JP2005259781A - 半導体集積回路の製造方法 - Google Patents

半導体集積回路の製造方法 Download PDF

Info

Publication number
JP2005259781A
JP2005259781A JP2004065650A JP2004065650A JP2005259781A JP 2005259781 A JP2005259781 A JP 2005259781A JP 2004065650 A JP2004065650 A JP 2004065650A JP 2004065650 A JP2004065650 A JP 2004065650A JP 2005259781 A JP2005259781 A JP 2005259781A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
clock
clock signal
circuit
cell
supply path
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Withdrawn
Application number
JP2004065650A
Other languages
English (en)
Inventor
Noriyuki Haraguchi
紀幸 原口
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Matsushita Electric Industrial Co Ltd filed Critical Matsushita Electric Industrial Co Ltd
Priority to JP2004065650A priority Critical patent/JP2005259781A/ja
Publication of JP2005259781A publication Critical patent/JP2005259781A/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Semiconductor Integrated Circuits (AREA)
  • Design And Manufacture Of Integrated Circuits (AREA)

Abstract

【課題】 クロックゲーテッドセル、セレクタ等の回路セルの配置に伴うクロック信号供給経路の配線容量並びに配線抵抗を減少することができる半導体集積回路の製造方法を提供する。
【解決手段】 半導体集積回路の製造方法において、まず最初に、制御系信号の入力に応じてクロック信号の出力を制御するクロックゲーテッドセルとそれに制御系信号を供給する制御系信号線との間が一時的に切断される(S11)。この後、クロック信号供給経路にクロックゲーテッドセルが挿入される(S13)。そして、クロック信号供給経路に挿入されたクロックゲーテッドセルに制御系信号線が再度接続される(S14)。クロックゲーテッドセルの配置は、クロックツリーを挿入する工程と同一製造工程において行われる。
【選択図】 図1

Description

本発明は、半導体集積回路の製造方法に関し、特に制御系信号の入力に応じてクロック信号の出力を制御する回路セルをクロック信号供給経路に挿入する半導体集積回路の製造方法に関する。
半導体集積回路は様々な製品に用いられ、特に移動体向け通信機器に組み込まれる半導体集積回路においては、電池やバッテリィを電源として使用するので、低消費電力化に対する需要が高まっている。半導体集積回路の低消費電力化を図るためには、アーキテクチャの変更による動作周波数の低減化や供給電圧の低電圧化、更に定常状態時のリーク電流の削減等の様々な工夫が必要である。
半導体集積回路において、比較的大電力を消費するクロックラインと呼ばれるクロック信号供給経路には、クロック信号の伝搬を制御するクロックゲーテッドセルが挿入されている。クロックゲーテッドセルには、通常、図7に示すANDゲート回路1、図8に示すORゲート回路2の2入力論理回路セルが使用されている。ANDゲート回路1、ORゲート回路2においては、いずれも、一方の入力ピンにクロック信号CKが入力され、他方の入力ピンにクロック信号CKの伝搬を制御するイネーブル信号ENが入力される。
イネーブル信号ENの論理を「ハイ」若しくは「ロー」に固定することにより、ANDゲート回路1又はORゲート回路2の出力ピンOUTからクロック信号CKが出力され若しくは出力されない。クロック信号供給経路において、クロック信号の伝搬の必要がない動作モードの場合には、このようなクロックゲーテッドセルを使用して積極的にクロック信号の伝搬を停止することにより、半導体集積回路の低消費電力化を図ることができる。
特許文献1には、前述のクロックゲーテッドセルと等価のクロック駆動制御ゲートを配置し、このクロック駆動制御ゲートの出力ピンにクロック配線を手動で接続する発明が開示されている。この発明によれば、低消費電力においてクロックスキューを抑制してクロック信号を分配することができる半導体集積回路装置を実現することができる。
この開示された発明は、比較的大きな回路規模のフリップフロップ毎やメモリブロック群毎にクロック信号の供給、停止を制御するものであり、クロックゲーテッドセル数が比較的少ない場合に有効である。最近の半導体集積回路においては、クロックゲーテッドセルの自動挿入EDA(Electronic Design Automation)ツール等を使用することにより、比較的小さいフリップフロップ毎やメモリブロック群毎にクロックゲーテッドセルを配置しクロックゲーティングを実現することが可能であり、大幅な低消費電力化を図ることができる。ところが、半導体集積回路においては、クロック信号供給経路に挿入されるクロックゲーテッドセル数が多くなり、クロックゲーテッドセルの配置、このクロックゲーテッドセルの出力ピンに接続されるクロック信号供給経路の配置を手動により行うことが困難な状況になっている。
また、複数のクロック信号を使用する半導体集積回路においては、動作モードに応じてクロック信号を選択するセレクタがクロック信号供給経路に挿入されている。図9に示すように、セレクタ3においては、一方の入力ピンにクロック信号CK1が入力され、他方の入力ピンにクロック信号CK1に対してクロック周波数が異なるクロック信号CK2が入力される。クロック信号CK1とクロック信号CK2との切り換えは制御ピンに入力される選択制御信号SCにより行われ、この選択制御信号SCにより選択されたクロック信号CK1、クロック信号CK2のいずれか一方が出力ピンOUTから出力される。
このようなセレクタ3をクロック信号供給経路に挿入することにより、セレクタ3とこのセレクタ3により選択されたクロック信号CK1又はCK2が分配される次段回路との間のクロック信号供給経路を単一化することができる。つまり、半導体集積回路においては、低消費電力化を実現しつつ、クロック信号供給経路の本数や引き回し(迂回)を減少することができる。
ところが、クロック信号供給経路の配置やクロック信号CK1及びクロック信号CK2が分配される次段回路の配置等と併せてセレクタ3が配置されているので、手動において配置することが困難な程、半導体集積回路の回路レイアウトが複雑になりつつある。
コンピュータ支援設計システムを利用した半導体集積回路の製造方法において、クロックゲーテッドセルの設計開発の手順は、図10に示すように、まずステップS1に示すフロアプランを行う。フロアプランは、半導体基板上に機能ブロック、メモリブロック等のハードマクロセルを概略的に配置する工程である。
引き続き、ステップS2に示すように、フロアプランに基づき、スタンダードセルの詳細な配置が行われる。スタンダードセルを配置する工程と同一工程において、クロックゲーテッドセル(又はセレクタ3)が配置される。
次に、ステップS3に示すように、クロックツリー(クロック信号分配系統)が挿入される。近年のレイアウトツールは、クロックツリーのクロック信号供給経路の途中にゲーテッドセル等の組み合わせ回路が存在していても、クロックゲーテッドセルを通過し、クロックゲーテッドセルの配置位置を考慮した遅延計算を行いながらクロックツリーを挿入する機能を備えている。一般的に、この機能はゲーテッドフリークロックツリーシンセシスと呼ばれている。このゲーテッドフリークロックツリーシンセシス機能によれば、同期を取る必要があるフリップフロップやメモリブロックに対してクロックツリーを挿入し、クロックスキューを抑制することができる。
最後に、ステップS4に示すように、機能ブロック、メモリブロックの内部の素子間、機能ブロック間、メモリブロック間等を接続する配線を配置する。
これらの一連の工程が終了することにより、半導体集積回路の設計開発を完了させることができる。
特開2003−109382号公報
前述の図10に示す半導体集積回路の設計開発においては、ステップS3に示すクロックツリーが挿入される前に、ステップS2に示すクロックゲーテッドセルがクロック信号供給経路に配置されている。クロックゲーテッドセル、すなわち図7に示すANDゲート回路1及び図8に示すORゲート回路2は入力ピンにイネーブル信号ENを供給する制御系信号線が接続された状態であり、又図9に示すセレクタ3は制御ピンに選択制御信号SCを供給する制御系信号線が接続された状態である。つまり、制御系信号線はその最適化を図るために例えば配線長を短縮する等の処理が施され、この制御系信号線の最適化に依存して(引っ張られて)クロックゲーテッドセルが配置される。このクロックゲーテッドセルが配置された後に、ステップS3に示すように、クロックゲーテッドセルを経由してクロックツリーが挿入されるので、クロック信号供給経路は引き回され迂回経路を通る場合がある。このため、クロック信号供給経路の配線長が長くなり、クロック信号供給経路の配線容量並びに配線抵抗が増大するという問題が生じる。
更に、クロック信号供給経路の配線容量並びに配線抵抗の増大に伴い、消費電力が増大するという問題が生じる。
更に、クロック信号供給経路の配線容量並びに配線抵抗の増大に伴い、クロック信号の伝搬時間が増大するという問題が生じる。特に、半導体集積回路の製造上のクロック信号供給経路の加工ばらつきに伴うクロック信号の伝搬時間のばらつき、半導体集積回路の動作モード時の電圧変化や温度変化に伴うクロック信号の伝搬時間のばらつきが大きくなる。このようなばらつきは、半導体集積回路の回路動作に誤動作を発生させるばかりか、この半導体集積回路のインターフェイスと外部装置のインターフェイスとの間において入出力信号のタイミング不良が発生するという問題が生じる。
更に、クロック信号の伝搬時間の差(以下、クロックスキューという。)が生じ、半導体集積回路内部の動作タイミング違反(例えば、セットアップ違反、ホールド違反等)が発生する。このような動作タイミング違反をなくすためには、信号配線や回路に微調整が必要となり、多大な修正工数を要し、半導体集積回路の製品完了までに要する時間が増大するという問題が生じる。
一方、クロックツリーにおいては、すべてのクロック信号供給経路にクロックゲーテッドセルやセレクタが必ず存在するわけではない。例えば図11に示すクロックツリーにおいては、クロック発生回路5とフリップフロップ群6との間のクロック信号供給経路にはクロックゲーテッドセルであるANDゲート回路1及びセレクタ3が配置され、クロック発生回路5とフリップフロップ群7との間のクロック信号供給経路にはクロックゲーテッドセルもしくはセレクタ3は配置されていない。ここで、フリップフロップ群6は同一のクロック信号が分配される複数のフリップフロップ6A、6B、…を備えている。フリップフロップ群7は同一のクロック信号が分配される複数のフリップフロップ7A、7B、…を備えている。
このようなクロックツリーにおいては、ANDゲート回路1及びセレクタ3の配置に伴い、クロック信号供給経路間に遅延差が生じ、クロックスキューが発生する。クロックスキューを補完するためには、ANDゲート回路1及びセレクタ3が配置されていないクロック信号供給経路に遅延素子としてのバッファやインバータが挿入される。
しかしながら、クロック信号供給経路に既に配置されたクロックゲーゲートセルやセレクタ3はクロックツリーの構築により新規に挿入されたバッファやインバータとはスタンダードセルの構造が異なるために、クロックゲーテッドセルやセレクタ3の入力ピン容量、駆動能力はバッファやインバータの入力ピン容量、駆動能力とは異なる。スタンダードセルのゲート遅延値は、入力波形、出力負荷容量、及び駆動能力に依存した遅延値により決定されているので、既存のクロックゲーテッドセルやセレクタ3と新規に挿入されるバッファやインバータとではゲート遅延に差分が生じる。この結果、適切な位置にクロックゲーテッドセルやセレクタ3を配置することができたとしても、クロックツリー上のゲート遅延に起因するクロックスキューの増大を招くという問題が生じる。
本発明は、かかる点に鑑みてなされたものであり、クロックゲーテッドセル、セレクタ等の回路セルの配置に伴うクロック信号供給経路の配線容量並びに配線抵抗を減少することができる半導体集積回路の製造方法を提供することを目的とする。
更に、本発明は、前記目的に加えて、複数のクロック信号供給経路においてクロックスキューを減少することができる半導体集積回路の製造方法を提供することを目的とする。
本発明の半導体集積回路の製造方法は、制御系信号の入力に応じてクロック信号の出力を制御する回路セルと前記制御系信号を前記回路セルに供給する制御系信号線との間を一時的に切断する段階と、前記クロック信号を供給するクロック信号供給経路に前記回路セルを挿入する段階と、前記クロック信号供給経路に挿入された前記回路セルに前記制御系信号線を再度接続する段階とを備えた構成を採る。
この方法によれば、回路セルと制御系信号線との間を一時的に切断し、制御系信号線の最適化に起因する配置的な制約がない状態で回路セルを配置することができ、クロック信号供給経路に回路セルを挿入した後に回路セルと制御系信号線とを接続するようにしたので、クロック信号供給経路に最適な状態で回路セルを配置することができ、クロック信号供給経路の迂回を減少し、クロック信号供給経路の配線長を短縮することができる。
本発明の半導体集積回路の製造方法は、前記回路セルと前記制御系信号線との間を一時的に切断する段階の後に、前記クロック信号を分配するクロックツリーを挿入する段階と、前記クロックツリーを挿入する段階と同一工程において前記クロック信号供給経路に前記回路セルを挿入する段階とを更に備えた構成を採る。
本発明の半導体集積回路の製造方法は、前記回路セルを形成する第1の製造用マスクを製作する段階と、前記クロック信号供給経路及び前記制御系信号線を形成する第2の製造用マスクを製作する段階と、前記第1の製造用マスク及び前記第2の製造用マスクを用い、基板上に前記回路セル、前記クロック信号供給経路及び前記制御系信号線を製造する段階とを更に備えた構成を採る。
本発明の半導体集積回路の製造方法は、イネーブル信号の入力に応じてクロック信号の出力を制御するクロックゲーテッドセルと前記クロックゲーテッドセルに前記イネーブル信号を供給するイネーブル信号線との間を一時的に切断する段階と、前記クロック信号を供給するクロック信号供給経路に前記クロックゲーテッドセルを挿入する段階と、前記クロック信号供給経路に挿入された前記クロックゲーテッドセルに前記イネーブル信号線を再度接続する段階とを備えた構成を採る。
本発明の半導体集積回路の製造方法は、選択制御信号の入力に応じて複数のクロック信号のいずれかを選択し出力するセレクタと前記セレクタに選択制御信号を供給する選択制御信号線との間を一時的に切断する段階と、前記クロック信号を供給するクロック信号供給経路に前記セレクタを挿入する段階と、前記クロック信号供給経路に挿入された前記セレクタに前記選択制御信号線を再度接続する段階とを備えた構成を採る。
本発明の半導体集積回路の製造方法は、前記クロック信号供給経路に前記回路セルを配置する段階と同一工程において、同一クロックツリーの他のクロック信号供給経路に前記回路セルと同一構造の遅延素子を挿入する段階を更に備えた構成を採る。
この方法によれば、クロックツリーの一方のクロック信号供給経路に挿入された回路セルと同一構造の遅延素子を他方のクロック信号供給経路に挿入することができるので、双方のクロック信号供給経路間のクロックスキューを減少することができる。
本発明によれば、クロックゲーテッドセル、セレクタ等の回路セルの配置に伴うクロック信号供給経路の配線容量並びに配線抵抗を減少することができる半導体集積回路の製造方法を提供することができる。
更に、本発明によれば、複数のクロック信号供給経路間のクロックスキューを減少することができる半導体集積回路の製造方法を提供することができる。
本発明の骨子は、制御系信号の入力に応じてクロック信号の出力を制御する回路セルと制御系信号線との接続を一時的に切断し、クロック信号供給経路に回路セルを挿入した後に回路セルと制御系信号線との間を再度接続するようにしたことである。更に、本発明の骨子は、クロックツリーにおいて、一方のクロック信号供給経路に挿入された回路セルと同一構造の遅延素子を他方のクロック信号供給経路に挿入するようにしたことである。
以下、本発明の実施の形態について図面を参照して詳細に説明する。なお、実施の形態の説明において、同一機能を有するものは同一の符号を付け、重複する説明は省略する。
(実施の形態1)
[半導体集積回路の構成]
本発明の実施の形態1に係るコンピュータ支援設計システムを利用した半導体集積回路は、図2に示すように、クロックツリー10を備えている。このクロックツリー10は、クロック発生回路11と、クロック発生回路11から供給されクロック信号が分配されるフリップフロップ群12と、クロック発生回路11とフリップフロップ群12との間のクロック信号供給経路に挿入され制御系信号の入力に応じてクロック信号の出力を制御する第1の回路セル13及び第2の回路セル14とを備えている。
クロック発生回路11は、半導体集積回路の回路動作を制御するクロック信号の発生源であり、通常、PLLの出力ピン若しくは外部供給クロック信号の入力ピンである。
フリップフロップ群12は複数のフリップフロップ120、121、122、123、…を備え、これらのフリップフロップ120等は電気的に並列に接続されている。フリップフロップ120等には、クロック発生回路11から出力されるクロック信号CK1が第1の回路セル13、第2の回路セル14の各々を通して分配される。また、フリップフロップ120等には、第2の回路セル14を通してクロック信号CK2が分配される。
第1の回路セル13は、実施の形態1において、一方の入力ピンにクロック発生回路11から出力されるクロック信号CK1が入力され、他方の入力ピンにイネーブル信号ENが入力されるクロックゲーテッドセル、詳細にはANDゲート回路である。イネーブル信号ENは組合せ回路15から出力される。この第1の回路セル13は、イネーブル信号ENの論理に基づき、クロック信号CK1を出力ピンOUTに出力することができる。
第2の回路セル14は、実施の形態1において、一方の入力ピンにクロック信号CK2が入力され、他方の入力ピンに第1の回路セル13から出力されるクロック信号CK1が入力され、更に制御ピンに選択制御信号SCが入力されるセレクタである。選択制御信号SCは組合せ回路16から出力され、この選択制御信号SCに基づき、セレクタはクロック信号CK1、CK2のいずれか一方を選択し、この選択されたクロック信号CK1又はCK2をフリップフロップ群12に分配することができる。
なお、実施の形態1において、クロックゲーテッドセルにはANDゲート回路が使用されているが、本発明は、これに限定されるものではなく、例えばクロックゲーゲットセルにORゲート回路を使用することができる。
[半導体集積回路の製造方法]
次に、実施の形態1に係るコンピュータ支援設計システムを利用した半導体集積回路の製造方法を、図1を用いて説明する。
まず最初に、ステップS10に示すように、フロアプランが行われる。フロアプランは、コンピュータ支援設計システムのメモリ空間内に仮想的に配置された半導体基板上に、機能ブロック、メモリブロック等のハードマクロセルを部品データとして配置する工程である。ここで、クロック信号供給経路に挿入される、少なくとも第1の回路セル(ANDゲート回路)13、第2の回路セル(セレクタ)14は、部品データではあるが、フロアプランの領域外に一時的に格納される。
ステップS11に示すように、第1の回路セル13とこの第1の回路セル13にイネーブル信号ENを供給するイネーブル信号線との間の接続を一時的に切断し、同様に第2の回路セル14とこの第2の回路セル14に選択制御信号SCを供給する選択制御信号線との間を一時的に切断する。この一時的な切断によって、第1の回路セル13は組合せ回路15並びにイネーブル信号線の最適化に制約を受けずに配置することができる。同様に、第2の回路セル14は組合せ回路16並びに選択制御信号線の最適化に制約を受けずに配置することができる。すなわち、第1の回路セル13並びに第2の回路セル14はクロック信号供給経路の最適化を優先して配置することができるようになる。
ステップS12に示すように、フロアプランに基づき、スタンダードセルの詳細な配置が行われる。すなわち、機能ブロック、メモリブロック等のハードマクロセルがスタンダードセルとして半導体基板上に配置される。ここで、第1の回路セル13並びに第2の回路セル14はフロアプランの領域外に引き続き格納される。なお、このスタンダードセルの配置の段階においては、データパスのセットアップタイミングのみを考慮し、クロック信号供給経路の最適化については考慮されていない。
ステップS13に示すように、クロックツリー10が挿入される。そして、このクロックツリー10の挿入工程と同一工程において、フロアプランの領域外に格納されていた第1の回路セル13及び第2の回路セル14がクロック信号供給経路に挿入される(配置される)。第1の回路セル13及び第2の回路セル14はクロックツリー10を構築するスタンダードセルと同様のスタンダードセルにより構築することができる。
引き続き、ステップS14に示すように、クロック信号供給経路に挿入された第1の回路セル13とこの第1の回路セル13にイネーブル信号ENを供給するにイネーブル信号線との間を再度接続し、同様に第2の回路セル14とこの第2の回路セル14に選択制御信号SCを供給する選択制御信号線との間を再度接続する。
ここで、実施の形態1に係る半導体集積回路の製造方法を適用した場合の半導体集積回路の概略的なレイアウトを図3に示し、適用しない場合の半導体集積回路の概略的なレイアウトを図4に示す。
適用しない場合においては、組合せ回路15及びイネーブル信号線の最適化が図られ、図4に示すように、イネーブル信号線の配線長が最短距離になるように、組合せ回路15に近接した位置に第1の回路セル13が配置される。同様に、組合せ回路16及び選択制御信号線の最適化が図られ、選択制御信号線の配線長が最短距離になるように、組合せ回路16に近接した位置に第2の回路セル14が配置される。この第1の回路セル13及び第2の回路セル14が配置された後に、既に配置固定された第1の回路セル13並びに第2の回路セル14を経由してクロックツリー10が挿入されるので、クロック信号供給経路は、組合せ回路15及びイネーブル信号線の最適化に制約され配置された第1の回路セル13、組合せ回路16及び選択制御信号線の最適化に制約され配置された第2の回路セル14のそれぞれを経由する迂回経路を通らざるを得ない。なお、符号12A〜12Dは、各々、複数のフリップフロップ120、121、…を備えたフリップフロップ群である。
これに対して、適用した場合においては、第1の回路セル13とイネーブル信号線との間が一時的に切断され、クロックツリー10を挿入する工程と同一工程においてクロック信号供給経路に第1の回路セル13を挿入した後に、第1の回路セル13とイネーブル信号線との間を再度接続しているので、組合せ回路15及びイネーブル信号線の最適化に制約を受けずに第1の回路セル13を配置することができる。同様に、第2の回路セル14と選択制御信号線との間が一時的に切断され、クロックツリー10を挿入する工程と同一工程においてクロック信号供給経路に第2の回路セル14を挿入した後に、第2の回路セル14と選択制御信号線との間を再度接続しているので、組合せ回路16及び選択制御信号線の最適化に制約を受けずに第2の回路セル14を配置することができる。この結果、同図3に示すように、イネーブル信号線、選択制御信号線のそれぞれの配線長は長くなるものの、クロック信号供給経路の配線長は最短距離に設定することができる。
ここで、イネーブル信号線の配線長と選択制御信号線の配線長とクロック信号供給経路の配線長との総和は、実施の形態1に係る半導体集積回路の製造方法を適用したか否かに関係なくほぼ同一になる。しかしながら、半導体集積回路の全体の消費電力に対するイネーブル信号線や選択制御信号線における消費電力の割合に比べて、半導体集積回路の全体の消費電力に対するクロック信号供給経路における消費電力の割合は遥かに大きいので、クロック信号供給経路の配線長の短縮化は低消費電力化の点で有効である。
前述のステップS14に示す工程の後に、ステップS15に示すように、機能ブロック内外、メモリブロック内外を結線する配線を配置する。配線は、コンピューター支援設計システムにおいてアルゴリズムを使用し、自動的に配置される。
以上のコンピュータ支援設計システムにおいて設計開発された半導体集積回路のデータに基づき、ステップS16に示すように、少なくとも第1の回路セル13及び第2の回路セル14を形成する第1の製造用マスクを制作するとともに、少なくともクロック信号供給経路、イネーブル信号線及び選択制御信号線を形成する第2の製造用マスクを制作する。
ステップS17に示すように、第1の製造用マスク、第2の製造用マスクを使用し、シリコン単結晶からなる半導体基板上に第1の回路セル13、第2の回路セル14、クロック信号供給経路、イネーブル信号線、選択制御信号線等を形成し、実際の半導体集積回路を製造する。これらの一連の製造工程が終了することにより、半導体集積回路を完成させることができる。
このように、実施の形態1によれば、第1の回路セル13とイネーブル信号線との間を一時的に切断し、同様に第2の回路セル14と選択制御信号線との間を一時的に切断し、イネーブル信号線や選択制御信号線の最適化に起因する配置的な制約がない状態で第1の回路セル13及び第2の回路セル14を配置することができ、クロック信号供給経路に第1の回路セル13及び第2の回路セル14を挿入した後に、第1の回路セル13とイネーブル信号線との間を再度接続し、第2の回路セル14と選択制御信号線との間を再度接続するようにしたので、クロック信号供給経路の最適化を優先して第1の回路セル13及び第2の回路セル14を配置することができ、クロック信号供給経路の迂回を減少することができる。
(実施の形態2)
本発明の実施の形態2は、実施の形態1に係る半導体集積回路において、複数のクロック信号供給経路を有するクロックツリー10を備えた例を説明するものである。
実施の形態2に係る半導体集積回路は、図5に示すように、クロック発生回路11から出力されるクロック信号CK1をフリップフロップ群12Aに供給するクロック信号供給経路と、クロック発生回路11から出力される同様のクロック信号CK1をフリップフロップ群12Bに供給するクロック信号供給経路との複数のクロック信号供給経路を備えている。クロック発生回路11とフリップフロップ群12Aとの間のクロック信号供給経路には、実施の形態1に係る半導体集積回路と同様に、第1の回路セル13及び第2の回路セル14が挿入されている。一方、クロック発生回路11とフリップフロップ群12Bとの間のクロック信号供給経路には、クロック信号供給経路間の遅延値を均等にしクロックスキュー差をなくすために、バッファ17及び18が電気的に直列に挿入されている。すなわち、実施の形態2に係る半導体集積回路に搭載されたクロックツリー10は、ゲーテッドフリークロックツリーシンセシス機能を備えている。
実施の形態2に係る半導体集積回路の製造方法は、基本的には実施の形態1に係る半導体集積回路の製造方法と同様であり、ここでの説明は重複するので省略する。
なお、実施の形態2において、クロック信号供給経路にバッファ17及び18が挿入されているが、本発明は、これに限定されるものではなく、例えばクロック信号供給経路にインバータを挿入してもよい。
(実施の形態3)
本発明の実施の形態3は、実施の形態2に係る半導体集積回路において、複数のクロック信号供給経路間のクロックスキュー差をより一層減少することができる例を説明するものである。
実施の形態3に係る半導体集積回路は、図6に示すように、クロック発生回路11から出力されるクロック信号CK1をフリップフロップ群12Aに供給するクロック信号供給経路に挿入された第1の回路セル13及び第2の回路セル14と、クロック発生回路11から出力されるクロック信号CK1をフリップフロップ群12Bに供給するクロック信号供給経路に挿入された第3の回路セル13A及び第4の回路セル14Aとを備えている。第3の回路セル13A及び第4の回路セル14Aはクロック信号供給経路間におけるクロックスキュー差を減少するために挿入されており、第3の回路セル13Aは第1の回路セル13と実質的に同様のANDゲート回路で構成され、第4の回路セル14Aは第2の回路セル14と実質的に同様のセレクタで構成されている。
つまり、複数入力ピンを有する第1の回路セル13とバッファ、インバータ等の単一入力ピンを有する遅延素子との間においては入力ピン容量や駆動能力に差を生じ、結果的に遅延値に差が生じる。このような遅延値の差を減少するために、一方のクロック信号供給経路に挿入された第1の回路セル13と実質的に同一構造(同一遅延値)を有する第3の回路セル13Aが他方のクロック信号供給経路に挿入される。同様に、遅延値の差を減少するために、一方のクロック信号供給経路に挿入された第2の回路セル14と実質的に同一構造(同一遅延値)を有する第4の回路セル14Aが他方のクロック信号供給経路に挿入される。
第3の回路セル13Aは遅延素子として使用されるので、クロック信号CK1の経路以外の一方の入力ピン(イネーブル信号ENが入力される入力ピン)には、クロック信号CK1の伝搬を妨げることがないように論理値を考慮して固定電位Vccが接続されている。同様に、第4の回路セル14Aは遅延素子として使用されるので、クロック信号CK1の経路以外の一方の入力ピンにはクロック信号の伝搬を妨げることがないように論理値を考慮して固定電位Vccが接続され、制御ピンには論理値を固定するように固定電位Vssが接続されている。
なお、実施の形態3に係る半導体集積回路の製造方法は、基本的には実施の形態1に係る半導体集積回路の製造方法と同様であり、ここでの説明は重複するので省略する。
このように、実施の形態3によれば、クロックツリー10において一方のクロック信号供給経路に挿入された第1の回路セル13及び第2の回路セル14と同一構造の第3の回路セル13A及び第4の回路セル14Aを遅延素子として他方のクロック信号供給経路に挿入することができるので、双方のクロック信号供給経路間のクロックスキューを減少することができる。
本発明に係る半導体集積回路の製造方法は、クロックゲーテッドセル、セレクタ等の回路セルの配置に伴うクロック信号供給経路の配線容量並びに配線抵抗を減少することができ、又複数のクロック信号供給経路においてクロックスキューを減少することができるという効果を有し、配線基板上に1つ又は複数の半導体チップを実装する半導体集積回路の製造方法に有効である。
本発明の実施の形態1に係る半導体集積回路の製造方法を説明するフローチャート 実施の形態1に係る半導体集積回路に搭載されたクロックツリーのブロック図 実施の形態1に係る製造方法を適用した場合の半導体集積回路のレイアウト図 実施の形態1に係る製造方法を適用しない場合の半導体集積回路のレイアウト図 本発明の実施の形態2に係る半導体集積回路に搭載されたクロックツリーのブロック図 本発明の実施の形態3に係る半導体集積回路の効果を説明するためのクロックツリーのブロック図 従来技術に係るクロックゲーテッドセル(ANDゲート回路)のブロック図 従来技術に係るクロックゲーテッドセル(ORゲート回路)のブロック図 従来技術に係るセレクタのブロック図 従来技術に係る半導体集積回路の製造方法を説明するフローチャート 従来技術に係る半導体集積回路に搭載されたクロックツリーのブロック図
符号の説明
10 クロックツリー
11 クロック発生回路
12、12A〜12D フリップフロップ群
120〜123 フリップフロップ
13 第1の回路セル
13A 第3の回路セル
14 第2の回路セル
14A 第4の回路セル
15、16 組合わせ回路
17、18 バッファ

Claims (6)

  1. 制御系信号の入力に応じてクロック信号の出力を制御する回路セルと前記制御系信号を前記回路セルに供給する制御系信号線との間を一時的に切断する段階と、
    前記クロック信号を供給するクロック信号供給経路に前記回路セルを挿入する段階と、
    前記クロック信号供給経路に挿入された前記回路セルに前記制御系信号線を再度接続する段階と、
    を備えたことを特徴とする半導体集積回路の製造方法。
  2. 前記回路セルと前記制御系信号線との間を一時的に切断する段階の後に、前記クロック信号を分配するクロックツリーを挿入する段階と、
    前記クロックツリーを挿入する段階と同一工程において前記クロック信号供給経路に前記回路セルを挿入する段階と、
    を更に備えたことを特徴とする請求項1記載の半導体集積回路の製造方法。
  3. 前記回路セルを形成する第1の製造用マスクを製作する段階と、
    前記クロック信号供給経路及び前記制御系信号線を形成する第2の製造用マスクを製作する段階と、
    前記第1の製造用マスク及び前記第2の製造用マスクを用い、基板上に前記回路セル、前記クロック信号供給経路及び前記制御系信号線を製造する段階と、
    を更に備えたことを特徴とする請求項1又は請求項2記載の半導体集積回路の製造方法。
  4. イネーブル信号の入力に応じてクロック信号の出力を制御するクロックゲーテッドセルと前記クロックゲーテッドセルにイネーブル信号を供給するイネーブル信号線との間を一時的に切断する段階と、
    前記クロック信号を供給するクロック信号供給経路に前記クロックゲーテッドセルを挿入する段階と、
    前記クロック信号供給経路に挿入された前記クロックゲーテッドセルに前記イネーブル信号線を再度接続する段階と、
    を備えたことを特徴とする半導体集積回路の製造方法。
  5. 選択制御信号の入力に応じて複数のクロック信号のいずれかを選択し出力するセレクタと前記セレクタに選択制御信号を供給する選択制御信号線との間を一時的に切断する段階と、
    前記クロック信号を供給するクロック信号供給経路に前記セレクタを挿入する段階と、
    前記クロック信号供給経路に挿入された前記セレクタに前記選択制御信号線を再度接続する段階と、
    を備えたことを特徴とする半導体集積回路の製造方法。
  6. 前記クロック信号供給経路に前記回路セルを配置する段階と同一工程において、同一クロックツリーの他のクロック信号供給経路に前記回路セルと同一構造の遅延素子を挿入する段階を更に備えたことを特徴とする請求項2に記載の半導体集積回路の製造方法。
JP2004065650A 2004-03-09 2004-03-09 半導体集積回路の製造方法 Withdrawn JP2005259781A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2004065650A JP2005259781A (ja) 2004-03-09 2004-03-09 半導体集積回路の製造方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2004065650A JP2005259781A (ja) 2004-03-09 2004-03-09 半導体集積回路の製造方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2005259781A true JP2005259781A (ja) 2005-09-22

Family

ID=35085248

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2004065650A Withdrawn JP2005259781A (ja) 2004-03-09 2004-03-09 半導体集積回路の製造方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2005259781A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010223793A (ja) * 2009-03-24 2010-10-07 Fujitsu Semiconductor Ltd 半導体集積回路およびそのテスト方法

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010223793A (ja) * 2009-03-24 2010-10-07 Fujitsu Semiconductor Ltd 半導体集積回路およびそのテスト方法

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US7383523B2 (en) Semiconductor integrated circuit
US10552566B2 (en) Method of designing semiconductor device
US7795943B2 (en) Integrated circuit device and layout design method therefor
CN109075776B (zh) 向量化触发器
US20020129325A1 (en) Engineering-change method of semiconductor circuit
US7612599B2 (en) Semiconductor device
JP2008263185A (ja) 半導体集積回路
KR100414758B1 (ko) 클록신호공급용집적회로및그구성방법
JP2003092352A (ja) 半導体集積回路装置のクロック信号分配回路
EP1649493B1 (en) Nested voltage island architecture
JP4776124B2 (ja) 半導体集積回路装置、配線生成方法及び配線生成装置
JP4743469B2 (ja) 半導体集積回路装置とクロック分配方法
JP2005184262A (ja) 半導体集積回路及びその製造方法
JP2001144183A (ja) マクロブロック、記録媒体、および半導体集積回路
JP2005259781A (ja) 半導体集積回路の製造方法
JPH09269847A (ja) クロック分配回路およびそのレイアウト設計方法
JP2005123347A (ja) 半導体集積回路及びそのレイアウト方法
JP2005116793A (ja) 半導体集積回路及びそのクロック配線方法
US20060066378A1 (en) Semiconductor integrated circuit
US20020047789A1 (en) Method of designing semiconductor integrated circuit
WO2011013270A1 (ja) 半導体装置
JP3851300B2 (ja) 半導体集積回路装置
JP2004207530A (ja) 半導体集積回路及びそのレイアウト設計方法
JP2004335589A (ja) 半導体集積回路及びそのレイアウト設計方法
JPH04305960A (ja) 半導体装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20060712

A761 Written withdrawal of application

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A761

Effective date: 20080707