JP2006178092A - 光拡散部材及び透過型スクリーン - Google Patents

光拡散部材及び透過型スクリーン Download PDF

Info

Publication number
JP2006178092A
JP2006178092A JP2004369874A JP2004369874A JP2006178092A JP 2006178092 A JP2006178092 A JP 2006178092A JP 2004369874 A JP2004369874 A JP 2004369874A JP 2004369874 A JP2004369874 A JP 2004369874A JP 2006178092 A JP2006178092 A JP 2006178092A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
light
light diffusing
colored layer
diffusing member
resin
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Withdrawn
Application number
JP2004369874A
Other languages
English (en)
Inventor
Yoshiyuki Yamashita
禎之 山下
Makoto Kotabe
眞 小田部
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Dai Nippon Printing Co Ltd
Original Assignee
Dai Nippon Printing Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Dai Nippon Printing Co Ltd filed Critical Dai Nippon Printing Co Ltd
Priority to JP2004369874A priority Critical patent/JP2006178092A/ja
Publication of JP2006178092A publication Critical patent/JP2006178092A/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Optical Elements Other Than Lenses (AREA)
  • Liquid Crystal (AREA)
  • Overhead Projectors And Projection Screens (AREA)

Abstract

【課題】 コントラストを向上させると共に筋不良を低減した光拡散部材及びこの光拡散部材を有する透過型スクリーンを提供する。
【解決手段】 基材11と、基材上に設けられてその基材側からの入射光を全反射により拡散させる光拡散部12と、光拡散部上に設けられた着色層13とを少なくとも有する光拡散部材10であって、光拡散部12が、基材側に向かって先細る略V字形状の多数の溝15内に光吸収材を含有する樹脂が充填された光吸収部16を有し、着色層13が、光拡散部12上に直に又は薄い接着層を介して形成されている光拡散部材10により、上記課題を解決した。着色層13の屈折率が、光吸収部16を構成する樹脂の屈折率と同一又は略同一であることが好ましい。
【選択図】 図1

Description

本発明は、光拡散部材及び透過型スクリーンに関し、更に詳しくは、コントラストを向上させると共に筋不良を低減した光拡散部材及びこの光拡散部材を有する透過型スクリーンに関する。
背面投射型表示装置等の大画面の表示装置は、スクリーンに映し出される映像を複数人で見る場合が多く、小型の表示装置に比べて広い視野角が求められる。例えば、背面投射型表示装置であるプロジェクションテレビジョンには、光源から発せられた映像光を投影する透過型スクリーンが備えられている。この透過型スクリーンは、一般に、光源から投射される映像光を観察者側へ略平行光(平行光も含む)に偏向させるためのレンズ部材であるフレネルレンズシートと、その略平行光を拡散させて画像の視野角を広くするための光拡散部材であるレンチキュラーレンズシートとを有している。
ところで、上記光拡散部材については、その光拡散部材を平面視したときに、(1)上下方向に延びるシリンドリカルレンズが左右方向に並設された屈折タイプのレンチキュラーレンズ部材や、(2)上下方向に延びると共に水平断面が略台形の単位レンズ部と、各単位レンズ部間に位置し、略V字形状の溝内に光吸収材を含有する低屈折率材料が充填された光吸収部とを左右方向に並設し、且つその斜面が入射光を全反射して拡散させる全反射タイプのレンチキュラーレンズ部材、等が知られている。
上記レンチキュラーレンズ部材のうち、全反射タイプのレンチキュラーレンズ部材は、下記特許文献1に記載のように、水平断面が略台形の単位レンズ部と、各単位レンズ部間に位置する水平断面が楔形の光吸収部とで構成されている。各単位レンズ部の上底側は出光面となり、その出光面側の光吸収部はブラックストライプパターン(BSパターン)となる。単位レンズ部において、上底と下底とが平面視で重なる領域では、光軸に平行な光はそのまま透過して出光面から出射するが、それ以外の領域では、光軸に平行な光は単位レンズ部と光吸収部との界面で全反射し、単位レンズ部の上底とその上底上に設けられた媒質層との界面で屈折して出射する。この全反射タイプのレンチキュラーレンズ部材においては、光吸収部が光吸収材を含む樹脂材料で形成されているので、その光吸収部はBSパターンとして機能し、透過型スクリーンに映し出される映像のコントラストを向上させるように作用する。
図10は全反射タイプのレンチキュラーレンズ部材の一例を示す概略断面図であり、図11はその製造方法の一例を示す工程図である。全反射タイプのレンチキュラーレンズ部材101は、図10に示すように、基材102と光拡散部103と接着層104と支持板105とをその順に有し、その光拡散部103は、基材側に向かって先細る略V字形状の多数の溝106に光吸収材を含有する樹脂が充填された光吸収部107を有している。この全反射タイプのレンチキュラーレンズ部材101は、図11に示すように、その溝を形成するための突起(凸部)が周面に形成された型ロール111を回転させながら、型ロール111とその型ロール111に供給される基材112との間に単位レンズ部形成用の紫外線硬化型樹脂113を供給した後、UVランプ114で紫外線を照射して単位レンズ部を形成し、その後、型ロール111から剥がされた中間部材115に形成されている溝に光吸収材を含む樹脂材料116を充填し、さらにその樹脂材料116が紫外線硬化型樹脂である場合にはUVランプ117で紫外線を照射して硬化させて光吸収部を形成し、その後の工程(図示しない)において、さらにその上に接着剤を介して支持板を貼り合わせて製造される。この製造方法において、型ロール111から剥がされた中間部材115の溝への樹脂材料116の充填は、ドクター118を用いて余分な樹脂材料を掻き落とすことにより行われている。
特開2004−4148号公報
近年、背面投射型表示装置においては、デジタル化、高精細化、コンパクト化の要求につれ、LCD(Liquid Crystal Display)やDLP(Digital Light Processing)を用いた単管方式の光源(以下、本願では「単光源」という。)が使用されてきている。この単光源を用いた場合には、その特徴である画素表示により、静止画や文字表示がより一層鮮明になるという利点がある反面、こうした利点により、従来はさほど問題にならなかったコントラスト不足が問題になっている。そこで、コントラストをより向上させて、引き締まった映像を映し出すことができる透過型スクリーンが要求されている。
また、従来の全反射タイプのレンチキュラーレンズ部材には、BSパターンを構成する光吸収部に白い筋状の欠陥が観察されることがある。具体的には、図11に示す全反射タイプのレンチキュラーレンズ部材の製造工程において、ドクター118を用いて余分な樹脂材料を掻き落とす際に、図8に示すように、製造ライン中に存在する異物109がドクター118の先端部に引っ掛かったまま図中の矢印方向に掻き落としが行われると、本来は光吸収部を形成する樹脂が充填される箇所にその樹脂が充填されず、溝106の長手方向に筋状の欠陥部110が生じることがある。
こうした筋状の欠陥部110が発生したレンチキュラーレンズ部材において、その欠陥部110を埋めることになる接着層104の屈折率が光吸収部107を構成する樹脂の屈折率に近い場合には、図9(A)に示すように、ある角度で入射した光91がその欠陥部110で反射し、その反射光92が白い筋として認識されることがある。一方、その欠陥部110を埋めることになる接着層104の屈折率が単位レンズ部108を構成する樹脂の屈折率に近い場合には、図9(B)に示すように、光軸に平行に入射した光93が略V字形状の斜面で全反射せずに通過してしまい、通過した光94が光漏れのような現象となって白い筋として認識されることがある。したがって、いずれの場合においても、白い筋が観察されるという不具合発生の可能性がある。
本発明は、上記課題を解決するためになされたものであり、その目的は、コントラストを向上させると共に筋不良を低減した光拡散部材及びこの光拡散部材を有する透過型スクリーンを提供することにある。
上記目的を達成する本発明の光拡散部材は、基材と、当該基材上に設けられて該基材側からの入射光を全反射により拡散させる光拡散部と、当該光拡散部上に設けられた着色層とを少なくとも有する光拡散部材であって、前記光拡散部が、前記基材側に向かって先細る略V字形状の多数の溝内に光吸収材を含有する樹脂が充填された光吸収部を有し、前記着色層が、前記光拡散部上に直に又は薄い接着層を介して形成されていることを特徴とする。
この発明によれば、着色層が光拡散部上に形成されているので、この光拡散部材を透過型スクリーンの構成部材とした場合、コントラストをより向上させることができ、引き締まった映像を映し出すことができる透過型スクリーンを提供できる。また、その光拡散部上には着色層が直に又は薄い接着層を介して形成されているので、例えば溝内に充填する光吸収部形成用の樹脂をドクターで掻き落とす際に筋状の欠陥部が生じた場合であっても、その欠陥部には着色層が直に又は薄い接着層を介して充填されることになる。その結果、この光拡散部材を透過型スクリーンの構成部材とした場合、その欠陥部で反射する光やその欠陥部で屈折する光を減衰させることができるので、観察者に白い筋として認識させる光の出射を防ぐことができる。
本発明の光拡散部材は、上記本発明の光拡散部材において、前記着色層の可視光域での透過率が、35〜85%の範囲内であることが好ましい。この発明によれば、着色層の透過率が上記範囲内であるので、この光拡散部材を透過型スクリーンの構成部材とした場合、コントラストをより向上させることができると共に、欠陥部で反射する光や欠陥部で屈折する光を減衰させることができる。
本発明の光拡散部材は、上記本発明の光拡散部材において、前記着色層の屈折率が、前記光吸収部を構成する樹脂の屈折率と同一又は略同一であることが好ましい。この発明によれば、着色層の屈折率が光吸収部を構成する樹脂の屈折率と同一又は略同一であるので、発生した欠陥部では屈折が起こらず、且つ欠陥部で反射する光を減衰させることができる。その結果、観察者に白い筋として認識させる光の出射を防ぐことができる。
本発明の光拡散部材は、上記本発明の光拡散部材において、前記着色層が、着色剤を含有する放射線硬化型樹脂であることが好ましく、更にその着色剤が、カーボンブラック、黒色系顔料又は黒色系染料であることが好ましい。
本発明の光拡散部材は、上記本発明の光拡散部材において、前記着色層上に支持板が設けられていることが好ましい。なお、その支持板は、着色剤を含有していてもよいし含有していなくてもよい。
上記目的を達成する本発明の透過型スクリーンは、上記本発明の光拡散部材を有することを特徴とする。この発明によれば、上記の光拡散部材を透過型スクリーンの構成部材としたので、コントラストをより向上させることができ、引き締まった映像を映し出すことができると共に、観察者に白い筋として認識させる光の出射を防ぐことができる。
本発明の透過型スクリーンは、上記本発明の透過型スクリーンにおいて、前記基材に対向配置された屈折型のフレネルレンズ部材を有する態様であってもよいし、前記基材面に接合され又は前記基材に対向配置された全反射型のフレネルレンズ部材を有する態様であってもよい。
本発明の光拡散部材によれば、着色層が光拡散部上に形成されているので、この光拡散部材を透過型スクリーンの構成部材とした場合、コントラストをより向上させることができ、引き締まった映像を映し出すことができる透過型スクリーンとすることができる。また、その光拡散部上には着色層が直に又は薄い接着層を介して形成されているので、例えば溝内に充填する光吸収部形成用の樹脂をドクターで掻き落とす際に筋状の欠陥部が生じた場合であっても、その欠陥部には着色層が充填されている。その結果、この光拡散部材を透過型スクリーンの構成部材とした場合、その欠陥部で反射する光やその欠陥部で屈折する光を減衰させることができるので、観察者に白い筋として認識させる光の出射を防いで筋不良をなくすことができる。
以下、本発明の光拡散部材及び透過型スクリーンについて図面を参照しつつ説明する。なお、本発明の技術的範囲は以下の実施形態に限定解釈されるものではない。
(光拡散部材)
図1は、本発明の光拡散部材の一例を示す模式断面図である。本発明の光拡散部材10は、基材11と、基材11上に設けられてその基材側からの入射光を全反射により拡散させる光拡散部12と、光拡散部12上に設けられた着色層13とを少なくとも有している。着色層13上には支持板14が設けられ、光拡散部12は、基材側に向かって先細る略V字形状の多数の溝15内に光吸収材を含有する樹脂が充填された光吸収部16を有している。そして、本発明の特徴とするところは、着色層13が、光拡散部12上に直に又は薄い接着層を介して形成されていることにある。
こうした構成からなる本発明の光拡散部材10は、図1に示すように、水平断面が略台形の部分(本願においては「単位レンズ部17」という)と、各単位レンズ部17,17間に位置する水平断面が楔形の光吸収部16とを有している。この光拡散部材10において、略台形の単位レンズ部17の上底側が出光面となり、出光面側にある光吸収部16がBSパターンとなる。単位レンズ部17の上底18と下底19とが平面視で重なる領域Aでは、光軸に平行な光はそのまま透過して出射するが、それ以外の領域Bでは、光軸に平行な光は単位レンズ部17と光吸収部16との界面で全反射し、単位レンズ部17の上底18とその上底上に設けられた着色層13との界面で屈折して出射する。この光拡散部材10においては、光吸収部16が光吸収材を含む樹脂で形成されているので、その光吸収部16がBSパターンとして機能し、透過型スクリーンに映し出される映像のコントラストを向上させることができるという効果がある。
以下、本発明の光拡散部材の各構成要素について詳しく説明する。なお、本願を説明する図1〜3の断面図においては、着色層13と光吸収部16のみにハッチング(斜線)を付し、その他の構成についてはハッチングを省略している。
基材11は、フィルム状又はシート状の透明部材であり、例えばポリエチレンテレフタレートフィルムやポリカーボネートフィルム等が用いられる。
光拡散部12は、基材11上に設けられる部材であり、低屈折率の光吸収部16を有している。低屈折率の光吸収部16は、図1に示すように、出光面となる観察者側の面に、平面視で縦方向に延びる略V字形状の多数の溝15が横方向に一定のピッチで配列されており、且つその溝15内に、光吸収材を含有する低屈折率の樹脂が充填されることにより形成される。
この光拡散部12では、光吸収部16以外の部分からなる略台形の単位レンズ部17が、高屈折率の樹脂材料で形成されており、楔形の光吸収部16の輪郭を形成する斜面が、低屈折率の光吸収部16と高屈折率の単位レンズ部17との界面をなす第1斜面21と第2斜面22とで構成されている。それらの斜面21,22は、例えばフレネルレンズ部材(後述する図4、図5を参照)で偏向された略平行光のうち、斜面21,22に到達した光を全反射させるライトガイドとして機能する。また、光吸収部16は、光吸収材を含有する低屈折率の樹脂で構成され、光拡散部材10に入った迷光又は光拡散部材10内で生じた迷光を吸収すると共に、光拡散部材10に入った外光を吸収してコントラストを向上させるように作用する。
光拡散部12を構成する楔形の光吸収部16と略台形の単位レンズ部17は、近年の単光源に対応するようにファインピッチで形成される傾向がある。そのため、単位レンズ部17の形成材料としては、ファインピッチでの形成が可能な放射線硬化型樹脂、具体的には、ウレタンアクリレート系、エポキシアクリレート系等のアクリレート系樹脂が好ましく用いられる。なお、単位レンズ部17を形成する樹脂は、光吸収部16を構成する樹脂に比べて高い屈折率のものが選定される。例えば屈折率1.55に調整されたウレタンアクリレート系又はエポキシアクリレート系の放射線硬化型樹脂が好ましく用いられる。
光吸収部16は、光吸収材を含有する樹脂で形成される。樹脂材料としては、例えばアクリル系、エポキシ系、ウレタン系等の放射線硬化型樹脂が好ましく用いられる。光吸収部16を形成する樹脂は、単位レンズ部17を構成する樹脂に比べて低い屈折率のものが選定される。例えば屈折率1.48に調整されたウレタンアクリレート系又はエポキシアクリレート系の放射線硬化型樹脂が好ましく用いられる。
光吸収材としては、カーボンブラック等の光吸収性粒子、黒色系顔料又は黒色系染料等の黒色や灰色等の無彩色材料が好ましく用いられるが、これらに限定されるものではなく、映像光の特性に合わせて特定の波長を選択的に吸収する材料を使用してもよい。光吸収性粒子としては、例えば、カーボンブラック、グラファイト、黒色酸化鉄等の金属塩、着色した有機微粒子や着色したガラスビーズ等を挙げることができる。また、光吸収性の染料としては、アシドレッド等のキサンテン系有機染料、カルボン酸ネオジム等の有機酸ネオジム等を挙げることができる。
本発明の特徴は、着色層13が光拡散部12の上に直に又は薄い接着層を介して形成されていることにある。すなわち、着色層13は、着色剤を含有する樹脂を光拡散部12上に直接塗布することにより形成されるか、光拡散部12上に着色層の作用に実質的に影響しない程度の厚さの薄い接着層を予め設けた後、着色剤を含有する樹脂を塗布することにより形成される。
本発明においては、着色層13を光拡散部12上に直接形成するか、又は薄い接着層を介して実質的に直接形成したのと同様となるように形成することが好ましい。これにより、得られた光拡散部材10を透過型スクリーンの構成部材とした場合、コントラストをより向上させることができ、引き締まった映像を映し出すことができるという特徴的な効果を発揮することができる。また、例えば溝15内に充填する光吸収部形成用の樹脂をドクターで掻き落とす際に筋状の欠陥部23が生じた場合であっても、光拡散部12上に直に又は薄い接着層を介して形成される着色層形成用の樹脂が筋上の欠陥部23にも充填される。その結果、得られた光拡散部材10を透過型スクリーンの構成部材とした場合、図2及び図9からわかるように、その欠陥部23で反射した光92やその欠陥部23で屈折する光を減衰させることができるので、観察者に白い筋として認識させる光の出射を防ぐことができる。
着色層13は、可視光域での透過率が35〜85%の範囲内となっている。着色層13の厚さは、通常3〜300μm、好ましくは50〜100μmとすることができるが、本発明においては、こうした範囲内の任意の厚さで形成された着色層13の透過率が、可視光域で35〜85%の範囲内となっており、より好ましい透過率の範囲は、可視光域で70〜85%となっている。なお、可視光域とは、400〜700nmの範囲をいい(以下同じ。)、上記の透過率は、この可視光域での平均の透過率で表されるものである。なお、上記範囲の透過率は、着色層13の厚さに応じて着色剤の濃度を調整して設定される。
可視光域での着色層13の透過率を上記範囲内とすることにより、光拡散部材10を透過型スクリーンの構成部材とした場合、コントラストをより向上させることができると共に、欠陥部23で反射する光92や欠陥部で屈折する光を減衰させることができる。着色層13の可視光域での透過率が35%未満では、光の吸収が大きく、光拡散部材10を通過する光が減衰してしまう。一方、着色層13の可視光域での透過率が85%を超えると、光の吸収が小さいのでコントラストの向上が図れず、さらに欠陥部23で反射する光92を減衰させることができない。
本発明に係る光拡散部材10を構成する着色層13の透過率については、相対的な測定によって特定することができる。例えば、先ず、着色層13を有する光拡散部材の全光線透過率を、ヘイズメーター(例えば、村上色彩社製:HR100)の透過率測定モードで測定し、可視光域の透過率で評価する。次に、着色層13を溶剤等による化学的手段や機械的手段を用いて除去し、着色層13を除去した状態での全光線透過率を同様に測定し、可視光域での透過率で評価する。こうして得られた2つの透過率の差から、着色層13の透過率を間接的ではあるが特定することができる。
また、着色層13が光拡散部12と支持板14との間に設けられた構成からなる光拡散部材の場合には、先ず、着色層13を有する光拡散部材の全光線透過率を、ヘイズメーター(例えば、村上色彩社製:HR100)の透過率測定モードで測定し、可視光域の透過率で評価する。次に、着色層13を層間剥離するようにして光拡散部12と支持板14とを剥がし、光拡散部12と支持板14それぞれの表面に残った着色層を化学的手段や機械的手段を用いて除去し、着色層13を除去した状態での全光線透過率を同様に測定し、可視光域での透過率で評価する。こうして得られた2つの透過率の差から、着色層13の透過率を間接的ではあるが特定することができる。
着色層13を構成する樹脂としては、各種の樹脂を用いることができるが、着色層13の屈折率が光吸収部16を構成する樹脂の屈折率と同一又は略同一となる樹脂を用いることが好ましい。具体的には、着色層13の屈折率が、低屈折率の光吸収部16と高屈折率の単位レンズ部17のうち、光吸収部16の屈折率により近い値であることが好ましく、同じ値であることがより好ましい。こうした樹脂で構成することによって、発生した欠陥部23に光吸収部16と同一又は略同一の屈折率材料が充填されるので、その欠陥部23では、欠陥部が生じていない部位と同じ本来の全反射が起こる。その結果、その欠陥部23で全反射せずに屈折透過する光の発生をなくすことができ、観察者に白い筋として認識させる光の出射を防ぐことができる。
着色層形成用の樹脂としては、放射線硬化型樹脂が好ましく用いられ、例えば、屈折率1.48に調整されたウレタン系、アクリル系、エポキシ系等の放射線硬化型樹脂材料を挙げることができる。
着色層13を構成する着色剤としては、上記の光吸収部形成用樹脂に含まれる光吸収材と同様のものを用いることができ、例えば、カーボンブラック、黒色系顔料又は黒色系染料等が好ましく用いられる。本発明においては、こうした着色剤を、上記透過率を達成できるように所定濃度含有させる。
着色剤を含有する着色層形成用樹脂組成物としては、具体的には、透過率90%以上のガラス若しくは透明基板上に、実際に形成する厚さ又は形成された厚さの着色層を設けてサンプルを作製し、そのサンプルの可視光域(波長400〜700nm)での透過率を上記のヘイズメーターで測定して得られた値が、35〜85%の範囲内、好ましくは70〜85%の範囲内となる着色層形成用樹脂組成物を使用する。
着色層13は、接着性を有して接着層として機能する層であることが好ましい。具体的には、上述した着色層形成用の樹脂材料が接着性を有するものであればよく、特にウレタン系、アクリル系、エポキシ系等の接着特性を有する放射線硬化型樹脂が好ましく用いられる。着色層13に接着性を持たせることにより、後述の支持板14をその着色層13を介して貼り合わせることができる。
なお、着色層13が十分な接着性を有していない場合には、光拡散部12上に直に着色層13を接着性良く形成できないので、光拡散部12上に薄い接着層を介して着色層13を形成する。このときの接着層は、本発明の特徴部分である着色層13の作用に実質的に影響しない程度の厚さで設けられる。この場合においては、接着層は、光拡散部12上に予め設けた後、着色剤を含有する樹脂を塗布することにより形成される。なお、十分な接着性を有しない着色層13上には、さらに接着層を形成して後述の支持板14を貼り合わせる。
支持板14は、着色層13上に設けられる板状部材であり、上記の光拡散部12を支持するために好ましく設けられる。支持板14には、通常、0.5〜5mmの厚さ範囲のアクリル板、MS樹脂(メタクリル−スチレン共重合樹脂)板、ポリカーボネート板等を好ましく用いることができる。
支持板14は、着色剤を含有したものであっても含有しないものであってもよい。支持板14に着色剤を含有させる場合、その着色剤は、上述した着色層13に含有させた着色剤と同じものを用いることができる。この場合には、この支持板14と上記着色層13との両方でコントラストの向上と筋不良を防ぐことができればよいので、着色層13に含有させる着色剤の濃度と支持板14に含有させる着色剤の濃度は、その観点から任意に調整される。
以上、本発明の光拡散部材10の主要な構成について説明したが、本発明の光拡散部材は、以下のような構成をさらに付加したものであってもよい。
本発明の光拡散部材10には、光拡散性をコントロールする光拡散剤を含有させることができる。具体的には、単位レンズ部17、着色層13及び支持板14のうちの1又は2以上の中に含有させることができる。含有させることができる光拡散材としては、一般的に光学シートに用いられる光拡散性微粒子等の光拡散材であればよく、スチレン樹脂微粒子、シリコーン樹脂微粒子、アクリル樹脂微粒子、MS樹脂(メタクリル−スチレン共重合樹脂)微粒子等の有機系微粒子、硫酸バリウム微粒子、ガラス微粒子、水酸化アルミニウム微粒子、炭酸カルシウム微粒子、シリカ(二酸化珪素)微粒子、酸化チタン微粒子、ガラスビーズ等の無機系微粒子等が挙げられ、これらの1種又は2種以上を樹脂中に含有させることができる。
また、本発明の光拡散部材10の観察者側の面、すなわち支持板14の観察者側の面に、反射防止層、低反射層、ハードコート層、帯電防止層、防眩層、汚染防止層、偏光フィルタ層、及び電磁波シールド層等を必要に応じて1層又は2層以上設けたものであってもよい。また、支持板14の観察者側の面の表面粗さを調整して、反射防止機能や防眩機能を持たせてもよい。こうした機能層又は機能表面が設けられた支持板14は、プロジェクションテレビジョンの観察者側の最前面に位置する前面板として作用する。
また、本発明の光拡散部材の光源側の面、すなわち基材11の光源側の面に、凹凸形状が設けられたものであってもよい。その凹凸形状としては、例えば図3に示すような、光学要素24を挙げることができる。この光学要素24は、基材11の光源側の面に山型の傾斜面を備えたものであり、この光学要素24により、基材11の光源側から入射した入射光25が屈折し、その屈折光が平行光とは異なる角度で単位レンズ部17を通過し、その一部は全反射面で全反射して出光面から出射する。そのため、図3に示す光拡散部材20は、光学要素24を有さない場合に比べて、観察者側に出光する出射光26の角度分布が広がるので、視野角の広い透過型スクリーンの構成部材として好ましく用いられる。なお、こうした光学要素24は、図3の態様のものに限られず、同様の作用効果を奏する従来公知のものを適用することができる。
以上説明したように、本発明の光拡散部材によれば、着色層が光拡散部上に形成されているので、この光拡散部材を透過型スクリーンの構成部材とした場合、コントラストをより向上させることができ、引き締まった映像を映し出すことができる透過型スクリーンとすることができる。また、その光拡散部上には着色層が直に又は薄い接着層を介して形成されているので、例えば溝内に充填する樹脂をドクターで掻き落とす際に筋状の欠陥部が生じた場合であっても、その欠陥部には着色層が充填されることになる。その結果、この光拡散部材を透過型スクリーンの構成部材とした場合、その欠陥部で反射する光やその欠陥部で屈折する光を減衰させることができるので、観察者に白い筋として認識させる光の出射を防ぐことができる。
(光拡散部材の製造方法)
次に、光拡散部材の製造方法について説明する。図11は、本発明の光拡散部材の製造方法の一例を示す工程図である。
本発明の光拡散部材は、先ず、溝を形成するための突起(凸部)が周面に形成された型ロール111を回転させながら、型ロール111とその型ロール111の周面に沿って進む基材112との間に単位レンズ部形成用の放射線硬化型樹脂113を供給装置123から供給した後、放射線源である例えばUVランプ114で紫外線を照射して単位レンズ部を形成し、その後、型ロール111から剥がして中間部材115を形成する。次いで、光吸収材を含む樹脂材料116を供給装置124から供給して中間部材115の溝に充填し、さらにその樹脂材料116が放射線硬化型樹脂である場合には放射線源である例えばUVランプ117で紫外線を照射して光吸収部を形成する。このとき、中間部材115の溝への光吸収材を含む樹脂材料116の充填は、ドクター118を用いて余分な樹脂材料を掻き落とすことにより行われる。図11中には示さないが、さらにその上に、本発明の特徴部分である接着性を有する着色層を介して支持板を貼り合わせ、所定の大きさに切断して本発明の光拡散部材が製造される。なお、符号119はロール状に巻き上げられたフィルム状又はシート状の基材であり、符号120は単位レンズ部形成用の放射線硬化型樹脂113を型ロール面に押しつけるためのニップロールであり、符号121は硬化した単位レンズ部を備えた中間部材115を剥離するための剥離ロールであり、符号122はドクター118で余分な樹脂剤材料を効率よく除去するためのバックアップロールである。
(透過型スクリーン)
図4及び図5は、本発明の透過型スクリーンの例を示す概略斜視図である。本発明の透過型スクリーンは、上述した本発明の光拡散部材を有している。具体的には、単光源からの光を略平行光に偏向するフレネルレンズ部材を映像光源側に備え、偏向された略平行光を拡散させて視野角を調整する光拡散部材を観察者側に備えるものである。
より詳細には、図4に示す透過型スクリーン40は、フレネル中心をシート面内に有する屈折タイプのサーキュラー型フレネルレンズ部材30と、片面に略V字形状の多数の溝を有し且つその溝内に光吸収材を含有した樹脂からなる低屈折率の光吸収部を有する本発明の光拡散部材10とを備えるものである。また、図5に示す透過型スクリーン50は、フレネル中心をシート面内に有さない全反射タイプのサーキュラー型フレネルレンズ部材31と、片面に略V字形状の多数の溝を有し且つその溝内に光吸収材を含有した樹脂からなる低屈折率の光吸収部を有する本発明の光拡散部材10とが接着層32を介して貼り合わされてなるものである。
なお、本発明の透過型スクリーンに用いられるフレネルレンズ部材は、近年の単光源に対応したファインピッチで形成されており、その形成材料としては、上記の光拡散部材で説明したのと同様の放射線硬化型樹脂、具体的にはウレタン系、アクリル系、エポキシ系等の放射線硬化型樹脂材料が用いられる。そうしたフレネルレンズ部材の形成は、上記放射線硬化型樹脂をフレネルレンズの賦形型に塗布し、その上に載せた基材フィルム上から放射線(例えば紫外線や電子線等)を照射して放射線硬化型樹脂を硬化させて行うことができる。その後、賦形型からシートを剥離してシート状のフレネルレンズ部材が作製される。
(背面投射型表示装置)
図6及び図7は、本発明の光拡散部材を構成部材として有する透過型スクリーンが装着された背面投写型表示装置の例を示す構成図である。図6は、フレネル中心がシート面内にあるサーキュラーフレネルレンズを有する透過型スクリーンが装着された背面投写型表示装置の例であり、図7は、フレネル中心がシート面外にある全反射型のサーキュラーフレネルレンズを有する透過型スクリーンが装着された背面投写型表示装置の例である。
背面投射型表示装置60a,60bは、本発明の光拡散部材を構成部材とした透過型スクリーン40,50を前面側の窓部に備えたものであり、比較的薄型の筐体61a,61bの底部に光源62が配置され、筐体61a,61bの後部壁内面には光源62からの光を透過型スクリーン40,50に向かって反射させるミラー63a,63bが配置されている。このときの光源62は、LCD(Liquid Crystal Display)やDLP(Digital Light Processing)を用いた単管方式の単光源である。この透過型スクリーン40,50は、本発明の光拡散部材が構成部材として使用されているので、透過型スクリーン上に外観欠陥の無い鮮明な映像を映し出すことができる。
以下に実施例と比較例とを挙げて、本発明を更に詳しく説明する。
(実施例1)
ピッチが65μmで深さが150μmの溝15を形成するための突起(凸部)を有した賦形型ロールを準備し、その賦形型ロールに紫外線硬化型樹脂を供給装置から供給し、その樹脂を賦形型ロールとの間に挟むように厚さ188μmのPETフィルムをニップロールで押し当てながら貼り合わせた後、そのPETフィルム側から紫外線を照射して紫外線硬化型樹脂を硬化させて屈折率1.55の単位レンズ部を形成した。硬化した中間部材を賦形型ロールから剥がした後、その中間部材上に光吸収性粒子(カーボンブラックを添加したウレタンフィラー、平均粒径6μm)を20重量%含有する紫外線硬化型樹脂を供給装置から供給すると共にドクターで余分な樹脂を掻き落とすことにより、樹脂を略V字形状の溝15に充填した。引き続いて、PETフィルム側から紫外線を照射して紫外線硬化型樹脂を硬化させて屈折率1.48の光吸収部を形成した。この実施例1及び後述の実施例2と比較例1、2においては、着色層の効果の検証を行うために、ドクターで余分な樹脂を掻き落とす際に筋状の欠陥部を故意に生じさせたものを用いている。
さらにその上に、接着特性を有する着色層形成用のアクリル系紫外線硬化型樹脂料を塗布し、その上に支持板を載せた後、支持板上から紫外線を照射し、厚さ70μmで屈折率1.48の着色層を介して支持板を貼り合わせた。着色層が含む着色剤としては、平均粒径3μmのウレタン系フィラー内部に5重量%のカーボンブラックを分散した黒着色ウレタン系フィラーを用い、着色層形成用樹脂としては、その黒着色ウレタン系フィラーの含有量を、屈折率1.48のアクリル系紫外線硬化型樹脂中に全体の0.2重量%になるように含有させたものを用いた。着色層の厚さは、得られた光拡散部材の断面を顕微鏡観察することにより測定した。
なお、支持板は、MS(メタクリル−スチレン共重合体)樹脂からなる樹脂材料を押出成形法により成形した厚さ2mmのものであり、このMS樹脂材料とは異なる屈折率をもつMS系樹脂からなる平均粒径が約10μmの光拡散剤を約1〜2重量%含む成形樹脂を用いて作製した。さらに、作製された支持板の観察者側になる側の面には、帯電防止機能も備えたアクリル系樹脂で厚さが約10μmのハードコート層を塗布形成した。
(実施例2)
実施例1の光拡散部材において、着色層が含む着色剤としては、平均粒径3μmのウレタン系フィラー内部に5重量%のカーボンブラックを分散した黒着色ウレタン系フィラーを用い、着色層形成用樹脂としては、その黒着色ウレタン系フィラーの含有量を、屈折率1.48のアクリル系紫外線硬化型樹脂中に全体の1.0重量%になるように含有させたものを用いた他は、実施例1と同様にして実施例2の光拡散部材を作製した。
(比較例1)
実施例1の光拡散部材において、着色層形成用樹脂から黒着色ウレタン系フィラーを除いたものを使用した他は、実施例1と同様にして比較例1の光拡散部材を作製した。
(比較例2)
実施例1の光拡散部材において、着色層が含む着色剤としては、平均粒径3μmのウレタン系フィラー内部に5重量%のカーボンブラックを分散した黒着色ウレタン系フィラーを用い、着色層形成用樹脂としては、その黒着色ウレタン系フィラーの含有量を、屈折率1.48のアクリル系紫外線硬化型樹脂中に全体の1.5重量%になるように含有させたものを用いた他は、実施例1と同様にして比較例2の光拡散部材を作製した。
(筋不良の評価)
実施例1、2及び比較例1、2の各光拡散部材の作製工程において、ドクターで余分な樹脂を掻き落とす際に発生する筋状の欠陥部に基づいた筋不良の有無について観察した。その結果を表1に示した。
(コントラストの評価)
実施例1、2及び比較例1、2の各光拡散部材のそれぞれと、下記のようにして得られたフレネルレンズシートとを、図4に示す態様で配置して透過型スクリーンを構成し、50W−DLP光源を備えた50インチのプロジェクションテレビジョン(三星電子社製、HLM5065W)のスクリーン固定枠にセッティングした。そのときの外観を目視により観察し、コントラストを評価した。コントラストが良好であったものを○、やや不十分であったものを△として評価し、その結果を表1に示した。
なお、評価に使用した透過型スクリーンを構成するフレネルレンズシートは、フレネルレンズ部を形成するための賦形型上に、上記同様のウレタンアクリレート硬化型樹脂を塗布し、その上に厚さ2mmのアクリル板を載せ、ゴムニップロールで加圧した後、紫外線を照射して硬化させ、その後に型から剥離して作製した。このフレネルレンズシートは、フレネル中心がシート面内にある屈折型のサーキュラーフレネルレンズであり、そのレンズピッチは0.1mmである。
(透過率の測定)
実施例1、2及び比較例1、2の各光拡散部材を構成する着色層の透過率は、次のようにして測定した。先ず、透過率90%以上のガラス基板上に、各実施例や比較例で用いた着色層形成用樹脂で厚さ70μmの着色層を形成して透過率測定用サンプルを作製し、そのサンプルの可視光域(波長400〜700nm)での透過率をヘイズメーター(村上色彩社製:HR100)の透過率測定モードで測定された全光線透過率データをもとにして求めた。その結果を表1に示した。
Figure 2006178092
本発明の光拡散部材の一例を示す模式断面図である。 本発明の光拡散部材の作用を説明する模式断面図である。 本発明の光拡散部材の他の例を示す模式断面図である。 本発明の透過型スクリーンの一例を示す概略斜視図である。 本発明の透過型スクリーンの他の例を示す概略斜視図である。 本発明の透過型スクリーンが装着された背面投写型表示装置の一例を示す構成図である。 本発明の透過型スクリーンが装着された背面投写型表示装置の他の例を示す構成図である。 欠陥部の発生原理を説明する模式的な斜視図である。 欠陥部の存在により生じる筋不良の例を示す模式断面図である。 全反射タイプのレンチキュラーレンズ部材の一例を示す概略断面図である 全反射タイプのレンチキュラーレンズ部材(光拡散部材)の製造方法の一例を示す工程図である。
符号の説明
10,20,101 光拡散部材
11、102 基材
12、103 光拡散部
13 着色層
14、105 支持板
15、106 溝
16、107 光吸収部
17、108 単位レンズ部
18 上底
19 下底
21 第1の斜面
22 第2の斜面
23 欠陥部
24 光学要素
25 入射光
26 出射光
30,31 フレネルレンズ部材
32、104 接着層
40,50 透過型スクリーン
91 入射光
92 反射光
109 異物
110 欠陥部
118 ドクター

Claims (9)

  1. 基材と、当該基材上に設けられて該基材側からの入射光を全反射により拡散させる光拡散部と、当該光拡散部上に設けられた着色層とを少なくとも有する光拡散部材であって、
    前記光拡散部は、前記着色層側の面から基材側に向かって先細る略V字形状の多数の溝内に、光吸収材を含有する樹脂が充填されてなる光吸収部を有し、
    前記着色層が、前記光拡散部上に直に又は薄い接着層を介して形成されていることを特徴とする光拡散部材。
  2. 前記着色層の可視光域での透過率が、35〜85%の範囲内であることを特徴とする請求項1に記載の光拡散部材。
  3. 前記着色層の屈折率が、前記光吸収部を構成する樹脂の屈折率と同一又は略同一であることを特徴とする請求項1又は2に記載の光拡散部材。
  4. 前記着色層が、着色剤を含有する放射線硬化型樹脂であることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の光拡散部材。
  5. 前記着色剤が、カーボンブラック、黒色系顔料又は黒色系染料であることを特徴とする請求項4に記載の光拡散部材。
  6. 前記着色層上に支持板が設けられていることを特徴とする請求項1〜5のいずれか1項に記載の光拡散部材。
  7. 請求項1〜6のいずれか1項に記載の光拡散部材を有することを特徴とする透過型スクリーン。
  8. 前記基材に対向配置された屈折型のフレネルレンズ部材を有することを特徴とする請求項7に記載の透過型スクリーン。
  9. 前記基材面に接合され又は前記基材に対向配置された全反射型のフレネルレンズ部材を有することを特徴とする請求項7に記載の透過型スクリーン。
JP2004369874A 2004-12-21 2004-12-21 光拡散部材及び透過型スクリーン Withdrawn JP2006178092A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2004369874A JP2006178092A (ja) 2004-12-21 2004-12-21 光拡散部材及び透過型スクリーン

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2004369874A JP2006178092A (ja) 2004-12-21 2004-12-21 光拡散部材及び透過型スクリーン

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2006178092A true JP2006178092A (ja) 2006-07-06

Family

ID=36732270

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2004369874A Withdrawn JP2006178092A (ja) 2004-12-21 2004-12-21 光拡散部材及び透過型スクリーン

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2006178092A (ja)

Cited By (17)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008170997A (ja) * 2007-01-05 2008-07-24 Samsung Corning Co Ltd 光学シート及びディスプレイ用光学フィルタ
WO2009034992A1 (ja) * 2007-09-12 2009-03-19 Dai Nippon Printing Co., Ltd. 光学シート、表示装置及び光学シートの製造方法
JP2010072653A (ja) * 2008-09-22 2010-04-02 Samsung Corning Precision Glass Co Ltd カラーシフト低減光学フィルター及びこれを具備するディスプレイ装置
JP2010102060A (ja) * 2008-10-23 2010-05-06 Dainippon Printing Co Ltd 光学シート、及び映像表示装置
JP2011017971A (ja) * 2009-07-10 2011-01-27 Lintec Corp プロジェクションスクリーン
JP2011017972A (ja) * 2009-07-10 2011-01-27 Lintec Corp 透明体貼付用スクリーン
JP2011209705A (ja) * 2010-03-08 2011-10-20 Dainippon Printing Co Ltd タッチパネル機能を有する小型表示装置のディスプレイとして使用されるスクリーンおよびこれを備えたタッチパネル機能を有する小型表示装置
JP2012058606A (ja) * 2010-09-10 2012-03-22 Dainippon Printing Co Ltd 視認性向上シート
JP2012150342A (ja) * 2011-01-20 2012-08-09 Dainippon Printing Co Ltd コントラスト向上シートの製造方法
JP2012168387A (ja) * 2011-02-15 2012-09-06 Dainippon Printing Co Ltd 掻取治具、これを備えたコントラスト向上シートの製造装置、およびコントラスト向上シート
JP2012168385A (ja) * 2011-02-15 2012-09-06 Dainippon Printing Co Ltd 掻取治具、これを備えたコントラスト向上シートの製造装置、およびコントラスト向上シート
JP2012220551A (ja) * 2011-04-05 2012-11-12 Dainippon Printing Co Ltd コントラスト向上シートの製造方法およびコントラスト向上シートの製造装置
KR101206222B1 (ko) * 2009-02-20 2012-11-29 삼성코닝정밀소재 주식회사 색보상 콜리메이터 광학필름 및 이를 구비하는 디스플레이장치
JP2013137571A (ja) * 2013-03-14 2013-07-11 Dainippon Printing Co Ltd 光学シートの製造方法
WO2013151261A1 (ko) * 2012-04-06 2013-10-10 주식회사 앤앤드에프 일체형 광학 필름,확산층 제조방법 및 확산층 제조방법을 이용한 일체형 광학 필름 제조방법
JP2014062980A (ja) * 2012-09-20 2014-04-10 Dainippon Printing Co Ltd 透過型スクリーン、リアプロジェクション表示装置
JP2014186249A (ja) * 2013-03-25 2014-10-02 Dainippon Printing Co Ltd スクリーンユニット、マルチスクリーン、背面投射型表示装置

Cited By (21)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008170997A (ja) * 2007-01-05 2008-07-24 Samsung Corning Co Ltd 光学シート及びディスプレイ用光学フィルタ
WO2009034992A1 (ja) * 2007-09-12 2009-03-19 Dai Nippon Printing Co., Ltd. 光学シート、表示装置及び光学シートの製造方法
JP2009069416A (ja) * 2007-09-12 2009-04-02 Dainippon Printing Co Ltd 光学シート、表示装置及び光学シートの製造方法
US8888303B2 (en) 2007-09-12 2014-11-18 Dai Nippon Printing Co., Ltd. Optical sheet controlling external light, display device and method for producing optical sheet
KR101490542B1 (ko) * 2007-09-12 2015-02-05 다이니폰 인사츠 가부시키가이샤 광학 시트, 표시 장치 및 광학 시트의 제조 방법
JP2010072653A (ja) * 2008-09-22 2010-04-02 Samsung Corning Precision Glass Co Ltd カラーシフト低減光学フィルター及びこれを具備するディスプレイ装置
KR101195849B1 (ko) 2008-09-22 2012-11-05 삼성코닝정밀소재 주식회사 컬러시프트 저감 광학필터 및 이를 구비하는 디스플레이 장치
JP2010102060A (ja) * 2008-10-23 2010-05-06 Dainippon Printing Co Ltd 光学シート、及び映像表示装置
KR101206222B1 (ko) * 2009-02-20 2012-11-29 삼성코닝정밀소재 주식회사 색보상 콜리메이터 광학필름 및 이를 구비하는 디스플레이장치
JP2011017972A (ja) * 2009-07-10 2011-01-27 Lintec Corp 透明体貼付用スクリーン
JP2011017971A (ja) * 2009-07-10 2011-01-27 Lintec Corp プロジェクションスクリーン
JP2011209705A (ja) * 2010-03-08 2011-10-20 Dainippon Printing Co Ltd タッチパネル機能を有する小型表示装置のディスプレイとして使用されるスクリーンおよびこれを備えたタッチパネル機能を有する小型表示装置
JP2012058606A (ja) * 2010-09-10 2012-03-22 Dainippon Printing Co Ltd 視認性向上シート
JP2012150342A (ja) * 2011-01-20 2012-08-09 Dainippon Printing Co Ltd コントラスト向上シートの製造方法
JP2012168387A (ja) * 2011-02-15 2012-09-06 Dainippon Printing Co Ltd 掻取治具、これを備えたコントラスト向上シートの製造装置、およびコントラスト向上シート
JP2012168385A (ja) * 2011-02-15 2012-09-06 Dainippon Printing Co Ltd 掻取治具、これを備えたコントラスト向上シートの製造装置、およびコントラスト向上シート
JP2012220551A (ja) * 2011-04-05 2012-11-12 Dainippon Printing Co Ltd コントラスト向上シートの製造方法およびコントラスト向上シートの製造装置
WO2013151261A1 (ko) * 2012-04-06 2013-10-10 주식회사 앤앤드에프 일체형 광학 필름,확산층 제조방법 및 확산층 제조방법을 이용한 일체형 광학 필름 제조방법
JP2014062980A (ja) * 2012-09-20 2014-04-10 Dainippon Printing Co Ltd 透過型スクリーン、リアプロジェクション表示装置
JP2013137571A (ja) * 2013-03-14 2013-07-11 Dainippon Printing Co Ltd 光学シートの製造方法
JP2014186249A (ja) * 2013-03-25 2014-10-02 Dainippon Printing Co Ltd スクリーンユニット、マルチスクリーン、背面投射型表示装置

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4852530B2 (ja) 光拡散部材、透過型スクリーン、背面投射型表示装置、および光吸収部形成用樹脂組成物
JP4821484B2 (ja) 光拡散シート、透過型スクリーン及び背面投射型表示装置
JP4788314B2 (ja) 光拡散シート、透過型スクリーン、背面投射型表示装置及び液晶表示装置
JP2006178092A (ja) 光拡散部材及び透過型スクリーン
JP4689297B2 (ja) 光拡散シート及び透過型スクリーン
JP2003066206A (ja) 二次元視野角拡大部材および表示装置
KR100697836B1 (ko) 프레넬렌즈시트와 이를 이용한 투과형 스크린 및배면투과형 표시장치
JP2008501128A (ja) テーパ付導波管を有するディスプレイ用光学装置及びその製造方法
US20070201131A1 (en) Diffusing Sheet And Rear Projection Screen
JP2006267778A (ja) 光拡散シート及び透過型スクリーン
JP2004004148A (ja) プロジェクションスクリーン用シート、光拡散シート、及びプロジェクションスクリーン
WO2011052255A1 (ja) 光拡散シート、光拡散シートの製造方法、及び表示装置
JP2007323049A (ja) 透過型スクリーン
JP4575522B2 (ja) 表示装置の製造方法
JP2000330210A (ja) 透過型スクリーン
JP4235483B2 (ja) 拡散シート、拡散シート用成形型、透過型スクリーン及び拡散シートの製造方法
KR20070027547A (ko) 프레넬 렌즈 시트 및 투과형 스크린
JP2006065185A (ja) 透過型スクリーン及びその製造方法並びに背面投射型表示装置
JP2000221601A (ja) 光拡散性スクリーン
JP2005215417A (ja) マイクロレンズアレイ
JP2006301589A (ja) 光拡散部材及びその製造方法並びに透過型スクリーン
KR100450715B1 (ko) 쐐기형 도파관을 가지는 디스플레이용 광학소자 및 그의제조방법
JP2006267948A (ja) 透過型スクリーン
JPH01245235A (ja) 透過型スクリーンおよびその製造方法
JP2006208875A (ja) 光拡散シート及び透過型スクリーン

Legal Events

Date Code Title Description
A300 Withdrawal of application because of no request for examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300

Effective date: 20080304