用いて行う処理であることを特徴とする請求項1〜5のいずれか1項に記載の透明ガスバリア積層体。
- 前記RIEによる前処理が、自己バイアス値を200V以上2000V以下である低温プラズマによる処理であることを特徴とする請求項1〜6のいずれか1項に記載の透明ガスバリア積層体。
- 前記透明蒸着薄膜層が、酸化アルミニウム、酸化珪素、酸化マグネシウム、あるいは、それらの混合物であることを特徴とする請求項1〜7のいずれか1項に記載の透明ガスバリア積層体。
- 前記透明蒸着薄膜層の厚みが、1〜500nmの範囲であることを特徴とする請求項1〜8のいずれか1項に記載の透明ガスバリア積層体。
- 前記RIEによる前処理層と透明蒸着薄膜層が、同一製膜機中で形成した層からなることを特徴とする請求項1〜9のいずれか1項に記載の透明ガスバリア積層体。
- 前記ガスバリア性被覆層が、水溶性高分子と、(a)1種以上の金属アルコキシドおよびその加水分解物、または、(b)塩化錫の少なくとも1方を含む水溶液あるいは水/アルコール混合溶液を主成分とすることを特徴とする請求項1〜10のいずれか1項に記載の透明ガスバリア積層体。
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