JP2001241176A - 木質系床構造 - Google Patents

木質系床構造

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JP2001241176A
JP2001241176A JP2000051922A JP2000051922A JP2001241176A JP 2001241176 A JP2001241176 A JP 2001241176A JP 2000051922 A JP2000051922 A JP 2000051922A JP 2000051922 A JP2000051922 A JP 2000051922A JP 2001241176 A JP2001241176 A JP 2001241176A
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wooden
sheet
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wooden floor
base material
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JP2000051922A
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Yoshinari Yamamoto
吉成 山本
Takayuki Nishigaki
隆幸 西垣
Kazunobu Harada
和信 原田
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Eidai Co Ltd
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Eidai Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 床スラブ21面に緩衝効果を持つクッション
材22を配置し、その上に、木質床材10を施工する木
質系床構造において、床構造全体を安定化しかつ防音性
能を低下させないようにする。 【解決手段】 床スラブ21面に緩衝効果を持つクッシ
ョン材22を配置し、その上に、表面化粧層12を持つ
木質基材11の裏面側に多数本の凹溝13が形成される
とともに裏面全体に接着剤の透過を実質的に阻止するこ
とができかつ当該木質基材の持つ柔軟性を実質的に低下
させない程度の伸縮性を備えたシート14が貼着された
木質床材を、接着剤30を用いて接着積層する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は木質系床構造、特
に、コンクリート打ちなどにより構築された床スラブ面
上に木質床材を敷設して形成される木質系床構造に関す
る。
【0002】
【従来の技術】防音性能を改善した木質系床構造とし
て、コンクリート打ちやモルタル打ちにより構築された
床スラブ面に、直接あるいは捨て貼り合板などを介し
て、裏面に緩衝効果を持つクッション材を貼着した木質
床材を接着剤を用いて敷設するようにした木質系床構造
は知られている。さらに、木質基材の裏面側に多数本の
凹溝を形成して剛性を低下させ、遮音性の向上とともに
施工性をも向上させた木質床材も知られている。図2は
そのような木質床材の一例であり、木質基材1の裏面側
に多数本の凹溝3が形成されるとともに、木質基材1の
裏面全体に不織布である緩衝性のあるクッション材4が
貼着されている。
【0003】木質系床構造の他の形態として、床スラブ
面に緩衝性のあるクッション材を予め敷き詰めておき、
その上に木質床材を接着剤により貼り付けるようにした
構造も知られている。その場合に、木質床材として、裏
面側に多数本の凹溝3を形成して剛性を低下させた形態
の木質基材1を用いると、床スラブ面に敷き詰めたクッ
ション材の表面に塗布した接着剤が、裏面に形成した凹
溝3内に入り込み、浸入した接着剤の硬化により、木質
基材の剛性が高くなって木質基材の振動によって発揮さ
れていた緩衝性が失われ、防音性能が低下したり、硬化
した接着剤が木質床材と擦れることにより床鳴り発生す
るなどの恐れがある。
【0004】その恐れを解消した木質系床構造として、
図3に示すように、木質基材1の裏面側に多数本の溝3
が形成されるとともに、その裏面全面に木質基材の比重
よりも高比重(1.5〜3.0程度)の、例えばポリエ
チレン、EVA、ウレタン、天然ゴムなどの母材に高比
重物質を混入した混入シートである軟質シート5が貼着
された木質床材Aを、床スラブ面21に貼り付けた面密
度(目付)が110〜160g/m2で厚みが4〜5m
mの不織布6の上に、敷設するようにした木質系床構造
が提案されている(特開平3−241169号公報参
照)。この構造では、裏面の軟質シート5と床スラブ面
21に貼り付けた不織布6との馴染みにより、接着剤に
よる施工を行わなくても大きな摩擦係数によって直施工
が可能であり、接着剤を使用しないことから、木質基材
裏面に形成した溝3が閉塞することも回避できるという
ものである。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上記の木質系床構造
は、床下地材側と木質床材との間に接着剤を介在させな
い構造であることから、木質基材裏面に形成した溝が接
着剤により閉塞することを回避でき、防音性能の低下を
引き起こさないというメリットがある。しかし、接着剤
を使用しないことから、施工時あるいは施工後に、床構
造が不安定となるのを避けられない。
【0006】また、木質基材の裏面に貼り付ける軟質シ
ートは、ポリエチレン、EVA、ウレタン、天然ゴムな
どの母材に高比重物質を混入した混入シートであり、高
比重であることから木質床材の自重を増加させて施工を
困難とすることに加え、このような混入シートは、通
常、引っ張り強度が高く伸縮性に劣っており、凹溝を形
成したことによって得られた木質基材の剛性の低下を損
なってしまう要因となる。それにより木質基材の剛性が
通常状態よりも高くなり、施工の容易性が失われるとと
もに、木質基材の振動によって発揮されていた緩衝性が
失われ、防音性能が低下する恐れがある。
【0007】本発明は木質系床構造、特に、床スラブ面
に予め敷き詰めたクッション材の上に木質床材を配置し
ていく形態の木質系床構造において、安定した床構造が
得られ、木質床材の過度の重量増加を伴うこともなく、
かつ、裏面に凹溝を形成したことによって得られる木質
基材の剛性低下をそのまま維持することができ、施工の
容易性と防音性能の向上の双方を満足することのできる
新規な木質系床構造を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明による木質系床構
造は、床スラブ面に緩衝効果を持つクッション材が配置
されている床下地面に対して、表面化粧層を持つ木質基
材の裏面側に多数本の凹溝が形成されるとともに裏面全
体に接着剤の透過を実質的に阻止することができかつ当
該木質基材の持つ柔軟性を実質的に低下させない程度の
伸縮性を備えたシートが貼着された木質床材が、接着剤
を用いて接着積層されていることを特徴とする。
【0009】上記の木質系床構造では、床下地面側に対
する木質床材の定着は接着剤により行われるので、施工
後の床構造は安定したものとなる。また、木質基材の裏
面側には、接着施工時にクッション材の表面に塗布され
る接着剤の透過を実質的に阻止することができかつ当該
木質基材の持つ柔軟性を実質的に低下させない程度の伸
縮性を備えたシートが貼着されているために、接着施工
時に、木質基材の裏面に形成された多数本の凹溝内に接
着剤が浸入することはなく、かつ、凹溝の形成によりも
たらされる木質基材の剛性低下も損なわれることなくそ
のまま維持される。それにより、木質床材の持つ施工の
容易性及び防音性能は、本来の状態をそのまま維持でき
る。
【0010】好ましくは、木質基材の裏面に貼着される
前記シートは、引っ張り強度が弱く、引っ張り伸度の大
きいシートが好ましく、特に、不織布シートは好まし
い。より好ましくは面密度(目付)15〜30g/m2
の不織布シートである。不織布シートの場合、面密度1
5g/m2未満では、柔軟性は満足するものの接着剤の
透過性が高くなり、施工時に凹溝内に接着剤が浸入する
恐れがある。面密度が30g/m2を超える場合には、
接着剤の透過は阻止することができるが、柔軟性におい
て不足し、裏面に形成した凹溝による木質基材の剛性低
下機能を損なう恐れがある。不織布シートの素材は、P
ET繊維、ナイロン繊維、PE繊維などが望ましいが、
引っ張り伸度の面からナイロン繊維は特に好ましい素材
である。
【0011】木質基材は、合板であってもよくファイバ
ーボートやパーティクルボードなどの木削片板や木質繊
維板、あるいはそれらの複合材であってもよい。表面化
粧層としては、突き板や合成樹脂製の化粧薄板、又は印
刷紙などの化粧シートが用いられる。床スラブ面に予め
貼り付ける前記クッション材は、防音性と歩行感の双方
を向上させる機能を果たすものであり、ゴム発泡体や合
成樹脂発泡体あるいは不織布のようなものが望ましい。
なかでも、ウレタンやPEなどの合成樹脂発泡体及び不
織布は、高い防音機能を果たすことができ好ましい。不
織布の場合、面密度が100〜160g/m2の範囲の
ものは有効であり、面密度100g/m2未満の場合に
は歩行時の沈み込みが大きくなり過ぎて歩行感が悪くな
り、面密度が160g/m2を超える場合には硬くなり
過ぎて防音性が悪くなる。また、前記クッション材は、
厚みが4〜6mm程度のものが好ましく、厚み4mm未
満の場合には防音性が十分でなく、厚みが6mmを超え
る場合には隣接する敷居などとの面あわせに問題が生じ
る恐れがある。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、本発明による木質系床構造
の一実施の形態を図面に基づいて説明する。図1におい
て、10は木質床材であり、好ましくはMDF(中密度
繊維板)である木質基材11の表面に突き板のような表
面化粧材12が表面化粧層として接着積層されている。
木質基材11の裏面には所定の間隔で多数の凹溝13が
ほぼ平行に形成されている。凹溝13の深さは厚み方向
の中央よりもさらに上方にまで達する深さであることが
望ましい。それにより、木質基材11に十分な柔軟性を
付与することができ、所要の程度の剛性低下を達成する
ことができる。凹溝13は木質床材10の短手方向に平
行に形成されてもよく、長手方向に平行に形成されても
よい。双方であってもよい。
【0013】木質基材11の裏面には、凹溝13の形成
により得られた木質基材11の柔軟性を実質的に阻害す
ることのない程度の伸縮性を持つシート14が貼着され
る。このシート14は、好ましくは、ナイロン繊維から
なる不織布であり、面密度は15〜30g/m2程度の
ものである。また、その厚さは0.5〜2mm程度であ
る。このようなシート14は、施工時に床下地材側に塗
布される接着剤を透過させない機能を持つとともに、引
っ張り強度が弱くかつ引っ張り伸度が大きいことから、
裏面にシート14を貼着しても、木質基材11自身の持
つ柔軟性(曲がり易さ)を低下させることはなく、凹溝
13の形成によってもたらされた剛性の低下はそのまま
維持される。
【0014】20は床下地側を示しており、コンクリー
トが打ち込まれた床スラブ21の表面に、この例では不
織布であるクッション22が貼着されている。このクッ
ション材22は厚みが5mm程度であり、良好な歩行感
とともに緩衝性、防音性を確保する。施工に際して、前
記クッション材22の表面にエチレン・酢酸ビニル系接
着剤のような接着剤30を塗布し、接着剤が未硬化の状
態で、前記した木質床材10を所定位置に圧着して配置
する。接着剤は木質基材11の裏面に貼着した前記シー
ト14内に幾分は浸入するが、そこを透過することはな
い。そのために、接着剤の硬化によって高い接着性が得
られる一方において、凹溝13内の状態は当初のままで
維持されるので、従来の木質系床構造でのように、浸入
した接着剤の硬化により木質基材の剛性が高くなって防
音性能が低下したり、硬化した接着剤が木質床材と擦れ
ることにより床鳴り発生する現象は回避される。
【0015】
【発明の効果】上記のとおりであり、本発明による木質
系床構造によれば、床スラブ面に予め敷き詰めたクッシ
ョン材の上に木質床材を配置していく形態の木質系床構
造において、安定した床構造が得られ、木質床材の過度
の重量増加も伴うことなく、かつ、裏面に凹溝を形成し
たことによって得られる木質基材の剛性低下をそのまま
維持することができることから、木質床材の持つ施工の
容易性と高い防音性能の双方を同時に満足することので
きる新規な木質系床構造が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による木質系床構造を説明する図。
【図2】従来の木質床材の一例を示す図。
【図3】従来の木質系床構造の一例を説明する図。
【符号の説明】
10…木質床材、11…木質基材、12…表面化粧材、
13…凹溝、14…シート、20…床下地、21…床ス
ラブ、22…クッション材、30…接着剤
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 原田 和信 大阪府大阪市住之江区平林南2丁目10番60 号 永大産業株式会社内

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 床スラブ面に緩衝効果を持つクッション
    材が配置されている床下地面に対して、表面化粧層を持
    つ木質基材の裏面側に多数本の凹溝が形成されるととも
    に裏面全体に接着剤の透過を実質的に阻止することがで
    きかつ当該木質基材の持つ柔軟性を実質的に低下させな
    い程度の伸縮性を備えたシートが貼着された木質床材
    が、接着剤を用いて接着積層されていることを特徴とす
    る木質系床構造。
  2. 【請求項2】 前記シートが不織布シートであることを
    特徴とする請求項1記載の木質系床構造。
  3. 【請求項3】 前記シートが面密度(目付)15〜30
    g/m2の不織布シートであることを特徴とする請求項
    2記載の木質系床構造。
  4. 【請求項4】 前記シートがナイロン繊維からなる不織
    布シートであることを特徴とする請求項3記載の木質系
    床構造。
  5. 【請求項5】 前記クッション材が合成樹脂発泡体又は
    不織布であることを特徴とする請求項1ないし4いずれ
    か記載の木質系床構造。
  6. 【請求項6】 前記クッション材が面密度(目付)10
    0〜160g/m2の不織布であることを特徴とする請
    求項5記載の木質系床構造。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006138099A (ja) * 2004-11-11 2006-06-01 Kaneka Corp コンクリート床構造及びコンクリート床の施工方法
JP2007224548A (ja) * 2006-02-22 2007-09-06 Daiken Trade & Ind Co Ltd リフォーム用床材

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