JP2006028034A - 化粧料 - Google Patents

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JP2006028034A JP2004205468A JP2004205468A JP2006028034A JP 2006028034 A JP2006028034 A JP 2006028034A JP 2004205468 A JP2004205468 A JP 2004205468A JP 2004205468 A JP2004205468 A JP 2004205468A JP 2006028034 A JP2006028034 A JP 2006028034A
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Abstract

【課題】保湿効果の持続性の高い化粧料を提供する。
【解決手段】苦汁を0.01〜10質量%と、無水珪酸、ベントナイト、含硫珪酸アルミニウム及びカオリンから選ばれる1種乃至は2種以上を1〜50質量%含有させることにより、保湿効果の持続性の高い化粧料が得られた。化粧料としては、パック化粧料への適用がより好ましい。苦汁としては、西オーストラリア・デボラ湖由来の、苦汁100g中にマグネシウム7.0〜8.0g、ナトリウム0.2〜0.8g、カリウム0.1〜0.8gのものが好適であった。
【選択図】なし

Description

本発明は、化粧料に関し、パック料に好適な化粧料に関する。
化粧料に於いて、皮膚での水分量の維持を持続させることは重要な課題であり、そのため皮膚水分量を維持するための保湿剤に関する研究が種々なされており、ヒアルロン酸ナトリウムやグリセリンなどが見出されているが、これらの保湿剤に於いては、一過的に皮膚の水分量を高める作用には優れるものの、その持続性には未だ課題が残っている。そのため、保湿作用の持続性に優れる化粧料の開発が望まれている。一方、苦汁は、一般的に、海水より水分を留去することにより析出してくる食塩を除去した、残りの成分であり、その組成に関しては、製造法によって多少の変動はあるが、100g中に塩化マグネシウム15〜19g、硫酸マグネシウム6〜9g、塩化ナトリウム2〜6g、塩化カリウム2〜4gを含むミネラル分に富んだ水溶液である(化学大辞典より)。これは、元素組成に換算すると、おおよそ、マグネシウム5.0〜6.7g、ナトリウム0.8〜2.4g、カリウム1.0〜2.1gに相当する。苦汁は、これらのミネラル分に富んでおり、現代人の食生活上不足しがちなミネラル分を補うために適度に摂取することは健康に良いとも言われている。さらに、苦汁はトランスグルタミナーゼの生合成促進や活性促進作用を有し、肌荒れ改善効果があるという報告(例えば特許文献1を参照)もある。また、一般的に、塩類は乳化系を不安定化する傾向があるため、苦汁を化粧料に安定に配合することを目的とした報告もある(例えば、特許文献2,特許文献3を参照)。しかし、苦汁100g中にマグネシウム7.0〜8.0g、ナトリウム0.2〜0.8g、カリウム0.1〜0.8g、カルシウム0.001〜0.1gを含有するような苦汁成分を配合した化粧料に関しては知られておらず、かかる苦汁成分を含有したパック化粧料に関しては、なおさら知られていない。かかる組成の苦汁が、苦汁の中でもとりわけ保湿作用の持続性に優れることも全く知られていない。本発明者らの検討によれば、皮膚への保湿性の付与に於いて、パック化粧料は好適な製剤であるが、パック化粧料については通常以下の効果が知られている。即ち、パック化粧料は、皮膚の毛穴を塞ぐ塵埃やメークアップ化粧料などの外因性の汚れ、皮脂、汗、角層老廃物などの内因性の汚れを効果的に除去したり、それに含有する有効成分をパック基材などで閉塞し、その吸収を高める等の効果を有する化粧料の形態であり、閉塞する手段として、高分子被膜形成剤を利用したもの、高融点ワックスのエマルションを利用したもの、海泥やタルクなどの鉱物と水の作る高粘度組成物を利用したもの、高分子を含有する泡を利用したもの或いはアルギン酸の水不溶性及び/又は難溶性塩の被膜を利用したもの等が知られている。パック化粧料はその閉塞効果により、皮膚を高度に水和させ、肌をしっとりとさせる作用が強く、また、閉塞効果によってもたらされる、有効成分の皮膚中への浸透効果を狙ったものも知られている(例えば、特許文献4,特許文献5を参照)。珪酸塩類は、粉体特性や界面活性作用を生かして種々の化粧料に配合されており、その中でも含硫珪酸アルミニウムは、パックや洗浄剤に配合されているが(特許文献6,特許文献7、特許文献8を参照)、乳液、クリームなどのスキンケア商品への利用は知られていない。また、苦汁と珪酸塩を共に含有した化粧料に関しては知られておらず、パック化粧料に苦汁と珪酸塩を配合したものに関してはまったく知られていない。
特開2004−51596号公報 特開平11−35447号公報 特開2001−39826号公報 特開2004−155684号公報 特開2000−327554号公報 特開2001−233722号公報 特開2003−12448号公報 特開2001−39855号公報
本発明は、苦汁、さらには珪酸塩を配合することにより、保湿効果の持続性の高い化粧料を提供することを課題とする。
本発明者らは、鋭意研究した結果、化粧料に苦汁、さらには珪酸塩を配合することにより、保湿効果の持続性が高まることを見出し、本発明を完成させた。すなわち本発明の化粧料は、以下に示すとおりである。
(1) 苦汁を0.01〜10質量%含有することを特徴とする化粧料。
(2) さらに、珪酸塩1〜50質量%を含有する事を特徴とする、(1)に記載の化粧料。
(3) 珪酸塩が無水珪酸、ベントナイト、含硫珪酸アルミニウム及びカオリンから選ばれる1種乃至は2種以上であることを特徴とする、(1)乃至(2)に記載の化粧料。
(4) 苦汁を特徴づける成分組成が、苦汁100g中にマグネシウム7.0〜8.0g、ナトリウム0.2〜0.8g、カリウム0.1〜0.8g、カルシウム0.001〜0.1gである(1)〜(3)何れか1項に記載の化粧料。
(5) 苦汁が、西オーストラリア・デボラ湖の塩水から食塩を除去した、液性成分を濃縮したものであることを特徴とする、(1)〜(4)何れか1項に記載の化粧料。
(6) 苦汁が、西オーストラリア・デボラ湖の塩水から食塩を除去した、ミネラル成分である旨を表示することを特徴とする請求項1〜5項何れか1項に記載の化粧料。
(7) パック化粧料であることを特徴とする、請求項1〜6何れか1項に記載の化粧料。
本発明によれば、保湿効果の持続性の高い化粧料を提供することができる。
(1)本発明の必須成分である苦汁
本発明に必須の成分である苦汁は、一般的に、海水より水分を留去することにより析出してくる食塩を除去した、残りの成分であり、化学大辞典によれば、「その組成に関しては、製造法によって多少の変動はあるが、100g中に塩化マグネシウム15〜19g、硫酸マグネシウム、6〜9g、塩化カリウム2〜4g、塩化ナトリウム2〜6gを含む」ミネラル分に富んだものである。この様な苦汁を製造するための、海水より食塩を除く工程は、天日、熱によって水分を蒸散させて海水を濃縮していく方法や膜利用した選択的脱塩工程でも可能であるが、本発明に使用する苦汁は、この様な製造法によって制限を受けない。また、苦汁は、海水より食塩を除去したものであり、そのような濃縮液のままでも使用可能であり、さらに水分を除去して固体としたものでも使用可能である。苦汁は、その原海水を採取する地域や採取した深さ、季節、さらには製法、濃縮度合いによっても組成が若干変動するが、この様な変動によっても本発明は影響を受けない。本発明のパック化粧料においては、この様な苦汁を0.01〜10質量%含有していることが好ましく、更に言えば、0.02〜5質量%含有していることが、より好ましい。この濃度以下では、苦汁を配合する効果が充分に発揮できず、これを超えて配合しても効果が頭打ちとなり、さらに製剤的に不安定となってしまうからである。苦汁は、その生産地、原料となる海水などの含塩水の種類により、その構成塩成分が少しずつ異なるが、本発明に使用する、苦汁としては、市販の苦汁をそのまま使用することも可能であるが、西オーストラリア・デボラ湖の塩水から食塩を除去した、苦汁もしくは苦汁を濃縮したものが特に好ましい。これは保湿効果の持続性に優れるためである。このようなものとしては、(株)メイティア製のネイチャーミネラルWA−L、ネイチャーミネラルWA−Pが例示できる。ネイチャーミネラルWA−Lは、マグネシウム含量が7.5質量%以上、塩化ナトリウム含量が0.6%以下であり、塩化マグネシウム換算で約30%の苦汁成分を含有している。
(2)本発明の構成要素である珪酸塩
本発明の化粧料は、珪酸塩を1〜50質量%、さらに好ましくは1〜25質量%含有することを特徴とする。この量より少なくなると閉塞作用が十分に発揮できなくなり、有効成分の皮膚への浸透作用が低下する場合があり、この量を超えて配合すると、製剤的に固くなりすぎるため、皮膚への密着性が低下して、やはり閉塞作用が十分に発揮できなくなる場合があるからである。ここで、本発明で言う珪酸塩とは、水不溶性の珪酸塩であり、化粧品などの分野で使用されうるものを意味し、例えば、カオリン、タルク、雲母、ベントナイト、珪酸マグネシウム、珪酸カルシウム、無水珪酸、珪酸アルミニウム、含硫珪酸アルミニウムなどが例示でき、これらの中では、無水珪酸、ベントナイト、含硫珪酸アルミニウム及びカオリンから選ばれる1種乃至は2種以上であることが好ましく、含硫珪酸アルミニウムを含有していることが更に好ましい。この含硫珪酸アルミニウムとしては海草由来の海泥化石を乾燥・粉砕したものが好ましく、「ミロネクトン」の商品名で大日本化成株式会社より、市販されているものが、市販品のなかでは好ましい。これら珪酸塩は何れも化粧品の汎用原料であり、その入手に問題はない。
(3)本発明の化粧料
本発明の皮膚外用剤は、前記必須成分や構成要素である成分を含有し、保湿効果の持続性に優れた作用を有する。この様な効果は、一般のスキンケア化粧料である乳液、クリームにこれらの成分を含有させることによっても、その効果を発揮させることは可能ではあるが、パック化粧料に、かかる成分を含有させた時にその効果が好適に引き出される。すなわち、本発明は苦汁と珪酸塩を含有する化粧料に関するものであり、さらにいえば、パック化粧料に好適なものである。本発明の化粧料においては、前記必須成分である苦汁成分と構成要素である珪酸塩類以外に、化粧品で通常使用されている任意成分を本発明の効果を損なわない範囲において、含有することができる。
この様な任意成分としては、例えば、マカデミアナッツ油、アボガド油、トウモロコシ油、オリーブ油、ナタネ油、ゴマ油、ヒマシ油、サフラワー油、綿実油、ホホバ油、ヤシ油、パーム油、液状ラノリン、硬化ヤシ油、硬化油、モクロウ、硬化ヒマシ油、ミツロウ、キャンデリラロウ、カルナウバロウ、イボタロウ、ラノリン、還元ラノリン、硬質ラノリン、ホホバロウ等のオイル、ワックス類、流動パラフィン、スクワラン、プリスタン、オゾケライト、パラフィン、セレシン、ワセリン、マイクロクリスタリンワックス等の炭化水素類、オレイン酸、イソステアリン酸、ラウリン酸、ミリスチン酸、パルミチン酸、ステアリン酸、ベヘン酸、ウンデシレン酸等の高級脂肪酸類、セチルアルコール、ステアリルアルコール、イソステアリルアルコール、ベヘニルアルコール、オクチルドデカノール、ミリスチルアルコール、セトステアリルアルコール等の高級アルコール等、イソオクタン酸セチル、ミリスチン酸イソプロピル、イソステアリン酸ヘキシルデシル、アジピン酸ジイソプロピル、セバチン酸ジ−2−エチルヘキシル、乳酸セチル、リンゴ酸ジイソステアリル、ジ−2−エチルヘキサン酸エチレングリコール、ジカプリン酸ネオペンチルグリコール、ジ−2−ヘプチルウンデカン酸グリセリン、トリ−2−エチルヘキサン酸グリセリン、トリ−2−エチルヘキサン酸トリメチロールプロパン、トリイソステアリン酸トリメチロールプロパン、テトラ−2−エチルヘキサン酸ペンタンエリトリット等の合成エステル油類、ジメチルポリシロキサン、メチルフェニルポリシロキサン、ジフェニルポリシロキサン等の鎖状ポリシロキサン、オクタメチルシクロテトラシロキサン、デカメチルシクロペンタシロキサン、ドデカメチルシクロヘキサンシロキサン等の環状ポリシロキサン、アミノ変性ポリシロキサン、ポリエーテル変性ポリシロキサン、アルキル変性ポリシロキサン、フッ素変性ポリシロキサン等の変性ポリシロキサン等のシリコーン油等の油剤類、脂肪酸セッケン(ラウリン酸ナトリウム、パルミチン酸ナトリウム等)、ラウリル硫酸カリウム、アルキル硫酸トリエタノールアミンエーテル等のアニオン界面活性剤類、塩化ステアリルトリメチルアンモニウム、塩化ベンザルコニウム、ラウリルアミンオキサイド等のカチオン界面活性剤類、イミダゾリン系両性界面活性剤(2−ココイル−2−イミダゾリニウムヒドロキサイド−1−カルボキシエチロキシ2ナトリウム塩等)、ベタイン系界面活性剤(アルキルベタイン、アミドベタイン、スルホベタイン等)、アシルメチルタウリン等の両性界面活性剤類、ソルビタン脂肪酸エステル類(ソルビタンモノステアレート、セスキオレイン酸ソルビタン等)、グリセリン脂肪酸類(モノステアリン酸グリセリン等)、プロピレングリコール脂肪酸エステル類(モノステアリン酸プロピレングリコール等)、硬化ヒマシ油誘導体、グリセリンアルキルエーテル、POEソルビタン脂肪酸エステル類(POEソルビタンモノオレエート、モノステアリン酸ポリオキシエチレンソルビタン等)、POEソルビット脂肪酸エステル類(POE−ソルビットモノラウレート等)、POEグリセリン脂肪酸エステル類(POE−グリセリンモノイソステアレート等)、POE脂肪酸エステル類(ポリエチレングリコールモノオレート、POEジステアレート等)、POEアルキルエーテル類(POE2−オクチルドデシルエーテル等)、POEアルキルフェニルエーテル類(POEノニルフェニルエーテル等)、プルロニック型類、POE・POPアルキルエーテル類(POE・POP2−デシルテトラデシルエーテル等)、テトロニック類、POEヒマシ油・硬化ヒマシ油誘導体(POEヒマシ油、POE硬化ヒマシ油等)、ショ糖脂肪酸エステル、アルキルグルコシド等の非イオン界面活性剤類、ポリエチレングリコール、グリセリン、1,3−ブチレングリコール、エリスリトール、ソルビトール、キシリトール、マルチトール、プロピレングリコール、ジプロピレングリコール、ジグリセリン、イソプレングリコール、1,2−ペンタンジオール、2,4−ヘキシレングリコール、1,2−ヘキサンジオール、1,2−オクタンジオール等の多価アルコール類、ピロリドンカルボン酸ナトリウム、乳酸、乳酸ナトリウム等の保湿成分類、グアガム、クインスシード、カラギーナン、ガラクタン、アラビアガム、ペクチン、マンナン、デンプン、キサンタンガム、カードラン、メチルセルロース、ヒドロキシエチルセルロース、カルボキシメチルセルロース、メチルヒドロキシプロピルセルロース、コンドロイチン硫酸、デルマタン硫酸、グリコーゲン、ヘパラン硫酸、ヒアルロン酸、ヒアルロン酸ナトリウム、トラガントガム、ケラタン硫酸、コンドロイチン、ムコイチン硫酸、ヒドロキシエチルグアガム、カルボキシメチルグアガム、デキストラン、ケラト硫酸,ローカストビーンガム,サクシノグルカン,カロニン酸,キチン,キトサン、カルボキシメチルキチン、寒天、ポリビニルアルコール、ポリビニルピロリドン、カルボキシビニルポリマー、ポリアクリル酸ナトリウム、ポリエチレングリコール等の増粘剤、表面を処理されていても良い、マイカ、カオリン、合成雲母、炭酸カルシウム、炭酸マグネシウム、酸化アルミニウム、硫酸バリウム等の粉体類、表面を処理されていても良い、ベンガラ、黄酸化鉄、黒酸化鉄、酸化コバルト、群青、紺青、酸化チタン、酸化亜鉛の無機顔料類、表面を処理されていても良い、雲母チタン、魚燐箔、オキシ塩化ビスマス等のパール剤類、レーキ化されていても良い赤色202号、赤色228号、赤色226号、黄色4号、青色404号、黄色5号、赤色505号、赤色230号、赤色223号、橙色201号、赤色213号、黄色204号、黄色203号、青色1号、緑色201号、紫色201号、赤色204号等の有機色素類、ポリエチレン末、ポリメタクリル酸メチル、ナイロン粉末、オルガノポリシロキサンエラストマー等の有機粉体類、パラアミノ安息香酸系紫外線吸収剤、アントラニル酸系紫外線吸収剤、サリチル酸系紫外線吸収剤、桂皮酸系紫外線吸収剤、ベンゾフェノン系紫外線吸収剤、糖系紫外線吸収剤、2−(2'−ヒドロキシ−5'−t−オクチルフェニル)ベンゾトリアゾール、4−メトキシ−4'−t−ブチルジベンゾイルメタン等の紫外線吸収剤類、エタノール、イソプロパノール等の低級アルコール類などが好ましく例示できる。
本発明をパック化粧料に適用した場合には、パック化粧料の製剤的な特徴から、ビタミンA又はその誘導体、ビタミンB6塩酸塩,ビタミンB6トリパルミテート,ビタミンB6ジオクタノエート,ビタミンB2又はその誘導体,ビタミンB12,ビタミンB15又はその誘導体等のビタミンB類、α−トコフェロール,β−トコフェロール,γ−トコフェロール,ビタミンEアセテート等のビタミンE類、ビタミンD類、ビタミンH、パントテン酸、パンテチン、ピロロキノリンキノン等のビタミン類、その他美白剤、細胞賦活剤、美肌成分などの有効成分も含有でき、好ましい。このような有効成分として例えば、ハマメリスエキス、ホップエキス、オトギリソウエキス等の各種ハーブエキスや海藻エキスが好ましく例示できる。本発明のパック化粧料の形態は、マッドタイプ、クリームタイプ、ピールオフタイプ、フォームタイプ、シートタイプ等が挙げられるが、本発明の効果を阻害しないものであればいかなる形態でもかまわないが、肌への密着性が優れていることからマッドタイプが好ましい。
以下に実施例を示して本発明について更に詳細に説明を加えるが、本発明は、これらの実施例にのみ限定を受けないことは云うまでもない。
マッドタイプのパック
下記に示す処方に従って、(A)を混合し75℃に加温、これに混合後75℃加温した(B)を添加・撹拌、さらに混合後75℃に加温した(C)を添加・撹拌した。撹拌しながら冷却し、(D)、(E)をさらに添加・撹拌し、マッドタイプのパック組成物を得た。この処方に於いて、含硫珪酸アルミニウムを水に置換したものを比較例1,苦汁を水に置換したものを比較例2,含硫珪酸アルミニウムと苦汁を共に水に置換したものを比較例3とした。
(A)
1,3−ブタンジオール 10.0質量%
グリセリン 5.0質量%
キサンタンガム 0.3質量%
ベントナイト 5.0質量%
(B)
純水 58.2質量%
酸化チタン 1.0質量%
亜鉛華 0.5質量%
タルク 1.0質量%
無水珪酸 2.0質量%
含硫珪酸アルミニウム 1.0質量%
(大日本化成製「ミロネクトン」)
カオリン 5.0質量%
(C)
セタノール 6.0質量%
モノステアリン酸ポリオキシエチレン(20)ソルビタン 0.9質量%
ポリオキシエチレン(7EO)ヤシ油脂肪酸グリセリン 0.9質量%
(D)
エタノール 0.5質量%
p−ヒドロキシ安息香酸エチル 0.1質量%
(E)
ハマメリス水 0.5質量%
海藻エキス 0.5質量%
ホップエキス 0.5質量%
オトギリソウエキス 0.1質量%
苦汁 1.0質量%
(ネイチャーミネラルWA−L(100g中に、マグネシウム7.57g、ナトリウム0.43g、カリウム0.34g含有))
<試験例1> 皮膚の保湿性試験
各試験は、それぞれ5名のパネラーによって行い、測定に際しては、20℃、相対湿度50%の部屋で実施し、測定値は平均した。各パネラーの顔面を37℃の温水で30秒間洗浄し、10分間安静にし、その後、測定を行った。頬部を対象として、皮膚水分量をSKICON−200EX(IBS社製)にて測定した(−1時間)。その後、実施例1にて作成したサンプル及び比較例1,比較例2,比較例3のサンプルにて20分間パックを行い、その後洗浄した。洗浄後10分間安静にし、皮膚水分量を測定した(0時間)。1時間、2時間後にも皮膚水分量の測定を行い、皮膚水分量の経時的変化を追跡した。評価結果を図1に示した。
図1の結果より、本発明の実施例1のパックは、保湿効果の持続性が高いことが判明した。
下記に示してある処方で、実施例2のパック化粧料を作成した。(A)を混合し75℃に加温、これに混合後75℃加温した(B)を添加・撹拌、さらに混合後75℃に加温した(C)を添加・撹拌した。撹拌しながら冷却し、(D)をさらに添加・撹拌し、マッドタイプのパック組成物を得た。
(A)
1,3−ブタンジオール 10.0質量%
グリセリン 5.0質量%
キサンタンガム 0.3質量%
ベントナイト 1.0質量%
(B)
純水 27.4質量%
酸化チタン 1.0質量%
亜鉛華 0.5質量%
タルク 1.0質量%
無水珪酸 2.0質量%
含硫珪酸アルミニウム 1.0質量%
(大日本化成製「ミロネクトン」)
カオリン 40.0質量%
(C)
セタノール 4.0質量%
モノステアリン酸ポリオキシエチレン(20)ソルビタン 0.9質量%
ポリオキシエチレン(7EO)ヤシ油脂肪酸グリセリン 0.9質量%
(D)
苦汁 5.0質量%
(ネイチャーミネラルWA−L(構成は、実施例1に同じ))
下記に示してある処方で、実施例2と同様な方法で実施例3のパック化粧料を作成した。
(A)
1,3−ブタンジオール 10.0質量%
グリセリン 5.0質量%
キサンタンガム 0.3質量%
(B)
純水 71.4質量%
酸化チタン 1.0質量%
亜鉛華 0.5質量%
含硫珪酸アルミニウム 1.0質量%
(大日本化成製「ミロネクトン」)
(C)
セタノール 4.0質量%
モノステアリン酸ポリオキシエチレン(20)ソルビタン 0.9質量%
ポリオキシエチレン(7EO)ヤシ油脂肪酸グリセリン 0.9質量%
(D)
苦汁 5.0質量%
(ネイチャーミネラルWA−L(構成は、実施例1に同じ))
下記に示してある処方で、実施例2と同様の方法で実施例4のパック化粧料を作成した。
(A)
1,3−ブタンジオール 10.0質量%
グリセリン 5.0質量%
キサンタンガム 0.3質量%
ベントナイト 1.0質量%
(B)
純水 63.4質量%
酸化チタン 1.0質量%
亜鉛華 0.5質量%
無水珪酸 2.0質量%
含硫珪酸アルミニウム 5.0質量%
(大日本化成製「ミロネクトン」)
カオリン 1.0質量%
(C)
セタノール 4.0質量%
モノステアリン酸ポリオキシエチレン(20)ソルビタン 0.9質量%
ポリオキシエチレン(7EO)ヤシ油脂肪酸グリセリン 0.9質量%
(D)
苦汁 5.0質量%
(ネイチャーミネラルWA−L(構成は、実施例1に同じ))
<比較例4>
下記に示してある処方で、実施例2と同様の方法で比較例4のパック化粧料を作成した。
(A)
1,3−ブタンジオール 10.0質量%
グリセリン 5.0質量%
キサンタンガム 0.3質量%
(B)
純水 65.4質量%
酸化チタン 1.0質量%
亜鉛華 0.5質量%
セリサイト 7.0質量%
(C)
セタノール 4.0質量%
モノステアリン酸ポリオキシエチレン(20)ソルビタン 0.9質量%
ポリオキシエチレン(7EO)ヤシ油脂肪酸グリセリン 0.9質量%
(D)
苦汁 5.0質量%
(ネイチャーミネラルWA−L(構成は、実施例1に同じ))
<試験例2>
珪酸塩の効果をみるために、実施例2,実施例3,実施例4,及び対照として比較例4の処方からなるマッドタイプのパック化粧料について、試験例1に示した方法と同様な方法で、肌の水分量の時間的変化を検討した。
図2に示してあるように、実施例2〜4及び比較例4の結果より、珪酸塩量が1質量%以上で水分量の維持効果があることがわかり、特にベントナイト、無水珪酸、含硫珪酸アルミニウム、カオリンの効果が高いことがわかる。
下記に示しある処方で、実施例1と同様の方法で実施例5のパック化粧料を作成した。
(A)
1,3−ブタンジオール 10.0質量%
グリセリン 5.0質量%
キサンタンガム 0.3質量%
ベントナイト 5.0質量%
(B)
純水 58.2質量%
酸化チタン 1.0質量%
亜鉛華 0.5質量%
タルク 1.0質量%
無水珪酸 2.0質量%
含硫珪酸アルミニウム 1.0質量%
(大日本化成製「ミロネクトン」)
カオリン 5.0質量%
(C)
セタノール 6.0質量%
モノステアリン酸ポリオキシエチレン(20)ソルビタン 0.9質量%
ポリオキシエチレン(7EO)ヤシ油脂肪酸グリセリン 0.9質量%
(D)
エタノール 0.5質量%
p−ヒドロキシ安息香酸エチル 0.1質量%
(E)
ハマメリス水 0.5質量%
海藻エキス 0.5質量%
ホップエキス 0.5質量%
オトギリソウエキス 0.1質量%
苦汁 1.0質量%
(塩化マグネシウム含量17質量%の市販品;100g中に、マグネシウム5.8g、ナトリウム1.6g、カリウム1.6g含有)
<試験例3>
苦汁の種類の影響をみるために、実施例1,実施例5の処方からなるマッドタイプのパック化粧料について、試験例1に示した方法と同様な方法で、肌の水分量の時間的変化を検討した。
図3に示してあるように、実施例1及び実施例5のマッドタイプのパック化粧料は共に肌の水分量の維持効果を示した。若干、実施例1の方が維持効果の高い傾向が見られた。
ピールオフタイプパックの製造
成分(A)を混合し、80℃に加熱して均一にした後、室温まで冷却する。これに成分(B)を加えて混合し、ピールオフタイプパック化粧料を得た。
(A)
ポリビニルアルコール 15.0質量%
純水 32.0質量%
苦汁 8.0質量%
(ネイチャーミネラルWA−L(構成は、実施例1に同じ))
含硫珪酸アルミニウム 10.0質量%
(大日本化成製「ミロネクトン」)
(B)
ビザボロール 0.5質量%
γ−トコフェロール 0.02質量%
エタノール 4.0質量%
POE(8)ポリオキシプロピレングリコール 3.0質量%
純水 27.48質量%
フォームタイプパックの製造
(A)を混合し、最後に密閉容器中で(B)を混合し、フォームタイプパック化粧料を得た。
(A)
1,3−ブタンジオール 7.0質量%
グリセリン 10.0質量%
ベヘニルアルコール 3.5質量%
セタノール 1.5質量%
p−ヒドロキシ安息香酸メチル 0.3質量%
含硫珪酸アルミニウム 0.01質量%
(大日本化成製「ミロネクトン」)
POE(20)ベヘニルエーテル 0.5質量%
POE(150)ステアリン酸エステル 2.0質量%
ステアリン酸 1.0質量%
ポリグリセリン(10)モノオレイン酸エステル 3.0質量%
苦汁 0.02質量%
(ネイチャーミネラルWA−L(構成は、実施例1に同じ))
純水 68.77質量%
(B)
液化石油ガス 2.4質量%
クリームの製造
(A)を75℃で加熱混合し、これに(B)を混合して75℃にしたものを撹拌しながら添加し、さらに(C)を加えて実施例8のクリームを得た。実施例8のクリームの苦汁を水に置換したものを比較例5、含硫珪酸アルミニウムを水に置換したものを比較例6、含硫珪酸アルミニウムと苦汁を共に水に置換したものを比較例7とする。
(A)
固体パラフィン 10.0質量%
流動パラフィン 10.0質量%
マイクロクリスタリンワックス 3.0質量%
ミツロウ 2.0質量%
モノステアリン酸ポリオキシエチレンソルビタンPOE(20) 3.0質量%
モノステアリン酸グリセリン 2.0質量%
1,3−ブタンジオール 5.0質量%
含硫珪酸アルミニウム 1.0質量%
(大日本化成製「ミロネクトン」)
(B)
パラオキシ安息香酸メチル 0.3質量%
グリセリン 3.0質量%
PEG4000 2.0質量%
キサンタンガム 0.05質量%
純水 58.12質量%
(C)
苦汁 0.5質量%
(ネイチャーミネラルWA−L((構成は、実施例1に同じ))
<試験例4>
保湿性試験
各試験は、それぞれ5名の乾燥肌のパネラーによって行い、測定は、20℃、相対湿度50%の部屋で実施し測定値は平均した。各パネラーの顔面を37℃の温水で30秒間洗浄し、10分間安静にし、その後、測定を行った。測定は頬部を対象として、皮膚水分量をSKICON−200EX(IBS社製)にて測定した。その後、実施例8にて作成したクリーム及び比較例6,比較例7,比較例8のクリームを一日2回、今まで使用していたクリームに換えて1週間使用してもらった。1週間後に、再び顔面を37℃の温水で30秒間洗浄し、10分間安静にし、その後、皮膚水分量の測定を行い、皮膚水分量の経時的変化を見た。評価結果を図4に示した。
図4の結果より、本発明の実施例8のクリームは、肌の保湿効果が高いことが判る。
本発明は、保湿効果の持続性の高いパック用組成物に適用できる。
試験例1の結果を示す図である。実施例1、比較例1(含硫珪酸アルミニウムを水に置換),比較例2(苦汁を水に置換),比較例3(含硫珪酸アルミニウムと苦汁を共に水に置換) 試験例2の結果を示す図である。 試験例3の結果を示す図である。 試験例4の結果を示す図である。

Claims (7)

  1. 苦汁を0.01〜10質量%含有することを特徴とする化粧料。
  2. さらに、珪酸塩1〜50質量%を含有する事を特徴とする、請求項1に記載の化粧料。
  3. 前記珪酸塩が無水珪酸、ベントナイト、含硫珪酸アルミニウム及びカオリンから選ばれる1種乃至は2種以上であることを特徴とする、請求項1乃至2に記載の化粧料。
  4. 苦汁を特徴づける成分組成が、苦汁100g中にマグネシウム7.0〜8.0g、ナトリウム0.2〜0.8g、カリウム0.1〜0.8g、カルシウム0.001〜0.1gである請求項1〜3何れか1項に記載の化粧料。
  5. 苦汁が、西オーストラリア・デボラ湖の塩水から食塩を除去した、液性成分を濃縮したものであることを特徴とする、請求項1〜4何れか1項に記載の化粧料。
  6. 苦汁が、西オーストラリア・デボラ湖の塩水から食塩を除去した、ミネラル成分である旨を表示することを特徴とする請求項1〜5項何れか1項に記載の化粧料。
  7. パック化粧料であることを特徴とする、請求項1〜6何れか1項に記載の化粧料。
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