JP2001163988A - プレート、その製造方法及びその施工方法 - Google Patents

プレート、その製造方法及びその施工方法

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JP2001163988A JP34937199A JP34937199A JP2001163988A JP 2001163988 A JP2001163988 A JP 2001163988A JP 34937199 A JP34937199 A JP 34937199A JP 34937199 A JP34937199 A JP 34937199A JP 2001163988 A JP2001163988 A JP 2001163988A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 耐久性及び施工性が改善されたプレート、そ
の製造方法及びその施工方法を提供する。 【解決手段】 アクリル系樹脂(8)を含む樹脂モルタ
ル(18)からなるプレート(2)及びその製造方法で
あって、アクリル系樹脂(8)を含む樹脂モルタル(1
8)を接着手段(樹脂モルタル層38)に用いて下地面
にプレート(2)を施工する施工方法である。このよう
な構成によれば、耐久性及び施工性に富むプレートを提
供でき、点字タイル等、各種の道路標示を得ることがで
きる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、点字タイル等の各
種のプレート、その製造方法及びその施工方法に関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来、歩道やプラットホームに設置され
る点字タイルや点字ブロックは、陶器やコンクリート製
が一般的である。このタイルやブロックの施工には、ア
スファルトやコンクリート等の下地面に施工すべきタイ
ルやブロックの形状に合わせた窪みを下地面に形成し、
その内部にモルタルで貼着するとともに埋め込む方法が
取られている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、従来の点字
タイルやブロックは、表面の着色塗装層等の機械的強度
が低いため、部分的な損傷を生じ易く、耐久性に問題が
あった。しかも、このような点字タイルやブロックを施
工する場合、ブロックやアスファルト塗装が施された路
面を道路カッターを用いて切断し、既設のタイルやブロ
ックを掘り起こした後、養生を行い、点字タイルやブロ
ックを埋め込むという厄介な作業が必要であり、施工上
手間を要するものであった。
【0004】そこで、本発明は、耐久性及び施工性が改
善されたプレート、その製造方法及びその施工方法を提
供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明のプレート、その
製造方法及びその施工方法は、アクリル系樹脂(8)を
含む樹脂モルタル(18)からなるプレート(2)及び
その製造方法であって、アクリル系樹脂(8)を含む樹
脂モルタル(18)を接着手段(樹脂モルタル層38)
に用いて下地面にプレート(2)を施工する施工方法で
ある。このような構成によれば、耐久性及び施工性に富
むプレートを提供でき、点字タイル等、各種の道路標示
を得ることができる。
【0006】請求項1にかかる本発明のプレートは、ア
クリル系樹脂(8)を含む樹脂モルタル(18)で一体
成形されてなることを特徴とする。即ち、アクリル系樹
脂を含む樹脂モルタルで一体成形されたプレートは、柔
軟性を有するとともに強靱であるため、歩行者や車両等
によって重量や剥離力が作用しても、従来の着色塗装層
の剥離等の部分的な損傷等、剥離や劣化を生ずることが
なく、耐久性、耐候性に富むものである。しかも、プレ
ートは、薄く形成しても十分な耐久性が得られるので、
既設のアスファルト面、コンクリート面、ブロック面、
タイル面、金属面等、既設の路面に直接設置でき、路面
を掘り起こす等の手間がなく、施工性に富むものであ
る。
【0007】請求項2にかかる本発明のプレートの製造
方法は、プレート(2)の成形型(20)にアクリル系
樹脂(8)を含む樹脂モルタル(18)を充填する工程
と、前記成形型内で前記樹脂モルタルを硬化させる工程
と、前記成形型から前記プレートを取り出す工程とから
なることを特徴とする。即ち、製造すべきプレートの形
状を持つ成形型として雌型を形成ないし組み立てる。ま
た、液状のアクリル系樹脂にフィラー(12)や骨材
(細骨材14)を混入させ、流動性を持つ樹脂モルタル
を作成する。この樹脂モルタルの所定量を予め準備した
成形型に充填する。アクリル系樹脂を含む樹脂モルタル
は、アクリル系樹脂の性質が顕著に現れ、空気中で短時
間で硬化し、プレート形状を成す。この樹脂モルタルの
硬化後、成形型から取り外すことによりプレートが得ら
れる。アクリル系樹脂を含む樹脂モルタルでは、合成樹
脂製の成形型を用いることにより、剥離剤を使用するこ
となく、成形されたプレートを成形型から容易に取り外
すことができる。
【0008】請求項3にかかる本発明のプレートの製造
方法は、前記樹脂モルタルが、ジシクロペンテニールオ
キシエチレン及びメタアクリレートに、メトキシポリエ
チレングリコール♯900、メタアクリレート又はその
他の軟化剤を付与した主剤に、促進剤とともにキュメン
ハイドロパーオキサイト又はその他の硬化剤を添加して
なるアクリル系樹脂に、フィラー(12)及び細骨材
(14)を配合してなることを特徴とする。即ち、この
ようなアクリル系樹脂は水分や塩水を遮断する性質があ
り、このアクリル系樹脂を主剤としてフィラー及び細骨
材を配合することで、プレートとしての外観形状が形成
されている。そして、アクリル系樹脂の性質を持つとと
もに、柔軟性が有り、かつ、機械的強度の高いプレート
を構成できる。即ち、このような樹脂モルタルで形成さ
れたプレートは、加熱成形性を有するので、例えば、施
工現場での加熱によって所望の形状に成形でき、施工現
場の凹凸部分に適応した形状に成形又は加工することが
できる。そして、常温において、硬化し、その形状を保
持する形状記憶性を有する。また、施工後、加熱するこ
とにより軟化させて剥離することができる等、再現性及
び高追随性を有する。このため、強靱で施工性の高いプ
レートを生産することができる。
【0009】請求項4にかかる本発明のプレートの製造
方法は、前記樹脂モルタルが前記アクリル系樹脂にフィ
ラー、細骨材及び顔料(10)を配合してなることを特
徴とする。即ち、顔料の配合により、顔料が持つ色彩に
応じて着色されたプレートを得ることができ、点字タイ
ル等の用途では黄鉛等の顔料の使用により黄色に着色で
きる。
【0010】請求項5にかかる本発明のプレートの施工
方法は、アクリル系樹脂(8)を含む樹脂モルタル(1
8)を塗布して下地面上に樹脂モルタル層(38)を形
成する工程と、硬化前の前記樹脂モルタル層上にプレー
ト(2)を接着する工程と、前記樹脂モルタル層を硬化
させる工程とからなることを特徴とする。
【0011】即ち、下地面上に樹脂モルタル層を塗布す
ると、含有するアクリル系樹脂の浸透性が高いため、下
地面の凹凸又は亀裂部分に浸透しながら、下地面上に樹
脂モルタル層が形成される。この樹脂モルタル層の硬化
前にプレートを載せることにより、樹脂モルタル層上に
プレートが接着される。この場合、プレートは本発明の
アクリル系樹脂を含む樹脂モルタルからなるプレートに
限定されるものではなく、陶器や磁器製のものであって
もよい。樹脂モルタルは、常温で硬化し、下地面上にプ
レートを強固に固定、接着することができる。即ち、ア
クリル系樹脂が持つ高い付着強度によって耐久性に富む
施工を行うことができる。
【0012】請求項6にかかる本発明のプレートの施工
方法は、前記樹脂モルタルに、ジシクロペンテニールオ
キシエチレン及びメタアクリレートに、メトキシポリエ
チレングリコール♯900、メタアクリレート又はその
他の軟化剤を付与した主剤に、促進剤とともにキュメン
ハイドロパーオキサイト又はその他の硬化剤を添加して
なるアクリル系樹脂に、フィラー及び細骨材を配合して
なることを特徴とする。即ち、かかる樹脂モルタルを接
着手段に使用することで、アクリル系樹脂が有する水分
や塩水を遮断する性質を利用できるとともに、柔軟性が
あり機械的強度の高い樹脂モルタル層を形成できる。
【0013】請求項7にかかる本発明の施工方法は、前
記プレートがアクリル系樹脂を含む樹脂モルタルで一体
成形されてなることを特徴とする。即ち、プレートと接
着材料とを同一のアクリル系樹脂を含む樹脂モルタルを
用いることで、両者の親和性が得られ、プレートと接着
材料との一体化によって耐久性を高めることができる。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、本発明を図面に示した実施
形態を参照して詳細に説明する。
【0015】図1は、本発明のプレートの実施の形態を
示し、図2〜図5は、本発明のプレートの製造方法の実
施の形態を示している。この実施の形態では、一般に、
点字タイルと称されるプレート2を例に取って説明す
る。このプレート2は、例えば、矩形形状に形成された
平板部3の上面側に複数の突部4が複数行、複数列に形
成され、各突部4と平板部3とは一体に形成されてい
る。このプレート2は、アクリル系樹脂を含む樹脂モル
タルで一体成形されている。
【0016】このプレート2の原材料には、合成樹脂製
の容器6にアクリル系樹脂8、顔料10、フィラー1
2、細骨材14を入れ、攪拌器16で攪拌して得られる
樹脂モルタル18が用いられている。
【0017】このプレート2の原材料について説明する
と、アクリル系樹脂8を構成する主剤、添加剤の組成及
び構造式は、表1に示す通りである。
【0018】
【表1】
【0019】また、樹脂モルタル18は、アクリル系樹
脂8、顔料10、フィラー12及び細骨材14を配合し
て形成され、その形態は、表2に示す通りであり、ま
た、その配合は、表3に示す通りである。細骨材14は
粘度に関係することから、必要に応じて配合する。
【0020】
【表2】
【0021】
【表3】
【0022】顔料10は、例えば、酸化チタン、炭酸カ
ルシウム、黄鉛等を選択し、点字タイル等用途に応じて
黄鉛を使用し、黄色等の所望の着色を得る。
【0023】プレート2の成形前、図3に示すように、
予め成形型20を形成しておく。成形型20は、合成樹
脂からなる容器であって、その内部に凹部22、突部2
4等を製造すべきプレート2の形状に応じて形成する。
【0024】この成形型20の内部に図4に示すよう
に、容器6から所定量の樹脂モルタル18を流し込む
と、その流動性のため成形型20の内部で凹部22及び
突部24の形状に沿って流れ、その表面は水平面とな
る。そこで、図5に示す状態で放置すると、成形型20
の樹脂モルタル18は常温で硬化し、即ち、樹脂モルタ
ル18は、成形型20の内部形状に応じて成形され、固
体化する。この状態で、成形型20から硬化した樹脂モ
ルタル18を取り出すと、図1に示すプレート2が得ら
れる。側面に生じたバリ等は、ナイフ等の刃物で切り取
ることが可能である。
【0025】また、プレート2の表面は成形型20の成
形面の性状に応じたものとなり、光沢面を得ようとすれ
ば、成形型20の成形面を光沢面とすればよい。
【0026】ここで、樹脂モルタル18に含まれるアク
リル系樹脂8の特性について説明すると、アクリル系樹
脂8とは、ジシクロペンテニールオキシエチレン及びメ
タアクリレートに軟化剤を混入したものを主剤とし、こ
の主剤に上記の硬化剤、遅延剤又は促進剤の何れかを選
択的に一定の比率で添加し、又は前記主剤に遅延剤、硬
化剤及び促進剤の全部を一定の比率で添加して得られ
る。このアクリル系樹脂8は、主剤に促進剤を混ぜて攪
拌した後、硬化剤を混ぜて攪拌することにより得られ、
80〜100mPa・aの低粘度であって、含浸性に優
れ、コンクリートの空隙部やアスファルト壁面に浸透す
る性質がある。また、毛細管現象により、被付着物の表
面を這い上がる性質を有し、散布骨材に強力に固着す
る。このアクリル系樹脂8は、熱硬化性樹脂であるた
め、硬化後は、再加熱しても液化しない。また、発熱反
応で固化するため、樹脂量が多いほど硬化時間が短く、
厚みが厚い程早く、薄い場合には遅い。
【0027】このアクリル系樹脂8は、施工現場で、液
状を成す主剤に硬化剤、遅延剤、又は促進剤を選択的に
一定の比率で添加し、又は前記主剤に遅延剤、硬化剤及
び促進剤の全部を一定の比率で添加、調合することがで
きる。また、このアクリル系樹脂8は、3液混合の硬化
反応型樹脂であって、気温、樹脂温度、被塗物の温度に
よって硬化時間が変化し、夏等の高温期には20〜30
分で硬化するが、冬等の低温期には塗布後硬化まで1〜
2時間程度を要する。
【0028】次に、図6は、主剤、促進剤及び硬化剤を
混合したアクリル系樹脂8の混合後の比較的高温期にお
ける温度上昇及び硬化状態を示している。この場合、気
温24℃、湿度42%、初期樹脂温度26℃、測定量は
100gである。図6において、期間Aは液状で変化な
し、期間Bは粘度の上昇期、期間Cはゲル化から急速に
ゴム化、期間Dは弾性のあるゴム状態が急速に硬化し、
期間Eは完全硬化である。69℃で3分間を経て、硬化
した。即ち、気温24℃前後では、主剤、促進材、硬化
剤の混合後、25分前後で液状からゴム状態に急速に変
化し、硬化することが分かる。
【0029】また、図7は、主剤、促進剤及び硬化剤を
混合したアクリル系樹脂8の混合後の比較的低温期にお
ける温度上昇及び硬化状態を示している。この場合、気
温14℃、湿度75%、初期樹脂温度15℃、測定量は
100gである。図7において、期間Aは液状で変化な
し、期間Bは粘度の上昇期、期間Cは粘度上昇、期間D
は急速にゲル化、期間Eは硬化直前現象、期間Fはゴム
化し、弾性を有する、期間Gは弾性のあるゴム状態が急
速に硬化する。69℃で2分間を経て、硬化した。即
ち、外気温14℃の寒冷期では、高温期の2倍程度の硬
化時間を要することが分かる。
【0030】そして、図8及び図9は、アクリル系樹脂
8の硬化剤の混合後の硬化状態を示している。図8の場
合、外気温27℃、湿度45%下では、硬化剤の混合
後、発熱を伴いながら、31分30秒で完全硬化が生じ
た。また、図9の場合、外気温28℃、湿度50%下で
は、硬化剤の混合後、発熱を伴いながら、31分00秒
で完全硬化が生じた。
【0031】また、図10は、遅延剤の混合の有無に伴
うアクリル系樹脂8の硬化状態を示している。遅延剤0
%に対し、遅延剤1%の混合により硬化が遅延すること
が分かる。
【0032】そして、樹脂モルタル18におけるアクリ
ル系樹脂8、顔料10又は細骨材14との関係は、顔料
10に応じた色調が得られ、細骨材14の含有量が少な
い場合にはアクリル系樹脂8の特性が顕著となり、細骨
材14の含有量が多くなると、細骨材14の特性が顕著
となる。即ち、細骨材14にセメントを使用すれば、セ
メントの特性が顕著となる。
【0033】また、このような樹脂モルタル18で形成
されたプレート2は、加熱成形性を有するので、アクリ
ル系樹脂8及び樹脂モルタル18の特性を備えており、
例えば、施工現場での加熱によって所望の形状に成形で
き、施工現場の凹凸部分に適応した形状に成形又は加工
することができ、常温において、硬化し、その形状を保
持する形状記憶性を有する。また、施工後、加熱するこ
とにより軟化させて剥離することができる等、再現性及
び高追随性を有する。このため、強靱で施工性の高いプ
レートを生産することができる。
【0034】次に、図11〜図13は、本発明のプレー
トの施工方法の実施の形態を示している。図11は、プ
レート2を施工すべき場所の下地30を示しており、こ
の下地30には複数の凹部32や複数の亀裂34が存在
している。この下地30の表面36に設置すべき場所を
特定する墨出しの後、清掃する。
【0035】図2で示した樹脂モルタル18を作成し、
この樹脂モルタル18を下地30の表面36に図12に
示すように塗布し、樹脂モルタル層38を形成する。こ
の樹脂モルタル層38を形成する樹脂モルタル18は、
浸透性故に凹部32や亀裂34に浸透し、樹脂モルタル
層38を形成し、下地30と一体化する。この樹脂モル
タル層38の硬化前、その表面にプレート2を矢印Aで
示すように、水平に設置する。
【0036】樹脂モルタル層38は常温で硬化し、その
硬化の後、図13に示すように、樹脂モルタル層38は
下地30とプレート2の裏面側との間に介在するととも
に、下地30及びプレート2が一体化する。この結果、
下地30の表面36には、プレート2が樹脂モルタル層
38によって強固に固着し、設置される。
【0037】樹脂モルタル層38は、プレート2と同一
の材料であり、両者の親和性は高く、強固な接着強度が
得られる。この場合、この施工方法におけるプレート2
には、従来使用されている陶器や磁器製のプレートを使
用してもよい。
【0038】次に、図14及び図15は、本発明のプレ
ート及びその製造方法の他の実施の形態を示している。
図14に示すように、プレート2の突部4及び平板部3
の表面部にガラスビーズ42を接着してもよい。この場
合、図3に示すような成形型20を用いて、その内部に
ガラスビーズ42を敷いて樹脂モルタル18を流し込め
ばよい。また、成形型20の凹部22に部分的に平坦部
を形成し、この平坦部に凹凸を形成して置き、これに樹
脂モルタル18を流し込めば、図15に示すように、突
部4の頂部に凹凸面44等の装飾面や滑り止めを形成し
たプレート2を製造することができる。
【0039】また、実施の形態では、点字タイルを例に
取って説明したが、本発明のプレート、その製造方法又
はその施工方法は、路上や建造物に使用される外壁タイ
ル、装飾タイル、建造物の床面に設置される装飾タイル
等の路面材料及びその施工、建設材料及びその施工に適
用されるものであり、実施の形態に限定されるものでは
ない。
【0040】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
次の効果が得られる。 a 柔軟性及び機械的強度に優れ、耐久性及び施工性の
高いプレートを提供することができる。 b 樹脂モルタルからなるプレートは、薄く形成しても
十分な耐久性が得られるので、既設のアスファルト面、
コンクリート面、ブロック面、タイル面、金属面等、既
設の路面に直接設置でき、路面を掘り起こす等の手間が
なく、高い施工性を得ることができる。 c 成形型に樹脂モルタルを流し込み、常温等で容易に
硬化させてプレートを製造することができ、製造コスト
の低減を図ることができる。製造されたプレートは、こ
の施工現場での加熱によって所望の形状に成形でき、施
工現場の凹凸部分に適応した形状に成形又は加工するこ
とができ、常温において、硬化し、その形状を保持する
ことができる。また、施工後、加熱することにより軟化
させて剥離することができる。 d 接着材料に樹脂モルタルを用いることで、柔軟性及
び機械的強度に優れ、耐久性及び施工性を高めることが
できる。 e 樹脂モルタルで形成されたプレートと同一材料の樹
脂モルタルからなる接着材料を用いることで、両者の親
和性が得られて接着強度を高めることができるととも
に、常温で容易に硬化する等、施工の簡易化及び容易化
を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のプレートの実施の形態を示す斜視図で
ある。
【図2】本発明のプレートの製造方法の実施の形態であ
る樹脂モルタルの形成工程を示す図である。
【図3】プレートの製造方法に用いる成形型の縦断面図
である。
【図4】成形型への樹脂モルタルの充填工程を示す断面
図である。
【図5】成形型に充填された樹脂モルタルの硬化工程を
示す断面図である。
【図6】アクリル系樹脂の硬化状態を示す図である。
【図7】アクリル系樹脂の硬化状態を示す図である。
【図8】アクリル系樹脂の硬化状態を示す図である。
【図9】アクリル系樹脂の硬化状態を示す図である。
【図10】アクリル系樹脂の硬化状態を示す図である。
【図11】プレート施工をすべき下地を示す断面図であ
る。
【図12】下地面上の樹脂モルタル層及びプレートを示
す部分断面図である。
【図13】樹脂モルタル層によるプレートの固着状態を
示す断面図である。
【図14】本発明のプレート及びその製造方法の他の実
施の形態を示す断面図である。
【図15】本発明のプレート及びその製造方法の他の実
施の形態を示す断面図である。
【符号の説明】
2 プレート 8 アクリル系樹脂 10 顔料 12 フィラー 14 細骨材 18 樹脂モルタル 20 成形型 30 下地 38 樹脂モルタル層
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) G09B 21/00 E01F 9/06 Fターム(参考) 2D064 AA04 AA22 BA01 CA03 CA07 DA08 EA03 EA12 EB26 JA01 JA02 4F071 AA13X AA33X AB18 AB21 AB26 AC08 AC09 AE03 AE09 AE17 AF14 AF22 AF53 AH03 BA02 BB01 BC01 BC03 BC07 BC08 BC09 4J002 BG071 BG081 DE148 DE238 DJ016 DM007 FD016 FD017 FD098 GL00

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 アクリル系樹脂を含む樹脂モルタルで一
    体成形されてなることを特徴とするプレート。
  2. 【請求項2】 プレートの成形型にアクリル系樹脂を含
    む樹脂モルタルを充填する工程と、 前記成形型内で前記樹脂モルタルを硬化させる工程と、 前記成形型から前記プレートを取り出す工程と、からな
    ることを特徴とするプレートの製造方法。
  3. 【請求項3】 前記樹脂モルタルは、ジシクロペンテニ
    ールオキシエチレン及びメタアクリレートに、メトキシ
    ポリエチレングリコール♯900、メタアクリレート又
    はその他の軟化剤を付与した主剤に促進剤とともにキュ
    メンハイドロパーオキサイト又はその他の硬化剤を添加
    してなるアクリル系樹脂に、フィラー及び細骨材を配合
    してなることを特徴とする請求項2記載のプレートの製
    造方法。
  4. 【請求項4】 前記樹脂モルタルは、前記アクリル系樹
    脂にフィラー、細骨材及び顔料を配合してなることを特
    徴とする請求項2記載のプレートの製造方法。
  5. 【請求項5】 アクリル系樹脂を含む樹脂モルタルを塗
    布して下地面上に樹脂モルタル層を形成する工程と、 硬化前の前記樹脂モルタル層上にプレートを接着する工
    程と、 前記樹脂モルタル層を硬化させる工程と、からなること
    を特徴とするプレートの施工方法。
  6. 【請求項6】 前記樹脂モルタルは、ジシクロペンテニ
    ールオキシエチレン及びメタアクリレートに、メトキシ
    ポリエチレングリコール♯900、メタアクリレート又
    はその他の軟化剤を付与した主剤に促進剤とともにキュ
    メンハイドロパーオキサイト又はその他の硬化剤を添加
    してなるアクリル系樹脂に、フィラー及び細骨材を配合
    してなることを特徴とする請求項5記載のプレートの施
    工方法。
  7. 【請求項7】 前記プレートは、アクリル系樹脂を含む
    樹脂モルタルで一体成形されてなることを特徴とする請
    求項5記載のプレートの施工方法。
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