JP4734017B2 - 角栓除去用化粧料 - Google Patents

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本発明は、化粧料に関し、更に詳細にはクレンジング用の化粧料に好適な化粧料に関する。
高度成長期を越えて、日本人の生活レベルは著しく向上したと言われており、それに伴って、種々の生活習慣も大きく変化している。特に食生活においては、戦前の栄養不良の状態から、飽食の時代へと移行し、それに伴って、生活習慣病の蔓延などの社会問題も顕在化するようになっている。この様な生活環境の大きな変化は、化粧品の分野にも少なからぬ影響を与えており、特に、食生活の変化は、脂質代謝に大きな影響を与え、これに起因して、皮脂と古い角層とが形成する角栓による皮膚トラブルが急増するようになって来ている。即ち、自然には除去されない角栓が毛穴を閉塞することにより、毛穴に微生物が繁殖し、炎症を起こしたり、閉塞により代謝物の排泄が阻害され、代謝物に起因する炎症などが起こったりするからである。この為、角栓を除去する化粧行為の必要性が増してきている。角栓は、脂質である皮脂と、親水性水不溶物である古い角層と、皮膚上の汚れの複合体であり、しかも毛穴に詰まった状況で存在するので、クレンジング用の皮膚外用剤などの通常の皮膚外用剤では除去しにくく、例えば、固着性を有する粘着剤等で固着させて、剥離するような角栓除去専用の皮膚外用剤が開発され、この様な専用皮膚外用剤を用いて除去するのが常であった。(例えば、特許文献1、特許文献2、特許文献3を参照)しかしながら、この様な皮膚外用剤に於いては、クレンジング、洗顔を終えた後、かかる皮膚外用剤を用いて角栓を除去し、更に、もう一度洗顔と言った化粧コースを取らざるを得ず、化粧ステップで2ステップ増えてしまうことになり、その手間の増大は大きな障害となっている。加えて、この様な化粧ステップを踏むことにより、洗顔の回数が増えすぎ、通常の顔の部位に於いては、皮脂を除去しすぎ、皮膚バリア機能を損なう場合も存すると言う、欠点もあった。
一方、アジピン酸ジイソプロピル、セバシン酸ジイソプロピルなどの二塩基酸のジエステルや、N−アシルサルコシン乃至はそのエステルは、油性成分、高分子化合物、親水性成分の何れとも馴染みがよい特性を有しているため、被膜形成化粧料の可塑剤として用いたり、染毛剤などの担体として用いられたりしている(例えば、特許文献4、特許文献5、特許文献6、特許文献7、特許文献8を参照)が、クレンジング用の化粧料などでの使用は知られていないし、これらを角栓除去の目的で化粧料に配合する技術も、これらを組み合わせて、化粧料に含有させる技術も、これらを組み合わせて化粧料に配合することにより、油汚れのみならず、角栓除去も可能なクレンジング用の化粧料が得られることも全く知られていなかった。
加えて、炭酸ジアルキルはベタツキのない皮膚外用剤用の油剤として開発され、さっぱりとした油剤として使用されたり、その優れた溶剤特性を利用して化粧落とし料の溶剤として使用されたりしている。(例えば、特許文献9、特許文献10、特許文献11を参照)しかし同時に、粘度が低く、流れやすい性質と、固形脂により、その効果を減ずる性質が存した。この為、粘度の高いクレンジングクリームなどにおいてその効果を遺憾なく発揮することが困難であった。
特開2004−300162号公報 特開2004−35545号公報 WO00/69397 特開2005−068151号公報 特開2005−036005号公報 特開2005−008554号公報 特開2004−091422号公報 特表平11−503461号公報 特開2004−346001号公報 特表2004−526007号公報 特表2004−524395号公報
本発明は、この様な状況下為されてものであり、通常のクレンジング化粧料では除去し得ない角栓を、簡便に除去しうる化粧料を提供することを課題とする。
この様な状況に鑑みて、本発明者らは、通常のクレンジング化粧料では除去し得ない角栓を、簡便に除去しうる化粧料を求めて、鋭意研究努力を重ねた結果、1)二塩基酸の炭素数2〜5のジエステルと、2)N−アシルサルコシン乃至はそのエステルとを含有する化粧料がその様な作用を有していること見出し、発明を完成させるに至った。即ち、本発明は以下に示すとおりである。
(1)1)アジピン酸、コハク酸又はセバシン酸の炭素数2〜5のジエステルを0.01〜5質量%、2)N−アシルサルコシン乃至はN−アシルサルコシンの炭素数2〜5のエステルを0.1〜10質量%含有することを特徴とする角栓除去用化粧料であって、
前記N−アシルサルコシンのアシル基が、ラウロイル基、ミリストイル基、パルミトイル基、ステアロイル基、ベヘノイル基又はオレオイル基である、角栓除去用化粧料。
(2)クレンジング用の化粧料であることを特徴とする、(1)に記載の化粧料。
(3)更に、炭酸のジエステルを含有することを特徴とする、請求項1又は(2)に記載の化粧料。
本発明によれば、通常のクレンジング化粧料では除去し得ない角栓を、簡便に除去しうる化粧料を提供することができる。
(1)本発明の化粧料の必須成分である二塩基酸の炭素数2〜5のジエステル
本発明の化粧料は、クレンジング用の化粧料として好適な化粧料であって、二塩基酸の炭素数2〜5のジエステルを含有することを特徴とする。かかる二塩基酸の炭素数2〜5のジエステルを構成する二塩基酸部分としては、化粧料で使用された実績のあるものであれば特段の限定無く適用することが出来、アジピン酸、コハク酸、セバシン酸等が特に好適に例示できる。又、炭素数2〜5のジエステルの意味は、ジエステルに於ける一つのエステルが炭素数2〜5であるの意味であり、具体的には、ジエチルエステル、ジプロピルエステル、ジイソプロピルエステル、ジブチルエステル、ジペンチルエステルなどが好ましく例示できる。これらの中で特に好ましいものは、アジピン酸ジエチルとセバシン酸ジイソプロピルであり、セバシン酸ジイソプロピルが取り分け好ましい。これらは何れも化粧料原料として市販されている成分である。本発明の化粧料に於いては、かかる二塩基酸のジエステルは唯一種を含有することも出来るし、二種以上を組み合わせて含有することも出来る。本発明の化粧料に於いては、かかる成分は角栓を皮膚組織より離脱せしめる作用を有する。本発明の化粧料に於ける、二塩基酸のジエステルの好ましい含有量は、総量で0.01〜5質量%であり、より好ましくは0.05〜1質量%である。これは多すぎると、後記の必須成分であるN−アシルサルコシン類の、角栓を毛穴より押し出す効果を損なう場合が存し、少なすぎると角栓の皮膚離れが不充分な場合が存する。尚、加えて、かかる成分は、後記のN−アシルサルコシン類の総量に対して、1〜20質量%の量であることが好ましい。
(2)本発明の化粧料の必須成分であるN−アシルサルコシン乃至はそのエステル
本発明の化粧料は、クレンジング用の化粧料として好適な化粧料であって、N−アシルサルコシン乃至はそのエステルを含有することを特徴とする。かかるN−アシルサルコシンを構成するアシル基としては、炭素数10〜24のものが好ましく、脂肪族のアシル基であることが好ましく、直鎖であることが好ましい。具体的には、ラウロイル基、ミリストイル基、パルミトイル基、ステアロイル基、ベヘノイル基、オレオイル基等がより好ましく例示でき、中でもラウロイル基が特に好ましい。かかるN−アシルサルコシンはフリー体でも、塩でも、アルキル基乃至はアルケニル基でエステル化して利用しても良い。塩としては、ナトリウム塩、カリウム塩等のアルカリ金属塩、カルシウム、マグネシウム等のアルカリ土類金属塩、アンモニウム塩、トリエタノールアミン塩、トリエチルアミン塩等の有機アミン塩類、リジン塩、アルギニン塩等の塩基性アミノ酸塩等が好ましく例示できる。又、エステルとしては、炭素数2〜5の脂肪族の直鎖乃至は分岐のものが好ましく例示でき、具体的には、エチルエステル、プロピルエステル、イソプロピルエステル、ブチルエステル、sec−ブチルエステル、tert−ブチルエステル、ペンチルエステル、アミルエスエテル、イソアミルエステルなどが好適に例示できる。特に好ましいものは分岐のエステルであり、イソプロピルエステルが取り分け好ましい。この様なN−アシルサルコシン乃至はそのエステルには、化粧料用の原料として市販のものが存し、かかる市販品を利用することも出来る。好ましい市販品としては、味の素株式会社から販売されている、「エルデュウSL205」(N−ラウロイルサルコシンイソプロピル)が例示できる。かかるN−アシルサルコシン類は、本発明の化粧料に於いては、角栓を毛穴より押し出す作用を有する。この様な効果を奏するためには、本発明の化粧料に於いては、かかる成分を唯一種含有させることも出来るし、二種以上を組み合わせて含有させることも出来る。好ましい含有量としては、0.1〜10質量%が例示でき、より好ましくは、0.5〜5質量%である。
(3)本発明の化粧料
本発明の化粧料は、前記の必須成分を含有することを特徴とし、角栓除去のために好適に使用される。本発明の化粧料は、例えば、溶液やマイクロエマルションなどのような一相の製剤でも、乳化形態の二相以上の形態でも良いが、乳化形態であることが好ましい。乳化形態としては、水中油乳化形態、油中水乳化形態、水中油中水、油中水中油などの多相乳化形態の何れもが可能であり、使用特性を考えると、ウォッシュオフに好適な水中油乳化形態が特に好ましい。化粧料としては、その機能的特性から、クレンジング用の化粧料に適用することが好ましく、中でも角栓除去機能を有するクレンジング用の化粧料に適用することが特に好ましい。勿論、栄養クリームなどの肌保全のために化粧料に適用することも可能であり、その様な適用も本発明の技術的範囲に属する。
本発明の化粧料に於いては、かかる必須成分以外に、通常化粧料で使用される任意成分を含有することが出来る。この様な任意成分としては、例えば、マカデミアナッツ油、アボガド油、トウモロコシ油、オリーブ油、ナタネ油、ゴマ油、ヒマシ油、サフラワー油、綿実油、ホホバ油、ヤシ油、パーム油、液状ラノリン、硬化ヤシ油、硬化油、モクロウ、硬化ヒマシ油、ミツロウ、キャンデリラロウ、カルナウバロウ、イボタロウ、ラノリン、還元ラノリン、硬質ラノリン、ホホバロウ等のオイル、ワックス類、流動パラフィン、スクワラン、プリスタン、オゾケライト、パラフィン、セレシン、ワセリン、マイクロクリスタリンワックス等の炭化水素類、オレイン酸、イソステアリン酸、ラウリン酸、ミリスチン酸、パルミチン酸、ステアリン酸、ベヘン酸、ウンデシレン酸等の高級脂肪酸類、セチルアルコール、ステアリルアルコール、イソステアリルアルコール、ベヘニルアルコー
ル、オクチルドデカノール、ミリスチルアルコール、セトステアリルアルコール等の高級アルコール等、イソオクタン酸セチル、ミリスチン酸イソプロピル、イソステアリン酸ヘキシルデシル、バチン酸ジ−2−エチルヘキシル、乳酸セチル、リンゴ酸ジイソステアリル、ジ−2−エチルヘキサン酸エチレングリコール、ジカプリン酸ネオペンチルグリコール、ジ−2−ヘプチルウンデカン酸グリセリン、トリ−2−エチルヘキサン酸グリセリン、トリ−2−エチルヘキサン酸トリメチロールプロパン、トリイソステアリン酸トリメチロールプロパン、テトラ−2−エチルヘキサン酸ペンタンエリトリット等の合成エステル油類、ジメチルポリシロキサン、メチルフェニルポリシロキサン、ジフェニルポリシロキサン等の鎖状ポリシロキサン、オクタメチルシクロテトラシロキサン、デカメチルシクロペンタシロキサン、ドデカメチルシクロヘキサンシロキサン等の環状ポリシロキサン、アミノ変性ポリシロキサン、ポリエーテル変性ポリシロキサン、アルキル変性ポリシロキサン、フッ素変性ポリシロキサン等の変性ポリシロキサン等のシリコーン油、炭酸プロピレン、炭酸ジカプリルなどの炭酸ジエステル類等の油剤類、脂肪酸セッケン(ラウリン酸ナトリウム、パルミチン酸ナトリウム等)、ラウリル硫酸カリウム、アルキル硫酸トリエタノールアミンエーテル等のアニオン界面活性剤類、塩化ステアリルトリメチルアンモニウム、塩化ベンザルコニウム、ラウリルアミンオキサイド等のカチオン界面活性剤類、イミダゾリン系両性界面活性剤(2−ココイル−2−イミダゾリニウムヒドロキサイド−1−カルボキシエチロキシ2ナトリウム塩等)、ベタイン系界面活性剤(アルキルベタイン、アミドベタイン、スルホベタイン等)、アシルメチルタウリン等の両性界面活性剤類、ソルビタン脂肪酸エステル類(ソルビタンモノステアレート、セスキオレイン酸ソルビタン等)、グリセリン脂肪酸類(モノステアリン酸グリセリン等)、プロピレングリコール脂肪酸エステル類(モノステアリン酸プロピレングリコール等)、硬化ヒマシ油誘導体、グリセリンアルキルエーテル、POEソルビタン脂肪酸エステル類(POEソルビタンモノオレエート、モノステアリン酸ポリオキエチレンソルビタン等)、POEソルビット脂肪酸エステル類(POE−ソルビットモノラウレート等)、POEグリセリン脂肪酸エステル類(POE−グリセリンモノイソステアレート等)、POE脂肪酸エステル類(ポリエチレングリコールモノオレート、POEジステアレート等)、POEアルキルエーテル類(POE2−オクチルドデシルエーテル等)、POEアルキルフェニルエーテル類(POEノニルフェニルエーテル等)、プルロニック型類、POE・POPアルキルエーテル類(POE・POP2−デシルテトラデシルエーテル等)、テトロニック類、POEヒマシ油・硬化ヒマシ油誘導体(POEヒマシ油、POE硬化ヒマシ油等)、ショ糖脂肪酸エステル、アルキルグルコシド等の非イオン界面活性剤類、ポリエチレングリコール、グリセリン、1,3−ブチレングリコール、エリスリトール、ソルビトール、キシリトール、マルチトール、プロピレングリコール、ジプロピレングリコール、ジグリセリン、イソプレングリコール、1,2−ペンタンジオール、2,4−ヘキシレングリコール、1,2−ヘキサンジオール、1,2−オクタンジオール等の多価アルコール類、ピロリドンカルボン酸ナトリウム、乳酸、乳酸ナトリウム等の保湿成分類、グアガム、クインスシード、カラギーナン、ガラクタン、アラビアガム、ペクチン、マンナン、デンプン、キサンタンガム、カードラン、メチルセルロース、ヒドロキシエチルセルロース、カルボキシメチルセルロース、メチルヒドロキシプロピルセルロース、コンドロイチン硫酸、デルマタン硫酸、グリコーゲン、ヘパラン硫酸、ヒアルロン酸、ヒアルロン酸ナトリウム、トラガントガム、ケラタン硫酸、コンドロイチン、ムコイチン硫酸、ヒドロキシエチルグアガム、カルボキシメチルグアガム、デキストラン、ケラト硫酸,ローカストビーンガム,サクシノグルカン,カロニン酸,キチン,キトサン、カルボキシメチルキチン、寒天、ポリビニルアルコール、ポリビニルピロリドン、カルボキシビニルポリマー、ポリアクリル酸ナトリウム、ポリエチレングリコール、ベントナイト等の増粘剤、表面を処理されていても良い、マイカ、タルク、カオリン、合成雲母、炭酸カルシウム、炭酸マグネシウム、無水ケイ酸(シリカ)、酸化アルミニウム、硫酸バリウム等の粉体類、表面を処理されていても良い、ベンガラ、黄酸化鉄、黒酸化鉄、酸化コバルト、群青、紺青、酸化チタン、酸化亜鉛の無機顔料類、表面を処理されていても良い、雲母チタン、魚燐箔、オキシ塩化ビスマス等
のパール剤類、レーキ化されていても良い赤色202号、赤色228号、赤色226号、黄色4号、青色404号、黄色5号、赤色505号、赤色230号、赤色223号、橙色201号、赤色213号、黄色204号、黄色203号、青色1号、緑色201号、紫色201号、赤色204号等の有機色素類、ポリエチレン末、ポリメタクリル酸メチル、ナイロン粉末、オルガノポリシロキサンエラストマー等の有機粉体類、パラアミノ安息香酸系紫外線吸収剤、アントラニル酸系紫外線吸収剤、サリチル酸系紫外線吸収剤、桂皮酸系紫外線吸収剤、ベンゾフェノン系紫外線吸収剤、糖系紫外線吸収剤、2−(2'−ヒドロキシ−5'−t−オクチルフェニル)ベンゾトリアゾール、4−メトキシ−4'−t−ブチルジベンゾイルメタン等の紫外線吸収剤類、エタノール、イソプロパノール等の低級アルコール類、ビタミンA又はその誘導体、ビタミンB6塩酸塩,ビタミンB6トリパルミテート,ビタミンB6ジオクタノエート,ビタミンB2又はその誘導体,ビタミンB12,ビタミンB15又はその誘導体等のビタミンB類、α−トコフェロール,β−トコフェロール,γ−トコフェロール,ビタミンEアセテート等のビタミンE類、ビタミンD類、ビタミンH、パントテン酸、パンテチン、ピロロキノリンキノン等のビタミン類などが好ましく例示できる。
特に好ましい任意成分は、炭酸ジエステル類であり、その好ましい含有量は、総量で0.1〜50質量%、より好ましくは10〜45質量%である。前記炭酸ジエステルとしては、例えば、ヘキシルアルコール、カプリルアルコール、カプリニルアルコール、ラウリルアルコール、セチルアルコール、ステアリルアルコール、ベヘニルアルコール、オレイルアルコール、イソステアリルアルコールなどの炭素数〜30の、より好ましくは6〜10の飽和、不飽和の1価アルコールとのエステル、エチレングリコール、プロピレングリコール、ブタンジオールなどの炭素数2〜4の2価アルコールとのエステルなど好ましく例示でき、中でも、6〜10の飽和、不飽和の1価アルコールとのエステルが特に好ましく例示できる。具体的な化合物名としては、エチレングリコールとの環状エステルである炭酸エチレン、プロピレングリコールとの環状エステルである炭酸プロピレン、ヘキシルアルコールとの炭酸ジヘキシル、カプリルアルコールとのエステルである炭酸ジカプリル、カプリニルアルコールとのエステルである、炭酸ジカプリニル、ラウリルアルコールとのエステルである炭酸ラウリルなどが好ましく例示でき、中でも炭酸ジカプリル、炭酸ジカプリニルが特に好ましい。これは、その溶剤効果により、角栓除去効果に優れるためである。
本発明の化粧料は、この様な必須成分と、任意成分とを常法に従って処理することにより製造することが出来る。かくして得られた、本発明の化粧料は、通常のクレンジング化粧料では除去し得ない角栓を、簡便に除去しうる機能を有し、角栓除去効果を有するクレンジング用の化粧料として好適である。
以下に、実施例を挙げて、本発明について更に詳細に説明を加えるが、本発明が、かかる実施例にのみ限定されないのは言うまでもない。
下記に示す処方に従って、本発明の化粧料である、クレンジング用の化粧料を作成した。即ち、イ、ロ、ハの成分をそれぞれ70℃に加温し、イの成分にロの成分を攪拌下徐々に加え乳化し、ハの成分を加え中和し、攪拌冷却しクレンジング用の化粧料1を得た。別途、このもののセバシン酸ジイソプロピルをN−ラウロイルサルコシンイソプロピル(「エルデュSL205」)に置換した比較例1と、「エルデュSL205」をセバシン酸ジイソプロピルに置換した比較例2も同様に製造した。

炭酸ジカプリル 45 質量%
セチルイソオクタネート 23 質量%
ステアリン酸 1 質量%
蜜ロウ 3 質量%
「エルデュSL205」 1 質量%
セバシン酸ジイソプロピル 0.1質量%
ソルビタンセスキステアレート 1 質量%
POE(12)イソステアレート 2 質量%
POE(20)イソステアリン酸グリセリル 1 質量%
POE(7)ヤシ油脂肪酸グリセリル 0.5質量%
グリセリルモノステアレート 1 質量%
POE(25)ステアレート 2 質量%

1,3−ブタンジオール 5 質量%
1,2−ペンタンジオール 2 質量%
フェノキシエタノール 0.5質量%
1%カルボキシビニルポリマー水溶液 1 質量%
水 9.5質量%

10%水酸化カリウム水溶液 0.2質量%
水 0.2質量%
<試験例1>
前記のクレンジング用の化粧料1、比較例1、比較例2を用いて、クレンジング力のテストを行った。即ち、前腕内側部に2cm×4cmの部位を4つ設け、その内の3つに下記に示すリップカラーを塗布し、しかる後にそのリップカラーをそれぞれのサンプル0.2gを用いてなじませ、温水を流して除去した。軽くタオルで水分を拭き取り、10分間静置した後、何も処置していないブランク部位との色差をΔEとして測定した。結果を表1に示す。これより、本発明のクレンジング用の化粧料はクレンジング作用に優れることが判る。又、斯くの如くに本発明のクレンジング用の化粧料は水性洗浄料を使用することなくウォッシュ・オフ出来ることも判る。
(リップカラー処方)
顔料 20 質量%
トリグリセリンジイソステアレート 20 質量%
ひまし油 20 質量%
マイクロクリスタリンワックス 5 質量%
カルナウバワックス 5 質量%
キャンデリラワックス 5 質量%
リンゴ酸ジイソステアリル 5 質量%
ポリエチレン 5 質量%
レジン酸イソステアリル 15 質量%
Figure 0004734017
<試験例2>
クレンジング用の化粧料1、比較例1、比較例2について、角栓除去能の試験を行った。即ち、群計30名用意し、無作為に1群10名ずつ群に分け、それぞれの群に前記種の化粧料を割り付けた。各パネラーは小鼻の部分の右側をサンプルで処理し、クレンジングを行った。その後、角栓除去シートを用いて小鼻の部分の角栓を固着剥離し、左の小鼻の部分から採取された角栓の数で右の小鼻の部分から採取された角栓の数を除し、1
00を乗じてサンプル化粧料による角栓の除去率とした。結果を表2に示す。これより本発明のクレンジング用の化粧料は角栓除去効果に優れることが判る。
Figure 0004734017
実施例1と同様に下記の処方に従って、本発明のクレンジング用の化粧料2を製造した。このものは、試験例1と同様の評価で、ΔEが0.53であり、試験例2と同様の評価で、角栓の除去率が71.4±25.3%であった。二塩基酸のジエステルの含有量は、N−アシルサルコシン類の総量に対して、1〜20質量%の量であることが好ましいことがわかる。

炭酸ジカプリル 45 質量%
セチルイソオクタネート 23 質量%
ステアリン酸 1 質量%
蜜ロウ 3 質量%
「エルデュSL205」 0.6質量%
セバシン酸ジイソプロピル 0.5質量%
ソルビタンセスキステアレート 1 質量%
POE(12)イソステアレート 2 質量%
POE(20)イソステアリン酸グリセリル 1 質量%
POE(7)ヤシ油脂肪酸グリセリル 0.5質量%
グリセリルモノステアレート 1 質量%
POE(25)ステアレート 2 質量%

1,3−ブタンジオール 5 質量%
1,2−ペンタンジオール 2 質量%
フェノキシエタノール 0.5質量%
1%カルボキシビニルポリマー水溶液 1 質量%
水 9.5質量%

10%水酸化カリウム水溶液 0.2質量%
水 0.2質量%
実施例1と同様に下記の処方に従って、本発明のクレンジング用の化粧料3を製造した。このものは、試験例1と同様の評価で、ΔEが0.47であり、試験例2と同様の評価で、角栓の除去率が73.5±23.1%であった。二塩基酸のジエステルとしては、アジピン酸ジイソプロピルも同様の効果を有することが判る。

炭酸ジカプリル 45 質量%
セチルイソオクタネート 23 質量%
ステアリン酸 1 質量%
蜜ロウ 3 質量%
「エルデュSL205」 1 質量%
アジピン酸ジイソプロピル 0.1質量%
ソルビタンセスキステアレート 1 質量%
POE(12)イソステアレート 2 質量%
POE(20)イソステアリン酸グリセリル 1 質量%
POE(7)ヤシ油脂肪酸グリセリル 0.5質量%
グリセリルモノステアレート 1 質量%
POE(25)ステアレート 2 質量%

1,3−ブタンジオール 5 質量%
1,2−ペンタンジオール 2 質量%
フェノキシエタノール 0.5質量%
1%カルボキシビニルポリマー水溶液 1 質量%
水 9.5質量%

10%水酸化カリウム水溶液 0.2質量%
水 0.2質量%
実施例1と同様に下記の処方に従って、本発明のクレンジング用の化粧料4を製造した。このものは、試験例1と同様の評価で、ΔEが0.51であり、試験例2と同様の評価で、角栓の除去率が68.5±24.2%であった。N−アシルサルコシン類としては、エステル体の方が好ましいことが判る。

炭酸ジカプリル 45 質量%
セチルイソオクタネート 23 質量%
ステアリン酸 1 質量%
蜜ロウ 3 質量%
セバシン酸ジイソプロピル 0.1質量%
ソルビタンセスキステアレート 1 質量%
POE(12)イソステアレート 2 質量%
POE(20)イソステアリン酸グリセリル 1 質量%
POE(7)ヤシ油脂肪酸グリセリル 0.5質量%
グリセリルモノステアレート 1 質量%
POE(25)ステアレート 2 質量%

1,3−ブタンジオール 5 質量%
1,2−ペンタンジオール 2 質量%
フェノキシエタノール 0.5質量%
1%カルボキシビニルポリマー水溶液 1 質量%
水 9.5質量%
「ニッコールサルコシンLN」 1 質量%
(N−ラウロイルサルコシンナトリウム)

10%水酸化カリウム水溶液 0.2質量%
水 0.2質量%
実施例1と同様に下記の処方に従って、本発明のクレンジング用の化粧料を製造した。このものは、試験例1と同様の評価で、ΔEが0.56であり、試験例2と同様の評価で、角栓の除去率が65.9±25.6%であった。

炭酸ジカプリル 45 質量%
セチルイソオクタネート 23 質量%
ステアリン酸 1 質量%
蜜ロウ 3 質量%
セバシン酸ジイソプロピル 0.1質量%
ソルビタンセスキステアレート 1 質量%
POE(12)イソステアレート 2 質量%
POE(20)イソステアリン酸グリセリル 1 質量%
POE(7)ヤシ油脂肪酸グリセリル 0.5質量%
グリセリルモノステアレート 1 質量%
POE(25)ステアレート 2 質量%

1,3−ブタンジオール 5 質量%
1,2−ペンタンジオール 2 質量%
フェノキシエタノール 0.5質量%
1%カルボキシビニルポリマー水溶液 1 質量%
水 9.5質量%
「ニッコールサルコシンPN」 1 質量%
(N−パルミトイルサルコシンナトリウム)

10%水酸化カリウム水溶液 0.2質量%
水 0.2質量%
本発明はクレンジング用の化粧料に応用できる。

Claims (3)

  1. 1)アジピン酸、コハク酸又はセバシン酸の炭素数2〜5のジエステルを0.01〜5質量%、2)N−アシルサルコシン乃至はN−アシルサルコシンの炭素数2〜5のエステルを0.1〜10質量%、含有することを特徴とする角栓除去用化粧料であって、
    前記N−アシルサルコシンのアシル基が、ラウロイル基、ミリストイル基、パルミトイル基、ステアロイル基、ベヘノイル基又はオレオイル基である、角栓除去用化粧料。
  2. クレンジング用の化粧料であることを特徴とする、請求項1に記載の化粧料。
  3. 更に、炭酸のジエステルを含有することを特徴とする、請求項1又は2に記載の化粧料。
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