JP3153841B2 - 化粧材張り付けコンクリート製品の製造方法 - Google Patents
化粧材張り付けコンクリート製品の製造方法Info
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Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は、表面に化粧材を張りつ
けたコンクリート製品の製造方法に関するものである。
けたコンクリート製品の製造方法に関するものである。
【０００２】
【従来の技術】従来、建物等の床材、壁材、庭材とし
て、表面に化粧材を施したブロック材等のコンクリート
製品が使用されている。このようなコンクリート製品は
化粧材として天然石、レンガ、タイル等が用いられ、こ
のような装飾材の間は目地として、モルタルが配置され
ている。そして、このような表面化粧材張り付けコンク
リート製品を製造する方法として以下のようなものがあ
る。
て、表面に化粧材を施したブロック材等のコンクリート
製品が使用されている。このようなコンクリート製品は
化粧材として天然石、レンガ、タイル等が用いられ、こ
のような装飾材の間は目地として、モルタルが配置され
ている。そして、このような表面化粧材張り付けコンク
リート製品を製造する方法として以下のようなものがあ
る。
【０００３】これは、先ず、型枠に表面化粧材を敷き並
べ、この表面化粧材どうしの隙間に寒天等の充填材を流
し込んで目地部を形成させた後、この上に直接コンクリ
ートを打設するか、型枠に表面化粧材を敷き並べ、この
表面化粧材どうしの隙間に寒天等の充填材を流し込んで
目地部を形成した後、この上にモルタルをコテ延べし、
さらにコンクリートを打設し、養生を行うものである。
また、この化粧材張り付けコンクリート製品の他の製造
方法としては、型枠にコンクリートを打設し、直接この
上に化粧材を敷き並べるか、または打設したコンクリー
トの上にモルタルをコテ延べした後、表面化粧材を敷き
並べ、養生を行うものがある。
べ、この表面化粧材どうしの隙間に寒天等の充填材を流
し込んで目地部を形成させた後、この上に直接コンクリ
ートを打設するか、型枠に表面化粧材を敷き並べ、この
表面化粧材どうしの隙間に寒天等の充填材を流し込んで
目地部を形成した後、この上にモルタルをコテ延べし、
さらにコンクリートを打設し、養生を行うものである。
また、この化粧材張り付けコンクリート製品の他の製造
方法としては、型枠にコンクリートを打設し、直接この
上に化粧材を敷き並べるか、または打設したコンクリー
トの上にモルタルをコテ延べした後、表面化粧材を敷き
並べ、養生を行うものがある。
【０００４】
【発明が解決しようとする課題】上述のように、従来の
化粧材張り付けコンクリート製品の第１の製造方法にお
いては、目地部を形成するために寒天が用いられてい
る。しかし、寒天を使用する場合には、熱水で寒天粉を
溶解させてから使用する必要があるため、手間がかか
り、さらに材料費も嵩む。また、この方法では、製品の
養生温度を高くすると、寒天が軟化、溶解してしまうた
め目地部がうまく形成されないこととなるから、加熱養
生が行えない。また、加熱養生を行ったとしてもあまり
温度を上げることができないため、脱型までに時間を要
し製造効率が低下してしまうという問題がある。
化粧材張り付けコンクリート製品の第１の製造方法にお
いては、目地部を形成するために寒天が用いられてい
る。しかし、寒天を使用する場合には、熱水で寒天粉を
溶解させてから使用する必要があるため、手間がかか
り、さらに材料費も嵩む。また、この方法では、製品の
養生温度を高くすると、寒天が軟化、溶解してしまうた
め目地部がうまく形成されないこととなるから、加熱養
生が行えない。また、加熱養生を行ったとしてもあまり
温度を上げることができないため、脱型までに時間を要
し製造効率が低下してしまうという問題がある。
【０００５】また、製品が平板でなく異形、たとえばＴ
字形のような場合、化粧面はＴ字の上面となるが、コン
クリートを打設しにくく、かつ製品を取り出すには型枠
全体を外さなければならず、労力を要する。またモルタ
ルをコテ延べせずに、コンクリートを直接に打設すると
目地にジャンカ（“す”、隙間）や気泡が生じることも
あり。表面化粧材との付着が悪くなるばかりでなく見栄
えも悪くなってしまう。
字形のような場合、化粧面はＴ字の上面となるが、コン
クリートを打設しにくく、かつ製品を取り出すには型枠
全体を外さなければならず、労力を要する。またモルタ
ルをコテ延べせずに、コンクリートを直接に打設すると
目地にジャンカ（“す”、隙間）や気泡が生じることも
あり。表面化粧材との付着が悪くなるばかりでなく見栄
えも悪くなってしまう。
【０００６】一方、型枠にコンクリートを打設し、この
上に通常のモルタルをコテ延べした後、表面化粧材を敷
き並べる方法は、特に製品の形状が異形の場合、コンク
リートの打設、型の取り外し、製品の取り出しが非常に
容易であるばかりでなく、目地部形成のための寒天など
は不要であるため低コスト、生産性の良い方法である。
しかし、目地部に表面化粧材の沈み込みによる不陸、段
差が生じ、これはコテによる手直しを行いにくいため見
栄えが悪くなってしまう。また、コンクリートの性状や
ブリージングがひどい場合、表面のひび割れの発生や表
面化粧材との付着が十分に得られない場合がある。さら
に、目地が着色カラー化していない場合には、表面化粧
材とのコントラストがつかず、高級感に乏しい。
上に通常のモルタルをコテ延べした後、表面化粧材を敷
き並べる方法は、特に製品の形状が異形の場合、コンク
リートの打設、型の取り外し、製品の取り出しが非常に
容易であるばかりでなく、目地部形成のための寒天など
は不要であるため低コスト、生産性の良い方法である。
しかし、目地部に表面化粧材の沈み込みによる不陸、段
差が生じ、これはコテによる手直しを行いにくいため見
栄えが悪くなってしまう。また、コンクリートの性状や
ブリージングがひどい場合、表面のひび割れの発生や表
面化粧材との付着が十分に得られない場合がある。さら
に、目地が着色カラー化していない場合には、表面化粧
材とのコントラストがつかず、高級感に乏しい。
【０００７】そこで、本発明は低コスト、生産性が良好
で、目地部をコテなどによる手直ししなくても平坦なも
のが得られ、見栄えがよく且つ表面化粧材の付着が強固
とすることができる化粧材張り付けコンクリート製品の
製造方法を提供することを目的とする。また、目地部の
着色カラー化を容易なものとし、表面化粧材がくっきり
と浮かび上がり、高級感がある製品を得ることができる
化粧材張り付けコンクリート製品の製造方法を提供する
ことを目的とする。
で、目地部をコテなどによる手直ししなくても平坦なも
のが得られ、見栄えがよく且つ表面化粧材の付着が強固
とすることができる化粧材張り付けコンクリート製品の
製造方法を提供することを目的とする。また、目地部の
着色カラー化を容易なものとし、表面化粧材がくっきり
と浮かび上がり、高級感がある製品を得ることができる
化粧材張り付けコンクリート製品の製造方法を提供する
ことを目的とする。
【０００８】
【課題を解決するための手段】本発明において、上記の
課題を解決するための第１の手段は、型枠にコンクリー
トを平打し、ほぼ１時間後ブリージング水がひいた後こ
の打設したコンクリートの上に高流動性を有するモルタ
ルを流し延べ、さらにこの上に化粧材が表面に現れるよ
うに敷き並べて養生を行ってから脱型することを特徴と
する化粧材張り付けコンクリート製品の製造方法であ
る。
課題を解決するための第１の手段は、型枠にコンクリー
トを平打し、ほぼ１時間後ブリージング水がひいた後こ
の打設したコンクリートの上に高流動性を有するモルタ
ルを流し延べ、さらにこの上に化粧材が表面に現れるよ
うに敷き並べて養生を行ってから脱型することを特徴と
する化粧材張り付けコンクリート製品の製造方法であ
る。
【０００９】本発明の第２の手段は、型枠にコンクリー
トを平打し、ほぼ１時間後ブリージング水がひいた後、
この打設したコンクリートの上に直接に表面化粧材を敷
き並べ、この表面化粧材どうしの隙間に高流動性を有し
たモルタルを流し込んで養生を行ってから脱型すること
を特徴とする化粧材張り付けコンクリート製品の製造方
法である。
トを平打し、ほぼ１時間後ブリージング水がひいた後、
この打設したコンクリートの上に直接に表面化粧材を敷
き並べ、この表面化粧材どうしの隙間に高流動性を有し
たモルタルを流し込んで養生を行ってから脱型すること
を特徴とする化粧材張り付けコンクリート製品の製造方
法である。
【００１０】また、本発明の第３の手段は、上記第１ま
たは第２の手段における高流動性を有したモルタルが、
セメントに減水剤、増粘剤、消泡剤、凝結調節剤、骨材
などを配合した混練物であり、内径５０mm，高さ５１mm
のパイプをガラス板上におき、上記混練物を入れた後パ
イプを引き上げ、円形に広がった混練物の直径で指定さ
れるフロー値が１５０ｍｍ以上である化粧材張り付けコ
ンクリート製品の製造方法である。
たは第２の手段における高流動性を有したモルタルが、
セメントに減水剤、増粘剤、消泡剤、凝結調節剤、骨材
などを配合した混練物であり、内径５０mm，高さ５１mm
のパイプをガラス板上におき、上記混練物を入れた後パ
イプを引き上げ、円形に広がった混練物の直径で指定さ
れるフロー値が１５０ｍｍ以上である化粧材張り付けコ
ンクリート製品の製造方法である。
【００１１】さらに、本発明の第４の手段は、上記第
１、第２または第３の手段の高流動性を有したモルタル
は、着色材を含有している化粧材張り付けコンクリート
製品の製造方法である。
１、第２または第３の手段の高流動性を有したモルタル
は、着色材を含有している化粧材張り付けコンクリート
製品の製造方法である。
【００１２】また、本発明の第５の手段は、上記第４の
手段の着色材は、顔料、カーボン粉、有色鉱物粉、金属
粉、着色磁器粉及びガラス粉のから選ばれた１又は複数
のものである請求項４記載の化粧材張り付けコンクリー
ト製品の製造方法。そして、本発明の第６の手段は、上
記第１、第２、第３、第４また第５の手段の化粧材の裏
面に、モルタルおよびコンクリート内に入り込み化粧材
のモルタルおよびコンクリートへの接着性を向上させる
介在部材を張りつけた化粧材張り付けコンクリート製品
の製造方法である。
手段の着色材は、顔料、カーボン粉、有色鉱物粉、金属
粉、着色磁器粉及びガラス粉のから選ばれた１又は複数
のものである請求項４記載の化粧材張り付けコンクリー
ト製品の製造方法。そして、本発明の第６の手段は、上
記第１、第２、第３、第４また第５の手段の化粧材の裏
面に、モルタルおよびコンクリート内に入り込み化粧材
のモルタルおよびコンクリートへの接着性を向上させる
介在部材を張りつけた化粧材張り付けコンクリート製品
の製造方法である。
【００１３】以下に本発明を詳しく述べる。本発明で言
う高流動性を有したモルタルは、セメントに減水剤、粘
度調節剤、消泡剤、凝結遅延剤、骨材を添加したもので
あり、それ自身がセルフレベリング性を有したものであ
るこれは例えば、内径５０mm，高さ５１mmのパイプをガ
ラス板上におき、上記混練物を入れた後パイプを引き上
げ、円形に広がった混練物の直径で指定されるフロー値
（住宅都市整備公団規格のフロー値）で１５０ｍｍ以
上、好ましくは１９０ｍｍ以上が好ましい。
う高流動性を有したモルタルは、セメントに減水剤、粘
度調節剤、消泡剤、凝結遅延剤、骨材を添加したもので
あり、それ自身がセルフレベリング性を有したものであ
るこれは例えば、内径５０mm，高さ５１mmのパイプをガ
ラス板上におき、上記混練物を入れた後パイプを引き上
げ、円形に広がった混練物の直径で指定されるフロー値
（住宅都市整備公団規格のフロー値）で１５０ｍｍ以
上、好ましくは１９０ｍｍ以上が好ましい。
【００１４】セメントの種類は蒸気養生などの加熱養生
に対してもひび割れやふくれなどを起こさないものであ
る限り特に限定はされないが、通常は普通セメント、早
強セメントや、これに早期硬化成分として12CaO ・7Al2
O3や3CaO・3Al2O3・CaSO4 を含んだセメントが用いられ
る。
に対してもひび割れやふくれなどを起こさないものであ
る限り特に限定はされないが、通常は普通セメント、早
強セメントや、これに早期硬化成分として12CaO ・7Al2
O3や3CaO・3Al2O3・CaSO4 を含んだセメントが用いられ
る。
【００１５】特に蒸気養生などの加熱養生に対しては本
特許出願人が先に提案した特開平０１−１４１８６３号
（特願昭６２−２９９３５８号）の「セルフレベリング
材」を用いることができる。このセルフレベリング材
は、基材に減水材、保水材、消泡材、反応制御剤、混和
剤、収縮低減剤、骨材が適宜選択配合されてなるセルフ
レベリング材において、前記基材がセメント１００重量
部に対して、3CaO・3Al2O3・CaSO4 と12CaO ・7Al2O3を
単味または合量で５０重量％以上含有するクリンカー粉
末が１０〜５０重量部配合され、さらに石膏粉末が５〜
５０重量部配合されている組成物である。このセルフレ
ベリング材の配合を表１に示す。
特許出願人が先に提案した特開平０１−１４１８６３号
（特願昭６２−２９９３５８号）の「セルフレベリング
材」を用いることができる。このセルフレベリング材
は、基材に減水材、保水材、消泡材、反応制御剤、混和
剤、収縮低減剤、骨材が適宜選択配合されてなるセルフ
レベリング材において、前記基材がセメント１００重量
部に対して、3CaO・3Al2O3・CaSO4 と12CaO ・7Al2O3を
単味または合量で５０重量％以上含有するクリンカー粉
末が１０〜５０重量部配合され、さらに石膏粉末が５〜
５０重量部配合されている組成物である。このセルフレ
ベリング材の配合を表１に示す。
【００１６】
【表１】
【００１７】本発明では、このセルフレベリング材以外
に市販のセルフレベリング性を有した高流動性モルタル
を用いることもできる。本発明では、このモルタルをそ
のままあるいは、このモルタルに着色材を混入して着色
カラー化して用いる。着色材としては顔料のほかに、カ
ーボン粉、有色鉱物粉、金属粉、着色磁器粉、ガラス粉
などが使用できる。
に市販のセルフレベリング性を有した高流動性モルタル
を用いることもできる。本発明では、このモルタルをそ
のままあるいは、このモルタルに着色材を混入して着色
カラー化して用いる。着色材としては顔料のほかに、カ
ーボン粉、有色鉱物粉、金属粉、着色磁器粉、ガラス粉
などが使用できる。
【００１８】また、表面化粧材の付着をより強固な完全
なものとするには、裏面に接着剤で介在部材例えば細砂
や金属片、針金などをはりつけた裏足のある表面化粧材
を用いることもできる。
なものとするには、裏面に接着剤で介在部材例えば細砂
や金属片、針金などをはりつけた裏足のある表面化粧材
を用いることもできる。
【００１９】
【作用】本発明によれば、打設したコンクリートの上に
高流動性を有したモルタルを流し延べ、さらに表面化粧
材を敷き並べるか、または打設したコンクリートの上に
直接に表面化粧材を敷き並べ、この隙間に高流動性を有
したモルタルを流し込む。この際、このモルタルがそれ
自身で水平になろうとするほどの流動性（セルフレベリ
ング性）を有することによって、表面化粧材の沈み込み
によって生ずる目地部の不陸、段差がコテ延べを行うこ
となく修正されるためコテ延べが不要となり、さらにコ
ンクリートと表面化粧材の隙間の隅々まで入り込むこと
によってこれらの付着の強化につながる。
高流動性を有したモルタルを流し延べ、さらに表面化粧
材を敷き並べるか、または打設したコンクリートの上に
直接に表面化粧材を敷き並べ、この隙間に高流動性を有
したモルタルを流し込む。この際、このモルタルがそれ
自身で水平になろうとするほどの流動性（セルフレベリ
ング性）を有することによって、表面化粧材の沈み込み
によって生ずる目地部の不陸、段差がコテ延べを行うこ
となく修正されるためコテ延べが不要となり、さらにコ
ンクリートと表面化粧材の隙間の隅々まで入り込むこと
によってこれらの付着の強化につながる。
【００２０】さらにカラー化することで表面化粧材が浮
かび上がった感じの高級感のある製品が得られる。ま
た、化粧材の裏面に介在部材例を設けることにより、介
在部材がモルタルおよびコンクリートに入り込み固着さ
れるから、表面化粧材とモルタルおよびコンクリートと
の付着をより強固な完全ものとできる。
かび上がった感じの高級感のある製品が得られる。ま
た、化粧材の裏面に介在部材例を設けることにより、介
在部材がモルタルおよびコンクリートに入り込み固着さ
れるから、表面化粧材とモルタルおよびコンクリートと
の付着をより強固な完全ものとできる。
【００２１】
【実施例】以下本発明に係る化粧材張り付けコンクリー
ト製品の製造方法の実施例を詳細に説明する。
ト製品の製造方法の実施例を詳細に説明する。
【００２２】〔実施例１〕縦横が１ｍ×１ｍの大きさの
型枠にスランプ５ｃｍのコンクリートを厚さ１４ｃｍに
打設する。ほぼ１時間後ブリージング水がひいた後、表
２に示した配合１のモルタルに茶色顔料を１％添加した
もので、上記フロー値が１８０ｍｍのものを厚さ５ｍｍ
に流しのべ、さらにこの上に厚さ２ｃｍの鉄平石を敷き
並べ、そのまま養生を行った。翌日、脱型を行うと鉄平
石の隙間に茶色の平坦な目地が形成されており、鉄平石
が浮かび上がって見えた。また、鉄平石と目地とに隙間
は認められなかった。材令１４日後に鉄平石表面からコ
ンクリートに達するまで４ｃｍ×４ｃｍの大きさに切込
みを入れ、鉄平石の付着強度を測定したところ、１５ｋ
ｇｆ／ｃｍ2 であった。
型枠にスランプ５ｃｍのコンクリートを厚さ１４ｃｍに
打設する。ほぼ１時間後ブリージング水がひいた後、表
２に示した配合１のモルタルに茶色顔料を１％添加した
もので、上記フロー値が１８０ｍｍのものを厚さ５ｍｍ
に流しのべ、さらにこの上に厚さ２ｃｍの鉄平石を敷き
並べ、そのまま養生を行った。翌日、脱型を行うと鉄平
石の隙間に茶色の平坦な目地が形成されており、鉄平石
が浮かび上がって見えた。また、鉄平石と目地とに隙間
は認められなかった。材令１４日後に鉄平石表面からコ
ンクリートに達するまで４ｃｍ×４ｃｍの大きさに切込
みを入れ、鉄平石の付着強度を測定したところ、１５ｋ
ｇｆ／ｃｍ2 であった。
【００２３】〔実施例２〕実施例１と同様の条件におい
て、鉄平石の裏面に介在部材として（厚さ１mm，幅10m
m，20mm×20mm）のＬ字形のステンレス金具を市販のア
クリル系接着剤で張り付けたものを用いた。材令１４日
後に付着強度は３１ｋｇｆ／ｃｍ2 であった。
て、鉄平石の裏面に介在部材として（厚さ１mm，幅10m
m，20mm×20mm）のＬ字形のステンレス金具を市販のア
クリル系接着剤で張り付けたものを用いた。材令１４日
後に付着強度は３１ｋｇｆ／ｃｍ2 であった。
【００２４】〔比較例１〕１ｍ×１ｍの大きさの型枠に
スランプ５ｃｍのコンクリートを厚さ１４ｃｍに打設
し、ほぼ１時間後ブリージング水がひいた後、ＪＩＳ
Ｒ５２０１に規定された強度試験用普通セメントモルタ
ルで、上記フロー値が１００ｍｍのものをコテ延べして
平らにした後、このうえに鉄平石を敷き並べ、養生を行
った。翌日、脱型を行った。目地のモルタルが石の上ま
で盛り上がった部分が見られ、不揃いで見栄えが悪かっ
た。材令１４日後の付着強度は５ｋｇｆ／ｃｍ2 であっ
た。
スランプ５ｃｍのコンクリートを厚さ１４ｃｍに打設
し、ほぼ１時間後ブリージング水がひいた後、ＪＩＳ
Ｒ５２０１に規定された強度試験用普通セメントモルタ
ルで、上記フロー値が１００ｍｍのものをコテ延べして
平らにした後、このうえに鉄平石を敷き並べ、養生を行
った。翌日、脱型を行った。目地のモルタルが石の上ま
で盛り上がった部分が見られ、不揃いで見栄えが悪かっ
た。材令１４日後の付着強度は５ｋｇｆ／ｃｍ2 であっ
た。
【００２５】〔実施例３〕１ｍ×１ｍの大きさの型枠に
スランプ５ｃｍのコンクリートを厚さ１４ｃｍに打設
し、ほぼ１時間後にブリージングが引いた後に４．５ｃ
ｍ×１９．５ｃｍの大きさのレンガタイルを敷き並べ、
このレンガタイルの隙間に表２に示した配合２のモルタ
ルにカーボン粉を３％添加したもので、フロー値２１０
ｍｍのものを流し込み、蒸気養生を行った。翌日、脱型
を行うとレンガタイルの隙間に黒灰色の平坦な目地が形
成され、タイルがくっきりと浮かび上がって見えた。レ
ンガタイルと目地との隙間は見られず、材令７日後の付
着強度は２５ｋｇｆ／ｃｍ2 であった。
スランプ５ｃｍのコンクリートを厚さ１４ｃｍに打設
し、ほぼ１時間後にブリージングが引いた後に４．５ｃ
ｍ×１９．５ｃｍの大きさのレンガタイルを敷き並べ、
このレンガタイルの隙間に表２に示した配合２のモルタ
ルにカーボン粉を３％添加したもので、フロー値２１０
ｍｍのものを流し込み、蒸気養生を行った。翌日、脱型
を行うとレンガタイルの隙間に黒灰色の平坦な目地が形
成され、タイルがくっきりと浮かび上がって見えた。レ
ンガタイルと目地との隙間は見られず、材令７日後の付
着強度は２５ｋｇｆ／ｃｍ2 であった。
【００２６】〔実施例４〕１ｍ×１ｍの大きさの型枠に
スランプ５ｃｍのコンクリートを厚さ１４ｃｍに打設
し、ほぼ１時間後にブリージング水がひいた後に厚さが
ほぼ２ｃｍの蛇紋岩片を敷き並べ、この蛇紋岩片の隙間
に市販の床用セルフレベリング材にマイカ粉を１％添加
したもの（フロー値１９０ｍｍ）を流し込み、養生を行
った。翌日、脱型を行うと蛇紋岩片の隙間に光沢のある
平坦な目地が形成されていた。
スランプ５ｃｍのコンクリートを厚さ１４ｃｍに打設
し、ほぼ１時間後にブリージング水がひいた後に厚さが
ほぼ２ｃｍの蛇紋岩片を敷き並べ、この蛇紋岩片の隙間
に市販の床用セルフレベリング材にマイカ粉を１％添加
したもの（フロー値１９０ｍｍ）を流し込み、養生を行
った。翌日、脱型を行うと蛇紋岩片の隙間に光沢のある
平坦な目地が形成されていた。
【００２７】
【表２】
【００２８】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば化
粧材張り付けコンクリート製品の製造方法を型枠にコン
クリートを平打し、ほぼ１時間後ブリージング水がひい
た後この打設したコンクリートの上にセルフレベリング
性を有したフロー値が例えば１５０ｍｍ以上のモルタル
を流しのべ、この上に表面化粧材を敷き並べるか、ある
いは表面化粧材を敷き並べた後にこの隙間にモルタルを
流し込んで養生を行ってから脱型することとしたから、
製品の目地が不陸や段差のない平坦なものとなり、さら
にジャンカやピンホールがなく表面化粧材が強固に付着
した、低コストで生産性の良い表面化粧材張り付けコン
クリート製品が得られる。
粧材張り付けコンクリート製品の製造方法を型枠にコン
クリートを平打し、ほぼ１時間後ブリージング水がひい
た後この打設したコンクリートの上にセルフレベリング
性を有したフロー値が例えば１５０ｍｍ以上のモルタル
を流しのべ、この上に表面化粧材を敷き並べるか、ある
いは表面化粧材を敷き並べた後にこの隙間にモルタルを
流し込んで養生を行ってから脱型することとしたから、
製品の目地が不陸や段差のない平坦なものとなり、さら
にジャンカやピンホールがなく表面化粧材が強固に付着
した、低コストで生産性の良い表面化粧材張り付けコン
クリート製品が得られる。
【００２９】また、モルタルを着色カラー化することに
より、表面化粧材が浮かび上がった感じの高級感のある
製品とすることができる。さらに、化粧材の裏面に介在
部材例を設けることにより、介在部材がモルタルおよび
コンクリートに入り込み固着されるから、表面化粧材と
モルタルおよびコンクリートとの付着をより強固な完全
もできるという効果を奏する。
より、表面化粧材が浮かび上がった感じの高級感のある
製品とすることができる。さらに、化粧材の裏面に介在
部材例を設けることにより、介在部材がモルタルおよび
コンクリートに入り込み固着されるから、表面化粧材と
モルタルおよびコンクリートとの付着をより強固な完全
もできるという効果を奏する。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 ＦＩ Ｅ０４Ｆ 13/08 １０２ Ｅ０４Ｆ 13/08 １０２Ｊ (58)調査した分野(Int.Cl.7，ＤＢ名) B28B 1/00 - 1/54 B28B 11/00 - 19/00 C04B 41/00 - 41/72
Claims (6)
- 【請求項１】 型枠にコンクリートを平打し、ほぼ１時
間後ブリージング水がひいた後この打設したコンクリー
トの上に高流動性を有するモルタルを流し延べ、さらに
この上に化粧材が表面に現れるように敷き並べて養生を
行ってから脱型することを特徴とする化粧材張り付けコ
ンクリート製品の製造方法。 - 【請求項２】 型枠にコンクリートを平打し、ほぼ１時
間後ブリージング水がひいた後、この打設したコンクリ
ートの上に直接に表面化粧材を敷き並べ、この表面化粧
材どうしの隙間に高流動性を有したモルタルを流し込ん
で養生を行ってから脱型することを特徴とする化粧材張
り付けコンクリート製品の製造方法。 - 【請求項３】 請求項１または請求項２における高流動
性を有したモルタルが、セメントに減水剤、増粘剤、消
泡剤、凝結調節剤、骨材などを配合した混練物であり、
内径５０mm，高さ５１mmのパイプをガラス板上におき、
上記混練物を入れた後パイプを引き上げ、円形に広がっ
た混練物の直径で指定されるフロー値が１５０ｍｍ以上
である化粧材張り付けコンクリート製品の製造方法。 - 【請求項４】 上記高流動性を有したモルタルは、着色
材を含有している請求項１、請求項２または請求項３記
載の化粧材張り付けコンクリート製品の製造方法。 - 【請求項５】 上記着色材は、顔料、カーボン粉、有色
鉱物粉、金属粉、着色磁器粉及びガラス粉から選ばれた
１又は複数のものである請求項４記載の化粧材張り付け
コンクリート製品の製造方法。 - 【請求項６】 化粧材の裏面に、モルタルおよびコンク
リート内に入り込み化粧材のモルタルおよびコンクリー
トへの接着性を向上させる介在部材を張りつけた請求項
１、請求項２、請求項３、請求項４または請求項５記載
の化粧材張り付けコンクリート製品の製造方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP12041294A JP3153841B2 (ja) | 1994-06-01 | 1994-06-01 | 化粧材張り付けコンクリート製品の製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP12041294A JP3153841B2 (ja) | 1994-06-01 | 1994-06-01 | 化粧材張り付けコンクリート製品の製造方法 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH07323411A JPH07323411A (ja) | 1995-12-12 |
| JP3153841B2 true JP3153841B2 (ja) | 2001-04-09 |
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ID=14785587
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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| JP12041294A Expired - Fee Related JP3153841B2 (ja) | 1994-06-01 | 1994-06-01 | 化粧材張り付けコンクリート製品の製造方法 |
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| JP (1) | JP3153841B2 (ja) |
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| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
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| CN109467342A (zh) * | 2018-11-23 | 2019-03-15 | 卓匈新材料科技（上海）有限公司 | 一种复杂造型水洗石的制作工艺 |
-
1994
- 1994-06-01 JP JP12041294A patent/JP3153841B2/ja not_active Expired - Fee Related
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| JPH07323411A (ja) | 1995-12-12 |
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