JP2006128635A - 半導体集積回路 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】 半導体集積回路は、1の機能の実現に寄与する複数の通常のフリップフロップ110〜114と、複数の機能変更用フリップフロップ115〜116と、前記通常フリップフロップ及び前記予備フリップフロップについてタイミングが調整されたクロック信号を生成し、調整されたクロック信号を前記通常のフリップフロップ及び前記機能変更用フリップフロップに供給するクロックツリーシンセシス回路103とが配置されて構成されている。
【選択図】 図1
Description
また、半導体製造技術の進歩により、微細プロセスを用いて、従来では1つの半導体集積回路に搭載できなかったような大規模回路も、1つの半導体集積回路に集積できるようになってきている。
最先端の微細プロセスを用いて設計すれば、商品システムにおける半導体の総単価を下げる、大規模回路が1つの半導体集積回路に搭載できる等という利点はあるが、逆に拡散期間の増大、マスクの高価格化、シグナルインテグリティによるタイミング設計の難易度上昇、機能検証期間の長大化などの欠点もある。
上述のリペアセルを用いたレイアウト設計方法の一例として、特許文献1が挙げられる。
上記目的を達成するために、本発明は、所定の機能の実現のために設計された半導体集積回路であって、前記機能の実現に寄与する複数の通常フリップフロップと、複数の予備フリップフロップと、前記通常フリップフロップ及び前記予備フリップフロップについてタイミングが調整されたクロック信号を生成し、調整されたクロック信号を前記通常フリップフロップ及び前記予備フリップフロップに供給するクロック調整回路とが配置されていることを特徴とする。
こうして、例えば不具合によって機能修正が行われた場合であっても、各フリップフロップに供給されるクロックのタイミング調整をする必要がないので、この分だけ設計期間を短縮することができる。
また、各予備フリップフロップが備えるデータ出力端子は、他のいずれの端子にも接続されていないとしてもよい。
また、各予備フリップフロップが備えるデータ出力端子は、他のフリップフロップのスキャン入力端子を除いて、他のフリップフロップが有するいずれの端子にも接続されていないとしてもよい。なお、予備フリップフロップが有するデータ出力端子が、他のフリップフロップが有するスキャン入力端子に接続される場合には、バッファ回路やインバータ回路を介してもよいことは言うまでもない。
ここで、前記半導体集積回路において、さらに、前記複数の通常フリップフロップ及び前記複数の予備フリップフロップを順次接続するスキャンパス配線、及び前記複数の通常フリップフロップ及び前記複数の予備フリップフロップに接続するスキャン制御信号配線のいずれか、又は前記スキャンパス配線及び前記スキャン制御信号配線の双方が配置されているとしてもよい。
なお、従来技術によると、さらに、故障検出率を上げる為に、予備フリップフロップもスキャンパスの対象にすると、新規にスキャンパスに追加するための配線追加や、スキャン制御信号の配線追加によって、追加される配線の近傍の信号線に、クロストークの影響を与えてしまい、タイミングの悪化を引き起こしてしまう場合がある。本発明は、この問題点を解決している。
この構成によると、予備フリップフロップが、前記機能ブロックの内部又は周辺に配置されているので、前記機能ブロックの果たす役割を修正する場合又はその役割にさらに別の機能を追加する場合に、短い配線経路により実現することができる。
ここで、いずれか1個の前記サブ機能ブロックは、前記通常フリップフロップと、前記予備フリップフロップとを備え、前記クロック供給制御回路は、前記サブ機能ブロックが動作しない停止期間において、前記通常フリップフロップ及び前記予備フリップフロップへの前記サブクロック信号の供給を停止するとしてもよい。
ここで、前記クロック供給制御回路は、イネーブル信号に応じて、サブクロック信号を前記サブ機能ブロックへ供給し、又は供給を停止する論理回路を備えるとしてもよい。
この構成によると、イネーブル信号に応じて、サブ機能ブロック機能毎にその稼動及び停止を制御することができる。
この構成によると、イネーブル信号に応じて、予備フリップフロップのみから構成される前記サブ機能ブロック機能の稼動及び停止を制御することができるので、予備フリップフロップが用いられていない段階において、半導体集積回路の消費電力を節約することができ、また、いずれか又は全ての予備フリップフロップが用いられるように配線の修正がされた段階において、当該サブ機能ブロックに対してサブクロック信号を供給することができる。
この構成によると、サブクロック信号の供給の停止を示すイネーブル信号に応じて、予備フリップフロップのみから構成される前記サブ機能ブロック機能の稼動を停止するので、予備フリップフロップが用いられていない段階において、半導体集積回路の消費電力を節約することができる。
この構成によると、複数のクロックバッファがツリー状に配置されているので、入力された原クロック信号を枝状に分岐して、複数の調整されたクロック信号を生成することができる。
さらに、予備フリップフロップにタイミング調整されたゲーティッドクロック信号を供給することが望ましい。また、予備フリップフロップのみに供給されるゲーティッドクロック信号を設けることが好ましい。
このように、本発明の半導体集積回路は、予めタイミング調整されたクロック信号を予備フリップフロップに供給しているので、不具合などが発生して機能修正や機能追加が行われた場合であっても、クロック信号のタイミングを調整する必要がなく、その分だけ設計期間を短縮することができる。
本発明に係る第1の実施の形態としての半導体集積回路10(図示していない)について説明する。半導体集積回路10は、所望の機能を実現するために、複数のスタンダードセル(フリップフロップ、インバータ等)が配置された1以上のセル配置層、1以上のメタル配線層及びその他の層から構成されている。各セルは、メタル配線層上に配されている信号線を介して、他のセル等と接続されている。半導体集積回路10は、機能ブロック101を含む複数の機能ブロックから構成される。
1.1 機能ブロック101の構成
クロック構成を中心として説明すると、機能ブロック101は、図1に示すように、クロック入力端子102、信号線121、クロックツリーシンセシス回路(以下、CTS回路と称す)103、信号線123、124、通常のフリップフロップ110〜114、機能変更用フリップフロップ115〜117から構成されている。ここで、図1は、機能ブロック101について、そのクロック構成を中心に、模式的に単純化して表現したレイアウト構成図を示している。
(1)CTS回路103の構成
CTS回路103は、クロック信号の分配のためにクロックバッファをツリー状に接続して構成したものであり、図1に示すように、入力端子125、クロックバッファ104〜106、信号線122、出力端子126及び出力端子127から構成されている。入力端子125は、クロックバッファ104の入力端子に接続され、クロックバッファ104の出力端子は、信号線122に接続されている。また、信号線122は、クロックバッファ105及び106の入力端子にそれぞれ接続され、クロックバッファ105及び106の出力端子は、それぞれ、出力端子126及び出力端子127に接続されている。
クロックバッファ104〜106の駆動能力及び信号線122の配線長は、機能ブロック101内に配置されたフリップフロップ110〜114及び機能変更用フリップフロップ115〜117に対して、所定のクロックスキューを満たしながらクロック信号が供給されるように、タイミング調整されている。
(2)フリップフロップ110〜114及び機能変更用フリップフロップ115〜117の構成
フリップフロップ110〜114及び機能変更用フリップフロップ115〜117は、それぞれ、スキャン機能付きのD型フリップフロップであり、外部との接続のために、データ入力端子D、スキャン入力端子SI、スキャンイネーブル端子SE、データ出力端子Q、反転データ出力端子NQ、クロック入力端子CK及びその他の端子を備えている。なお、スキャン機能付きのD型フリップフロップについては、公知であるので説明を省略する。
なお、図3に示すフリップフロップ151及び161は、データ入力端子D及びスキャン入力端子SIの記載位置と、データ出力端子Q及び反転データ出力端子NQの記載位置とを左右に入れ換えて表示し、表現方法のみが異なるものであり、同一のフリップフロップである。
機能変更用フリップフロップ115〜117は、予備的であり待機状態にあるフリップフロップであって、半導体集積回路10に不具合が生じたときにメタル配線層のみの修正で対処できるように、機能ブロック101内でフリップフロップ110〜114と混在させながら、かつ修正される可能性が高い箇所(多くのフリップフロップが集積している箇所等)に配置されている。機能変更用フリップフロップ115〜117のデータ入力端子は、全て論理値「0」が入力されるように構成され、機能ブロック101の本来の機能実現には寄与していない。機能変更用フリップフロップ115〜117のデータ出力端子及び反転データ出力端子は、どこにも接続されていない、つまり、開放されており、浮いている。
クロック入力端子102は、信号線121を介して、CTS回路103の入力端子125と接続されている。CTS回路103の第1の出力端子126は、信号線123を介して、フリップフロップ110、111、112及び機能変更用フリップフロップ115のクロック入力端子にそれぞれ接続されている。また、CTS回路103の第2の出力端子127は、信号線124を介して、フリップフロップ113、114及び機能変更用フリップフロップ116、117のクロック入力端子にそれぞれ接続されている。
上述したように構成される半導体集積回路10を使用した際に不具合が生じると、発生した不具合を解消するために、機能変更用フリップフロップ115〜117の全て又はいずれかのフリップフロップのデータ入力端子、データ出力端子及び反転データ出力端子が、他のセル等と接続されるように、メタル配線層の設計が修正される。
メタル配線層の設計の修正により、図2に示すフリップフロップ114のデータ出力端子と、出力端子202とを結合する信号線231が廃止され、信号線231に代えて、新たに、フリップフロップ114のデータ出力端子と機能変更用フリップフロップ117のデータ入力端子とを結合する信号線232と、機能変更用フリップフロップ117のデータ出力端子と出力端子202とを結合する信号線233とが、新たにメタル配線層上に設けられる。
機能ブロック101aにおいて、その他の部分については、図2に示す機能ブロック101の構成と同じである。
以上説明したように、クロック入力端子102を介して受信したクロック信号は、CTS回路103によってタイミング調整され、タイミング調整されたクロック信号がフリップフロップ110〜114及び機能変更用フリップフロップ115〜117のすべてに対して供給される。
第1の実施の形態の変形例としての半導体集積回路10b(図示していない)を構成する機能ブロック101bは、機能ブロック101と同様の構成に加えて、さらに、フリップフロップ110〜114及び機能変更用フリップフロップ115〜117についてのスキャンパステストを行う機能を備えている。
スキャンデータ入力端子241は、信号線251を介して、フリップフロップ110のスキャン入力端子SIに接続されており、フリップフロップ110のデータ出力端子Qは、信号線252を介して、フリップフロップ111のスキャン入力端子SIに接続されている。フリップフロップ111のデータ出力端子Qは、信号線253を介して、機能変更用フリップフロップ115のスキャン入力端子SIに接続されており、機能変更用フリップフロップ115のデータ出力端子Qは、信号線254を介して、フリップフロップ112のスキャン入力端子SIに接続されている。フリップフロップ112のデータ出力端子Qは、信号線255を介して、機能変更用フリップフロップ116のスキャン入力端子SIに接続されている。機能変更用フリップフロップ116のデータ出力端子Qは、信号線256を介して、フリップフロップ113のスキャン入力端子SIに接続されており、フリップフロップ113のデータ出力端子Qは、信号線257を介して、フリップフロップ114のスキャン入力端子SIに接続されている。フリップフロップ114のデータ出力端子Qは、信号線258を介して、機能変更用フリップフロップ117のスキャン入力端子SIに接続されており、機能変更用フリップフロップ117のデータ出力端子Qは、信号線259を介して、スキャンデータ出力端子243に接続されている。
機能ブロック101bは、外部からスキャンデータ入力端子241を介して、スキャンデータを受信する。受信したスキャンデータは、信号線251、フリップフロップ110、信号線252、フリップフロップ111、信号線253、機能変更用フリップフロップ115、信号線254、フリップフロップ112、信号線255、機能変更用フリップフロップ116、信号線256、フリップフロップ113、信号線257、フリップフロップ114、信号線258、機能変更用フリップフロップ117、信号線259及びスキャンデータ出力端子243を介して、外部へ出力される。
以上説明したように、機能ブロック101bが、スキャンイネーブル信号入力端子242を介して、論理値「1」のスキャンイネーブル信号を受信すると、フリップフロップ110〜114、機能変更用フリップフロップ115〜117のすべてのフリップフロップはスキャンシフト動作状態となり、スキャンデータ入力端子241から入力したスキャンデータ信号は、直列接続されたフリップフロップ110、111、機能変更用フリップフロップ115、フリップフロップ112、機能変更用フリップフロップ116、フリップフロップ113、114、機能変更用フリップフロップ117により構成されるスキャンパス接続を介して、スキャンデータ出力端子243から外部へ出力される。
第1の実施の形態の変形例としての半導体集積回路10bの設計の手順について、図6に示すフローチャートを用いて説明する。
最初に、所定の機能を実現する回路設計を行う。つまり、通常のフリップフロップ、AND、NOR等の標準セルを配置する通常のレイアウト設計を行う(ステップS101)。
次に、通常のフリップフロップと機能変更用フリップフロップとに対して、共通にクロック信号のタイミングを調整する。つまり、標準セルの配置位置、配線のレイアウトの変更を行いながら、タイミングを合わせる(ステップS103)。
こうして、通常のフリップフロップ及び機能変更用フリップフロップが配置されたレイアウト設計が完成し、完成した設計に基づいて、半導体集積回路10bを製造する。
機能変更用フリップフロップの修正が必要か否かが判断され、必要でないなら(ステップS105)、機能変更用フリップフロップを使わずに修正がなされる(ステップS106)。こうして修正が完了する。
配線層のみで修正が可能である場合に(ステップS107)、機能変更用フリップフロップや機能変更用のAND、NOR等の基本ゲートを、配線層による配線でつなぐことにより、回路・レイアウトを修正する(ステップS109)。これ以降、接続された機能変更用フリップフロップは、通常のフリップフロップとして動作する。こうして修正が完了する。
第1の実施の形態の半導体集積回路10の設計の手順について、図7に示すフローチャートを用いて説明する。
最初に、所定の機能を実現する回路設計を行う。つまり、通常のフリップフロップ、AND、NOR等の標準セルを配置する通常のレイアウト設計を行う(ステップS101)。
次に、通常のフリップフロップと機能変更用フリップフロップとに対して、共通にクロック信号のタイミングを調整する。つまり、標準セルの配置位置、配線のレイアウトの変更を行いながら、タイミングを合わせる(ステップS103)。
次に製造された半導体集積回路10がテストされるなどしてその不具合が発見された場合には(ステップS121)、機能変更用フリップフロップの修正が必要か否かが判断され、必要でないなら(ステップS105)、機能変更用フリップフロップを使わずに修正がなされる(ステップS106)。こうして修正が完了する。
配線層のみで修正が可能である場合に(ステップS107)、機能変更用フリップフロップや機能変更用のAND、NOR等の基本ゲートを、配線層による配線でつなぐことにより、回路・レイアウトを修正する(ステップS109)。次に、通常のフリップフロップと、元の機能変更用フリップフロップであって配線層の修正による通常のフリップフロップとなったものとに対して、スキャンパス接続及びスキャン制御信号接続のための信号線のレイアウトを行う(ステップS122)。
1.7 第1の実施の形態及び変形例のまとめ
以上のように、本願発明における第1の実施の形態及びその変形例によると、例えメタル配線層の修正によって、機能変更用フリップフロップ115〜117の一部又は全部の機能変更用フリップフロップを使用して、機能ブロック101又は101bの動作を変更する場合でも、クロック信号、スキャンデータ信号、スキャンイネーブル信号の配線層修正を行う必要はない。
本発明に係る第2の実施の形態としての半導体集積回路30(図示していない)について説明する。半導体集積回路30は、所望の機能を実現するために、複数のスタンダードセル(フリップフロップ、インバータ等)が配置された1以上のセル配置層、1以上のメタル配線層及びその他の層から構成されている。各セルは、メタル配線層上に配されている信号線を介して、他のセル等と接続されている。半導体集積回路30は、機能ブロック301及び機能ブロック411を含む複数の機能ブロックから構成される。
機能ブロック411は、図8に示すように、入力端子364、クロックバッファ353、信号線371、クロックゲーティング回路350、クロックゲーティング回路351及び図示していないその他の回路を含んで構成されている。
ここで、入力端子364、クロックバッファ353、信号線371、クロックゲーティング回路350及びクロックゲーティング回路351は、クロック供給制御回路を構成している。
また、イネーブル信号入力端子361を介して受信するイネーブル信号は、一定期間、論理値「0」をとる。また、イネーブル信号入力端子361を介して受信するイネーブル信号は、別の一定期間、論理値「1」をとる。これらの期間が繰り返される。
イネーブル信号入力端子363を介して受信するイネーブル信号は、論理値「0」及び「1」のいずれかをとる。イネーブル信号が論理値「0」である場合、クロックゲーティング回路351は、クロック信号の供給を停止する。一方、イネーブル信号が論理値「1」である場合、クロックゲーティング回路351は、クロック信号を供給する。
2.2 機能ブロック301の構成
機能ブロック301は、図8及び図9に示すように、クロック入力端子302、332、入力端子380、サブ機能ブロック301a、サブ機能ブロック301b及び出力端子402から構成されている。
2.2.1 サブ機能ブロック301a
クロック構成を中心として説明すると、サブ機能ブロック301aは、図8に示すように、信号線373、CTS回路303、信号線375、376、クロックゲーティング回路352、通常のフリップフロップ310〜314、機能変更用フリップフロップ315〜317から構成されている。
サブ機能ブロック301aは、クロック入力端子302を介して、ゲーティッドクロック信号を受信して動作する。また、サブ機能ブロック301aは、入力端子380を介して、外部から信号を受け取り、内部で生成した信号を、信号線390を介して、サブ機能ブロック301bへ出力する。
(1)CTS回路303
CTS回路303は、クロックバッファ304〜306の駆動能力や配線長の調整により、サブ機能ブロック301a内のフリップフロップ310〜314及び機能変更用フリップフロップ315〜317のタイミング調整を行う回路である。CTS回路303でタイミング調整を行う対象となる回路群は、機能ブロック301が実現する機能のうち分割された機能を実現する1つのサブ機能ブロック301aである。
クロックバッファ304〜306の駆動能力及び信号線374の配線長は、サブ機能ブロック301a内に配置されたフリップフロップ310〜314及び機能変更用フリップフロップ315〜317に対して、所定のクロックスキューを満たしながらクロック信号が供給されるように、タイミング調整されている。
(2)フリップフロップ310〜314及び機能変更用フリップフロップ315〜317
フリップフロップ310〜314及び機能変更用フリップフロップ315〜317は、それぞれ、スキャン機能付きのD型フリップフロップであり、外部との接続のために、データ入力端子D、スキャン入力端子SI、スキャンイネーブル端子SE、データ出力端子Q、反転データ出力端子NQ、クロック入力端子CK及びその他の端子を備えている。
機能変更用フリップフロップ315〜317は、半導体集積回路30に不具合が生じたときにメタル配線層のみの修正で対処できるように、サブ機能ブロック301a内でフリップフロップ310〜314と混在させながら、かつ修正される可能性が高い箇所(多くのフリップフロップが集積している箇所等)に配置されている。機能変更用フリップフロップ315〜317のデータ入力端子は、全て論理値「0」が入力されるように構成され、サブ機能ブロック301aの本来の機能実現には寄与していない。機能変更用フリップフロップ315〜317のデータ出力端子及び反転データ出力端子は、どこにも接続されていない、つまり、開放されており、浮いている。
クロックゲーティング回路352は、信号線376及び自身のクロック入力端子を介して受信するクロック信号を、イネーブル信号入力端子365から受信するイネーブル信号に応じてゲーティングする(停止させる)ことにより、ゲーティッドクロック信号を生成し、生成したゲーティッドクロック信号を、機能変更用フリップフロップ317のクロック入力端子へ出力する。
(4)各セルの接続関係
クロック入力端子302は、信号線373を介して、CTS回路303の入力端子と接続されている。CTS回路303の第1の出力端子は、信号線375を介して、フリップフロップ310、311、312及び機能変更用フリップフロップ315のクロック入力端子にそれぞれ接続されている。また、CTS回路303の第2の出力端子は、信号線376を介して、フリップフロップ313、314、機能変更用フリップフロップ316及びクロックゲーティング回路352のクロック入力端子にそれぞれ接続されている。さらに、クロックゲーティング回路352のクロック出力端子は、機能変更用フリップフロップ317のクロック入力端子に接続されている。
クロック構成を中心として説明すると、サブ機能ブロック301bは、図8に示すように、信号線372、CTS回路333、信号線378、379、フリップフロップ340〜344、機能変更用フリップフロップ345〜347から構成されている。
また、本来の機能及び予備的な機能を実現するための構成を中心として説明すると、サブ機能ブロック301bは、図9に示すように、フリップフロップ340〜344、機能変更用フリップフロップ345〜347、1以上のセルから構成されるセル集合455〜458、信号線390〜399から構成されている。
サブ機能ブロック301bは、クロック入力端子332を介して、ゲーティッドクロック信号を受信する期間において、動作する。ゲーティッドクロック信号を受信しない期間において、動作を停止する。
CTS回路333は、クロックバッファ334〜336の駆動能力や配線長の調整により、サブ機能ブロック301b内のフリップフロップ340〜344及び機能変更用フリップフロップ345〜347のタイミング調整を行う回路である。CTS回路333でタイミング調整を行う対象となる回路群は、機能ブロック301が実現する機能のうち分割された機能を実現する1つのサブ機能ブロック301bである。
クロックバッファ334〜336の駆動能力及び信号線377の配線長は、サブ機能ブロック301b内に配置されたフリップフロップ340〜344及び機能変更用フリップフロップ345〜347に対して、所定のクロックスキューを満たしながらクロック信号が供給されるように、タイミング調整されている。
(2)フリップフロップ340〜344及び機能変更用フリップフロップ345〜347
フリップフロップ340〜344及び機能変更用フリップフロップ345〜347は、それぞれ、スキャン機能付きのD型フリップフロップであり、外部との接続のために、データ入力端子D、スキャン入力端子SI、スキャンイネーブル端子SE、データ出力端子Q、反転データ出力端子NQ、クロック入力端子CK及びその他の端子を備えている。
機能変更用フリップフロップ345〜347は、半導体集積回路30に不具合が生じたときにメタル配線層のみの修正で対処できるように、サブ機能ブロック301b内でフリップフロップ340〜344と混在させながら、かつ修正される可能性が高い箇所(多くのフリップフロップが集積している箇所等)に配置されている。機能変更用フリップフロップ345〜347のデータ入力端子は、全て論理値「0」が入力されるように構成され、サブ機能ブロック301bの本来の機能実現には寄与していない。機能変更用フリップフロップ345〜347のデータ出力端子及び反転データ出力端子は、どこにも接続されていない、つまり、開放されており、浮いている。
クロック入力端子332は、信号線372を介して、CTS回路333の入力端子と接続されている。CTS回路333の第1の出力端子は、信号線379を介して、フリップフロップ340、341、342及び機能変更用フリップフロップ345のクロック入力端子にそれぞれ接続されている。また、CTS回路333の第2の出力端子は、信号線378を介して、フリップフロップ343、344及び機能変更用フリップフロップ346、347のクロック入力端子にそれぞれ接続されている。
上述したように構成される半導体集積回路30を使用した際に不具合が生じると、発生した不具合を解消するために、機能変更用フリップフロップ315〜317、345〜347の全て又はいずれかのフリップフロップのデータ入力端子、データ出力端子及び反転データ出力端子が、他のセル等と接続されるように、メタル配線層の設計が修正される。
機能ブロック301cは、図10に示すように、サブ機能ブロック301a及びサブ機能ブロック301bbから構成される。
サブ機能ブロック301aは、図9に示すサブ機能ブロック301aと同じであり、変更はされていない。
サブ機能ブロック301bbにおいて、その他の部分については、図9に示すサブ機能ブロック301bの構成と同じである。
第2の実施の形態の変形例としての半導体集積回路30b(図示していない)を構成する機能ブロック301dは、機能ブロック301と同様の構成に加えて、さらに、フリップフロップ310〜314、340〜344及び機能変更用フリップフロップ315〜317、345〜347についてのスキャンパステストを行う機能を備えている。
スキャンデータ入力端子431は、信号線461を介して、フリップフロップ310のスキャン入力端子SIに接続されており、フリップフロップ310のデータ出力端子Qは、信号線462を介して、フリップフロップ311のスキャン入力端子SIに接続されている。フリップフロップ311のデータ出力端子Qは、信号線463を介して、機能変更用フリップフロップ315のスキャン入力端子SIに接続されており、機能変更用フリップフロップ315のデータ出力端子Qは、信号線464を介して、フリップフロップ312のスキャン入力端子SIに接続されている。フリップフロップ312のデータ出力端子Qは、信号線465を介して、機能変更用フリップフロップ316のスキャン入力端子SIに接続されている。機能変更用フリップフロップ316のデータ出力端子Qは、信号線466を介して、フリップフロップ313のスキャン入力端子SIに接続されており、フリップフロップ313のデータ出力端子Qは、信号線467を介して、フリップフロップ314のスキャン入力端子SIに接続されている。フリップフロップ314のデータ出力端子Qは、信号線468を介して、機能変更用フリップフロップ317のスキャン入力端子SIに接続されており、機能変更用フリップフロップ317のデータ出力端子Qは、信号線469を介して、フリップフロップ340のスキャン入力端子SIに接続されている。
機能ブロック301dは、外部からスキャンデータ入力端子431を介して、スキャンデータを受信する。受信したスキャンデータは、信号線461、フリップフロップ310、信号線462、フリップフロップ311、信号線463、機能変更用フリップフロップ315、信号線464、フリップフロップ312、信号線465、機能変更用フリップフロップ316、信号線466、フリップフロップ313、信号線467、フリップフロップ314、信号線468、機能変更用フリップフロップ317、信号線469、フリップフロップ340、信号線471、フリップフロップ341、信号線472、機能変更用フリップフロップ345、信号線473、フリップフロップ342、信号線474、機能変更用フリップフロップ346、信号線475、フリップフロップ343、信号線476、フリップフロップ344、信号線477、機能変更用フリップフロップ347、信号線478及びスキャンデータ出力端子433を介して、外部へ出力される。
以上説明したように、機能ブロック301dが、スキャンイネーブル信号入力端子432を介して、論理値「1」のスキャンイネーブル信号を受信すると、フリップフロップ310〜314、340〜344及び機能変更用フリップフロップ315〜317、345〜347のすべてのフリップフロップはスキャンシフト動作状態となり、スキャンデータ入力端子431から入力されたスキャンデータ信号は、直列接続されたフリップフロップ310、311、機能変更用フリップフロップ315、フリップフロップ312、機能変更用フリップフロップ316、フリップフロップ313、314、機能変更用フリップフロップ317、フリップフロップ340、341、機能変更用フリップフロップ345、フリップフロップ342、機能変更用フリップフロップ346、フリップフロップ343、344、機能変更用フリップフロップ347により構成されるスキャンパス接続を介して、スキャンデータ出力端子433から外部へ出力される。
第2の実施の形態の変形例としての半導体集積回路30bの設計の手順について、図12に示すフローチャートを用いて説明する。
最初に、サブ機能ブロックを含み、所定の機能を実現する回路設計を行う。つまり、通常のフリップフロップ、AND、NOR等の標準セルを配置する通常のレイアウト設計を行う(ステップS101a)。
次に、通常のフリップフロップと機能変更用フリップフロップとに対して、共通にクロック信号のタイミングを調整する。つまり、標準セルの配置位置、配線のレイアウトの変更を行いながら、タイミングを合わせる(ステップS103)。
こうして、通常のフリップフロップ及び機能変更用フリップフロップが配置されたレイアウト設計が完成し、完成した設計に基づいて、半導体集積回路30bを製造する。
機能変更用フリップフロップの修正が必要か否かが判断され、必要でないなら(ステップS105)、機能変更用フリップフロップを使わずに修正がなされる(ステップS106)。こうして修正が完了する。
配線層のみで修正が可能である場合に(ステップS107)、サブ機能ブロック単位で、機能変更用フリップフロップや機能変更用のAND、NOR等の基本ゲートを、配線層による配線でつなぐことにより、回路・レイアウトを修正する(ステップS109a)。これ以降、機能変更用フリップフロップは、通常のフリップフロップとして動作する。こうして修正が完了する。
第2の実施の形態及びその変形例では、上述したように、各々のサブ機能ブロック内のフリップフロップ及び機能変更用フリップフロップは同期して動作を行うようにタイミング調整が行われる。しかし、1のサブ機能ブロックと他のサブ機能ブロックとの間で、フリップフロップ及び機能変更用フリップフロップが同期して動作を行うようにタイミングを揃える必要は必ずしもない。
従来の機能変更用フリップフロップは、設計変更がされない限り、クロック信号を供給されていないため電力は消費しないものの、不具合による機能修正のために使用されるとなれば常に動作する。このため、機能変更用フリップフロップを使用する場合に電力消費を十分に低減することができない。また、第1の実施の形態では、機能変更用フリップフロップを使用するか否かに関わらず、機能変更用フリップフロップに対して遅延調整されたクロック信号を供給するため、電力消費の無駄が生じてしまう。第2の実施の形態のように、機能変更用フリップフロップをゲーティッドクロックの対象とすることで、機能修正によって機能変更用フリップフロップを使用する場合でも、必要な場合のみ動作させることが可能となり、消費電力を低減させることができる。
本発明に係る第3の実施の形態としての半導体集積回路50(図示していない)について説明する。半導体集積回路50は、所望の機能を実現するために、複数のスタンダードセル(フリップフロップ、インバータ等)が配置された1以上のセル配置層、1以上のメタル配線層及びその他の層から構成されている。各セルは、メタル配線層上に配されている信号線を介して、他のセル等と接続されている。半導体集積回路50は、機能ブロック501及び機能ブロック601を含む複数の機能ブロックから構成される。
機能ブロック601は、図13に示すように、入力端子651、クロックバッファ507、信号線652、クロックゲーティング回路560、クロックゲーティング回路561及び図示していないその他の回路を含んで構成されている。
入力端子651は、信号線を介して、クロックバッファ507の入力端子に接続され、クロックバッファ507の出力端子は、信号線652を介して、クロックゲーティング回路560のクロック端子570及びクロックゲーティング回路561のクロック端子572に接続されている。また、クロックゲーティング回路560の出力端子及びクロックゲーティング回路561の出力端子は、それぞれ、クロック入力端子502及びクロック入力端子542を介して、機能ブロック501と接続されている。
クロック構成を中心として説明すると、機能ブロック501は、図13に示すように、クロック入力端子502、信号線653、CTS回路503、信号線655、信号線656、通常のフリップフロップ510〜517、クロック入力端子542、信号線657、CTS回路543、信号線659、信号線660、機能変更用フリップフロップ550〜553から構成されている。ここで、図13は、機能ブロック501について、そのクロック構成を中心に、模式的に単純化して表現したレイアウト構成図を示している。
CTS回路503は、クロック信号の分配のためにクロックバッファをツリー状に接続して構成したものであり、図13に示すように、クロックバッファ504〜506、信号線654から構成され、1個の入力端子と2個の出力端子とを備えている。クロックバッファ504の入力端子は、クロック入力端子502に接続され、クロックバッファ104の出力端子は、信号線654に接続されている。また、信号線654は、クロックバッファ505及び506の入力端子にそれぞれ接続され、クロックバッファ505及び506の出力端子は、それぞれ、信号線655及び信号線656に接続されている。
クロックバッファ504〜506の駆動能力及び信号線654の配線長は、機能ブロック501内に配置されたフリップフロップ510〜517に対して、所定のクロックスキューを満たしながらクロック信号が供給されるように、タイミング調整されている。
CTS回路543は、クロック信号の分配のためにクロックバッファをツリー状に接続して構成したものであり、図13に示すように、クロックバッファ544〜546及び信号線658から構成され、1個の入力端子と2個の出力端子とを備えている。クロックバッファ544の入力端子は、クロック入力端子542に接続され、クロックバッファ544の出力端子は、信号線658に接続されている。また、信号線658は、クロックバッファ545及び546の入力端子にそれぞれ接続され、クロックバッファ545及び546の出力端子は、それぞれ信号線660及び信号線659に接続されている。
クロックバッファ544〜546の駆動能力及び信号線658の配線長は、機能ブロック501内に配置された機能変更用フリップフロップ550〜553に対して、所定のクロックスキューを満たしながらクロック信号が供給されるように、タイミング調整されている。
ここで、CTS回路503、543は、異なるゲーティッドクロック信号を入力としてタイミング調整を行うものの、通常のフリップフロップ510〜517と、機能変更用フリップフロップ550〜553の全てが同期して動作を行うようにタイミング調整される。
フリップフロップ510〜517及び機能変更用フリップフロップ550〜553は、それぞれ、スキャン機能付きのD型フリップフロップであり、外部との接続のために、データ入力端子D、スキャン入力端子SI、スキャンイネーブル端子SE、データ出力端子Q、反転データ出力端子NQ、クロック入力端子CK及びその他の端子を備えている。
機能変更用フリップフロップ550〜553は、半導体集積回路50に不具合が生じたときにメタル配線層のみの修正で対処できるように、機能ブロック501内でフリップフロップ510〜517と混在させながら、かつ修正される可能性が高い箇所(多くのフリップフロップが集積している箇所等)に配置されている。機能変更用フリップフロップ550〜553のデータ入力端子は、全て論理値「0」が入力されるように構成され、機能ブロック501の本来の機能実現には寄与していない。機能変更用フリップフロップ550〜553のデータ出力端子及び反転データ出力端子は、どこにも接続されていない、つまり、開放されており、浮いている。
クロック入力端子502は、信号線653を介して、CTS回路503の入力端子と接続されている。CTS回路503の第1の出力端子は、信号線655を介して、フリップフロップ510〜512、515のそれぞれのクロック入力端子に接続されている。CTS回路503の第2の出力端子は、信号線656を介して、フリップフロップ513〜514、516〜517のそれぞれのクロック入力端子に接続されている。
上述したように構成される半導体集積回路50を使用した際に不具合が生じると、発生した不具合を解消するために、機能変更用フリップフロップ550〜553の全て又はいずれかのフリップフロップのデータ入力端子、データ出力端子及び反転データ出力端子が、他のセル等と接続されるように、メタル配線層の設計が修正される。
メタル配線層の設計の修正により、図14に示す入力端子698と、フリップフロップ510のデータ入力端子とを結合する信号線681が廃止され、信号線681に代えて、新たに、入力端子698と機能変更用フリップフロップ550のデータ入力端子とを結合する信号線696と、機能変更用フリップフロップ550のデータ出力端子とフリップフロップ510のデータ入力端子とを結合する信号線697とが、新たにメタル配線層上に設けられる。
機能ブロック501aにおいて、その他の部分については、図14に示す機能ブロック501の構成と同じである。
第3の実施の形態の変形例としての半導体集積回路50b(図示していない)を構成する機能ブロック501bは、機能ブロック501と同様の構成に加えて、さらに、フリップフロップ510〜517及び機能変更用フリップフロップ550〜553についてのスキャンパステストを行う機能を備えている。
スキャンデータ入力端子631は、信号線701を介して、機能変更用フリップフロップ550のスキャン入力端子SIに接続されており、機能変更用フリップフロップ550のデータ出力端子Qは、信号線702を介して、フリップフロップ510のスキャン入力端子SIに接続されている。フリップフロップ510のデータ出力端子Qは、信号線703を介して、フリップフロップ511のスキャン入力端子SIに接続されており、フリップフロップ511のデータ出力端子Qは、信号線704を介して、機能変更用フリップフロップ551のスキャン入力端子SIに接続されている。機能変更用フリップフロップ551のデータ出力端子Qは、信号線705を介して、フリップフロップ512のスキャン入力端子SIに接続されている。フリップフロップ512のデータ出力端子Qは、信号線706を介して、フリップフロップ516のスキャン入力端子SIに接続されており、フリップフロップ516のデータ出力端子Qは、信号線707を介して、機能変更用フリップフロップ552のスキャン入力端子SIに接続されている。機能変更用フリップフロップ552のデータ出力端子Qは、信号線708を介して、フリップフロップ513のスキャン入力端子SIに接続されており、フリップフロップ513のデータ出力端子Qは、信号線709を介して、機能変更用フリップフロップ553のスキャン入力端子SIに接続されている。機能変更用フリップフロップ553のデータ出力端子Qは、信号線710を介して、フリップフロップ514のスキャン入力端子SIに接続されており、フリップフロップ514のデータ出力端子Qは、信号線711を介して、フリップフロップ517のスキャン入力端子SIに接続されており、フリップフロップ517のデータ出力端子Qは、信号線712を介して、フリップフロップ515のスキャン入力端子SIに接続されており、フリップフロップ515のデータ出力端子Qは、信号線713を介して、スキャンデータ出力端子633に接続されている。
機能ブロック501bは、外部からスキャンデータ入力端子631を介して、スキャンデータを受信する。受信したスキャンデータは、信号線701、機能変更用フリップフロップ550、信号線702、フリップフロップ510、信号線703、フリップフロップ511、信号線704、機能変更用フリップフロップ551、信号線705、フリップフロップ512、信号線706、フリップフロップ516、信号線707、機能変更用フリップフロップ552、信号線708、フリップフロップ513、信号線709、機能変更用フリップフロップ553、信号線710、フリップフロップ514、信号線711、フリップフロップ517、信号線712、フリップフロップ515、信号線713及びスキャンデータ出力端子633を介して、外部へ出力される。
以上説明したように、機能ブロック501bが、スキャンイネーブル信号入力端子632を介して、論理値「1」のスキャンイネーブル信号を受信すると、フリップフロップ510〜517、機能変更用フリップフロップ550〜553のすべてのフリップフロップはスキャンシフト動作状態となり、スキャンデータ入力端子631から入力したスキャンデータ信号は、直列接続された機能変更用フリップフロップ550、フリップフロップ510、フリップフロップ511、機能変更用フリップフロップ551、フリップフロップ512、フリップフロップ516、機能変更用フリップフロップ552、フリップフロップ513、機能変更用フリップフロップ553、フリップフロップ514、フリップフロップ517、フリップフロップ515により構成されるスキャンパス接続を介して、スキャンデータ出力端子633から外部へ出力される。
第3の実施の形態においては、クロック入力端子542から供給されるゲーティッドクロック信号は、CTS回路543を介して、機能変更用フリップフロップ550〜553へのみ供給されている。言い換えれば、機能変更用フリップフロップ550〜553のみで一つのサブ機能ブロックを構成しており、クロック入力端子542から供給されるゲーティッドクロック信号は、通常のフリップフロップ510〜517には供給されていない。
また、機能修正を行う場合には、CTS回路503に接続されたフリップフロップ510〜517と、CTS回路543に接続された機能変更用フリップフロップ550〜553の間でタイミング調整も行われており、設計期間を短縮することができる。
以上説明してきた第1〜第3の実施の形態は、あくまで一例であり、本発明は、これに限定されるものではない。
(1)上記の各実施の形態及び各変形例において、論理値「0」と「1」とは逆であってもよい。
また、上記の各実施の形態において、各CTS回路は、2段階の(又は2層の)ツリー構造を形成しているが、本発明は、この構成には限定されない。各CTS回路は、クロックバッファが3段階以上に、言い換えると、3層以上に連結されて、構成されるとしてもよい。
(4)機能変更用フリップフロップに対して、タイミング調整されたクロック信号の接続とスキャンパスの接続の双方を行う必要もなく、どちらか一方の接続のみを行うとしてもよい。この場合に接続に応じた設計期間の短縮が図れる。
また、各機能変更用フリップフロップのデータ出力端子及び反転データ出力端子は、他の通常のフリップフロップのスキャン入力端子及び他の機能変更用フリップフロップのスキャン入力端子以外には、どこにも接続されていないとしてもよい。
本発明を構成する半導体集積回路は、電器機器製造産業において、経営的に、また継続的及び反復的に、製造し、販売することができる。また、本発明を構成する半導体集積回路は、電器機器を使用するあらゆる産業において、各種の電器機器に組み込まれて、経営的に、また継続的及び反復的に使用することができる。
103 CTS回路
110〜114 通常のフリップフロップ
115〜117 機能変更用フリップフロップ
241 スキャンデータ入力端子
242 スキャンイネーブル信号入力端子
243 スキャンデータ出力端子
302 クロック入力端子
303 CTS回路
310〜314 通常のフリップフロップ
340〜344 通常のフリップフロップ
315〜317 機能変更用フリップフロップ
345〜347 機能変更用フリップフロップ
332 クロック入力端子
333 CTS回路
431 スキャンデータ入力端子
432 スキャンイネーブル信号入力端子
433 スキャンデータ出力端子
502 クロック入力端子
503 CTS回路
510〜517 通常のフリップフロップ
542 クロック入力端子
543 CTS回路
550〜553 機能変更用フリップフロップ
631 スキャンデータ入力端子
632 スキャンイネーブル信号入力端子
633 スキャンデータ出力端子
Claims (14)
- 所定の機能の実現のために設計された半導体集積回路であって、
前記機能の実現に寄与する複数の通常フリップフロップと、
複数の予備フリップフロップと、
前記通常フリップフロップ及び前記予備フリップフロップについてタイミングが調整されたクロック信号を生成し、調整されたクロック信号を前記通常フリップフロップ及び前記予備フリップフロップに供給するクロック調整回路と
が配置されていることを特徴とする半導体集積回路。 - 各予備フリップフロップが備えるデータ入力端子は、固定された論理値の入力を受け付ける
ことを特徴とする請求項1に記載の半導体集積回路。 - 各予備フリップフロップが備えるデータ出力端子は、他のいずれの端子にも接続されていない
ことを特徴とする請求項1に記載の半導体集積回路。 - 各予備フリップフロップが備えるデータ出力端子は、他のフリップフロップのスキャン入力端子を除いて、他のフリップフロップが有するいずれの端子にも接続されていない
ことを特徴とする請求項1に記載の半導体集積回路。 - 前記半導体集積回路において、さらに、
全ての前記複数の通常フリップフロップ及び前記複数の予備フリップフロップを順次接続するスキャンパス配線、及び前記複数の通常フリップフロップ及び前記複数の予備フリップフロップに接続するスキャン制御信号配線のいずれか、又は前記スキャンパス配線及び前記スキャン制御信号配線の双方が配置されている
ことを特徴とする請求項1に記載の半導体集積回路。 - 前記半導体集積回路は、複数の機能ブロックから構成され、
前記予備フリップフロップは、いずれかの1個の機能ブロック内に前記通常フリップフロップと混在して配置され、又は前記機能ブロックの外側近傍に配置されている
ことを特徴とする請求項1に記載の半導体集積回路。 - 複数の機能ブロックのうち少なくとも1個の機能ブロックは、複数のサブ機能ブロックを含み、各サブ機能ブロックは、所定の動作期間において動作し、
前記半導体集積回路は、さらに、クロック信号を分岐してサブ機能ブロック毎にサブクロック信号を生成し、生成したサブクロック信号の各サブ機能ブロックへの供給を制御するクロック供給制御回路を備える
ことを特徴とする請求項6に記載の半導体集積回路。 - いずれか1個の前記サブ機能ブロックは、前記通常フリップフロップと、前記予備フリップフロップとを備え、
前記クロック供給制御回路は、前記サブ機能ブロックが動作しない停止期間において、前記通常フリップフロップ及び前記予備フリップフロップへの前記サブクロック信号の供給を停止する
ことを特徴とする請求項7に記載の半導体集積回路。 - 前記クロック供給制御回路は、イネーブル信号に応じて、サブクロック信号を前記サブ機能ブロックへ供給し、又は供給を停止する論理回路を備える
ことを特徴とする請求項7記載の半導体集積回路。 - 前記複数のサブ機能ブロックのうち1のサブ機能ブロックは、前記予備フリップフロップのみで構成されており、
前記クロック供給制御回路は、イネーブル信号に応じて、サブクロック信号を前記サブ機能ブロックへ供給し、又は供給を停止する論理回路を備える
ことを特徴とする請求項7記載の半導体集積回路。 - 前記クロック供給制御回路は、サブクロック信号の供給の停止を示す前記イネーブル信号を取得し、前記サブ機能ブロックへのサブクロック信号の供給を常時停止する
ことを特徴とする請求項10記載の半導体集積回路。 - 前記クロック調整回路は、ツリー状に配置された複数のクロックバッファを備え、タイミングが調整されたクロック信号を供給する
ことを特徴とする請求項1記載の半導体集積回路。 - 所定の機能の実現する半導体集積回路の製造方法であって、
前記機能の実現に寄与する複数の通常フリップフロップを配置するステップと、
複数の予備フリップフロップを配置するステップと、
前記通常フリップフロップ及び前記予備フリップフロップについてタイミングが調整されたクロック信号を生成し、調整されたクロック信号を前記通常フリップフロップ及び前記予備フリップフロップに供給するクロック調整回路を配置するステップと、
から構成される半導体集積回路の製造方法。 - 前記製造方法は、さらに、
前記複数の通常フリップフロップ及び前記複数の予備フリップフロップを順次接続するスキャンパス配線、及び前記複数の通常フリップフロップ及び前記複数の予備フリップフロップに接続するスキャン制御信号配線を配置する
ことを特徴とする請求項13に記載の半導体集積回路の製造方法。
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