JP2006138099A - コンクリート床構造及びコンクリート床の施工方法 - Google Patents

コンクリート床構造及びコンクリート床の施工方法 Download PDF

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Abstract

【課題】 従来の床工事においては合板を多用してきたのに対し、合板を使用することによる手間や反り、断熱性等の特性の問題が存在していた。そうした状況下、労力を削減し、断熱性能を向上させること、および、シックハウス等の住環境問題が重要視される中、生じてきたところの、合板中に生存する虫が室内に這い出してくるといった問題等を解決するために、合板を用いないで、コンクリート床に優れた木質床仕上げを行う。
【解決手段】 コンクリート床スラブ1面上に、直接又は緩衝材を介して、複数の発泡合成樹脂板3を敷き並べ、更にその上面に、直接又は緩衝材を介して、木質表面仕上材5を敷設することを特徴とするコンクリート床の施工方法である。特に、コンクリート床スラブ面上に、直接、複数の発泡合成樹脂板を接着により敷き並べ、更に、複数の発泡合成樹脂板上に、直接、木質表面仕上材を接着により敷設するのが好ましい。
【選択図】図1

Description

本発明は、コンクリート床構造及びコンクリート床の施工方法に関する。
木質仕上げの床が多用されるようになって以来、コンクリート床の上に、直接又は緩衝材を介して、合板を敷き並べ、その上に、直接又は緩衝材を介して、木質化粧仕上材を敷設するという構造が採用されていた(特許文献1参照)。しかし、合板については、採寸、切断、コンプレサーによるコンクリート釘打設等非常に労力を要する。また、森林資源の枯渇が従来から問題視されると共に、反りの心配も存在する。更に、ここ数年シックハウス等の環境問題が注目されるに及び、ホルマリン等の揮散の少ない合板が使用されるようになってきた。
揮散分の少ない合板を使用すること自体は、住環境にとって望ましいことであるが、一方で、合板を構成する木材の中に巣くっていた虫が死滅せずに、生存する可能性が増し、居住しているうちに、これらの虫が室内に這い出してくるという困った現象が生じている。そして、前述の森林資源の枯渇の問題も残っている。
また、コンクリートスラブ上に、レベル調整材を介在させ圧縮強度0.5〜5.0kg/cm2の半硬質合成樹脂発泡板のみからなる床下地材と仕上げ材とで構成した遮音床構造の一例が開示されている(特許文献2の請求項1参照)。しかし、この特許文献2においても、他の実施態様では、合板を使用したものが多く示されている。
一方、従来の床暖房工事では、1つの部屋の内、床暖房パネルを敷設する部分の床面のみのレベルを、床暖房パネルの厚み分だけ他の床部分のレベルより下げてコンクリートを打設し、低いレベルの部分に床暖房パネルを敷き、その後、部屋全面に木質表面仕上材を張るというのが一般的であった。しかし、このように床暖房パネルを敷設する部分の床面のみのレベルを、床暖房パネルの厚み分だけ他の床レベルより下げてコンクリート打設するには、コンクリート型枠を特別に工事する必要が有ることから、コンクリートの打設工事に著しい手間を要する。この欠点を解消するため、床暖房を施工する部屋の床全面のレベルを、コンクリート床上面に戴置する床暖房パネルの厚みと、木質表面仕上材の厚みとを合わせた厚み分、床全面でレベルを下げることにより、簡便なコンクリート打設を可能とした上で、床暖房パネルを施工しない床部分には、床暖房パネルの厚さに見合う合板を貼り、床暖房パネルと合板の上に木質化粧仕上材を敷設する工事が採用されている。
特開平5−171789号公報 特開平11−324291号公報
従来の床工事においては合板を多用してきたのであるが、合板を使用することによる切断やコンクリート床へのコンクリート釘打ち込みによる止着等の手間や、合板の反り、断熱性等の特性が劣る等の問題を有していた。そうした状況下、労力を削減し、断熱性能を向上させること、および、シックハウス等の住環境問題を高度に追求していく中で、生じてきたところの、合板中に生存する虫の室内への移行問題等を解決するために、本発明は、合板を用いず、コンクリート床に優れた木質床仕上げを行いたいという業界の課題を解決するものである。
すなわち、本発明の第1は、コンクリート床スラブ面上に、発泡合成樹脂板を敷設し、更にその上面に、木質表面仕上材を敷設することを特徴とするコンクリート床構造に関する。
好ましい実施態様としては、
(1)コンクリート床スラブ面上に、直接又は緩衝材を介して、発泡合成樹脂板を敷設し、更にその上面に、直接又は緩衝材を介して、木質表面仕上材を敷設することを特徴とする、
(2)コンクリート床スラブ面上に発泡合成樹脂板を、直接、接着によって敷設することを特徴とする、
(3)発泡合成樹脂板上に木質表面仕上材を接着によって、直接、敷設することを特徴とする、
(4)接着が接着剤によるものであることを特徴とする、
(5)接着が、発泡合成樹脂板の下面、及び/又は上面に、両面接着テープ、又は粘着層を設けることによるものである、
(6)コンクリート床スラブ面がセルフレベリング処理したものである、
(7)発泡合成樹脂板の下面及び/又は上面にスリット溝を設けた、
(8)発泡合成樹脂板が、発泡ポリスチレン系樹脂板である、
(9)発泡ポリスチレン系樹脂板が、型内成形法による発泡ポリスチレン系樹脂板である、
(10)発泡ポリスチレン系樹脂板が、押出成形法による発泡ポリスチレン系樹脂板である、
(11)発泡合成樹脂板が、床暖房における暖房部分以外の嵩上げ材として用いられることを特徴とする、
(12)発泡合成樹脂板の圧縮強度が、5kg/cm2を超え、15kg/cm2以下である、
(13)発泡合成樹脂板の上面に非発泡合成樹脂シートを積層した発泡合成樹脂板を用いる、
前記記載のコンクリート床構造に関する。
本発明の第2は、前記記載のコンクリート床構造を形成するコンクリート床の施工方法に関する。
床下地材として合板を使用せず、発泡合成樹脂板を使用するので、省力化を可能とし、断熱性能の向上を可能とすると共に、合板中の虫が室内に這い出してくるという現象を生じない。さらに、合板の替わりに発泡合成樹脂板を使用することから、切断、止着が容易であることに加え、例え、特に緩衝材を使用しない場合にあっても、遮音性に優れており、木質床構造として良好である。
しかも、本発明は、新築でも、改築でも使用可能であるし、集合住宅、店舗、戸建住宅でもいずれも採用可能であるので適用性が高い。
本発明は、コンクリート床スラブ面上に、複数の発泡合成樹脂板を敷設し、更にその上面に、木質表面仕上材を敷設することを特徴とするコンクリート床構造である。好ましい態様としては、コンクリート床スラブ面上に、直接又は緩衝材を介して、複数の発泡合成樹脂板を敷設し、更にその上面に、直接又は緩衝材を介して、木質表面仕上材を敷設することである。中でも、コンクリート床スラブ面上に発泡合成樹脂板を、直接、接着によって敷設する、或いは、発泡合成樹脂板上に木質表面仕上材を接着によって、直接、敷設することにより、簡便にして良好なコンクリート床構造が得ることができるので更に好ましい。
本発明で使用するコンクリート床スラブは、床スラブ面上に、直接又は緩衝材を介して、複数の発泡合成樹脂板を敷設するので、セルフレベリング処理や、モルタル仕上げ等を行い、コンクリートの仕上がりの良好なものが好ましい。特に、凹凸、打ち込み欠陥、ひび割れなどが、出来るだけ少ないか存在しないものが望まれる。中でも、セルフレベリング処理を施したものが好ましい。もしも、仕上がりの良好でない場合には、補修した後に施工するのが好ましい。
本発明のコンクリート床構造は、新築工事であっても、改修工事であっても適用することができる。また部屋の床全面に使用することも、部屋の床の一部に使用することもできる。床全面に使用することにより、断熱性、遮音性が向上するので好ましい。さらに、用いる発泡合成樹脂板の圧縮強度が後述するように適切であれば、歩行感も優れており、家具等による座屈もなく優れたコンクリート床床構造が形成されるので最も好ましい。
本発明のコンクリート床構造を、新築工事における床暖房の床暖房パネルを敷く床、以外の床部分、すなわち、嵩上げする床に使う嵩上げ材として用いる場合には、従来の合板を使用せず、本発明の発泡合成樹脂板の厚みを、床暖房パネルの厚みと同一とし、コンクリート床面上に、直接又は緩衝材を介して、発泡合成樹脂板を敷設し、さらに、床暖房パネル上に戴置する木質表面仕上材の厚みと同一の木質表面仕上材を発泡合成樹脂板上に、直接又は緩衝材を介して、敷設することにより、部屋の床全面を他の床のレベルと同じとすることが出来る。よって、床暖房工事が極めて省力化されると共に、性能が良好であることに加え、コンクリート打設時におけるスラブのレベルに段差を設ける必要がないのでコンクリート打設工事も非常に簡略であり、現場工事の能率の向上は著しい。
以上の説明における床暖房パネルとは、床暖房における発熱部分を有したパネルをいい、発熱部分には、温湯を循環させるパイプや、電気で発熱する発熱体を埋設してある床パネルを意味する。そして、床暖房する際には、一般に居住者が多くの時間使用する部屋の中心部の床に床暖房パネルを敷設し、その他の周辺の床には、パイプや、発熱体を埋設していない合板等の床下地パネルを施工することが通常であり、そうしたパイプや、発熱体を埋設していない嵩上げ材である床下地パネルをダミーパネルと称することがあり、また、ダミーパネルを施工した床をダミー床と称することも有る。
本発明で使用する発泡合成樹脂板としては、発泡ポリスチレン系樹脂板、発泡ポリエチレン、発泡ポリプロピレン、硬質発泡ウレタン系樹脂板等を用いることができる。これら発泡合成樹脂板の製造方法としては、合成樹脂を発泡剤と共に押出機で押出成形する方法、及び合成樹脂粒子中に発泡剤を含有する発泡性合成樹脂粒子を金型内で水蒸気等の熱媒で加熱融着により型内成形する方法が例示される。このいずれの方法による発泡合成樹脂板も使用可能である。中でも型内成形法による発泡合成樹脂板は、成形時の歪みが板中に残存することが少ないので、熱や溶剤等との接触で反りが発生しにくいという特徴を有する。従って、本発明では型内成形法による発泡合成樹脂板が特に好ましい。
また、本発明で使用する発泡合成樹脂板としては、床下地材として使用されることから、歩行性や、床に乗る家具その他の圧縮に耐える必要がある。そのため、圧縮強度は、4.5〜15kg/cm2程度であることが好ましい。特に、5kg/cm2を超え、11kg/cm2以下程度が床下地材として最も良好である。なお、本発明で圧縮強度というのは、5%歪み時の数値であり、JISK7220によって測定した。発泡合成樹脂板は単独で使用してもよいし、所望の厚み、強度を実現させるために複数枚を重ねて使用してもよい。複数枚を重ねて使用する場合には、接着又はその他手段により、相互に接着又は止着してズレないようにしておくのが好ましい。
発泡合成樹脂板の上面に非発泡合成樹脂シートを積層した発泡合成樹脂板とする場合に用いる非発泡合成樹脂シートとは、ポリスチレン、ハイインパクトポリスチレン等のポリスチレン系樹脂、ポリプロピレン、ポリエチレン等のポリオレフィン系樹脂、ポリ塩化ビニールなどの塩化ビニール系樹脂、PETなどのポリエステル系樹脂などの発泡させていない非発泡の合成樹脂シートまたは非発泡の合成樹脂フィルムをいう。その内でも、コスト、性能からポリスチレン、ハイインパクトポリスチレン等のポリスチレン系樹脂が好ましい。非発泡合成樹脂シートを積層した発泡合成樹脂板は、表面硬度、表面強度が向上し、歩行性等が良好となるので好ましい。特に、釘抜き強度が向上するので、釘打等する場合には好ましい態様である。
本発明で使用する発泡合成樹脂板は、上下面に何も手を加えず、平滑でも良いが、下面、及び/又は上面にスリット溝を設けるのが好ましい。なぜなら、接着剤を使用して、コンクリート床スラブ面上に、直接又は緩衝材を介して、複数の発泡合成樹脂板を敷き並べる際、余剰の接着剤がスリット溝に入り込み、接着剤量が床面に均一になり易い。また、接着面に巻き込まれる空気を逃がす手段としても機能することから、好ましい態様である。
このスリット溝は、発泡合成樹脂板の短辺方向に適宜間隔でもって並行に設けるのが好ましい。更に、発泡合成樹脂板の長辺方向に適宜間隔でもって並行に設けることもできる。発泡合成樹脂板の短辺方向及び長辺方向に設ける場合には、直角に交差させても良いし、直角以外の角度で交差させても良い。スリット溝の幅や深さは特に限定は無いが、幅は、例えば、約0.5mm〜5mm程度である。深さの例としては約0.5〜3mm程度である。しかしながら、発泡合成樹脂板の厚みや強度によって、これら幅や深さは多いに変化しうるので、例示の数値に制約されることなく、適宜決定することが可能である。
上述のごとく、コンクリート床スラブ面上に、直接又は緩衝材を介して、複数の発泡合成樹脂板を敷き並べる際、現場にて接着剤をコンクリート床スラブ面上に、塗布して、接着しても良いが、発泡合成樹脂板の下面に、両面接着テープ又は粘着層を設けておき、現場にて保護テープを剥離して、コンクリート床スラブ面上に、直接又は緩衝材を介して、複数の発泡合成樹脂板を敷き並べることも出来る。この際、複数の発泡合成樹脂板は、隙間なく敷き並べるのが最も好ましいことは言うまでもない。なお、本発明で敷設と表現する場合も同様である。
また、発泡合成樹脂板の上面にも、両面接着テープ又は粘着層を設けておき、現場にて保護テープを剥離して、発泡合成樹脂板の上面に、直接又は緩衝材を介して、木質表面仕上材を敷設することもできる。以下、本発明において、現場にて接着剤を塗布して接着する工法を湿式法、発泡合成樹脂板の下面、及び/又は上面に、両面接着テープ又は粘着層を設けておき、現場にて保護テープを剥離して接着する工法を乾式法と呼ぶことがある。
両面接着テープは、接着力さえ本発明の目的に沿うものであれば、市販のいずれをも使用でき、特に制限されるものではない。両面接着テープで発泡合成樹脂板に非接触である面には使用時まで保護テープを貼付しておくのが好ましいが、これも両面接着テープの使用法の極一般的な用法である。
発泡合成樹脂板の下面、及び/又は上面に設ける粘着層も、一般的なもので良く、発泡合成樹脂板の下面、及び/又は上面に粘着剤を塗布して発泡合成樹脂板に非接触である面には使用時まで保護テープを貼付しておくのが好ましい。
本発明でコンクリート床スラブ面上に、直接、複数の発泡合成樹脂板を敷き並べるとは、文字通りであるので説明を要しない。一方、コンクリート床スラブ面上に、緩衝材を介して複数の発泡合成樹脂板を敷き並べるとは、コンクリート床スラブ面上に、不織布、ゴム系の板状体その他、通常使用される遮音材等の緩衝材を介して、複数の発泡合成樹脂板を敷き並べることをいう。コンクリート床スラブ面上への緩衝材の止着方法は、限定はされないが、コンクリート釘で止めても良く、接着剤による接着又は上記両面接着テープ、粘着層等による接着であっても良い。両者のうちでは、接着による止着が好ましい。コンクリート床スラブ面上に、直接、複数の発泡合成樹脂板を敷き並べる方法は、省力化が可能なのでより好ましい実施態様である。
また、コンクリート床スラブ面上へ緩衝材を介して発泡合成樹脂板を敷く場合には、その緩衝材上面に複数の発泡合成樹脂板を敷き並べる。この場合の止着方法も、限定はされないが、コンクリート釘で止めても良く、接着剤による接着又は両面接着テープ、粘着層等による接着であっても良い。両者のうちでは、接着による止着が好ましい。
本発明の木質表面仕上材とは、広く一般に市販されている木質表面仕上材をいう。木質表面仕上材の下部に遮音材等の緩衝材を有していても有していなくても良い。
発泡合成樹脂板の上面に、直接、木質表面仕上材を敷設するとは、文字通りであるので説明を要しない。一方、発泡合成樹脂板の上面に、緩衝材を介して複数の発泡合成樹脂板を敷設するとは、発泡合成樹脂板の上面に、不織布、ゴム系の板状体その他、通常使用される遮音材等の緩衝材を介して、木質表面仕上材を敷設することをいう。発泡合成樹脂板の上面への緩衝材の止着方法は、限定はされないが、コンクリート釘で止めても良く、接着剤による接着又は両面接着テープ、粘着層等による接着であっても良い。両者のうちでは、接着による止着が好ましい。また、その緩衝材上面に木質表面仕上材を敷設する。この場合の止着方法も、限定はされないが、コンクリート釘で止めても良く、接着剤による接着又は両面接着テープ、粘着層等による接着であっても良い。両者のうちでは、接着による止着が好ましい。
多くの場合、木質表面仕上材の下部に遮音材等の緩衝材が一体化されているものが多用されるが、この場合は特に、発泡合成樹脂板の上面に、緩衝材を介して木質表面仕上材を敷設する必要はなく、発泡合成樹脂板の上面に、直接、木質表面仕上材を敷設することで良好な遮音効果が期待できるので好ましい。
本発明において、コンクリート床スラブ面上に、直接又は緩衝材を介して、発泡合成樹脂板を接着する接着剤は、両者の良好な接着が可能であれば、特に制限されるものではなく、市販の接着剤が使用できる。その内でも、木質床材用接着剤で、ジカ貼り用接着剤が好ましい。例えば、一液ウレタン接着剤などが推奨できる。
また、発泡合成樹脂板の上面に、直接又は緩衝材を介して、木質表面仕上材を敷設する際に使用する接着剤についても、上述の接着剤と同様のものが使用できる。この場合、コンクリート床スラブ面上に、直接又は緩衝材を介して、発泡合成樹脂板を接着するのに使用する接着剤と、発泡合成樹脂板上に、直接又は緩衝材を介して、木質表面仕上材を接着するのに使用する接着剤とは、同一接着剤であってもよく、異種の接着剤であってもよい。
以下、より具体的な実施態様を示す実施例を例示するが、本発明は、これらの記載により何ら制限されるものではない。
(実施例1)
図1は、本発明の施工方法により得られたコンクリート床構造の概念図を示すものであるので、接着剤層等それぞれの厚み関係等は正確には表されていない。この図1では、セルフレベリング処理した12畳のコンクリート床スラブ面1に、防音木質床材用の一液ウレタン接着剤を塗布2し、幅:900mm×長さ:1200mm×厚さ:9mmの発泡ポリスチレン樹脂板3((株)カネカ社製の商品名:カネパールYDを型内成形法により発泡成形したもの、発泡倍率15倍、圧縮強度6kg/cm2)を隙間なく敷設した。この発泡ポリスチレン樹脂板の上面に、床スラブ面に塗布したのと同一の一液ウレタン接着剤を塗布4し、3mmの木質表面仕上材5を、これも隙間なく敷設して木質床を完成した。歩行性、断熱性、遮音性も良好で、合板を使用していないので長期にわたり虫の発生も起きなかった。
(実施例2)
セルフレベリング処理した8畳のコンクリート床スラブ面の中央5割の床面に、防音木質床材用、床暖房対応の一液ウレタン接着剤を塗布し、12mm厚さの床暖房パネルを隙間なく敷設した。床暖房パネルを敷設した以外の、5割の床面に、同一の一液ウレタン接着剤を塗布し、12mm厚さの発泡ポリスチレン樹脂板((株)カネカ社製の商品名:カネパールYDを型内成形法により発泡成形したもの、発泡倍率15倍、圧縮強度6kg/cm2)を適宜切断して、部屋の形状に合致させ隙間なく敷設した。さらに、これらの床面全面に、同一の一液ウレタン接着剤を塗布し、裏面に緩衝材を積層してある12mmの木質表面仕上材を、これも隙間なく敷設して木質床を完成した。歩行性、断熱性、遮音性も良好で、加えて優れた床暖房が可能であり、かつ合板を使用していないので長期にわたり虫の発生も起きなかった。なお、本実施例を示す図面は省略した。
本発明の施工方法によるコンクリート床構造の1実施態様を示す断面概念図である。
符号の説明
1 コンクリート床スラブ
2 接着剤
3 発泡ポリスチレン樹脂板
4 接着剤
5 木質表面仕上材

Claims (15)

  1. コンクリート床スラブ面上に、発泡合成樹脂板を敷設し、更にその上面に、木質表面仕上材を敷設することを特徴とするコンクリート床構造。
  2. コンクリート床スラブ面上に、直接又は緩衝材を介して、発泡合成樹脂板を敷設し、更にその上面に、直接又は緩衝材を介して、木質表面仕上材を敷設することを特徴とする請求項1記載のコンクリート床構造。
  3. コンクリート床スラブ面上に発泡合成樹脂板を、直接、接着によって敷設することを特徴とする請求項1または2に記載のコンクリート床構造。
  4. 発泡合成樹脂板上に木質表面仕上材を接着によって、直接、敷設することを特徴とする請求項1〜3何れか一項に記載のコンクリート床構造。
  5. 接着が接着剤によるものであることを特徴とする請求項3または4に記載のコンクリート床構造。
  6. 接着が、発泡合成樹脂板の下面、及び/又は上面に、両面接着テープ、又は粘着層を設けることによるものである請求項3または4に記載のコンクリート床構造。
  7. コンクリート床スラブ面がセルフレベリング処理したものである請求項1〜6の何れか一項に記載のコンクリート床構造。
  8. 発泡合成樹脂板の下面及び/又は上面にスリット溝を設けた請求項1〜7何れか一項に記載のコンクリート床構造。
  9. 発泡合成樹脂板が、発泡ポリスチレン系樹脂板である請求項1〜8のいずれか1項記載のコンクリート床構造。
  10. 発泡ポリスチレン系樹脂板が、型内成形法による発泡ポリスチレン系樹脂板である請求項9記載のコンクリート床構造。
  11. 発泡ポリスチレン系樹脂板が、押出成形法による発泡ポリスチレン系樹脂板である請求項9記載のコンクリート床構造。
  12. 発泡合成樹脂板が、床暖房における暖房部分以外の嵩上げ材として用いられることを特徴とする請求項1〜11何れか一項に記載のコンクリート床構造。
  13. 発泡合成樹脂板の圧縮強度が、5kg/cm2を超え、15kg/cm2以下である請求項1〜12のいずれか1項記載のコンクリート床構造。
  14. 発泡合成樹脂板の上面に非発泡合成樹脂シートを積層した発泡合成樹脂板を用いる、請求項1〜13のいずれか1項記載のコンクリート床構造。
  15. 請求項1〜14のいずれか1項記載のコンクリート床構造を形成するコンクリート床の施工方法。
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