JP4050452B2 - 木質床材 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、例えば一般住宅等の建築物における屋内の床仕上げ用として、特にリフォーム時の床仕上げ用として好適に用いることができる木質床材、その製造方法及び床材施工方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
一般住宅において、内装の床面をリフォームするような場合、従前の床材等を除去した後、新築時と同様に、床下地から施工する方法と、従前の床材の上に、新規の床材を上張りする方法とが周知である。
【0003】
前者の方法は、床材の施工作業に加えて、従前の床材及び床下地の除去作業や新規の床下地の施工作業も必要となり、多くの手間と時間がかかり、簡単に採用することができなかった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
一方、後者の方法においては、新規の床材として、新築時と同様な形態の厚物の床材を用いる方法と、リフォーム用の薄物の床材を用いる方法とが採用されている。
【0005】
新築時と同様な床材を、従前の床材に上張りする方法では、新築時と同様に、すなわち、新規の床材をその裏面全域に配設した接着剤により従前の床材上に貼着するとともに、釘を打ち込んで従前の床材に固定するのが一般的である。しかしながら、従前の床材の表面にワックスが塗布されていると、新規の床材を接着剤により従前の床材に十分に接着できないので、床面に塗布されたワックスを面倒にも除去する必要があり、施工が困難であるという問題があった。
【0006】
一方、リフォーム用の薄物の床材を用いる方法では、両面に感圧性接着剤が設けられた両面テープにより、新規の床材を従前の床材上に貼着するようにしている。しかしながら、従前の床材表面にワックスが塗布されている場合、施工時や、施工直後においては、特に問題はないが、施工後、長期使用していくうちに、多く歩行している箇所では、従前の床材表面のワックスと両面テープとの間で剥離が生じ、例えば歩行時に床材表面と両面テープとが離れたり触れたりすることにより、接触音、いわゆる床鳴りが発生するという問題があった。
【0007】
更に従前の床材表面にワックスが塗布されていなくとも、新規の床材が施工後剥離する恐れがある。すなわち、床材は、その裏面層として合板や発泡体等の緩衝材が用いられており、裏面層の接着面は、微細な多数の凹凸を有している。このため、この凹凸面に、両面テープの感圧性接着剤が接着される場合、その接着部分が線状ないしは点状に接着するため、十分な接着強度を得ることが困難である。従って、長期使用による歩行の繰り返しや電気カーペット等による加熱により、床材と両面テープとが剥離して、床材端部が浮き上がったり、床仕上げ面の平面性・平滑性が損なわれるという問題があった。特にこのような剥離の問題は、新規の床材の裏面層が、緩衝材等のクッション材により構成される場合において顕著に発生する。
【0008】
この発明は、上記従来技術の問題を解消し、簡単に施工できる上、床材剥離による床鳴りの発生や床材の浮き上がりを確実に防止することができる木質床材、その製造方法及び床材施工方法を提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するため、本第1発明は、周囲4辺のうち隣り合う2辺に、上方側が切り欠かれるような形状の上方切欠状突出部が設けられるとともに、残り2辺に、下方側が切り欠かれるような形状の下方切欠状突出部が設けられ、施工状態においては、前記上方切欠状突出部に、隣り合う他の木質床材の下方切欠状突出部が重ね合わされて配置されるようにした木質床材であって、前記上方及び下方切欠状突出部のうちいずれか一方の突出部の重合面に、両面に感圧性接着剤が設けられた両面テープが3kg/cm2 以上の押圧力で圧着されることにより、床材連結層が設けられ、残り一方の突出部の重合面に、前記床材連結層に位置的に対応して、表面が平滑な表面平滑層が設けられてなるものを要旨としている。
【0010】
この発明の木質床材においては、上方切欠状突出部の基端側をステープル等の釘類により床下地に固定しつつ、床下地に並列配置に敷設していくでけで施工することができる。
【0011】
更に床材自体を釘類により床下地に確実に固定でき、たとえ床下地の表面にワックス等が塗布されていようとも、床下地から剥離して浮き上がるのを防止できるので、ワックス除去等の面倒な作業も不要である。
【0012】
更に上方及び下方切欠状突出部のうち一方の突出部に、床材連結層としての両面テープを所定の押圧力で圧着するものであるため、十分な接着力を得ることができる上、その床材連結層を、隣り合う床材における他方の突出部の表面平滑層に接着することにより、隣り合う床材間の接着力を向上させることができる。このため、隣り合う床材間において、重合される突出部が剥離するのを防止することができる。
【0013】
第1発明において、前記床材連結層が、前記上方切欠状突出部に、その基端位置から突出方向に間隔をおいて貼着されてなる構成を採用するのが好ましい。
【0014】
すなわちこの構成を採用する場合、床材施工時に、下方切欠状突出部の先端を、既設床材の上方切欠状突出部の基端に当接した際、下方切欠状突出部の先端が既設床材の床材連結層に付着するのを防止することができる。このため、下方切欠状突出部の先端を、既設床材の上方切欠状突出部の基端に当接した状態で、床材を既設床材に対し容易にスライド移動できるので、位置合わせを簡単かつ正確に行うことができる。
【0015】
また、第1発明においては、前記床材連結層が、前記下方切欠状突出部に、その先端位置から内方に間隔をおいて貼着されてなる構成を採用するのが好ましい。
【0016】
すなわちこの構成を採用する場合、床材施工時に、下方切欠状突出部の先端を、既設床材の上方切欠状突出部の基端に当接した際、既設床材の上方切欠状突出部が下方切欠状突出部の床材連結層に付着するのを防止することができる。このため、上記と同様に、下方切欠状突出部の先端を、既設床材の上方切欠状突出部の基端に当接した状態で、床材を既設床材に対し容易にスライド移動できるので、位置合わせを簡単かつ正確に行うことができる。
【0017】
本第1発明においては、2つの長辺部のうち一方の長辺部に、接合用凸部が形成されるとともに、残り一方の長辺部に、隣り合う木質床材の前記接合用凸部に嵌合可能な接合用凹部が形成されてなる構成を採用するのが良い。
【0018】
すなわち、この構成を採用する場合には、床材施工状態において、隣り合う床材間を、接合用凸部及び接合用凹部によって確実に接合することができる。
【0019】
また本第1発明においては、表面平滑層として、両面テープとの接着性が良好なものを用いるのが望ましい。
【0020】
すなわち、第1発明においては、前記表面平滑層がアルミニウム箔をもって構成されてなるものを採用するのが望ましい。
【0021】
更に第1発明においては、前記床材連結層が、厚みが0.1〜2.0mmの両面テープをもって構成されてなるものを採用するのが、より一層好ましい。
【0022】
すなわちこの場合には、両面テープの厚みによる悪影響もなく、十分な接着性も得ることができる。
【0023】
一方、上記第1発明の木質床材は、以下のようにして施工するのが好ましい。
【0024】
すなわち、本第2の発明は、請求項1記載の木質床材を、多数用いて施工するようにした床材施工方法であって、1枚目の木質床材を床下地に載置して、前記1枚目の木質床材をその上方切欠状突出部の基端側に、ステープル、釘、スクリュー釘、ビス等の釘類を打ち込んで前記床下地に固定する第1工程と、前記床下地に固定された既設の木質床材の上方切欠状突出部上に、次に設置される次設の木質床材の下方切欠状突出部を重ね合わせて、これらの両突出部間において前記床材連結層を前記表面平滑層に接着した状態で、前記次設の木質床材を前記床下地に載置するとともに、前記次設の木質床材をその上方切欠状突出部の基端側に釘類を打ち込んで前記床下地に固定する第2工程とを含み、前記第2工程を繰り返し行って、前記床下地に前記多数の木質床材を施工するものを要旨としている。
【0025】
また、上記第1発明の木質床材は、以下のようにして製造するのが望ましい。
【0026】
すなわち、本第3発明は、周囲4辺のうち隣り合う2辺に、上方側が切り欠かれるような形状の上方切欠状突出部が設けられるとともに、残り2辺に、下方側が切り欠かれるような形状の下方切欠状突出部が設けられ、施工状態においては、前記上方切欠状突出部に、隣り合う他の木質床材の下方切欠状突出部が重ね合わされて配置されるようにした木質床材の製造方法であって、上板材と、その上板材と略同形状、同寸法の下板材とを得る工程と、前記上板材の裏面に、表面平滑部材を積層する工程と、前記下板材の上面に、両面に感圧性接着剤が設けられた両面テープを3kg/cm2 以上の押圧力で圧着する工程と、前記上板材と前記下板材とを対角線方向に位置をずらせた状態で、前記両面テープの対応部分を前記表面平滑部材の対応部分に貼り合わせる工程とを含み、前記上板材の前記下板材に対して側方に突出した2辺が、前記下方切欠状突出部として構成されるとともに、前記下板材の前記上板材に対し側方に突出した2辺が、前記上方切欠状突出部として構成され、前記上方切欠状突出部に位置する前記両面テープが、床材連結層として構成されるとともに、前記下方切欠状突出部に位置する前記表面平滑部材が、表面平滑層として構成されてるものを要旨としている。
【0027】
【発明の実施の形態】
図1はこの発明の実施形態である木質床材(10)により施工される床構造を施工途中の状態で示す斜視図、図2ないし図4は実施形態の木質床材(10)を示す図である。
【0028】
これらの図に示すように、本実施形態の木質床材(10)は、直交貼り合板の表面に化粧層が設けられた平面視長方形状の上板材(21)と、硬質繊維板(高比重繊維板、HDF)からなる平面視長方形状の下板材(25)とを具備し、上板材(21)の下面に下板材(25)が対角線方向に位置をずらせて、いわゆるずらし貼りにより一体化されて、周囲4辺のうち隣り合う2辺においては、上板材(21)が外側方に突出して、下方切欠状突出部(11)が形成されるとともに、残り2辺においては、下板材(25)が外側方に突出して、上方切欠状突出部(15)が形成されている。
【0029】
また、木質床材(10)における2つの長辺部のうち、下方切欠状突出部(11)に対応する長辺部には、上板材(21)の端面に、接合用凸部(22a)が形成されるとともに、上方切欠状突出部(15)に対応する長辺部には、上板材(21)の端面に、施工状態において隣り合う他の木質床材(10)の接合用凸部(22a)を嵌合可能な接合用凹部(22b)が形成されている。
【0030】
更に木質床材(10)における2つの短辺部のうち、上方切欠状突出部(15)に対応する短辺部には、上板材(21)の端面に凸段部(23a)が形成されるとともに、下方切欠状突出部(11)に対応する短辺部には、上板材(21)の端面に、施工状態において隣り合う他の木質床材(10)の凸段部(23a)を係合可能な凹段部(23b)が形成されている。
【0031】
また、下方切欠状突出部(11)における上板材(21)の下面(重合面)には、アルミニウム箔(12a)からなる表面が平滑な表面平滑層(12)が設けられるとともに、上方切欠状突出部(15)における下板材(25)の上面(重合面)には、両面テープ(16a)からなる床材連結層(16)が設けられている。
【0032】
本実施形態において、上記構成の木質床材(10)は、以下のように製造される。まず上面に化粧層が設けられた上板材(21)における下面ほぼ全域に、表面平滑部材としてアルミニウム箔(12a)が設けられるとともに、上板材(21)の外周に接合用凸部(22a)、凹部(22b)、凸段部(23a)、凹段部(23b)等の接合部ないしは係合部が形成される。
【0033】
その一方で、下板材(25)の上面に、床材連結層(16)としての両面テープ(16a)が圧着される。この床材連結層用の両面テープ(16a)には、その上面に剥離テープが貼着されており、現場施工時に剥離テープを剥がしてから、施工するようにしている。
【0034】
更に下板材(25)の上面に、上板材(21)との接着用の(板材間接着用の)両面テープ(16a)が貼着される。この両面テープ(16a)は、後に詳述するように、3kg/cm2 以上の押圧力で下板材(25)に押さえ付けられて貼着されている。
【0035】
そして、下板材(25)が、上記上板材(21)の下面側に所定方向に所定量ずらせた状態で重ね合わせて、上記板材間接着用の両面テープ(16a)を介して接着される。なお、このずらし貼り接着の際に、上記の3kg/cm2 以上の押圧力を加えるようにしても良い。すなわち、上板材(21)下面の表面平滑層(12)の所要領域に板材間接着用の両面テープ(16a)を貼り付けた後、ずらせて重ね合わせた両板材(21)(25)を接着する際に上記の押圧力を作用させることも含まれる。なお、ここでの押圧力は、テープ面積に対する押圧力であり、板材の重ね合わせた面積に対する押圧力とは異なる。
【0036】
こうして、両板材(21)(25)がずらし貼りされることにより、上記したように、上板材(21)の所定の隣り合う2辺が側方へ突出し、その突出部により、下方切欠状突出部(11)が形成されるとともに、下板材(25)の所定の隣り合う2辺が側方へ突出し、その突出部により、上方切欠状突出部(15)が形成される。ここで、下方切欠状突出部(11)に位置するアルミニウム箔(12a)によって、表面平滑層(12)が構成されるとともに、上方切欠状突出部(15)の上面に、床材連結層(16)としての両面テープ(16a)が配置される。
【0037】
なお、上記床材の製法においては、板材間接着用の両面テープ(16a)と、床材連結層用の両面テープ(16a)とを別工程で圧着しているが、これは、両テープ(16a)の厚みが異なるためである。すなわち、板材(21)(25)間の接着は、一般に、工場で厳密な管理の下で行われるため、板材間接着用の両面テープ(16a)が多少薄かろうとも、板材(21)(25)を十分な接着力で接着することが可能である。これに対し、床材間の連結(接着)は、現場で行われるため、作業者の熟練度等によっては接着力にばらつきが発生し易くなっている。このため本実施形態において、床材連結層用の両面テープ(16a)として、板材間接着用の両面テープ(16a)に対し、厚み(感圧性接着層の厚み)の厚いものを用いている。このように厚みの異なる両面テープ(16a)(16a)を下板材(25)に圧着するものであるため、それぞれ別工程でテープ(16a)(16a)を圧着するようにしている。
【0038】
もっとも、本発明においては、床材連結層用の両面テープと、板材間接着用の両面テープとを同じ厚さのものを使用しても良く、その場合には、一つの工程で、床材連結層用の両面テープと、板材間接着用の両面テープとを板材に圧着するようにしても良い。
【0039】
本実施形態においては、例えば、以前に施工された従前の床材によって構成される床面(床下地1)に、上記の木質床材(10)を多数敷設施工して、リフォームを行うものである。
【0040】
すなわち図1ないし図5に示すように、床下地(1)上に1枚目の木質床材(10)を載置して、上方切欠状突出部(15)の基端部にステープル(5)を打ち込んで床下地(1)に固定する。
【0041】
次に2枚目以降の木質床材(10)をその下方切欠状突出部(11)を、幅方向及び長さ方向に隣り合う既設の木質床材(10)の上方切欠状突出部(15)上に重ね合わせるようにして、床下地(1)上に載置する。
【0042】
このとき例えば、図1に示すように、施工しようとする(次設)の木質床材(10)を、既設の一の木質床材(10)における短辺部の上方切欠状突出部(15)と、既設の他の木質床材(10)における長辺部の上方切欠状突出部(15)とで構成されるコーナ部に施工する場合、次設の木質床材(10)における下方切欠状突出部(11)側の短辺部を、既設の一の木質床材(10)の短辺部から離間させた状態で、図5及び図6に示すように、次設の木質床材(10)における長辺部の接合用凸部(22a)を、既設の他の木質床材(10)における長辺部の接合用凹部(22b)に少量挿入し、新設床材(10)における接合用凸部(22a)の下端縁を既設床材(10)における上方切欠状突出部(15)の隙間(S)に当接させ、かつ、新設床材(10)における接合用凸部(22a)の上端縁を既設床材(10)における上板材(21)の端縁に当接させ、更に次設の木質床材(10)を、接合用凸部(22a)以外の部分を浮かせて傾斜させたままの状態で、既設の他の木質床材(10)の長辺部に沿って(図1の左方向に向けて)、既設の一の木質床材(10)側に移動させる。そして、次設の木質床材(10)を、その短辺部が既設の一の木質床材(10)の短辺部に当接する位置までスライドさせた時点で、接合用凸部(22a)を支点にして倒伏させるように床下地(1)上に載置する。こうして、次設の木質床材(10)の短辺部における凹段部(23b)を、既設の一の木質床材(10)の短辺部における凸段部(23a)に係合させるとともに、次設の木質床材(10)の長辺部における接合用凸部(22a)を、既設の他の木質床材(10)の長辺部における接合用凹部(22b)に嵌合した状態で、次設の木質床材(10)における長辺部の下方切欠状突出部(11)を、既設の他の木質床材(10)における長辺部の上方切欠状突出部(15)上に重ね合わせるとともに、次設の木質床材(10)における短辺部の下方切欠状突出部(11)を、既設の一の木質床材(10)における短辺部の上方切欠状突出部(15)上に重ね合わせる。これにより、次設の木質床材(10)の下方切欠状突出部(11)に設けられた表面平滑層(12)が、対応する木質床材の上方切欠状突出部(15)の床材連結層(16)に接着固定される。
【0043】
なお、次設の木質床材(10)を設置した後、押圧ローラ等を用いて、下方切欠状突出部(11)を上方切欠状突出部(15)側に、押さえ付けることにより、表面平滑層(12)及び床材連結層(16)を強固に接着固定することができる。
【0044】
こうして施工された(次設)の木質床材(10)における上方切欠状突出部(15)の基端部にステープル(5)を打ち込んで床下地(1)に固定する。
【0045】
以下同様にして、床下地(1)の所定領域全面に多数の木質床材(10)を施工していくことにより、床仕上げが完了する。
【0046】
以上のように、本実施形態によれば、上方切欠状突出部(15)をステープル(5)により床下地(1)に固定するとともに、上方切欠状突出部(15)に設けた床材連結層(16)としての両面テープ(16a)を、隣り合う床材(10)における下方切欠状突出部(11)の表面平滑層(12)に接着するものであるため、各床材(10)が床下地(1)に確実に固定され、たとえ床下地(1)の表面にワックス等が塗布されていようとも、床材(10)が床下地(1)から剥離して浮き上がるのを防止でき、床仕上げ面の平面性・平滑性を長期維持することができる。従って、ワックス除去等の面倒な作業を省略できて、床材施工を簡単に行うことができる。
【0047】
更に床材連結層(16)としての両面テープ(16a)を、所定の押圧力で上方切欠状突出部(15)に圧着しているため、十分な接着力を得ることができるとともに、その床材連結層(16)を、隣り合う床材(10)の表面平滑層(12)に接着しているため、床材連結層(16)及び表面平滑層(12)間の接着力、つまり、隣り合う床材(10)間の接着力を向上させることができる。このため、隣り合う床材(10)間において、重合される突出部(11)(16)が剥離するのを防止でき、それらの突出部(11)同士が触れ合って床鳴り等が発生するのを確実に防止することができる。
【0048】
特に本実施形態においては、床材連結層(16)を表面平滑層(12)に所定の押圧力で押さえ付けて接着するようにしているため、両者間の接着力をより一層向上させることができ、床材(10)間をより強固に結合することができる。
【0049】
また、本実施形態においては、下方切欠状突出部(11)側の長辺部に、上方切欠状の接合用凸部(22a)を形成するとともに、上方切欠状突出部(15)側の長辺部に、上記接合用凸部(22a)を嵌合可能な下方切欠状の接合用凹部(22b)を形成しているため、これらの凸部(22a)及び凹部(22b)を嵌合することにより、床材(10)間を精度良く確実に結合することができ、良好な仕上がり具合を得ることができる。
【0050】
更に本実施形態においては、上板材(21)における下方切欠状突出部(11)側の短辺部端面に、下方切欠状に凹段部(23b)を形成するとともに、上方切欠状突出部(15)側の短辺部端面に、上方切欠状に凸段部(23a)を形成しているため、床材施工時には、凹段部(23b)が、隣り合う床材(10)の凸段部(23a)にそれを被覆するように係合し、長さ方向に隣り合う床材(10)間において、隙間が形成されるのを防止することができ、より一層良好な仕上がり具合を得ることができる。
【0051】
ここで、本実施形態において、上板材(21)における上板用基材としては、合板が用いられているが、本発明はそれだけに限られず、中質繊維板(MDF)、硬質繊維板(HDF)、パーティクルボード(PB)及びオリエンテッドストランドボード(OSB)等の木質繊維板、木質単板、単板積層材(LVL)、及び集成材等の木質材の他に、紙、不織布、織布、合成樹脂シート、合成樹脂含浸シート等からなるもの、及びこれらを2種以上組み合わせたもの(複合材)からなるものを好適に使用することができる。
【0052】
また上板用基材の表面に設けられる化粧層としては、木質単板、印刷紙、合成樹脂含浸紙、合成樹脂シートないしはフィルム、及び塗装による層等からなるものを単独で、又は複数組み合わせたものを好適に用いることができる。
【0053】
本発明において、上板材(21)の厚みは、特に限定されるものではないが、必要とする床材の所望の仕上げ厚さに応じて、任意に設定すれば良い。
【0054】
もっとも、上板材(21)の厚みは、後述するように、端面に形成される接合部や係合部の形状等によってある程度制約される。
【0055】
また、本発明においては、長辺部に形成される接合部の形状は、上記のものに限定されるものではなく、例えば本実形状としたり、相じゃくり実矧ぎ形状としても良い。更に接合部の雄側(凸部側)は、下方切欠状突出部(11)側及び上方切欠状突出部(15)側のいずれの側に設けても良い。
【0056】
本発明において、上板材(21)の長辺部側の端面を、本実施形態のように、相欠き形状とする場合、本実形状、相じゃくり実矧ぎ形状とする場合よりも、上板材厚みを薄く形成しても良いが、接合用凸部(22a)、凹部(22b)、凸段部(23a)、凹段部(23b)の強さを考慮すれば、上板材厚みを、2.5mm以上、より好ましくは3mm以上に設定するのが良い。
【0057】
ここで、上板材(21)の上側は、化粧層によって補強されるため、上板材(21)の裏面側に、バランス用等として厚さ0.15〜0.3mm程度の木質単板を貼着することにより、上板材(21)の下側を補強することができ、上板材(21)が薄い場合であっても、上記接合部等を確実に形成することができる。
【0058】
なお、上板材(21)が合板により構成される場合、その最下層の単板の繊維方向に対し、上板材(21)の裏面に貼着する木質単板の繊維方向を略直交させることにより、上板材(21)の下側の補強を、より確実に行えて、十分な強度の接合部を形成することができる。
【0059】
また上板材(21)の厚みは、施工時において床下地への馴染み性(柔軟性)を向上させるために、6mm程度以下に設定するのが好ましい。更に上板材厚みにかかわらず、上板材(21)の裏面や表面に、長さ方向、幅方向及び両方向に、任意の数の溝を形成することにより、床下地への馴染み性を向上させることができる。更に上板材(21)の裏面に、裏溝及び表面平滑層(12)が設けられる場合、裏溝の部分に、表面平滑層(12)が形成されていても、形成されていなくとも良い。
【0060】
なお、本実施形態の化粧床材(10)を、リフォーム用のものとして使用する場合、軽量で取り扱いやすく、更に切断しやすいことが望まれるので、床材全体して薄い方が望ましく、具体的には、上板材(21)の厚みを、上記柔軟性の観点から見た場合と同様に、6mm程度以下に設定するのが良く、好ましくは5mm程度以下、より好ましくは4mm程度以下に設定するのが良い。
【0061】
また上板材(21)が合板により構成される場合には、上板材(21)の表裏面の単板の繊維方向を長さ方向に対し直交させることにより、長さ方向の柔軟性を向上させることができる。
【0062】
もっとも、床下地(1)への馴染み性は、上板材(21)の厚さや、溝の有無等の要素のみによって左右されるものではないので、他の要素も十分に考慮して、最適な床下地への馴染み性を得るのが望ましい。
【0063】
また上記実施形態では、表面平滑層(12)を構成する表面平滑部材として、アルミニウム箔(12a)からなるものを用いているが、本発明はそれだけに限られず、ステンレス、スチール等の金属箔、アクリル樹脂、ABS(アクリロニトリル−ブタジエン−スチレン)樹脂、フッ素樹脂、ポリエチレン樹脂、ポリプロピレン樹脂等の合成樹脂製のシートないしフィルム、これらの合成樹脂をシート基材、織布、不織布、紙等に含浸あるいは塗布したものや貼り合わせたもの等を単独で、又は2種以上組み合わせたものを好適に使用することができる、特に、上記実施形態のようにアルミニウム箔(12a)からなるものは、より一層好適に使用することができる。なお、金属箔層と紙や不織布あるいは織布等からなる表面平滑部材は、紙、不織布、織布が上板用基材と接着が容易であるため望ましく、またこれらの金属箔層と紙等との間に合成樹脂層が介在されていると防湿性が向上するため望ましい。
【0064】
この表面平滑層(12)は、上板材(21)裏面の微細な凹凸や毛羽等を覆って平滑性を向上させることにより、床材連結層(16)としての両面テープ(16a)との接着性を向上させることができる。
【0065】
従って、本発明の木質床材(10)においては、少なくとも、隣り合う他の木質床材(10)の床材連結層(16)に対応する位置に、表面平滑層(12)を形成する必要がある。
【0066】
また、本実施形態において、表面平滑部材(12a)は、上板材(21)に接着剤や両面テープによって貼着されるが、この場合の貼着方式としては、加熱せずに圧締する冷圧方式、加熱して圧締する熱圧方式のいずれであっても良い。
【0067】
また、本実施形態において、下板材(25)としては、硬質繊維板(高比重繊維板、HDF)が用いられているが、本発明はそれだけに限られず、合板、中質繊維板(MDF)、パーティクルボード(PB)及びオリエンテッドストランドボード(OSB)等の木質繊維板、木質単板、単板積層材(LVL)、及び集成材等の木質材の他に、紙、不織布、織布、合成樹脂シート、合成樹脂含浸シート等からなるもの、及びこれらを2種以上組み合わせたもの(複合材)を好適に使用することができる。
【0068】
更に下板材(25)は、上板材(21)とほぼ同形状、同サイズのものが用いられるが、床材施工時に隣り合う床材(10)の上板材間において、隙間が形成されないように、上板材(21)よりも少し小さいサイズのものを用いるのが好ましい。
【0069】
ここで、下板材(25)の厚みは、0.4〜6.0mm程度のものを好適に用いることができる。
【0070】
もっとも、下板材(25)の厚みは、特に限定されるものではなく、必要に応じて設定される。例えば、下板材(25)は、その所定の隣り合う2辺が上方切欠状突出部(15)として構成され、この突出部(15)が、床下地(既設床材、合板、パーティクルボード、石膏ボード等)に釘類により固定されるが、この固定時における釘類の抜止め防止の観点から、下板材(25)の厚みを設定することができる。すなわち、釘、スクリュー釘、ビス等を用いて固定する場合には、厚みを1mm以上確保するのが好ましい。すなわちこの厚みが小さ過ぎると、頭部が下板材(25)を突き抜けて、確実に固定するのが困難になる恐れがある。
【0071】
また、突き抜けが生じ難いステープル止めにより固定する場合には、厚みを0.3〜2.7mmに設定するのが好ましい。すなわちこの厚みの範囲内であれば、ステープル(5)を空気圧を利用せずに打ち込むことができるような治具を用いることができるため、作業中の動力源が不要となり、また騒音も小さいため、望ましい。
【0072】
またステープル(5)等の釘類により下板材(25)を固定する場合、頭部が下板材上面から突出しないように打ち込むのが良い。すなわち、釘類の頭部が下板材上面(上方切欠状突出部15)から突出すると、そこに隣り合う床材(10)の下方切欠状突出部(11)を重ね合わせた際に、釘類の頭部が介在されて段差が形成されるため、好ましくない。
【0073】
本発明において、下板材(25)として、1mm程度以下のものを使用する場合には、十分な強度を確保できるように、0.2〜0.5mm程度の極薄単板を、少なくともそのうち2枚の単板を繊維方向を直交させて積層接着したものや、中質繊維板、硬質繊維板等の木質繊維板をその厚さ方向に2分割以上に分割したものを用いるのが好ましい。
【0074】
また下板材(25)は、床下地(1)への馴染み性(柔軟性)を十分に確保するためには、厚みが6mm程度以下のものを用いるのが好ましい。更に下板材(25)の厚みにかかわらず、下板材(25)の裏面に、長さ方向、幅方向及び両方向に、任意の数の溝を形成したり、下板材(25)に多数の貫通孔を形成することにより、床下地(1)への馴染み性を向上させることができる。
【0075】
もっとも、床下地への馴染み性は、上記上板材(21)の場合と同様、下板材(25)の厚さや、溝の有無等の要素のみによって左右されるものではないので、他の要素も十分に考慮して、最適な床下地への馴染み性を得るのが望ましい。
【0076】
本実施形態において、床材連結層(16)を構成する両面テープ(16a)は、不織布等からなるテープ基材の両面に感圧性接着剤(粘着剤)塗布、含浸されたものや、感圧性接着剤単独のものからなるものが用いられており、特に、片面に剥離シートが付着されたものを好適に用いることができる。
【0077】
感圧性接着剤としては、アクリル樹脂系、合成ゴム系、天然ゴム系のもの等を好適に用いることができる。
【0078】
また本発明において、床材連結層(16)としての両面テープ(16a)の厚みは、上方及び下方切欠状突出部(11)(15)のうちいずれか一方の突出部の重合面への圧着や、表面平滑層(12)との接着(上方からの押さえ付けや踏み付けによる接着)に関連して、粗面、凹凸面、不陸面への馴染み性及び追従性を考慮した場合には、0.10〜2.0mm程度のもの(剥離シートの厚みを除く)を用いることができ、好ましくは0.2mm以上、1.0mm以下のもの、より好ましくは0.5mm以下のものを用いるのが良い。
【0079】
また床材連結層(16)としての両面テープ(16a)の幅は、7mmよりも広く、好ましくは10mm程度よりも広く、上方切欠状突出部(11)の幅よりも3mm程度狭いもの、具体的には40mm程度以下のものを用いるのが好ましい。
【0080】
本実施形態においては、両面テープ(16a)を上方切欠状突出部(15)の上面に貼着して、床材連結層(16)を形成するものであるが、両面テープ(16a)を貼着するにあたっては、両面テープ(16a)を、3kg/cm2 以上、好ましくは、5kg/cm2 以上、より好ましくは7kg/cm2 以上の押圧力で圧着する必要がある。すなわち、両面テープ(16a)の感圧性接着剤は、指圧等の低い押圧力で接着できるものの、両面テープ(16a)を貼着する下板材(25)等の木質材表面は、微細な凹凸、毛羽、微細粒体等が存在するため、この表面に、両面テープ(16a)を単に指圧のみの低い押圧力で貼着しただけの場合には、両面テープ(16a)が点接着ないしは線状接着となり、十分な接着強度を得ることができず、剥離等の不具合が発生する。そこで、本発明においては、上記所定の押圧力で両面テープ(16a)を貼着することにより、両面テープ(16a)の感圧性接着剤が、木質材表面の微細な凹部に流れ込むとともに、微細粒体を包み込んだ状態となり、接着面積を増大させることができ、十分な接着力を得ることができる。このため、両面テープ(16a)の剥離等の不具合を確実に防止することができる。
【0081】
更に両面テープ(16a)を3kg/cm2 程度の押圧力で接着する場合には、10秒以上、5kg/cm2 以上程度の押圧力の場合には、5秒以上、7kg/cm2 以上の押圧力の場合、5秒程度押し付けて接着するのがより好ましい。
【0082】
なお言うまでもなく、両面テープ(16a)の押圧力や押圧時間は、テープ厚み等に応じて適宜調整するのが好ましい。
【0083】
また両面テープ(16a)を圧着する場合、剥離シートを付けたままの状態で、例えば平盤プレス機やロールプレス機を用いて、上記所定の押圧力により接着するのが好ましい。
【0084】
本実施形態においては、木質床材(10)に予め両面テープ(16a)を取り付けておいて、床材連結層(16)として構成しているが、本発明はそれだけに限られず、床材連結層(16)としての両面テープ(16a)を、上下板材(21)(25)を接着した後に接着するようにしても良い。
【0085】
また、本発明においては、上下板材(21)(25)を必ずしも両面テープ(16a)により接着する必要はないが、両面テープ(16a)の接着剤は、溶剤成分が含有されず、水分や溶剤成分の影響による反りの発生を防止できるため、上記実施形態のように両面テープ(16a)を用いて上下板材(21)(25)を接着するのが好ましい。
【0086】
また本実施形態のように、上下板材(21)(25)を両面テープ(16a)により接着する場合、両面テープ(16a)を接合面全域に配置しても、部分的に配置しても良い。両面テープ(16a)を部分的に配置する場合には、接合面に対し20%程度以上、好ましくは25%程度以上、より好ましくは35%程度以上の領域に配置するのが望ましい。更に両面テープ(16a)を部分的に配置する場合には、床材長辺部の周辺、及び中間に配置することにより、上下板材(21)(25)を確実に接着することができる。なお、両面テープ(16a)を床材中間に配置することにより、中央部の浮き上がりを有効に防止することができる。
【0087】
更に上下板材(21)(25)を両面テープ(16a)により接着する場合には、上下板材(21)(25)を、上記所定の押圧力で加圧して接着するのが望ましい。
【0088】
また上下板材(21)(25)を両面テープ(16a)により接着する場合には、接着性の向上を図るために、両面テープ(16a)に対向する部分に、アルミニウム箔(12a)等の表面平滑部材を貼着しておくのが良い。
【0089】
本発明において、上下板材(21)(25)を、水分や溶剤成分等を含む接着剤により接着一体化する場合には、水分等の移行による反り等を生じることがあるが、接着一体化した後、水分等の分布状態がほぼ均一になるまで養生すれば、反り等の発生を防止することができる。
【0090】
なお、下板材(25)の軽量化や柔軟性向上のため、下板材(25)に貫通孔が形成されるような場合、下板材厚みが0.6mm程度の薄物であると、接着剤が上記貫通孔に浸透して下板材下面(裏面)からしみ出てしまう。このとき、上下板材(21)(25)を一組ずつ冷圧してると、プレス機の定盤に、接着剤が付着して汚染されて、好ましくない。また上下板材(21)(25)を複数組ずつ重ねて冷圧していると、下側の上板材表面(化粧層)に接着剤が付着して、化粧層が汚染されたり、化粧層の剥離が生じてしまい、好ましくない。このとき、一組ごとに離型シートを介在させた状態で重ねて冷圧すれば、接着剤付着による化粧層の汚染や剥離は防止できるが、繁雑さが伴うので、好ましくない。もっとも、これらの問題は、接着剤に代えて両面テープを用いることにより、解消することができる。
【0091】
また本発明において、下方切欠状突出部(11)及び上方切欠状突出部(15)の突出寸法は、20〜45mm程度に設定するのが良い。この場合、上記したように、下板材(25)が上板材(21)よりもサイズが小さい分、上方切欠状突出部(15)は、下方切欠状突出部(11)よりも短く形成される。
【0092】
また本実施形態においては、床材連結層(16)としての両面テープ(16a)と、上方切欠状突出部(15)の基端位置との間に所定の間隔(S)を設けるのが好ましい。すなわち、図6に示すように、木質床材(10)を施工する場合、上記したように、長辺部の接合用凸部(22a)を既設の木質床材(10)における長辺部の接合用凹部(22b)に少量差し込んで当接させて、傾斜状態でスライドさせるようにしているが、このとき、両面テープ(16a)と上方切欠状突出部(15)の基端位置との間に間隔が設けられない場合には、接合用凸部(22a)の先端が両面テープ(16a)に接触して接着するので、次設の床材(10)を既設の床材(10)に対しスライドさせることが困難になり、床材施工を効率良くスムーズに行うことができなくなってしまう。これに対し、本実施形態のように、両面テープ(16a)と、上方切欠状突出部(15)の基端位置との間に間隔(S)を設ける場合には、次設の床材(10)の接合用凸部(22a)を、既設の床材(10)の接合用凹部(22b)に差し込んだ際に、凸部(22a)の先端が両面テープ(16a)に接触せず接着しないので、次設の床材(10)を既設の床材(10)の嵌合用凹部(22b)に沿ってスムーズにスライドさせることができ、床材施工を効率良くスムーズに行うことができる。
【0093】
なお、本実施形態において、上記の隙間(S)は、接合用凹部(22b)の内部に対応する部分も含まれる。
【0094】
また施工時に木質床材(10)の上方切欠状突出部(15)に打ち込まれる釘類としては、ステープル、釘、スクリュー釘、ビス等を好適に用いることができる。
【0095】
なお、上記実施形態においては、床材連結層(16)としての両面テープ(16a)を、下板材(21)の上面全域にわたって圧着しているが、本発明はそれだけに限られず、図7に示すように、床材連結層(16)としての両面テープ(16a)を上方切欠状突出部(15)のみに設けるようにしても良く、同図に示すように、表面平滑層(12)としてのアルミニウム箔(12a)等の表面平滑部材を、下方切欠状突出部(11)のみに設けるようにしても良い。
【0096】
また図8に示すように、床材連結層(16)としての両面テープ(16a)を、下方切欠状突出部(11)側に設けるようにしても良い。この場合、同図に示すように、表面平滑層(12)を、上方切欠状突出部(15)のみに設けるようにしても、図9に示すように、表面平滑層(12)を、下板材(25)の全域に設けるようにしても良い。
【0097】
また、上記したように、床材連結層(16)としての両面テープ(16a)を、現場において後付けで圧着するような場合には、図10及び図11に示すように、上板材(21)の下面全域及び下面所要領域、下板材(25)の上面全域及び上面所要領域に、予め表面平滑層(12)を設けておき、両面テープ(16a)の接着性を向上させるようにするのが良い。更にこの場合、現場において、押圧ローラ等を用いて両面テープ(16a)を所定の押圧力で貼着するようにすれば良い。なお、図10及び図11においては、後付けされる両面テープ(16a)を想像線で示している。
【0098】
一方、上記図8及び図9に示すように、床材連結層(16)としての両面テープ(16a)を、下方切欠状突出部(11)の下面に設ける場合には、図12に示すように、両面テープ(16a)と、下方切欠状突出部(11)の先端との間に隙間(S)を設けることにより、床材施工時において、接合用凸部(22a)を凹部(22b)に少量差し込んで当接させた際に、上記と同様に、下方切欠状突出部(11)の先端が、両面テープ(16a)の接触せず、接着することがないので、次設床材(10)の既設床材(10)に対するスライド移動をスムーズに行えて、床材施工作業を効率良く行うことができる。
【0099】
なお言うまでもなく、隙間(S)の間隔は、限定されるものではなく、次設床材(10)の既設床材(10)に対するスライド移動を阻害しない間隔であれば、どのような間隔であっても良い。
【0100】
また本発明における木質床材は、リフォーム用に好適に用いることができるが、言うまでもなく、新設用としても用いることができる。
【0101】
更にリフォーム用として用いる場合には、取扱性や切断加工性等が重要視されるため、比較的厚みが薄いものが好まれる。具体的には、厚いが6mm以下のもの、好適には5mm以下、より好適には4mm以下のものを用いるのが良い。
【0102】
【実施例】
【0103】
【表1】
Figure 0004050452
【0104】
<実施例1>
上表1に示すように、上記図1ないし図5の実施形態と同様な構造の床材(10)を作製した。このとき、上板材(21)として、木質単板が直交貼りされた合板に、その上面に化粧層(30)が塗装により形成されるとともに、下面全域にアルミニウム箔(12a)が設けられた厚さ3.1mmのものを用い、下板材(25)として、厚さ0.6mmの木質繊維板からなるものを用い、これらの板材(21)(25)を板材間接着用の両面テープによりずらし貼りすることにより、上板材(21)の突出する2辺により構成された長さ30mmの下方切欠状突出部(11)と、下板材(25)の突出する2辺により構成された長さ25mmの上方切欠状突出部(15)とを有する長さ909mm、幅145mmの木質床材(10)を作製した。この場合、下方切欠状突出部(11)の下面に位置するアルミニウム箔(12a)を、平面平滑層(12)として構成した。
【0105】
また、上板材(21)と下板材(25)とのずらし貼り接着一体化に先立って、上方切欠状突出部(15)の上面に、幅15mmの床材連結層(16)としての両面テープ(16a)を、上板材(21)の端縁から5mmの間隔をおいた位置に圧着しておいた。なお、上記両面テープ(16a)を上方切欠状突出部(15)に貼着するにあたっては、3kg/cm2 の押圧力で8秒間押し付けるようにした。
【0106】
こうして得られた複数の木質床材(10)を、多数の木質床材(従前の床材)からなる床仕上げ面にワックスが塗布された床下地(1)に、上記実施形態と同様に施工して、新たな床仕上げ面を形成した。このとき、肩幅12mm、脚長さ10mmのステープル(5)を、上方切欠状突出部(15)の長辺部側では、150mmピッチで打ち込むとともに、短辺部側では、均等配置に3本打ち込んで床下地(1)に固定した。
【0107】
<実施例2>
上表1に示すように、両面テープ(16a)を上方切欠状突出部(15)に貼着するにあたって、5kg/cm2 の押圧力で5秒間押し付けるようにしたこと以外は、上記実施例1と同様にして木質床材(10)を得た。
【0108】
こうして得られた複数の木質床材(10)を上記と同様に床下地(1)に施工して、床仕上げ面を形成した。
【0109】
<実施例3>
上表1に示すように、両面テープ(16a)を上方切欠状突出部(15)に貼着するにあたって、7kg/cm2 の押圧力で5秒間押し付けるようにしたこと以外は、上記実施例1と同様にして木質床材(10)を得た。
【0110】
こうして得られた複数の木質床材(10)を上記と同様に床下地(1)に施工して、床仕上げ面を形成した。
【0111】
<実施例4>
上表1に示すように、幅10mmの両面テープ(16a)を用いるとともに、そのテープ(16a)を上方切欠状突出部(15)に貼着するにあたって、7kg/cm2 の押圧力で5秒間押し付けるようにしたこと以外は、上記実施例1と同様にして木質床材(10)を得た。
【0112】
こうして得られた複数の木質床材(10)を上記と同様に床下地(1)に施工して、床仕上げ面を形成した。
【0113】
<比較例1>
上表1に示すように、幅15mmの両面テープを用いるとともに、そのテープを上方切欠状突出部に貼着するにあたって、指圧(3kg/cm2 未満の押圧力)で押し付けるようにしたこと以外は、上記実施例1と同様にして木質床材を得た。
【0114】
こうして得られた複数の木質床材を上記と同様に床下地(1)に施工して、床仕上げ面を形成した。
【0115】
<比較例2>
上表1に示すように、両面テープを上方切欠状突出部に設けないこと以外は上記と同様にして木質床材を得た。
【0116】
こうして得られた複数の木質床材を上記と同様にして床下地(1)に施工して、床仕上げ面を形成した。
【0117】
<評価試験>
上記実施例1〜4及び比較例1、2の各床仕上げ面に対し、電気カーペットを敷設して、床材表面の温度が40℃に保たれる状態で3日間連続通電した。
【0118】
その後、各床仕上げ面において、長さ方向に隣り合う床材間の短辺部間における隙間(エンド部の隙)の発生状況について観察するとともに、短辺部間における下方切欠状突出部の段差(エンド部の段差)の発生状況について観察した。
【0119】
更に各床仕上げ面において、幅方向に隣り合う床材間の長辺部における隙間(サイド部の隙間)と長辺部間における段差(サイド部の段差)の発生状況について観察した。
【0120】
更に各仕上げ面において、床材のエンド部及びサイド部における歩行時の踏み鳴りについて調査した。
【0121】
その結果、エンド部の隙間及び段差については、実施例1〜4は、隙が0〜0.3mm、段差が0.01〜0.1mmと非常に小さいものであった。これに対し、比較例1、2は、隙が0.1〜0.35mmであり、上記実施例のものと大差は認められなかったものの、段差が比較例1は0.2〜0.35mm、比較例2は0.5〜0.8mmであり、上記実施例のものよりも変化量が非常に大きいものであった。
【0122】
サイド部の隙間及び段差については、実施例1〜4は、隙が0〜0.2mm、段差が0〜0.1mmと非常に小さいものであった。また、比較例1、2は、隙が0.05〜0.3mm、段差が0.05〜0.2mmであり、実施例に対し若干大きいものの、大差は生じなかった。
【0123】
また、実施例1〜4と、比較例2とは、踏み鳴り(床鳴り)が発生することはなかったものの、比較例1は、僅かながら床鳴りが認められた。この床鳴りは、下方切欠状突出部と上方切欠状突出部との間で生じるものであり、上方切欠状突出部に貼着した両面テープが下方切欠状突出部の下面に位置するアルミニウム箔に部分的に転写し、この両面テープと上方切欠状突出部とが離れたり触れたりすることに起因するものであった。
【0124】
【発明の効果】
以上のように、この発明の木質床材によれば、上方切欠状突出部をステープル等の釘類により床下地に固定しつつ、床下地に並列配置に敷設するだけの簡単な作業で施工することができる。更に床材自体を釘類により床下地に確実に固定でき、たとえ床下地の表面にワックス等が塗布されていようとも、床下地から剥離して浮き上がるのを防止でき、床仕上げ面の平滑性を長期維持することができる。更に上方及び下方切欠状突出部のうち一方の突出部に、床材連結層としての両面テープを所定の押圧力で圧着するものであるため、十分な接着力を得ることができる上、その床材連結層を、隣り合う床材における他方の突出部の表面平滑層に接着することにより、隣り合う床材間の接着力を向上させることができる。このため、隣り合う床材間において、重合される突出部が剥離するのを防止でき、それらの突出部同士が触れ合って床鳴り等が発生するのを確実に防止することができるという効果がある。
【0125】
また本発明において、上方切欠状突出部に設けられた床材連結層を、突出部基端位置から外方に間隔をおいて形成する場合、又は、下方切欠状突出部に設けられた床材連結層を、突出部先端位置から内方に間隔をおいて形成する場合には、床材施工時に、上方切欠状突出部の先端を、既設床材の下方切欠状突出部の基端に当接した際、上方切欠状突出部の先端が床材連結層に接触して付着するような不具合を防止でき、効率良くスムーズに施工することができるという利点がある。
【0126】
本発明において、長辺部に接合用凸部及び凹部を形成する場合、床材施工時に、これらの接合部の接合によって、床材間をより確実に結合することができ、より一層、良好な仕上がり具合を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施形態である木質床材を施工途中の状態で示す斜視図である。
【図2】実施形態の木質床材を示す平面図である。
【図3】図2のIII-III 断面図である。
【図4】図2のIV−IV線断面図である。
【図5】実施形態の木質床材を施工途中の状態で示す断面図であって、図1のV−V線断面に相当する図である。
【図6】実施形態における床材連結部を床材施工途中の状態で示す拡大断面図である。
【図7】この発明の第1変形例としての木質床材を示す断面図である。
【図8】この発明の第2変形例としての木質床材を示す断面図である。
【図9】この発明の第3変形例としての木質床材を示す断面図である。
【図10】この発明の第4変形例としての木質床材を示す断面図である。
【図11】この発明の第5変形例としての木質床材を示す断面図である。
【図12】変形例の床材連結部を床材施工途中の状態で示す拡大断面図である。
【符号の説明】
1…床下地
5…ステープル
10…木質床材
11…下方切欠状突出部
12…表面平滑層
12a…アルミニウム箔
16…床材連結層
16a…両面テープ
15…上方切欠状突出部
21…上板材
22a…接合用凸部
22b…接合用凹部
25…下板材

Claims (5)

  1. 周囲4辺のうち隣り合う2辺に、上方側が切り欠かれるような形状の上方切欠状突出部が設けられるとともに、残り2辺に、下方側が切り欠かれるような形状の下方切欠状突出部が設けられ、施工状態においては、前記上方切欠状突出部に、隣り合う他の木質床材の下方切欠状突出部が重ね合わされて配置されるようにした木質床材であって、
    前記上方及び下方切欠状突出部のうちいずれか一方の突出部の重合面に、両面に感圧性接着剤が設けられた両面テープが3kg/cm2 以上の押圧力で圧着されることにより、床材連結層が設けられ、
    残り一方の突出部の重合面に、前記床材連結層に位置的に対応して、表面が平滑な表面平滑層が設けられ
    前記床材連結層が、前記上方切欠状突出部に、その基端位置から突出方向に間隔をおいて貼着されてなることを特徴とする木質床材。
  2. 周囲4辺のうち隣り合う2辺に、上方側が切り欠かれるような形状の上方切欠状突出部が設けられるとともに、残り2辺に、下方側が切り欠かれるような形状の下方切欠状突出部が設けられ、施工状態においては、前記上方切欠状突出部に、隣り合う他の木質床材の下方切欠状突出部が重ね合わされて配置されるようにした木質床材であって、
    前記上方及び下方切欠状突出部のうちいずれか一方の突出部の重合面に、両面に感圧性接着剤が設けられた両面テープが3kg/cm 2 以上の押圧力で圧着されることにより、床材連結層が設けられ、
    残り一方の突出部の重合面に、前記床材連結層に位置的に対応して、表面が平滑な表面平滑層が設けられ、
    前記床材連結層が、前記下方切欠状突出部に、その先端位置から内方に間隔をおいて貼着されてなることを特徴とする木質床材
  3. 2つの長辺部のうち一方の長辺部に、接合用凸部が形成されるとともに、残り一方の長辺部に、隣り合う木質床材の前記接合用凸部に嵌合可能な接合用凹部が形成されてなる請求項1または2に記載の木質床材。
  4. 前記表面平滑層がアルミニウム箔をもって構成されてなる請求項1または2に記載の木質床材。
  5. 前記床材連結層が、厚みが0.1〜2.0mmの両面テープをもって構成されてなる請求項1または2に記載の木質床材。
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