JP2003268319A - 床タイル用張付け材料及び床タイルの張付け施工方法 - Google Patents

床タイル用張付け材料及び床タイルの張付け施工方法

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JP2003268319A
JP2003268319A JP2002076634A JP2002076634A JP2003268319A JP 2003268319 A JP2003268319 A JP 2003268319A JP 2002076634 A JP2002076634 A JP 2002076634A JP 2002076634 A JP2002076634 A JP 2002076634A JP 2003268319 A JP2003268319 A JP 2003268319A
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floor tile
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concrete skeleton
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Masato Fujii
正人 藤井
Noboru Iijima
昇 飯島
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Inax Corp
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Inax Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 コンクリート躯体又は下地モルタルの膨張・
収縮による床タイルの亀裂発生又は剥離を防止する。 【解決手段】 ゴムアスファルトエマルジョン、合成樹
脂エマルジョン又はゴムラテックス100重量部に対し
てセメント10〜150重量部と細骨材10〜100重
量部とを混合してなる床タイル用張付け材料3を用い
て、床タイル4を、コンクリート躯体1又は下地モルタ
ル2に張付け施工する。この張付け材料が緩衝材として
コンクリート躯体又は下地モルタルの膨張・収縮を吸収
し、床タイルの亀裂発生又は剥離を防止する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は床タイル用張付け材
料及び床タイルの張付け施工方法に係り、特に、コンク
リート躯体又は下地モルタル上に張付け施工した床タイ
ルの、コンクリート躯体又は下地モルタルの収縮に起因
する亀裂発生又は剥離を防止する床タイル用張付け材料
及び床タイルの張付け施工方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、床タイルは、コンクリート躯体上
に下地モルタルの下地層を形成した上に張付けモルタル
で張付ける湿式法により施工されている。なお、この下
地モルタルの、下地層を形成せずにコンクリート躯体上
に直接張付けモルタルで張付け施工される場合もある。
【0003】また、近年、張付けモルタルの代りにエポ
キシ系、アクリル系等の接着剤で張付け施工する乾式法
も採用されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】コンクリート躯体又は
下地モルタル上に湿式法で張付け施工された床タイルに
あっては、躯体の膨張・収縮に起因する亀裂発生ないし
は剥離の問題があった。即ち、張付けモルタルを用いる
湿式法では、張付けモルタルの下地層がコンクリート躯
体又は下地モルタルと共に膨張・収縮し、この膨張・収
縮が床タイルに伝播することにより床タイルに亀裂が発
生したり、著しい場合には床タイルが剥離したりする。
【0005】一方、乾式法では、合成樹脂又はゴム系の
接着剤の柔軟性により、コンクリート躯体又は下地モル
タルの膨張・収縮が床タイルに伝播することを防止する
ことができるが、乾式法による施工面は耐水性、耐候
性、耐久性等の面で湿式法に劣るため、施工対象によっ
ては採用し得ない場合があった。
【0006】本発明は、コンクリート躯体又は下地モル
タルの膨張・収縮に起因する床タイルの亀裂又は剥離を
防止することができ、しかも耐水性、耐候性、耐久性等
にも優れた施工面を形成することができる床タイル用張
付け材料と、この床タイル用張付け材料を用いた床タイ
ルの張付け施工方法を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明の床タイル用張付
け材料は、コンクリート躯体又は下地モルタル上に床タ
イルを張付け施工するための床タイル用張付け材料にお
いて、ゴムアスファルトエマルジョン、合成樹脂エマル
ジョン又はゴムラテックス100重量部に対してセメン
ト10〜150重量部と細骨材10〜100重量部とを
混合してなることを特徴とする。
【0008】本発明の床タイルの張付け施工方法は、コ
ンクリート躯体又は下地モルタル上に床タイルを張付け
施工する方法において、このような本発明の床タイル用
張付け材料を用いて床タイルを張付け施工することを特
徴とする。
【0009】この床タイル用張付け材料は、ゴムアスフ
ァルトエマルジョン、合成樹脂エマルジョン又はゴムラ
テックスによる柔軟性でコンクリート躯体又は下地モル
タルの膨張・収縮を効果的に吸収する緩衝材として機能
する。しかも、このようなゴムアスファルトエマルジョ
ン、合成樹脂エマルジョン又はゴムラテックスの柔軟成
分に対して適当量のセメントと細骨材を含有するため、
適度な硬度を有し、強度、及び接着性にも優れ、また、
耐水性、耐候性、耐久性も良好である。
【0010】
【発明の実施の形態】以下に図面を参照して本発明の床
タイル用張付け材料及び床タイルの張付け施工方法の実
施の形態を詳細に説明する。
【0011】図1は本発明の床タイルの張付け施工方法
の実施の形態を示す系統図である。
【0012】図1の方法では、コンクリート躯体1上に
下地モルタル層2を形成し、その上に本発明の床タイル
用張付け材料3を用いて床タイル4を張付け施工する。
【0013】このような床タイル4の張付け施工に用い
られる本発明の床タイル用張付け材料3は、ゴムアスフ
ァルトエマルジョン、合成樹脂エマルジョン又はゴムラ
テックス:100重量部 セメント:10〜150重量部 細骨材:10〜100重量部 を混合してなるものである。
【0014】ゴムアスファルトエマルジョン、合成樹脂
エマルジョン又はゴムラテックス100重量部に対する
セメントの割合が10重量部未満では、床タイル張付け
部に十分な強度が得られず、150重量部を超えるとこ
の張付け材料の硬化後の柔軟性が損なわれヒビ割れの原
因となる。従って、セメントはゴムアスファルトエマル
ジョン、合成樹脂エマルジョン又はゴムラテックス10
0重量部に対して10〜150重量部、好ましくは10
〜100重量部、特に好ましくは20〜60重量部とす
る。
【0015】また、ゴムアスファルトエマルジョン、合
成樹脂エマルジョン又はゴムラテックス100重量部に
対する珪砂等の細骨材の割合が10重量部未満では張付
け材料の流動性が大きくなり過ぎ、張付け材料としての
用途に適さず、100重量部を超えると下地への接着性
が悪くなる。従って、細骨材はゴムアスファルトエマル
ジョン、合成樹脂エマルジョン又はゴムラテックス10
0重量部に対して10〜100重量部、好ましくは50
〜100重量部とする。
【0016】ゴムアスファルトエマルジョン、合成樹脂
エマルジョン又はゴムラテックスのうち、合成樹脂エマ
ルジョンとしては、アクリルエマルジョン等を用いるこ
とができる。また、ゴムラテックスとしてはSBR系ラ
テックス等を用いることができる。これらのうち、特に
好ましいものは、ゴムアスファルトエマルジョンであ
る。即ち、ゴムアスファルトエマルジョンは伸びが大き
く柔軟性に富むため、コンクリート躯体又は下地モルタ
ルの膨張・収縮を効果的に吸収し、良好な緩衝作用で床
タイルの亀裂発生ないし剥離を有効に防止することがで
きる。
【0017】なお、本発明の床タイル用張付け材料にお
いて、セメントと細骨材との重量比は、セメント/細骨
材=1/1〜1/5であることが好ましく、この範囲よ
り細骨材の割合が少なくても多くても張付け材料として
の良好な硬化特性を得ることができない。
【0018】本発明の床タイル用張付け材料は、ゴムア
スファルトエマルジョン、合成樹脂エマルジョン又はゴ
ムラテックスと、セメント及び細骨材とで構成されるも
のであるが、必要に応じて公知の防腐剤、防カビ剤、殺
菌剤、顔料、可塑剤、粘着剤、消泡剤等の各種の添加剤
を、本発明の目的を損なわない範囲で含有していても良
い。
【0019】本発明では、このような床タイル用張付け
材料を用いて床タイルを張付け施工するが、この張付け
材料の使用量には特に制限はなく、床タイルの裏面の裏
足の深さ等に応じて十分な張付け強度が得られるように
適宜決定される。
【0020】なお、図1では、本発明の張付け材料3に
より床タイル4をコンクリート躯体1上の下地モルタル
層2上に張付け施工しているが、下地モルタル層2を形
成せずに、コンクリート躯体1に直接床タイルを張付け
施工することも可能である。
【0021】本発明によれば、張付け材料による良好な
緩衝作用でコンクリート躯体又は下地モルタルの膨張・
収縮を吸収して床タイルの亀裂発生ないし剥離を防止す
ることができると共に、耐水性、耐候性、耐久性に優れ
た床タイル施工面を形成することができるため、本発明
の床タイル用張付け材料及び床タイルの張付け施工方法
は、屋内、屋外の各種床タイル施工に有効に適用するこ
とができる。
【0022】
【実施例】以下に実施例及び比較例を挙げて本発明をよ
り具体的に説明する。
【0023】実施例1,2 表1に示す配合で混練することにより張付け材料を調製
し、この張付け材料を用いて、図1に示す如く、コンク
リート躯体1(厚さ80〜100mm)上に形成した下
地モルタル層2(厚さ10〜20mm)に床タイル4を
張付け施工した。
【0024】床タイル4の張付け施工後、コンクリート
躯体1及び下地モルタル層2に引張力を付与して強制的
に亀裂を発生させ、このときの床タイルの亀裂発生の有
無及び剥離の有無を調べ、結果を表1に示した。
【0025】比較例1 張付け材料の配合を表1に示す通りとしたこと以外は実
施例1と同様にして床タイルの張付け施工を試みたとこ
ろ、張付け材料がパサついて下地モルタル層への接着性
が悪く、良好な施工面を形成することができなかった。
【0026】比較例2 張付け材料の配合を表1に示す通りとしたこと以外は実
施例1と同様にして床タイルの張付け施工を試みたとこ
ろ、張付け材料が流れてしまい張付け材料として床タイ
ルの張付け施工に使用することはできなかった。
【0027】これらの結果を表1にまとめて示す。
【0028】
【表1】
【0029】表1より、本発明によれば、コンクリート
躯体又は下地モルタルの膨張・収縮を張付け材料で吸収
することにより、床タイルの亀裂発生又は剥離を効果的
に防止することができることがわかる。
【0030】
【発明の効果】以上詳述した通り、本発明によれば、床
タイル用張付け材料の緩衝作用により、コンクリート躯
体又は下地モルタルに張付け施工した床タイルの亀裂発
生又は剥離を有効に防止することができる。しかも、こ
の床タイル用張付け材料は、耐水性、耐候性、耐久性に
も優れ、長期に亘り、良好な床タイル施工面を維持する
ことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の床タイルの張付け施工方法の実施の形
態を示す断面図である。
【符号の説明】
1 コンクリート躯体 2 下地モルタル層 3 床タイル用張付け材料 4 床タイル
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) C09J 201/00 C09J 201/00 E04F 15/08 E04F 15/08 G // C04B 111:20 C04B 111:20 Fターム(参考) 4G012 PA04 PA23 PC11 PE04 4J040 AA011 AA012 BA211 BA212 CA001 CA002 CA171 CA172 HA331 HA332 HA366 JA03 KA42 LA06 LA07 MA04 MA06 NA14

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 コンクリート躯体又は下地モルタル上に
    床タイルを張付け施工するための床タイル用張付け材料
    において、 ゴムアスファルトエマルジョン、合成樹脂エマルジョン
    又はゴムラテックス100重量部に対してセメント10
    〜150重量部と細骨材10〜100重量部とを混合し
    てなることを特徴とする床タイル用張付け材料。
  2. 【請求項2】 請求項1において、ゴムアスファルトエ
    マルジョン100重量部に対してセメント10〜100
    重量部と細骨材10〜100重量部とを混合してなるこ
    とを特徴とする床タイル用張付け材料。
  3. 【請求項3】 請求項1又は2において、セメントと細
    骨材との重量比がセメント/細骨材=1/1〜1/5で
    あることを特徴とする床タイル用張付け材料。
  4. 【請求項4】 コンクリート躯体又は下地モルタル上に
    床タイルを張付け施工する方法において、請求項1ない
    し3のいずれか1項に記載の床タイル用張付け材料を用
    いて床タイルを張付け施工することを特徴とする床タイ
    ルの張付け施工方法。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2011246510A (ja) * 2010-05-24 2011-12-08 Yayoi Chemical Industry Co Ltd 床材施工用接着剤
CN115387569A (zh) * 2022-08-23 2022-11-25 鑫源建设科技有限责任公司 地砖防空鼓施工方法
WO2024143516A1 (ja) * 2022-12-28 2024-07-04 株式会社レゾナック アスファルト組成物、およびその製造方法

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