JP2003006253A - ロジック回路設計方法およびその方法をコンピュータに実行させるプログラム - Google Patents

ロジック回路設計方法およびその方法をコンピュータに実行させるプログラム

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JP2003006253A JP2001186013A JP2001186013A JP2003006253A JP 2003006253 A JP2003006253 A JP 2003006253A JP 2001186013 A JP2001186013 A JP 2001186013A JP 2001186013 A JP2001186013 A JP 2001186013A JP 2003006253 A JP2003006253 A JP 2003006253A
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山本  優
Yoshio Inoue
善雄 井上
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 システムモードおよびロジックBISTの双
方で実スピード動作でのテストを可能とし、タイミング
エラーを確実に回避できるようにしたロジック回路設計
方法およびその方法をコンピュータに実行させるプログ
ラムを得ること。 【解決手段】 ロジックBISTモードにおけるタイミ
ング解析に基づいてタイミングエラーの発生箇所に、セ
レクタ付きスキャンフリップフロップを挿入配置するこ
とで、そのタイミングエラー発生パスをパイプライン化
する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、組込み自己テスト
(BIST)手法を適用したロジック回路設計方法およ
びその方法をコンピュータに実行させるプログラムに関
するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、LSI,ASICなどの半導体集
積回路を設計する方法として、ハードウェア記述言語
(HDL:Hard Description Language)を用いて、設
計対象となるロジック回路の構造を記述し、この記述に
基づいてロジック回路を個々の回路要素の組み合わせと
して構成する手法が注目されている。この種の手法で
は、RTL(Register Transfer Level)のHDLによ
り回路構成を記述し、この記述を論理合成ツールに与え
て論理合成を行い、所望の回路を構成している。このよ
うにして構成される論理回路に対し、タイミングおよび
面積に関する最適化処理を施し、最終的な論理回路を得
る。
【0003】現在では、このようなHDLを用いた論理
回路の設計において、設計段階からテストを考慮するテ
スト容易化設計(DFT:Design for testability)を
取り入れるのが一般的になってきている。これは、回路
をテストし易くなるように回路内部の観測性・制御性が
向上するように付加回路を設ける設計手法である。テス
ト容易化設計手法のうち、テスト回路(BIST回路)
をLSI内部に組込む、組込み自己テスト(Built-In S
elf Test : BIST)は、比較的低コストで効率の良
いテストが行えるため注目されている。
【0004】BISTのひとつであるロジックBIST
は、この種の論理回路設計の分野で広く受け入れられつ
つあり、コンポーネント、ボードおよびシステム・テス
トに有効なテスト機能を提供する。ロジックBISTに
よる設計支援を行うソフトウェアは、通常、実使用時の
動作モードであるシステムモードと、組み込みセルフテ
スト回路動作モードであるロジックBISTモードとを
有している。ロジックBISTモードは、ロジックのフ
ルスキャンおよび組み込みセルフテスト回路を自動的に
作成、挿入、検証するための統合組み込み自動テストモ
ードである。
【0005】すなわち、ロジックBISTモードでは、
LFSR(Line Feedback Shift Register)、MISR
(Multiple Input Signature register)などのBIS
T回路を自動生成するとともに、フルスキャンのため
に、本来一時記憶機能を果たすフリップフロップ(以
下、FFと略す)を、図10に示すようなセレクタ付き
のフリップフロップすなわちスキャンフリップフロップ
(以下、SFFと略す)として構成する。そして、セレ
クタを用いてフリップフロップを組み合わせ回路などを
介して接続/切り離し自在に直列接続することで、複数
のスキャンパスを構成する。
【0006】図10に示すように、SFF100は、本
来のクロック信号をトリガとして一時記憶機能を果たす
FF101と、その前段に配設されるセレクタ102と
によって構成されている。セレクタ102は、スキャン
モード信号SMが0のときは、前段の組み合わせ回路か
らの信号Dを選択する。また、このときには、各SFF
100は互いに切り離され、FF101はクロック信号
CLKに同期して、前段の組み合わせ回路からの信号D
を後段の組み合わせ回路に出力OUTとして受け渡すと
いうFF本体の機能を果たす。
【0007】一方、スキャンモード信号SMが1のと
き、セレクタ102は前段のSFFからの信号SIを選
択する。この結果、各SFF100は互いに縦続接続さ
れ、FF101は前段のSFFの出力信号を、出力SO
としてクロック信号CLKに同期して後段のSFFに受
け渡す。
【0008】このようなロジックBISTを導入した設
計では、システムモードとロジックBISTモードの両
方で実スピードにおけるタイミング制約を考慮する必要
があるが、両モードにタイミング制約を与えることは、
レイアウトの収束性を低下させ、ゲート数増加による面
積および消費電力の増加を招く。しかし、現状の論理合
成ツールでは、システムモードおよびロジックBIST
モードの双方に対して、タイミングの最適化をすること
は不可能である。
【0009】そこで、従来は、図11に示すように、シ
ステムモードでのタイミングの最適化を先に行い(ステ
ップS100)、最初にシステムモードでのタイミング
エラーをなくし、その後ロジックBISTモードでタイ
ミング検証を行うようにしている(ステップS10
1)。
【0010】しかしながら、システムモードとロジック
BISTモードではパスが違うため、タイミング制約も
違う。システムモードでタイミングの最適化を行うの
で、システムモードではタイミングエラーが発生しない
が、ロジックBISTモードでは、タイミングエラーが
発生してしまう場合がある。すなわち、図12(a)に
示すように、FFへの入力データDataの確定がセッ
トアップタイムSTを満たしている場合は、タイミング
エラーは発生しないが、図12(b)に示すように、S
FF間のパス遅延がタイミング制約を超えた場合、例え
ばFFへの入力データDataが確定する前にFFへの
入力クロック信号CLKが0から1に変化すると、FF
のセットアップタイムSTを満たさないため、タイミン
グエラーとなる。
【0011】そこで、従来は、ロジックBISTモード
でのタイミング解析を行い、タイミングエラーが発生し
た場合には、タイミングエラー発生箇所の送り側のSF
Fを、図13(a)に示すように、マルチサイクルパス
対応のスキャンフリップフロップMSFFに置換するよ
うにしている(図11ステップS102)。
【0012】図13(b)に示すように、マルチサイク
ルパス対応のスキャンフリップフロップMSFFでは、
クロックイネーブル信号CEが1のとき、スキャンデー
タSDが選択され、CEが0のときに、フリップフロッ
プFFの出力Q1が選択される。スキャンイネーブル信
号SEが1のとき、ロジックBISTのスキャンモード
となる。SEが1、CEが1のときは、SDがQ1に出
力される。SEが1、CEが0のときは、FFの出力が
ループし、同じデータが入るため、FFに入るクロック
信号CLKが止められているように見える。ここでデー
タ信号DAT2が確定するまで、送り側のマルチサイク
ルパス対応のスキャンフリップフロップMSFFの出力
Q1をループ状にし、DAT2が確定してからSEを0
にすれば、DAT2が選択され、Q2にDAT2が出力
される。
【0013】図14はマルチサイクルパス対応のスキャ
ンフリップフロップMSFFのタイムチャートを示して
いる。クロックイネーブル信号CEが0のときは、FF
の出力がループするため、CLKの2倍の周期の信号を
CEに与えることで、FFが2サイクルで動いているよ
うに見える。また、スキャンイネーブル信号SEが0の
ときは、CEは0のままとする。1サイクルでFFを動
かしたときには、1サイクル目でSEを0にするため、
DAT2の値が確定するのに1サイクル以上の遅延があ
った場合、セットアップタイムSTを満たさず、タイミ
ングエラーとなるが、2サイクルでFFを動かしたとき
には、2サイクル目でSEを0にでき、このとき既にD
AT2の値が確定しているため、タイミングエラーを回
避することができる。
【0014】
【発明が解決しようとする課題】従来技術では、SFF
をマルチサイクルパス対応のスキャンフリップフロップ
MSFFに置換し、データが確定するまでクロック信号
を止めることで、タイミング制約を緩ませてロジックB
ISTモード時のタイミングエラーを回避するようにし
ているので、マルチサイクルパス対応のスキャンフリッ
プフロップMSFFを通るパスは、長い周期のクロック
信号CLKによって動作することになるため、マルチサ
イクルパス対応のSFFが関与するパスは実スピードで
は動作していないことになる。したがって、従来技術で
は、実スピードで回路を動作させた場合、タイミングエ
ラーが発生する可能性がある。
【0015】この発明は上記に鑑みてなされたもので、
システムモードおよびロジックBISTの双方で実スピ
ード動作でのテストを可能とし、タイミングエラーを確
実に回避できるようにしたロジック回路設計方法および
その方法をコンピュータに実行させるプログラムを得る
ことを目的としている。
【0016】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
この発明にかかるロジック回路設計方法は、システムモ
ードおよびロジックBISTモードを有するプログラム
を用いてロジック回路を設計するロジック回路設計方法
において、論理合成、レイアウト時にシステムモードで
タイミング調整を行う第1ステップと、このタイミング
調整後、ロジックBISTモードにおけるタイミング解
析を実行する第2ステップと、前記タイミング解析の結
果に基づいてタイミングエラーの発生箇所に、スキャン
フリップフロップと、該スキャンフリップフロップの出
力および該スキャンフリップフロップへの入力を選択可
能なセレクタとを含むセレクタ付きスキャンフリップフ
ロップを挿入配置する第3ステップとを備えることを特
徴とする。
【0017】この発明によれば、ロジックBISTモー
ドにおけるタイミング解析に基づいてタイミングエラー
の発生箇所に、セレクタ付きスキャンフリップフロップ
を挿入配置することで、そのタイミングエラー発生パス
をパイプライン化する。
【0018】つぎの発明にかかるロジック回路設計方法
は、上記の発明において、前記第3ステップでは、挿入
配置するセレクタ付きスキャンフリップフロップの個数
が最小限になるように挿入箇所を探査し、該探査した挿
入箇所にセレクタ付きスキャンフリップフロップを挿入
することを特徴とする。
【0019】この発明によれば、挿入配置するセレクタ
付きスキャンフリップフロップの個数が最小限になるよ
うに挿入箇所を探査し、該探査した挿入箇所にセレクタ
付きスキャンフリップフロップを挿入する。
【0020】つぎの発明にかかるロジック回路設計方法
は、上記の発明において、前記第3ステップでは、他の
パスに影響のない挿入箇所を探査し、該探査した挿入箇
所にセレクタ付きスキャンフリップフロップを挿入する
ことを特徴とする。
【0021】この発明によれば、他のパスに影響のない
挿入箇所を探査し、該探査した挿入箇所にセレクタ付き
スキャンフリップフロップを挿入する。
【0022】つぎの発明にかかるプログラムは、上記の
発明のいずれか一つに記載された方法をコンピュータに
実行させるプログラムであり、そのプログラムがコンピ
ュータ読み取り可能となり、これによって、上記の発明
のいずれか一つの動作をコンピュータによって実行する
ことができる。
【0023】
【発明の実施の形態】以下に添付図面を参照して、この
発明にかかるロジック回路設計方法およびその方法をコ
ンピュータに実行させるプログラムの好適な実施の形態
を詳細に説明する。
【0024】実施の形態1.図1は、ロジックBIST
を適用したロジック回路の設計支援プログラムの動作手
順を示すフローチャートである。
【0025】まず、設計対象のロジック回路の論理合
成、レイアウト時にシステムモードでのタイミング最適
化を実行する(ステップS10)。つぎに、このロジッ
ク回路に対してロジックBISTモードにおけるタイミ
ング解析を実行する(ステップS20)。このタイミン
グ解析の結果から、タイミングエラーの発生したパスを
特定することができる。
【0026】図3はタイミングエラーが発生するパスの
例を示しており、タイミングエラーが発生するパスは太
線で示している。図3の詳細については後述する。SF
F1−SFF2間およびSFF1−SFF3間のパス遅
延によるDataの確定が、受け側のSFF2または3
のセットアップタイムSTを満たすようにすれば、タイ
ミングエラーを回避することができる。
【0027】そこで、この実施の形態1においては、タ
イミングエラー発生箇所に、図2に示すような、セレク
タ付きSFF60を挿入配置するようにしている(ステ
ップS30)。図3に示したタイミングエラー発生パス
に対してセレクタ付きSFF60を挿入した例を図4に
示している。
【0028】セレクタ付きSFF60は、図2に示すよ
うに、前述したスキャンフリップフロップ(SFF)1
00と、その後段に配されるセレクタ70を備えてい
る。SFF100は、入力aにデータが入力され、入力
bにクロック信号CLKが入力差される。他のSFFに
縦続接続される入出力は省略している。セレクタ70に
は、スキャンフリップフロップ100の出力および当該
スキャンフリップフロップ100への入力aが入力さ
れ、これら2入力信号を選択制御信号としてのスキャン
モード信号SMによって選択する。スキャンモード信号
SMは、システムモードのときには0となるので、この
ときセレクタ70はスキャンフリップフロップ100へ
の入力a、すなわちSFF100を介さない信号aを選
択して出力dとして出力する。一方、スキャンモード信
号SMは、ロジックBISTモードのときには1となる
ので、このときには、セレクタ70はSFF100の出
力を選択して出力dとして出力する。
【0029】このように、セレクタ付きSFF60をタ
イミングエラー発生パスに挿入配置することで、ロジッ
クBISTモード時には、パスにSFF100を挿入し
て回路をパイプライン化するが、システムモード時に
は、SFF100を介さずに、システムモードで既にタ
イミングの最適化が行われている回路と等価な回路で動
作させる。
【0030】このようなセレクタ付きSFF60の挿入
配置が終了すると、つぎに、機能変更(ECO:Engine
ering Change Order)を実行する。
【0031】このようにこの実施の形態1においては、
ロジックBISTモード時に、マルチサイクルパス対応
のSFFのようにクロックの周期を変えることをせず、
セレクタ付きSFF60を挿入して回路をパイプライン
化することによりタイミング制約が緩ませるようにして
いるので、ロジックBISTモード時においても実スピ
ードでの動作が可能となり、これによりシステムモード
においても実スピードで動作したときのタイミングエラ
ーが解消される。また、システムモードのみタイミング
の最適化を行うので、ロジックBISTにおけるタイミ
ング最適化を同時に考えるよりもターンアラウンドタイ
ム(TAT)が向上する。
【0032】実施の形態2.つぎに、図5などを用いて
この発明の実施の形態2について説明する。図5におい
て、まず、設計対象のロジック回路の論理合成、レイア
ウト時にシステムモードでのタイミング最適化を実行す
る(ステップS10)。つぎに、このロジック回路に対
してロジックBISTモードにおけるタイミング解析を
実行する(ステップS20)。このタイミング解析の結
果から、タイミングエラーの発生したパスを特定するこ
とができる。
【0033】ここで、先の図3においては、2つのパス
の両方でタイミングエラーが発生している。これらのパ
ス間には、組み合わせ回路に対応する共通インスタンス
K1〜K4が存在している。すなわち、第1パスは、S
FF1−共通インスタンスK1−共通インスタンスK2
−共通インスタンスK3−SFF2を経由するパスであ
り、第2パスはSFF1−共通インスタンスK1−共通
インスタンスK2−共通インスタンスK4−SFF3を
経由するパスであり、これらの両方のパスでタイミング
エラーが起こっている。
【0034】この場合、共通インスタンスK1−共通イ
ンスタンスK3間にセレクタ付きSFF60を挿入する
ことで、第1パスのタイミングエラーを回避することが
でき、また共通インスタンスK1−共通インスタンスK
4間にセレクタ付きSFF60を挿入することで、第2
パスのタイミングエラーを回避することができるとす
る。
【0035】このとき、第1パスのタイミングエラーを
回避するために、共通インスタンスK2−共通インスタ
ンスK3間にセレクタ付きSFF60を挿入した場合
は、第1パスのタイミングエラーを回避することができ
るが、第2パスには共通インスタンスK2−共通インス
タンスK3間は含まれないので、第2パスのタイミング
エラーを回避するためには、さらに例えば共通インスタ
ンスK2−共通インスタンスK4間にセレクタ付きSF
F60を挿入する必要がある。このようにした場合は、
第1および第2パスのタイミングエラーを回避すること
ができるが、セレクタ付きSFF60が2個以上必要と
なる。
【0036】これに対し、図4に示したように、第1パ
スのタイミングエラーを回避するために、共通インスタ
ンスK1−共通インスタンスK2間に、セレクタ付きS
FF60を挿入した場合は、共通インスタンスK1と共
通インスタンスK2は第2パスの共通インスタンスでも
あるため、第1パスのタイミングエラーを回避できると
ともに、第2パスのタイミングエラーも回避することが
できる。すなわち、この場合は、1個のセレクタ付きS
FF60を挿入することで、第1および第2パス双方の
タイミングエラーを回避することができる。
【0037】そこで、この実施の形態2においては、ス
テップS25において、タイミングエラーが発生した各
パスの共通インスタンス間を探査することで、挿入する
セレクタ付きSFF60の個数ができるだけ少なくなる
挿入箇所を探し、これらの挿入箇所にセレクタ付きSF
F60を挿入配置する(ステップS30´)。このよう
なセレクタ付きSFF60の挿入配置が終了すると、つ
ぎに、機能変更(ECO:Engineering Change Order)
を実行する。
【0038】このようにこの実施の形態2においては、
タイミングエラーが発生した各パスの共通インスタンス
間を探し、必要最小限のセレクタ付きSFF60を挿入
するようにしているので、回路面積増加を抑えることが
できる。
【0039】実施の形態3.つぎに、図6および図7を
用いてこの発明の実施の形態3について説明する。図6
において、まず、設計対象のロジック回路の論理合成、
レイアウト時にシステムモードでのタイミング最適化を
実行する(ステップS10)。つぎに、このロジック回
路に対してロジックBISTモードにおけるタイミング
解析を実行する(ステップS20)。このタイミング解
析の結果から、タイミングエラーの発生したパスを特定
することができる。
【0040】ここで、図7においては、2つのパスの一
方(太線のほう)でタイミングエラーが発生している。
これらのパス間には、前記同様、組み合わせ回路に対応
する共通インスタンスK1〜K4が存在している。すな
わち、SFF1−共通インスタンスK1−共通インスタ
ンスK2−共通インスタンスK3−SFF2を通る第1
パスでは、タイミングエラーが発生していないが、SF
F1−共通インスタンスK1−共通インスタンスK2−
共通インスタンスK4−SFF3を通る第2パスではタ
イミングエラーが発生している。この場合、共通インス
タンスK1−共通インスタンスK4間にセレクタ付きS
FF60を挿入することで、第2パスのタイミングエラ
ーを回避することができるとする。
【0041】このとき、第2パスのタイミングエラーを
回避するために、共通インスタンスK1−共通インスタ
ンスK2間にセレクタ付きSFF60を挿入した場合
は、第2パスのタイミングエラーを回避することができ
るが、共通インスタンスK1−共通インスタンスK2間
は第1パスにも含まれているので、この挿入が第1パス
にも影響を及ぼして、別のエラーが発生する可能性もあ
る。
【0042】これに対し、図7に示すように、共通イン
スタンスK2−共通インスタンスK4間にセレクタ付き
SFF60を挿入した場合は、第2パスのタイミングエ
ラーを回避でき、また共通インスタンスK2−共通イン
スタンスK4間は第1パスには含まれていないため、第
1パスで別の問題が発生する可能性もなくなる。
【0043】そこで、この実施の形態3においては、ス
テップS26において、タイミングエラーが発生した各
パスの共通インスタンス間を探査することで、他のタイ
ミングエラーの発生していないパスに影響のない挿入箇
所を探し、これらの挿入箇所にセレクタ付きSFF60
を挿入配置する(ステップS30´)。このようなセレ
クタ付きSFF60の挿入配置が終了すると、つぎに、
機能変更(ECO:Engineering Change Order)を実行
する。
【0044】このようにこの実施の形態3においては、
他のタイミングエラーの発生していないパスに影響のな
い挿入箇所を探して、セレクタ付きSFF60を挿入配
置するようにしたので、タイミングエラーと関係のない
パスに対応する影響がなくなり、他のエラー、問題が発
生する可能性が低くなる。
【0045】なお、上記の各実施の形態において、図2
に示したセレクタ付きSFF60に代えて、図8に示す
ような、ゲーテッドクロックを用いたセレクタ付きSF
F90を用いるようにしてもよい。ゲーテッドクロック
を用いたセレクタ付きSFF90では、動作する必要の
ないセレクタ付きSFFに関しては、クロック信号CL
Kの供給が一時的に停止されるので、消費電力を削減す
ることができる。
【0046】ところで、セレクタ付きSFF60を挿入
することでさらに遅延が発生するので、タイミングエラ
ーが新しく発生することもある。これを回避するため、
図9に示すように、1つのパス上にセレクタ付きSFF
60を多段に挿入するようにしてもよい。
【0047】
【発明の効果】以上説明したように、この発明によれ
ば、ロジックBISTモードにおけるタイミング解析に
基づいてタイミングエラーの発生箇所に、セレクタ付き
スキャンフリップフロップを挿入配置することで、その
タイミングエラー発生パスをパイプライン化するように
したので、ロジックBISTモード時においても実スピ
ードでの動作が可能となり、これによりシステムモード
においても実スピードで動作したときのタイミングエラ
ーが解消される。また、システムモードのみタイミング
の最適化を行うので、ロジックBISTにおけるタイミ
ング最適化を同時に考えるよりもターンアラウンドタイ
ム(TAT)が向上する。
【0048】つぎの発明によれば、挿入配置するセレク
タ付きスキャンフリップフロップの個数が最小限になる
ように挿入箇所を探査し、該探査した挿入箇所にセレク
タ付きスキャンフリップフロップを挿入するようにして
いるので、回路面積増加を抑えることができる。
【0049】つぎの発明によれば、他のパスに影響のな
い挿入箇所を探査し、該探査した挿入箇所にセレクタ付
きスキャンフリップフロップを挿入するようにしている
ので、タイミングエラーと関係のないパスに対する影響
を極力少なくすることができ、他のエラー、問題が発生
する可能性を少なくすることができる。
【0050】つぎの発明にかかるプログラムによれば、
上記の発明のいずれか一つに記載された方法をコンピュ
ータに実行させるようにしたので、そのプログラムがコ
ンピュータ読み取り可能となり、これによって、上記の
発明のいずれか一つの動作をコンピュータによって実行
することができるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明にかかるロジック回路設計方法の実
施の形態1の動作手順を示すフローチャートである。
【図2】 セレクタ付きスキャンフリップフロップの回
路構成を示す図である。
【図3】 2つのパスにタイミングエラーが発生した例
を示す図である。
【図4】 セレクタ付きスキャンフリップフロップの挿
入例を示す図である。
【図5】 この発明にかかるロジック回路設計方法の実
施の形態2の動作手順を示すフローチャートである。
【図6】 この発明にかかるロジック回路設計方法の実
施の形態3の動作手順を示すフローチャートである。
【図7】 1つのパスにタイミングエラーが発生した場
合のセレクタ付きスキャンフリップフロップの挿入例を
示す図である。
【図8】 ゲーテッドクロックを用いたセレクタ付きス
キャンフリップフロップの回路構成を示す図である。
【図9】 多段接続されたセレクタ付きスキャンフリッ
プフロップを例示する図である。
【図10】 スキャンフリップフロップの回路構成を示
す図である。
【図11】 従来技術によるタイミングエラー回避手順
を示すフローチャートである。
【図12】 タイミングエラーの発生を明するためのタ
イムチャートである。
【図13】 従来技術を説明するための図であり、マル
チサイクルパス対応スキャンフリップフロップの回路構
成を示す図である。
【図14】 マルチサイクルパス対応スキャンフリップ
フロップの動作を説明するためのタイムチャートであ
る。
【符号の説明】
1,2,3 スキャンフリップフロップ(SFF)、6
0 セレクタ付きスキャンフリップフロップ(SF
F)、70 セレクタ、100 スキャンフリップフロ
ップ(SFF)、101 フリップフロップ(FF)、
102 セレクタ、K1〜K4 共通インスタンス。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) H01L 21/822 H01L 21/82 C 27/04 T 27/04 D T Fターム(参考) 2G132 AA01 AA05 AE23 AH03 AK29 AL07 5B046 AA08 BA04 JA01 5B048 AA01 AA20 CC11 CC18 DD10 EE02 FF01 5F038 CD05 CD07 CD09 DT08 EZ20 5F064 EE03 EE47 EE60 HH06 HH10 HH12

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 システムモードおよびロジックBIST
    モードを有するプログラムを用いてロジック回路を設計
    するロジック回路設計方法において、 論理合成、レイアウト時にシステムモードでタイミング
    調整を行う第1ステップと、 このタイミング調整後、ロジックBISTモードにおけ
    るタイミング解析を実行する第2ステップと、 前記タイミング解析の結果に基づいてタイミングエラー
    の発生箇所に、スキャンフリップフロップと、該スキャ
    ンフリップフロップの出力および該スキャンフリップフ
    ロップへの入力を選択可能なセレクタとを含むセレクタ
    付きスキャンフリップフロップを挿入配置する第3ステ
    ップと、 を備えることを特徴とするロジック回路設計方法。
  2. 【請求項2】 前記第3ステップでは、挿入配置するセ
    レクタ付きスキャンフリップフロップの個数が最小限に
    なるように挿入箇所を探査し、該探査した挿入箇所にセ
    レクタ付きスキャンフリップフロップを挿入することを
    特徴とする請求項1に記載のロジック回路設計方法。
  3. 【請求項3】 前記第3ステップでは、他のパスに影響
    のない挿入箇所を探査し、該探査した挿入箇所にセレク
    タ付きスキャンフリップフロップを挿入することを特徴
    とする請求項1または2に記載のロジック回路設計方
    法。
  4. 【請求項4】 請求項1〜3のいずれか一つに記載され
    た方法をコンピュータに実行させるプログラム。
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