JP2006142494A - レトルト用積層体 - Google Patents

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Abstract

【課題】蒸着膜の密着を強化し、また蒸着膜へのレトルト・インパクトを緩和することで、レトルト処理などの殺菌処理時によっても性能が劣化しない透明ガスバリア積層体を提供することにある。
【解決手段】プラスチック基材上の、少なくとも一方の面に、RIEによる前処理面を設け、その上に厚さ5〜100nmの無機蒸着層を設け、その上に水溶性高分子化合物、金属アルコキシド及び/又はその加水分解物及び/又はその重合物の少なくとも1種類以上を成分に持つ複合皮膜を設け、その上に無機フィラーを5〜60体積%含む溶液を樹脂コーティングの塗布することにより無機フィラー含有層を設けたレトルト用積層体であって、前記RIEによる前処理面と無機蒸着層が、同一製膜機(インライン製膜機)にて連続して処理され、該レトルト用積層体が、レトルト処理によっても、ガスバリア性を損ねることの無いレトルト用積層体。
【選択図】図1

Description

本発明は、食品、医薬品等の高温高圧水での加熱処理(レトルト処理)を必要とする分野に用いられる耐熱水性を有する透明バリア材に関する。
近年、食品及び医薬品等の包装に用いられる包装材料は、内容物の変質を抑制しそれらの機能や性質を保持するために、包装材料を透過する酸素、水蒸気、その他内容物を変質させる気体による影響を防止する必要があり、これらを遮断するガスバリア性等を備えることが求められている。そのため従来から、温度・湿度などの影響が少ないアルミ等の金属箔をガスバリア層として用いた包装材料が一般的に用いられてきた。
ところが、アルミ等の金属箔を用いた包装材料は、温度・湿度の影響がなく高度なガスバリア性に優れるが、使用後の廃棄の際は不燃物として処理しなければならないなどの欠点を有し問題があった。
そこで、これらの欠点を克服した包装材料として、高分子フィルム上に、真空蒸着法やスパッタリング法等の形成手段によりアルミニウムなどの金属、酸化珪素、酸化アルミニウム等の無機酸化物の蒸着膜を形成したフィルムが開発されている。これらの蒸着フィルムは、酸素、水蒸気等のガス遮断性(ガスバリア性)を有していることが知られ、包装材料として好適とされている(特許文献1参照)。
また、食品及び医薬品等には、レトルト処理を始めとする殺菌処理の必要性が増しており、高温高圧下で性能を維持しうる包装材料が望まれている。また安全面、利便性などを考慮すると、透明な耐熱水バリア包装材料が強く要望されている。
しかしながら、上記包装材料を従来の透明蒸着フィルムを用いて実現しようとすると、レトルト殺菌後の密着性、ガスバリア性を維持できない。この原因として、透明蒸着膜と基材の密着性が乏しいこと、透明蒸着膜の耐熱水性が低く、バリア性を維持しきれないことなどが考えられている。
密着性の劣化は、基材最表面に偏在する表面弱結合層(Weak Boundary Layer (WBL))やPETであれば加水分解層などの上に、酸化アルミニウム蒸着がなされているため、この界面にて耐水性が十分な化学的結合を得られていないことが考えられる。
ガスバリア性の劣化は、レトルト処理により誘引される酸化アルミニウム蒸着膜に対する負荷(レトルト・インパクト)により、蒸着膜中にクラックを導入することに由来するものと考えられる。
密着性の問題を解決するために、従来からプラズマを用いることによって、インライン前処理によりプラスチック基材上の金属酸化物蒸着の密着性を改善するという試みはなされていたが、従来はインラインでプラズマ処理を行おうとすると、プラズマ発生のための電圧を印加する電極を基材のあるドラム側でなく、反対側に設置されている。この装置の場合、基材はアノード側に設置されることになるため、高い自己バイアスは得られず、結果として高い処理効果を発揮できなかった。
高い自己バイアスを得るために、直流放電方式を用いることも出来るが、この方法で高
いバイアスの電圧を得ようとすると、プラズマのモードがグローからアークへと変化するため、大面積に均一な処理を行うことは出来ない。
以下に公知文献を記す。
特開2003−246000号公報
本発明は上記課題を解決するためになされたものであり、蒸着膜の密着を強化し、また蒸着膜へのレトルト・インパクトを緩和することで、レトルト処理などの殺菌処理時によっても性能が劣化しない透明ガスバリア積層体を提供することにある。
本発明の請求項1に係る発明は、プラスチック基材上の、少なくとも一方の面に、厚さ5〜100nmの無機蒸着層を設け、更にその上に無機フィラーを5〜60体積%含む溶液を樹脂コーティングにより無機フィラー含有層を設けたレトルト用積層体であって、該レトルト用積層体が、高温高圧水(121℃,2.45×105Paの条件下で、30分間維持)で加熱処理するレトルト処理によっても、ガスバリア性を損ねることの無いことを特徴とするレトルト用積層体である。
本発明の請求項2に係る発明は、前記プラスチック基材と無機蒸着層との間で、前記プラスチック基材上に、リアクティブイオンエッチング(RIE)モードのプラズマを利用した前処理を施し、RIEによる前処理面を設けたことを特徴とする請求項1記載のレトルト用積層体である。
本発明の請求項3に係る発明は、前記無機フィラー含有層が、酸化チタン,硝酸バリウムなどの無機顔料が配合されていることにより、レトルト処理によっても、ガスバリア性を損ねることの無いことを特徴とする請求項1、又は2記載のレトルト用積層体である。
本発明の請求項4に係る発明は、前記プラスチック基材の材料が、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリアミド類、ポリエステル類、ポリカーボネート、ポリアクリロニトリル、ポリスチレン、ポリ塩化ビニル、セルロース、トリアセチルセルロース、ポリビニルアルコール、ポリウレタン類の少なくとも一種類以上を成分に持つ、あるいは共重合を成分に持つ、あるいはそれらの化学修飾体を成分に持つことを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項記載のレトルト用積層体である。
本発明の請求項5の発明は、前記RIEによる前処理が、アルゴン、窒素、酸素、水素のうちの1種類のガス、またはこれらの混合ガスを用いて行う処理、もしくは引き続きこれらのガスまたは混合ガスを連続して用いて行う処理であることを特徴とする請求項2乃至4のいずれか1項記載のレトルト用積層体である。
本発明の請求項6の発明は、前記RIEによる前処理が、その自己バイアス値を200V〜2000Vとし、またEd=プラズマ密度×処理時間で定義されるEd値が100V・s/m2〜10000V・s/m2である低温プラズマによる処理であることを特徴とする請求項2乃至5のいずれか1項記載のレトルト用積層体である。
本発明の請求項7の発明は、前記RIEによる前処理面と前記無機蒸着層が、同一製膜機(インライン製膜機)にて連続して処理されることを特徴とする請求項2乃至6のいずれか1項記載のレトルト用積層体である。
本発明の請求項8の発明は、前記無機蒸着層の上に、水溶性高分子化合物と、金属アルコキシド及び/又はその加水分解物及び/又はその重合物の少なくとも1種類以上とを成分に持つ複合皮膜層を設けたことを特徴とする請求項1乃至7のいずれか1項記載のレトルト用積層体である。
本発明の請求項9の発明は、前記水溶性高分子化合物が、ポリビニルアルコールまたはセルロース、デンプンの少なくとも1種類以上を成分に持つことを特徴とする請求項8記載のレトルト用積層体である。
本発明の請求項10の発明は、前記金属アルコキシドが、シランアルコキシドであることを特徴とする請求項8、又は9記載のレトルト用積層体である。
本発明のレトルト用積層体は、RIEによる前処理を行った基材上に酸化アルミニウム蒸着層を形成し、その膜を保護する無機フィラー含有層を塗布することで、レトルト処理時の収縮による圧縮クラックを防止し、かつ基材/酸化アルミニウム蒸着層の密着性を維持したレトルト用積層体を提供することが出来る。
またこの積層体は、食品及び医薬品等の包装に用いられる実用範囲の広い包装材料を提供する事が可能である。
上記発明に依れば、基材と蒸着膜の密着を強化し、また無機フィラーの入ったコーティング層により、蒸着膜をレトルトインパクトから護ることで、レトルト処理などの加熱処理時によっても性能が劣化しない透明ガスバリア積層体を提供することが出来る。
密着性の劣化を抑える作用としては、RIEプラズマによる基材表面弱結合層(Weak Boundary Layer (WBL))やPETであれば加水分解層などの、耐水劣化を起こしやすい層の除去による効果である。これによりフレッシュな基材表面が提供され、酸化アルミニウム蒸着との密着性が向上すると同時に、耐水劣化を起こさない界面を形成する。ガスバリア性のレトルト処理による劣化を抑えるメカニズムとしては、熱水処理時に誘起される蒸着膜への衝撃(レトルト・インパクト)を、無機フィラー部分で吸収緩和し、蒸着膜への負荷を低減させ、蒸着膜へのクラック導入を阻止し、バリア性を維持する。
以下に、本発明の実施の形態について説明する。図1は、本発明の強密着蒸着フィルムを説明する断面図である。プラズマを利用したリアクティブイオンエッチング(RIE)による前処理面5を施したプラスチック基材1上に、酸化アルミニウム等の無機酸化物蒸着層2と、複合皮膜層3と、無機フィラー含有層4とを順番に積層し、形成されている構造である。無機酸化物蒸着層層2、複合皮膜層3、無機フィラー含有層4は基材の両面に形成しても、また複合皮膜層3と無機フィラー含有層4の成分を混合した層を構成してもよく、また多層にしてもよい。
図2は、本発明の強密着蒸着フィルムの一事例を説明する側断面図である。プラスチック基材1上に、RIEによる前処理面5と、無機酸化物蒸着層2と、無機フィラー含有層4とを順番に積層し、形成されている構造である。
前記プラスチック基材1は、無機酸化物蒸着層2の透明性を生かすために可能であれば透明なフィルム基材であることが好ましい。プラスチック基材1の材料は、ポリエチレン
テレフタレート(PET)およびポリエチレンナフタレート(PEN)などのポリエステルフィルム、ポリエチレンやポリプロピレンなどのポリオレフィンフィルム、ポリスチレンフィルム、ポリアミドフィルム、ポリカーボネートフィルム、ポリアクリルニトリルフィルム、ポリイミドフィルム等が挙げられる。さらに、ポリ塩化ビニル、セルロース、トリアセチルセルロース、ポリビニルアルコール、ポリウレタン類が挙げられる。以上の材料の少なくとも一種類以上を成分に持つ、あるいは共重合成分に持つ、あるいはそれらの化学修飾体を成分に持つ材料も挙げられる。プラスチック基材1は、延伸、未延伸のどちらでも良く、また機械的強度や寸法安定性を有するものが良い。この中で、二軸方向に任意に延伸されたポリエチレンテレフタレートフィルムやポリアミドフィルムが好ましく用いられる。またこのプラスチック基材1の無機酸化物蒸着層2が設けられる面と反対側の表面に、周知の種々の添加剤や安定剤、例えば帯電防止剤、紫外線防止剤、可塑剤、滑剤などが使用されていても良い。
プラスチック基材1の厚さは、とくに制限を受けるものではなく、また包装材料としての適性を考慮して単体フィルム以外に異なる性質のフィルムを積層したフィルムを使用できる。尚、樹脂コーチング層、無機酸化物からなる蒸着層、ガスバリア性皮膜層を形成する場合の加工性を考慮すると、実用的には3〜200μmの範囲が好ましく、特に6〜30μmとすることが好ましい。
このプラスチック基材1と無機酸化物蒸着層2との密着性を強化するために、表面にプラズマを利用したリアクティブイオンエッチング(RIE)による前処理を施すことが有効である。このRIEによる前処理面を備えたことにより、発生したラジカルやイオンを利用してプラスチック基材1の表面に官能基を持たせるなどの化学的効果と、表面をイオンエッチングして不純物等を飛ばしたり平滑化するといった物理的効果の2つの効果を同時に得ることが可能である。このような表面処理を行うことで、後に行う蒸着の際に無機酸化物の緻密な薄膜を形成させることができる。その結果、プラスチック基材1と無機酸化物蒸着層2との密着性を強化させることができ、ガスバリア性の向上やクラック発生防止につながるだけでなく、デラミネーションが起こることがない。
RIEによる前処理を行うためのガス種としては、アルゴン、酸素、窒素、水素を使用することが出来る。これらのガスは単独で用いても、2種類以上のガスを混合して用いてもよい。また、2基の処理器を用いて、連続して処理を行ってもよい。
加工速度、エネルギーレベルなどで示される処理条件は、基材種類、用途、放電装置特性などに応じ、適宜設定するべきである。ただし、プラズマの自己バイアス値は200V以上2000V以下、Ed=プラズマ密度×処理時間で定義されるEd値が100V・s/m2〜10000V・s/m2以下にすることが必要であり、これより若干低い値でも、ある程度の密着性を発現するが、未処理品に比べて優位性が低い。また、高い値であると、強い処理がかかりすぎて基材表面が劣化し、密着性が下がる原因になる。プラズマ用の気体及びその混合比などに関してはポンプ性能や取り付け位置などによって、導入分と実効分とでは流量が異なるので、用途、基材、装置特性に応じて適宜設定するべきである。
無機酸化物蒸着層2の厚さは、一般的には5〜300nmの範囲内が望ましく、その値は適宜選択される。ただし膜厚が5nm未満であると均一な膜が得られないことや膜厚が十分ではないことがあり、ガスバリア材としての機能を十分に果たすことができない場合がある。また膜厚が300nmを越える場合は薄膜にフレキシビリティを保持させることができず、成膜後に折り曲げ、引っ張りなどの外的要因により、薄膜に亀裂を生じるおそれがあるので問題がある。より好ましくは、10〜150nmの範囲内にあることである。
酸化アルミニウムからなる無機酸化物蒸着層2をプラスチック基材1上に形成する方法は、種々在り、通常の真空蒸着法により形成することができる。また、その他の無機酸化物蒸着層2の形成方法であるスパッタリング法やイオンプレーティング法、プラズマ気相成長法(CVD)などを用いることも可能である。但し、生産性を考慮すれば、現時点では真空蒸着法が最も優れている。真空蒸着法の加熱手段としては、電子線加熱方式や抵抗加熱方式、誘導加熱方式のいずれかの方式を用いることが好ましいが、蒸発材料の選択性の幅広さを考慮すると電子線加熱方式を用いることがより好ましい。また無機酸化物蒸着層とプラスチック基材の密着性及び無機酸化物蒸着層の緻密性を向上させるために、プラズマアシスト法やイオンビームアシスト法を用いて蒸着することも可能である。
RIEによる前処理面5と無機酸化物蒸着層2の形成が、同一成膜機(インライン成膜機)にて行っても良い。インライン成膜により、工程を短縮し、安価なフィルムを提供することが出来る。
次いで、前記複合皮膜層3を説明する。複合皮膜層3は、ガスバリア性を持った皮膜層であり、水溶性高分子化合物と、1種以上の金属アルコキシドまたはその加水分解物を含む水溶液或いは水/アルコール混合溶液とを主剤とするコーティング剤を用いて形成される。例えば、水溶性高分子化合物を水系(水或いは水/アルコール混合)溶媒で溶解させたものに金属アルコキシドを直接、或いは予め加水分解させるなど処理を行ったものを混合したものを溶液とする。このコーティング剤の溶液を金属または無機化酸化物蒸着層にコーティング後、加熱乾燥し形成される。コーティング剤に含まれる各成分について更に詳細に説明する。
本発明でコーティング剤に用いられる水溶性高分子化合物は、ポリビニルアルコール、ポリビニルピロリドン、デンプン、メチルセルロース、カルボキシメチルセルロース、アルギン酸ナトリウム等が挙げられる。特にポリビニルアルコール(以下、PVAと略す)を本発明のコーティング剤に用いた場合にガスバリア性が最も優れるので好ましい。ここでいうPVAは、一般にポリ酢酸ビニルをけん化して得られるものである。PVAとしては例えば、酢酸基が数十%残存している、いわゆる部分けん化PVAから酢酸基が数%しか残存していない完全PVA等用いることができ、これ以外のものを用いても一向に構わない。
また金属アルコキシドは、一般式、M(OR)n (M:Si,Ti,Al,Zr等の金属、R:CH3 ,C2 H5 等のアルキル基)で表せる化合物である。具体的にはテトラエトキシシラン〔Si(OC2 H5 )4 〕、トリイソプロポキシアルミニウム〔Al(O−2’−C3 H7 )3 〕などがあげられ、中でもテトラエトキシシラン、トリイソプロポキシアルミニウムが加水分解後、水系の溶媒中において比較的安定であるので好ましい。なお、金属アルコキシドと水溶性高分子化合物の混合からなる複合皮膜層3は、水素結合からなるため、水に膨潤し溶解する恐れがある。これを防ぐために、金属アルコキシドにシランカップリング剤を添加することが好ましい。
この溶液中にガスバリア性を損なわない範囲で、イソシアネート化合物、シランカップリング剤、或いは分散剤、安定化剤、粘度調整剤、着色剤などの公知の添加剤を必要に応じて加えることも可能である。
コーティング剤の塗布方法としては、通常用いられるディッピング法、ロールコーティング法、スクリーン印刷法、スプレー法、グラビア印刷法などの従来公知の方法を用いることが可能である。
複合皮膜層3の厚さは、コーティング剤の種類や加工機や加工条件によって最適条件異
なり特に限定しない。但し乾燥後の厚さが、0.01μm以下の場合は、均一な塗膜が得られなく十分なガスバリア性を得られない場合があるので好ましくない。また厚さが50μmを超える場合は膜にクラックが生じ易くなるため問題となる場合がある。好ましくは0.01〜50μmの範囲にあることが好ましく、より好ましくは0.1〜10μmの範囲にあることである。
次いで無機フィラー含有層4を説明する。無機フィラー含有層は、無機フィラーを包含しながら造膜するために適当な配合のコーティング剤を用いて形成される。例えば、無機フィラーをウレタンなどからなる樹脂成分と混練し、塗工に適した粘度を持たせるために有機溶剤と混合する。この溶液を無機化酸化物蒸着層2にコーティング後、加熱乾燥し形成される。コーティング剤に含まれる無機フィラー成分について更に詳細に説明する。
本発明で用いられる無機フィラーは、酸化チタン,水酸化カルシウム,炭酸カルシウム,硫酸バリウムなどである。塗工溶液に良く分散するように、微粉末化される。溶液に占める重量%は、5〜60%が好ましく、10〜25%がより好ましい。フィラー濃度が、5%以下であると、レトルトインパクトを緩衝する効果が不十分であり、60%以上では、均一な分散が出来ず、またフィラーにより塗膜自身が着色されてしまう。
コーティング剤の塗布方法としては、通常用いられるディッピング法、ロールコーティング法、スクリーン印刷法、スプレー法、グラビア印刷法などの従来公知の方法を用いることが可能である。
無機フィラー含有層4の上に印刷層、介在フィルム、ヒートシールフイルム層等を積層させて、レトルト用積層体の包装材料とすることが出来る。
介在フィルムは、袋状包装材料時の破袋強度や突き刺し強度を高めるために設けられるもので、一般的に機械強度及び熱安定性の面から二軸延伸ナイロンフィルム、二軸延伸ポリエチレンテレフタレートフィルム、二軸延伸ポリプロピレンフィルムの内から選ばれる一種である必要がある。厚さは、材質や要求品質に応じて決められるが、一般的には10〜30μmの範囲である。
更にヒートシールフイルム層は袋状包装体などを形成する際に接着層として設けられるものである。例えばポリエチレン、ポリプロピレン、エチレン−酢酸ビニル共重合体、エチレン−メタクリル酸共重合体、エチレン−メタクリル酸エステル共重合体、エチレン−アクリル酸共重合体、エチレン−アクリル酸エステル共重合体及びそれらの金属架橋物等の樹脂が用いられる。厚さは目的に応じて決められるが、一般的には15〜200μmの範囲である。
プラスチック基材1の反対面にも、必要に応じて印刷層、介在フィルム、ヒートシールフイルム層等を積層させることも可能である。
以下に本発明の実施例を具体的に説明する。なお、本発明はこれらの実施例に限定されるものではない。
厚さ12μmの2軸延伸ポリエチレンテレフタレート(PET)フィルムのプラスチック基材1片面に、プラズマを利用したリアクティブイオンエッチング(RIE)による前処理を施し、RIEによる前処理面5を形成した。この時、電極には周波数13.56MHzの高周波電源を用い、自己バイアス値は800V、Ed値は450V・s/m2とした。処理ガスにはアルゴン/酸素混合ガスを用いた。この上に、電子線加熱方式を用いた
反応蒸着により、酸化アルミニウムを20nmの厚みで成膜して、蒸着フィルムを作製した。この蒸着フィルム上に、下記に示すA液と、B液を配合比(wt%)で6/4に混合した溶液を作成し、グラビアコート法により塗布乾燥し、厚さ0.4μmの複合皮膜層を形成した。さらにその複合皮膜上に、下記に示すC液を作成し、グラビアコート法により塗布乾燥し、厚さ1μmの無機フィラー含有層を形成した。
次に、前記A液、B液、C液の成分を説明する。前記A液は、テトラエトキシシラン10.4gに塩酸(0.1N)89.6gを加え、30分間撹拌し加水分解させた固形分3wt%(SiO2 換算)の加水分解溶液である。前記B液は、ポリビニルアルコールの3wt%水/イソプロピルアルコール溶液(水:イソプロピルアルコール重量比で90:10)である。前記C液は、ウレタン樹脂と硫酸バリウムを混練し、有機溶剤(イソプロピルアルコール:メチルエチルケトン:トルエン=1:3:2)にて希釈した溶液であり、硫酸バリウム成分比を20wt%とした。
無機フィラー成分の含有比を10wt%としたこと以外は、実施例1と同様の方法でバリア基材を作製した。
以下に、比較例として、実施例3を実施した。
無機フィラー含有層を塗布しないこと以外は、実施例1と同様の方法でバリア基材を作製した。
更にニ液硬化型ポリウレタン系接着剤を用いて、ドライラミネートにより、上記蒸着フィルム/延伸ナイロン(15μm)/未延伸ポリプロピレン(70μm)の積層サンプルを作成した。
次に、レトルト処理後の酸素透過率を測定し評価1とした。レトルト処理後の酸素透過率を測定した。上記積層サンプルを用いて4方パウチを作製し、内容物として水道水を充填したサンプルを、121℃30分のレトルト処理に掛けた。この処理後、サンプルから水を抜き取り、積層サンプルのレトルト処理後の酸素透過度を、モダンコントロール社製(MOCON OXTRAN 10/50A)を用いて、30℃−70%RH雰囲気下で蒸着工程後のフィルムを測定した。この測定は、レトルト処理後、24時間以内に行った。
レトルト処理後のラミネート強度を測定し、評価2とした。上記レトルト処理後の積層サンプルの蒸着フィルム/延伸ナイロン間のラミネート強度を、オリエンテック社テンシロン万能試験機RTC−1250を用いて測定した(JIS Z1707準拠)。但し、測定の際に測定部位を水で湿潤させながら行った。評価1及び2の結果を下記の表1に示す。
Figure 2006142494
評価1は、レトルト処理後の酸素透過率で、評価2は、レトルト処理後の蒸着フィルム/延伸ナイロン間のラミネート強度である。
本発明の強密着蒸着フィルムの側断面図である。 本発明の強密着蒸着フィルムの一実施例の側断面図である。
符号の説明
1…プラスチック基材
2…無機酸化物蒸着層
3…複合皮膜層
4…無機フィラー含有層
5…RIEによる前処理面

Claims (10)

  1. プラスチック基材上の、少なくとも一方の面に、厚さ5〜100nmの無機蒸着層を設け、更にその上に無機フィラーを5〜60体積%含む溶液を樹脂コーティングにより無機フィラー含有層を設けたレトルト用積層体であって、該レトルト用積層体が、高温高圧水(121℃,2.45×105Paの条件下で、30分間維持)で加熱処理するレトルト処理によっても、ガスバリア性を損ねることの無いことを特徴とするレトルト用積層体。
  2. 前記プラスチック基材と無機蒸着層との間で、前記プラスチック基材上に、リアクティブイオンエッチング(RIE)モードのプラズマを利用した前処理を施し、RIEによる前処理面を設けたことを特徴とする請求項1記載のレトルト用積層体。
  3. 前記無機フィラー含有層が、酸化チタン,硝酸バリウムなどの無機顔料が配合されていることにより、レトルト処理によっても、ガスバリア性を損ねることの無いことを特徴とする請求項1、又は2記載のレトルト用積層体。
  4. 前記プラスチック基材の材料が、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリアミド類、ポリエステル類、ポリカーボネート、ポリアクリロニトリル、ポリスチレン、ポリ塩化ビニル、セルロース、トリアセチルセルロース、ポリビニルアルコール、ポリウレタン類の少なくとも一種類以上を成分に持つ、あるいは共重合を成分に持つ、あるいはそれらの化学修飾体を成分に持つことを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項記載のレトルト用積層体。
  5. 前記RIEによる前処理が、アルゴン、窒素、酸素、水素のうちの1種類のガス、またはこれらの混合ガスを用いて行う処理、もしくは引き続きこれらのガスまたは混合ガスを連続して用いて行う処理であることを特徴とする請求項2乃至4のいずれか1項記載のレトルト用積層体。
  6. 前記RIEによる前処理が、その自己バイアス値を200V〜2000Vとし、またEd=プラズマ密度×処理時間で定義されるEd値が100V・s/m2〜10000V・s/m2である低温プラズマによる処理であることを特徴とする請求項2乃至5のいずれか1項記載のレトルト用積層体。
  7. 前記RIEによる前処理面と前記無機蒸着層が、同一製膜機(インライン製膜機)にて連続して処理されることを特徴とする請求項2乃至6のいずれか1項記載のレトルト用積層体。
  8. 前記無機蒸着層の上に、水溶性高分子化合物と、金属アルコキシド及び/又はその加水分解物及び/又はその重合物の少なくとも1種類以上とを成分に持つ複合皮膜層を設けたことを特徴とする請求項1乃至7のいずれか1項記載のレトルト用積層体。
  9. 前記水溶性高分子化合物が、ポリビニルアルコールまたはセルロース、デンプンの少なくとも1種類以上を成分に持つことを特徴とする請求項8記載のレトルト用積層体。
  10. 前記金属アルコキシドが、シランアルコキシドであることを特徴とする請求項8、又は9記載のレトルト用積層体。
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