JPH09310466A - 仕上げ材の貼着固定方法 - Google Patents

仕上げ材の貼着固定方法

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JPH09310466A
JPH09310466A JP12592696A JP12592696A JPH09310466A JP H09310466 A JPH09310466 A JP H09310466A JP 12592696 A JP12592696 A JP 12592696A JP 12592696 A JP12592696 A JP 12592696A JP H09310466 A JPH09310466 A JP H09310466A
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JP
Japan
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finishing material
water
fixing
substrate surface
sticking
Prior art date
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Withdrawn
Application number
JP12592696A
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English (en)
Inventor
Teruyuki Yano
暉幸 矢野
Shiro Kawaguchi
士郎 川口
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Eidai Co Ltd
Asahi Chemical Industry Co Ltd
Original Assignee
Eidai Co Ltd
Asahi Chemical Industry Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 下地面への仕上げ材の貼着固定作業を容易化
する。 【解決手段】 下地面Aに仕上げ材Bを貼着固定する方
法において、下地面A側を水浸透性を有する構成とし、
仕上げ材Bの裏面には水の存在下で粘着阻害性を発現す
る粘着面を形成し、下地面及び前記粘着面の少なくとも
一方に水を存在させた状態で前記粘着面を下地面に仮貼
着し、次いで位置調整した後、その位置で貼着固定させ
る。下地面上の配置した当初は仕上げ材は下地面上を移
動可能であり、作業者は、仕上げ材を下地面の所定の位
置に置くに際して、目標位置上に厳密に置くことを要せ
ず、目標位置の近傍に一旦置いた後に、縦、横、斜め方
向等所要の方向に移動させながら、最終的に目標位置に
セットすることが可能となる。それにより、作業者の仕
上げ材の配置作業に対する負担は低減し作業時間も短縮
する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は仕上げ材の貼着固定
方法に関し、特に、床材や壁材等の仕上げ材を両面粘着
テープ等により下地面に貼着固定する際の改良された方
法に関する。
【0002】
【従来の技術】建築物において、下地面に種々の仕上げ
材が取り付けられる。例えば、コンクリートスラブ等の
下地床面上には直接あるいは捨て貼り合板等を介してタ
イルや木質系床材が敷設され、また、下地壁面には化粧
壁材、幅木、廻り縁等の造作材が配置される。これら仕
上げ材の下地面への固定は、釘や鋲が用いられる場合も
あるが、仕上げ材の表面に釘等の頭が露出するのを嫌う
場合には、接着剤による貼着が行われる。
【0003】貼着に際しては、接着剤が下地面の表面あ
るいは仕上げ材の裏面に塗布された後、下地面上の所定
位置に仕上げ材が配置され、貼着固定される。接着剤の
塗布に代えて一面に離型紙を持つ両面粘着テープを下地
面又は仕上げ材の裏面のいずれか一方に貼着しておき、
貼着時に離型紙を剥がして、仕上げ材を所定位置に貼着
固定することも行われている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】建築物の下地面へ仕上
げ材を貼着固定するに際し、接着剤を用いる場合には、
下地面あるいは仕上げ材の裏面への接着剤の塗布作業が
必要であると共に、溶剤型接着剤の場合には環境汚染の
問題が生じる恐れがある。また、両面粘着テープを用い
て貼着固定する場合には、粘着剤の表面に仕上げ材が接
すると同時に仕上げ材の移動は拘束され、貼着位置を調
整するために下地面に沿って移動させることができなく
なる。そのために、貼着時に、仕上げ材の位置合わせは
慎重に行わねばならず、作業者の負担が増加すると共に
長い施工時間を必要としている。
【0005】本発明の目的は、下地面へ仕上げ材を貼着
固定する場合に生じている上記のような不都合を解消し
た貼着固定方法を提供することにあり、より具体的に
は、貼着作業を省力化することに加え、下地面上におけ
る仕上げ材の位置決めを、一旦貼り合わせた後引き剥が
すようなことなく、容易にかつ確実に行うことができ、
それにより、作業者の負担が軽減して施工時間が短縮さ
れる改良された貼着固定方法を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記の課題は、本発明に
よれば、下地面に仕上げ材を貼着固定する方法におい
て、下地面側を水浸透性を有する構成とし、仕上げ材の
裏面には水の存在下で粘着阻害性を発現する粘着面を形
成し、下地面及び前記粘着面の少なくとも一方に水を存
在させた状態で前記粘着面を下地面に仮貼着し、次いで
位置調整した後、その位置で貼着固定させることにより
達成される。
【0007】本発明において、下地面とは、仕上げ材が
貼着固定されるべき面のすべてをいい、例えば、建築物
の床下地面や壁下地面が挙げられる。下地面は水浸透性
を有する構成であることを要するが、水浸透性を持たせ
るための具体的構成は任意であり、セメント系あるいは
石膏系のセルフレベリング材により形成した下地面、モ
ルタル塗りした下地面、合板やパーティクルボード等の
木質材により形成した下地面、石膏ボードやフレキシブ
ルボード等の不燃板により形成した下地面、等であって
よい。
【0008】仕上げ材も任意であり、従来、建築物の仕
上げ材として用いられている各種の床材、壁材、あるい
は、幅木、廻り縁等の造作材が挙げられる。仕上げ材の
裏面には、水の存在下で粘着阻害性を発現する粘着面が
形成されるが、水の存在下で粘着阻害性を発現する粘着
剤としては、アクリル系、合成ゴム系等の粘着剤が挙げ
られる。
【0009】上記のような粘着剤を用いて、仕上げ材の
裏面に水の存在下で粘着阻害性を発現する粘着面を形成
するには、仕上げ材の裏面へ粘着剤を塗布することによ
り行ってもよく、少なくとも上記の粘着剤面を持つ両面
粘着テープを仕上げ材の裏面に貼着することにより行っ
てもよい。両面粘着テープを用いる場合には、前記水の
存在下で粘着阻害性を発現する粘着剤の面が下地面との
粘着面となるようにして仕上げ材の裏面に貼着される。
【0010】粘着剤の塗布による場合も、両面粘着テー
プの貼着による場合も、仕上げ材の裏面の全面を粘着面
としてもよいが、散在する点状あるいは所定の幅のすじ
状のような部分的な粘着面であってもよい。また、その
ようにして製造された仕上げ材の粘着剤の表面に好まし
くは離型紙を貼り付けておき、下地面への貼着工程の直
前に剥離するようにしてもよい。
【0011】下地面への仕上げ材の貼着作業に先立ち、
下地面の表面あるいは仕上げ材の裏面(すなわち、粘着
剤表面)の少なくとも一方に水を存在させるようにす
る。水を存在させる手段は任意であるが、必要以上の水
が停滞するのを防止するために、水を含ませた弾性ロー
ラを転動させる方法、スプレーにより所要面に水を吹き
付ける方法、あるいは、水を含ませたウエスにより表面
を拭く方法、等が有効である。なお、下地面をウエスで
拭けば、表面のほこりもとれ、良好な粘着性がもたらさ
れる。
【0012】適宜の手段により、下地面の表面あるいは
仕上げ材の裏面の少なくとも一方に水を存在させた後、
水が乾燥してなくならない前に、粘着剤面側を下地面側
として仕上げ材を下地面の所定の位置に置き仮貼着す
る。本発明の方法において、仕上げ材の裏面に存在する
粘着剤は水の存在下で粘着阻害性を発現する粘着剤であ
り、下地面上へ置いた時点では、仕上げ材は下地面上を
ほぼ自由に移動することができる。従って、作業者は、
仕上げ材を下地面の所定の位置に置くに際して、目標位
置上に厳密に置くことを要せず、目標位置の近傍に一旦
置いた後に、縦、横、斜め方向等所要の方向に移動させ
ながら、最終的に目標位置にセットすることが可能とな
る。それにより、作業者の仕上げ材の配置作業に対する
負担は低減し作業時間も短縮する。また、下地面に接着
剤を塗布する作業も不要であり、仕上げ材の貼着作業は
大きく簡素化される。
【0013】仕上げ材を所定の位置に移動して位置調整
を行い、必要に応じて上から押し付けた後、放置する。
本発明において下地面は水浸透性を有しており、水は下
地面と粘着剤面との間から容易に消失する。水の消失に
より仕上げ材裏面の粘着剤の粘着阻害性は喪失し、仕上
げ材は下地面に貼着固定される。
【0014】
【実施例】以下、実施例により本発明を説明する。 〔実施例1〕コンクリート1面にセルフレベリング材2
を流し込み、硬化させて形成した床表面3をほうきで清
掃した後、掃除機により細かいほこりを除去して床下地
面A(図1)とした。一方、木質系基材11の裏面にポ
リオレフィン系樹脂発泡体12を貼り合わせた直貼り用
床材10(サイズ:11mm×300mm×900m
m)の裏面に40mm幅の両面粘着テープ13を長手方
向に2本貼り合わせた仕上げ材B(図2)を準備した。
【0015】下地面Aへの固定は、まず、下地表面を水
を含ませたウエスにて拭き、下地表面に水を残すと同時
に、残っているほこりを拭き取った。次に、下地表面の
水が乾かないうちに、仕上げ材Bの両面粘着テープの離
型紙を剥がして、図3に示すように、下地面の貼着予定
位置の近くに目見当で置き(実線位置)、位置調整しな
がら所定位置に位置決めし(点線位置)、上から押さえ
て放置した。10分経過後には、所定の位置に仕上げ材
は貼着固定されていた。
【0016】〔実施例2〕コンクリート1面にセルフレ
ベリング材2を流し込み、硬化させて形成した床表面3
をほうきで清掃した後、掃除機により細かいほこりを除
去して床下地面Aとした。一方、木質系基材11の裏面
にポリオレフィン系樹脂発泡体12を貼り合わせた直貼
り用床材10(サイズ:11mm×300mm×900
mm)の裏面にブチルゴム系粘着剤を塗布した後、離型
紙を貼り付けて仕上げ材Bを準備した。
【0017】下地面Aへの固定は、まず、仕上げ材Bの
粘着剤面の離型紙を剥がして、粘着剤面を水を含ませた
ウエスにて拭き、粘着剤面に水を残した。次に、粘着剤
面の水が乾かないうちに、下地面の貼着予定位置の近く
に目見当で置き、以下、実施例1と同様にして位置決め
をし、上から押さえて放置した。10分経過後には、所
定の位置に仕上げ材は貼着固定されていた。
【0018】
【発明の効果】本発明の仕上げ材の貼着固定方法によれ
ば、接着剤の塗布作業が不要となることに加え、下地面
への仮貼着後に仕上げ材を移動することが可能となり、
位置決めに対する作業者の負担を低減できると共に作業
時間が短縮される。
【0019】両面粘着テープを仕上げ材の裏面に予め貼
着したものを用いる場合には、作業現場で離型紙を剥が
すだけでよく、作業は一層容易となる。下地面をセルフ
レベリング材により形成する場合には、セルフレベリン
グ材を流し込んで水平かつ平滑な下地面を容易に形成す
ることができ、仕上げ材の裏面粘着面が下地面となじみ
やすくなり、粘着強度が大きくなる。また、粘着後に仕
上げ材が剥がれることもない。
【図面の簡単な説明】
【図1】床下地面を示す斜視図。
【図2】仕上げ材である床材の裏面を示す斜視図。
【図3】本発明による仕上げ材の貼着固定方法を説明す
る図。
【符号の説明】
A…下地面、B…仕上げ材、10…直貼り用床材、11
…木質系基材、12…ポリオレフィン系樹脂発泡体、1
3…両面粘着テープ

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 水浸透性を有する下地面に仕上げ材を貼
    着固定する方法において、仕上げ材の裏面に水の存在下
    で粘着阻害性を発現する粘着面を形成しておき、下地面
    及び前記粘着面の少なくとも一方に水を存在させた状態
    で前記粘着面を下地面に仮貼着し、次いで位置調整した
    後、その位置で貼着固定させることを特徴とする仕上げ
    材の貼着固定方法。
  2. 【請求項2】 前記水の存在下で粘着阻害性を発現する
    粘着面の形成を、水の存在下で粘着阻害性を発現する粘
    着剤を仕上げ材の裏面に塗布することにより行うことを
    特徴とする請求項1記載の仕上げ材の貼着固定方法。
  3. 【請求項3】 前記水の存在下で粘着阻害性を発現する
    粘着面の形成を、水の存在下で粘着阻害性を発現する粘
    着剤を少なくとも一面に持つ両面粘着テープを仕上げ材
    の裏面に貼着することにより行うことを特徴とする請求
    項1記載の仕上げ材の貼着固定方法。
  4. 【請求項4】 下地面がセルフレベリング材により形成
    された床下地面である請求項1又は2記載の仕上げ材の
    貼着固定方法。
  5. 【請求項5】 下地面が、合板、パーティクルボード、
    石膏ボード等の板材により形成された下地面である請求
    項1又は2記載の仕上げ材の貼着固定方法。
JP12592696A 1996-05-21 1996-05-21 仕上げ材の貼着固定方法 Withdrawn JPH09310466A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2000303610A (ja) * 1999-04-16 2000-10-31 Sekisui Chem Co Ltd 高制振床構造
JP2006138099A (ja) * 2004-11-11 2006-06-01 Kaneka Corp コンクリート床構造及びコンクリート床の施工方法

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JP2000303610A (ja) * 1999-04-16 2000-10-31 Sekisui Chem Co Ltd 高制振床構造
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Effective date: 20030805