JP2000199332A - 暖房床構造 - Google Patents
暖房床構造Info
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Abstract
る場合ような問題を生じない両面接着テープを用い、床
下地上に配置せられた発熱パネルに対して木質床材を確
実に固定する。 【解決手段】 暖房床構造は、床下地1上に相互に接す
る状態に配置せられた複数の床暖房用発熱パネル2と、
これら発熱パネル2上に相互に接する状態に配置せられ
た複数の木質床材3とよりなり、各発熱パネル2の上面
に金属層4が設けられるとともに、各木質床材3の下面
に金属層5が設けられ、両者の金属層4、5どうしが各
木質床材3の全体において耐熱性両面接着テープ6を介
し、接合されている。
Description
る。
に配置せられた複数の床暖房用発熱パネルと、これら発
熱パネル上に相互に接する状態に配置せられた複数の木
質床材とよりなる暖房床構造は知られている。
熱パネルに対して木質床材を固定するのには、接着剤ま
たは釘類を用いるか、または両者を併用していた。
を用いる場合は、木質床材の施工作業中に塗布した接着
剤により、手、衣服または接着剤を塗布すべき箇所以外
の部分が汚れるおそれがある。また、釘類を用いる場
合、固定場所を間違うと発熱部を損傷し、暖房床として
使えなくなるという問題があるばかりか、釘類を金槌や
電動ドリルで固定するさいに騒音が発生するという問題
もある。
を用いる方法が考えられる。ところが、無垢板や合板を
基材とする木質床材では、その裏面には細かい凹凸があ
るため、この面に接着テープを貼っても凹部には接着テ
ープが密着しないので、凹部に空気層が形成せられ、凸
部だけで接着した状態となる。したがって、接着面積が
見かけの面積よりも小さく、発熱パネルを発熱せしめる
と、凹部の空気層が膨張して接着テープの接着部分に力
が作用し、これを剥離させようとするし、木質床材が乾
燥収縮することによりその縁部が浮き上がるおそれもあ
る。また、中比重繊維板やパーティクルボードを基材と
する木質床材では、その裏面がきれいであっても、微細
な粉体や埃が付着しているので、そこに接着テープを貼
っても接着性がよくない。
場合のような上記問題の生じない両面接着テープを用
い、床下地上に配置せられた発熱パネルに対して木質床
材を確実に固定しうる暖房床構造を提供するにある。
地上に相互に接する状態に配置せられた複数の床暖房用
発熱パネルと、これら発熱パネル上に相互に接する状態
に配置せられた複数の木質床材とよりなる暖房床構造に
おいて、各発熱パネルの上面に金属層が設けられるとと
もに、各木質床材の下面に金属層が設けられ、両者の金
属層どうしが各木質床材の全体のうち少なくとも両縁部
分において耐熱性両面接着テープを介し、接合されてい
ることを特徴とするものである。
トスラブ、合板、パーティクルボードなどの平面下地、
根太組み下地、リフォームにより床暖房を増設する場合
には、既に床仕上げ材が敷設された床面をあげることが
できる。
を吸収するため、発泡体、不織布、インシュレーション
ボード・グラスウール・ロックウールなどの有機質ある
いは無機質材料などよりなる緩衝材を敷設することもあ
る。
は、既に敷設された床仕上げ材の表面からビス等を打ち
込んで床下地材との固定を補強することが望ましい。な
ぜなら、床下地材が経年変化にて乾燥収縮していると床
仕上げ材との間に隙間が生じていることがあり、この上
に床暖房を増設すると、その隙間の上方の暖房床部分を
歩行すると、暖房床構造材が撓み、不快な踏み鳴り音が
発生するからである。
房床を施工することにより、床下地材が乾燥収縮して、
前記隙間が発生する恐れがある。したがって、隙間をな
くしたり、隙間の発生を予防するために、暖房床を増設
する前に、既に敷設された床仕上げ材の表面から、ビス
等を打って床下地材に対する固定を確実にしておくこと
が望ましい。この際、ビス頭は床仕上げ材表面から突出
しないようになされる。
板、中比重繊維板、高比重繊維板、パーティクルボー
ド、オリエンテッドストランドボード、ウエハーボード
などを単独または複数種類の組み合わせてなる木質基材
に温水パイプ、面状発熱体、発熱線などを組み込んだも
のをあげることができる。
鋼、ステンレスなどの箔または薄板のいずれかを発熱パ
ネルの上面に接合することにより得られるが、なかでも
アルミニウム箔を用いるのが好ましい。
相じゃくり接合、相じゃくり実はぎ接合、やとい実接合
などを行ないうる加工を施しておくことが好ましい。こ
のような接合をすれば、発熱パネルどうしの間に段差が
生じない。
剤を塗布して、隣接する発熱パネルどうしを接合すれ
ば、床下地上に設置せられた複数の発熱パネルが一体化
するので、乾燥収縮により発熱パネルどうし間に隙間が
生じない。発熱パネル自体に若干の反りがある場合に
は、これを矯正するために、また、床暖房時の熱の影響
により反りなどの変形が発生するのを抑制するために、
発熱部を損傷することのない箇所に釘、スクリューネイ
ル、ビスなどの釘類を打ち込むことによって、床下地に
固定するのが好ましい。
は、床暖房用発熱パネルの基材と同様のものが使用され
る。
る。その具体例としては、木質単板、柄模様印刷シート
の貼着、柄模様の直接印刷、塗装、またはこれらを複数
組み合わせたものをあげることができる。
たは軟質シートを接合するか、これら2種類のものを前
者を上に、後者を下にして接合してもよい。この軟質シ
ートは、カッターナイフで容易に切断できかつ木材より
も比重の高い軟質シートであればよく、その具体的材料
および比重は、後述の発熱パネルに使用される軟質シー
トと同様のものであり、その厚さは0.5〜3.0mm
の範囲のものが使用されるが、0.7〜2.0mmのも
のが好ましい。
パネルの金属層と同様である。その厚さは、カッターナ
イフで切断できる程度であればよく、7〜200μmの
範囲で使用されるが、15〜100μmのものが好まし
い。7μm未満では、薄くて弱いため、取り扱いにく
く、木質床材下面と接合するさいに破損するおそれがあ
り、200μmを超えると、ナイフで切断しにくくな
る。
できる厚さであればよく、その厚さは2〜5mmである
が、2〜4mmが好ましい。2mm未満であると、この
縁部に相じゃくり加工や実加工などを施した場合、その
部分の強度が弱く、欠けやすいものとなり、5mmを超
えるとナイフ切断が行いにくくなる。また、この厚さで
あると剛性が小さく、収縮応力も小さいので、床暖房時
の発熱による乾燥収縮が生じても木質床材の縁部の浮上
がりが両面接着テープの接着により防止されるし、薄い
ので床暖房時の温度上昇が早くなり、熱効率がよくな
る。
め、木質基材の下面に長辺または短辺方向と略平行また
はその両方向と略平行の複数の溝を形成してもよい。こ
の場合、下面の金属層とともに溝付けがなされてもよい
し、金属シートには溝付けしないようにしてもよい。
床材どうし間に隙間が生じるが、隣接木質床材の端面に
上記発熱パネルと同様の接続用加工を施しておくと、発
熱パネル面が外から見えることがないので望ましい。
塗布・含浸・付着されているものであり、木質床材の下
面全体が発熱パネルに接着されるようにしてもよいが、
床暖房時の乾燥収縮によって縁部が浮上がるのを防止す
るためには、少なくとも木質床材の両縁部分が発熱パネ
ルに接着されるように配置すべきである。さらに、木質
床材の両縁部だけが両面接着テープで接着されている場
合、床暖房不使用時、木質床材が吸湿により伸びると、
接着されていない木質床材の幅の中間部が伸びの影響に
より浮上がるおそれがあるので、両縁部の中間部も両縁
部の両面接着テープと略平行に配した両面接着テープで
接着するのがよい。以上のためには、施工前、両面接着
テープを予め木質床材の下面に剥離紙付きの状態で貼付
けしておくのが有利である。なお、両面接着テープの貼
付率は、木質床材の20%以上、好ましくは25%以
上、より好ましくは33%以上である。両面接着テープ
は、木質床材側でなく、施工時に発熱パネルの所要箇所
に貼付けてもよいし、予め両面接着テープが所定箇所に
貼付けられている発熱パネルを使用してもよい。
40mmのものが用いられ、なかでも0.20〜0.3
5mmが好ましい。0.15mm未満では、粘着剤の量
が少なくて接着性がよくないため、発熱時木質床材の縁
部が浮上がるおそれがあり、0.40mmを超えると、
両面接着テープの基布が厚くて伸びやすくなるので、発
熱時木質床材の縁部が浮上がるおそれがある。
るのものであるから、耐熱性が必要である。すなわち、
高温になっても接着力が低下しない接着テープ、むしろ
熱が作用すると、加熱前よりも接着力が高くなるテープ
が望ましい。そして、後述の引剥がし接着力試験におい
て、高温(80℃)試験の接着力が、常温(20℃)試
験の接着力と同等ないしは前者が後者よりも強いことが
より望ましいが、ともに10kgf以上を必要とする。
10kgf未満であると、床暖房時に木質床材の縁部か
ら剥がれて浮上がるおそれがある。なお、以下の方法で
評価してもよい。
ミニウム箔をプレスで接着したものを供試体とし、以下
のJISに基づきアルミニウム箔と両面接着テープとの
接着性を温度20℃と60℃で評価する。ただし、合板
自体の接着および合板のアルミニウム箔との接着は、J
AS煮沸繰り返し試験に合格したものである。
強さ試験方法」に準じた方法 所定寸法の上記供試体2枚の間に両面接着テープを入れ
て貼り合わせてから、5kgロールを約300mm/分
の速度で一往復させて圧着し、所定のアルミニウムブロ
ックに接着して測定片を作成した。ついで、温度20℃
と60℃の各温度で24時間養生し、その直後にはく離
強さ試験を行い、温度60℃での試験のはく離強さが、
常温(20℃)試験のはく離強さと同等ないしは前者が
後者よりも強いことが望ましいが、ともに1.6kgf
/cm2 以上、好ましくは1.8kgf/cm2 以上
であること。
シート試験方法の参考欄記載の「せん断粘着力試験」に
準じた方法 測定片の形状となるように上記供試体2枚の間に両面テ
ープを入れて貼り合わせてから、上記イと同様にして圧
着して測定片を作成した。ついで、上記イと同様にして
から、せん断粘着力試験を行い、60℃での試験で最大
荷重から算出したせん断粘着力と常温(20℃)での試
験で最大荷重から算出した剪断粘着力との関係が、上記
イと同様であり、ともに3.4kgf/cm2以上、好
ましくは3.8kgf/cm2以上(ただし、引張速度
2.0mm/分)であること。
構造において、発熱パネルの下面に、発熱パネルに置敷
き可能な重量を付与しうる比重を有する軟質シート層が
設けられていることを特徴とするものである。
樹脂、合成ゴム系樹脂、ポリエチレン樹脂、アスファル
ト、ゴムアスファルトなどに鉛粉末、鉄粉末、銅粉末な
どの金属粉末や金属酸化物粉末、製鉄過程でできる風砕
スラグ、硫酸バリウム、炭酸カルシウムなどの無機粉末
などを適宜混入して高比重としたものであり、その比重
は1.5以上が望ましく、通常は2.0〜4.0の比重
のものが使用される。また、その厚さは0.8〜8.0
mmの範囲のものが使用されるが、1.0〜5.0mm
のものが好ましい。なお、接着性をよくするため、この
シートの片面ないし両面に不織布、ネット状物を配して
おいてもよい。
の暖房床構造において、複数の床暖房用発熱パネルのう
ち、暖房不要箇所に位置する発熱パネルが、これとほぼ
同じ厚さでかつ上面に金属層が設けられた非発熱パネル
に代えられていることを特徴とするものである。
ず、壁面近辺や床暖房部の周辺部の箇所には床暖房をし
ないことがあり、この箇所が暖房不要箇所となる。
熱パネルと同様の木材、硬質発泡体またはこれら2種類
の組合わせが使用せられる。木質基材の場合、その下面
に木質床材と同様の溝加工を施してもよい。また、基材
が硬質発泡体の場合、その上面に木質単板を接合しても
よいし、また同下面に木質単板を接合してもよい。更に
は、両面のバランスを図って反りを防止するためには、
木質単板を硬質発泡体(基材)の両面に接合することが
好ましい。
合、カッターナイフで切断できるように、木材の厚さは
1〜5mmが好ましい。この薄い木材が中質繊維板(M
DF)、高比重繊維板(HDF)等の繊維板であれば、
これらには方向性がないので、カッターナイフでの切断
が容易であるし、また、木質単板とは異なりそれ自体が
板材であるので、保形性がよいばかりか裏面に硬質発泡
体を接着しても反りが生じにくく、反り防止のために硬
質発泡体の他面に裏打ち材を貼着しなくてもよい。
のものが入手可能であるが、これよりも薄いものを採用
する場合には、入手可能な繊維板を分割刃物により薄く
分割し、複数の分割繊維板として用いればよい。たとえ
ば、厚さ2.7mmの繊維板の場合、1.35mm厚さ
のもの2枚に分割される。その分割面には若干の凹凸が
あるので、この面を硬質発泡体との接着面とし、他方の
面は分割前の繊維板の平滑な外面であるので、この面を
箔または薄板からなる金属層との接着面にすればよい。
なお、上記繊維板の分割面に生じている若干の凹凸は必
要に応じて研削・研磨が施される。繊維板は合板、木材
単板よりも吸水が速いため、硬質発泡体、箔などと接着
する際、水性接着剤を用いても容易に接着可能である。
硬質発泡体、薄い繊維板および金属層よりなる非発熱パ
ネル中、薄い繊維板は、それ自体板材であるので剛性が
あり、非発熱パネルに局部的に荷重が加わってもその荷
重が分散し、耐圧縮性がよい。具体的には、発熱パネル
および非発熱パネル施工後、その上に木質床材を施工す
る際、非発熱パネルの上に乗ったり、ひざをついたりし
て作業を行っても、局部的荷重の作用する部分がくぼみ
にくい。
ネルと同様のものが使用される。金属層は非発熱パネル
の基材上面に予め一体化していてもよいし、施工時に配
設してもよいが、施工上は前者が望ましい。金属層を基
材に予め一体化する場合、金属層を基材の両面に接合し
ておけばどちらの面を上面としてもよい。なお、基材で
ある硬質発泡体の両面に木質単板を接合した場合、さら
にその両面に金属層を設けると、吸放湿のバランスがと
れる。
れるが、施工時非発熱パネル上にひざをついて作業を行
うので、非発熱パネルに作用する局部荷重を分散してく
ぼみにくくするためには、基材である硬質発泡体の上面
に接合される木質単板の厚さを0.4mm以上、より好
ましくは0.6mm以上であるが、カッターナイフで切
断可能とするためには5mm以下がよい。
ともに、発熱パネルと同様の接合用加工を施しておくこ
とが望ましい。
構造において、非発熱パネルの基材が硬質発泡体である
ことを特徴とするものである。
0kg/m3 以上のスチレン樹脂をあげることができ
る。好ましい密度は、55.0〜275.0kg/m3
である。
構造において、非発熱パネルの下面に、非発熱パネルに
置敷き可能な重量を付与しうる比重を有する軟質シート
層が設けられていることを特徴とするものである。
求項2の発明に関連して述べたものと同様のものが使用
される。
(および)非発熱パネルの上面に施工するさいは、隣接
する木質床材どうしの合わせ目は、発熱パネルまたは
(および)非発熱パネルどうしの合わせ目と重ならない
ようにすることが好ましい。
を参照して説明する。
床構造を図1により示すものである。
相互に接する状態に配置せられた複数の床暖房用発熱パ
ネル(2) と、これら発熱パネル(2) 上に相互に接する状
態に配置せられた複数の木質床材(3) とよりなり、各発
熱パネル(2) の上面に金属層(4) が設けられるととも
に、各木質床材(3) の下面に金属層(5) が設けられ、両
者の金属層(4)(5)どうしが各木質床材(3) の全体におい
て耐熱性両面接着テープ(6) を介し、接合されているも
のである。
て、その下面に、木質基材(7) の反りを矯正しうる比重
を有する軟質シート層(8) が設けられている。
から所定の溝(9) が形成せられて温水パイプ(10)が収め
られ、軟質シート層(8) により下側から塞がれている。
木質床材(3) の基材(11)は木材であり、木質基材(11)の
上面には化粧単板(12)が、同下面には裏打ち木質単板(1
3)がそれぞれ接合されている。発熱パネル(2) の上面の
金属層(4) および木質床材(3) の下面の金属層(5) は、
ともにアルミニウム箔であり、前者は発熱パネル(2) の
木質基材(7) に、後者は木質床材(3) の裏打ち木質単板
(13)にそれぞれ接合されている。軟質シート(8) として
は、ゴムアスファルトに鉄粉末を混入したものが用いら
れており、発熱パネル(2) に置敷き可能な重量を付与し
うる比重を有するものであり、この比重は木質基材(7)
の反りがある場合、これをも矯正しうるものである。隣
接する発熱パネル(2) の端面どうは本実接合(15)され、
隣接する木質床材(3) どうしは相じゃくり接合(14)され
ている。
(3) の全体下面に貼付けられている状態が示されている
が、図2および図3に示すように、木質床材(3) の両縁
部および幅の中央に、長さ方向にのびる所定幅の両面接
着テープ(16)を貼付けてもよい。
シート(8) に代え、紙、不織布、ポリエチレンのような
熱可塑性樹脂シートの片面若しくは両面に紙、不織布な
どを接合した複層シート、紙の片面にポリエチレン等の
熱可塑性合成樹脂をコーティングした樹脂被覆紙または
木質単板とする場合があり、この場合には、床下地にビ
スなどの釘類で固定される。熱可塑性樹脂シートの片面
に紙、不織布等を接合した複層シートや樹脂被覆紙で
は、紙、不織布が接着性のよいため、紙、不織布の面を
木質基材との接着側とすることが望ましい。また、既に
敷設されている床仕上げ材の美観を保護するためにその
表面にワックスが塗られている場合、その上に暖房床を
増設する際合成樹脂面を下にした複層シート、不織布、
木質単板などの紙以外のものを使用するのが望ましい。
暖房床構造を図4により示すものである。
(1) 上に相互に接する状態に配置せられた複数の床暖房
用発熱パネル(2) と、暖房不要箇所に発熱パネル(2) と
接する状態に配置された複数の非発熱パネル(17)と、こ
れら発熱パネル(2) および非発熱パネル(17)上に相互に
接する状態に配置せられた複数の木質床材(3) とよりな
り、各発熱パネル(2) および各非発熱パネル(17)の上面
に金属層(4)(18) が設けられるとともに、各木質床材
(3) の下面に金属層(5) が設けられ、前二者の金属層
(4)(18) と後者の金属層(5) どうしが各木質床材(3) の
全体において耐熱性両面接着テープ(6) を介し、接合さ
れているものである。
樹脂よりなる硬質発泡体であり、その上面に木質単板(2
0)が接合され、さらにその上に金属層(18)となるアルミ
ニウム箔が接合されている。
置敷き可能な重量を付与しうる比重を有する軟質シート
層(21)が設けられており、これは発熱パネル(2) の下面
の軟質シート層(8) と同様のものである。
は、実施の形態1と同じ部材である。
(21)に代え、紙、不織布、ポリエチレンのような熱可塑
性樹脂シートの片面若しくは両面に紙、不織布などを接
合した複層シート、紙の片面にポリエチレン等の熱可塑
性合成樹脂を被覆した樹脂被覆紙または木質単板とする
場合があり、この場合には、接着剤や両面接着テープで
床下地に固定される。ただし、既に敷設されている床仕
上げ材の美観を保護するためにその表面にワックスが塗
られている場合は、ワックスが接着剤や両面接着テープ
の接着作用を阻害するため、非発熱パネルはビス等で床
下地に固定される。
ォームの際の房床構造を図5により示すものである。
上げ材よりなる床下地(22)上に相互に接する状態に配置
せられた複数の床暖房用発熱パネル(23)と、暖房不要箇
所に発熱パネル(23)と接する状態に配置された複数の非
発熱パネル(24)と、これら発熱パネル(23)および非発熱
パネル(24)上に相互に接する状態に配置せられた複数の
木質床材(25)とよりなり、各発熱パネル(23)および各非
発熱パネル(24)の上面に金属層(4)(18) が設けられると
ともに、各木質床材(25)の下面に金属層(26)が設けら
れ、前二者の金属層(4)(18) と後者の金属層(26)どうし
が各木質床材(25)の全体において耐熱性両面接着テープ
(6) (27)を介し、接合されているものである。
維方向が木質床材(25)の長さ方向と略平行な3プライ合
板であり、木質基材(25)の上面には化粧単板(29)が、同
下面には裏打ち木質単板(30)がそれぞれ接合されてい
る。なお、化粧単板(29)の繊維方向と裏打ち木質単板(3
0)の繊維方向はともに木質床材(25)の長さ方向とほぼ同
じ方向である。
材との固定を補強するため、床仕上げ材の表面からコー
ススレッドビスをねじ込んでいる(図示略)。
樹脂よりなる硬質発泡体であり、その上面に繊維板(39)
が接合されている。
リエチレンコーティングクラフト紙(41)が紙側を上面に
して接着されている。そして、各床暖房用発熱パネル(2
3)および各非発熱パネル(24)は、既設床仕上げ材である
床下地(22)にコーススレッドビス(31)により固定されて
いる。
(25)の全体下面に貼付けられている状態が示されている
が、図6に示すように、木質床材(25)の両縁部および幅
の中央に、長さ方向にのびる所定幅の両面接着テープ(3
2)を貼付けてもよい。この場合、両面接着テープ(32)の
接着性をよくし、床暖房中における木質床材(25)の縁部
の浮き上がりを防止するため、両面接着テープ(32)の存
在する部分を避け、金属層から木質床材(25)の基材(28)
の下部に至る6つの縦溝(33)が設けられる。また、木質
床材(25)の表面の幅中央に横断面V状の縦溝(36)が、同
両縁に隣り合う木質床材同士で縦溝(36)と同形状の縦溝
が得られるように面取り部(37)が設けられている。
は、実施の形態1と同じ部材である。
m、同金属層(4) の厚さは0.08mm、同軟質シート
層(8) の厚さは0.8mm、その比重は3.0、木質床
材(3) の基材(11)の厚さは2.5mm、同化粧単板の厚
さは0.3mm、同裏打ち単板(13)の厚さは0.3m
m、同金属層(5) の厚さは0.05mmである。
幅は150mm、両面接着テープ(16)の幅は20mm、
両面接着テープ(16)どうしの間隔は45mmである。
9)の厚さは8.2mm、その密度は55.0kg/
m3、単板(20)の厚さは0.8mm、同金属層(18)の厚
さは0.08mm、同軟質シート層(21)の厚さは0.8
mm、その比重は3.0である。
mm、同化粧単板(29)の厚さは0.3mm、同裏打ち単
板(30)の厚さは0.25mm、同金属層(26)の厚さは
0.05mm、木質床材(25)の幅は145mm、同長さ
は909mm、両面接着テープ(16)の幅は15mm、両
面接着テープ(32)における木質床材(25)の縁からの間隔
は0.5mmであり、両面接着テープ(32)の貼着率は、
木質床材(25)の31.1%である。
の接着性を比較例とともに示す。
プの試験片を20℃の環境および80℃の環境でそれぞ
れ養生し、その直後に引剥がし接着力試験を行い、接着
力を測定した結果は、表1のとおりである。
である。すなわち、厚さ9.0mm、長さ100mm、
幅100mmの5プライ合板の上面全体に厚さ50μm
のアルミニウム箔を接合した板(A)と、厚さ9.0m
m、長さ150mm、幅25mmの5プライ合板の下面
全体に厚さ50μmのアルミニウム箔を接合した板
(B)とを被着体とし、両板(A)(B)のアルミニウ
ム箔面をイソプロピルアルコールを含んだ布で拭いた
後、長さ50mm、幅25mmの両面接着テープを板
(B)の長さの中央に位置するように、また板(B)の
両端部が同じ長さだけ板(A)の外に突き出しかつ板
(B)の幅が板(A)の幅の真中にくるように配置し、
両面接着テープを介して両板(A)(B)を重ね、つい
で、8kgのローラーを上から往復させて圧着し、試験
片を作成した。その後、所定の養生を行ない、その養生
直後に試験片のうち板(A)を試験機に固定し、板
(B)の一端部にワイヤを掛けてこれを引張り速度3.
0mm/分で引張り、その時の最大強さを測定したもの
である。
「せん断粘着力試験」の結果は、表2および表3のとお
りである。
および比較例の両面接着テープを図2および図3に示す
状態に貼付けた後、図1の発熱パネル上に固定し、つい
で床暖房時と同様に温水パイプに80℃の温水を連続通
湯し、木質床材の両縁部の浮上がり状態を観察した結果
を表4に示す。
例の両面テープを貼付けた後、図5の発熱パネル上に固
定して、上記と同様に連続通湯しても、表4と同じ結果
であった。
各発熱パネルの上面に金属層が設けられるとともに、各
木質床材の下面に金属層が設けられ、両者の金属層どう
しが各木質床材の全体のうち少なくとも両縁部分におい
て耐熱性両面接着テープを介し、接合されているので、
床下地上に配置せられた発熱パネルに対して木質床材を
確実に固定しうるし、両者の金属層は均熱効果を有する
ので、床暖房にも優れている。また、木質床材の両縁部
分が浮上がるおそれもない。
熱パネルの下面に、発熱パネルに置敷き可能な重量を付
与しうる比重を有する軟質シート層が設けられているの
で、下地に不陸があってもそれを吸収しかつ横ずれしに
くく、床下地上への施工を容易かつ能率的に行ないうる
ばかりか、発熱パネルの基材が木材であってこれに反り
があっても、この反りが自然に矯正される利点もある。
数の床暖房用発熱パネルのうち、暖房不要箇所に位置す
る発熱パネルが、これとほぼ同じ厚さでかつ上面に金属
層が設けられた非発熱パネルに代えられているので、床
全体として違和感はないし、非発熱パネルにも金属層が
あるため、床下地上に配置せられた発熱パネルおよび非
発熱パネルに対して木質床材を確実に固定しうる。
発熱パネルの基材が硬質発泡体であるから、上面の金属
層がアルミニウム箔のように薄いものであり、下面に軟
質シート層が設けられた場合、これがカッターナイフで
切れるような薄さであれば、簡単に非発熱パネルを切断
することができる。非発熱パネルの設置箇所は壁面付近
が多いので、所定形状に切断しなければならないことが
あるが、前記のような切断が可能であれば、切断作業に
手間がかからず、しかも騒音や鋸屑が発生するという問
題がなくなる。特に、騒音、鋸屑は既設床仕上がり面に
床暖房を増設する、いわゆるリフォームでは嫌われる
が、この問題がなくなる。
発熱パネルの下面に、非発熱パネルに置敷き可能な重量
を付与しうる比重を有する軟質シート層が設けられてい
るので、床下地上への施工を容易かつ能率的に行ないう
る。
る。
にのびる所定幅の両面接着テープを予め貼付けた状態の
1例を示す部分底面図である。
である。
る。
る。
にのびる所定幅の両面接着テープを予め貼付けた状態の
他の例を示す部分底面図である。
Claims (5)
- 【請求項1】 床下地上に相互に接する状態に配置せら
れた複数の床暖房用発熱パネルと、これら発熱パネル上
に相互に接する状態に配置せられた複数の木質床材とよ
りなる暖房床構造において、各発熱パネルの上面に金属
層が設けられるとともに、各木質床材の下面に金属層が
設けられ、両者の金属層どうしが各木質床材の全体のう
ち少なくとも両縁部分において耐熱性両面接着テープを
介し、接合されていることを特徴とする暖房床構造。 - 【請求項2】 発熱パネルの下面に、発熱パネルに置敷
き可能な重量を付与しうる比重を有する軟質シート層が
設けられていることを特徴とする請求項1記載の暖房床
構造。 - 【請求項3】 複数の床暖房用発熱パネルのうち、暖房
不要箇所に位置する発熱パネルが、これとほぼ同じ厚さ
でかつ上面に金属層が設けられた非発熱パネルに代えら
れていることを特徴とする請求項1または2記載の暖房
床構造。 - 【請求項4】 非発熱パネルの基材が硬質発泡体である
ことを特徴とする請求項3記載の暖房床構造。 - 【請求項5】 非発熱パネルの下面に、非発熱パネルに
置敷き可能な重量を付与しうる比重を有する軟質シート
層が設けられていることを特徴とする請求項3記載の暖
房床構造。
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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1999
- 1999-11-02 JP JP31301199A patent/JP4314419B2/ja not_active Expired - Lifetime
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