JP2002155617A - 木質床材、その製造方法及び床材施工方法 - Google Patents

木質床材、その製造方法及び床材施工方法

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JP2002155617A JP2000353986A JP2000353986A JP2002155617A JP 2002155617 A JP2002155617 A JP 2002155617A JP 2000353986 A JP2000353986 A JP 2000353986A JP 2000353986 A JP2000353986 A JP 2000353986A JP 2002155617 A JP2002155617 A JP 2002155617A
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伸樹 近藤
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雅之 大和
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 簡単に施工でき、床材剥離等を確実に防止で
きる木質床材を提供する。 【解決手段】 本発明の床材10は、周囲4辺のうち隣
り合う2辺に上方切欠状突出部15が設けられるととも
に、残り2辺に下方切欠状突出部11が設けられ、施工
状態では、上方切欠状突出部15に、隣り合う他の木質
床材10の下方切欠状突出部11が重ね合わされる。上
方切欠状突出部15の上面に、テープ基材の両面に感圧
性接着剤が設けられた両面テープ16aが3kg/cm
2 以上の押圧力で圧着されることにより、床材連結層1
6が設けられる。下方切欠状突出部11の下面に、上記
床材連結層16に対応して、表面が平滑な表面平滑層
(アルミニウム箔16a)が設けられる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、例えば一般住宅
等の建築物における屋内の床仕上げ用として、特にリフ
ォーム時の床仕上げ用として好適に用いることができる
木質床材、その製造方法及び床材施工方法に関する。
【0002】
【従来の技術】一般住宅において、内装の床面をリフォ
ームするような場合、従前の床材等を除去した後、新築
時と同様に、床下地から施工する方法と、従前の床材の
上に、新規の床材を上張りする方法とが周知である。
【0003】前者の方法は、床材の施工作業に加えて、
従前の床材及び床下地の除去作業や新規の床下地の施工
作業も必要となり、多くの手間と時間がかかり、簡単に
採用することができなかった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】一方、後者の方法にお
いては、新規の床材として、新築時と同様な形態の厚物
の床材を用いる方法と、リフォーム用の薄物の床材を用
いる方法とが採用されている。
【0005】新築時と同様な床材を、従前の床材に上張
りする方法では、新築時と同様に、すなわち、新規の床
材をその裏面全域に配設した接着剤により従前の床材上
に貼着するとともに、釘を打ち込んで従前の床材に固定
するのが一般的である。しかしながら、従前の床材の表
面にワックスが塗布されていると、新規の床材を接着剤
により従前の床材に十分に接着できないので、床面に塗
布されたワックスを面倒にも除去する必要があり、施工
が困難であるという問題があった。
【0006】一方、リフォーム用の薄物の床材を用いる
方法では、両面に感圧性接着剤が設けられた両面テープ
により、新規の床材を従前の床材上に貼着するようにし
ている。しかしながら、従前の床材表面にワックスが塗
布されている場合、施工時や、施工直後においては、特
に問題はないが、施工後、長期使用していくうちに、多
く歩行している箇所では、従前の床材表面のワックスと
両面テープとの間で剥離が生じ、例えば歩行時に床材表
面と両面テープとが離れたり触れたりすることにより、
接触音、いわゆる床鳴りが発生するという問題があっ
た。
【0007】更に従前の床材表面にワックスが塗布され
ていなくとも、新規の床材が施工後剥離する恐れがあ
る。すなわち、床材は、その裏面層として合板や発泡体
等の緩衝材が用いられており、裏面層の接着面は、微細
な多数の凹凸を有している。このため、この凹凸面に、
両面テープの感圧性接着剤が接着される場合、その接着
部分が線状ないしは点状に接着するため、十分な接着強
度を得ることが困難である。従って、長期使用による歩
行の繰り返しや電気カーペット等による加熱により、床
材と両面テープとが剥離して、床材端部が浮き上がった
り、床仕上げ面の平面性・平滑性が損なわれるという問
題があった。特にこのような剥離の問題は、新規の床材
の裏面層が、緩衝材等のクッション材により構成される
場合において顕著に発生する。
【0008】この発明は、上記従来技術の問題を解消
し、簡単に施工できる上、床材剥離による床鳴りの発生
や床材の浮き上がりを確実に防止することができる木質
床材、その製造方法及び床材施工方法を提供することを
目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本第1発明は、周囲4辺のうち隣り合う2辺に、上
方側が切り欠かれるような形状の上方切欠状突出部が設
けられるとともに、残り2辺に、下方側が切り欠かれる
ような形状の下方切欠状突出部が設けられ、施工状態に
おいては、前記上方切欠状突出部に、隣り合う他の木質
床材の下方切欠状突出部が重ね合わされて配置されるよ
うにした木質床材であって、前記上方及び下方切欠状突
出部のうちいずれか一方の突出部の重合面に、両面に感
圧性接着剤が設けられた両面テープが3kg/cm2
上の押圧力で圧着されることにより、床材連結層が設け
られ、残り一方の突出部の重合面に、前記床材連結層に
位置的に対応して、表面が平滑な表面平滑層が設けられ
てなるものを要旨としている。
【0010】この発明の木質床材においては、上方切欠
状突出部の基端側をステープル等の釘類により床下地に
固定しつつ、床下地に並列配置に敷設していくでけで施
工することができる。
【0011】更に床材自体を釘類により床下地に確実に
固定でき、たとえ床下地の表面にワックス等が塗布され
ていようとも、床下地から剥離して浮き上がるのを防止
できるので、ワックス除去等の面倒な作業も不要であ
る。
【0012】更に上方及び下方切欠状突出部のうち一方
の突出部に、床材連結層としての両面テープを所定の押
圧力で圧着するものであるため、十分な接着力を得るこ
とができる上、その床材連結層を、隣り合う床材におけ
る他方の突出部の表面平滑層に接着することにより、隣
り合う床材間の接着力を向上させることができる。この
ため、隣り合う床材間において、重合される突出部が剥
離するのを防止することができる。
【0013】第1発明において、前記床材連結層が、前
記上方切欠状突出部に、その基端位置から突出方向に間
隔をおいて貼着されてなる構成を採用するのが好まし
い。
【0014】すなわちこの構成を採用する場合、床材施
工時に、下方切欠状突出部の先端を、既設床材の上方切
欠状突出部の基端に当接した際、下方切欠状突出部の先
端が既設床材の床材連結層に付着するのを防止すること
ができる。このため、下方切欠状突出部の先端を、既設
床材の上方切欠状突出部の基端に当接した状態で、床材
を既設床材に対し容易にスライド移動できるので、位置
合わせを簡単かつ正確に行うことができる。
【0015】また、第1発明においては、前記床材連結
層が、前記下方切欠状突出部に、その先端位置から内方
に間隔をおいて貼着されてなる構成を採用するのが好ま
しい。
【0016】すなわちこの構成を採用する場合、床材施
工時に、下方切欠状突出部の先端を、既設床材の上方切
欠状突出部の基端に当接した際、既設床材の上方切欠状
突出部が下方切欠状突出部の床材連結層に付着するのを
防止することができる。このため、上記と同様に、下方
切欠状突出部の先端を、既設床材の上方切欠状突出部の
基端に当接した状態で、床材を既設床材に対し容易にス
ライド移動できるので、位置合わせを簡単かつ正確に行
うことができる。
【0017】本第1発明においては、2つの長辺部のう
ち一方の長辺部に、接合用凸部が形成されるとともに、
残り一方の長辺部に、隣り合う木質床材の前記接合用凸
部に嵌合可能な接合用凹部が形成されてなる構成を採用
するのが良い。
【0018】すなわち、この構成を採用する場合には、
床材施工状態において、隣り合う床材間を、接合用凸部
及び接合用凹部によって確実に接合することができる。
【0019】また本第1発明においては、表面平滑層と
して、両面テープとの接着性が良好なものを用いるのが
望ましい。
【0020】すなわち、第1発明においては、前記表面
平滑層がアルミニウム箔をもって構成されてなるものを
採用するのが望ましい。
【0021】更に第1発明においては、前記床材連結層
が、厚みが0.1〜2.0mmの両面テープをもって構
成されてなるものを採用するのが、より一層好ましい。
【0022】すなわちこの場合には、両面テープの厚み
による悪影響もなく、十分な接着性も得ることができ
る。
【0023】一方、上記第1発明の木質床材は、以下の
ようにして施工するのが好ましい。
【0024】すなわち、本第2の発明は、請求項1記載
の木質床材を、多数用いて施工するようにした床材施工
方法であって、1枚目の木質床材を床下地に載置して、
前記1枚目の木質床材をその上方切欠状突出部の基端側
に、ステープル、釘、スクリュー釘、ビス等の釘類を打
ち込んで前記床下地に固定する第1工程と、前記床下地
に固定された既設の木質床材の上方切欠状突出部上に、
次に設置される次設の木質床材の下方切欠状突出部を重
ね合わせて、これらの両突出部間において前記床材連結
層を前記表面平滑層に接着した状態で、前記次設の木質
床材を前記床下地に載置するとともに、前記次設の木質
床材をその上方切欠状突出部の基端側に釘類を打ち込ん
で前記床下地に固定する第2工程とを含み、前記第2工
程を繰り返し行って、前記床下地に前記多数の木質床材
を施工するものを要旨としている。
【0025】また、上記第1発明の木質床材は、以下の
ようにして製造するのが望ましい。
【0026】すなわち、本第3発明は、周囲4辺のうち
隣り合う2辺に、上方側が切り欠かれるような形状の上
方切欠状突出部が設けられるとともに、残り2辺に、下
方側が切り欠かれるような形状の下方切欠状突出部が設
けられ、施工状態においては、前記上方切欠状突出部
に、隣り合う他の木質床材の下方切欠状突出部が重ね合
わされて配置されるようにした木質床材の製造方法であ
って、上板材と、その上板材と略同形状、同寸法の下板
材とを得る工程と、前記上板材の裏面に、表面平滑部材
を積層する工程と、前記下板材の上面に、両面に感圧性
接着剤が設けられた両面テープを3kg/cm2 以上の
押圧力で圧着する工程と、前記上板材と前記下板材とを
対角線方向に位置をずらせた状態で、前記両面テープの
対応部分を前記表面平滑部材の対応部分に貼り合わせる
工程とを含み、前記上板材の前記下板材に対して側方に
突出した2辺が、前記下方切欠状突出部として構成され
るとともに、前記下板材の前記上板材に対し側方に突出
した2辺が、前記上方切欠状突出部として構成され、前
記上方切欠状突出部に位置する前記両面テープが、床材
連結層として構成されるとともに、前記下方切欠状突出
部に位置する前記表面平滑部材が、表面平滑層として構
成されてるものを要旨としている。
【0027】
【発明の実施の形態】図1はこの発明の実施形態である
木質床材(10)により施工される床構造を施工途中の
状態で示す斜視図、図2ないし図4は実施形態の木質床
材(10)を示す図である。
【0028】これらの図に示すように、本実施形態の木
質床材(10)は、直交貼り合板の表面に化粧層が設け
られた平面視長方形状の上板材(21)と、硬質繊維板
(高比重繊維板、HDF)からなる平面視長方形状の下
板材(25)とを具備し、上板材(21)の下面に下板
材(25)が対角線方向に位置をずらせて、いわゆるず
らし貼りにより一体化されて、周囲4辺のうち隣り合う
2辺においては、上板材(21)が外側方に突出して、
下方切欠状突出部(11)が形成されるとともに、残り
2辺においては、下板材(25)が外側方に突出して、
上方切欠状突出部(15)が形成されている。
【0029】また、木質床材(10)における2つの長
辺部のうち、下方切欠状突出部(11)に対応する長辺
部には、上板材(21)の端面に、接合用凸部(22
a)が形成されるとともに、上方切欠状突出部(15)
に対応する長辺部には、上板材(21)の端面に、施工
状態において隣り合う他の木質床材(10)の接合用凸
部(22a)を嵌合可能な接合用凹部(22b)が形成
されている。
【0030】更に木質床材(10)における2つの短辺
部のうち、上方切欠状突出部(15)に対応する短辺部
には、上板材(21)の端面に凸段部(23a)が形成
されるとともに、下方切欠状突出部(11)に対応する
短辺部には、上板材(21)の端面に、施工状態におい
て隣り合う他の木質床材(10)の凸段部(23a)を
係合可能な凹段部(23b)が形成されている。
【0031】また、下方切欠状突出部(11)における
上板材(21)の下面(重合面)には、アルミニウム箔
(12a)からなる表面が平滑な表面平滑層(12)が
設けられるとともに、上方切欠状突出部(15)におけ
る下板材(25)の上面(重合面)には、両面テープ
(16a)からなる床材連結層(16)が設けられてい
る。
【0032】本実施形態において、上記構成の木質床材
(10)は、以下のように製造される。まず上面に化粧
層が設けられた上板材(21)における下面ほぼ全域
に、表面平滑部材としてアルミニウム箔(12a)が設
けられるとともに、上板材(21)の外周に接合用凸部
(22a)、凹部(22b)、凸段部(23a)、凹段
部(23b)等の接合部ないしは係合部が形成される。
【0033】その一方で、下板材(25)の上面に、床
材連結層(16)としての両面テープ(16a)が圧着
される。この床材連結層用の両面テープ(16a)に
は、その上面に剥離テープが貼着されており、現場施工
時に剥離テープを剥がしてから、施工するようにしてい
る。
【0034】更に下板材(25)の上面に、上板材(2
1)との接着用の(板材間接着用の)両面テープ(16
a)が貼着される。この両面テープ(16a)は、後に
詳述するように、3kg/cm2 以上の押圧力で下板材
(25)に押さえ付けられて貼着されている。
【0035】そして、下板材(25)が、上記上板材
(21)の下面側に所定方向に所定量ずらせた状態で重
ね合わせて、上記板材間接着用の両面テープ(16a)
を介して接着される。なお、このずらし貼り接着の際
に、上記の3kg/cm2 以上の押圧力を加えるように
しても良い。すなわち、上板材(21)下面の表面平滑
層(12)の所要領域に板材間接着用の両面テープ(1
6a)を貼り付けた後、ずらせて重ね合わせた両板材
(21)(25)を接着する際に上記の押圧力を作用さ
せることも含まれる。なお、ここでの押圧力は、テープ
面積に対する押圧力であり、板材の重ね合わせた面積に
対する押圧力とは異なる。
【0036】こうして、両板材(21)(25)がずら
し貼りされることにより、上記したように、上板材(2
1)の所定の隣り合う2辺が側方へ突出し、その突出部
により、下方切欠状突出部(11)が形成されるととも
に、下板材(25)の所定の隣り合う2辺が側方へ突出
し、その突出部により、上方切欠状突出部(15)が形
成される。ここで、下方切欠状突出部(11)に位置す
るアルミニウム箔(12a)によって、表面平滑層(1
2)が構成されるとともに、上方切欠状突出部(15)
の上面に、床材連結層(16)としての両面テープ(1
6a)が配置される。
【0037】なお、上記床材の製法においては、板材間
接着用の両面テープ(16a)と、床材連結層用の両面
テープ(16a)とを別工程で圧着しているが、これ
は、両テープ(16a)の厚みが異なるためである。す
なわち、板材(21)(25)間の接着は、一般に、工
場で厳密な管理の下で行われるため、板材間接着用の両
面テープ(16a)が多少薄かろうとも、板材(21)
(25)を十分な接着力で接着することが可能である。
これに対し、床材間の連結(接着)は、現場で行われる
ため、作業者の熟練度等によっては接着力にばらつきが
発生し易くなっている。このため本実施形態において、
床材連結層用の両面テープ(16a)として、板材間接
着用の両面テープ(16a)に対し、厚み(感圧性接着
層の厚み)の厚いものを用いている。このように厚みの
異なる両面テープ(16a)(16a)を下板材(2
5)に圧着するものであるため、それぞれ別工程でテー
プ(16a)(16a)を圧着するようにしている。
【0038】もっとも、本発明においては、床材連結層
用の両面テープと、板材間接着用の両面テープとを同じ
厚さのものを使用しても良く、その場合には、一つの工
程で、床材連結層用の両面テープと、板材間接着用の両
面テープとを板材に圧着するようにしても良い。
【0039】本実施形態においては、例えば、以前に施
工された従前の床材によって構成される床面(床下地
1)に、上記の木質床材(10)を多数敷設施工して、
リフォームを行うものである。
【0040】すなわち図1ないし図5に示すように、床
下地(1)上に1枚目の木質床材(10)を載置して、
上方切欠状突出部(15)の基端部にステープル(5)
を打ち込んで床下地(1)に固定する。
【0041】次に2枚目以降の木質床材(10)をその
下方切欠状突出部(11)を、幅方向及び長さ方向に隣
り合う既設の木質床材(10)の上方切欠状突出部(1
5)上に重ね合わせるようにして、床下地(1)上に載
置する。
【0042】このとき例えば、図1に示すように、施工
しようとする(次設)の木質床材(10)を、既設の一
の木質床材(10)における短辺部の上方切欠状突出部
(15)と、既設の他の木質床材(10)における長辺
部の上方切欠状突出部(15)とで構成されるコーナ部
に施工する場合、次設の木質床材(10)における下方
切欠状突出部(11)側の短辺部を、既設の一の木質床
材(10)の短辺部から離間させた状態で、図5及び図
6に示すように、次設の木質床材(10)における長辺
部の接合用凸部(22a)を、既設の他の木質床材(1
0)における長辺部の接合用凹部(22b)に少量挿入
し、新設床材(10)における接合用凸部(22a)の
下端縁を既設床材(10)における上方切欠状突出部
(15)の隙間(S)に当接させ、かつ、新設床材(1
0)における接合用凸部(22a)の上端縁を既設床材
(10)における上板材(21)の端縁に当接させ、更
に次設の木質床材(10)を、接合用凸部(22a)以
外の部分を浮かせて傾斜させたままの状態で、既設の他
の木質床材(10)の長辺部に沿って(図1の左方向に
向けて)、既設の一の木質床材(10)側に移動させ
る。そして、次設の木質床材(10)を、その短辺部が
既設の一の木質床材(10)の短辺部に当接する位置ま
でスライドさせた時点で、接合用凸部(22a)を支点
にして倒伏させるように床下地(1)上に載置する。こ
うして、次設の木質床材(10)の短辺部における凹段
部(23b)を、既設の一の木質床材(10)の短辺部
における凸段部(23a)に係合させるとともに、次設
の木質床材(10)の長辺部における接合用凸部(22
a)を、既設の他の木質床材(10)の長辺部における
接合用凹部(22b)に嵌合した状態で、次設の木質床
材(10)における長辺部の下方切欠状突出部(11)
を、既設の他の木質床材(10)における長辺部の上方
切欠状突出部(15)上に重ね合わせるとともに、次設
の木質床材(10)における短辺部の下方切欠状突出部
(11)を、既設の一の木質床材(10)における短辺
部の上方切欠状突出部(15)上に重ね合わせる。これ
により、次設の木質床材(10)の下方切欠状突出部
(11)に設けられた表面平滑層(12)が、対応する
木質床材の上方切欠状突出部(15)の床材連結層(1
6)に接着固定される。
【0043】なお、次設の木質床材(10)を設置した
後、押圧ローラ等を用いて、下方切欠状突出部(11)
を上方切欠状突出部(15)側に、押さえ付けることに
より、表面平滑層(12)及び床材連結層(16)を強
固に接着固定することができる。
【0044】こうして施工された(次設)の木質床材
(10)における上方切欠状突出部(15)の基端部に
ステープル(5)を打ち込んで床下地(1)に固定す
る。
【0045】以下同様にして、床下地(1)の所定領域
全面に多数の木質床材(10)を施工していくことによ
り、床仕上げが完了する。
【0046】以上のように、本実施形態によれば、上方
切欠状突出部(15)をステープル(5)により床下地
(1)に固定するとともに、上方切欠状突出部(15)
に設けた床材連結層(16)としての両面テープ(16
a)を、隣り合う床材(10)における下方切欠状突出
部(11)の表面平滑層(12)に接着するものである
ため、各床材(10)が床下地(1)に確実に固定さ
れ、たとえ床下地(1)の表面にワックス等が塗布され
ていようとも、床材(10)が床下地(1)から剥離し
て浮き上がるのを防止でき、床仕上げ面の平面性・平滑
性を長期維持することができる。従って、ワックス除去
等の面倒な作業を省略できて、床材施工を簡単に行うこ
とができる。
【0047】更に床材連結層(16)としての両面テー
プ(16a)を、所定の押圧力で上方切欠状突出部(1
5)に圧着しているため、十分な接着力を得ることがで
きるとともに、その床材連結層(16)を、隣り合う床
材(10)の表面平滑層(12)に接着しているため、
床材連結層(16)及び表面平滑層(12)間の接着
力、つまり、隣り合う床材(10)間の接着力を向上さ
せることができる。このため、隣り合う床材(10)間
において、重合される突出部(11)(16)が剥離す
るのを防止でき、それらの突出部(11)同士が触れ合
って床鳴り等が発生するのを確実に防止することができ
る。
【0048】特に本実施形態においては、床材連結層
(16)を表面平滑層(12)に所定の押圧力で押さえ
付けて接着するようにしているため、両者間の接着力を
より一層向上させることができ、床材(10)間をより
強固に結合することができる。
【0049】また、本実施形態においては、下方切欠状
突出部(11)側の長辺部に、上方切欠状の接合用凸部
(22a)を形成するとともに、上方切欠状突出部(1
5)側の長辺部に、上記接合用凸部(22a)を嵌合可
能な下方切欠状の接合用凹部(22b)を形成している
ため、これらの凸部(22a)及び凹部(22b)を嵌
合することにより、床材(10)間を精度良く確実に結
合することができ、良好な仕上がり具合を得ることがで
きる。
【0050】更に本実施形態においては、上板材(2
1)における下方切欠状突出部(11)側の短辺部端面
に、下方切欠状に凹段部(23b)を形成するととも
に、上方切欠状突出部(15)側の短辺部端面に、上方
切欠状に凸段部(23a)を形成しているため、床材施
工時には、凹段部(23b)が、隣り合う床材(10)
の凸段部(23a)にそれを被覆するように係合し、長
さ方向に隣り合う床材(10)間において、隙間が形成
されるのを防止することができ、より一層良好な仕上が
り具合を得ることができる。
【0051】ここで、本実施形態において、上板材(2
1)における上板用基材としては、合板が用いられてい
るが、本発明はそれだけに限られず、中質繊維板(MD
F)、硬質繊維板(HDF)、パーティクルボード(P
B)及びオリエンテッドストランドボード(OSB)等
の木質繊維板、木質単板、単板積層材(LVL)、及び
集成材等の木質材の他に、紙、不織布、織布、合成樹脂
シート、合成樹脂含浸シート等からなるもの、及びこれ
らを2種以上組み合わせたもの(複合材)からなるもの
を好適に使用することができる。
【0052】また上板用基材の表面に設けられる化粧層
としては、木質単板、印刷紙、合成樹脂含浸紙、合成樹
脂シートないしはフィルム、及び塗装による層等からな
るものを単独で、又は複数組み合わせたものを好適に用
いることができる。
【0053】本発明において、上板材(21)の厚み
は、特に限定されるものではないが、必要とする床材の
所望の仕上げ厚さに応じて、任意に設定すれば良い。
【0054】もっとも、上板材(21)の厚みは、後述
するように、端面に形成される接合部や係合部の形状等
によってある程度制約される。
【0055】また、本発明においては、長辺部に形成さ
れる接合部の形状は、上記のものに限定されるものでは
なく、例えば本実形状としたり、相じゃくり実矧ぎ形状
としても良い。更に接合部の雄側(凸部側)は、下方切
欠状突出部(11)側及び上方切欠状突出部(15)側
のいずれの側に設けても良い。
【0056】本発明において、上板材(21)の長辺部
側の端面を、本実施形態のように、相欠き形状とする場
合、本実形状、相じゃくり実矧ぎ形状とする場合より
も、上板材厚みを薄く形成しても良いが、接合用凸部
(22a)、凹部(22b)、凸段部(23a)、凹段
部(23b)の強さを考慮すれば、上板材厚みを、2.
5mm以上、より好ましくは3mm以上に設定するのが
良い。
【0057】ここで、上板材(21)の上側は、化粧層
によって補強されるため、上板材(21)の裏面側に、
バランス用等として厚さ0.15〜0.3mm程度の木
質単板を貼着することにより、上板材(21)の下側を
補強することができ、上板材(21)が薄い場合であっ
ても、上記接合部等を確実に形成することができる。
【0058】なお、上板材(21)が合板により構成さ
れる場合、その最下層の単板の繊維方向に対し、上板材
(21)の裏面に貼着する木質単板の繊維方向を略直交
させることにより、上板材(21)の下側の補強を、よ
り確実に行えて、十分な強度の接合部を形成することが
できる。
【0059】また上板材(21)の厚みは、施工時にお
いて床下地への馴染み性(柔軟性)を向上させるため
に、6mm程度以下に設定するのが好ましい。更に上板
材厚みにかかわらず、上板材(21)の裏面や表面に、
長さ方向、幅方向及び両方向に、任意の数の溝を形成す
ることにより、床下地への馴染み性を向上させることが
できる。更に上板材(21)の裏面に、裏溝及び表面平
滑層(12)が設けられる場合、裏溝の部分に、表面平
滑層(12)が形成されていても、形成されていなくと
も良い。
【0060】なお、本実施形態の化粧床材(10)を、
リフォーム用のものとして使用する場合、軽量で取り扱
いやすく、更に切断しやすいことが望まれるので、床材
全体して薄い方が望ましく、具体的には、上板材(2
1)の厚みを、上記柔軟性の観点から見た場合と同様
に、6mm程度以下に設定するのが良く、好ましくは5
mm程度以下、より好ましくは4mm程度以下に設定す
るのが良い。
【0061】また上板材(21)が合板により構成され
る場合には、上板材(21)の表裏面の単板の繊維方向
を長さ方向に対し直交させることにより、長さ方向の柔
軟性を向上させることができる。
【0062】もっとも、床下地(1)への馴染み性は、
上板材(21)の厚さや、溝の有無等の要素のみによっ
て左右されるものではないので、他の要素も十分に考慮
して、最適な床下地への馴染み性を得るのが望ましい。
【0063】また上記実施形態では、表面平滑層(1
2)を構成する表面平滑部材として、アルミニウム箔
(12a)からなるものを用いているが、本発明はそれ
だけに限られず、ステンレス、スチール等の金属箔、ア
クリル樹脂、ABS(アクリロニトリル−ブタジエン−
スチレン)樹脂、フッ素樹脂、ポリエチレン樹脂、ポリ
プロピレン樹脂等の合成樹脂製のシートないしフィル
ム、これらの合成樹脂をシート基材、織布、不織布、紙
等に含浸あるいは塗布したものや貼り合わせたもの等を
単独で、又は2種以上組み合わせたものを好適に使用す
ることができる、特に、上記実施形態のようにアルミニ
ウム箔(12a)からなるものは、より一層好適に使用
することができる。なお、金属箔層と紙や不織布あるい
は織布等からなる表面平滑部材は、紙、不織布、織布が
上板用基材と接着が容易であるため望ましく、またこれ
らの金属箔層と紙等との間に合成樹脂層が介在されてい
ると防湿性が向上するため望ましい。
【0064】この表面平滑層(12)は、上板材(2
1)裏面の微細な凹凸や毛羽等を覆って平滑性を向上さ
せることにより、床材連結層(16)としての両面テー
プ(16a)との接着性を向上させることができる。
【0065】従って、本発明の木質床材(10)におい
ては、少なくとも、隣り合う他の木質床材(10)の床
材連結層(16)に対応する位置に、表面平滑層(1
2)を形成する必要がある。
【0066】また、本実施形態において、表面平滑部材
(12a)は、上板材(21)に接着剤や両面テープに
よって貼着されるが、この場合の貼着方式としては、加
熱せずに圧締する冷圧方式、加熱して圧締する熱圧方式
のいずれであっても良い。
【0067】また、本実施形態において、下板材(2
5)としては、硬質繊維板(高比重繊維板、HDF)が
用いられているが、本発明はそれだけに限られず、合
板、中質繊維板(MDF)、パーティクルボード(P
B)及びオリエンテッドストランドボード(OSB)等
の木質繊維板、木質単板、単板積層材(LVL)、及び
集成材等の木質材の他に、紙、不織布、織布、合成樹脂
シート、合成樹脂含浸シート等からなるもの、及びこれ
らを2種以上組み合わせたもの(複合材)を好適に使用
することができる。
【0068】更に下板材(25)は、上板材(21)と
ほぼ同形状、同サイズのものが用いられるが、床材施工
時に隣り合う床材(10)の上板材間において、隙間が
形成されないように、上板材(21)よりも少し小さい
サイズのものを用いるのが好ましい。
【0069】ここで、下板材(25)の厚みは、0.4
〜6.0mm程度のものを好適に用いることができる。
【0070】もっとも、下板材(25)の厚みは、特に
限定されるものではなく、必要に応じて設定される。例
えば、下板材(25)は、その所定の隣り合う2辺が上
方切欠状突出部(15)として構成され、この突出部
(15)が、床下地(既設床材、合板、パーティクルボ
ード、石膏ボード等)に釘類により固定されるが、この
固定時における釘類の抜止め防止の観点から、下板材
(25)の厚みを設定することができる。すなわち、
釘、スクリュー釘、ビス等を用いて固定する場合には、
厚みを1mm以上確保するのが好ましい。すなわちこの
厚みが小さ過ぎると、頭部が下板材(25)を突き抜け
て、確実に固定するのが困難になる恐れがある。
【0071】また、突き抜けが生じ難いステープル止め
により固定する場合には、厚みを0.3〜2.7mmに
設定するのが好ましい。すなわちこの厚みの範囲内であ
れば、ステープル(5)を空気圧を利用せずに打ち込む
ことができるような治具を用いることができるため、作
業中の動力源が不要となり、また騒音も小さいため、望
ましい。
【0072】またステープル(5)等の釘類により下板
材(25)を固定する場合、頭部が下板材上面から突出
しないように打ち込むのが良い。すなわち、釘類の頭部
が下板材上面(上方切欠状突出部15)から突出する
と、そこに隣り合う床材(10)の下方切欠状突出部
(11)を重ね合わせた際に、釘類の頭部が介在されて
段差が形成されるため、好ましくない。
【0073】本発明において、下板材(25)として、
1mm程度以下のものを使用する場合には、十分な強度
を確保できるように、0.2〜0.5mm程度の極薄単
板を、少なくともそのうち2枚の単板を繊維方向を直交
させて積層接着したものや、中質繊維板、硬質繊維板等
の木質繊維板をその厚さ方向に2分割以上に分割したも
のを用いるのが好ましい。
【0074】また下板材(25)は、床下地(1)への
馴染み性(柔軟性)を十分に確保するためには、厚みが
6mm程度以下のものを用いるのが好ましい。更に下板
材(25)の厚みにかかわらず、下板材(25)の裏面
に、長さ方向、幅方向及び両方向に、任意の数の溝を形
成したり、下板材(25)に多数の貫通孔を形成するこ
とにより、床下地(1)への馴染み性を向上させること
ができる。
【0075】もっとも、床下地への馴染み性は、上記上
板材(21)の場合と同様、下板材(25)の厚さや、
溝の有無等の要素のみによって左右されるものではない
ので、他の要素も十分に考慮して、最適な床下地への馴
染み性を得るのが望ましい。
【0076】本実施形態において、床材連結層(16)
を構成する両面テープ(16a)は、不織布等からなる
テープ基材の両面に感圧性接着剤(粘着剤)塗布、含浸
されたものや、感圧性接着剤単独のものからなるものが
用いられており、特に、片面に剥離シートが付着された
ものを好適に用いることができる。
【0077】感圧性接着剤としては、アクリル樹脂系、
合成ゴム系、天然ゴム系のもの等を好適に用いることが
できる。
【0078】また本発明において、床材連結層(16)
としての両面テープ(16a)の厚みは、上方及び下方
切欠状突出部(11)(15)のうちいずれか一方の突
出部の重合面への圧着や、表面平滑層(12)との接着
(上方からの押さえ付けや踏み付けによる接着)に関連
して、粗面、凹凸面、不陸面への馴染み性及び追従性を
考慮した場合には、0.10〜2.0mm程度のもの
(剥離シートの厚みを除く)を用いることができ、好ま
しくは0.2mm以上、1.0mm以下のもの、より好
ましくは0.5mm以下のものを用いるのが良い。
【0079】また床材連結層(16)としての両面テー
プ(16a)の幅は、7mmよりも広く、好ましくは1
0mm程度よりも広く、上方切欠状突出部(11)の幅
よりも3mm程度狭いもの、具体的には40mm程度以
下のものを用いるのが好ましい。
【0080】本実施形態においては、両面テープ(16
a)を上方切欠状突出部(15)の上面に貼着して、床
材連結層(16)を形成するものであるが、両面テープ
(16a)を貼着するにあたっては、両面テープ(16
a)を、3kg/cm2 以上、好ましくは、5kg/c
2 以上、より好ましくは7kg/cm2 以上の押圧力
で圧着する必要がある。すなわち、両面テープ(16
a)の感圧性接着剤は、指圧等の低い押圧力で接着でき
るものの、両面テープ(16a)を貼着する下板材(2
5)等の木質材表面は、微細な凹凸、毛羽、微細粒体等
が存在するため、この表面に、両面テープ(16a)を
単に指圧のみの低い押圧力で貼着しただけの場合には、
両面テープ(16a)が点接着ないしは線状接着とな
り、十分な接着強度を得ることができず、剥離等の不具
合が発生する。そこで、本発明においては、上記所定の
押圧力で両面テープ(16a)を貼着することにより、
両面テープ(16a)の感圧性接着剤が、木質材表面の
微細な凹部に流れ込むとともに、微細粒体を包み込んだ
状態となり、接着面積を増大させることができ、十分な
接着力を得ることができる。このため、両面テープ(1
6a)の剥離等の不具合を確実に防止することができ
る。
【0081】更に両面テープ(16a)を3kg/cm
2 程度の押圧力で接着する場合には、10秒以上、5k
g/cm2 以上程度の押圧力の場合には、5秒以上、7
kg/cm2 以上の押圧力の場合、5秒程度押し付けて
接着するのがより好ましい。
【0082】なお言うまでもなく、両面テープ(16
a)の押圧力や押圧時間は、テープ厚み等に応じて適宜
調整するのが好ましい。
【0083】また両面テープ(16a)を圧着する場
合、剥離シートを付けたままの状態で、例えば平盤プレ
ス機やロールプレス機を用いて、上記所定の押圧力によ
り接着するのが好ましい。
【0084】本実施形態においては、木質床材(10)
に予め両面テープ(16a)を取り付けておいて、床材
連結層(16)として構成しているが、本発明はそれだ
けに限られず、床材連結層(16)としての両面テープ
(16a)を、上下板材(21)(25)を接着した後
に接着するようにしても良い。
【0085】また、本発明においては、上下板材(2
1)(25)を必ずしも両面テープ(16a)により接
着する必要はないが、両面テープ(16a)の接着剤
は、溶剤成分が含有されず、水分や溶剤成分の影響によ
る反りの発生を防止できるため、上記実施形態のように
両面テープ(16a)を用いて上下板材(21)(2
5)を接着するのが好ましい。
【0086】また本実施形態のように、上下板材(2
1)(25)を両面テープ(16a)により接着する場
合、両面テープ(16a)を接合面全域に配置しても、
部分的に配置しても良い。両面テープ(16a)を部分
的に配置する場合には、接合面に対し20%程度以上、
好ましくは25%程度以上、より好ましくは35%程度
以上の領域に配置するのが望ましい。更に両面テープ
(16a)を部分的に配置する場合には、床材長辺部の
周辺、及び中間に配置することにより、上下板材(2
1)(25)を確実に接着することができる。なお、両
面テープ(16a)を床材中間に配置することにより、
中央部の浮き上がりを有効に防止することができる。
【0087】更に上下板材(21)(25)を両面テー
プ(16a)により接着する場合には、上下板材(2
1)(25)を、上記所定の押圧力で加圧して接着する
のが望ましい。
【0088】また上下板材(21)(25)を両面テー
プ(16a)により接着する場合には、接着性の向上を
図るために、両面テープ(16a)に対向する部分に、
アルミニウム箔(12a)等の表面平滑部材を貼着して
おくのが良い。
【0089】本発明において、上下板材(21)(2
5)を、水分や溶剤成分等を含む接着剤により接着一体
化する場合には、水分等の移行による反り等を生じるこ
とがあるが、接着一体化した後、水分等の分布状態がほ
ぼ均一になるまで養生すれば、反り等の発生を防止する
ことができる。
【0090】なお、下板材(25)の軽量化や柔軟性向
上のため、下板材(25)に貫通孔が形成されるような
場合、下板材厚みが0.6mm程度の薄物であると、接
着剤が上記貫通孔に浸透して下板材下面(裏面)からし
み出てしまう。このとき、上下板材(21)(25)を
一組ずつ冷圧してると、プレス機の定盤に、接着剤が付
着して汚染されて、好ましくない。また上下板材(2
1)(25)を複数組ずつ重ねて冷圧していると、下側
の上板材表面(化粧層)に接着剤が付着して、化粧層が
汚染されたり、化粧層の剥離が生じてしまい、好ましく
ない。このとき、一組ごとに離型シートを介在させた状
態で重ねて冷圧すれば、接着剤付着による化粧層の汚染
や剥離は防止できるが、繁雑さが伴うので、好ましくな
い。もっとも、これらの問題は、接着剤に代えて両面テ
ープを用いることにより、解消することができる。
【0091】また本発明において、下方切欠状突出部
(11)及び上方切欠状突出部(15)の突出寸法は、
20〜45mm程度に設定するのが良い。この場合、上
記したように、下板材(25)が上板材(21)よりも
サイズが小さい分、上方切欠状突出部(15)は、下方
切欠状突出部(11)よりも短く形成される。
【0092】また本実施形態においては、床材連結層
(16)としての両面テープ(16a)と、上方切欠状
突出部(15)の基端位置との間に所定の間隔(S)を
設けるのが好ましい。すなわち、図6に示すように、木
質床材(10)を施工する場合、上記したように、長辺
部の接合用凸部(22a)を既設の木質床材(10)に
おける長辺部の接合用凹部(22b)に少量差し込んで
当接させて、傾斜状態でスライドさせるようにしている
が、このとき、両面テープ(16a)と上方切欠状突出
部(15)の基端位置との間に間隔が設けられない場合
には、接合用凸部(22a)の先端が両面テープ(16
a)に接触して接着するので、次設の床材(10)を既
設の床材(10)に対しスライドさせることが困難にな
り、床材施工を効率良くスムーズに行うことができなく
なってしまう。これに対し、本実施形態のように、両面
テープ(16a)と、上方切欠状突出部(15)の基端
位置との間に間隔(S)を設ける場合には、次設の床材
(10)の接合用凸部(22a)を、既設の床材(1
0)の接合用凹部(22b)に差し込んだ際に、凸部
(22a)の先端が両面テープ(16a)に接触せず接
着しないので、次設の床材(10)を既設の床材(1
0)の嵌合用凹部(22b)に沿ってスムーズにスライ
ドさせることができ、床材施工を効率良くスムーズに行
うことができる。
【0093】なお、本実施形態において、上記の隙間
(S)は、接合用凹部(22b)の内部に対応する部分
も含まれる。
【0094】また施工時に木質床材(10)の上方切欠
状突出部(15)に打ち込まれる釘類としては、ステー
プル、釘、スクリュー釘、ビス等を好適に用いることが
できる。
【0095】なお、上記実施形態においては、床材連結
層(16)としての両面テープ(16a)を、下板材
(21)の上面全域にわたって圧着しているが、本発明
はそれだけに限られず、図7に示すように、床材連結層
(16)としての両面テープ(16a)を上方切欠状突
出部(15)のみに設けるようにしても良く、同図に示
すように、表面平滑層(12)としてのアルミニウム箔
(12a)等の表面平滑部材を、下方切欠状突出部(1
1)のみに設けるようにしても良い。
【0096】また図8に示すように、床材連結層(1
6)としての両面テープ(16a)を、下方切欠状突出
部(11)側に設けるようにしても良い。この場合、同
図に示すように、表面平滑層(12)を、上方切欠状突
出部(15)のみに設けるようにしても、図9に示すよ
うに、表面平滑層(12)を、下板材(25)の全域に
設けるようにしても良い。
【0097】また、上記したように、床材連結層(1
6)としての両面テープ(16a)を、現場において後
付けで圧着するような場合には、図10及び図11に示
すように、上板材(21)の下面全域及び下面所要領
域、下板材(25)の上面全域及び上面所要領域に、予
め表面平滑層(12)を設けておき、両面テープ(16
a)の接着性を向上させるようにするのが良い。更にこ
の場合、現場において、押圧ローラ等を用いて両面テー
プ(16a)を所定の押圧力で貼着するようにすれば良
い。なお、図10及び図11においては、後付けされる
両面テープ(16a)を想像線で示している。
【0098】一方、上記図8及び図9に示すように、床
材連結層(16)としての両面テープ(16a)を、下
方切欠状突出部(11)の下面に設ける場合には、図1
2に示すように、両面テープ(16a)と、下方切欠状
突出部(11)の先端との間に隙間(S)を設けること
により、床材施工時において、接合用凸部(22a)を
凹部(22b)に少量差し込んで当接させた際に、上記
と同様に、下方切欠状突出部(11)の先端が、両面テ
ープ(16a)の接触せず、接着することがないので、
次設床材(10)の既設床材(10)に対するスライド
移動をスムーズに行えて、床材施工作業を効率良く行う
ことができる。
【0099】なお言うまでもなく、隙間(S)の間隔
は、限定されるものではなく、次設床材(10)の既設
床材(10)に対するスライド移動を阻害しない間隔で
あれば、どのような間隔であっても良い。
【0100】また本発明における木質床材は、リフォー
ム用に好適に用いることができるが、言うまでもなく、
新設用としても用いることができる。
【0101】更にリフォーム用として用いる場合には、
取扱性や切断加工性等が重要視されるため、比較的厚み
が薄いものが好まれる。具体的には、厚いが6mm以下
のもの、好適には5mm以下、より好適には4mm以下
のものを用いるのが良い。
【0102】
【実施例】
【0103】
【表1】
【0104】<実施例1>上表1に示すように、上記図
1ないし図5の実施形態と同様な構造の床材(10)を
作製した。このとき、上板材(21)として、木質単板
が直交貼りされた合板に、その上面に化粧層(30)が
塗装により形成されるとともに、下面全域にアルミニウ
ム箔(12a)が設けられた厚さ3.1mmのものを用
い、下板材(25)として、厚さ0.6mmの木質繊維
板からなるものを用い、これらの板材(21)(25)
を板材間接着用の両面テープによりずらし貼りすること
により、上板材(21)の突出する2辺により構成され
た長さ30mmの下方切欠状突出部(11)と、下板材
(25)の突出する2辺により構成された長さ25mm
の上方切欠状突出部(15)とを有する長さ909m
m、幅145mmの木質床材(10)を作製した。この
場合、下方切欠状突出部(11)の下面に位置するアル
ミニウム箔(12a)を、平面平滑層(12)として構
成した。
【0105】また、上板材(21)と下板材(25)と
のずらし貼り接着一体化に先立って、上方切欠状突出部
(15)の上面に、幅15mmの床材連結層(16)と
しての両面テープ(16a)を、上板材(21)の端縁
から5mmの間隔をおいた位置に圧着しておいた。な
お、上記両面テープ(16a)を上方切欠状突出部(1
5)に貼着するにあたっては、3kg/cm2 の押圧力
で8秒間押し付けるようにした。
【0106】こうして得られた複数の木質床材(10)
を、多数の木質床材(従前の床材)からなる床仕上げ面
にワックスが塗布された床下地(1)に、上記実施形態
と同様に施工して、新たな床仕上げ面を形成した。この
とき、肩幅12mm、脚長さ10mmのステープル
(5)を、上方切欠状突出部(15)の長辺部側では、
150mmピッチで打ち込むとともに、短辺部側では、
均等配置に3本打ち込んで床下地(1)に固定した。
【0107】<実施例2>上表1に示すように、両面テ
ープ(16a)を上方切欠状突出部(15)に貼着する
にあたって、5kg/cm2 の押圧力で5秒間押し付け
るようにしたこと以外は、上記実施例1と同様にして木
質床材(10)を得た。
【0108】こうして得られた複数の木質床材(10)
を上記と同様に床下地(1)に施工して、床仕上げ面を
形成した。
【0109】<実施例3>上表1に示すように、両面テ
ープ(16a)を上方切欠状突出部(15)に貼着する
にあたって、7kg/cm2 の押圧力で5秒間押し付け
るようにしたこと以外は、上記実施例1と同様にして木
質床材(10)を得た。
【0110】こうして得られた複数の木質床材(10)
を上記と同様に床下地(1)に施工して、床仕上げ面を
形成した。
【0111】<実施例4>上表1に示すように、幅10
mmの両面テープ(16a)を用いるとともに、そのテ
ープ(16a)を上方切欠状突出部(15)に貼着する
にあたって、7kg/cm2 の押圧力で5秒間押し付け
るようにしたこと以外は、上記実施例1と同様にして木
質床材(10)を得た。
【0112】こうして得られた複数の木質床材(10)
を上記と同様に床下地(1)に施工して、床仕上げ面を
形成した。
【0113】<比較例1>上表1に示すように、幅15
mmの両面テープを用いるとともに、そのテープを上方
切欠状突出部に貼着するにあたって、指圧(3kg/c
2 未満の押圧力)で押し付けるようにしたこと以外
は、上記実施例1と同様にして木質床材を得た。
【0114】こうして得られた複数の木質床材を上記と
同様に床下地(1)に施工して、床仕上げ面を形成し
た。
【0115】<比較例2>上表1に示すように、両面テ
ープを上方切欠状突出部に設けないこと以外は上記と同
様にして木質床材を得た。
【0116】こうして得られた複数の木質床材を上記と
同様にして床下地(1)に施工して、床仕上げ面を形成
した。
【0117】<評価試験>上記実施例1〜4及び比較例
1、2の各床仕上げ面に対し、電気カーペットを敷設し
て、床材表面の温度が40℃に保たれる状態で3日間連
続通電した。
【0118】その後、各床仕上げ面において、長さ方向
に隣り合う床材間の短辺部間における隙間(エンド部の
隙)の発生状況について観察するとともに、短辺部間に
おける下方切欠状突出部の段差(エンド部の段差)の発
生状況について観察した。
【0119】更に各床仕上げ面において、幅方向に隣り
合う床材間の長辺部における隙間(サイド部の隙間)と
長辺部間における段差(サイド部の段差)の発生状況に
ついて観察した。
【0120】更に各仕上げ面において、床材のエンド部
及びサイド部における歩行時の踏み鳴りについて調査し
た。
【0121】その結果、エンド部の隙間及び段差につい
ては、実施例1〜4は、隙が0〜0.3mm、段差が
0.01〜0.1mmと非常に小さいものであった。こ
れに対し、比較例1、2は、隙が0.1〜0.35mm
であり、上記実施例のものと大差は認められなかったも
のの、段差が比較例1は0.2〜0.35mm、比較例
2は0.5〜0.8mmであり、上記実施例のものより
も変化量が非常に大きいものであった。
【0122】サイド部の隙間及び段差については、実施
例1〜4は、隙が0〜0.2mm、段差が0〜0.1m
mと非常に小さいものであった。また、比較例1、2
は、隙が0.05〜0.3mm、段差が0.05〜0.
2mmであり、実施例に対し若干大きいものの、大差は
生じなかった。
【0123】また、実施例1〜4と、比較例2とは、踏
み鳴り(床鳴り)が発生することはなかったものの、比
較例1は、僅かながら床鳴りが認められた。この床鳴り
は、下方切欠状突出部と上方切欠状突出部との間で生じ
るものであり、上方切欠状突出部に貼着した両面テープ
が下方切欠状突出部の下面に位置するアルミニウム箔に
部分的に転写し、この両面テープと上方切欠状突出部と
が離れたり触れたりすることに起因するものであった。
【0124】
【発明の効果】以上のように、この発明の木質床材によ
れば、上方切欠状突出部をステープル等の釘類により床
下地に固定しつつ、床下地に並列配置に敷設するだけの
簡単な作業で施工することができる。更に床材自体を釘
類により床下地に確実に固定でき、たとえ床下地の表面
にワックス等が塗布されていようとも、床下地から剥離
して浮き上がるのを防止でき、床仕上げ面の平滑性を長
期維持することができる。更に上方及び下方切欠状突出
部のうち一方の突出部に、床材連結層としての両面テー
プを所定の押圧力で圧着するものであるため、十分な接
着力を得ることができる上、その床材連結層を、隣り合
う床材における他方の突出部の表面平滑層に接着するこ
とにより、隣り合う床材間の接着力を向上させることが
できる。このため、隣り合う床材間において、重合され
る突出部が剥離するのを防止でき、それらの突出部同士
が触れ合って床鳴り等が発生するのを確実に防止するこ
とができるという効果がある。
【0125】また本発明において、上方切欠状突出部に
設けられた床材連結層を、突出部基端位置から外方に間
隔をおいて形成する場合、又は、下方切欠状突出部に設
けられた床材連結層を、突出部先端位置から内方に間隔
をおいて形成する場合には、床材施工時に、上方切欠状
突出部の先端を、既設床材の下方切欠状突出部の基端に
当接した際、上方切欠状突出部の先端が床材連結層に接
触して付着するような不具合を防止でき、効率良くスム
ーズに施工することができるという利点がある。
【0126】本発明において、長辺部に接合用凸部及び
凹部を形成する場合、床材施工時に、これらの接合部の
接合によって、床材間をより確実に結合することがで
き、より一層、良好な仕上がり具合を得ることができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施形態である木質床材を施工途中
の状態で示す斜視図である。
【図2】実施形態の木質床材を示す平面図である。
【図3】図2のIII-III 断面図である。
【図4】図2のIV−IV線断面図である。
【図5】実施形態の木質床材を施工途中の状態で示す断
面図であって、図1のV−V線断面に相当する図であ
る。
【図6】実施形態における床材連結部を床材施工途中の
状態で示す拡大断面図である。
【図7】この発明の第1変形例としての木質床材を示す
断面図である。
【図8】この発明の第2変形例としての木質床材を示す
断面図である。
【図9】この発明の第3変形例としての木質床材を示す
断面図である。
【図10】この発明の第4変形例としての木質床材を示
す断面図である。
【図11】この発明の第5変形例としての木質床材を示
す断面図である。
【図12】変形例の床材連結部を床材施工途中の状態で
示す拡大断面図である。
【符号の説明】
1…床下地 5…ステープル 10…木質床材 11…下方切欠状突出部 12…表面平滑層 12a…アルミニウム箔 16…床材連結層 16a…両面テープ 15…上方切欠状突出部 21…上板材 22a…接合用凸部 22b…接合用凹部 25…下板材

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 周囲4辺のうち隣り合う2辺に、上方側
    が切り欠かれるような形状の上方切欠状突出部が設けら
    れるとともに、残り2辺に、下方側が切り欠かれるよう
    な形状の下方切欠状突出部が設けられ、施工状態におい
    ては、前記上方切欠状突出部に、隣り合う他の木質床材
    の下方切欠状突出部が重ね合わされて配置されるように
    した木質床材であって、 前記上方及び下方切欠状突出部のうちいずれか一方の突
    出部の重合面に、両面に感圧性接着剤が設けられた両面
    テープが3kg/cm2 以上の押圧力で圧着されること
    により、床材連結層が設けられ、 残り一方の突出部の重合面に、前記床材連結層に位置的
    に対応して、表面が平滑な表面平滑層が設けられてなる
    ことを特徴とする木質床材。
  2. 【請求項2】 前記床材連結層が、前記上方切欠状突出
    部に、その基端位置から突出方向に間隔をおいて貼着さ
    れてなる請求項1記載の木質床材。
  3. 【請求項3】 前記床材連結層が、前記下方切欠状突出
    部に、その先端位置から内方に間隔をおいて貼着されて
    なる請求項1記載の木質床材。
  4. 【請求項4】 2つの長辺部のうち一方の長辺部に、接
    合用凸部が形成されるとともに、残り一方の長辺部に、
    隣り合う木質床材の前記接合用凸部に嵌合可能な接合用
    凹部が形成されてなる請求項1ないし3のいずれかに記
    載の木質床材。
  5. 【請求項5】 前記表面平滑層がアルミニウム箔をもっ
    て構成されてなる請求項1ないし4のいずれかに記載の
    木質床材。
  6. 【請求項6】 前記床材連結層が、厚みが0.1〜2.
    0mmの両面テープをもって構成されてなる請求項1な
    いし5のいずれかに記載の木質床材。
  7. 【請求項7】 請求項1記載の木質床材を、多数用いて
    施工するようにした床材施工方法であって、 1枚目の木質床材を床下地に載置して、前記1枚目の木
    質床材をその上方切欠状突出部の基端側に、ステープ
    ル、釘、スクリュー釘、ビス等の釘類を打ち込んで前記
    床下地に固定する第1工程と、 前記床下地に固定された既設の木質床材の上方切欠状突
    出部上に、次に設置される次設の木質床材の下方切欠状
    突出部を重ね合わせて、これらの両突出部間において前
    記床材連結層を前記表面平滑層に接着した状態で、前記
    次設の木質床材を前記床下地に載置するとともに、前記
    次設の木質床材をその上方切欠状突出部の基端側に釘類
    を打ち込んで前記床下地に固定する第2工程とを含み、 前記第2工程を繰り返し行って、前記床下地に前記多数
    の木質床材を施工するものとした床材施工方法。
  8. 【請求項8】 周囲4辺のうち隣り合う2辺に、上方側
    が切り欠かれるような形状の上方切欠状突出部が設けら
    れるとともに、残り2辺に、下方側が切り欠かれるよう
    な形状の下方切欠状突出部が設けられ、施工状態におい
    ては、前記上方切欠状突出部に、隣り合う他の木質床材
    の下方切欠状突出部が重ね合わされて配置されるように
    した木質床材の製造方法であって、 上板材と、その上板材と略同形状、同寸法の下板材とを
    得る工程と、 前記上板材の裏面に、表面平滑部材を積層する工程と、 前記下板材の上面に、両面に感圧性接着剤が設けられた
    両面テープを3kg/cm2 以上の押圧力で圧着する工
    程と、 前記上板材と前記下板材とを対角線方向に位置をずらせ
    た状態で、前記両面テープの対応部分を前記表面平滑部
    材の対応部分に貼り合わせる工程とを含み、 前記上板材の前記下板材に対して側方に突出した2辺
    が、前記下方切欠状突出部として構成されるとともに、
    前記下板材の前記上板材に対し側方に突出した2辺が、
    前記上方切欠状突出部として構成され、 前記上方切欠状突出部に位置する前記両面テープが、床
    材連結層として構成されるとともに、前記下方切欠状突
    出部に位置する前記表面平滑部材が、表面平滑層として
    構成されてることを特徴とする木質床材の製造方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008057154A (ja) * 2006-08-30 2008-03-13 Nankai Plywood Co Ltd 建築用床材
JP2012158899A (ja) * 2011-01-31 2012-08-23 Takiron Co Ltd 床構造及びこれに用いる床材

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