JP2006131560A - 保湿化粧料 - Google Patents

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Takeshi Okamura
剛 岡村
Takashi Iida
隆 飯田
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Abstract

【課題】
保湿効果の持続性の高い化粧料を提供する。
【解決手段】
苦汁を0.01〜5質量%と日本酒を0.1〜95質量%含有させることにより、肌の水分量を高める保湿効果の持続性の高い化粧料が得られた。剤型としては、ローション、乳液、クリーム、パック化粧料への適用が好適である。苦汁としては、西オーストラリア・デボラ湖由来の苦汁を用いるのが好適であった。その組成は苦汁100g中にマグネシウム7.0〜8.0g、ナトリウム0.2〜0.8g、カリウム0.1〜0.8gであった。

Description

本発明は、肌の水分量を高める保湿化粧料に関する。
化粧料に於いて、皮膚での水分量の維持を持続させることは重要な課題であり、そのため皮膚水分量を維持するための保湿剤に関する研究が種々行われており、ヒアルロン酸ナトリウムやグリセリンなどが見出されているが、これらの保湿剤においては、一過的に皮膚の水分量を高める作用には優れるものの、その持続性には未だ課題が残っている。そのため、保湿作用の持続性に優れる化粧料の開発が望まれている。苦汁は、一般的に、海水より水分を留去することにより析出してくる食塩を除去した、残りの成分であり、その組成に関しては、製造法によって多少の変動はあるが、100g中に塩化マグネシウム15〜19g、硫酸マグネシウム6〜9g、塩化カリウム2〜4g、塩化ナトリウム2〜6gを含むミネラル分に富んだ水溶液である(化学大辞典より)。これは、元素組成に換算すると、おおよそ、マグネシウム5.0〜6.7g、ナトリウム0.8〜2.4g、カリウム1.0〜2.1gに相当する。苦汁は、これらのミネラル分に富んでおり、現代人の食生活上不足しがちなミネラル分を補うために適度に摂取することは健康に良いとも言われている。さらに、苦汁はトランスグルタミナーゼの生合成・活性促進作用を有し、皮膚に適用した場合に、肌荒れ改善効果があるという報告(例えば、特許文献1を参照)もある。また、一般的に、塩類は乳化系を不安定化する傾向があるため、苦汁を化粧料に安定に配合することを目的とした報告もある(例えば、特許文献1,特許文献2を参照)。しかし、苦汁100g中にマグネシウム7.0〜8.0g、ナトリウム0.2〜0.8g、カリウム0.1〜0.8g、カルシウム0.001〜0.1gを含有するような苦汁成分を配合した化粧料に関しては知られていない。かかる組成の苦汁が、苦汁の中でもとりわけ保湿作用の持続性に優れることも全く知られていない。一方、日本酒は、清酒とも言われ、清酒の定義については、酒税法第3条第3号で、イ)米、米麹及び水を原料として発酵させてこしたもの。ロ)米、水及び清酒粕、米麹その他政令で定める物品を原料として、発酵させてこしたもの。ただし、その原料中当該政令で定める物品の重量の合計が米(こうじ米を含む)の重量を超えないものに限る。ハ)清酒に清酒かすを加えてこしたもの。と規定されている。すなわち、米のデンプンを麹菌により糖化分解し、さらに酵母によりアルコール発酵させたものをこしたもので、その後の蒸留処理などは行っておらず、デンプンの分解・発酵過程に伴う各種糖類、有機酸、アミノ酸などを含有している。一般的に、日本酒は、玄米を40%〜70%程度に精米していき、残った芯の部分を糖化・発酵させて得たものである。また、コメの精米時の赤糠部分を除去しさらに精米を進めた白糠部分をアルコール発酵させたものを配合した化粧料が知られている(例えば、特許文献4を参照)が、これは、玄米の精米課程において、最初に得られる赤糠部分を捨て、さらに精米を続け、精白度50%〜92%の白糠部分を発酵させたものを化粧品に配合するというものであり、精米時の芯の部分を使用している一般的な日本酒とは異なるものである。さらに、米の発酵物に活性酸素消去能がありこれを配合した化粧料(例えば特許文献5を参照)や純米醸造酒を配合した皮膚洗浄剤に関しても知られている(例えば特許文献6を参照)。しかし、苦汁と日本酒を含有する化粧料、さらに言えば、苦汁0.01〜5質量%と日本酒0.1〜95質量%を含有する化粧料、もっと言えば、苦汁100g中にマグネシウム7.0〜8.0g、ナトリウム0.2〜0.8g、カリウム0.1〜0.8g、カルシウム0.001〜0.1gを含有するような苦汁0.01〜5質量%と日本酒0.1〜95質量%を含有する化粧料に関しては知られていない。このような組成の苦汁と日本酒を含有する化粧料が、保湿効果の持続性に優れる作用を有することも全く知られていない。
特開2004−51596号公報 特開平11−35447号公報 特開2001−39826号公報 特公平7−55887号公報 特開平07−41426号公報 特開平09−40547号公報
本発明は、苦汁、さらには日本酒を配合することにより、保湿効果の持続性の高い化粧料を提供することを課題とする。
本発明者らは鋭意研究した結果、化粧料に苦汁、さらには日本酒を配合することにより、保湿効果の持続性が高まることを見出し、本発明を完成させた。すなわち本発明の化粧料は、以下に示すとおりである。
(1) 苦汁と日本酒を含有することを特徴とする化粧料。
(2) 苦汁の含有量が0.01〜5質量%であることを特徴とする(1)に記載の化粧料。
(3) 日本酒の含有量が0.1〜95質量%であることを特徴とする(1)乃至(2)に記載の化粧料。
(4) 苦汁を特徴づける成分組成が、苦汁100g中にマグネシウム7.0〜8.0g、ナトリウム0.2〜0.8g、カリウム0.1〜0.8g、カルシウム0.001〜0.1gであることを特徴とする(1)〜(3)の何れか1項に記載の化粧料。
(5) 苦汁が、西オーストラリア・デボラ湖の塩水から食塩を除去した、液性成分を濃縮したものであることを特徴とする、(1)〜(4)の何れか1項に記載の化粧料。
本発明によれば、保湿効果の持続性の高い化粧料を提供することができる。
(1)本発明の必須成分である苦汁
本発明に必須の成分である苦汁は、一般的に、海水より水分を留去することにより析出してくる食塩を除去した、残りの成分である。化学大辞典によれば、「その組成に関しては、製造法によって多少の変動はあるが、100g中に塩化マグネシウム15〜19g、硫酸マグネシウム、6〜9g、塩化カリウム2〜4g、塩化ナトリウム2〜6gを含む」ミネラル分に富んだものである。この様な苦汁を製造するための、海水より食塩を除く工程は、天日、熱によって水分を蒸散させて海水を濃縮していく方法や逆浸透膜などを利用した選択的脱塩工程でも可能であるが、本発明に使用する苦汁は、この様な製造法によって制限を受けない。また、苦汁は、海水より食塩を除去したものであり、そのような濃縮液のままでも使用可能であり、さらに水分を除去して固体としたものでも使用可能である。苦汁は、その原海水を採取する地域や採取した深さ、季節、さらには製法、濃縮度合いによっても組成が若干変動するが、この様な変動によっても本発明は影響を受けない。本発明の化粧料においては、この様な苦汁を0.01〜5質量%含有していることが好ましく、更に言えば、0.02〜2質量%含有していることが、より好ましい。この濃度以下では、苦汁を配合する効果が充分に発揮できず、これを超えて配合しても効果が頭打ちとなり、さらに製剤的に不安定となってしまうからである。苦汁は、その生産地、原料となる海水などの含塩水の種類により、その構成塩成分が少しずつ異なるが、本発明に使用する、苦汁としては、市販の苦汁をそのまま使用することも可能であるが、苦汁を特徴づける成分組成が、苦汁100g中にマグネシウム7.0〜8.0g、ナトリウム0.2〜0.8g、カリウム0.1〜0.8g、カルシウム0.001〜0.1gであるようなものが、特に好ましい。これは、このような組成のものが、保湿効果の持続性により優れているからである。このような組成の苦汁としては、西オーストラリア・デボラ湖の塩水から食塩を除去した、苦汁もしくは苦汁を濃縮したものが特に好ましい。このようなものとしては、(株)メイティア製のネイチャーミネラルWA−L、ネイチャーミネラルWA−Pが例示できる。ネイチャーミネラルWA−Lは、マグネシウムを7.5質量%以上、塩化ナトリウム0.6%以下であり、塩化マグネシウム換算で約30%の苦汁成分を含有している。
(2)本発明の必須成分である日本酒
本発明の必須成分である日本酒は、酒税法上、清酒とも言われ、酒税法上の清酒に合致するものであれば、使用可能である。清酒とは、酒税法第3条第3号で、「イ)米、米麹及び水を原料として発酵させてこしたもの。ロ)米、水及び清酒粕、米麹その他政令で定める物品を原料として、発酵させてこしたもの。ただし、その原料中当該政令で定める物品の重量の合計が米(こうじ米を含む)の重量を超えないものに限る。ハ)清酒に清酒かすを加えてこしたもの。」と規定されている。一般的には、米を精米したものを蒸し、米麹を入れて糖化し、さらに酵母によってアルコール発酵させ、発酵後、固形物を濾過した非蒸留酒であり、各種糖類、有機酸、アミノ酸類が含まれている。また、使用する米の精米歩合いや醸造用アルコールの添加の有無などによって、吟醸酒、大吟醸酒、純米酒、純米吟醸酒、純米大吟醸酒、本醸造酒、普通種などと表示されているが、本発明に使用する日本酒は、これらの表示には影響されることはなく、何れでも使用できるが、醸造用アルコールを添加していない純米酒、純米吟醸酒、純米大吟醸酒が特に好ましい。これは、アミノ酸、有機酸などが多く含まれているからである。これらの日本酒は、一般的な日本酒製造メーカーより購入可能である。また、日本酒は化粧品における全成分表示名称においては、コメ発酵液に該当することから、このようなコメ発酵液も、製法上本発明の日本酒に合致していれば本発明の日本酒に含まれる。本発明の化粧料は、このような日本酒を0.1〜95質量%、好ましくは0.5〜10質量%、さらに好ましくは1〜5質量%含有することを特徴とする。この量より少なくなると効果が十分に発揮できなくなり、この量を超えて配合しても効果が頭打ちとなるからである。
(3)本発明の化粧料
本発明の化粧料は、前記必須成分である苦汁と日本酒を含有することにより、保湿効果の持続性に優れた効果を有する。この様な効果は、一般的な化粧料の剤型において発揮されるが、特にスキンケア化粧料であるローション、乳液、クリーム、パックに、これらの成分を含有させることによってその効果が好適に引き出される。これは、これらの剤型が皮膚上に数時間以上滞留していることを前提に作成されているからである。また、パックに関しては、その製剤の皮膚上での滞留時間は短いが、その剤型の特徴である閉塞効果により、皮膚への浸透性が促進されることから、好適な剤型の1つと言える。
さらに、本発明の化粧料においては、前記必須成分である苦汁成分と日本酒以外に、化粧品で通常使用されている任意成分を本発明の効果を損なわない範囲において、含有することができる。この様な任意成分としては、例えば、マカデミアナッツ油、アボガド油、トウモロコシ油、オリーブ油、ナタネ油、ゴマ油、ヒマシ油、サフラワー油、綿実油、ホホバ油、ヤシ油、パーム油、液状ラノリン、硬化ヤシ油、硬化油、モクロウ、硬化ヒマシ油、ミツロウ、キャンデリラロウ、カルナウバロウ、イボタロウ、ラノリン、還元ラノリン、硬質ラノリン、ホホバロウ等のオイル、ワックス類、流動パラフィン、スクワラン、プリスタン、オゾケライト、パラフィン、セレシン、ワセリン、マイクロクリスタリンワックス等の炭化水素類、オレイン酸、イソステアリン酸、ラウリン酸、ミリスチン酸、パルミチン酸、ステアリン酸、ベヘン酸、ウンデシレン酸等の高級脂肪酸類、セチルアルコール、ステアリルアルコール、イソステアリルアルコール、ベヘニルアルコール、オクチルドデカノール、ミリスチルアルコール、セトステアリルアルコール等の高級アルコール等、イソオクタン酸セチル、ミリスチン酸イソプロピル、イソステアリン酸ヘキシルデシル、アジピン酸ジイソプロピル、セバチン酸ジ−2−エチルヘキシル、乳酸セチル、リンゴ酸ジイソステアリル、ジ−2−エチルヘキサン酸エチレングリコール、ジカプリン酸ネオペンチルグリコール、ジ−2−ヘプチルウンデカン酸グリセリン、トリ−2−エチルヘキサン酸グリセリン、トリ−2−エチルヘキサン酸トリメチロールプロパン、トリイソステアリン酸トリメチロールプロパン、テトラ−2−エチルヘキサン酸ペンタンエリトリット等の合成エステル油類、ジメチルポリシロキサン、メチルフェニルポリシロキサン、ジフェニルポリシロキサン等の鎖状ポリシロキサン、オクタメチルシクロテトラシロキサン、デカメチルシクロペンタシロキサン、ドデカメチルシクロヘキサンシロキサン等の環状ポリシロキサン、アミノ変性ポリシロキサン、ポリエーテル変性ポリシロキサン、アルキル変性ポリシロキサン、フッ素変性ポリシロキサン等の変性ポリシロキサン等のシリコーン油等の油剤類、脂肪酸セッケン(ラウリン酸ナトリウム、パルミチン酸ナトリウム等)、ラウリル硫酸カリウム、アルキル硫酸トリエタノールアミンエーテル等のアニオン界面活性剤類、塩化ステアリルトリメチルアンモニウム、塩化ベンザルコニウム、ラウリルアミンオキサイド等のカチオン界面活性剤類、イミダゾリン系両性界面活性剤(2−ココイル−2−イミダゾリニウムヒドロキサイド−1−カルボキシエチロキシ2ナトリウム塩等)、ベタイン系界面活性剤(アルキルベタイン、アミドベタイン、スルホベタイン等)、アシルメチルタウリン等の両性界面活性剤類、ソルビタン脂肪酸エステル類(ソルビタンモノステアレート、セスキオレイン酸ソルビタン等)、グリセリン脂肪酸類(モノステアリン酸グリセリン等)、プロピレングリコール脂肪酸エステル類(モノステアリン酸プロピレングリコール等)、硬化ヒマシ油誘導体、グリセリンアルキルエーテル、POEソルビタン脂肪酸エステル類(POEソルビタンモノオレエート、モノステアリン酸ポリオキシエチレンソルビタン等)、POEソルビット脂肪酸エステル類(POE−ソルビットモノラウレート等)、POEグリセリン脂肪酸エステル類(POE−グリセリンモノイソステアレート等)、POE脂肪酸エステル類(ポリエチレングリコールモノオレート、POEジステアレート等)、POEアルキルエーテル類(POE2−オクチルドデシルエーテル等)、POEアルキルフェニルエーテル類(POEノニルフェニルエーテル等)、プルロニック型類、POE・POPアルキルエーテル類(POE・POP2−デシルテトラデシルエーテル等)、テトロニック類、POEヒマシ油・硬化ヒマシ油誘導体(POEヒマシ油、POE硬化ヒマシ油等)、ショ糖脂肪酸エステル、アルキルグルコシド等の非イオン界面活性剤類、ポリエチレングリコール、グリセリン、1,3−ブチレングリコール、エリスリトール、ソルビトール、キシリトール、マルチトール、プロピレングリコール、ジプロピレングリコール、ジグリセリン、イソプレングリコール、1,2−ペンタンジオール、2,4−ヘキシレングリコール、1,2−ヘキサンジオール、1,2−オクタンジオール等の多価アルコール類、ピロリドンカルボン酸ナトリウム、乳酸、乳酸ナトリウム等の保湿成分類、グアガム、クインスシード、カラギーナン、ガラクタン、アラビアガム、ペクチン、マンナン、デンプン、キサンタンガム、カードラン、メチルセルロース、ヒドロキシエチルセルロース、カルボキシメチルセルロース、メチルヒドロキシプロピルセルロース、コンドロイチン硫酸、デルマタン硫酸、グリコーゲン、ヘパラン硫酸、ヒアルロン酸、ヒアルロン酸ナトリウム、トラガントガム、ケラタン硫酸、コンドロイチン、ムコイチン硫酸、ヒドロキシエチルグアガム、カルボキシメチルグアガム、デキストラン、ケラト硫酸,ローカストビーンガム,サクシノグルカン,カロニン酸,キチン,キトサン、カルボキシメチルキチン、寒天、ポリビニルアルコール、ポリビニルピロリドン、カルボキシビニルポリマー、ポリアクリル酸ナトリウム、ポリエチレングリコール等の増粘剤、表面を処理されていても良い、マイカ、タルク、ベントナイト、無水珪酸、含硫珪酸アルミニウム、亜鉛華、珪酸マグネシウム、珪酸カルシウム、珪酸アルミニウム、カオリン、合成雲母、炭酸カルシウム、炭酸マグネシウム、酸化アルミニウム、硫酸バリウム等の粉体類、表面を処理されていても良い、ベンガラ、黄酸化鉄、黒酸化鉄、酸化コバルト、群青、紺青、酸化チタン、酸化亜鉛の無機顔料類、表面を処理されていても良い、雲母チタン、魚燐箔、オキシ塩化ビスマス等のパール剤類、レーキ化されていても良い赤色202号、赤色228号、赤色226号、黄色4号、青色404号、黄色5号、赤色505号、赤色230号、赤色223号、橙色201号、赤色213号、黄色204号、黄色203号、青色1号、緑色201号、紫色201号、赤色204号等の有機色素類、ポリエチレン末、ポリメタクリル酸メチル、ナイロン粉末、オルガノポリシロキサンエラストマー等の有機粉体類、パラアミノ安息香酸系紫外線吸収剤、アントラニル酸系紫外線吸収剤、サリチル酸系紫外線吸収剤、桂皮酸系紫外線吸収剤、ベンゾフェノン系紫外線吸収剤、糖系紫外線吸収剤、2−(2'−ヒドロキシ−5'−t−オクチルフェニル)ベンゾトリアゾール、4−メトキシ−4'−t−ブチルジベンゾイルメタン等の紫外線吸収剤類、エタノール、イソプロパノール等の低級アルコール類などが好ましく例示できる。
本発明をパック化粧料に適用した場合には、パック化粧料の製剤的な特徴から、ビタミンA又はその誘導体、ビタミンB6塩酸塩,ビタミンB6トリパルミテート,ビタミンB6ジオクタノエート,ビタミンB2又はその誘導体,ビタミンB12,ビタミンB15又はその誘導体等のビタミンB類、α−トコフェロール,β−トコフェロール,γ−トコフェロール,ビタミンEアセテート等のビタミンE類、ビタミンD類、ビタミンH、パントテン酸、パンテチン、ピロロキノリンキノン等のビタミン類、その他美白剤、細胞賦活剤、美肌成分などの有効成分も含有でき、好ましい。このような有効成分として例えば、ハマメリスエキス、ホップエキス、オトギリソウエキス等の各種ハーブエキスや海藻エキスが好ましく例示できる。
以下に実施例を示して本発明について更に詳細に説明を加えるが、本発明は、これらの実施例にのみ限定を受けないことは云うまでもない。
乳液の製造
下記に示す処方に従って、(A)の各成分を合わせ、70℃に加熱しておき、別途(B)の各成分を合わせ70℃に加熱する。(B)成分に(A)成分を加えて予備乳化を行い、ホモミキサーで均一に乳化し、乳化後かき混ぜながら30℃まで冷却して、乳液を作成した。実施例1において、苦汁のみを精製水に置換したものを比較例1,日本酒のみを精製水に置換したものを比較例2,苦汁と日本酒の両方を精製水に置換したものを比較例3とし、実施例1と同様の方法で乳液を作成した。
(A)
合成ゲイロウ 2.5 質量%
セタノール 1.0 質量%
スクワラン 4.0 質量%
ステアリン酸 1.0 質量%
モノステアリン酸ポリエチレングリコール(25EO) 3.2 質量%
モノステアリン酸グリセリン 1.0 質量%
γ−トコフェロール 0.05質量%
BHT 0.01質量%
ブチルパラベン 0.1 質量%
(B)
1,3−ブタンジオール 3.0 質量%
プロピレングリコール 7.0 質量%
キサンタンガム 0.1 質量%
カルボキシビニルポリマー 0.2 質量%
水酸化カリウム 0.2 質量%
日本酒 1.0 質量%
苦汁 0.1 質量%
(ネイチャーミネラルWA−L(100g中に、マグネシウム7.57g、ナトリウム0.43g、カリウム0.34g含有))
精製水 75.54質量%
<試験例1> 皮膚の保湿性試験
各試験は、それぞれ5名のパネラーによって行い、測定に際しては、20℃、相対湿度50%の部屋で実施し、測定値は平均した。各パネラーの顔面を37℃の温水を用いて、クレンジング料、水性洗顔料を使用して洗浄してもらい、その後15分間安静にしてもらった後、測定を行った。頬部を対象として、皮膚水分量をSKICON−200EX(IBS社製)にて測定した。初期値の測定後、実施例1にて作成したサンプル及び比較例1,比較例2,比較例3のサンプルを塗布してもらった後、皮膚水分量を測定した(各サンプル塗布時を0時間とし、塗布前の初期値の測定時を−0.5時間、塗布直後の測定時を0.5時間とした)。3時間、6時間後にも15分の安静後に、皮膚水分量の測定を行い、皮膚水分量の経時的変化を追跡した。評価結果を図1に示した。
図1の結果より、本発明の実施例1の乳液は、比較例1,比較例2,比較例3と比べて、皮膚への塗布後の保湿効果の持続性が高いことが判明した。
下記に示す処方によって、実施例1と同様の方法で乳液を作成した。
(A)
合成ゲイロウ 2.5 質量%
セタノール 1.0 質量%
スクワラン 4.0 質量%
ステアリン酸 1.0 質量%
モノステアリン酸ポリエチレングリコール(25EO) 2.2 質量%
モノステアリン酸グリセリン 0.5 質量%
γ−トコフェロール 0.05質量%
BHT 0.01質量%
ブチルパラベン 0.1 質量%
(B)
1,3−ブタンジオール 3.0 質量%
プロピレングリコール 7.0 質量%
キサンタンガム 0.1 質量%
カルボキシビニルポリマー 0.2 質量%
水酸化カリウム 0.2 質量%
日本酒 10.0 質量%
苦汁 0.01質量%
(ネイチャーミネラルWA−L(構成は、実施例1に同じ))
精製水 68.13質量%
下記に示す処方によって、実施例1と同様の方法で乳液を作成した。
(A)
合成ゲイロウ 2.5 質量%
セタノール 1.0 質量%
スクワラン 4.0 質量%
ステアリン酸 1.0 質量%
モノステアリン酸ポリエチレングリコール(25EO) 2.2 質量%
モノステアリン酸グリセリン 0.5 質量%
γ−トコフェロール 0.05質量%
BHT 0.01質量%
ブチルパラベン 0.1 質量%
(B)
1,3−ブタンジオール 3.0 質量%
プロピレングリコール 7.0 質量%
キサンタンガム 0.1 質量%
カルボキシビニルポリマー 0.2 質量%
水酸化カリウム 0.2 質量%
日本酒 0.1 質量%
苦汁 5.0 質量%
(ネイチャーミネラルWA−L(構成は、実施例1に同じ))
精製水 73.04質量%
<試験例2>
試験例1と同様に、実施例1、実施例2、実施例3,比較例3に関して、皮膚水分量の測定を行った。結果を図2に示す。
図2の結果より、実施例1,実施例2,実施例3に示した苦汁を0.01〜5質量%、日本酒を0.1〜10質量%の範囲で含有した乳液において、それらを含有しない比較例3の乳液と比べて皮膚保湿性の持続効果が認められた。
ローションの製造
下記に示す処方に従って、(A)の各成分を合わせ、室温下で溶解する。一方(B)の各成分も室温下で溶解し、これに(A)成分を加えて可溶化し、ローションを作成した。
(A)
POE(20)ソルビタンモノラウリン酸エステル 1.5 質量%
POE(20)ラウリルエステル 0.5 質量%
エタノール 10.0 質量%
γ−トコフェロール 0.02質量%
(B)
グリセリン 5.0 質量%
プロピレングリコール 4.0 質量%
イソフェルラ酸ナトリウム 0.05質量%
クエン酸 0.15質量%
クエン酸ナトリウム 0.1 質量%
日本酒 1.0 質量%
苦汁 0.1 質量%
(ネイチャーミネラルWA−L(構成は、実施例1に同じ))
精製水 77.58質量%
水中油クリームの製造
下記に示す処方に従って、(A)の各成分を合わせ、80℃に加熱しておき、別途(B)の各成分を合わせ80℃に加熱する。(A)の成分に(B)の成分を加えて撹拌乳化し、その後35℃まで冷却し、水中油クリームを作成した。
(A)
POE(30)セチルエーテル 2.0 質量%
グリセリンモノステアレート 10.0 質量%
流動パラフィン 10.0 質量%
ワセリン 4.0 質量%
セタノール 5.0 質量%
γ−トコフェロール 0.05質量%
BHT 0.01質量%
ブチルパラベン 0.1 質量%
(B)
1,3−ブタンジオール 10.0 質量%
日本酒 1.0 質量%
苦汁 0.1 質量%
(ネイチャーミネラルWA−L(構成は、実施例1に同じ))
精製水 57.74質量%
パック化粧料
下記に示す処方に従って、(A)を室温にて分散溶解し、これに(B)を加えて均一に溶解し、ピールオフタイプのパックを作成した。
(A)
ポリビニルアルコール 15.0 質量%
精製水 40.0 質量%
(B)
ビザボロール 0.5 質量%
γ−ココフェロール 0.02質量%
エタノール 4.0 質量%
POE(8)ポリオキシプロピレングリコール 3.0 質量%
日本酒 1.0 質量%
苦汁 0.1 質量%
(ネイチャーミネラルWA−L(構成は、実施例1に同じ))
精製水 36.38質量%
泥タイプのパック化粧料
下記に示す処方に従って、(A)を混合し75℃に加温、これに混合後75℃加温した(B)を添加・撹拌、さらに混合後75℃に加温した(C)を添加・撹拌した。撹拌しながら冷却し、(D)、(E)をさらに添加・撹拌し、マッドタイプのパック化粧料を得た。
(A)
1,3−ブタンジオール 10.0 質量%
グリセリン 5.0 質量%
キサンタンガム 0.3 質量%
ベントナイト 5.0 質量%
(B)
純水 57.2 質量%
酸化チタン 1.0 質量%
亜鉛華 0.5 質量%
タルク 1.0 質量%
無水珪酸 2.0 質量%
含硫珪酸アルミニウム 1.0 質量%
(大日本化成製「ミロネクトン」)
カオリン 5.0 質量%
(C)
セタノール 6.0 質量%
モノステアリン酸ポリオキシエチレン(20)ソルビタン 0.9 質量%
ポリオキシエチレン(7EO)ヤシ油脂肪酸グリセリン 0.9 質量%
(D)
エタノール 0.5 質量%
p−ヒドロキシ安息香酸エチル 0.1 質量%
日本酒 2.6 質量%
(E)
苦汁 1.0 質量%
(ネイチャーミネラルWA−L(構成は、実施例1に同じ))
本発明は、保湿効果の持続性の高い化粧料に適用できる。
試験例1の結果を示す図である。 試験例2の結果を示す図である。

Claims (5)

  1. 苦汁と日本酒を含有することを特徴とする化粧料。
  2. 苦汁の含有量が0.01〜5質量%であることを特徴とする請求項1に記載の化粧料。
  3. 日本酒の含有量が0.1〜95質量%であることを特徴とする請求項1乃至2に記載の化粧料。
  4. 苦汁を特徴づける成分組成が、苦汁100g中にマグネシウム7.0〜8.0g、ナトリウム0.2〜0.8g、カリウム0.1〜0.8g、カルシウム0.001〜0.1gであることを特徴とする請求項1〜3の何れか1項に記載の化粧料。
  5. 苦汁が、西オーストラリア・デボラ湖の塩水から食塩を除去した、液性成分を濃縮したものであることを特徴とする、請求項1〜4の何れか1項に記載の化粧料。
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