JP2000109421A - 皮膚用保湿保護剤 - Google Patents

皮膚用保湿保護剤

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JP2000109421A
JP2000109421A JP11060726A JP6072699A JP2000109421A JP 2000109421 A JP2000109421 A JP 2000109421A JP 11060726 A JP11060726 A JP 11060726A JP 6072699 A JP6072699 A JP 6072699A JP 2000109421 A JP2000109421 A JP 2000109421A
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skin
moisturizing
salt
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solvent
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Yoshihide Kanehara
好秀 金原
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 外界のアレルゲンや埃などから皮膚を守り、
かつ皮膚の中から水分を引き出し、皮膚の水分を保湿
し、塗布後の感触、皮膚へのなじみが良く、塗っている
ことが目立たない、長時間皮膚を保護し、皮膚を改善す
る。また、長期保存が出来る皮膚用保湿保護剤を得るこ
とを目的とする。 【構成】 皮膚用保湿保護剤を構成する材料が、尿素、
塩、グリセリン、明礬を含み、これらを、エタノールと
水を主成分とする溶媒(蒸留酒または発酵酒)またはア
ロエの葉の汁または水を溶媒として混合した溶液であ
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明が属する技術分野】この発明は、アトピー性皮膚
炎や乾燥肌等の皮膚疾患の人に対して、その皮膚を保護
するとともに、皮膚への保湿効果を有する皮膚用保湿保
護剤に関するものである。
【0002】
【従来の技術】<従来の技術1>従来の技術として、近
年、住宅や職場などにおいて空調設備などが整備された
り、また清潔好きのためシャンプーや石鹸で過度に洗う
ことによって皮膚より脂肪や保湿成分が除去されて、冬
季の乾燥期に皮膚がカサカサになって痒くなる乾皮症、
皮膚角化症や乾燥しやすいアトピー性皮膚炎等が増加し
ている。
【0003】このような皮膚の乾燥化による疾患は、角
質層の水分保持機能の低下に起因すると考えられてお
り、その水分保持機能は、角質層に含有される保湿成分
の含有割合に依存している。すなわち健康な人の皮膚の
角質層には、ピロリドンカルボン酸、乳酸塩、尿素等の
水溶性保湿物質が30〜40%含まれていることが知ら
れており、前記皮膚疾患は皮膚の角質層に存在する保湿
成分のバランスの崩れからきている。
【0004】私たちの生活環境にはダニやカビ、空気中
の埃や花粉、バクテリア等皮膚炎を起こすアレルゲン
(抗原)がたくさんあり、顔、首回り、手足の関節の内
側等角質層の薄い肌、乾燥した皮膚にこれらのアレルゲ
ンが侵入し、体質により過剰な反応を起こすことがあ
る。アトピー性皮膚炎もその一つと言われている。ま
た、皮膚の乾燥は肌荒れや痒みの原因となる。これらの
乾燥性皮膚疾患の治療として皮膚の水分保持機能を高
め、アレルギーの元になるアレルゲンを皮膚から断つこ
とが最も適切であることが最近明らかになってきた。そ
のために皮膚の水分を保湿するローション、軟膏、クリ
ームなどが考案され一般に広く使用されるようになって
きている。
【0005】しかし、ローション、軟膏、クリーム等の
ゾル状のものでは肌に塗った後がベタベタし感触が悪
い。外見から塗っているのがわかる。衣服に擦れて取れ
てしまう、その結果保湿機能が無くなってしまう。その
ため日に何度も塗る必要があった。また、衣服に付着し
衣服を汚してしまう等の不具合があった。また、皮膚の
表面が蒸れてふやけた状態になることによって掻爬に非
常に弱くなり、さらにアトピー性皮膚炎の肌は痒いの
で、掻きむしることにより組織破壊が加わって症状をさ
らに悪化させる等の不具合があった。
【0006】また、ローション、軟膏、クリームの基材
としてワセリンや油類を使用したものは入浴時に石鹸で
洗い落とさなければならず、この時に皮膚の保湿成分を
洗い流すことになり、皮膚から脂肪や保湿成分が除去さ
れてさらに皮膚が乾燥するなど悪循環となり、皮膚の症
状が改善されない等の不具合もあった。
【0007】<従来の技術2>塩には発汗や肌の新陳代
謝の促進や殺菌作用による清浄作用等の効果がある。海
水を使った療法は従来から行われてきたが、この方法が
皮膚の免疫機能や血液の免疫応答を回復させる効果があ
り、アトピー性皮膚炎等に効果的であることが実証され
てきている。さらに、天然塩はイオン交換法で得られた
化学塩(専売塩)に比べるとカルシウム、カリウム、マ
グネシウム等のミネラルを多く含み、肌を引き締め、皮
膚の新陳代謝を活性化させると言われている。
【0008】しかしながらこのように塩は肌にとってき
わめて良好な作用をするが、粉末状であるため塗りにく
く、肌へのなじみが良くない。塩を水に溶かしたものは
塗布後に水分が蒸発すると粉末に戻るので結果的には肌
から脱落して効果が無くなり、また汗等に容易に溶けて
肌から流れてしまう。等の不具合があった。
【0009】<従来の技術3>従来の技術として特開平
8−119846「皮膚用保護剤」がある。近年、皮膚
の疾患を訴えている人が多く、その主なものは、発生原
因が掴めていないアトピー性皮膚炎であり、それは喘息
や花粉症とともに遺伝的に同根のものとあり、一般的に
アトピー性アレルギー疾患と総称されている。そのアト
ピー性アレルギー疾患は、医師等の医療専門の間で、近
年食・住を含む環境の悪化と共に増加の傾向を辿ること
が指摘され、特に若年層はもとより、従来見られること
が無かった成人にも難治性のアトピー性皮膚炎の増加が
顕著に現れている。また、アトピー性皮膚炎ではないも
のの、先天的に皮膚が角質化しやすく、保湿成分が不足
して、ササクレている乾燥肌の人も増加している。よく
見られる皮膚病には、表皮(皮膚の一番外側)の乾燥に
よって起こる病気がたくさんあり、表皮の病的な乾燥を
「角化病変」と言う。アトピー性皮膚炎、主婦湿疹、乾
皮症(皮膚がカサカサになる老人に多い皮膚病)、魚鱗
癬(鮫肌)などがある。
【0010】そのようなアトピー性皮膚炎や乾燥肌に
は、ザラザラ、カサカサの荒れた状態の皮膚や苔癬化し
た状態の皮膚を示すものがある。このような症状は、生
命維持に欠かせない皮膚表面の角層のバリア(保護)機
能や保湿機能に異常をきたし、生体内の水分、電解質、
タンパク質等が皮膚の外部へ滲出して起こるものや、刺
激物質、アレルギーの原因物質(アレルゲン)または病
原微生物、細菌等が体内へ進入して起こるものである。
また、ザラザラやカサカサの荒れた皮膚となる要因は、
皮膚を覆っている表皮脂質が本来の持つべき含有量より
減少してしまうことにある。
【0011】前記脂質は、脂線で生成されて表皮に排泄
された皮脂と表皮細胞が角化過程で生成する表皮脂質の
2種類があり、その皮脂の脂質は、主に12%のスクワ
レンと25%のワックスエステルとからなるアシルグリ
セリンを含むものであり、表皮脂質はリン脂質やステロ
ール等であることが一般的に知られている。従ってこの
ような成分を含有している皮脂及び表皮脂質等の脂質
は、本来皮膚が有するところの外界からの異物の進入を
防ぐバリア機能と同時に体内から水分及び電解質の損失
を防ぐ保湿機能を持ち合わせている。
【0012】従来からのアトピー性皮膚炎等のスキンケ
アの方法としては、低刺激性石鹸等を用いて直接皮膚に
悪影響を及ぼすダニ、埃等のアレルゲンを洗い流すこと
を基本としている。そして、前記石鹸等によって洗浄さ
れた皮膚は、カサカサやザラザラの荒れた乾燥状態とな
り、その状態を改善する方法として、まず水分の補給を
目的としたグリセリン、ソルビトール、尿素、ヒアルロ
ン酸等の保湿成分を配合した化粧水を用いた後に、各種
の動物、植物由来の脂質等を含むクリーム類や軟膏を用
いて、皮膚から失われる水分や皮脂等の脂質の補給を行
っていた。
【0013】しかるに、皮膚に対して従来のスキンケア
の方法ではアトピー性皮膚炎は石鹸等による洗浄によっ
てアレルゲンや刺激物の除去を行わなければならない
が、石鹸等で洗浄することにより余分な皮脂や本来皮膚
に必要な「うるおい成分」としての皮脂や表皮脂質中の
ステロール、セラミドまで洗い落としてしまうので、バ
リア機能が失われたザラザラやカサカサの荒れた乾燥状
態の皮膚となる。このようなバリア機能が失われた皮膚
は、僅かな刺激に対しても鋭敏に反応するようになり痒
みや炎症等を生じる結果、掻爬による組織破壊が加わっ
て症状をさらに悪化させていた。
【0014】加えて、これらのスキンケアにおける対症
療法では、基本的には脂質の補給が目的であり、洗浄後
の乾燥した皮膚に先ず水分を補給して、その水分の蒸発
を抑えるために、脂質を補給する方法が行われていた。
しかし、この方法ではステロール等の表皮脂質は一度皮
膚から失われると補給しにくい点があり、十分な効果は
得られなかった。さらに、前述のようなスキンケアで
は、外界のアレルゲンや埃などから皮膚を守り、かつ皮
膚の水分を保湿する機能を併せ持つものでないために、
アトピー性皮膚炎や乾燥肌等の荒れている皮膚を改善す
るには到らなかった。
【0015】<従来の技術4>従来の技術として特開平
8−245409「皮膚外用剤及び浴用剤」がある。こ
の従来の技術はサクラの葉の抽出物を皮膚用外用剤また
は浴用剤に含有させたもので、これにより構成される乳
液や、クリームは植物油等の油を含み皮膚に塗布される
が、衣服との擦れにより容易に取り去られてしまい、ま
た肌をふやけさせる等の欠点があった。また、浴用剤は
炭酸水素ナトリウム、無水硫酸ナトリウム、ホウ砂、サ
クラ葉を混合したものである。炭酸水素ナトリウム、無
水硫酸ナトリウムは一般の多くの浴用剤に使用されてい
る物で入浴時の快感、入浴後の体温の保温などに効果が
あると言われており、サクラ葉の抽出物の匂いによる快
感も精神的な効果があるとされるが、入浴後の皮膚に対
する保湿保護効果はほとんど期待できないという欠点が
ある。
【0016】<従来の技術5>従来の技術として特開平
8−157379「アレルギー予防材」がある。この従
来の技術はマグネシウム源と難消化性少糖および/また
は難消化性糖アルコールを含有し、マグネシウムの吸収
性、生体利用性に優れており、アレルギー症状の発症に
対して予防効果を有するアレルギー予防材である。マグ
ネシウムの一日当たりの目標摂取量は300mgに設定
されてはいるものの、食事調査などからその摂取量は2
00mg程度と推定され慢性的な摂取不足状態にある。
マグネシウムとアレルギーの関係についても近年報告さ
れている。(Ma-gnes.Res.,5,281-293,1992)。マグネ
シウムは細胞内外のイオン濃度の維持、或いはcAMP合成
に補酵素として必須であることから、マグネシウムの欠
乏は肥満細胞からのヒスタミンの放出を促進し、アレル
ギー反応に対してより過敏になる。このように近年のア
レルギー患者の増加がマグネシウムの慢性的な摂取不足
と関係しているものと考えられる。この従来の技術はマ
グネシウムの十分な摂取がアトピー性皮膚炎のようなア
レルギー反応を予防できることを示唆している。
【0017】
【発明が解決しようとする課題】従来の皮膚用保湿保護
剤は以上のように構成されているので、ローション、軟
膏、クリーム等のゾル状のものでは肌に塗った後がベタ
ベタし感触が悪い。ベタベタしているので外見から塗っ
ているのがわかる。衣服に擦れて取れてしまう、その結
果保湿機能が無くなってしまう。そのため日に何度も塗
る必要があった。また、衣服に付着し衣服を汚す。等の
不具合があった。
【0018】また、ローション、軟膏、クリームの基剤
としてワセリンや油類を使用したものは入浴時に石鹸で
洗い落とさなければならず、この時に皮膚の保湿成分を
洗い流すことになり、皮膚から脂肪や保湿成分が除去さ
れてさらに皮膚が乾燥するなど悪循環となり、皮膚の症
状が改善されない。また、皮膚の表面が蒸れてふやけた
状態になることによって掻爬に非常に弱くなり、さらに
アトピー性皮膚炎の肌は痒いので、掻きむしることによ
り組織破壊が加わって症状をさらに悪化させる等の不具
合があった。
【0019】塩は水に溶かしたものを塗布した場合、塗
布後に乾燥すると粉末に戻るので結果的には肌から脱落
して効果が無くなり、また汗等に容易に溶けて肌から流
れてしまう。等の不具合があった。
【0020】この発明は上記のような問題点を解消する
ためになされたもので、外界のアレルゲンや埃などから
皮膚を守り、かつ皮膚の中から水分を引き出し、皮膚の
表面の水分を保湿する機能を有し、塗った直後及びその
後の感触が良く、皮膚へのなじみが良く、皮膚を弱酸性
に保ち、塗っていることが目立たない、衣服に擦れても
取れない、また塗布後に乾燥した後はべたべたせず、肌
荒れを起こすこともなく、長時間皮膚を保護するもので
あって、アトピー性皮膚炎や乾燥肌等の荒れている皮膚
や表皮性のしわを改善するのに効果的な皮膚用保湿保護
剤または入浴剤、かけ湯剤を得ることを目的とする。ま
た、長期間保存しても変質することがなく、衣服等に付
着しても汚すことはなく洗濯により容易に洗い流すこと
が出来る皮膚用保湿保護剤を得ることを目的とする。ま
た、皮膚へのなじみが良く、抗アレルギー作用と殺菌作
用があり、溶媒量によりph(ペーハー)の変化が少な
い皮膚用保湿保護剤を得ることを目的とする。
【0021】
【課題を解決するための手段】第1の発明に係る皮膚用
保湿保護剤は、構成する材料が、尿素、塩、グリセリ
ン、明礬を含み、これらを、溶媒に混合したものであ
る。
【0022】第2の発明に係る皮膚用保湿保護剤は、構
成する材料が重量比で、尿素100、塩25、グリセリ
ン8、明礬1〜5であり、これらを、重量比でエタノー
ル(エチルアルコール)10〜35、水90〜65を主
成分とする溶媒に混合したものである。
【0023】第3の発明に係る皮膚用保湿保護剤に使用
する構成材料の内、塩は、海水を蒸発して作った天然塩
としたものである。
【0024】第4の発明に係わる皮膚用保湿保護剤に使
用する構成材料の内、明礬は、皮膚用保湿保護剤として
の混合溶液がpH(ペーハー)3〜6になる量としたも
のである。
【0025】第5の発明に係る皮膚用保湿保護剤に使用
する溶媒は、蒸留酒または発酵酒としたものである。
【0026】第6の発明に係る皮膚用保湿保護剤に使用
する溶媒は、アロエの葉の汁としたものである。
【0027】第7の発明に係る皮膚用保湿保護剤に使用
する溶媒は、重量比でエタノール10〜35、水90〜
65を主成分とする溶媒と、アロエの葉の汁とを適宜混
合した溶液としたものである。
【0028】第8の発明に係る皮膚用保湿保護剤に使用
する溶媒は、水を使用したものである。
【0029】第9の発明に係る皮膚用保湿保護剤に使用
する構成材料の内、塩は、その全部または一部に、にが
りを使用したものである。
【0030】第10の発明に係る皮膚用保湿保護剤は、
構成する材料が、尿素、塩、グリセリン、明礬を含み、
これらを浴槽の湯に混合する入浴剤、または湯上がり時
に肌にかけるかけ湯剤としたものである。
【0031】
【発明の実施の形態】以下にこの発明の実施の形態につ
いて詳細に説明する。この発明は、皮膚に塗布し、皮膚
の表面を保護し、皮膚の表面の水分を高く保つ皮膚用保
湿保護剤において、構成する材料が、尿素、塩、グリセ
リン、明礬を含み、これらを溶媒に混合した溶液であ
る。
【0032】尿素は皮膚に塗布すると角質に染み込み、
皮膚の表面に薄い皮膜を作り、アレルゲンが皮膚の表面
や毛穴や汗腺に接触するのを妨げる防壁性(バリア機
能)を持つ。また、衣服等の摩擦で取れない強い皮膜を
作る。また、無色無臭であるので皮膚に塗布しても乾燥
後は目立たない。尿素は水に溶けやすくその濃度は濃い
ものから薄いものまで広範囲に設定できる。尿素溶液の
水または溶媒が蒸発したあとは尿素が皮膚に残る。尿素
は血液や尿中に含まれる物質であり、人体に無害であ
る。尿素は濃い溶液を皮膚に塗布したとき掻爬による傷
やアトピー性皮膚炎等による傷があると染みる場合があ
る。
【0033】尿素単体の水溶液では、皮膚に塗布後水分
が蒸発すると、結晶して白粉化し皮膚が突っ張った感じ
になる。また、衣服との擦れ、肌の伸縮等により皮膚か
ら剥がれ落ちてしまう。そこでグリセリンを加えると尿
素の白粉化を防止し、グリセリン自身にも吸水性があ
り、塗布後の皮膚の水分を保ち滑らかに維持する。従っ
て尿素は皮膚から剥がれ落ちることはなく、微量なグリ
セリンの量で皮膚に安定に付着する。グリセリンは、体
内にも存在し、口紅をはじめとする化粧品や、練り歯磨
き等に湿潤剤(湿り気を出す成分)や潤滑剤として配合
されており人体に無害である。
【0034】明礬を加えると、溶液の肌へのなじみが良
くなり、尿素の白粉化を少なくし、肌への密着性を高め
る。また、尿素は水に溶かすとph=8程度のかなり強
いアルカリ性を示し、皮膚に染みたり、正常な皮膚のp
h(ペーハー)である弱酸性を壊すことになる。この尿
素溶液に明礬を微量加えることで尿素のアルカリ性を中
和し、酸性にすることができる。アトピー性皮膚炎用の
皮膚用保湿保護剤としては皮膚の特性に合わせた弱酸性
のpH3〜6になる明礬の量を加えると良い。また、明
礬は尿素の保護膜としての皮膚の防壁性(バリア機能)
を高める効果がある。また皮膚収斂作用により肌を引き
締め角質層のケラチンを硬くする。また、止痒作用によ
り皮膚の痒みを和らげる働きがある。汗をかくと尿素は
通常溶けて流れてしまうが、明礬を入れると尿素は皮膚
の角質層と融合し比較的溶けにくい保護膜を形成するの
で持続性が高くなり頻繁にこの皮膚用保湿保護剤を塗る
必要がなくなる。また、一回の入浴程度では無くならな
い、水に強い保護膜を形成する。皮膚の皮脂は脂肪酸と
グリセリンに分解され、弱酸性に肌を保つと共に保湿作
用があり皮膚を保護しているが、この明礬により保護作
用を強化する。この明礬は焼明礬とも言い、成分名は硫
酸アルミニウムカリウムである。ナスの漬け物の漬け物
の色をきれいにするためや、中華麺を練るときの鹹水に
も使われる食品添加物であり人体に無害である。焼き明
礬は明礬の無水和物であるが、生明礬とも言われる水和
物であっても同等の効果が得られる。
【0035】塩、特に天然塩はイオン交換法で作られた
化学塩に比べるとカルシウム、カリウム、マグネシウム
等のミネラルが豊富で、肌を引き締め、皮膚の新陳代謝
を活性化させる作用がある。この皮膚用保湿保護剤の浸
透圧を高め、皮膚内部より水分を引き出し、皮膚表面の
水分量を高める。さらに高まった水分は尿素の保湿効果
により長時間にわたり高い水分量を維持できる。適度な
塩分量は塗布時や乾燥後の染み具合を軽減する。また、
これらのミネラルは人体に必要なものである。ちなみに
海水を蒸発して作った天然塩には100g中にナトリウ
ム36g、マグネシウム550mg、カルシウム20m
g、カリウム35mgのミネラルが含まれている。この
ミネラル分は塩の産地によって成分は異なる。これらは
アトピー性皮膚炎等の角化病変に対して良い効果を与
え、すぐれた皮膚用保湿保護剤を構成できる。なお、化
学塩である純度の高い塩化ナトリウムであっても効果の
高い皮膚用保湿保護剤が得られる。
【0036】海水を蒸発すると塩ができるが同時にその
残り成分として苦汁(にがり)もできる。これは塩の塩
化ナトリウム(NaCl)を取り除いた残りの成分が非
常に濃い濃度で得られる。にがりの成分は塩化マグネシ
ウム(MgCl2)、硫酸マグネシウム(MgSO4)、
臭化マグネシウム(MgBr2)、塩化ナトリウム(N
aCl)、塩化カリウム(KCl)、その他微量成分と
して銅(Cu)、亜鉛(Zn)、鉛(Pb)、アルミニ
ウム(Al)、鉄(Fe)、マンガン(Mn)、モリブ
デン(Mo)、ホウ素(B)等人間が摂取すべき重要な
ミネラルが豊富に含まれている。にがりは豆腐を作ると
きに使用され大豆のタンパク質を固めるのに使用され
る。従って全く無害である。このにがりを上記塩(天然
塩)の代わりまたは一部に混合して使用すれば不足して
いるミネラルの補充ができアレルギー症状の軽減、特に
アトピー性皮膚炎、蕁麻疹等の皮膚炎の炎症を軽減する
作用を高める。さらにこのにがりの水溶液を嘗めるとと
ても苦いので幼児などが謝って飲んだりすることを防止
できる効果がある。
【0037】にがりを海水を蒸発して作った塩の残り成
分としたが、上記成分の主なものをそれぞれ混ぜ合わせ
た人工にがりであっても同様の効果がある。前記従来例
の特開平8−157379「アレルギー予防材」におい
てマグネシウムがアトピー性皮膚炎の改善に効果がある
ことを述べている。にがりには塩化マグネシウムや硫酸
マグネシウム、臭化マグネシウム等多量のマグネシウム
を含んでいるので塩としての浸透圧を高くする効果とア
トピー性皮膚炎を改善する効果を合わせ持ち、すぐれた
皮膚用保湿保護剤を構成できる。さらに塩化マグネシウ
ムは潮解性があるほど吸水性、保水性が高く、塩化マグ
ネシウムをにがりすなわち塩として構成材料の全部また
は一部に使用してもすぐれた皮膚用保湿保護剤が得られ
る。
【0038】また、この皮膚用保湿保護剤の塩分の濃度
については、塗布後溶媒が蒸発するに従って濃くなるの
で、塩分濃度を濃くしても特に効果が高くなることもな
く、少なくても結構効果がある。適度な塩分量としては
海水と同じ3.5%程度が良い。従って溶媒に対する塩
分濃度は1〜10%程度の範囲が適当である。特に塩の
効用を強くしたい場合には尿素と同程度の量まで混合す
ることもできる。塩は皮膚に対しては全く無害であるこ
とは良く知られている。この塩を尿素溶液に混合するこ
とにより、粉末化せず皮膚の表面に安定に付着させるこ
とができる。その結果塩単体を用いた場合に比べ長時間
に渡って効果を維持することができる。
【0039】皮膚が掻きむしった状態の肌だったり、出
血や皮が剥けた状態、また幼児のように敏感な肌の場合
は塗布時に染みないことが重要である。この皮膚用保湿
保護剤の皮膚への塗布時に染みる度合いの濃度は体液や
血液の浸透圧と同じであれば最小の刺激で済む。その場
合体液の塩分濃度は0.9%程度であるがこれは水とア
ルコールすなわち溶媒の量を多くすることにより調整で
きる。塗布時には薄くても溶媒が蒸発した後は濃くなる
ので何度も重ね塗りをすることによりこの皮膚用保湿保
護剤の効果を高めることが出来る。溶媒で10倍程度ま
で適宜薄めて使用しても同様の効果がある。効果を上げ
るには塗布乾燥後再塗布を繰り返す。水で薄めても良い
がアルコールが薄くなるので殺菌作用が弱くなるのと、
長期間の保存が出来ないことから次に示すようなエタノ
ールと水を主成分とする溶媒、具体的には蒸留酒または
醸造酒等で薄めると良い。
【0040】エタノールはこの皮膚用保湿保護剤の肌へ
のなじみと拡がりを良くし、塗布した直後短時間で蒸発
するので爽快感があり、消毒、殺菌作用もある。アトピ
ー性皮膚炎の場合手で掻いて傷ができた状態の肌が多い
のでこの消毒、殺菌作用は有効に作用する。また、この
皮膚用保湿保護剤の容器内における細菌の繁殖を抑え、
尿素や塩も手伝って長期間の室温での保存を可能にす
る。また、10〜35%のアルコール度の蒸留酒または
発酵酒、具体的には焼酎または酒を使用することにより
水とエタノールの構成比が適度な溶媒を構成することが
できる。焼酎はアルコール度25%、または35%のも
のが一般に市販されている。また、蒸留酒または発酵酒
を使用した場合、その材料が持つエキス(米、麦、蕎
麦、芋、葡萄等)が肌への潤いを増す作用がある。他の
蒸留酒や醸造酒としては、ウォッカ、ジン、泡盛、老
酒、テキーラ、ウイスキー、ワイン、各種果実酒、薬膳
酒等がある。アルコール度が高いものは水またはアルコ
ール度が低いものを混合することで、アルコール度が低
いものはエタノールを加えるかアルコール度の高いもの
を混合することによって適当なアルコール度にすること
ができる。
【0041】この皮膚用保湿保護剤は無色透明で、塗布
後の外見が殆どわからないので客応対の仕事や外出に使
用することが出来る。この皮膚用保湿保護剤は塗布した
後の感触はしっとりとしてサラサラしており、ワセリン
やクリーム、軟膏のようなベタベタした感触は無い。従
って化粧の下地に塗ると化粧品等のかぶれや荒れを防ぐ
ことができ、基礎化粧水としても使用できる。また、角
質に染み込み、角質の保護機能を強化することによるバ
リア機能によりアレルゲンや衣服の刺激等から肌を保護
し、アトピー性皮膚炎や乾燥肌等の症状を軽減する効果
がある。また、材料は全て入手性が良く、安価で無害の
もので構成している。
【0042】この発明の皮膚用保湿保護剤を塗った皮膚
の部分は、この溶液が角質に染み込み、保護機能を強化
した状態の角質による保護膜に覆われているが、入浴、
及び入浴時石鹸で洗っても一回の入浴程度ならばこの保
護膜は完全には無くならない特徴があり、何度も洗浄す
れば徐々に無くなる。従ってこの特徴により入浴、洗浄
で皮膚の保湿成分が全て洗い流されることはなく入浴後
再度この皮膚用保湿保護剤を塗ることにより皮膚を長期
間保護できる。衣服などに付着した場合、この溶液は無
色であり、衣服を汚すことはない。また、洗濯機及びそ
れに使用する洗剤は強力であるから、洗濯することによ
り容易に洗い流すことが出来る。
【0043】図1はこの発明の皮膚用保湿保護剤の構成
材料を重量比で表示したものの一例である。溶液1は6
倍希釈液、溶液2は基準濃度液、溶液3は濃厚液であ
る。溶液2は尿素100、塩25、グリセリン8、明礬
4に溶媒1としてエタノール100、水300を混合し
たものである。エタノール100、水300の溶媒は具
体的には上述した蒸留酒や醸造酒でありアルコール度2
5%のもの例えば焼酎を使用することでそのまま溶媒と
して使用できる。この溶液2は皮膚に傷や化膿部分の少
ない通常の状態の皮膚に塗るのに適している。塗り方は
患部に刷毛や手に付けて塗りつけるか、綿などに染み込
ませて患部に塗布する。適度な粘度があり、エタノール
による皮膚への馴染みがいいので垂れることは少ない。
そのまま水分及びエタノールを乾燥させると皮膚の角質
に染み込み、薄い皮膜となって皮膚を保護する。溶媒1
はアルコール度25%のものを使用しているが、10〜
35%のものでも同様の効果がある。溶液2の溶媒1の
ものは温度が−20℃になっても凍ることはなく、寒冷
地であっても冷蔵庫に保存した物であっても、凍ってい
ないのですぐに使用することができる。
【0044】6倍希釈液である溶液1は、尿素100、
塩25、グリセリン8、明礬5に溶媒1としてエタノー
ル600、水1800を混合したものである。溶液2の
6倍の溶媒により希釈した溶液である。皮膚に傷や化膿
部分がある場合溶液2の基準濃度液では染みるので溶媒
を多くして染みることが少ない濃度まで薄めている。1
0倍程度まで薄めても十分に使用でき、傷や化膿部分が
ある状態の皮膚に塗るのに適している。薄いので溶媒が
蒸発後何度も重ね塗りをすると効果が高くなる。
【0045】濃厚液である溶液3は、尿素100、塩2
5、グリセリン8、明礬1〜4に溶媒1としてエタノー
ル34、水100を混合したものである。溶液2に比べ
3倍の濃度である。皮膚に傷や化膿部分の無い状態の皮
膚に塗り、小さな容器に入れて携帯用として適してい
る。また、適宜水または溶媒で薄めて使用すれば、溶液
2、溶液1としても使用できる。溶液3の明礬の量は、
溶媒1の水の量が少ないので塗布後の濃度を考えて少し
少なくした方が適している。明礬量1ではphは5程度
であり明礬量4ではphは3に近くなる。あまり酸性度
が強いのも皮膚に良くないので明礬量を適宜調整する必
要がある。
【0046】上記溶液3の尿素、グリセリン、塩、明礬
の濃い溶液の場合、皮膚の状態がある程度良くなると塗
布しても染みることはない。この濃厚液を少量塗布する
だけで十分な厚さの保護膜になる。何度も重ね塗りする
必要がないので簡便に塗布でき蒸発を待つ時間を節約で
きる。使用量が少なくて済むので携帯用に便利である。
小さな容器に入れて持ち歩けば仕事中、外出中において
も任意の時に塗布できる。スポーツ等をして汗をかいた
後や痒くなった時などその都度塗布すると保護膜を再度
形成でき皮膚の悪化を防ぐことができる。
【0047】以上のように、いずれの溶液もpHは4程
度である。これはアトピー性皮膚炎等の角化病変の皮膚
に対して適度な酸性度である。また、尿素に対する他の
構成材料の重量比は図1の表に限るものでなく、特に塩
は、にがりでも良く、その重量比は広範囲に10〜10
0程度に変えても良く、グリセリンは1〜20、明礬は
0.5〜10程度の範囲で同様の効果を奏する。特に明
礬はpHが3〜6になる量、望ましくは4前後になる量
を加えると正常な皮膚のpHと同じ値にでき皮膚に対す
る刺激が少なく良い効果が得られる。染み具合に関して
は、溶媒1であっても溶媒2または溶媒3であっても、
水で薄めることによって、この発明の皮膚用保湿保護剤
を皮膚に塗った場合の染み具合を軽減できる。アトピー
性皮膚炎の重傷の患者の皮膚は非常に敏感で表皮が薄
く、掻爬により傷だらけである。この様な皮膚に尿素や
塩を塗ることはその染みる痛さに耐えられない。そこで
十分水で希釈することにより生理食塩水に近い濃度にし
てその染み具合を軽減することができる。そして皮膚の
改善度に応じて濃くし徐々に溶液2の基準濃度の皮膚用
保湿保護剤を塗るようにするとアトピー性皮膚炎等の角
化病変に対したいへん良い治療効果が得られる。
【0048】図1の構成材料に加えて他の材料や溶媒を
添加したものにおいても同様の効果を奏する。例えば添
加剤としてビタミン、ミネラル、香料、果汁、薬草エキ
ス等はこの皮膚用保湿保護剤の効果を増加する。抗アレ
ルギー剤やステロイド剤を添加すれば保湿保護作用に加
えて薬効により強力に治癒を早める。溶媒としては各種
果実酒、人参酒、緑茶、ルイボスティー等各種お茶、ア
ロエエキス、シソ葉エキス、へちま水、木酢液、超酸性
イオン水等を使用すれば効果を増加する。
【0049】アロエは園芸専門店でも普通に販売されて
いて現在ではその名を知らない人はいないほどポピュラ
ーな植物となっている。アロエには数十種類にわたる薬
効成分が天然物質の形で含まれていて、そのほとんどが
栄養学的に非常に重要なものばかりであることがわか
り、内容成分の優秀性が次第に認められるようになって
きている。アロエはユリ科のアロエ属の常緑多年草で、
原産地は主にアフリカである。種類は主にキダチアロエ
とアロエベラである。日本で最も知られているアロエは
「医者いらず」の相性で親しまれてきた葉の細いキダチ
アロエである。最近になってアメリカ産のアロエベラが
ジュースやクリームなどに混じった形で市販され、注目
されるようになってきている。アロエベラは肉厚で葉の
幅が広く、キダチアロエと比べても遜色がないほどの有
効成分を含んでいるためにその利用価値は広いものがあ
る。キダチアロエやアロエベラには、現在、およそ30
種以上の薬効成分が明らかにされている。
【0050】キダチアロエとアロエベラは、形も大きさ
も、育った地域も違うが、含まれている成分はほとんど
同じと考えても良い。現在発見されている成分のうち、
キダチアロエに含まれていて、アロエベラにないもの
は、アロエウルシン(乳酸マグネシウム)、アロエチ
ン、アロエニン、アルボランA・B、アロクチンA・
B。逆に、アロエベラにあってキダチアロエにないもの
はサポニンである。キダチアロエは苦み成分であるアロ
イン(バルバロイン)が多く、アロエベラは多糖体が非
常に多い。この多糖体の分子量はキダチアロエは4万で
あるのに対し、アロエベラは45万である。分子量の多
い多糖体には、抗ガン作用や免疫機能を強化する効果な
どがあることがわかっている。この多糖体は具体的には
葉の汁であり、どろっとした状態の粘りのある液であ
る。すなわちアロエの葉の汁は数々の薬効成分を含みど
ろっとした粘液状の液である。
【0051】アロエの葉を煮て煎じ汁や酒類に漬けたア
ロエ酒、葉をすりつぶしたおろし汁等であっても同様の
効果がある。アレルギーに対するアロエの役割は、抗炎
症作用と殺菌作用、体質改善を促進する作用がある。ア
レルギーとは、変わった反応という意味で、ある特定の
物質に対して過敏に反応する病的症状のことを言う。現
代はアレルギーの時代とも言われ、湿疹、花粉症、アト
ピー性皮膚炎、膠原病、薬物アレルギーなど様々で、症
状も様々である。アトピー性皮膚炎には、抗アレルギー
成分であるアロミチンが作用し、原因となるヒスタミン
の放出を押さえる効果がある。また、殺菌作用が強く、
ウイルスの繁殖を抑えるアロエチンや抗潰瘍作用のある
アロエウルシンの作用もある。豊富に含まれているアミ
ノ酸類や有機酸類、各種ミネラルにはメラニン色素の形
成の阻害作用があって、しみ、そばかすなどにも有効
で、美容面でも良い効果がある。アロエには、掻爬で損
傷した組織や細胞を増殖させてもとに戻そうとする修復
作用があるので、掻爬による傷をできるだけ早く治し、
傷跡を残さないためにも、アトピー性皮膚炎の皮膚の外
用として非常に有効な作用がある。アロエの葉肉のゼリ
ー質に含まれている酵素(糖蛋白)には、消炎作用があ
り、皮膚の炎症を軽減できる。また、肌を引き締めるア
ストリンゼント効果と、多糖体には優れた保湿作用があ
り、適度に水分や脂肪分を補って皮膚に潤いを与えるモ
イスチャー効果の両面があるので乾燥肌の人にも脂肪肌
の人にも有効な作用をする。痒みは皮膚の水分保有量の
減少によって起こるが、アロエに含まれるアロエマンナ
ンなどの働きにより皮膚の保水性が回復され、痒みを抑
える働きがある。
【0052】以上のように、アロエの葉の汁は数々の薬
効成分を含みどろっとした粘液状の液である。このアロ
エの葉の汁を溶媒として、構成材料の尿素、塩、グリセ
リン、明礬を溶かした溶液にすることにより、塗ったと
きに肌が液をはじくことがなく馴染みが良い皮膚剤を形
成できる。具体的には図1の溶媒3に示したように溶液
1〜3の濃度に合わせてアロエの葉の汁を溶媒3として
使用する。またアロエの葉の汁はそのどろっとした状態
が構成材料を、皮膚に馴染みが良く、安定に固定する作
用がある。アロエの葉の汁にはそれ自身に保湿作用があ
り、さらに構成材料の尿素、塩、グリセリン、明礬の保
湿保護作用も加わり、皮膚を自然な良い状態に保つすぐ
れた効果が得られる。また、アロエの葉の汁は透明であ
り、塗っていることが目立たず、衣服等に付着しても汚
すことはない。アロエの葉の汁のph(ペーハー)は
4.0〜4.6の弱酸性であるので、溶媒3としてその
量によらずphがほぼ一定であることが特徴である。す
なわちアロエの葉の汁の量を多くして薄めた溶液1の場
合でも、少なくして濃くした溶液3の場合でもphの値
が3〜5の間になり構成材料の中の明礬の量の微妙な調
整が不要である等の効果がある。従って溶液2の構成材
料の成分すなわち明礬の重量比4は一定で、溶媒3を増
減するだけでphの適正な溶液1〜3が得られる。
【0053】前記に溶媒としてエタノールと水を主成分
とするもの例えば蒸留酒と、アロエの葉の汁を挙げたが
これらを適宜混合した溶液であっても良く、肌の馴染み
と長期保存性が良く、さらにアロエの薬効作用も加わっ
て、それぞれの良い効果を合わせ持つすぐれた皮膚用保
湿保護剤を構成できる。
【0054】水はどこにでもある一般的なものである
が、この水を溶媒にすれば最も容易に皮膚用保湿保護剤
ができる。前記した構成材料である尿素、塩、グリセリ
ン、明礬を溶媒2として適度な量の水に溶かせば簡便に
皮膚用保湿保護剤ができる。この一例として図1の溶媒
2に示したように溶液1〜3の溶媒として水を使用す
る。エタノール成分が無いので肌の馴染みは多少劣る
が、溶媒1に比べてエタノールによる肌への染み具合が
軽減される効果がある。また塗布後、水が蒸発した後は
残った成分は全く同じであるので前記エタノールを含む
溶媒1と同様の効果が得られる。
【0055】皮膚の表面を保護し、皮膚の表面の水分を
高く保つ皮膚用保湿保護剤において、構成する材料が、
尿素、塩、グリセリン、明礬を含み、これらを浴槽の湯
を溶媒4として溶かすことにより、皮膚用保湿保護剤と
して作用する入浴剤が得られる。図1の溶液4はこの入
浴剤の一例である。尿素25g、塩50g、グリセリン
10g、明礬10gを溶媒4の風呂の湯200リットル
に溶かす。症状によって構成材料の成分の濃さは適宜調
整することができる。また風呂の湯量によっても適宜調
整する必要がある。
【0056】この溶液4による入用剤は風呂に浸かって
いるうちに成分が皮膚の角質にしみ込み、全身の保湿保
護効果が得られる。特に風呂の湯の温度が温かいので尿
素等の構成材料が角質に十分染み込むことができる。そ
の結果、湯上がり後の肌からの水分蒸発が抑制されるの
で保温効果でぽかぽかと暖かく、湯冷めをしにくい特徴
がある。また、風呂上がり後皮膚の乾燥に伴って起こる
痒みの低減にも有効である。また、一般の入浴剤に使用
されている炭酸水素ナトリウム、無水硫酸ナトリウム等
は入浴時の快感、入浴後の体温の保温などに効果がある
と言われているが実際には体温の保温効果はわずかであ
る。従って従来の入浴剤に比べてこの発明の皮膚用保湿
保護剤特有の高い保湿効果により湯上がり後のすぐれた
保温効果がある。
【0057】湯上がり時に肌にかけるかけ湯剤は、湯上
がり時に少量の湯例えば洗面器に半分程度の湯に上記材
料を溶かし肌にかけるものであるが、1リットル程度で
あるから前記入浴剤における溶媒4の湯量200リット
ルに比べて、極めて少ない量で同様の効果が得られ経済
的である。このかけ湯剤は、溶液4の構成材料として例
えば、尿素100g、塩200g、グリセリン40g、
明礬40gを1リットル程度の水にあらかじめ溶かして
おき、湯上がり時に風呂の湯を洗面器に取り、この溶か
しておいた溶液を50cc程度または症状に応じて適宜
必要量を混ぜて体にかけることにより前記入浴剤と同様
の効果を奏する。
【0058】また、この発明による皮膚用保湿保護剤の
入浴剤及び湯上がり剤、または溶液1〜3は塩分を含ん
でいるので導電性であり、例えば髪の毛や衣服等に塗る
ことにより静電気が帯電することを防止でき、アトピー
性皮膚炎のきっかけとも言われている角質の部分的破壊
が静電気の放電によって引き起こされることを防止する
効果がある。
【0059】
【発明の効果】この発明は、以上説明したように構成さ
れているので、以下に記載されるような効果を奏する。
【0060】(効果1)この皮膚用保湿保護剤を皮膚に
塗布すると角質に染み込み、皮膚の表面に尿素の薄い皮
膜を作ることによって、アレルゲンが皮膚の表面や毛穴
に接触するのを妨げる防壁性(バリア機能)を持ち、グ
リセリンを加えることにより尿素の白粉化を防止し、皮
膚に安定に付着させ、塗布後の皮膚の水分を保ち滑らか
に維持する。明礬を加えると、尿素のアルカリ性を中和
し、微量で酸性にすることができる。また、尿素が皮膚
の角質層と融合し比較的溶けにくい保護膜を形成する。
塩はこの皮膚用保湿保護剤の浸透圧を高め、皮膚内部よ
り水分を引き出し、皮膚表面の水分量を高め、尿素の保
湿効果により長時間にわたり高い水分量を維持できる。
エタノールはこの皮膚用保湿保護剤の肌へのなじみと拡
がりを良くし、塗布した直後短時間で蒸発するので爽快
感があり、殺菌作用もある。
【0061】以上のように、この皮膚用保湿保護剤の尿
素、塩、グリセリン、明礬及びエタノールと水による混
合溶液は構成材料それぞれの効果に加え、尿素の保湿効
果と保護膜としての効果を一段と高め、アトピー性皮膚
炎や乾燥肌等の荒れている皮膚を改善し、また、角質の
水分を高く保つので表皮性のしわ、すなわち乾燥じわが
出来るのを防ぐのに効果的であり、無色透明で、長期保
存が可能なものが得られる効果がある。
【0062】(効果2) 適用例 患者 48歳男性 アトピー性皮膚炎 首回り、脇の下を中心とした上半身に、ひどい所は黒色
に変色した皮膚、毛穴から先に赤くなり、部分的に赤く
痒みがひどい状態であった。ステロイド剤で症状を抑え
ていたが、何年も再発の繰り返しで徐々に悪化してきて
いた。この皮膚用保湿保護剤を風呂上がり、朝起床時に
主として2回刷毛等で塗布。日中は適宜痒みが出る毎に
塗った。この間風呂へ一度入ったぐらいではこの皮膚用
保湿保護剤の皮膜は溶けて無くならず残っていることを
確認している。
【0063】その結果3ヶ月程度で黒色になっていた皮
膚の症状が殆ど消え、6ヶ月程度で赤く腫れることはな
く、痒みも殆ど無くなり、通常の肌の状態になった。そ
の間微量のステロイド剤を使用したが以前に比べるとは
るかに使用量は少なくて済んだ。ステロイド剤を使用す
ると症状が飛躍的に改善されるが、これをやめると通常
は逆にリバウンドと言って逆に肌はひどい状態になる。
しかしこの改善された状態でこの皮膚用保湿保護剤を塗
ると皮膚はそのままの状態を維持し悪化しにくくなるの
でステロイドの使用量を少なくでき、やがては使用しな
くても皮膚の良い状態を保つことが出来るようになり、
特にひどいリバウンドなしに治癒することが出来た。
【0064】この状態でさらに1年ほど続けた結果肌の
ピリピリする感触も無くなりほぼ完全に治癒したことを
確認した。さらに半年の間再発することも無かった。こ
の間皮膚用保湿保護剤の副作用に関するものは全く無か
った。また、1年ほど前に混合した皮膚用保湿保護剤を
使用してみたが全く変質していなかった。
【0065】ステロイド剤を使用して治療していると塗
っている間は症状は軽減されるが次第に効かなくなり強
いステロイド剤を使用せざるを得なくなる。やがてステ
ロイド剤の副作用により症状は改善することなくどんど
ん悪化する。これはステロイド剤が副腎皮質のホルモン
であり長期の乱用により副腎皮質の機能が低下すること
に原因がある。この皮膚用保湿保護剤を塗ることでステ
ロイド剤を塗る間隔を伸ばすことが出来、その使用量は
はるかに少なくなり、また、ステロイドを塗っていない
期間が増えるので副腎皮質の機能を低下させることはな
くなる。そして、その状態で皮膚の良い状態を維持しな
がらアレルゲンや乾燥等から皮膚を保護し、自己治癒力
による回復を待つ穏やかな治療方法である。従って副作
用も無く、ステロイド剤の副作用を避けながらリバウン
ドが無く安全に自己治癒力で回復させることができるこ
の皮膚用保湿保護剤はアトピー性皮膚炎等の角化病変に
対し大変有効な皮膚剤である。
【0066】(効果3)この発明の皮膚用保湿保護剤の
溶媒として、アロエの葉の汁を使用したものは、構成材
料の尿素、塩、グリセリン、明礬を溶かした溶液にする
ことにより、馴染みが良い皮膚剤を形成でき、またアロ
エの葉の汁はそのどろっとした状態が構成材料を皮膚に
安定に固定する作用がある。アロエの葉の汁にはそれ自
身に保湿作用があり、さらに構成材料の尿素、塩、グリ
セリン、明礬の保湿保護作用で皮膚を自然な良い状態に
保つすぐれた効果が得られる。また、アロエの葉の汁は
透明であり、塗っていることが目立たず、衣服等に付い
ても汚すことはない等の効果がある。
【0067】(効果4)この皮膚用保湿保護剤を入浴剤
またはかけ湯剤として使用した場合、湯上がり後の肌か
らの水分蒸発が抑制されるので保温効果があり、湯冷め
をしにくく、皮膚の乾燥に伴って起こる痒みの低減にも
有効であるなど、この発明の皮膚用保湿保護剤特有の高
い保湿保護効果により湯上がり後のすぐれた効果があ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の皮膚用保湿保護剤の溶液の構成材料
と溶媒の一例を示す表である。

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 皮膚に塗布し、皮膚の表面を保護し、皮
    膚の表面の水分を高く保つ皮膚用保湿保護剤において、
    構成する材料が、尿素、塩、グリセリン、明礬を含み、
    これらを溶媒に混合した溶液であることを特徴とする皮
    膚用保湿保護剤。
  2. 【請求項2】 皮膚用保湿保護剤において、構成する材
    料が重量比で、尿素100、塩25、グリセリン8、明
    礬1〜5であり、これらを、重量比でエタノール10〜
    35、水90〜65を主成分とする溶媒に混合した溶液
    であることを特徴とする請求項1に記載の皮膚用保湿保
    護剤。
  3. 【請求項3】 構成材料の内、塩は、海水を蒸発して作
    った天然塩であることを特徴とする請求項1または請求
    項2に記載の皮膚用保湿保護剤。
  4. 【請求項4】 構成材料の内、明礬は、皮膚用保湿保護
    剤としての混合溶液がpH(ペーハー)3〜6になる量
    としたことを特徴とする請求項1または請求項2に記載
    の皮膚用保湿保護剤。
  5. 【請求項5】 溶媒は、蒸留酒または発酵酒であること
    を特徴とする請求項1または請求項2に記載の皮膚用保
    湿保護剤。
  6. 【請求項6】 溶媒は、アロエの葉の汁であることを特
    徴とする請求項1に記載の皮膚用保湿保護剤。
  7. 【請求項7】 溶媒は、重量比でエタノール10〜3
    5、水90〜65を主成分とする溶媒と、アロエの葉の
    汁とを適宜混合した溶液であることを特徴とする請求項
    1に記載の皮膚用保湿保護剤。
  8. 【請求項8】 溶媒は、水であることを特徴とする請求
    項1に記載の皮膚用保湿保護剤。
  9. 【請求項9】 構成材料の内、塩は、その全部または一
    部が苦汁(にがり)であることを特徴とする請求項1ま
    たは請求項2記載の皮膚用保湿保護剤。
  10. 【請求項10】 皮膚の表面を保護し、皮膚の表面の水
    分を高く保つ皮膚用保湿保護剤において、構成する材料
    が、尿素、塩、グリセリン、明礬を含み、これらを浴槽
    の湯に混合する入浴剤、または湯上がり時に肌にかける
    かけ湯剤としたことを特徴とする皮膚用保湿保護剤。
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