JP2009126857A - 皮膚洗浄料 - Google Patents

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Abstract

【課題】
脂肪酸を洗浄成分の主体とする洗浄料において、安定性に優れた洗浄料を提供する。
【解決手段】
炭素数12〜22の脂肪酸及び/又はその塩を25〜55質量%含有する洗浄料、特にステアリン酸の含有量が多い洗浄料において、苦汁を0.01〜5質量%と海水乾燥物を0.1〜5質量%含有させることにより、安定性に優れた洗浄料が得られた。苦汁としては、西オーストラリア・デボラ湖由来の苦汁、海水乾燥物は、フランス、ブルターニュ産の海水乾燥物が好適であった。
【選択図】 なし

Description

本発明は、皮膚を清浄に保つ皮膚洗浄料に関する。
皮膚洗浄料において、ペースト状の洗浄料は、液状のような垂れもなく、固形状よりも水での発泡性がよく、使用性の良い洗浄料である。しかしながら、その製剤系の安定性においては、固体と液体の中間領域であることから、液状や固形状の洗浄料よりも不安定な部分もある。このようなペースト状の洗浄料においては、脂肪酸の塩(脂肪酸セッケン)やアルキルリン酸エステル塩、アルキルアミドベタイン類などが洗浄料の主成分として用いられている。これらのうち、脂肪酸はアルカリで中和することにより、簡単に脂肪酸の塩(脂肪酸セッケン)とする事ができ、生分解性で環境にも優しいこと、洗浄力が強い割には比較的皮膚刺激性が少ないことから、皮膚洗浄料においては、主な洗浄成分として用いられている。しかしながら、脂肪酸の塩の含有量の高い洗浄料、特にステアリン酸の塩(ステアリン酸セッケン)の含有量の高い洗浄料においては、製剤系の硬度が高くなりすぎて、製剤系が不安定化する場合がある。そこで、製剤系に多価アルコール等を含有させることにより、通常化粧料が使用・保管されるような温度条件における安定を向上させる方法が知られている(例えば、特許文献1を参照)。しかしながら、流通段階や家庭での保管場所などにおいては、思いも掛けないような過酷な高温条件等に曝される場合が存し、特に脂肪酸及び/又はその塩の含有量の多く、さらにステアリン酸等の含有量が高いペースト状の洗浄剤においては、保存時の温度による安定性への影響が大きく、過酷な保管条件に曝された後においてもその品質を確保できるように、更なる安定性の向上が望まれていた。
一方、苦汁は、海水より水分を留去することにより析出してくる食塩を除去した、残りの成分であり、その組成に関しては、製造法によって多少の変動はあるが、100g中に塩化マグネシウム15〜19g、硫酸マグネシウム6〜9g、塩化カリウム2〜4g、塩化ナトリウム2〜6gを含むミネラル分に富んだ水溶液である(化学大辞典より)。また、苦汁には保湿作用や肌荒れ改善効果があること(例えば、特許文献2、特許文献3を参照)、苦汁を洗浄剤に含有すると、皮膚のつっぱり感を緩和する作用を有することも知られている(例えば、特許文献4を参照)。また、海水乾燥物とは、海水より水分を留去して乾燥させたもので、塩化ナトリウムを主成分とし、塩化マグネシウム、塩化カリウムなどを含有している。このような海水乾燥物は、浴用剤などで用いられることが知られており(例えば、特許文献5を参照)、また、洗浄料においても、細胞賦活化を目的として用いられている(例えば、特許文献6を参照)。
ここで、脂肪酸及び/又はその塩の含有量が25質量%を超えるような洗浄力が強く、特に、ステアリン酸の含有量が12質量%を超えるような泡特性に優れた洗浄料において、苦汁と海水乾燥物とを含有させることにより、過酷な高温保存時における製剤系の安定性が著しく向上することは全く知られていない。
特開2006−206525号公報 特開2004−51596号公報 特開2006−06991号公報 特開2006−169452号公報 特開平08−073343号公報 特表2004−016236号公報
本発明は、脂肪酸及び/又はその塩を洗浄料の主洗浄成分とする洗浄料において、泡沫の特性が良好で製剤系の過酷な高温保存後の安定性が向上した洗浄料を提供することを課題とする。
本発明者らは鋭意研究した結果、脂肪酸及び/又はその塩を主成分とする洗浄料に、さら苦汁と海水乾燥物を含有することにより、製剤系の安定性が向上することを見出し、本発明を完成させた。すなわち本発明の洗浄料は、以下に示すとおりである。
(1) 苦汁と海水乾燥物を含有することを特徴とする洗浄料。
(2) さらに、炭素数12〜22の脂肪酸及び/又はその塩を含有することを特徴とする、(1)に記載の洗浄料。
(3) 上記脂肪酸及び/又はその塩の含有量が洗浄料全体の25〜55質量%であることを特徴とする、(1)又は(2)に記載の洗浄料。
(4) 上記脂肪酸及び/又はその塩が、ステアリン酸及び/又はその塩として洗浄料全体の12〜25質量%含まれることを特徴とする、(1)〜(3)何れか1項に記載の洗浄料。
(5) 苦汁の含有量が0.01〜5質量%であることを特徴とする、(1)〜(4)何れか1項に記載の洗浄料。
(6) 海水乾燥物の含有量が0.01〜5質量%であることを特徴とする、(1)〜(5)何れか1項に記載の洗浄料。
(7) 苦汁を特徴づける成分組成が、苦汁100g中に含有する金属元素としてマグネシウム7.0〜8.0g、ナトリウム0.2〜0.8g、カリウム0.1〜0.8g、カルシウム0.001〜0.1gであることを特徴とする、(1)〜(6)何れか1項に記載の洗浄料。
(8) ペースト状であることを特徴とする、(1)〜(7)何れか1項に記載の洗浄料。
本発明によれば、保存安定性に優れた洗浄料を提供することができる。
(1)本発明の必須成分である苦汁
本発明に必須の成分である苦汁は、一般的に、海水より水分を留去することにより析出してくる食塩を除去した、残りの成分である。化学大辞典によれば、「その組成に関しては、製造法によって多少の変動はあるが、100g中に塩化マグネシウム15〜19g、硫酸マグネシウム、6〜9g、塩化カリウム2〜4g、塩化ナトリウム2〜6gを含む」ミネラル分に富んだものである。この様な苦汁を製造するための、海水より食塩を除く工程は、天日、熱によって水分を蒸散させて海水を濃縮していく方法や逆浸透膜などを利用した選択的脱塩工程でも可能であるが、本発明に使用する苦汁は、この様な製造法によって制限を受けない。また、苦汁は、海水より食塩を除去したものであり、そのような濃縮液のままでも使用可能であり、さらに水分を除去して固体としたものでも使用可能である。苦汁は、その原海水を採取する地域や採取した深さ、季節、さらには製法、濃縮度合いによっても組成が若干変動するが、この様な変動によっても本発明は影響を受けない。本発明の化粧料においては、この様な苦汁を0.01〜5質量%含有していることが好ましく、0.02〜2質量%含有していることがより好ましく、更に言えば0.05〜1質量%含有していることが特に好ましい。この濃度以下では、苦汁を配合する効果が充分に発揮できず、これを超えて配合しても効果が頭打ちとなり、さらに製剤的に不安定となってしまうからである。苦汁は、その生産地、原料となる海水などの含塩水の種類により、その構成塩成分が少しずつ異なるが、本発明に使用する、苦汁としては、市販の苦汁をそのまま使用することも可能であるが、苦汁を特徴づける成分組成が、苦汁100g中に含有する金属元素としてマグネシウム7.0〜8.0g、ナトリウム0.2〜0.8g、カリウム0.1〜0.8g、カルシウム0.001〜0.1gであるようなものが、特に好ましい。これは、このような組成のものが、本発明の洗浄剤において、製剤系の安定化により優れているからである。このような組成の苦汁としては、西オーストラリア・デボラ湖の塩水から食塩を除去した、苦汁もしくは苦汁を濃縮したものが特に好ましい。このようなものとしては、(株)メイティア製のネイチャーミネラルWA−L(商標)、ネイチャーミネラルWA−P(商標)が例示できる。ネイチャーミネラルWA−Lは、マグネシウムを7.5質量%以上、塩化ナトリウム0.6質量%以下であり、塩化マグネシウム換算で約30質量%の苦汁成分を含有している。
(2)本発明の必須成分である海水乾燥物(海塩)
本発明に必須の成分である海水乾燥物(海塩)は、海水より水分を除去したものである。この様な海水乾燥物を製造するための、海水より水分を除く工程は、天日、熱によって水分を蒸散させて海水を濃縮していく方法や逆浸透膜などを利用した選択的脱塩工程でも可能であるが、本発明に使用する海水乾燥物は、この様な製造法によって制限を受けない。また、海水乾燥物は、海水より水分を除去したものであり、塩化ナトリウムからなる食塩とは異なり、種々の微量成分を含有している。海水乾燥物は、その原海水を採取する地域や採取した深さ、季節、さらには製法、濃縮度合いによっても組成が若干変動するが、陽イオン分として、ナトリウムを主成分として、マグネシウム、カリウム、カルシウム等、陰イオン分として、塩素を主として、臭素、硫酸等を含有している。本発明の化粧料においては、この様な海水乾燥物を0.01〜5質量%含有していることが好ましく、0.02〜2質量%含有していることがより好ましく、更に言えば0.05〜1質量%含有していることが特に好ましい。この濃度以下では、海水乾燥物を配合する効果が充分に発揮できず、これを超えて配合しても効果が頭打ちとなり、さらに製剤的な不安定化要因として作用してしまうからである。海水乾燥物は、その起源により、その構成塩成分が少しずつ異なるが、本発明に使用する、海水乾燥物としては、市販の海水乾燥物をそのまま使用することも可能であるが、フランス、ブルターニュ地方の海から採取した海水より製造されたものが特に好ましい。このようなものとしては、市販品があり、一丸ファルコス(株)製のマリンミネラル(商標)が例示できる。
(3)本発明の洗浄料
本発明の洗浄料は、前記必須成分である苦汁と海水乾燥物(海塩)とを含有することにより、製剤系の安定性に優れたものである。本発明の洗浄料は、脂肪酸及び/又は脂肪酸とアルカリとの中和物である脂肪酸の塩(脂肪酸セッケン)を洗浄成分として含有する。このような脂肪酸としては、ラウリン酸、ミリスチン酸、パルミチン酸、ステアリン酸、オレイン酸、ベヘニン酸、イソステアリン酸などの炭素数12〜22の脂肪酸が用いられ、特に酸化しにくく、入手のしやすい飽和の脂肪酸である、ラウリン酸、ミリスチン酸、パルミチン酸、ステアリン酸が好ましい。本発明の洗浄料においては、脂肪酸及び/又はその塩を洗浄料組成物全体に対して25〜55質量%含有していることが好ましく、30〜50質量%含有していることがより好ましく、33〜44質量%含有していることが特に好ましい。これは脂肪酸の塩が本発明の主な洗浄成分であり、この含有量が少なすぎると、本発明の優れた洗浄力が低下するし、多すぎると本発明の効果が得られにくくなるからである。また、本発明の洗浄料において、ステアリン酸及び/又はその塩を12〜25質量%含有していることが好ましく、14〜23質量%含有していることがより好ましく、16〜20質量%含有していることが特に好ましい。ステアリン酸及び/又はその塩の含有量が少なすぎると、きめ細かで良好な泡沫が得られにくく、多すぎるとゲル化が強くなり、洗浄料が固くなりすぎて、泡沫の形成性や水へのなじみが悪くなり、使用性が損なわれてしまうからである。
脂肪酸を中和して、これらの脂肪酸の塩(脂肪酸セッケン)と為すアルカリとしては、水酸化ナトリウム、水酸化カリウムなどのアルカリ金属の水酸化物、モノエタノールアミン、ジエタノールアミン、トリエタノールアミンなどの有機アミン類、アルギニン、リジンなどの塩基性アミノ酸などが挙げられる。これらの内では、入手のし易さから水酸化カリウム又は水酸化ナトリウムが好ましい。また、脂肪酸のアルカリによる中和率は、70〜85%が好ましく、75〜80%がより好ましい。中和率が高すぎると、アリカリ性が強くなりすぎてしまい、中和率が低すぎると洗浄力が低下してしまうからである。
本発明の洗浄料においては、このような脂肪酸及び/又はその塩を25〜55質量%含有する洗浄料において、さらに苦汁と海水乾燥物を含有することにより、その製剤系の高温安定性が著しく向上した洗浄料を得ることができる。
さらに、本発明の洗浄料においては、前記必須成分である苦汁成分と海水乾燥物、さらには脂肪酸、アルカリ成分以外に、化粧品で通常使用されている任意成分を本発明の効果を損なわない範囲において、さらに含有することができる。この様な任意成分としては、例えば、マカデミアナッツ油、アボガド油、トウモロコシ油、オリーブ油、ナタネ油、ゴマ油、ヒマシ油、サフラワー油、綿実油、ホホバ油、ヤシ油、パーム油、液状ラノリン、硬化ヤシ油、硬化油、モクロウ、硬化ヒマシ油、ミツロウ、キャンデリラロウ、カルナウバロウ、イボタロウ、ラノリン、還元ラノリン、硬質ラノリン、ホホバロウ等のオイル、ワックス類、流動パラフィン、スクワラン、プリスタン、オゾケライト、パラフィン、セレシン、ワセリン、マイクロクリスタリンワックス等の炭化水素類、セチルアルコール、ステアリルアルコール、イソステアリルアルコール、ベヘニルアルコール、オクチルドデカノール、ミリスチルアルコール、セトステアリルアルコール等の高級アルコール等、イソオクタン酸セチル、ミリスチン酸イソプロピル、イソステアリン酸ヘキシルデシル、アジピン酸ジイソプロピル、セバチン酸ジ−2−エチルヘキシル、乳酸セチル、リンゴ酸ジイソステアリル、ジ−2−エチルヘキサン酸エチレングリコール、ジカプリン酸ネオペンチルグリコール、ジ−2−ヘプチルウンデカン酸グリセリン、トリ−2−エチルヘキサン酸グリセリン、トリ−2−エチルヘキサン酸トリメチロールプロパン、トリイソステアリン酸トリメチロールプロパン、テトラ−2−エチルヘキサン酸ペンタンエリトリット等の合成エステル油類、ジメチルポリシロキサン、メチルフェニルポリシロキサン、ジフェニルポリシロキサン等の鎖状ポリシロキサン、オクタメチルシクロテトラシロキサン、デカメチルシクロペンタシロキサン、ドデカメチルシクロヘキサンシロキサン等の環状ポリシロキサン、アミノ変性ポリシロキサン、ポリエーテル変性ポリシロキサン、アルキル変性ポリシロキサン、フッ素変性ポリシロキサン等の変性ポリシロキサン等のシリコーン油等の油剤類、ラウリル硫酸カリウム、アルキル硫酸トリエタノールアミンエーテル等のアニオン界面活性剤類、塩化ステアリルトリメチルアンモニウム、塩化ベンザルコニウム、ラウリルアミンオキサイド等のカチオン界面活性剤類、イミダゾリン系両性界面活性剤(2−ココイル−2−イミダゾリニウムヒドロキサイド−1−カルボキシエチロキシ2ナトリウム塩等)、ベタイン系界面活性剤(アルキルベタイン、アミドベタイン、スルホベタイン等)、アシルメチルタウリン等の両性界面活性剤類、ソルビタン脂肪酸エステル類(ソルビタンモノステアレート、セスキオレイン酸ソルビタン等)、グリセリン脂肪酸類(モノステアリン酸グリセリン等)、プロピレングリコール脂肪酸エステル類(モノステアリン酸プロピレングリコール等)、硬化ヒマシ油誘導体、グリセリンアルキルエーテル、POEソルビタン脂肪酸エステル類(POEソルビタンモノオレエート、モノステアリン酸ポリオキシエチレンソルビタン等)、POEソルビット脂肪酸エステル類(POE−ソルビットモノラウレート等)、POEグリセリン脂肪酸エステル類(POE−グリセリンモノイソステアレート等)、POE脂肪酸エステル類(ポリエチレングリコールモノオレート、POEジステアレート等)、POEアルキルエーテル類(POE2−オクチルドデシルエーテル等)、POEアルキルフェニルエーテル類(POEノニルフェニルエーテル等)、プルロニック型類、POE・POPアルキルエーテル類(POE・POP2−デシルテトラデシルエーテル等)、テトロニック類、POEヒマシ油・硬化ヒマシ油誘導体(POEヒマシ油、POE硬化ヒマシ油等)、ショ糖脂肪酸エステル、アルキルグルコシド等の非イオン界面活性剤類、ポリエチレングリコール、グリセリン、1,3−ブチレングリコール、エリスリトール、ソルビトール、キシリトール、マルチトール、プロピレングリコール、ジプロピレングリコール、ジグリセリン、イソプレングリコール、1,2−ペンタンジオール、2,4−ヘキシレングリコール、1,2−ヘキサンジオール、1,2−オクタンジオール等の多価アルコール類、ピロリドンカルボン酸ナトリウム、乳酸、乳酸ナトリウム等の保湿成分類、グアガム、クインスシード、カラギーナン、ガラクタン、アラビアガム、ペクチン、マンナン、デンプン、キサンタンガム、カードラン、メチルセルロース、ヒドロキシエチルセルロース、カルボキシメチルセルロース、メチルヒドロキシプロピルセルロース、コンドロイチン硫酸、デルマタン硫酸、グリコーゲン、ヘパラン硫酸、ヒアルロン酸、ヒアルロン酸ナトリウム、トラガントガム、ケラタン硫酸、コンドロイチン、ムコイチン硫酸、ヒドロキシエチルグアガム、カルボキシメチルグアガム、デキストラン、ケラト硫酸,ローカストビーンガム,サクシノグルカン,カロニン酸,キチン,キトサン、カルボキシメチルキチン、寒天、ポリビニルアルコール、ポリビニルピロリドン、カルボキシビニルポリマー、ポリアクリル酸ナトリウム、ポリエチレングリコール等の増粘剤、表面を処理されていても良い、マイカ、タルク、ベントナイト、無水珪酸、含硫珪酸アルミニウム、亜鉛華、珪酸マグネシウム、珪酸カルシウム、珪酸アルミニウム、カオリン、合成雲母、炭酸カルシウム、炭酸マグネシウム、酸化アルミニウム、硫酸バリウム等の粉体類、表面を処理されていても良い、ベンガラ、黄酸化鉄、黒酸化鉄、酸化コバルト、群青、紺青、酸化チタン、酸化亜鉛の無機顔料類、表面を処理されていても良い、雲母チタン、魚燐箔、オキシ塩化ビスマス等のパール剤類、レーキ化されていても良い赤色202号、赤色228号、赤色226号、黄色4号、青色404号、黄色5号、赤色505号、赤色230号、赤色223号、橙色201号、赤色213号、黄色204号、黄色203号、青色1号、緑色201号、紫色201号、赤色204号等の有機色素類、ポリエチレン末、ポリメタクリル酸メチル、ナイロン粉末、オルガノポリシロキサンエラストマー等の有機粉体類などが好ましく例示できる。
本発明の洗浄料は、これらの成分を常法に従って混合すればよいが、好ましくは、高温で溶解しておいた脂肪酸などの油性成分に、アルカリなどの水性成分を添加して、脂肪酸の中和、塩(セッケン)の生成を行い、その後、苦汁や海水乾燥物などの成分を添加した方が安定性に優れた製剤が得られる。
以下に実施例を示して本発明について更に詳細に説明を加えるが、本発明は、これらの実施例にのみ限定を受けないことは云うまでもない。
下記に示す処方に従って、(A)の各成分を合わせ、75℃に加熱しておき、別途(B)の各成分を合わせ75℃に加熱する。(A)を撹拌下、(B)成分を添加し、撹拌しながら40℃まで冷却し、成分(C)を添加して、ペースト状洗浄料1を作製した。洗浄料1において、苦汁のみを精製水に置換したものを比較例1、海水乾燥物のみを精製水に置換したものを比較例2、苦汁と海水乾燥物の両方を精製水に置換したものを比較例3とし、洗浄料1と同様の方法で各サンプルを作製した。
(A)
ステアリン酸 17.0 質量%
パルミチン酸 2.0 質量%
ミリスチン酸 13.0 質量%
ラウリン酸 5.0 質量%
セタノール 0.3 質量%
POE(7)ヤシ油脂肪酸グリセリル 2.0 質量%
POE(100)水添ヒマシ油 0.5 質量%
ブチルパラベン 0.01質量%
イソプロピルパラベン 0.01質量%
(B)
グリセリン 15.0 質量%
水酸化カリウム 6.5 質量%
精製水 15.0 質量%
(C)
1,3−ブタンジオール 5.0 質量%
苦汁(ネイチャーミネラルWA−L(商標);(株)メイティア製) 0.1 質量%
海水乾燥物(マリンミネラル(商標);一丸ファルコス(株)製) 0.05質量%
グリチルリチン酸カリウム 0.01質量%
クエン酸 0.01質量%
クエン酸カリウム 0.01質量%
精製水 18.5 質量%
<試験例1> 製剤の安定性試験
本願発明のペースト状洗浄料1、比較例1、比較例2、比較例3を3cmφ×10cmのガラス容器に入れ(5例づつ)、密栓をして、50℃の恒温恒湿器に入れた。3ヶ月間後に、室温に戻して、各サンプルの状態を観察し、以下の基準で評点を付けた。評点を平均して、結果を表1に示す。
2:変化なし
1:容器を傾けると、分離(離漿)が認められる。
0:そのままの状態で、明確に分離(離漿)が認められる。
Figure 2009126857
本発明の実施例1の洗浄料1は、比較例1、比較例2、比較例3と比べて、高温状態での製剤系の安定性が著しく高いことが判明した。
以下の表2、表3に示す処方において、ステアリン酸、パルミチン酸、ミリスチン酸、ラウリン酸、POE(7)ヤシ油脂肪酸グリセリルを75℃に加熱して溶解し、これに水酸化カリウム、グリセリン、精製水15質量%分を混合して75℃に加熱したものを加え、撹拌しながら40℃まで冷却して、1,3−ブタンジオール、苦汁、海水乾燥物、メチルパラベン、残りの精製水を添加して、各サンプルを作製した。なお、水酸化カリウムの量は、それぞれ脂肪酸の中和率が一定となるように調整した。これらのサンプルを<試験例1>に準じて、高温保存試験を行った。結果を表2、表3に合わせて示した。
<試験例2> 泡沫の形成性試験
本願発明の各ペースト状洗浄料及び各比較例に関して、専門パネラー5名にて泡沫の評価を行った。すなわち各サンプル0.5gずつを手の平に載せ、40℃の温水5mlを加えて、両方の手の平で10回こすり合わせて、生成した泡沫の状態を観察した。各々の泡沫の細かさについて、以下の基準で評点を付けた。評点は平均して、結果を表2、表3に合わせて示す。
2:泡立ちよく、細かくて良好な泡沫。
1:泡立ちがやや劣り、やや粗い泡沫。
0:粗い泡沫。
Figure 2009126857
Figure 2009126857
表2、表3の結果より、総脂肪酸セッケンの量が少なくても多すぎても本発明の製剤系の安定化効果が得られにくく、またステアリン酸の含有量が少ないと泡沫の状態が悪くなり、多いと細かな泡沫が得られやすいが、多すぎると泡の立ち具合が悪くなり、さらに本発明の製剤系の安定化効果が得られにくくなることが判った。
本発明は、安定性に優れた洗浄料に適用できる。

Claims (8)

  1. 苦汁と海水乾燥物を含有することを特徴とする洗浄料。
  2. さらに、炭素数12〜22の脂肪酸及び/又はその塩を含有することを特徴とする、請求項1に記載の洗浄料。
  3. 上記脂肪酸及び/又はその塩の含有量が洗浄料全体の25〜55質量%であることを特徴とする、請求項1又は2に記載の洗浄料。
  4. 上記脂肪酸及び/又はその塩が、ステアリン酸及び/又はその塩として洗浄料全体に対して12〜25質量%含むものであることを特徴とする、請求項1〜3何れか1項に記載の洗浄料。
  5. 苦汁の含有量が0.01〜5質量%であることを特徴とする、請求項1〜4何れか1項に記載の洗浄料。
  6. 海水乾燥物の含有量が0.01〜5質量%であることを特徴とする、請求項1〜5何れか1項に記載の洗浄料。
  7. 苦汁を特徴づける成分組成が、苦汁100g中に含有する金属元素としてマグネシウム7.0〜8.0g、ナトリウム0.2〜0.8g、カリウム0.1〜0.8g、カルシウム0.001〜0.1gであることを特徴とする、請求項1〜6何れか1項に記載の洗浄料。
  8. ペースト状であることを特徴とする、請求項1〜7何れか1項に記載の洗浄料。
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