JP2001106610A - 発酵酒からなる化粧料及びその製造方法 - Google Patents

発酵酒からなる化粧料及びその製造方法

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JP2001106610A
JP2001106610A JP28631299A JP28631299A JP2001106610A JP 2001106610 A JP2001106610 A JP 2001106610A JP 28631299 A JP28631299 A JP 28631299A JP 28631299 A JP28631299 A JP 28631299A JP 2001106610 A JP2001106610 A JP 2001106610A
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SOYAKU KENKYUSHO KK
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 清涼感、しっとり感、洗浄効果、保湿効果が
高く、人体安全性の高い発酵酒からなる化粧料及びその
製造方法を提供する。 【解決手段】 日本酒、ワイン、ビールのうちの何れか
一つからなる発酵酒に含まれるアルデヒド類、ケトン
類、有機酸類等を活性炭により吸着除去した活性炭処理
発酵酒を含有することを特徴とし、化粧水、乳液、クリ
ーム、洗顔ローション、スキンパック等に応用可能な、
発酵酒からなる化粧料である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は発酵酒からなる化粧
料及びその製造方法に関し、特に発酵酒に含まれる皮膚
を刺激する物質等を、活性炭により吸着除去した活性炭
処理発酵酒を原料にした化粧料及びその製造方法に関す
るものである。
【0002】
【従来の技術】発酵酒、例えば日本酒の持つ栄養素は3
00種類に及ぶといわれ、皮膚に塗布した場合、肌をし
っとりさせ、肌のつやを増す効果がある事は古くから知
られている。このような日本酒の特徴を生かした化粧料
が種々存在する。
【0003】特開昭63−154607には、化粧料に
日本酒を加えることによりエチルアルコール特有の匂い
をなくし、保存安定性等が優れた化粧料が開示されてい
る。また、特開平6−243331には、純米酒を化粧
料に配合することで、皮膚に対して優れた保湿効果とべ
たつき感の少ない使用性を持つ化粧料が開示されてい
る。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、これら
従来から存在する発酵酒を利用した化粧料では、発酵酒
をそのままエタノール濃度換算で配合することで化粧料
を調製するため、発酵酒に含まれるアルデヒド類、ケト
ン類、有機酸類等がかなり高濃度に含有することにな
る。
【0005】特にアルデヒド類、ケトン類等が皮膚に刺
激を与える場合があり、肌の弱い人、乳幼児等への使用
は危険を伴うものであった。特に近年、アレルギー体質
の人が増え、このような肌に直接使用する化粧料への人
体安全性の要求が高まってきている。また、工業用アル
コールなどの化学薬品をなるべく使わず、天然素材を利
用するような自然志向も高まってきている。
【0006】さらに、従来の発酵酒からなる化粧料は、
発酵酒をそのまま化粧料に利用するため、発酵酒の種
類、ロットによる品質のばらつき等が大きく、化粧料の
外観、性状、諸特性(透明性、色調、均一な溶液、乳化
液、使用触感等)等の化粧料の重要な品質を一定に保つ
ことが難しかった。
【0007】このように、従来は、発酵酒を用いた場
合、化粧料として好まれる品質の化粧料を製造するのは
困難を極めていた。
【0008】本発明は、斯かる実情に鑑み、発酵酒に含
まれるアルデヒド類、ケトン類、有機酸類等、皮膚を刺
激する物質等を除去し、清涼感、しっとり感、洗浄効
果、保湿効果が高く、人体安全性の高い化粧料及びその
製造方法を提供しようとするものである。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明によると、発酵酒
に含まれるアルデヒド類、ケトン類、有機酸類等を活性
炭により吸着除去した活性炭処理発酵酒を含有する化粧
料を提供する。
【0010】更に本発明によると、化粧料に配合する発
酵酒は、精製水にやしがら活性炭微粉末を混合し、攪拌
する第1の工程と、該第1の工程の結果物を攪拌しなが
ら、移送ポンプで濾紙を装着した加圧濾過機に注入し、
濾紙面に活性炭を吸着させ、更に精製水を注入する第2
の工程と、加圧濾過機に無水エタノールを注入し、加圧
濾過機内の水分を極力減少させる第3の工程と、加圧濾
過機内より活性炭を取り出し、該活性炭を発酵酒に加
え、攪拌混合する第4の工程と、該第4の工程の結果物
を攪拌しながら、加圧濾過機に注入し、活性炭を含む発
酵酒を濾過することで、発酵酒に含まれるアルデヒド
類、ケトン類、有機酸類等を吸着除去する第5の工程
と、該第5の工程の結果物を循環濾過する第6の工程と
から製造され、この発酵酒を化粧料の原料に加えること
で化粧料を製造する化粧料の製造方法を提供する。
【0011】活性炭処理発酵酒は、日本酒、ワイン、ビ
ールのうちの何れか一つからなることが好ましい。
【0012】本発明による化粧料は、化粧水、乳液、ク
リーム、洗顔ローション、スキンパック等、様々な化粧
料に適応可能である。
【0013】上記手段によれば、皮膚を刺激することの
ない人体安全性の高い化粧料を提供することが可能とな
る。また、発酵酒特有の、清涼感、しっとり感、保湿効
果等という特徴はそのまま維持できるため、非常に優れ
た化粧料を提供することが可能となる。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を実施
例を挙げて詳細に説明するが、本発明はこれらに限定さ
れるものではなく、適宜変更等が行なわれるものであ
る。
【0015】まず、本発明の化粧料に用いられる発酵酒
として、日本酒を用いた場合におけるその活性炭処理方
法について説明する。
【0016】1)精製水10kgにやしがら活性炭微粉
末300gを混合し、攪拌する。 2)攪拌しながら、濾紙(孔径3〜7ミクロン、大きさ
20cm×20cm)を装着させた加圧濾過機へ移送ポ
ンプにより注入し、濾紙面に活性炭を吸着させ、さらに
精製水10kgを注入する。 3)上記2)の工程と同様な操作で、無水エタノール2
kgを注入し、加圧濾過機内の水分を極力減少させる。 4)加圧濾過機内より活性炭を取り出し、日本酒約30
kgに加え、攪拌混合する。 5)攪拌しながら上記2)と同様な操作で、活性炭を含
む日本酒を濾過する。この濾過は、約2,000g/分
の濾過速度により行なわれる。 6)濾過液は、5回の循環濾過が行なわれる。これによ
り、日本酒に含まれるアルデヒド類、ケトン類、有機酸
類等が吸着除去される。
【0017】このような各工程を経て、活性炭処理発酵
酒としての活性炭処理日本酒が得られる。なお、活性炭
としては、標準炭、高純度選択吸着炭、高脱色炭等が使
用可能である。日本酒に対する活性炭の使用割合は多い
ほど、濾過速度も濾過圧も大きいほど、脱臭脱色効果は
認められる。
【0018】本発明による活性炭処理をした日本酒に
は、皮膚を刺激する原因となる、アルデヒド類、ケトン
類、有機酸類等は殆ど含有しない。本発明によると、無
色透明で無味無臭の液体で、アルコール11−15V/
V%、グルコース1.5−5.0%を含有する化粧料に
適した活性炭処理発酵酒が得られる。
【0019】このようにして得た活性炭処理発酵酒を配
合することで、エタノールを高濃度に含有するにもかか
わらず、肌に対して緩慢なる清涼感を与え、また、グル
コース類に起因する心地よいしっとりした肌感触があ
り、さらに保湿効果を有する化粧料を製造可能とした。
【0020】次に、本発明の化粧料に用いられる発酵酒
として、白ワインを用いた場合におけるその活性炭処理
方法について説明する。
【0021】1)精製水10kgにやしがら活性炭微粉
末500gを混合し、攪拌する。 2)攪拌しながら、濾紙(孔径3〜7ミクロン、大きさ
20cm×20cm)を装着させた加圧濾過機へ移送ポ
ンプにより注入し、濾紙面に活性炭を吸着させ、さらに
精製水10kgを注入する。 3)上記2)の工程と同様な操作で、無水エタノール2
kgを注入し、加圧濾過機内の水分を極力減少させる。 4)加圧濾過機内より活性炭を取り出し、白ワイン約1
5kgに加え、攪拌混合する。 5)攪拌しながら上記2)と同様な操作で、活性炭を含
む白ワインを濾過する。この濾過は、約1,800g/
分の濾過速度により行なわれる。 6)濾過液は、6回の循環濾過が行なわれる。これによ
り、白ワインに含まれるアルデヒド類、ケトン類、有機
酸類等が吸着除去される。
【0022】このような各工程を経て、活性炭処理発酵
酒としての活性炭処理ワインが得られる。なお、活性炭
としては、標準炭、高純度選択吸着炭、高脱色炭等が使
用可能である。ワインに対する活性炭の使用割合は多い
ほど、濾過速度も濾過圧も大きいほど、脱臭脱色効果は
認められる。但し、ワインの香りを生かすためには、低
温での濾過が好ましい。また、ワインは白に限らず、
赤、ロゼ等、適宜利用可能である。ワインの原料も、ブ
ドウに限らずリンゴ等でも構わない。
【0023】本発明による活性炭処理をしたワインに
は、皮膚を刺激する原因となる、アルデヒド類、ケトン
類、有機酸類等は殆ど含有しない。本発明によると、透
明な液体で、アルコール7−8V/V%を含有する化粧
料に適した活性炭処理発酵酒が得られる。
【0024】このようにして得た活性炭処理発酵酒を配
合することで、エタノールを高濃度に含有するにもかか
わらず、肌に対して緩慢なる清涼感を与え、また、心地
よいしっとりした肌感触があり、さらに保湿効果を有す
る化粧料を製造可能とした。
【0025】更に、本発明の化粧料に用いられる発酵酒
として、ビールを用いた場合におけるその活性炭処理方
法について説明する。
【0026】1)精製水10kgにやしがら活性炭微粉
末400gを混合し、攪拌する。 2)攪拌しながら、濾紙(孔径3〜7ミクロン、大きさ
20cm×20cm)を装着させた加圧濾過機へ移送ポ
ンプにより注入し、濾紙面に活性炭を吸着させ、さらに
精製水10kgを注入する。 3)上記2)の工程と同様な操作で、無水エタノール2
kgを注入し、加圧濾過機内の水分を極力減少させる。 4)加圧濾過機内より活性炭を取り出し、ビール約12
kgに加え、攪拌混合する。 5)攪拌しながら、泡の発生が認められないことを確認
し、上記2)と同様な操作で、活性炭を含むビールを濾
過する。この濾過は、約2,200g/分の濾過速度に
より行なわれる。 6)濾過液は、6回の循環濾過が行なわれる。これによ
り、ビールに含まれるアルデヒド類、ケトン類、有機酸
類等が吸着除去される。
【0027】このような各工程を経て、活性炭処理発酵
酒としての活性炭処理ビールが得られる。なお、活性炭
としては、標準炭、高純度選択吸着炭、高脱色炭等が使
用可能である。ビールに対する活性炭の使用割合は多い
ほど、濾過速度も濾過圧も大きいほど、脱臭脱色効果は
認められる。ビールの泡は、加熱することによりその消
失速度は速められるが、若干の異臭を伴うので加熱する
ことはあまり好ましいことではない。
【0028】本発明による活性炭処理をしたビールに
は、皮膚を刺激する原因となる、アルデヒド類、ケトン
類、有機酸類等は殆ど含有しない。本発明によると、透
明な液体で、アルコール3−4V/V%を含有する化粧
料に適した活性炭処理発酵酒が得られる。
【0029】このようにして得た活性炭処理発酵酒を配
合することで、肌に対して緩慢なる清涼感を与え、ま
た、心地よいしっとりした肌感触があり、さらに保湿効
果を有する化粧料を製造可能とした。
【0030】上記のようにして得た活性炭処理発酵酒を
用いる化粧料の製造方法に関して以下に詳細に説明す
る。なお、本発明はこれらに限定されるものではなく、
適宜変更等が行なわれるものである。
【0031】本発明の活性炭処理発酵酒を用いた化粧水
について説明する。表1に、本発明の化粧水の主原料を
示す。ここでは活性炭処理発酵酒として日本酒を用いた
場合について説明するが、本発明はこれに限定されず、
上述したワイン、ビールを原料とした活性炭処理発酵酒
でも構わない。
【0032】
【表1】
【0033】上記表1の日本酒からなる活性炭処理発酵
酒を含む原料を用いて、以下のような工程を経て化粧水
を得る。
【0034】1)室温にて原料2に原料3を添加、攪拌
分散し、それを原料1に添加し、攪拌溶解する。 2)室温にて上記1)の結果物に、原料4−6を加え、
攪拌溶解することで水相部の原料とする。 3)さらに、室温にて活性炭処理発酵酒である原料7に
原料8−10を加え、攪拌溶解することでエタノール部
の原料とする。 4)室温にて上記2)で作成した水相部の原料に上記
3)で作成したエタノール部の原料を加え、攪拌溶解す
る。 5)上記4)の結果物を300メッシュ、ポリプロピレ
ン製の濾布で自然濾過する。
【0035】上記のような工程を経て、無色透明のとろ
りとする日本酒からなる化粧水が得られる。この化粧水
を手のひらに1−2グラムとり、両手でこすり合わせて
顔面をたたくようにまんべんなく馴染ませて使用する。
本発明によれば、瑞々しい清涼感に包まれ、ふっくらし
た肌の弾みを感じ取れるような化粧水が得られる。
【0036】上記活性炭処理発酵酒からなる化粧料は、
皮膚を刺激する原因となる、アルデヒド類、ケトン類、
有機酸類等を殆ど含有していないため、人体安全性が高
く、しかも保湿効果等、発酵酒特有の効果を有する化粧
料が得られる。
【0037】次に、本発明の活性炭処理発酵酒を用いた
乳液について説明する。表2に、本発明の乳液の主原料
を示す。ここでは活性炭処理発酵酒として白ワインを用
いた場合について説明するが、本発明はこれに限定され
ず、上述した日本酒、ビールを原料とした活性炭処理発
酵酒でも構わない。
【0038】
【表2】
【0039】上記表2の白ワインからなる活性炭処理発
酵酒を含む原料から、以下のような工程を経て乳液を得
る。
【0040】1)原料1に原料2−7を添加し、加熱
(80℃)攪拌して、混合することで水相部の原料とす
る。 2)原料8−14を混合し、加熱(80℃)攪拌し、溶
解することで油相部の原料とする。 3)上記1)で作成した水相部の原料に、上記2)で作
成した油相部の原料を加え、攪拌、混合する。 4)室温にて原料16に原料15を添加し、攪拌、溶解
することで増粘剤部の原料とし、上記3)の結果物に混
合する。 5)室温にて上記4)の結果物に原料17を添加し、攪
拌、溶解してPH値7に調整する。 6)室温にて活性炭処理発酵酒である原料18に原料1
9,20を添加し、攪拌、溶解することでエタノール部
の原料とした。 7)上記5)の結果物に上記6)で作成したエタノール
部の原料を加え、攪拌、混合し、次に高速攪拌機ホモミ
キサーで攪拌し、乳化粒子径を1−5ミクロンにする。 8)上記7)の結果物を脱気し、室温まで冷却する。
【0041】上記のような工程を経て、粘度4,800
cp(30℃)の乳液が得られる。この乳液は瑞々しい
触感であり、肌をたたくように肌に馴染ませて使用す
る。本発明によれば、清涼なワインのほのかな香りに包
まれながら、肌が柔らかくなるのを感じ取れるような乳
液が得られる。
【0042】上記活性炭処理発酵酒からなる化粧料は、
皮膚を刺激する原因となる、アルデヒド類、ケトン類、
有機酸類等を殆ど含有していないため、人体安全性が高
く、しかも保湿効果等、発酵酒特有の効果を有する化粧
料が得られる。
【0043】次に、本発明の活性炭処理発酵酒を用いた
クリームについて説明する。表3に、本発明のクリーム
の主原料を示す。ここでは活性炭処理発酵酒として日本
酒を用いた場合について説明するが、本発明はこれに限
定されず、上述したワイン、ビールを原料とした活性炭
処理発酵酒でも構わない。
【0044】
【表3】
【0045】上記表3の日本酒からなる活性炭処理発酵
酒を含む原料から、以下のような工程を経てクリームを
得る。
【0046】1)原料1に原料2−7を添加し、加熱
(80℃)攪拌して、混合することで水相部の原料とす
る。 2)原料8−15を混合し、加熱(80℃)攪拌し、溶
解することで油相部の原料とする。 3)上記1)で作成した水相部の原料に、上記2)で作
成した油相部の原料を加え、攪拌、混合する。 4)室温にて原料17に原料16を添加、攪拌、溶解す
る。 5)室温にて原料19に原料18を添加、攪拌、溶解す
る。 6)上記3)の結果物に上記4)で作成した増粘剤部の
原料を加え、攪拌、混合する。 7)上記6)の結果物にさらに上記5)で作成した増粘
剤部の原料を加え、攪拌、混合し、PH値7に調整す
る。 8)室温にて活性炭処理発酵酒である原料20に原料2
1,22を添加し、攪拌、溶解することでエタノール部
の原料とした。 9)上記7)の結果物に上記8)で作成したエタノール
部の原料を加え、攪拌、混合し、次に高速攪拌機ホモミ
キサーで攪拌し、乳化粒子径を3−5ミクロンにする。 10)上記9)の結果物を脱気し、室温まで冷却する。
【0047】上記のような工程を経て、粘度35,00
0cp(30℃)のクリームが得られる。このクリーム
はさっぱりした使用感触であるにもかかわらず肌は潤
う。本発明によるクリームを就寝前に肌に馴染ませてお
くと、翌朝に張りのある肌を感じ取れる。
【0048】上記活性炭処理発酵酒からなる化粧料は、
皮膚を刺激する原因となる、アルデヒド類、ケトン類、
有機酸類等を殆ど含有していないため、人体安全性が高
く、しかも保湿効果等、発酵酒特有の効果を有する化粧
料が得られる。
【0049】更に、本発明の活性炭処理発酵酒を用いた
洗顔ローションについて説明する。表4に、本発明の洗
顔ローションの主原料を示す。ここでは活性炭処理発酵
酒としてビールを用いた場合について説明するが、本発
明はこれに限定されず、上述した日本酒、ワインを原料
とした活性炭処理発酵酒でも構わない。
【0050】
【表4】
【0051】上記表4のビールからなる活性炭処理発酵
酒を含む原料を用いて、以下のような工程を経て洗顔ロ
ーションを得る。
【0052】1)原料1に原料2−8を添加し、加熱
(80℃)攪拌し、混合することで水相部の原料とす
る。 2)活性炭処理発酵酒である原料9と原料10,11を
混合し、加熱(60℃)攪拌し、溶解することでエタノ
ール部の原料とする。 3)上記1)で作成した水相部の原料に上記2)で作成
したエタノール部の原料を加え、攪拌し、混合、溶解す
る。 4)上記3)の結果物を脱気し、室温まで冷却する。
【0053】上記のような工程を経て、活性炭処理発酵
酒からなる洗顔ローションが得られる。この洗顔ローシ
ョンを手のひらに2−3グラムとり、3−5ミリリット
ルのぬるま湯又は水と混合し、泡を作り顔全体に押さえ
るように馴染ませ、水ですすぎ洗いする。すすぎ洗いは
2−3回ほどで良く、肌はしっとりとし、突っ張ること
はない。使用後は一皮肌が脱皮したような爽快感が得ら
れる。
【0054】上記活性炭処理発酵酒からなる化粧料は、
皮膚を刺激する原因となる、アルデヒド類、ケトン類、
有機酸類等を殆ど含有していないため、人体安全性が高
く、しかも保湿効果等、発酵酒特有の効果を有する化粧
料が得られる。
【0055】また更に、本発明の活性炭処理発酵酒を用
いたスキンパックについて説明する。表5に、本発明の
スキンパックの主原料を示す。ここでは活性炭処理発酵
酒として日本酒を用いた場合について説明するが、本発
明はこれに限定されず、上述したワイン、ビールを原料
とした活性炭処理発酵酒でも構わない。
【0056】
【表5】
【0057】上記表5の日本酒からなる活性炭処理発酵
酒を含む原料を用いて、以下のような工程を経てスキン
パックを得る。
【0058】1)原料1−5を加熱(約65℃)混合す
ることで水相部の原料とする。 2)活性炭処理発酵酒である原料6に原料7−9を添加
し、加熱(約65℃)混合することでエタノール部の原
料とする。 3)上記2)で作成したエタノール部の原料に上記1)
で作成した水相部の原料を加え、攪拌し、混合、溶解す
る。 4)上記3)の結果物を脱気し、冷却する。
【0059】上記のような工程を経て、粘度50,00
0cp(30℃)の透明ペースト状のスキンパックが得
られる。本発明によるスキンパックを顔、腕等の皮膚に
適量塗布し、室温にて30分以上静置すると被膜が形成
される。該被膜を剥がすと、皮膚角質の一部も被膜と共
に剥がれ、しっとりとした弾みのある肌感触が得られ
る。
【0060】上記活性炭処理発酵酒からなる化粧料は、
皮膚を刺激する原因となる、アルデヒド類、ケトン類、
有機酸類等を殆ど含有していないため、人体安全性が高
く、しかも保湿効果等、発酵酒特有の効果を有する化粧
料が得られる。
【0061】本発明による発酵酒からなる化粧水につい
て、その使用感等に関して、一般的な化粧水と比較した
使用テストを54名のパネル(20歳〜62歳(平均:
40.5歳)の女性のみ)を用いて行った。具体的なテ
スト方法は、各パネルに、朝夕一週間、洗顔後、化粧水
A(未変性発酵エタノール6.0%含)を左手に取り、
左の頬に塗布し、化粧水B(活性炭処理日本酒配合、エ
タノール6.0%含)を右手に取り、右の頬に塗布し、
使用感触を比較してもらった。以下、評点評価法による
使用テストの結果を表6に示す。
【0062】
【表6】
【0063】上記の比較使用テスト結果から明らかなよ
うに、本発明による化粧料は、従来の一般的な化粧料に
比べて、肌に馴染み易く、しっとりとした保湿感があ
り、また、沁みることや火照ることもないということが
分かる。従って、本発明による活性炭処理発酵酒は化粧
料用原料として優れたものであることが分かる。このよ
うに本発明による化粧料は、清涼感、しっとり感、洗浄
効果、保湿効果が高く、さらに皮膚に対する刺激も少な
く、肌への安全性は高いという非常に優れた化粧料とい
うことが分かった。
【0064】尚、本発明の発酵酒からなる化粧料及びそ
の製造方法は、上述の実施例にのみ限定されるものでは
なく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において種々変
更を加え得ることは勿論である。
【0065】
【発明の効果】以上、説明したように本発明の発酵酒か
らなる化粧料及びその製造方法によれば、発酵酒に含ま
れるアルデヒド類、ケトン類、有機酸類等、皮膚を刺激
する物質等を除去できるため、人体安全性が高く、保湿
効果を発揮する化粧料を得ることができるという優れた
効果を奏し得る。
フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) A61K 7/50 A61K 7/50 Fターム(参考) 4C083 AA111 AA112 AA122 AB032 AC012 AC022 AC072 AC122 AC172 AC182 AC422 AC582 AC662 AD042 AD092 AD112 AD222 AD392 CC01 CC04 CC05 CC07 CC23 DD23 DD27 DD31 EE10 EE12

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 発酵酒からなる化粧料であって、該化粧
    料は、発酵酒に含まれるアルデヒド類、ケトン類、有機
    酸類等を活性炭により吸着除去した活性炭処理発酵酒を
    含有することを特徴とする発酵酒からなる化粧料。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の発酵酒からなる化粧料で
    あって、前記活性炭処理発酵酒は、日本酒、ワイン、ビ
    ールのうちの何れか一つからなることを特徴とする発酵
    酒からなる化粧料。
  3. 【請求項3】 請求項1又は2に記載の発酵酒からなる
    化粧料であって、該化粧料は、化粧水、乳液、クリー
    ム、洗顔ローション、スキンパックのうちの何れか一つ
    であることを特徴とする発酵酒からなる化粧料。
  4. 【請求項4】 発酵酒からなる化粧料であって、該化粧
    料に配合する発酵酒は、 精製水に活性炭微粉末を混合し、攪拌する第1の工程
    と、 該第1の工程の結果物を攪拌しながら、移送ポンプで濾
    紙を装着した加圧濾過機に注入し、濾紙面に活性炭を吸
    着させ、更に精製水を注入する第2の工程と、 加圧濾過機に無水エタノールを注入し、加圧濾過機内の
    水分を極力減少させる第3の工程と、 加圧濾過機内より活性炭を取り出し、該活性炭を発酵酒
    に加え、攪拌混合する第4の工程と、 該第4の工程の結果物を攪拌しながら、加圧濾過機に注
    入し、活性炭を含む発酵酒を濾過することで、発酵酒に
    含まれるアルデヒド類、ケトン類、有機酸類等を吸着除
    去する第5の工程と、 該第5の工程の結果物を循環濾過する第6の工程と、 から製造され、前記化粧料の製造方法は、 化粧料の原料に、前記第1から第6の工程により製造さ
    れた活性炭処理発酵酒を加える工程と、 からなることを特徴とする発酵酒からなる化粧料の製造
    方法。
  5. 【請求項5】 請求項4記載の発酵酒からなる化粧料の
    製造方法であって、該発酵酒は、日本酒、ワイン、ビー
    ルのうちの何れか一つであることを特徴とする発酵酒か
    らなる化粧料の製造方法。
  6. 【請求項6】 請求項1乃至4に記載の発酵酒からなる
    化粧料の製造方法であって、該化粧料は、化粧水、乳
    液、クリーム、洗顔ローション、スキンパックのうちの
    何れか一つであることを特徴とする発酵酒からなる化粧
    料の製造方法。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006001932A (ja) * 2004-06-15 2006-01-05 Botica Comercial Farmaceutica Ltda パーソナルケア製品、化粧品及び香水用組成物
JP2006131560A (ja) * 2004-11-08 2006-05-25 Pola Chem Ind Inc 保湿化粧料
JP2007039397A (ja) * 2005-08-04 2007-02-15 Sapporo Breweries Ltd ビール酵母で発酵させたアルコール飲料からコラーゲン産生促進作用を有する組成物を製造する方法及びその組成物
JP2013103914A (ja) * 2011-11-15 2013-05-30 Picaso Cosmetic Laboratory Ltd チロシナーゼ活性促進剤及びその製造方法

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