JP2006169883A - 仮設部材及び仮設部材用連結部 - Google Patents
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Abstract
【課題】縦柱に対して容易に連結できる仮設部材を提供する。
【解決手段】縦柱(12)の間を連結する仮設部材(24)は、隣接する縦柱の間に水平方向に配置される水平部材(26)と、水平部材の一端側に回転自在に連結された斜材(28)と、水平部材の一端側と他端側にそれぞれ設けられ、縦柱の外周面から外側に伸びる一対の側壁(20)と一対の側壁(20)の端部を相互に連結する端壁(22)からなる略コ字状のポケット(14)に係合する連結部(48、48’)と、斜材の自由端に設けられ、連結部が係合するポケットの下方又は上方に設けられた別のポケットと係合する係合部(74)を有する。水平部材の両端に設けた連結部は、ポケットにその上方から挿入される挿入部分(54)と、挿入部分を挟んでその両側でほぼ平行に下方に伸び、挿入部分をポケットに挿入した状態でポケットの両側壁を挟んで挿入部分に対向する案内部分(64)を有する。
【選択図】図6
【解決手段】縦柱(12)の間を連結する仮設部材(24)は、隣接する縦柱の間に水平方向に配置される水平部材(26)と、水平部材の一端側に回転自在に連結された斜材(28)と、水平部材の一端側と他端側にそれぞれ設けられ、縦柱の外周面から外側に伸びる一対の側壁(20)と一対の側壁(20)の端部を相互に連結する端壁(22)からなる略コ字状のポケット(14)に係合する連結部(48、48’)と、斜材の自由端に設けられ、連結部が係合するポケットの下方又は上方に設けられた別のポケットと係合する係合部(74)を有する。水平部材の両端に設けた連結部は、ポケットにその上方から挿入される挿入部分(54)と、挿入部分を挟んでその両側でほぼ平行に下方に伸び、挿入部分をポケットに挿入した状態でポケットの両側壁を挟んで挿入部分に対向する案内部分(64)を有する。
【選択図】図6
Description
本発明は、建築物などの構造体の外側等に一時的に構築される仮設構造物又は仮設足場、およびそのような仮設構造物等に利用される仮設部材に関する。
従来、仮設構造物に利用される部材として、特許文献1に記載されているものがある。この仮設部材は、所定の間隔をあけて設置される縦柱を相互に連結する水平部材と斜材を備えたもので、水平部材の一端に斜材の一端が回転可能に連結されており、水平部材の両端と斜材の自由端にそれぞれ連結部が設けてある。
特開2002−317552号公報
しかしながら、特許文献1に記載されている仮設部材の水平部材に設けた連結部は単なる鉤状のフックからなり、これに対応する縦柱の被連結部は縦柱の外周に沿って連続的に伸びるフランジに上下方向の貫通孔を設けただけの構成である。そのため、上方に位置する被連結部に対して下から水平部材を斜めに差し上げてその先端フックを小さな貫通孔に係合させるのは容易なことでなかった。そこで、本発明は、特許文献1に記載されている形式と異なる形式の仮設構造物に対して容易に組み付けることができる仮設部材を提供することを目的とする。
本発明はこの目的を達成するためになされたもので、所定の間隔をあけて配置された縦柱(12)の間を相互に連結する仮設部材(24)は、隣接する縦柱(12)の間に水平方向に配置される水平部材(26)と、上記水平部材(26)の一端側に回転自在に連結された斜材(28)と、上記水平部材(26)の一端側と他端側にそれぞれ設けられ、上記縦柱(12)の外周面から外側に略平行に伸びる一対の側壁(20)と上記一対の側壁(20)の端部を相互に連結する端壁(22)からなる横断面が略コ字状のポケット(14)に係合する連結部(48、48’)と、上記斜材(28)の自由端に設けられ、上記連結部(48)が係合するポケット(14)の下方又は上方に設けられた別のポケット(14)と係合する係合部(74)を有し、上記水平部材(26)の両端に設けた連結部(48,48’)の少なくともいずれか一方は、上記ポケット(14)にその上方から挿入される挿入部分(54)と、上記挿入部分(54)を挟んでその両側でほぼ平行に下方に伸び、上記挿入部分(54)を上記ポケット(14)に挿入した状態で上記ポケット(14)の両側壁(20)を挟んで上記挿入部分(54)に対向する一対の案内部分(64)を有することを特徴とする。
この仮設部材において、上記案内部分(64)の下端は上記挿入部分(54)の下端よりも下にあることが好ましい。
また、上記案内部分(64)の下端部は上記挿入部分側の角部(60)が面取りされて斜めに形成されていることが好ましい。
さらに、上記連結部(48)は、水平軸(46)を介して回転自在に上記水平部材(26)の端部に連結されていることが好ましい。
さらにまた、上記水平部材(26)は、上記水平部材(26)の他端側を構成する筒状部材(27)と、上記筒状部材(27)に進退自在に挿入され、自由端に上記連結部(48)を保持した調整部材(30)と、上記調整部材(30)を上記筒状部材(27)に対して固定する固定部(32)を備えていることが好ましい。
また、上記係合部(74)は、上記斜材(28)の他端部に固定され且つ上記係合部(74)が上記ポケット(14)に係合している状態でほぼ上下方向に向けられる垂直板(76)と、上記垂直板(76)の上端と下端から上記縦柱(12)に向かって水平に伸びる上部フランジ(78)及び下部フランジ(80)と、上記上部フランジ(78)と下部フランジ(80)にそれぞれ形成された上部孔(84)及び下部孔(86)と、上記係合部(74)が上記ポケット(14)に係合している状態で上記上部孔(84)から上記ポケット(14)を介して上記下部孔(86)に貫通する楔(90)と、上記上部フランジ(78)と下部フランジ(80)を連結し且つ上記係合部(74)が上記ポケット(14)に係合している状態で上記ポケット(14)の一方の側壁(20)に隣接する規制壁(82)を備えていることが好ましい。
さらに、上記縦柱(12)がパイプからなり、上記上部フランジ(78)と下部フランジ(80)は、上記係合部(74)が上記ポケット(14)に係合している状態で上記縦柱(12)の外周面に対向する先端部分に、上記縦柱(14)の外形に対応する窪み(88)を有することが好ましい。
本発明の仮設部材用連結部は、仮設部材用縦柱(12)の外周部に固定され且つ上記縦柱(12)の外周面から外側に略平行に伸びる一対の側壁(20)と上記一対の側壁(20)の端部を相互に連結する端壁(22)からなる横断面が略コ字状のポケット(14)に係合する連結部(48)であって、上記ポケット(14)にその上方から挿入される挿入部分(54)と、上記挿入部分(54)とほぼ平行に下方に伸び、上記挿入部分(54)を上記ポケット(14)に挿入した状態で上記ポケット(14)の側壁(20)を挟んで上記挿入部分(54)に対向する案内部分(64)を有することを特徴とする。
このような構成を採用した仮設部材を縦柱に組み付ける場合、作業員は水平部材を斜め上方に向け、目的のポケットの斜め下方から該ポケットの上部開口部が見えない状態で作業を行うことになるが、挿入部分の両側に設けた案内部分によって挿入部材がポケットに確実に案内されて落ち込む。したがって、本発明によれば、水平部材と斜材からなる仮設部材を、簡単且つ容易に縦柱に組み付けることができる。
以下、添付図面を参照して本発明の好適な実施形態を説明する。なお、明細書及び請求の範囲では「上」、「下」、「右」、「左」などの位置関係を説明する用語及びそれらの用語を含む別の用語を用いているが、それらの用語の使用は発明の理解を容易にするためのもので、それらの用語の有する意味によって発明の技術的範囲及びその均等範囲が制限されるものではない。
図1は、本発明に係る仮設部材を用いた仮設構造物10の一部を示す。この仮設構造物10において、縦柱12は横断断面が円形のパイプで構成されている。ただし、発明の性質上、縦柱12の横断面形状は限定的な要素ではなく、例えば横断面が四角形のパイプを縦柱に用いてもよい。縦柱12の外周面には、縦柱12に水平材及び斜材を連結するための横断面コ字状ポケット(連結部、係合部)14が設けてある。図10に示すように、ポケット14は、縦柱12の中心軸上で直角に交差する2つの縦平面16(16a、16b)に沿って、縦柱12の長手方向に所定の間隔をあけて、縦柱12の外周面上に設けられている。実施の形態において、各縦平面16(16a、16b)に沿って縦柱12の両側に設けられたポケット14(14aと14a、14bと14b)は、中心軸18に対して対称に配置されている。また、一方の縦平面16(16a)に沿って配置されたポケット14(14a)と他方の縦平面16(16b)に沿って配置されたポケット14(14b)は、ほぼポケット14の縦方向高さ分だけ上下方向に位置を違えてある。
ポケット14(14a,14b)は、縦平面16(16a、16b)を挟んで離間すると共に該縦平面16(16a、16b)とほぼ平行に伸びる一対の側壁20と、一対の側壁20の先端部分を連結する端壁22を備えている。通常、各ポケット14は、一枚の板材をコ字状に折り曲げ、対向する側壁20の対向端部を縦柱12の外周面に溶接して固定される。また、図1〜4及び図7に示すように、ポケット14は上端開口部から下端開口部に向かって次第に横断面が小さくなるように構成することが好ましい。
図1に戻り、本発明に係る仮設部材24は、水平部材26と斜材28を有する。水平部材26は、断面円形の筒状部材(パイプ)からなる。ただし、発明の性質上、水平部材26の横断面形状は限定的な要素ではなく、例えば横断面が四角形のパイプを水平部材に用いてもよい。また、図の左側に示す水平部材26の端部は開放されており、この開放端部に、水平部材26の一端部を構成する調整部材(調整ロッド)30が進退自在に挿入されている。
図5〜図8に示すように、調整部材30は、水平部材26の内径とほぼ同一又はそれよりも僅かに小さな外径を有するパイプが利用されている。仮設部材24には、水平部材26に対して調整部材30を固定するための固定部32が設けてある。実施の形態に示す固定部32において、調整部材30の基端側(挿入端側)には上下方向に貫通する孔34が形成され、水平部材26の開放端部近傍には調整部材30の貫通孔34に対応する上下方向の貫通孔36が形成されており、これら貫通孔34,36を一致させた状態で固定ピン38が貫通孔34,36に挿通できるようにしてある。図示するように、固定ピン38は、これが無くなるのを防止するために、適当な紐40又はチェーンによって水平部材26に繋がれている。また、図示するように、紐40の一端を水平部材26に固定するためのボルト42は、水平部材26の内側に突出し、調整部材30に形成された長溝(長軸方向の溝)44の内側に位置しており、調整部材30が水平部材26から脱落するのを防止している。換言すれば、水平部材26に対する調整部材30の移動量(進退量)が、長溝44とボルト42によって決められている。さらに、紐40は大きなリング45を介してピン38に連結されており、図5に示すように、ピン38の先端を上方から貫通孔34,26に挿通した状態でリング45がピン38の脱落を防止する役目を果たしている。
図6に示すように、調整部材30の自由端は、水平方向両側から加圧されて板状に加工されている。また、自由端には、この自由端を水平方向に横断する軸(シャフト)46を介して、ポケット連結部48が回転自在に設けてある。
図5及び図6に示すように、ポケット連結部48は、逆L字状の本体部50を有する。本体部50は一枚の鉄板を加工して形成されており、水平方向に伸びる基部52と基部52の先端部分から下方に伸びるポケット挿入部分(楔)54を一体的に備えており、基部52の基端側(図3の右側)が軸46によって調整部材30の自由端に連結されている。実施の形態では、基部52の下端部には該基部52から板厚方向に突出する規制部58が形成されており、この規制部58によって調整部材30に対するポケット連結部48の回転角度が制限されている。実施の形態ではまた、ポケット14の横断面が下方に向かって次第に小さくなっていることに対応して、ポケット14に挿入される挿入部分54は下方に向かって次第に水平方向の板幅(板厚と直交する水平方向の幅)が小さくしてある。また、ポケット挿入部分54の板厚は、ポケット14の横幅(対向する側壁20の内のり寸法)よりも小さくしてある。
本体部50はその先端側に案内部60を支持している。案内部60は、一枚の鉄板を加工して形成されており、水平方向の上部固定部62と、上部固定部62の両端側から下方に伸びる一対の側部案内部分64を備えている。この一対の側部案内部分64の間の内のり寸法は、ポケット側壁20の外のり寸法とほぼ同一又はそれよりも大きく設定されている。実施の形態において、側部案内部分64の内側下端角部66は斜めに面取りされている。このように構成された案内部60は、本体部50と直交する方向に向けられ、例えば上部固定部62を本体部50の先端側上縁部に形成された溝68に係合して溶接等によって固定されており、この状態で本体部挿入部分54の両側には所定の間隔をあけて側部案内部分64が対向している。この間隔は、ポケット側壁20の厚みとほぼ同一又はそれにより大きく設定されている。また、両側部案内部分64の下端位置(下端高さ)は、それの中間にある本体部挿入部分54の下端位置(下端高さ)よりも下に位置させてある。
図1に戻り、水平部材26の図上右側の他端部には、上述した一端側のポケット連結部48と同様の又は類似のポケット連結部48’が取り付けてある。この他端側のポケット連結部48’は、一端側のポケット連結部48と同様に、例えばボルトとナットを備えた水平軸70によって水平部材26に固定されている。一端側のポケット連結部48は水平軸46を中心として所定の角度範囲で回転可能としているのに対して他端側のポケット連結部48’は水平部材26に回転不能に固定されているが、一端側のポケット連結部48と同様に他端側のポケット連結部48’も水平部材26に対して回転可能してもよい。実施の形態では、他端側のポケット連結部48’の他の構成は一端側のポケット連結部48と同一であるので、この他端側のポケット連結部48’の詳細な説明は省略する。
斜材28は、水平部材26と同様に、横断面が円形のパイプで構成されている。ただし、発明の性質上、縦柱12の横断面形状は限定的な要素ではなく、例えば横断面が四角形のパイプを縦柱に用いてもよい。また、斜材28がパイプ(中空の筒状部材)である必要もなく、中実の鉄筋(丸鋼)を利用することもできる。
斜材28は、図面上で右側の一端部が、水平軸72を介して、水平部材26の他端側端部近傍に回転可能に連結されている。一方、斜材28の他端部は、上述したポケット連結部48と異なる形状のポケット係合部74を備えている。
ポケット係合部74は、図10と図11に詳細に示すように、ポケット係合部74を縦柱12のポケット14に係合した状態で縦柱12の外周面に対向して上下方向に向けられる垂直壁76を有する。垂直壁76は、その上端と下端から縦柱12(斜材28とは反対側)に向かって水平方向に伸びる上部フランジ78及び下部フランジ80を支持している。図10に示すように、垂直壁76の一方の側縁部には、上部フランジ78と下部フランジ80の間にあって、縦柱12に向かって垂直壁76と直交方向に伸びる規制壁82が設けてある。これら垂直壁76、上部フランジ78及び下部フランジ80、規制壁82は、一枚の鉄板を折り曲げて形成することができる。
図11に示すように、上部フランジ78と下部フランジ80との内のり寸法は、ポケット14の上下方向外のり寸法よりも大きくしてある。また、上部フランジ78の中央部には前後方向に伸びる上部スロット84が形成され、下部フランジ80の中央部には上部スロット84よりも幅の広い下部スロット86が前後方向に形成されている。さらに、実施の形態では、図10及び図11に示すように、上部フランジ78の先端はこれを下方に折り曲げて先端壁87が形成されている。また、図10に示すように、上部フランジ78と下部フランジ80の先端中央部には縦柱12の外径に対応した曲率の窪み88が形成されている。
ポケット係合部74は、これをポケット14に対して位置決めするために、楔90を保持している。楔90は鉄板を楔状(下端に向かうに従って細くなる形)に加工して形成されている。また、楔90は、その下端部を上部フランジ78の上部スロット84を介して上部フランジ78の下に突出させてあり、その下端部を横方向(板厚方向)に折り曲げて抜け止め部(抜け止めフック)92が形成されている。楔90の本体部分の板厚にそこから突出する抜け止め部92の長さを加えた合計値は、上部スロット84から楔90の下端部が抜け出るのを防止するために、上部スロット84の幅よりも長くしてある。一方、楔90がポケット14を貫通して下部スロット86からその下方に突出できることを保証するために、上記合計値はポケット14の幅及び下部スロット86の幅よりも小さい値に決められている。
このように構成された仮設部材24を縦柱12に組み付ける場合、図2に示すように、まず水平部材26の一端に設けたポケット連結部48の中央挿入部分(楔)54を上方から目的のポケット14に落とし込む。このとき、通常、作業員は水平部材26を斜め上方に向け、目的のポケット14の斜め下方から該ポケット14の上部開口部が見えない状態で作業を行うことになるが、図9に示すように、挿入部分54の両側に設けた案内部分64の下端角部66がポケット側壁20に案内されるため、中央挿入部分54が確実にポケット14に落ち込む。なお、この時点で、調整部材30は、水平部材26に対して固定されておらず、水平部材26に対して自由に進退できるようにしてある。また、この一端側のポケット連結部48は調整部材30に対して回転可能であるため、図1に示すようにポケット連結部48を下方から眺めながら作業する場合でも、ポケット連結部48の挿入部分54はポケット14の内側に無理なく落ち込む。
次に、図3に示すように、他方のポケット連結部48’を、隣接する縦柱12に設けられているポケット14に連結する。このとき、図示するように、水平部材26は斜めに向けられるが、既にポケット14に連結されているポケット連結部48は回転可能に調整部材30に連結されているので、水平部材26の他端側は無理なく持ち上げることができる。一方、連結すべきポケット連結部48’は水平部材26に対して固定されているので、該ポケット連結部48’の中央挿入部分(楔)54は、両側の案内部分64に案内されながら、確実にポケット14の内側に落ち込む。さらに、縦柱12が傾斜して縦柱間隔が目的の間隔よりも広く又は狭くなっていても、調整部材30は水平部材26に対して進退可能であることから、縦柱12の間隔に応じて調整部材30の進出量及び水平方向の長さが調整される。
続いて、図4に示すように、斜材28の自由端に設けたポケット係合部74を、上記一方のポケット連結部48が連結されているポケット14の下方に位置する別のポケット14に係合する。このとき、図10に示すように、ポケット係合部74は、ポケット14に対してその側方から係合する。具体的には、規制壁82の反対側に位置する上部フランジ78と下部フランジ80の側部縁部をポケット14の上方と下方にそれぞれ位置させた状態から、ポケット係合部74をポケット14に向けて水平に移動させる。このとき、上部フランジ78と下部フランジ80の先端が縦柱12の外周面に案内され、中央の窪み88に縦柱12の外周面が落ち込んだ位置で、ポケット係合部74が縦柱12に位置決めされる。また、ポケット14に対してポケット係合部74を押し込み過ぎた場合、規制壁82がポケット14に接触し、ポケット係合部74の移動が規制される。また、必要であれば、図11に示すように、楔90の下端をポケット14の内部に挿入し、「てこの原理」を利用して、ポケット14に対してポケット係合部74を適正に位置させる。そして、上下フランジ78,80のスロット84,86とポケット14が上下方向に整列した状態で楔90を押し下げ、ポケット14に対してポケット係合部74を位置決めする。
ポケット係合部74がポケット14に適正に係合すると、仮設部材24によって連結された2つの縦柱12の間隔が正規の値に矯正される。その結果、調整部材30の進出量が目的の値に調整され、調整部材30と水平部材26の貫通孔34,36が一直線上に整列する。そして、整列した貫通孔34,36に固定ピン38が挿入されて固定される。
仮設部材24を解体する場合、上述の組み付け作業と逆の手順を行う。
以上、本発明に係る仮設部材の一実施形態を説明したが、この仮設部材は種々変形可能である。例えば、図12に示すように、斜材28の側部にピン38の外径とほぼ同一の内径を有する環状(リング)部材94を固定し、水平部材26に斜材28を折り畳んだ状態で、水平部材26に貫通したピン38を環状部材94に挿入し、これにより仮設部材24は水平部材26と斜材28を折り畳んだ状態で運ぶことができる。
10…仮設構造物、12…縦柱、14(14a、14b)…ポケット、16(16a、16b)…縦平面、18…中心軸、20…側壁、22…端壁、24…仮設部材、26…水平部材、28…斜材、30…調整部材、32…固定部、34,36…貫通孔、38…固定ピン、40…紐、42…紐固定ボルト、44…長溝(案内溝)、46…軸、48…ポケット連結部、50…本体部、52…基部、54…ポケット挿入部分、56…軸、58…規制部、60…案内部、62…上部固定部、64…案内部分、66…下端角部、68…溝、70…軸、72…軸、74…ポケット係合部、76…垂直壁、78…上部フランジ、80…下部フランジ、82…規制壁、84…上部スロット、86…下部スロット、88…窪み、90…楔、92…抜け止め部。
Claims (8)
- 所定の間隔をあけて配置された縦柱(12)の間を相互に連結する仮設部材(24)であって、
隣接する縦柱(12)の間に水平方向に配置される水平部材(26)と、
上記水平部材(26)の一端側に回転自在に連結された斜材(28)と、
上記水平部材(26)の一端側と他端側にそれぞれ設けられ、上記縦柱(12)の外周面から外側に略平行に伸びる一対の側壁(20)と上記一対の側壁(20)の端部を相互に連結する端壁(22)からなる横断面が略コ字状のポケット(14)に係合する連結部(48、48’)と、
上記斜材(28)の自由端に設けられ、上記連結部(48)が係合するポケット(14)の下方又は上方に設けられた別のポケット(14)と係合する係合部(74)を有し、
上記水平部材(26)の両端に設けた連結部(48,48’)の少なくともいずれか一方は、
上記ポケット(14)にその上方から挿入される挿入部分(54)と、
上記挿入部分(54)を挟んでその両側でほぼ平行に下方に伸び、上記挿入部分(54)を上記ポケット(14)に挿入した状態で上記ポケット(14)の両側壁(20)を挟んで上記挿入部分(54)に対向する一対の案内部分(64)を有することを特徴とする仮設部材。 - 上記案内部分(64)の下端が上記挿入部分(54)の下端よりも下にあることを特徴とする請求項1に記載の仮設部材。
- 上記案内部分(64)の下端部は上記挿入部分側の角部(60)が面取りされて斜めに形成されていることを特徴とする請求項2に記載の仮設部材。
- 上記連結部(48)は、水平軸(46)を介して回転自在に上記水平部材(26)の端部に連結されていることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の仮設部材。
- 上記水平部材(26)は、
上記水平部材(26)の他端側を構成する筒状部材(27)と、
上記筒状部材(27)に進退自在に挿入され、自由端に上記連結部(48)を保持した調整部材(30)と、
上記調整部材(30)を上記筒状部材(27)に対して固定する固定部(32)を備えていることを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の仮設部材。 - 上記係合部(74)は、
上記斜材(28)の他端部に固定され且つ上記係合部(74)が上記ポケット(14)に係合している状態でほぼ上下方向に向けられる垂直板(76)と、上記垂直板(76)の上端と下端から上記縦柱(12)に向かって水平に伸びる上部フランジ(78)及び下部フランジ(80)と、上記上部フランジ(78)と下部フランジ(80)にそれぞれ形成された上部孔(84)及び下部孔(86)と、上記係合部(74)が上記ポケット(14)に係合している状態で上記上部孔(84)から上記ポケット(14)を介して上記下部孔(86)に貫通する楔(90)と、上記上部フランジ(78)と下部フランジ(80)を連結し且つ上記係合部(74)が上記ポケット(14)に係合している状態で上記ポケット(14)の一方の側壁(20)に隣接する規制壁(82)を備えていることを特徴とする請求項1〜5のいずれかに記載の仮設部材。 - 上記縦柱(12)がパイプからなり、
上記上部フランジ(78)と下部フランジ(80)は、上記係合部(74)が上記ポケット(14)に係合している状態で上記縦柱(12)の外周面に対向する先端部分に、上記縦柱(14)の外形に対応する窪み(88)を有することを特徴とする請求項6に記載の仮設部材。 - 仮設部材用縦柱(12)の外周部に固定され且つ上記縦柱(12)の外周面から外側に略平行に伸びる一対の側壁(20)と上記一対の側壁(20)の端部を相互に連結する端壁(22)からなる横断面が略コ字状のポケット(14)に係合する連結部(48)であって、
上記ポケット(14)にその上方から挿入される挿入部分(54)と、
上記挿入部分(54)とほぼ平行に下方に伸び、上記挿入部分(54)を上記ポケット(14)に挿入した状態で上記ポケット(14)の側壁(20)を挟んで上記挿入部分(54)に対向する案内部分(64)を有することを特徴とする仮設部材用連結部。
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