JP2001342733A - 木質床材の床下地面への貼着固定方法 - Google Patents
木質床材の床下地面への貼着固定方法Info
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- JP2001342733A JP2001342733A JP2000162645A JP2000162645A JP2001342733A JP 2001342733 A JP2001342733 A JP 2001342733A JP 2000162645 A JP2000162645 A JP 2000162645A JP 2000162645 A JP2000162645 A JP 2000162645A JP 2001342733 A JP2001342733 A JP 2001342733A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 木質床材の床下地面への貼着作業を省力化す
る。 【解決手段】 床下地面1に木質床材10を貼着固定す
る方法において、木質床材10の裏面に二液混合型接着
剤を構成する主剤成分を混入した両面粘着テープ13を
貼り付けておき、貼着するに際して、両面粘着テープに
二液混合型接着剤を構成する他方の成分である液状硬化
剤を塗布した後、当該木質床材10を床下地面1の上に
配置し、必要に応じて位置調整した後、貼着固定する。
る。 【解決手段】 床下地面1に木質床材10を貼着固定す
る方法において、木質床材10の裏面に二液混合型接着
剤を構成する主剤成分を混入した両面粘着テープ13を
貼り付けておき、貼着するに際して、両面粘着テープに
二液混合型接着剤を構成する他方の成分である液状硬化
剤を塗布した後、当該木質床材10を床下地面1の上に
配置し、必要に応じて位置調整した後、貼着固定する。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、木質床材の床下地
面への貼着固定方法に関し、特に、直貼りタイプのフロ
ア施工において、木質床材をコンクリートスラブなどの
床下地面上に直接あるいは捨て貼り合板を介して貼着固
定する際の改良された貼着固定方法に関する。
面への貼着固定方法に関し、特に、直貼りタイプのフロ
ア施工において、木質床材をコンクリートスラブなどの
床下地面上に直接あるいは捨て貼り合板を介して貼着固
定する際の改良された貼着固定方法に関する。
【0002】
【従来の技術】直貼りタイプのフロア施工において、図
2bに示すように、建物のコンクリートスラブなどの床
下地面1に直接あるいは捨て貼り合板を介して、木質系
基材11を持つ木質床材10を貼着固定することが行わ
れる。貼着に当たっては図3あるいは図4に示すような
方法がとられる。一つの方法は、図3に示すように、接
着剤2を床下地面1の表面に塗布した後(あるいは木質
床材10(木質系基材11)の裏面に塗布した後)、床
下地面1の所定位置に木質床材10を配置して貼着固定
する方法であり、他の方法は、図4に示すように、裏面
に離型紙を貼り付けた両面粘着テープ4を貼着した木質
床材10を用い、貼着時に離型紙を剥がし、両面粘着テ
ープ4の粘着力により、木質床材10を床下地面1の所
定位置に貼着固定する方法である。
2bに示すように、建物のコンクリートスラブなどの床
下地面1に直接あるいは捨て貼り合板を介して、木質系
基材11を持つ木質床材10を貼着固定することが行わ
れる。貼着に当たっては図3あるいは図4に示すような
方法がとられる。一つの方法は、図3に示すように、接
着剤2を床下地面1の表面に塗布した後(あるいは木質
床材10(木質系基材11)の裏面に塗布した後)、床
下地面1の所定位置に木質床材10を配置して貼着固定
する方法であり、他の方法は、図4に示すように、裏面
に離型紙を貼り付けた両面粘着テープ4を貼着した木質
床材10を用い、貼着時に離型紙を剥がし、両面粘着テ
ープ4の粘着力により、木質床材10を床下地面1の所
定位置に貼着固定する方法である。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】木質床材の床下地面へ
の貼着固定において、接着剤を用いる場合(図3の方
法)には、床下地面あるいは木質床材の裏面へ接着剤を
平坦に塗布する作業が必要であると共に、溶剤型の接着
剤の場合には、溶剤臭発生など環境問題が生じる恐れが
ある。また、接着剤の塗布むらやのり溜まりが生じる
と、歩行感を低下させまた遮音性能を悪化させることが
あることから、均一な厚さに塗布することも求められ
る。図示するような裏面にバッカー材12を持つ木質床
材10の場合には、塗布した接着剤がバッカー材12に
しみ込み、バッカー材12あるいは接着剤の種類によっ
ては遮音性能に悪影響を与える恐れもある。
の貼着固定において、接着剤を用いる場合(図3の方
法)には、床下地面あるいは木質床材の裏面へ接着剤を
平坦に塗布する作業が必要であると共に、溶剤型の接着
剤の場合には、溶剤臭発生など環境問題が生じる恐れが
ある。また、接着剤の塗布むらやのり溜まりが生じる
と、歩行感を低下させまた遮音性能を悪化させることが
あることから、均一な厚さに塗布することも求められ
る。図示するような裏面にバッカー材12を持つ木質床
材10の場合には、塗布した接着剤がバッカー材12に
しみ込み、バッカー材12あるいは接着剤の種類によっ
ては遮音性能に悪影響を与える恐れもある。
【0004】両面粘着テープを用いて貼着固定する場合
(図4の方法)には、接着剤を塗布して貼着する場合と
比較して、接着安定性にやや劣る場合があると共に、床
下地面に両面粘着テープの粘着面が接すると同時に木質
床材の移動はほぼ拘束され、位置合わせなどのために、
木質床材を床下地面に沿って移動させることが困難とな
る。そのために、貼着時に、木質床材の位置合わせは慎
重に行わねばならず、作業者の負担が大きくまた長い施
工時間を必要としている。
(図4の方法)には、接着剤を塗布して貼着する場合と
比較して、接着安定性にやや劣る場合があると共に、床
下地面に両面粘着テープの粘着面が接すると同時に木質
床材の移動はほぼ拘束され、位置合わせなどのために、
木質床材を床下地面に沿って移動させることが困難とな
る。そのために、貼着時に、木質床材の位置合わせは慎
重に行わねばならず、作業者の負担が大きくまた長い施
工時間を必要としている。
【0005】両面粘着テープを用いながら位置合わせを
容易化できる木質床材の貼着固定方法として、床下地面
に水を薄く塗布しておき、その上に両面粘着テープを貼
り付けた木質床材を置き、水の存在により粘着剤の粘着
力が発揮されない状態で、位置合わせのために移動を行
い、最終的に目標位置に木質床材を貼着固定する方法が
提案されている(特開平9−310466号公報参
照)。この方法により、施工時での木質床材の位置合わ
せは容易となったが、粘着剤による貼着であることか
ら、接着安定性にやや欠ける場合が生じうる。
容易化できる木質床材の貼着固定方法として、床下地面
に水を薄く塗布しておき、その上に両面粘着テープを貼
り付けた木質床材を置き、水の存在により粘着剤の粘着
力が発揮されない状態で、位置合わせのために移動を行
い、最終的に目標位置に木質床材を貼着固定する方法が
提案されている(特開平9−310466号公報参
照)。この方法により、施工時での木質床材の位置合わ
せは容易となったが、粘着剤による貼着であることか
ら、接着安定性にやや欠ける場合が生じうる。
【0006】本発明の目的は、床下地面へ木質床材を貼
着固定する場合に起こり得る上記のような不都合を解消
した木質床材の貼着固定方法を提供することにあり、よ
り具体的には、接着力が強くかつ安定した貼着状態が得
られることに加え、貼着作業も省力化でき、また、床下
地面上における木質床材の位置決めも容易かつ確実に行
うことができ、それにより、作業者の負担が軽減して施
工時間も短縮することのできる木質床材の床下地面への
貼着固定方法を提供することにある。
着固定する場合に起こり得る上記のような不都合を解消
した木質床材の貼着固定方法を提供することにあり、よ
り具体的には、接着力が強くかつ安定した貼着状態が得
られることに加え、貼着作業も省力化でき、また、床下
地面上における木質床材の位置決めも容易かつ確実に行
うことができ、それにより、作業者の負担が軽減して施
工時間も短縮することのできる木質床材の床下地面への
貼着固定方法を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は、床下地面に木
質床材を貼着固定する方法において、木質床材の裏面に
二液混合型接着剤を構成する主剤成分を混入又は塗布し
た両面粘着テープを貼り付けておき、該木質床材を床下
地面へ貼着するに際して、前記両面粘着テープに前記二
液混合型接着剤を構成する他方の成分である液状硬化剤
を塗布した後、当該木質床材を床下地面上に配置し、必
要に応じて位置調整した後、貼着固定することを特徴と
する。
質床材を貼着固定する方法において、木質床材の裏面に
二液混合型接着剤を構成する主剤成分を混入又は塗布し
た両面粘着テープを貼り付けておき、該木質床材を床下
地面へ貼着するに際して、前記両面粘着テープに前記二
液混合型接着剤を構成する他方の成分である液状硬化剤
を塗布した後、当該木質床材を床下地面上に配置し、必
要に応じて位置調整した後、貼着固定することを特徴と
する。
【0008】用いる二液混合型接着剤に特に制限はない
が、湿気硬化型ウレタン系接着剤が特に好適であり、よ
り好ましくは、主剤成分がポリイソシアネートであり、
液状硬化剤が水である湿気硬化型ウレタン系接着剤、あ
るいは、主剤成分がポリイソシアネートであり、液状硬
化剤が酢酸ビニルエマルジョン又はエチレン酢酸ビニル
エマルジョンのいずれかである湿気硬化型ウレタン系接
着剤があげられる。
が、湿気硬化型ウレタン系接着剤が特に好適であり、よ
り好ましくは、主剤成分がポリイソシアネートであり、
液状硬化剤が水である湿気硬化型ウレタン系接着剤、あ
るいは、主剤成分がポリイソシアネートであり、液状硬
化剤が酢酸ビニルエマルジョン又はエチレン酢酸ビニル
エマルジョンのいずれかである湿気硬化型ウレタン系接
着剤があげられる。
【0009】本発明において、床下地面は、建物のコン
クリートスラブ面、あるいは、その上に取り付けられた
捨て貼り合板やパーティクルボードなどの木質材面であ
ってよく、また、木質床材は、直貼りタイプのフロア施
工において用いられている従来公知の各種の木質床材で
あってよい。裏面に緩衝材としてバッカー材が貼着され
ていてもよく、されていなくてもよい。
クリートスラブ面、あるいは、その上に取り付けられた
捨て貼り合板やパーティクルボードなどの木質材面であ
ってよく、また、木質床材は、直貼りタイプのフロア施
工において用いられている従来公知の各種の木質床材で
あってよい。裏面に緩衝材としてバッカー材が貼着され
ていてもよく、されていなくてもよい。
【0010】両面粘着テープの基材は、従来公知の両面
粘着テープにおける不織布のような材料をそのまま用い
ることができ、その基材中に、二液混合型接着剤の一方
の成分である前記主剤成分を、従来両面粘着テープで用
いられてきた例えばアクリル系粘着剤と共に混入するこ
とにより、本発明で用いる両面粘着テープが形成され
る。製品としての両面粘着テープの粘着面に後から前記
主剤成分を塗布するようにしてもよい。そのような両面
粘着テープを木質床材の裏面に貼着することにより、木
質床材側の準備は完了する。必要な場合には、貼着した
両面粘着テープの表面側に離型紙を貼り付けておき、床
下地面への貼着工程の直前に剥離するようにしてもよ
い。
粘着テープにおける不織布のような材料をそのまま用い
ることができ、その基材中に、二液混合型接着剤の一方
の成分である前記主剤成分を、従来両面粘着テープで用
いられてきた例えばアクリル系粘着剤と共に混入するこ
とにより、本発明で用いる両面粘着テープが形成され
る。製品としての両面粘着テープの粘着面に後から前記
主剤成分を塗布するようにしてもよい。そのような両面
粘着テープを木質床材の裏面に貼着することにより、木
質床材側の準備は完了する。必要な場合には、貼着した
両面粘着テープの表面側に離型紙を貼り付けておき、床
下地面への貼着工程の直前に剥離するようにしてもよ
い。
【0011】支持体となるシートの両面に前記基材を配
置し、木質床材に貼り付ける側となる基材には従来両面
粘着テープで用いられてきた例えばアクリル系粘着剤を
混入し、床下地面側となる基材には、前記した二液混合
型接着剤の一方の成分である主剤成分のみを混入する
か、粘着剤と共に混入した形態の両面粘着テープを用い
ることもできる。
置し、木質床材に貼り付ける側となる基材には従来両面
粘着テープで用いられてきた例えばアクリル系粘着剤を
混入し、床下地面側となる基材には、前記した二液混合
型接着剤の一方の成分である主剤成分のみを混入する
か、粘着剤と共に混入した形態の両面粘着テープを用い
ることもできる。
【0012】床下地面への木質床材の貼着作業に先立
ち、木質床材の裏面に貼着した両面粘着テープの表面側
に、二液混合型接着剤の他方の成分である前記液状硬化
剤を塗布する。塗布手段は任意であるが、所要量の液状
硬化剤を両面粘着テープの全面に均一に塗布することが
できるように、スプレー塗布やロールコータ塗布などの
方法が有効である。
ち、木質床材の裏面に貼着した両面粘着テープの表面側
に、二液混合型接着剤の他方の成分である前記液状硬化
剤を塗布する。塗布手段は任意であるが、所要量の液状
硬化剤を両面粘着テープの全面に均一に塗布することが
できるように、スプレー塗布やロールコータ塗布などの
方法が有効である。
【0013】貼着固定に際しては、前記両面粘着テープ
に塗布した液状硬化剤が湿潤状態であるときに、両面粘
着テープを床下地面側として木質床材を床下地面の所定
の位置に置く。その時点では、液状硬化剤が湿潤状態で
あり、木質床材は床下地面上をほぼ自由に移動すること
ができる。従って、作業者は、木質床材を床下地面の所
定の位置に貼着固定する際して、当初は目標位置上に厳
密に置くことを要せず、目標位置の近傍に一旦置いた後
に、縦、横、斜め方向など所要の方向に移動させて、最
終的に目標位置にセットすることが可能となる。木質床
材が四周にさねを形成したものである場合には、さね合
わせも確実に行うことができる。上記のようにして、木
質床材を所定の位置に移動して位置調整を行い、必要に
応じて上から押圧した後、放置する。時間の経過と共に
接着剤の硬化が進行し、木質床材は床下地面の所定の位
置に貼着固定される。
に塗布した液状硬化剤が湿潤状態であるときに、両面粘
着テープを床下地面側として木質床材を床下地面の所定
の位置に置く。その時点では、液状硬化剤が湿潤状態で
あり、木質床材は床下地面上をほぼ自由に移動すること
ができる。従って、作業者は、木質床材を床下地面の所
定の位置に貼着固定する際して、当初は目標位置上に厳
密に置くことを要せず、目標位置の近傍に一旦置いた後
に、縦、横、斜め方向など所要の方向に移動させて、最
終的に目標位置にセットすることが可能となる。木質床
材が四周にさねを形成したものである場合には、さね合
わせも確実に行うことができる。上記のようにして、木
質床材を所定の位置に移動して位置調整を行い、必要に
応じて上から押圧した後、放置する。時間の経過と共に
接着剤の硬化が進行し、木質床材は床下地面の所定の位
置に貼着固定される。
【0014】上記のように、本発明による木質床材の床
下地面への貼着固定方法によれば、基本的に二液混合型
接着剤による貼着であり、強くかつきわめて安定した接
着状態が得られると共に、木質床材の床下地面への配置
作業は容易化し、作業時間も短縮される。また、床下地
面に接着剤を塗布する作業も不要であり貼着作業は大き
く簡素化される。
下地面への貼着固定方法によれば、基本的に二液混合型
接着剤による貼着であり、強くかつきわめて安定した接
着状態が得られると共に、木質床材の床下地面への配置
作業は容易化し、作業時間も短縮される。また、床下地
面に接着剤を塗布する作業も不要であり貼着作業は大き
く簡素化される。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照しながら本発明
を詳細に説明する。図1aは木質床材10の一例を断面
で示しており、木質系基材11の裏面にポリオレフィン
系樹脂発泡体12をバッカーとして貼り合わせ、その裏
面に両面粘着テープ13が長手方向に2本貼り合わせて
ある。木質系基材11の表面には、表面化粧層14が積
層されている。前記したように、両面粘着テープ13
は、不織布である基材に、通常のアクリル系粘着剤と共
に、二液混合型接着剤の一方の成分である主剤成分を混
入したものであり、粘着剤の粘着力を利用して木質床材
10の裏面に貼着されている。
を詳細に説明する。図1aは木質床材10の一例を断面
で示しており、木質系基材11の裏面にポリオレフィン
系樹脂発泡体12をバッカーとして貼り合わせ、その裏
面に両面粘着テープ13が長手方向に2本貼り合わせて
ある。木質系基材11の表面には、表面化粧層14が積
層されている。前記したように、両面粘着テープ13
は、不織布である基材に、通常のアクリル系粘着剤と共
に、二液混合型接着剤の一方の成分である主剤成分を混
入したものであり、粘着剤の粘着力を利用して木質床材
10の裏面に貼着されている。
【0016】この木質床材10を床下地面1へ貼着固定
に際しては、先ず、図1bに示すように、両面粘着テー
プ13の表面側に、二液混合型接着剤の他方の成分であ
る液状硬化剤15を塗布する。塗布した液状硬化剤15
が湿潤状態にあるときに、両面粘着テープ13を床下地
面側として、木質床材10を床下地面1の貼着予定位置
の近くに目見当で置く(その状態が図2aに示され
る)。その時点では、液状硬化剤が湿潤状態であり、木
質床材10は床下地面1上をほぼ自由に移動することが
できるので、位置調整しながら所定位置に位置決めをし
(その状態が図2bに示される)、上から押さえ付けた
後、そのまま放置する。時間の経過と共に接着剤の硬化
が進行し、木質床材10は床下地面1の所定の位置(図
2bの位置)に接着剤による強い接着力でもって貼着固
定される。
に際しては、先ず、図1bに示すように、両面粘着テー
プ13の表面側に、二液混合型接着剤の他方の成分であ
る液状硬化剤15を塗布する。塗布した液状硬化剤15
が湿潤状態にあるときに、両面粘着テープ13を床下地
面側として、木質床材10を床下地面1の貼着予定位置
の近くに目見当で置く(その状態が図2aに示され
る)。その時点では、液状硬化剤が湿潤状態であり、木
質床材10は床下地面1上をほぼ自由に移動することが
できるので、位置調整しながら所定位置に位置決めをし
(その状態が図2bに示される)、上から押さえ付けた
後、そのまま放置する。時間の経過と共に接着剤の硬化
が進行し、木質床材10は床下地面1の所定の位置(図
2bの位置)に接着剤による強い接着力でもって貼着固
定される。
【0017】図1cは、本発明で用いうる両面粘着テー
プの他の態様を説明する概略断面図である。この両面粘
着テープ13aでは、樹脂フィルムの様な材料である支
持体シート21が用いられ、その一方の面に第1の基材
22aが、他方の面に第2の基材22bが積層されてい
る。第1の基材22a及び第2の基材22bは共に不織
布の様な材料であってよい。第1の基材22aは、木質
系基材1(又はその裏面に貼り付けたバッカー12)へ
の貼り付ける側となる基材であり、従来の両面粘着テー
プで用いられてきたアクリル系粘着剤が混入される。第
2の基材22bは、床下地面1の側となる基材であり、
前記した二液混合型接着剤の一方の成分である主剤成分
が単独で混入されるか、アクリル系粘着剤と共に混入さ
れる。23は第1の基材22a及び第2の基材22bの
表面に貼り付けられた離型紙であり、木質床材10への
貼り付け時、あるいは、床下地面1への貼り付け時に、
それぞれ剥離される。
プの他の態様を説明する概略断面図である。この両面粘
着テープ13aでは、樹脂フィルムの様な材料である支
持体シート21が用いられ、その一方の面に第1の基材
22aが、他方の面に第2の基材22bが積層されてい
る。第1の基材22a及び第2の基材22bは共に不織
布の様な材料であってよい。第1の基材22aは、木質
系基材1(又はその裏面に貼り付けたバッカー12)へ
の貼り付ける側となる基材であり、従来の両面粘着テー
プで用いられてきたアクリル系粘着剤が混入される。第
2の基材22bは、床下地面1の側となる基材であり、
前記した二液混合型接着剤の一方の成分である主剤成分
が単独で混入されるか、アクリル系粘着剤と共に混入さ
れる。23は第1の基材22a及び第2の基材22bの
表面に貼り付けられた離型紙であり、木質床材10への
貼り付け時、あるいは、床下地面1への貼り付け時に、
それぞれ剥離される。
【0018】
【発明の効果】本発明による木質床材の床下地面への貼
着固定方法によれば、接着力は、基本的に二液混合型接
着剤の接着力により得られるので、粘着剤による貼着と
較してきわめて安定した接着状態を得ることができる。
さらに、床下地面への仮貼着後に木質床材を移動するこ
とも可能であり、床下地面への配置作業は容易化し、作
業時間も短縮される。また、床下地面に接着剤を塗布す
る作業も不要であり貼着作業は大きく簡素化される。
着固定方法によれば、接着力は、基本的に二液混合型接
着剤の接着力により得られるので、粘着剤による貼着と
較してきわめて安定した接着状態を得ることができる。
さらに、床下地面への仮貼着後に木質床材を移動するこ
とも可能であり、床下地面への配置作業は容易化し、作
業時間も短縮される。また、床下地面に接着剤を塗布す
る作業も不要であり貼着作業は大きく簡素化される。
【図1】本発明による木質床材の床下地面への貼着固定
方法を説明する図であり、図1aは用いる木質床材の一
例を断面で示し、図1bは施工の途中を示している。図
1cは両面粘着テープの他の例を説明する図である。
方法を説明する図であり、図1aは用いる木質床材の一
例を断面で示し、図1bは施工の途中を示している。図
1cは両面粘着テープの他の例を説明する図である。
【図2】本発明により木質床材を床下地面に貼着固定す
る手順を説明する図。
る手順を説明する図。
【図3】木質床材を床下地面に貼着固定する従来の方法
を説明するための図。
を説明するための図。
【図4】木質床材を床下地面に貼着固定する従来の他の
方法を説明するための図。
方法を説明するための図。
1…床下地面、10…木質床材、11…木質系基材、1
2…バッカー(ポリオレフィン系樹脂発泡体)、13…
両面粘着テープ
2…バッカー(ポリオレフィン系樹脂発泡体)、13…
両面粘着テープ
Claims (2)
- 【請求項1】 床下地面に木質床材を貼着固定する方法
において、木質床材の裏面に二液混合型接着剤を構成す
る主剤成分を混入又は塗布した両面粘着テープを貼り付
けておき、該木質床材を床下地面へ貼着するに際して、
前記両面粘着テープに前記二液混合型接着剤を構成する
他方の成分である液状硬化剤を塗布した後、当該木質床
材を床下地面上に配置し、必要に応じて位置調整した
後、貼着固定することを特徴とする木質床材の貼着固定
方法。 - 【請求項2】 前記二液混合型接着剤が、湿気硬化型ウ
レタン系接着剤であり、その主剤成分がポリイソシアネ
ートであり、前記液状硬化剤が水、酢酸ビニルエマルジ
ョン又はエチレン酢酸ビニルエマルジョンのいずれかで
あることを特徴とする請求項1記載の木質床材の貼着固
定方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000162645A JP2001342733A (ja) | 2000-05-31 | 2000-05-31 | 木質床材の床下地面への貼着固定方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000162645A JP2001342733A (ja) | 2000-05-31 | 2000-05-31 | 木質床材の床下地面への貼着固定方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2001342733A true JP2001342733A (ja) | 2001-12-14 |
Family
ID=18666521
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2000162645A Withdrawn JP2001342733A (ja) | 2000-05-31 | 2000-05-31 | 木質床材の床下地面への貼着固定方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2001342733A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN100337802C (zh) * | 2005-05-23 | 2007-09-19 | 姚根法 | 耐潮耐热实木结构地板的制造方法 |
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2000
- 2000-05-31 JP JP2000162645A patent/JP2001342733A/ja not_active Withdrawn
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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CN100337802C (zh) * | 2005-05-23 | 2007-09-19 | 姚根法 | 耐潮耐热实木结构地板的制造方法 |
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