JPH1135447A - 無機塩含有水中油型乳化化粧料 - Google Patents

無機塩含有水中油型乳化化粧料

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JPH1135447A
JPH1135447A JP21589397A JP21589397A JPH1135447A JP H1135447 A JPH1135447 A JP H1135447A JP 21589397 A JP21589397 A JP 21589397A JP 21589397 A JP21589397 A JP 21589397A JP H1135447 A JPH1135447 A JP H1135447A
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JP
Japan
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oil
inorganic salt
nonionic surfactant
water
weight
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JP21589397A
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Naomi Tatsumi
尚美 辰巳
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Noevir Co Ltd
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Noevir Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 無機塩を含有しているにもかかわらず、安定
性,安全性が共に良好な水中油型乳化化粧料を提供する
ことを目的とした。 【解決手段】 水中油型乳化化粧料に、塩化ナトリウ
ム,塩化マグネシウム,硫酸ナトリウム,塩化カリウ
ム,臭化カリウム,塩化カルシウムから選ばれる1種又
は2種以上の無機塩を0.01〜10重量%,ノニオン
界面活性剤を2〜20重量%,常温で液状の多価アルコ
ール多価脂肪酸エステルを1.0〜15重量%,水を3
0〜95重量%含有させる。ノニオン界面活性剤は、親
水性ノニオン界面活性剤と親油性ノニオン界面活性剤を
併用することによりさらに安定性が向上し、特にエステ
ル型ノニオン界面活性剤を用いることが好ましい。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、無機塩を含有し
ているにもかかわらず、安定性,安全性が共に良好な水
中油型乳化化粧料に関する。
【0002】
【従来の技術】無機塩は人体の代謝を活性化する作用が
あることから、無機塩を化粧料に配合することが古くか
ら提案されている。例えば、ムコ多糖類,ビタミンE類
と併用した化粧料(特開昭62−209009)、ムコ
多糖類,リン脂質と併用した化粧料(特開昭62−20
9010)等が開示されている。
【0003】しかしながら、無機塩を含有する水中油型
乳化化粧料は、乳化安定性が悪く、経時での離水など安
定性の悪化が認められた。そこで、無機塩を含有する水
中油型エマルションにおいてその安定性を高めるため
に、ポリグリセリン縮合リシノレイン酸エステルにクエ
ン酸モノグリセライドやコハク酸モノグリセライドを併
用した乳化剤を配合する(特開平1−210029)、
ポリグリセリン脂肪酸エステル組成物を乳化剤として配
合する(特開平8−217724)等の技術が開示され
ているが、化粧料として外用した場合の安全性と乳化安
定性を兼ね備えた、無機塩含有水中油型乳化化粧料は得
られていない。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、外用
した場合の安全性と乳化安定性を兼ね備えた、無機塩を
含有する無機塩含有水中油型乳化化粧料を提供すること
である。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に研究を重ねた結果、無機塩を0.01〜10重量%,
ノニオン界面活性剤を2〜20重量%,常温で液状の多
価アルコール多価脂肪酸エステルを1.0〜15重量
%,水を30〜95重量%配合することにより、目的の
無機塩含有水中油型乳化化粧料を得ることができた。
【0006】
【発明の実施の形態】本発明の実施の形態について詳細
に説明する。
【0007】本発明で用いられる無機塩は、皮膚細胞の
賦活化及び保湿作用の点から、塩化ナトリウム,塩化マ
グネシウム,硫酸ナトリウム,塩化カリウム,臭化カリ
ウム,塩化カルシウムから選ばれる1種又は2種以上を
用いることが好ましい。これらの無機塩は、合成品を単
品で若しくは組み合わせて配合するほか、海水由来のニ
ガリ,海水乾燥末などの天然物を単独若しくは組み合わ
せて用いてもかまわない。なおニガリは、海水を濃縮し
塩化ナトリウムを析出させた後に残る残塩で、塩化ナト
リウムの他、塩化カリウム,硫酸マグネシウム,臭化マ
グネシウム,塩化マグネシウム,硫酸ナトリウム,臭化
カリウム,塩化カルシウム等の混合物である。これら無
機塩の配合量は、0.01〜10重量%が好ましい。
0.01重量%以下では皮膚細胞の賦活化及び保湿作用
が十分ではない。また、無機塩は溶解された状態で、或
いは粒状等結晶状態のいずれで配合されても良い。
【0008】本発明で用いられるノニオン界面活性剤
は、通常の化粧料で用いられるノニオン界面活性剤であ
れば特に限定されないが、化粧料に配合した場合の安全
性を考慮すると、アルコールと脂肪酸のエステル型界面
活性剤が好ましく用いられる。具体的には、プロピレン
グリコール脂肪酸エステル,グリセリン脂肪酸エステ
ル,ポリオキシエチレングリセリン脂肪酸エステル,ポ
リグリセリン脂肪酸エステル,ソルビタン脂肪酸エステ
ル,ポリオキシエチレンソルビタン脂肪酸エステル,ポ
リオキシエチレンソルビット脂肪酸エステル,ポリオキ
シエチレンヒマシ油,ポリオキシエチレン硬化ヒマシ
油,ポリエチレングリコール脂肪酸エステル等が例示さ
れる。これらのノニオン界面活性剤の中でも、ソルビタ
ン脂肪酸エステル,ポリオキシエチレンソルビタン脂肪
酸エステル,グリセリン脂肪酸エステル,ポリオキシエ
チレングリセリン脂肪酸エステル,ポリエチレングリコ
ール脂肪酸エステルが好ましく用いられる。
【0009】ソルビタン脂肪酸エステルとしては、モノ
ラウリン酸ソルビタン,モノパルミチン酸ソルビタン,
モノステアリン酸ソルビタン,セスキステアリン酸ソル
ビタン,モノオレイン酸ソルビタン,セスキオレイン酸
ソルビタン,モノイソステアリン酸ソルビタン,セスキ
イソステアリン酸ソルビタン等が例示される。ポリオキ
シエチレンソルビタン脂肪酸エステルとしては、ポリオ
キシエチレン(20EO)モノヤシ油脂肪酸ソルビタ
ン,ポリオキシエチレン(20EO)モノラウリン酸ソ
ルビタン,ポリオキシエチレン(20EO)モノパルミ
チン酸ソルビタン,ポリオキシエチレン(20EO)モ
ノステアリン酸ソルビタン,ポリオキシエチレン(20
EO)トリステアリン酸ソルビタン,ポリオキシエチレ
ン(6EO)モノステアリン酸ソルビタン,ポリオキシ
エチレン(20EO)モノオレイン酸ソルビタン,ポリ
オキシエチレン(20EO)トリオレイン酸ソルビタ
ン,ポリオキシエチレン(6EO)モノオレイン酸ソル
ビタン,ポリオキシエチレン(20EO)モノイソステ
アリン酸ソルビタン等が例示される。グリセリン脂肪酸
エステルとしては、モノミリスチン酸グリセリル,モノ
ステアリン酸グリセリル,モノオレイン酸グリセリル,
モノイソステアリン酸グリセリル,ジステアリン酸グリ
セリル,ジオレイン酸グリセリル等が例示される。ポリ
オキシエチレングリセリン脂肪酸エステルとしては、ポ
リオキシエチレン(5EO)モノステアリン酸グリセリ
ル,ポリオキシエチレン(15EO)モノステアリン酸
グリセリル,ポリオキシエチレン(5EO)モノオレイ
ン酸グリセリル,ポリオキシエチレン(15EO)モノ
オレイン酸グリセリル等が例示される。ポリエチレング
リコール脂肪酸エステルとしては、モノラウリン酸ポリ
エチレングリコール(10PE),モノステアリン酸ポ
リエチレングリコール(1PE),モノステアリン酸ポ
リエチレングリコール(2PE),モノステアリン酸ポ
リエチレングリコール(4PE),モノステアリン酸ポ
リエチレングリコール(10PE),モノステアリン酸
ポリエチレングリコール(25PE),モノステアリン
酸ポリエチレングリコール(40PE),モノステアリ
ン酸ポリエチレングリコール(45PE),モノステア
リン酸ポリエチレングリコール(45PE),モノステ
アリン酸ポリエチレングリコール(55PE),モノオ
レイン酸ポリエチレングリコール(2PE),モノオレ
イン酸ポリエチレングリコール(6PE),モノオレイ
ン酸ポリエチレングリコール(10PE),ステアリン
酸ジエチレングリコール,ジステアリン酸ポリエチレン
グリコール,ジオレイン酸ポリエチレングリコール,ジ
イソステアリン酸ポリエチレングリコール等が例示され
る。また、これらのノニオン界面活性剤の配合量として
は、2〜10重量%が好ましい。
【0010】上記のノニオン界面活性剤は、単独で配合
することもできるが、HLB値が8以上の親水性ノニオ
ン界面活性剤と、HLB値が8未満の親油性ノニオン界
面活性剤を併用することにより、更なる安定性の向上が
認められる。
【0011】本発明では油相の必須成分として、常温で
液状の多価アルコール多価脂肪酸エステルが用いられ
る。多価アルコールとしては、グリセリン,ペンタエリ
トリトール,ソルビトール,トリメチロールプロパン等
が例示される。これらの多価アルコールとエステル結合
する脂肪酸としては、炭素数8〜50の直鎖若しくは分
岐を有する飽和若しくは不飽和の脂肪酸が用いられる。
これらの脂肪酸の中でも、エステルが液状の外観を呈す
るためには、分岐を有するか若しくは不飽和脂肪酸を含
有することが望ましい。具体的には、トリ-2-エチルヘ
キサン酸グリセリル,トリ-2-エチルヘキサン酸トリメ
チロールプロパン,テトラ-2-エチルヘキサン酸ペンタ
エリトリトール,トリイソステアリン酸グリセリル,ト
リイソステアリン酸トリメチロールプロパン,テトライ
ソステアリン酸ペンタエリトリトール,トリオレイン酸
グリセリル,トリオレイン酸トリメチロールプロパン,
テトラオレイン酸ペンタエリトリトール,モノ-2-エチ
ルヘキサン酸-モノイソステアリン酸-モノオレイン酸グ
リセリル,ジ-2-エチルヘキサン酸-モノイソステアリン
酸トリメチロールプロパン,モノ-2-エチルヘキサン酸-
ジイソステアリン酸グリセリル,モノ-2-エチルヘキサ
ン酸-ジオレイン酸トリメロールプロパン,ジオレイン
酸-ジステアリン酸ペンタエリトリトール等が例示され
る。これらの他、多価アルコールの多価脂肪酸エステル
を多く含む天然の油脂、例えばオリーブ油,ホホバ油,
アボカド油,アルモンド油,ゴマ油,サザンカ油,サフ
ラワー油,大豆油,ツバキ油,トウモロコシ油,ナタネ
油,パーシック油,ヒマシ油,マカデミアンナッツ油,
綿実油,落花生油などを用いても良い。これらのエステ
ルは、1.0〜15重量%配合することが好ましい。
【0012】本発明では、他の油性成分として、カカオ
脂,パーム油,パーム核油,モクロウ,ヤシ油,硬化大
豆油,硬化ヒマシ油,カルナウバロウ等の植物性油脂
類、タートル油,ミンク油,卵黄油,牛脂,豚脂,オレ
ンジラフィー油,スクワレン,ミツロウ,鯨ロウ,ラノ
リン等の動物性油脂類、流動パラフィン,ワセリン,ス
クワラン,プリスタン等の炭化水素類、ラウリン酸,ミ
リスチン酸,パルミチン酸,ステアリン酸,ベヘン酸,
オレイン酸,12-ヒドロキシステアリン酸,ウンデシレ
ン酸,ラノリン脂肪酸等の脂肪酸類、ラウリルアルコー
ル,セタノール,ステアリルアルコール,オレイルアル
コール,2-ヘキシルデカノール,イソステアリルアルコ
ール,2-オクチルドデカノール,コレステロール,フィ
トステロール,ラノリンアルコール等の脂肪族高級アル
コール類又はステロール類等、化粧料,医薬部外品用等
として用いられる油性成分を配合することができる。
【0013】本発明において、水は無機塩含有水中油型
乳化化粧料総量に対して、30〜95重量%配合するこ
とができる。
【0014】本発明の無機塩含有水中油型乳化化粧料に
は上記成分以外にも、グリセリン,1,3-ブチレングリコ
ール等の多価アルコール、アミノ酸類,ムコ多糖類とい
った保湿剤、紫外線吸収剤、酸化防止剤、殺菌剤、抗炎
症剤、防腐剤、香料など一般的に化粧料に用いられる添
加成分を配合することができる。
【0015】そして、本発明にかかる無機塩含有水中油
型乳化化粧料は、例えば、顔用又は身体用のクリーム若
しくは乳液,フェイスマスクの形で用いられる。また、
化粧下地クリーム,ファンデーション,アイカラー,チ
ークカラー等のメイクアップ化粧料製剤として提供する
こともできる。
【0016】
【実施例】さらに本発明の特徴について、実施例により
詳細に説明する。
【0017】 [実施例1]乳液 (1)ベヘニルアルコール 1.0(重量%) (2)モノステアリン酸ソルビタン 2.9 (3)ポリオキシエチレン(20EO) モノステアリン酸ソルビタン 2.1 (4)トリイソステアリン酸トリメチロールプロパン 10.0 (5)パラオキシ安息香酸メチル 0.2 (6)グリセリン 5.0 (7)ヒドロキシエチルセルロース 0.2 (8)凍結海水末 0.5 (9)精製水 78.1 製法:(1)〜(4)の油相及び(5)〜(9)の水相をそれぞ
れ均一に溶解して70℃に加熱する。水相を油相に添加
してホモミキサーで乳化後、冷却する。
【0018】 [実施例2]乳液 (1)ベヘニルアルコール 1.0(重量%) (2)モノステアリン酸ソルビタン 2.9 (3)テトラ-2-エチルヘキサン酸ペンタエリトリトール 10.0 (4)パラオキシ安息香酸メチル 0.2 (5)1,3-ブチレングリコール 5.0 (6)ポリオキシエチレン(20EO) モノステアリン酸ソルビタン 2.1 (7)ヒドロキシプロピルセルロース 0.2 (8)塩化ナトリウム 0.5 (9)精製水 78.1 製法:(1)〜(3)の油相及び(4)〜(9)の水相をそれぞ
れ均一に溶解して70℃に加熱する。油相を水相に添加
してホモミキサーで乳化後、冷却する。
【0019】 [実施例3]乳液 (1)ベヘニルアルコール 0.5(重量%) (2)モノステアリン酸ソルビタン 3.5 (3)ポリオキシエチレン(20EO) モノステアリン酸ソルビタン 1.5 (4)トリ-2-エチルヘキサン酸グリセリル 20.0 (5)パラオキシ安息香酸メチル 0.2 (6)ジプロピレングリコール 5.0 (7)キサンタンガム 0.2 (8)ニガリパウダー 0.5 (9)精製水 68.6 製法:(1)〜(4)の油相及び(5)〜(9)の水相をそれぞ
れ均一に溶解して70℃に加熱する。水相を油相に添加
してホモミキサーで乳化後、冷却する。
【0020】 [実施例4]乳液 (1)セチルアルコール 0.5(重量%) (2)モノステアリン酸ソルビタン 3.0 (3)ポリオキシエチレン(20EO) モノステアリン酸ソルビタン 2.0 (4)オリーブ油 25.0 (5)パラオキシ安息香酸メチル 0.2 (6)グリセリン 5.0 (7)乾燥海水末 0.5 (8)精製水 63.8 製法:(1)〜(4)の油相及び(5)〜(8)の水相をそれぞ
れ均一に溶解して70℃に加熱する。油相を水相に添加
してホモミキサーで乳化後、冷却する。
【0021】 [実施例5]乳液 (1)ラノリンアルコール 1.0(重量%) (2)モノステアリン酸グリセリル 3.2 (3)ポリオキシエチレン(15EO) モノステアリン酸グリセリル 1.8 (4)トリ-2-エチルヘキサン酸グリセリル 20.0 (5)パラオキシ安息香酸メチル 0.2 (6)1,3-ブチレングリコール 5.0 (7)ヒドロキシプロピルセルロース 0.2 (8)塩化ナトリウム 0.5 (9)精製水 68.1 製法:(1)〜(4)の油相及び(5)〜(9)の水相をそれぞ
れ均一に溶解して70℃に加熱する。油相を水相に添加
してホモミキサーで乳化後、冷却する。
【0022】 [実施例6]乳液 (1)ラノリンアルコール 1.0(重量%) (2)ポリエチレングリコール(4PE)モノステアリン酸 3.5 (3)ポリエチレングリコール(25PE)モノステアリン酸 1.5 (4)トリ-2-エチルヘキサン酸グリセリル 20.0 (5)パラオキシ安息香酸メチル 0.2 (6)グリセリン 5.0 (7)キサンタンガム 0.2 (8)塩化ナトリウム 0.5 (9)精製水 68.1 製法:(1)〜(4)の油相及び(5)〜(9)の水相をそれぞ
れ均一に溶解して70℃に加熱する。油相を水相に添加
してホモミキサーで乳化後、冷却する。
【0023】 [実施例7] エモリエントクリーム (1)セタノール 1.0(重量%) (2)ミツロウ 5.0 (3)ポリオキシエチレン(20EO) モノステアリン酸ソルビタン 1.9 (4)モノステアリン酸ソルビタン 3.1 (5)オリブ油 20.0 (6)パラオキシ安息香酸メチル 0.2 (7)グリセリン 5.0 (8)キサンタンガム 0.2 (9)塩化ナトリウム 0.2 (10)塩化マグネシウム 0.3 (11)精製水 63.1 製法:(1)〜(5)の油相及び(6)〜(11)の水相をそれぞ
れ均一に溶解して70℃に加熱する。油相を水相に添加
してホモミキサーで乳化後、冷却する。
【0024】 [実施例8]乳液状ファンデーション (1)精製水 54.1(重量%) (2)パラオキシ安息香酸メチル 0.3 (3)1,3-ブチレングリコール 5.0 (4)ヒドロキシプロピルセルロース 0.1 (5)酸化チタン 10.0 (6)タルク 3.5 (7)黄酸化鉄 1.3 (8)ベンガラ 0.5 (9)黒酸化鉄 0.2 (10)ポリオキシエチレン(15EO) モノステアリン酸グリセリル 3.2 (11)モノステアリン酸グリセリル 1.8 (12)トリオクタン酸グリセリル 20.0 製法:(1)〜(9)の成分を混合し、80℃に加熱してホ
モミキサーで予備分散させる。(10)〜(12)の成分を80
℃に加熱して添加して乳化後、冷却する。
【0025】本発明の実施例について、安定性の検討を
行った。安定性は、40℃恒温槽にて1ヶ月保存後の状
態を観察し、「○:離水や凝集が認められない」,
「△:離水或いは凝集がわずかに認められる」,「×:
離水或いは凝集が明確に認められる」の3段階で評価し
た。さらに、乳化状態を評価するために乳化粒子径の測
定を行った。同時に、実施例1で使用したトリ-2-エチ
ルヘキサン酸グリセリルをスクワラン及びイソステアリ
ン酸イソセチルに代替した乳液を調製し、それぞれ比較
例1及び比較例2として経時安定性の評価及び乳化粒子
径の測定を行った。結果を表1に示した。
【0026】
【表1】
【0027】表1より明らかなように、本発明の実施例
では、乳化安定性が良好で、離水や分離は全く認められ
ず、しかも乳化粒子径の変化も認められなかった。しか
しながら、多価アルコールの多価脂肪酸エステルを、炭
化水素油であるスクワラン及び1価のアルコールの脂肪
酸エステルであるイソステアリン酸イソセチルに代替し
た比較例1及び比較例2では、調製直後の粒子径こそ小
さいものの、経時的に乳化粒子の合一、凝集が認めら
れ、粒子径が大きくなり、しかも離水がはっきりと観察
された。
【0028】上記の実施例を用いて皮膚一次刺激性,皮
膚累積刺激性及び急性毒性の安全性試験を行った。
【0029】「皮膚一次刺激性試験」本発明の実施例
を、背部を除毛したウサギ(一群3匹)の皮膚に貼布し
た。判定は、貼布後24,48,72時間後に表2に示
す判定基準により評価し、紅斑及び浮腫の発生に関する
皮膚刺激指数の平均値を求めた。評価結果は表3に示
す。
【0030】
【表2】
【0031】
【表3】
【0032】表3に示した皮膚一次刺激性試験結果のと
おり、ほとんどの動物において、紅斑及び浮腫を認め
ず、わずかに48時間後に、一過性の微弱な紅斑の発生
を認めたのみであった。このことにより、本発明による
無機塩含有水中油型乳化化粧料は、皮膚一次刺激性を有
さないことが示された。
【0033】「皮膚累積刺激性試験」側腹部を除毛した
ハートレー系モルモット(雌性,一群3匹)の皮膚に1
日1回,週5回,本発明の実施例0.5ml/8cm2を塗布
した。塗布は、4週間にわたって、また除毛は各週の最
終塗布日に行った。判定は各週の最終日の翌日に表2に
示す判定基準にて評価し、紅斑及び浮腫の発生に関する
皮膚刺激指数の平均値を求めた。評価結果を表4に示
す。
【0034】
【表4】
【0035】表4に示した皮膚累積刺激性試験結果の通
り、ほとんどの動物において、紅斑及び浮腫を認めなか
った。一部3週目にわずかな紅斑の発生が認められた
が、一時的な紅斑であり、次の判定日には紅斑は認めら
れなかった。わずかな紅斑の発生は、除毛時のバリカン
による物理刺激によるものと考えられた。このことによ
り、本発明による無機塩含有水中油型乳化化粧料は、皮
膚累積刺激性を有さないことが示された。
【0036】本発明の実施例を用いて、皮膚刺激性テス
ト,使用時の不快感の評価を行った。
【0037】[皮膚刺激性テスト]本発明の実施例につ
いて、男性パネラー20名を被験者として、48時間の
閉塞貼付試験を行い、表2に示す判断基準により評価
し、20名の皮膚刺激指数の平均値を求めた。
【0038】[使用時の不快感の評価]女性パネラー2
0名を一群とし、実施例をそれぞれ頬部位に使用させ、
塗布後30秒から1分後の間に感じる刺すような痛み、
ヒリヒリ感,チクチク感といった不快感について評価さ
せた。評価結果は、「非常に強く感じる:5点」,「や
や強く感じる:4点」,「感じる:3点」,「少し感じ
る:2点」,「微妙に感じる:1点」,「感じない:0
点」として評価し、20名の平均値にて示した。
【0039】
【表5】
【0040】以上の結果を表5にまとめた。表5におい
て、本発明の実施例は、いずれも皮膚刺激性,使用時の
不快感ともにほとんど認められておらず、安全性が高い
ことが示された。
【0041】
【発明の効果】以上詳述したように、本発明により、無
機塩を含有しているにもかかわらず、安定性,安全性が
ともに良好な、無機塩含有水中油型乳化化粧料を得るこ
とができた。

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 無機塩を0.01〜10重量%,ノニオ
    ン界面活性剤を2〜20重量%,常温で液状の多価アル
    コール多価脂肪酸エステルを1.0〜15重量%,水を
    30〜95重量%含有する、無機塩含有水中油型乳化化
    粧料。
  2. 【請求項2】 無機塩が、塩化ナトリウム,塩化マグネ
    シウム,硫酸ナトリウム,塩化カリウム,臭化カリウ
    ム,塩化カルシウムから選ばれる1種又は2種以上であ
    ることを特徴とする請求項1に記載の無機塩含有水中油
    型乳化化粧料。
  3. 【請求項3】 無機塩がニガリであることを特徴とする
    請求項1に記載の無機塩含有水中油型乳化化粧料。
  4. 【請求項4】 ノニオン界面活性剤が、親水性ノニオン
    界面活性剤と親油性ノニオン界面活性剤を併用すること
    を特徴とする、請求項1〜請求項3に記載の無機塩含有
    水中油型乳化化粧料。
  5. 【請求項5】 ノニオン界面活性剤が、エステル型界面
    活性剤であることを特徴とする、請求項1〜請求項4に
    記載の無機塩含有水中油型乳化化粧料。
JP21589397A 1997-07-24 1997-07-24 無機塩含有水中油型乳化化粧料 Pending JPH1135447A (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2001048738A (ja) * 1999-08-03 2001-02-20 Ako Kasei Co Ltd 海水乾燥物及び海水由来ミネラルを配合した化粧料
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KR100633028B1 (ko) * 1999-04-16 2006-10-11 가부시키가이샤 시세이도 유중수형 유화화장료
US7884037B2 (en) 2006-12-15 2011-02-08 Kimberly-Clark Worldwide, Inc. Wet wipe having a stratified wetting composition therein and process for preparing same

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