JP2012168385A - 掻取治具、これを備えたコントラスト向上シートの製造装置、およびコントラスト向上シート - Google Patents
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Abstract
【解決手段】表面1aに複数の溝が並設された光透過部1と、光透過部1の溝内に形成された光吸収部とを備えるコントラスト向上シートの製造に用いられる掻取治具であって、表面1aに複数の溝が並設された光透過部1の表面1aから表面1a上に供給されたインキ組成物を掻き取るための第1の掻取ブレード31と、第1の掻取ブレード31と所定の間隔を置いて配置され、第1の掻取ブレード31による掻き取り後に光透過部1の表面1aに残るインキ組成物をさらに掻き取るための第2の掻取ブレード32と、第2の掻取ブレード32に取り付けられた当板33とを備え、第2の掻取ブレード32の先端32aが第1の掻取ブレード31の先端31aに対して0.25mm以上0.55mm以下突出している。
【選択図】図2
Description
まず、本発明による掻取治具およびコントラスト向上シートの製造装置について、図面を参照しながら説明する。図1は本実施形態に係るコントラスト向上シートの製造装置の一部を模式的に示した図であり、図2は本実施形態に係る掻取治具の断面図であり、図3は本実施形態に係る掻取治具の側面図である。なお、図1中の矢印Aは光透過部の移動方向を表すものであり、矢印Bはインキ組成物の循環方向を表すものである。
次に、本発明による掻取治具30を用いたコントラスト向上シートの製造方法について、図面を参照しながら説明する。図4は本実施形態に係るコントラスト向上シートの製造工程を模式的に示した図であり、図5は本実施形態に係る光透過部の形成工程を模式的に示した図であり、図6は本実施形態に係る粘着層および剥離層を有する基材を示した図であり、図7は本実施形態に係る掻取治具によるインク組成物の掻き取りの様子を模式的に示した図である。
上記のようにして得られたコントラスト向上シート5は、基材3と、基材3上に形成され、かつ複数の溝1bが並設された光透過部1と、溝1b内に形成された光吸収部4とを備えている。
以下、本発明によるコントラスト向上シートを表示装置用光学フィルタとして表示装置の表示部に取り付けた例について説明する。図8は本実施形態に係るコントラスト向上シートを備えた表示装置の断面図である。図8に示される表示装置60は、上記した製造方法により製造されたコントラスト向上シート5を備えている。コントラスト向上シート5は、基材3が映像光源側となるように表示装置60の表示部61に接着層62を介して貼り付けられている。コントラスト向上シート5の前面側には、帯電防止層63、反射防止層64、防眩層65等が配置されている。なお、本実施の形態においては、コントラスト向上シート5の前面に帯電防止層63等が配置されているが、これらに限られず、電磁波、赤外線、またはネオン線を遮断する層を配置してもよい。
<掻取治具>
第1の掻取ブレードとしての金属製の厚さ200μmの第1のドクターブレードと、第2の掻取ブレードとしての金属製の厚さ200μmの第2のドクターブレードと、第2のドクターブレードにおける第1のドクターブレード側の面とは反対側の面に取り付けられた厚さ600μmのステンレス製の当板と、第1のドクターブレードおよび第2のドクターブレードを保持するホルダとを備える掻取治具を用意した。この掻取治具においては、光透過部の表面に対する第1のドクターブレードの先端部および第2のドクターブレードの先端部の角度がともに40°であり、第1のドクターブレードの先端に対する第2のドクターブレードの先端の突出し長さが0.25mmであり、第1のドクターブレードと第2のドクターブレードとの間の間隔が0.05mmであり、当板の下端から第2のドクターブレードの先端までの長さが5.0mmであった。また、第1のドクターブレードおよび第2のドクターブレードは、第1のドクターブレードの先端が光透過部の表面に接触し、第2のドクターブレードの先端が光透過部の表面から離間するように配置された。
光硬化型プレポリマーとして、エポキシアクリレートオリゴマーOxirane,2,2'-[(1-methylethylidene)bis(4,1-phenyleneoxymethylene)]bis-,homopolymer,2-propenoate20.0質量部と、反応性希釈モノマーとして、2−フェノキシエチル=アクリラート20.0質量部、α−アクリロイル−ω−フェノキシポリ(オキシエチレン)20.0質量部、及び2−{2−[2−(アクリロイルオキシ)(メチル)エトキシ](メチル)エトキシ}(メチル)エチル=アクリラート13.0質量部と、光吸収粒子として、平均粒径4.0μmのカーボンブラックを25%含有したアクリル架橋微粒子(ガンツ化成株式会社製)20.0質量部と、光重合開始剤として、1−ヒドロキシシクロヘキシルフェニルケトン(商品名:イルガキュア184、チバ・スペシャリティケミカルズ株式会社製)7質量部と、を混合し、均一化してインキ組成物を得た。
ビスフェノールA―エチレンオキシド2モル付加物41質量部、イソホロンジイソシアネート14.0質量部を、およびウレタン化触媒としてビスマストリ(2−エチルヘキサノエート)(2−エチルヘキサン酸50%溶液))0.02質量部を加え、80℃で5時間反応させ、その後、2−ヒドロキシエチルアクリレート5質量部を加え、80℃で5時間反応させて得られたウレタンアクリレート系オリゴマーを、光硬化型プレポリマーとして用いた。このウレタンアクリレート系オリゴマー32、0質量部と、光硬化性モノマーとして、フェノキシエチルアクリレート(分子量192)10.0質量部、およびビスフェノールAのEO4モル付加物のジアクリレート(分子量512)30.0質量と、金型離型剤として、テトラデカノール−エチレンオキシド10モル付加物のリン酸エステル(モノエステル/ジエステル=モル比1/1)0.03質量部と、テアリルアミンエチレンオキシド15モル付加物0.02質量部、光重合開始剤として、1−ヒドロキシシクロヘキシルフェニルケトン(商品名:イルガキュア184、チバ・スペシャリティケミカルズ株式会社製)3質量部と、を混合し、均一化して光透過部形成用組成物を得た。
上記、光透過部形成用組成物を、光透過部に対応する複数の溝を有する金型とポリエチレンテレフタラート基材(東洋紡績株式会社、A4300、100μm)との間に供給し、光透過部形成用組成物を硬化させて、ポリエチレンテレフタラート基材上に光透過部を形成した。そして、この光透過部を金型から引き抜き、表面に複数の溝が並設された光透過部を得た。
実施例2においては、実施例1とは異なる掻取治具を用いた以外、実施例1と同様の組成物および同様の方法を用いて、コントラスト向上シートを作製した。実施例2で用いた掻取治具は、金属製の厚さ200μmの第1のドクターブレードと、金属製の厚さ200μmの第2のドクターブレードと、第2のドクターブレードにおける第1のドクターブレード側の面とは反対側の面に取り付けられた厚さ600μmのステンレス製の当板と、第1のドクターブレードおよび第2のドクターブレードを保持するホルダとを備えるものであった。この掻取治具においては、光透過部の表面に対する第1のドクターブレードの先端部および第2のドクターブレードの先端部の角度がともに65°であり、第1のドクターブレードの先端に対する第2のドクターブレードの先端の突出し長さが0.3mmであり、第1のドクターブレードと第2のドクターブレードとの間の間隔が0.6mmであり、当板の下端から第2のドクターブレードの先端までの長さが5.0mmであった。また、第1のドクターブレードおよび第2のドクターブレードは、第1のドクターブレードの先端が光透過部の表面に接触し、第2のドクターブレードの先端が光透過部の表面から離間するように配置された。
実施例3においては、実施例1とは異なる掻取治具を用いた以外、実施例1と同様の組成物および同様の方法を用いて、コントラスト向上シートを作製した。実施例3で用いた掻取治具は、金属製の厚さ200μmの第1のドクターブレードと、金属製の厚さ200μmの第2のドクターブレードと、第2のドクターブレードにおける第1のドクターブレード側の面とは反対側の面に取り付けられた厚さ600μmのステンレス製の当板と、第1のドクターブレードおよび第2のドクターブレードを保持するホルダとを備えるものであった。この掻取治具においては、光透過部の表面に対する第1のドクターブレードの先端部および第2のドクターブレードの先端部の角度がともに65°であり、第1のドクターブレードの先端第に対する第2のドクターブレードの先端の突出し長さが0.3mmであり、第1のドクターブレードと第2のドクターブレードとの間の間隔が0.6mmであり、当板の下端から第2のドクターブレードの先端までの長さが10.0mmであった。また、第1のドクターブレードおよび第2のドクターブレードは、第1のドクターブレードの先端が光透過部の表面に接触し、第2のドクターブレードの先端が光透過部の表面から離間するように配置された。
実施例4においては、実施例1とは異なる掻取治具を用いた以外、実施例1と同様の組成物および同様の方法を用いて、コントラスト向上シートを作製した。実施例4で用いた掻取治具は、金属製の厚さ200μmの第1のドクターブレードと、金属製の厚さ200μmの第2のドクターブレードと、第2のドクターブレードにおける第1のドクターブレード側の面とは反対側の面に取り付けられた厚さ600μmのステンレス製の当板と、第1のドクターブレードおよび第2のドクターブレードを保持するホルダとを備えるものであった。この掻取治具においては、光透過部の表面に対する第1のドクターブレードの先端部および第2のドクターブレードの先端部の角度がともに65°であり、第1のドクターブレードの先端に対する第2のドクターブレードの先端の突出し長さが0.3mmであり、第1のドクターブレードと第2のドクターブレードとの間の間隔が0.03mmであり、当板の下端から第2のドクターブレードの先端までの長さが1.0mmであった。また、第1のドクターブレードおよび第2のドクターブレードは、第1のドクターブレードの先端が光透過部の表面に接触し、第2のドクターブレードの先端が光透過部の表面から離間するように配置された。
実施例5においては、実施例1とは異なる掻取治具を用いた以外、実施例1と同様の組成物および同様の方法を用いて、コントラスト向上シートを作製した。実施例5で用いた掻取治具は、金属製の厚さ200μmの第1のドクターブレードと、金属製の厚さ200μmの第2のドクターブレードと、第2のドクターブレードにおける第1のドクターブレード側の面とは反対側の面に取り付けられた厚さ600μmのステンレス製の当板と、第1のドクターブレードおよび第2のドクターブレードを保持するホルダとを備えるものであった。この掻取治具においては、光透過部の表面に対する第1のドクターブレードの先端部および第2のドクターブレードの先端部の角度がともに65°であり、第1のドクターブレードの先端に対する第2のドクターブレードの先端の突出し長さが0.3mmであり、第1のドクターブレードと第2のドクターブレードとの間の間隔が2.5mmであり、当板の下端から第2のドクターブレードの先端までの長さが1.0mmであった。また、第1のドクターブレードおよび第2のドクターブレードは、第1のドクターブレードの先端が光透過部の表面に接触し、第2のドクターブレードの先端が光透過部の表面から離間するように配置された。
実施例6においては、実施例1とは異なる掻取治具を用いた以外、実施例1と同様の組成物および同様の方法を用いて、コントラスト向上シートを作製した。実施例6で用いた掻取治具は、金属製の厚さ200μmの第1のドクターブレードと、金属製の厚さ200μmの第2のドクターブレードと、第2のドクターブレードにおける第1のドクターブレード側の面とは反対側の面に取り付けられた厚さ600μmのステンレス製の当板と、第1のドクターブレードおよび第2のドクターブレードを保持するホルダとを備えるものであった。この掻取治具においては、光透過部の表面に対する第1のドクターブレードの先端部および第2のドクターブレードの先端部の角度がともに65°であり、第1のドクターブレードの先端に対する第2のドクターブレードの先端の突出し長さが0.5mmであり、第1のドクターブレードと第2のドクターブレードとの間の間隔が0.6mmであり、当板の下端から第2のドクターブレードの先端までの長さが0.5mmであった。また、第1のドクターブレードおよび第2のドクターブレードは、第1のドクターブレードの先端が光透過部の表面に接触し、第2のドクターブレードの先端が光透過部の表面から離間するように配置された。
実施例7においては、実施例1とは異なる掻取治具を用いた以外、実施例1と同様の組成物および同様の方法を用いて、コントラスト向上シートを作製した。実施例7で用いた掻取治具は、金属製の厚さ200μmの第1のドクターブレードと、金属製の厚さ200μmの第2のドクターブレードと、第2のドクターブレードにおける第1のドクターブレード側の面とは反対側の面に取り付けられた厚さ600μmのステンレス製の当板と、第1のドクターブレードおよび第2のドクターブレードを保持するホルダとを備えるものであった。この掻取治具においては、光透過部の表面に対する第1のドクターブレードの先端部および第2のドクターブレードの先端部の角度がともに65°であり、第1のドクターブレードの先端に対する第2のドクターブレードの先端の突出し長さが0.5mmであり、第1のドクターブレードと第2のドクターブレードとの間の間隔が0.6mmであり、当板の下端から第2のドクターブレードの先端までの長さが1.0mmであった。また、第1のドクターブレードおよび第2のドクターブレードは、第1のドクターブレードの先端が光透過部の表面に接触し、第2のドクターブレードの先端が光透過部の表面から離間するように配置された。
実施例8においては、実施例1とは異なる掻取治具を用いた以外、実施例1と同様の組成物および同様の方法を用いて、コントラスト向上シートを作製した。実施例8で用いた掻取治具は、金属製の厚さ200μmの第1のドクターブレードと、金属製の厚さ200μmの第2のドクターブレードと、第2のドクターブレードにおける第1のドクターブレード側の面とは反対側の面に取り付けられた厚さ600μmのステンレス製の当板と、第1のドクターブレードおよび第2のドクターブレードを保持するホルダとを備えるものであった。この掻取治具においては、光透過部の表面に対する第1のドクターブレードの先端部および第2のドクターブレードの先端部の角度がともに65°であり、第1のドクターブレードの先端に対する第2のドクターブレードの先端の突出し長さよりも0.5mmであり、第1のドクターブレードと第2のドクターブレードとの間の間隔が0.05mmであり、当板の下端から第2のドクターブレードの先端までの長さが5mmであった。また、第1のドクターブレードおよび第2のドクターブレードは、第1のドクターブレードの先端が光透過部の表面に接触し、第2のドクターブレードの先端が光透過部の表面から離間するように配置された。
実施例9においては、実施例1とは異なる掻取治具を用いた以外、実施例1と同様の組成物および同様の方法を用いて、コントラスト向上シートを作製した。実施例9で用いた掻取治具は、金属製の厚さ200μmの第1のドクターブレードと、金属製の厚さ200μmの第2のドクターブレードと、第2のドクターブレードにおける第1のドクターブレード側の面とは反対側の面に取り付けられた厚さ600μmのステンレス製の当板と、第1のドクターブレードおよび第2のドクターブレードを保持するホルダとを備えるものであった。この掻取治具においては、光透過部の表面に対する第1のドクターブレードの先端部および第2のドクターブレードの先端部の角度が70°であり、第1のドクターブレードの先端に対する第2のドクターブレードの先端の突出し長さが0.55mmであり第1のドクターブレードと第2のドクターブレードとの間の間隔が0.05mmであり、当板の下端から第2のドクターブレードの先端までの長さが5.0mmであった。また、第1のドクターブレードおよび第2のドクターブレードは、第1のドクターブレードの先端が光透過部の表面に接触し、第2のドクターブレードの先端が光透過部の表面から離間するように配置された。
比較例1においては、実施例1とは異なる掻取治具を用いた以外、実施例1と同様の組成物および同様の方法を用いて、コントラスト向上シートを作製した。比較例1で用いた掻取治具は、金属製の厚さ200μmの1枚のドクターブレードと、ドクターブレードに取り付けられた厚さ600μmのステンレス製の当板と、ドクターブレードを保持するホルダとを備えるものであった。この掻取治具においては、光透過部の表面に対するドクターブレードの先端部の角度が65°であり、当板の下端からドクターブレードの先端までの長さが5.0mmであった。また、ドクターブレードは、ドクターブレードの先端が光透過部の表面に接触するように配置された。
比較例2においては、実施例1とは異なる掻取治具を用いた以外、実施例1と同様の組成物および同様の方法を用いて、コントラスト向上シートを作製した。比較例2で用いた掻取治具は、金属製の厚さ200μmの第1のドクターブレードと、金属製の厚さ200μmの第2のドクターブレードと、第2のドクターブレードにおける第1のドクターブレード側の面とは反対側の面に取り付けられた厚さ600μmのステンレス製の当板と、第1のドクターブレードおよび第2のドクターブレードを保持するホルダとを備えるものであった。この掻取治具においては、光透過部の表面に対する第1のドクターブレードの先端部および第2のドクターブレードの先端部の角度がともに65°であり、第1のドクターブレードの先端に対する第2のドクターブレードの先端の突出し長さが0.2mmであり、第1のドクターブレードと第2のドクターブレードとの間の間隔が0.6mmであり、当板の下端から第2のドクターブレードの先端までの長さが5.0mmであった。また、第1のドクターブレードおよび第2のドクターブレードは、第1のドクターブレードの先端が光透過部の表面に接触し、第2のドクターブレードの先端が光透過部の表面から離間するように配置された。
比較例3においては、実施例とは異なる掻取治具を用いた以外、実施例と同様の組成物および同様の方法を用いて、コントラスト向上シートを作製した。比較例3で用いた掻取治具は、金属製の厚さ200μmの第1のドクターブレードと、金属製の厚さ200μmの第2のドクターブレードと、第2のドクターブレードにおける第1のドクターブレード側の面とは反対側の面に取り付けられた厚さ600μmのステンレス製の当板と、第1のドクターブレードおよび第2のドクターブレードを保持するホルダとを備えるものであった。この掻取治具においては、光透過部の表面に対する第1のドクターブレードの先端部および第2のドクターブレードの先端部の角度がともに65°であり、第1のドクターブレードの先端に対する第2のドクターブレードの先端の突出し長さが0.6mmであり、第1のドクターブレードと第2のドクターブレードとの間の間隔が0.6mmであり、当板の下端から第2のドクターブレードの先端までの長さが5mmであった。また、第1のドクターブレードおよび第2のドクターブレードは、第1のドクターブレードの先端が光透過部の表面から離間し、第2のドクターブレードの先端が光透過部の表面に接触するように配置された。
比較例4においては、実施例とは異なる掻取治具を用いた以外、実施例と同様の組成物および同様の方法を用いて、コントラスト向上シートを作製した。比較例4で用いた掻取治具は、金属製の厚さ200μmの第1のドクターブレードと、金属製の厚さ200μmの第2のドクターブレードと、第2のドクターブレードにおける第1のドクターブレード側の面とは反対側の面に取り付けられた厚さ600μmのステンレス製の当板と、第1のドクターブレードおよび第2のドクターブレードを保持するホルダとを備えるものであった。この掻取治具においては、光透過部の表面に対する第1のドクターブレードの先端部および第2のドクターブレードの先端部の角度がともに65°であり、第1のドクターブレードの先端に対する第2のドクターブレードの先端の突出し長さが0.5mmであり、第1のドクターブレードと第2のドクターブレードとの間の間隔が0.6mmであり、当板の下端から第2のドクターブレードの先端までの長さが11.0mmであった。また、第1のドクターブレードおよび第2のドクターブレードは、第1のドクターブレードの先端および第2のドクターブレードの先端がともに光透過部の表面に接触するように配置された。
このようにして作製された実施例1〜9および比較例1〜4のコントラスト向上シートの外観を観察して、白スジ不良、ピッチスジ不良および黒スジ不良の発生を確認した。なお、この評価の基準は以下の通りとした。
◎:白スジ不良が確認されなかった。
○:白スジ不良が若干観察されたが、実用上問題のない程度であった。
×:白スジ不良が多数確認された。
◎:ピッチスジ不良が確認されなかった。
○:ピッチスジ不良が若干確認されたが、実用上問題のない程度であった。
×:ピッチスジ不良が多数確認された。
◎:黒スジ不良が確認されなかった。
○:黒スジ不良が若干確認されたが、実用上問題のない程度であった。
×:黒スジ不良が多数確認された。
Claims (17)
- 表面に複数の溝が並設された光透過部と、前記光透過部の前記溝内に形成された光吸収部とを備えるコントラスト向上シートの製造に用いられる掻取治具であって、
表面に複数の溝が並設された光透過部の前記表面から前記表面上に供給されたインキ組成物を掻き取るための第1の掻取ブレードと、
前記第1の掻取ブレードと所定の間隔を置いて配置され、前記第1の掻取ブレードによる掻き取り後に前記光透過部の前記表面に残る前記インキ組成物をさらに掻き取るための第2の掻取ブレードと、
前記第2の掻取ブレードに取り付けられた当板とを備え、
前記第2の掻取ブレードの先端が前記第1の掻取ブレードの先端に対して0.25mm以上0.55mm以下突出していることを特徴とする、掻取治具。 - 前記当板が前記第2の掻取ブレードにおける前記第1の掻取ブレード側の面とは反対側の面に取り付けられている、請求項1に記載の掻取治具。
- 前記当板の下端から前記第2の掻取ブレードの先端までの長さが1〜10mmである、請求項2に記載の掻取治具。
- 前記第1の掻取ブレードと前記第2の掻取ブレードとの間の間隔が0.05〜2mmである、請求項1ないし3のいずれか1項に記載の掻取治具。
- 前記第1の掻取ブレードおよび前記第2の掻取ブレードを保持する保持部と、前記保持部の幅方向における両端部に設けられ、前記保持部の前記両端部よりも前記インク組成物の掻き取り側に突き出た、前記インキ組成物を含むインキ溜まりを保持するための堰部とを備えるホルダをさらに備えている、請求項1ないし4のいずれ1項に記載の掻取治具。
- 前記堰部が、前記堰部の底面に、前記インキ組成物の一部を吸引するため吸引孔を有する、請求項5に記載の掻取治具。
- 表面に複数の溝が並設された光透過部と、前記光透過部の前記溝内に形成された光吸収部とを備えるコントラスト向上シートの製造装置であって、請求項1ないし6のいずれか1項に記載の掻取治具を備えることを特徴とする、コントラスト向上シートの製造装置。
- 表面に複数の溝が並設された光透過部と、前記光透過部の前記溝内に形成された光吸収部とを備えるコントラスト向上シートの製造方法であって、
表面に複数の溝が並設されたシート状の光透過部を移動させながら、前記光透過部の前記表面にインキ組成物を連続的に供給し、前記インキ組成物の供給位置よりも下流側に配置された第1の掻取ブレードの上流側かつ前記第1の掻取ブレードの直近にインキ組成物を含むインキ溜まりを形成しつつ、前記光透過部の表面上の前記インキ組成物を、前記第1の掻取ブレードおよび前記第1の掻取ブレードよりも下流側に前記第1の掻取ブレードと所定の間隔を置いて配置され、当板が取り付けられた第2の掻取ブレードにより掻き取る工程とを備え、
前記インキ組成物の掻き取りは、前記第2の掻取ブレードの先端が前記第1の掻取ブレードの先端に対して0.25mm以上0.55mm以下突出し、前記第1の掻取ブレードの先端が前記光透過部の表面に接触し、かつ前記第2の掻取ブレードの先端が前記光透過部の表面から離間した状態で行われることを特徴とする、コントラスト向上シートの製造方法。 - 前記当板が前記第2の掻取ブレードにおける前記第1の掻取ブレード側の面とは反対側の面に取り付けられている、請求項8に記載のコントラスト向上シートの製造方法。
- 前記当板の下端から前記第2の掻取ブレードの先端までの長さが1〜10mmである、請求項8または9に記載のコントラスト向上シートの製造方法。
- 前記インキ溜まりを構成する前記インキ組成物の一部は、吸引され、再び前記光透過部の表面に供給される、請求項8ないし10のいずれか1項に記載のコントラスト向上シートの製造方法。
- 吸引された前記インキ組成物が、未使用の前記インキ組成物と混合された後、前記光供給部の表面に供給される、請求項11に記載のコントラスト向上シートの製造方法。
- 吸引された前記インキ組成物と、未使用の前記インキ組成物との混合比が1:4〜4:1である、請求項12に記載のコントラスト向上シートの製造方法。
- 前記インキ組成物の供給が、前記光透過部の幅方向において均一に前記インキ組成物が供給されるように行われる、請求項8ないし13のいずれか1項に記載のコントラスト向上シートの製造方法。
- 前記インキ組成物の供給が、ダイコート方式により行われる、請求項8ないし14のいずれか1項に記載のコントラスト向上シートの製造方法。
- 供給される前記インキ組成物の粘度が2500〜5000mPa・sである、請求項8ないし15のいずれか1項に記載のコントラスト向上シートの製造方法。
- 前記光透過部の溝の形状が、略台形状、略V字状、または略矩形状である、請求項8ないし16のいずれか1項に記載のコントラスト向上シートの製造方法。
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