JP2004266034A - 半導体集積回路、および半導体集積回路の設計方法 - Google Patents

半導体集積回路、および半導体集積回路の設計方法 Download PDF

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進一 冨岡
Masahiro Tani
匡弘 谷
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Abstract

【課題】Duty保証を自動化した場合、各階層単体では論理が変わり単体での回路が変更前と変更後で論理的に一致しているか否か確認する論理等価性の保証ができない、などの課題を解決すること。
【解決手段】ステップ601にてクロックのハイレベルとロウレベル期間の比であるDuty比を計算しフリップフロップに近い階層より順次Dutyを保証していき、フリップフロップを含む階層ではステップ602にてCTS手前に第1のインバータを置き、ステップ603にて入力から第1のインバータ間のDuty保証可能な位置に第2のインバータを置き、フリップフロップを含む階層以外では出力の手前に第1のインバータを置き入力と出力間にDuty保証可能な位置に第2のインバータを置くことにより、クロックのDuty保証を行う。
【選択図】 図6

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、半導体集積回路、および半導体集積回路の設計方法に関するものであり、特にLSI設計におけるクロック信号に対するレイアウト設計において、クロック間の位相差であるクロックスキューの低減、クロック入力のハイレベル期間とロウレベル期間との比であるデューティ(Duty)比を同一にする技術の改良,及びクロック設計の効率化を図ったものに関する。
【0002】
【従来の技術】
半導体集積回路の微細化とともに低電圧化と高速化が進むハーフミクロン以降のVLSIにおいては、配線による遅延がゲート遅延に比べ大きいため、その半導体集積回路の設計手法として、遅延時間の差を最小化させたい信号線間の配線遅延量を調整する装置(クロック制御部)を半導体集積回路内に設けるとともに、設計しようとする半導体集積回路を複数の機能ブロックに分割し、各機能ブロックのレイアウトを行った後に最上位階層のレイアウトを行う階層設計手法が採られている。
【0003】
このような階層設計手法においては、下位階層である複数の機能ブロックに接続されるクロックについては全階層を考慮してクロックスキュー調整を行い、複数の機能ブロックに接続されるクロックは最上位階層において分岐して各機能ブロックに供給され、クロックの周期をN(Nは自然数)倍する分周装置はクロックが複数の機能ブロックに分配される場合、クロックの供給を行うクロック制御部に配置されていた。
【0004】
また、階層設計手法においては、クロック間の位相差であるクロックスキューの低減、クロック入力のハイレベル期間とロウレベル期間との比であるDuty比を同一にする場合、クロック信号線に階層を考慮せずインバータを挿入することによりDuty保証が行われていた(例えば、特許文献1参照)。
【0005】
即ち、図2はこの従来の階層設計手法による半導体集積回路の設計方法を示すもので、ステップ101では、階層レイアウト手法、即ち、設計しようとするLSIを複数の機能ブロックに分割し、各機能ブロックのレイアウトを行った後に最上位階層のレイアウトを行う半導体集積回路設計手法を行う場合に、その下位階層に該当する機能ブロックにおいて、ブロック単体で入力が同一であるクロック間スキューを調整する。この調整は、例えば図3における遅延素子343の出力よりフリップフロップ群363及び364までの経路のクロック間スキューが最小となるように遅延素子351及び352の値を変更しその遅延量を調整することにより行う。次のステップ102では、クロック間のスキューが合致せず回路動作上問題となるか否かを判定し、問題があると判定した場合、ステップ103において回路を修正する。これらステップ101および102が上記特許文献1の図4のフローの処理の繰り返しに相当する。そして、ステップ102でクロック間のスキューが良好であると判定されれば、図3の遅延素子343からフリップフロップ群363までの経路および遅延素子343からフリップフロップ群364までの経路の間はクロック間スキューの調整が完了したこととなる。
【0006】
次に、ステップ107では階層レイアウトにおける下位階層に該当する機能ブロック単体、即ち、この図3の例では機能ブロック303または304における遅延値を計算する。ステップ108では前記計算結果に基づき各機能ブロックにおけるタイミングが回路動作上問題ないか否かを判定し、問題があればステップ109において回路修正を行い、そうでない場合は、次のステップ110へと進む。
【0007】
ステップ110は最上位階層におけるクロックスキュー調整工程を行うものであり、すべての機能ブロックがタイミングを満たした時点で全階層を考慮に入れたクロック間のスキューを調整する。即ち、図3の例では、入力ピン311からフリップフロップ群361までの経路、入力ピン311からフリップフロップ群362までの経路、入力ピン311からフリップフロップ群363までの経路及び入力ピン311からフリップフロップ群364までの経路のそれぞれにおけるクロック間スキューが最小になるように、遅延素子341ないし343の値を変更しその遅延量を変更することでスキューを調整する。遅延素子342及び343については機能ブロック単体においてもクロック間のスキューを調整するために用いられていたので、遅延素子の変更を2度行うこととなる。ステップ111ではステップ110により調整されたクロック間のスキューが回路動作上問題ないか否かを判定する。問題があればステップ112において回路修正を行い、再度ステップ110においてクロック間のスキュー調整を行うこととなる。
【0008】
ステップ113は最上位階層におけるタイミング調整工程を行うものであり、すべての機能ブロックがタイミングを満たした時点で全階層におけるタイミングを計算する。このステップでは、主に機能ブロック間におけるフリップフロップのタイミングチェックを行う。ステップ114は全階層においてタイミングが回路動作上問題ないか否かを判定する。問題があったと判定されればステップ115にて回路修正を行い、再度ステップ113においてタイミングチェックを行う。ステップ114にて問題がないと判断されればステップ116の製造工程に移る。
なお、以上の各ステップは、コンピュータ上で実行される。
【0009】
また、図5は複数の機能ブロックに接続されるクロックが最上位階層にて分岐される、従来の半導体集積回路の内部構成を示すもので、クロック入力ピン411より最上位階層411に供給されたクロックはクロック制御部402内を介して、最上位階層401内の分岐点541にて分岐し、分岐したクロックは2つの配線を介して機能ブロック403,404内のフリップフロップ群431,432にそれぞれ供給される。
【0010】
さらに、図8は階層設計手法においてクロックスキュー調整を全階層を考慮して行う、従来例の半導体集積回路の内部構成を示すもので、クロック入力ピン411より最上位階層401に供給されたクロックは、クロック制御部402内に設けられた第5のインバータ素子811により反転され、このクロック制御部402内の分岐点441にて分岐し、分岐した一方のクロックは、最上位階層401内の第1のバッファ素子701,第5のバッファ素子801,第2のバッファ素子702,第2のインバータ素子712を介して機能ブロック403内のフリップフロップ群431に供給される。また、上記分岐点441にて分岐した他方のクロックは、最上位階層401内の第3のインバータ713,第3のバッファ素子703,第4のバッファ素子704,第6のバッファ素子802を介して機能ブロック404内のフリップフロップ群432に供給される。
【0011】
【特許文献1】
特開2002−141471号公報(第3,4頁、第4図)
【0012】
【発明が解決しようとする課題】
このように、従来の技術では、配線遅延による遅延差を調整することが可能であったが、複数の機能ブロックに分割し各機能ブロックのレイアウトを行った後に最上位階層のレイアウトを行う階層設計手法におけるクロックスキュー手法及び回路構成では、下位階層である複数の機能ブロックに接続されるクロックについては、図2に示すように、全階層を考慮してクロックスキュー調整を行っていたため、前記クロック系フリップフロップ群についても機能ブロック内においてクロックスキュー調整を行えず、タイミング調整を、下位階層に比べて設計時間を多く要する全階層において行わなければならず、設計期間が増大するという課題があった。
【0013】
また、複数の機能ブロックに接続されるクロックは、図5に示すように、最上位階層において分岐していたため、配線遅延によるクロックスキューの半導体プロセスばらつきを低減調整するために行うクロック信号線の等長配線が困難となり、配線長の増加と配線長のばらつきとを招き、半導体集積回路の動作保証が困難になるという課題があった。
【0014】
また、クロックのハイレベル期間とロウレベル期間との比であるDuty比を半導体装置の動作上問題のないレベルにする場合、従来の手法では、階層を考慮していなかったため、Duty保証を自動化した場合、図8に示すように、最上位階層と下位階層の両方に、階層間をまたいでインバータの挿入が行われてしまう。このため、各階層単体では論理が変わり、単体での回路の処理内容が変更前と変更後とで論理的に一致しているか否かを確認する論理等価性の保証ができない、などの課題があった。
【0015】
この発明は、上記のような従来のものの課題を解決するためになされたもので、Duty保証を自動化した後も、各階層において論理の等価性を保証でき、かつDuty保証の自動化を容易にすることが可能な半導体集積回路、および半導体集積回路の設計方法を得ることを目的としている。
【0016】
【課題を解決するための手段】
本発明の請求項1に係る半導体集積回路の設計方法は、設計しようとする半導体集積回路を複数の機能ブロックに分割し、各機能ブロックのレイアウトを行った後に、最上位階層のレイアウトを行う階層設計方法である半導体集積回路の設計方法において、機能ブロックに入力された同一のクロックから当該機能ブロック内部で生成されその位相差であるクロックスキューの調整が必要な複数のクロックを、当該機能ブロック内の遅延素子の遅延量を変更することでスキュー調整する第1のスキュー調整ステップと、同一の前記機能ブロックに複数入力され各クロック間の位相差であるクロックスキューの調整が必要な複数のクロックを、前記機能ブロック内の遅延素子の遅延量を変更することでスキュー調整する第2のスキュー調整ステップとを含み、前記第1,第2のステップを半導体集積回路内のすべての機能ブロックに関して完了した後、前記遅延素子の遅延量を調整し、複数の機能ブロックに個別に入力されるクロック間のスキュー調整を行う、ようにしたものである。
【0017】
また、本発明の請求項2に係る半導体集積回路は、半導体集積回路を複数の機能ブロックに分割し、各機能ブロックのレイアウトを行った後に、最上位階層のレイアウトを行う階層設計方法を用いて設計される半導体集積回路において、各機能ブロックに供給するクロックを制御する機能ブロックであるクロック制御部と、該クロック制御部と、クロックの供給先である上記各機能ブロックとを接続する複数のクロック信号線とを備え、前記クロック制御部内において前記複数の機能ブロックに接続される同一周期のクロック系が、予め分割して設けられ、前記クロック信号線同士が、最上位階層において互いに等長となるように配線するようにしたものである。
【0018】
また、本発明の請求項3に係る半導体集積回路の設計方法は、設計しようとする半導体集積回路を複数の機能ブロックに分割し、各機能ブロックのレイアウトを行った後に、最上位階層のレイアウトを行う階層設計方法である半導体集積回路の設計方法において、半導体集積回路におけるクロック入力のハイレベル期間と、ロウレベル期間との比であるデューティ比を同一にする必要のあるクロック信号線について、クロックの立ち上がりエッジ、及び立ち下がりエッジの遅延値を計算する第1のステップと、前記ステップの遅延計算結果に基づき立ち上がりエッジ及び立ち下がりエッジの遅延差が大きいクロック信号線について第1のインバータを挿入する第2のステップと、前記第1のステップにより計算された遅延値に基づきクロックの立ち上がりエッジ及び立ち下がりエッジの遅延差を最小にすることが可能な第2のインバータを、前記第1のインバータが挿入された階層と同一の階層内に挿入する第3のステップとを含む、ようにしたものである。
【0019】
さらに、本発明の請求項4に係る半導体集積回路は、請求項2記載の半導体集積回路において、前記クロック制御部から供給されるクロックを分周し分周クロックを作成する分周回路を、当該分周クロックを必要とする機能ブロック内にそれぞれ設けるようにした、ものである。
【0020】
【発明の実施の形態】
実施の形態1.
以下、この発明の実施の形態を図について説明する。
図1は本発明の実施の形態1における半導体集積回路の設計方法を構成する手順を示すものである。図1において、101は第1のクロックスキュー調整工程を行うステップであり、階層レイアウト手法、即ち、1つの機能ブロックを複数の機能ブロックに分割し、各機能ブロックのレイアウトを行った後に、最上位階層のレイアウトを行う半導体集積回路の設計方法を行う場合に、その下位階層に該当する機能ブロックにおけるブロック単体で入力が同一であるクロック間スキューを調整するステップ、102はこのクロックスキューが回路動作上問題ないか否かを判定するステップ、103は回路動作上問題があった場合に回路修正を行うステップ、104は第2のクロックスキュー調整工程を行うステップであり、階層レイアウトを行う場合の下位階層に該当する機能ブロックにおけるブロック単体で入力が異なるクロック間スキューを調整するステップ、105はこのクロックスキューが回路動作上問題ないか否かを判定するステップ、106は回路動作上問題があった場合に回路修正を行うステップ、107はクロックスキューの調整後クロックの遅延値を反映しタイミングチェックを行うステップ、108は機能ブロック内におけるタイミングが回路動作上問題ないか否かを判定するステップ、109は回路動作上問題があった場合に回路修正を行うステップである。
【0021】
また、110は最上位階層におけるクロックスキュー調整工程を行うステップであり、すべての機能ブロックがタイミングを満たした時点で全機能ブロックを考慮に入れ機能ブロック間のクロック間スキューを調整するステップ、111は全機能ブロックにおいてクロックスキューが回路動作上問題ないか否かを判定するステップ、112は回路動作上問題があった場合に、クロック間のスキューが回路動作を保証しない機能ブロックまたは最上位階層の回路修正を行うステップ、113は最上位階層におけるタイミング調整を行うステップであり、すべての機能ブロックがクロックスキューを満たした時点で全機能ブロックを考慮に入れ機能ブロック間のタイミングチェックを行うステップ、114は全機能ブロックにおいてタイミングが回路動作上問題ないか否かを判定するステップ、115はタイミングに問題のある機能ブロックの回路修正を行うステップ、116はタイミング調整以降のLSI開発を行う製造工程のステップである。なお、これら各ステップはコンピュータ上で実行される。
【0022】
以上のように構成された本実施の形態1による半導体集積回路の設計方法におけるクロックスキュー調整方法の詳細について、以下にその説明を行う。
例えば、図3のような回路構成において、クロックスキュー調整を行うものとする。図3において、301は最上位階層であり、設計しようとする半導体集積回路(LSI)を複数の機能ブロックに分割し、各機能ブロックのレイアウトを行った後に最上位階層のレイアウトを行う階層レイアウト手法を行う場合の最上位の階層となるものである。また、302,303,304はこのような階層レイアウト手法における下位階層であり、302は各機能ブロックにどのようなクロックを供給するかの制御を行うクロック制御部である。311はLSIにおける外部入力ピンであり、半導体集積回路の外部からクロックが入力される。321は機能ブロック302における入力ピン、322,323は機能ブロック302がその入力ピン321を介して入力されたクロックを分周して作成した分周クロックを出力する出力ピン、324は入力ピン321を介して機能ブロック302に入力されたクロックをそのまま出力する出力ピン、325は出力ピン322より供給されるクロックを入力する、機能ブロック303のクロック入力ピン、326は出力ピン323より供給されるクロックを入力する、機能ブロック304のクロック入力ピン、327は出力ピン324より供給されるクロックを入力する、機能ブロック304のクロック入力ピン、331は機能ブロック302の入力ピン321より供給されるクロックを2分周する分周器、341ないし343は機能ブロック間のクロック間のスキューを調整するための遅延素子、351,352は機能ブロック304内の起点が同じであるクロック間のスキューを調整するための遅延素子、361ないし364はフリップフロップ群である。
【0023】
ここで、外部入力ピン311からフリップフロップ群361,362,363,364までのクロック間スキューをできる限り最小にする必要があるとすると、ステップ101では、階層レイアウト方法、即ち、設計しようとするLSIを複数の機能ブロックに分割し、各機能ブロックのレイアウトを行った後に最上位階層のレイアウトを行う場合に、その下位階層に該当する機能ブロックにおいて、ブロック単体で入力が同一であるクロック間スキューを調整する。この調整は、例えば図3における遅延素子343の出力よりフリップフロップ群363及び364までの経路のクロック間スキューが最小となるように遅延素子351及び352の値を変更し遅延量を変更することにより行う。次のステップ102では、クロック間のスキューが合致せず回路動作上問題となるか否かを判定し、問題があると判定した場合、ステップ103において回路を修正する。ステップ102でクロック間のスキューが良好であると判定されれば、図3の遅延素子343からフリップフロップ群363までの経路および遅延素子343からフリップフロップ群364までの経路の間はクロック間スキューの調整が完了したこととなる。
【0024】
ステップ104では、階層レイアウトを行う場合の下位階層に該当する機能ブロックにおけるブロック単体で入力が異なるクロック間スキューを調整する。例えば図3のクロック入力ピン326からフリップフロップ群362までの経路と、既にスキューが調整済みである入力ピン327からフリップフロップ群363または364までの経路のクロック間スキューが最小になるように遅延素子342及び343の値を変更して遅延量を調整する。また、ステップ105でクロック間のスキューが合致せず回路動作上問題となると判断された場合は、ステップ106において回路を修正する。ステップ105でクロック間のスキューが回路動作上問題にならないレベルと判定されれば、次のステップへ進む。
【0025】
ステップ107では階層レイアウトにおける下位階層に該当する機能ブロック単体、即ち、この図3の例では機能ブロック303または304における遅延値を計算する。ステップ108では前記計算結果に基づき各機能ブロックにおけるタイミングが回路動作上問題ないか否かを判定し、問題があればステップ109において回路修正を行い、そうでない場合は、次のステップ110へと進む。
【0026】
ステップ110では全階層を考慮に入れクロック間のスキューを調整する。この図3の例では、入力ピン311からフリップフロップ群361までの経路、入力ピン311からフリップフロップ群362までの経路、入力ピン311からフリップフロップ群363までの経路及び入力ピン311からフリップフロップ群364までの経路におけるクロック間スキューが最小になるように、遅延素子341ないし343の値を変更する。遅延素子342及び343については機能ブロック単体においてもクロック間のスキューを調整するために用いられているので、遅延素子の値を2度変更することとなる。ステップ111ではステップ110により調整されたクロック間のスキューが回路動作上問題ないか否かを判定する。問題があればステップ112において回路修正を行い再度ステップ110においてクロック間のスキュー調整を行うこととなる。
【0027】
ステップ113では全階層におけるタイミングを計算する。このステップでは、主に機能ブロック間におけるフリップフロップのタイミングチェックを行う。ステップ114は全階層においてタイミングが回路動作上問題ないか否かを判定する。問題があったと判定されればステップ115にて回路修正を行い、再度ステップ113においてタイミングチェックを行う。ステップ114にて問題がないと判断されればステップ116の製造工程に移る。
【0028】
ところで、従来例の技術では、図2のようなフローで前記ステップのクロックスキュー調整を行っており、この従来例のクロックスキュー調整方法では、図1に示すステップ104ないし106に相当するものは存在しない。これは、入力ピン326と327とが同一機能ブロック上の共通の信号ではなく、かつステップ110から112において全階層を考慮に入れ一括してクロック間のスキューの調整が行えるため、従来例ではこれらステップ104ないし106を必要としないのがその理由である。
【0029】
しかしながら、近年LSIの回路規模が増大しており、全階層を考慮したタイミングチェックにかかる時間は機能ブロックのタイミングチェックに比べ数倍にものぼり、従来例の技術のようにクロック入力ピン326からフリップフロップ群362までの経路、クロック入力ピン327からフリップフロップ群363及び364までの経路のクロック間スキューの調整を行わない場合、フリップフロップ群363と364及び362間のタイミング調整を行えず、全階層を考慮したタイミングチェックを行う必要があり、これによりステップ110ないし112の繰り返し回数が増え、設計期間の増大を招いていた。
【0030】
これに対し、本実施の形態1では、ステップ104ないし106のクロック間スキュー調整を行うことにより、全階層でのタイミングチェック回数を削減でき、これによる設計期間の短縮を実現できる。
【0031】
このように、本実施の形態1によれば、下位階層に該当する機能ブロックにおけるブロック単体で入力が同一であるクロック間のスキューを調整する第1のクロックスキュー調整工程の後に、下位階層に該当する機能ブロックにおけるブロック単体で入力が異なるクロック間のスキューを調整する第2のクロックスキュー調整工程を設けるようにしたので、機能ブロックでのタイミングチェックに較べ時間を要する全階層でのタイミング回数を削減でき、設計期間の短縮が可能となる。
【0032】
実施の形態2.
図4は本発明の実施の形態2による半導体集積回路の構成を示すものである。図4において、401は階層レイアウト方法を行う場合の最上位階層である。402ないし404は階層レイアウト方法における下位階層であり、402は各機能ブロックにどのようなクロックを供給するかの制御を行うクロック制御部、404及び405は機能ブロックである。411はLSIにおける外部入力ピン、421は外部入力ピン411より供給されるクロックのクロック制御部402への入力ピン、422は入力ピン421よりクロック制御部402に入力されたクロックの出力ピンであり、このクロックはクロック信号線450を介して機能ブロック403へ供給される。423は入力ピン421よりクロック制御部402に入力されたクロックの出力ピンであり、このクロックはクロック信号線451を介して機能ブロック404へ供給される。423及び425はそれぞれクロック制御装置401から供給されるクロックの機能ブロック入力ピンである。441は外部入力ピン411より供給されるクロックの分岐点であり、431及び432は第1および第2の機能ブロック内のフリップフロップ群である。
【0033】
以上のように構成された本実施の形態2の半導体集積回路について、以下、その動作を説明する。
入力ピン411より供給されたクロックはクロック制御部402内の分岐点441にて分岐し、分岐したクロックは出力ピン422、423を介してクロック制御部より出力され、最上位階層における配線による遅延値を一致させるためクロック出力ピン422からクロック入力ピン424までの経路及びクロック出力ピン423からクロック入力ピン425までの経路が互いに等長となるように配線された2つの信号線450,451を介して機能ブロック403,404内のフリップフロップ群431,432にそれぞれ供給される。
【0034】
これに対し、図5に示すものは従来技術のクロック制御部であり、図5中の541はクロックの分岐点である。その他の構成は図4と同様の機能を果たす。
【0035】
近年、半導体プロセスの微細化に伴い配線による遅延がゲート遅延に比べ大きくなり、半導体製造ばらつきによる配線遅延のばらつきが半導体集積回路に大きな影響を与える。配線遅延のばらつきは特にデータの記憶に使用されるフリップフロップの動作タイミングを決定する等の重要な役割を果たすクロックに大きな影響を与え、クロックの遅延がばらつくことにより回路の動作タイミングがずれ、回路の動作保証ができなくなり、半導体製造の歩留まり低下を招く。このため、入力ピン411からフリップフロップ群432までの配線及びゲート段数をなるべく等しくすることにより、半導体製造にばらつきが生じた場合においても動作を保証できるよう設計されてきた。特に最上位階層では下位階層ブロック間の配線のみを行うが、図5のような従来技術ではクロックの分岐点が最上位階層にあったため、レイアウトの構成によってはクロック信号線450及び451のように等長配線が困難であった。
【0036】
しかしながら、本実施の形態2の半導体集積回路におけるクロック制御部では、信号の供給元が同一であっても図4のクロックの分岐点441のように、下位階層において信号を分岐させ、かつ下位階層の出力ピンを、図4の出力ピン422及び423のように接続先の機能ブロックと同数分設けることによって、クロック信号線450及び451の等長配線化を容易にし、設計期間短縮及び従来例に比べ配線が最短経路で引けるため配線遅延が少なくなり、信号の供給時間を短縮できるため、その効果は大である。
【0037】
このように、本実施の形態2によれば、クロックを供給すべき複数の機能ブロックに対するクロックの分岐点を、最上位階層から見て下位の階層となるクロック制御部内に設けるようにしたので、このクロック分岐点からそれぞれの機能ブロックまでを最上位階層における配線で等長に配線することが容易となり、配線遅延を少なくすることが可能となる。
【0038】
実施の形態3.
図6は本発明の実施の形態3による半導体集積回路の設計方法におけるクロック設計方法の手順を示すものである。図6において、601はステップ621で指定されたクロックの起点からフリップフロップを終点とする経路のクロック立ち上がりエッジと立ち下りエッジの遅延値及び前記遅延値よりクロックのDuty比を計算するステップ、602はクロックのスキューを調整するCTS(Clock Tree Synsesis)の起点となるバッファが手前となるように第1のインバータを挿入するステップ、603は機能ブロック内に第2のインバータを挿入することによりステップ621で指定されたクロックのDuty比を保証できるか否かを判定するステップ、604は前記ステップ603によりDuty比が保証可能であると判断された場合に全階層を通してクロックの起点からフリップフロップまでのDutyを保証する場所に第2のインバータを挿入するステップ、605は機能ブロック単体でDuty保証可能な位置に第2のインバータを挿入するステップ、606は各下位階層を結線する最上位階層において下位階層である機能ブロックに最も近い位置に第3のインバータを挿入するステップ、607は前記ステップ605により機能ブロック内のDuty保証をふまえて最上位階層において全階層のDuty比が保証可能であるか否かを判定するステップ、608は最上位階層において全階層を通してクロックの起点からフリップフロップまでのDutyを保証する場所に第4のインバータを挿入するステップ、609は最上位階層のみでDuty保証可能なポイントに第4のインバータを挿入するステップ、610は各機能ブロックに必要なクロックを供給するクロック制御部の出力に最も近い位置に第5のインバータを挿入するステップ、611は全階層においてDuty保証可能な第6のインバータを挿入するステップ、612はDuty保証を完了するステップ、621はDuty保証を行うクロックを指定する情報、622はDuty比の目標値の情報である。なお、これら各ステップはコンピュータ上で実行される。
【0039】
以上のように構成された本実施の形態3の半導体集積回路の設計方法により行われるクロック設計方法について、以下にその動作を説明する。
ステップ601ではステップ621で指定されたクロックの起点からフリップフロップを終点とする経路のクロック立ち上がりエッジと立ち下りエッジの遅延値及び前記遅延値よりDuty比を計算する。このステップ601では、ステップ621のクロック情報に基づき全てのクロックについて遅延値を計算する。ステップ602ではクロックのスキューを調整するCTSの起点となるバッファの手前に第1のインバータ711を挿入する。即ち、このステップ602では、ステップ622で指定されたDuty比の目標値に達していないクロック信号線にインバータを挿入する。ステップ603では機能ブロック内に仮に第2のインバータを挿入することによりステップ621で指定されたクロックのDuty比を保証できるか否か判定する。このステップ603では、前記第2のインバータを仮に挿入することによりクロックの起点から終点としてのフリップフロップまでのDuty比がステップ622で指定された目標値に達しているか否かを判定する。ステップ603では、Duty比を保証可能な場合、ステップ604においてDuty比を保証可能なクロック信号線上の位置に第2のインバータ712を挿入しDuty保証を完了する。また、Duty比の保証が不可能な場合、ステップ605において機能ブロックのクロック入力ピンからフリップフロップまでのクロック立ち上がりエッジと立ち下りエッジとの遅延差であるDuty比が保証可能な位置に第2のインバータを挿入し機能ブロック内においてはDuty保証がなされたことになる。ステップ606では各下位階層の結線のみを行う最上位階層において機能ブロックの入力ピンに最も近い位置に第3のインバータ713を挿入する。なお、ここでいう最も近い位置とは第3のインバータと機能ブロックの入力ピンとの間に組み合わせ論理回路が存在しないことを言う。
【0040】
前記作業終了後、ステップ607に移り最上位階層においてクロックの起点からフリップフロップを終点とする経路のDuty比の保証可能か否かの判定を行う。Duty保証可能であればステップ608においてDuty比を保証する第4のインバータ714を最上位階層に挿入しDuty保証を完了する。Duty比の保証が不可能な場合、ステップ609では最上位階層のクロック入力ピンからフリップフロップまでのクロック立ち上がりエッジと立ち下りエッジとの遅延差であるDuty比が保証可能な位置に第4のインバータ714を挿入し、最上位階層でのDuty比を保証する。ステップ610では各機能ブロックに必要なクロックを供給するクロック制御部の出力に最も近い位置に第5のインバータ(図示せず)を挿入する。ステップ611ではクロックの起点からクロック制御部出力までのDuty比を保証できる位置に第6のインバータ(図示せず)を挿入する。このステップ611では、これによりクロックの起点からフリップフロップまでのDuty比を保証する。
【0041】
一方、図8は従来技術を用いてDuty比の保証を行った場合の半導体集積回路であり、この従来技術では階層を考慮していなかったためDuty比の保証をするためにインバータを自動挿入した場合、図8のインバータ712、713、811のように階層間をまたいでインバータの挿入が行われていた。このため、Duty比を保証した場合、Duty比保証前とその後とでは各機能ブロックにおいてその入力信号の論理値が変化してしまい、論理の等価性が失われるため検証期間の増大を招いていた。
【0042】
しかしながら、図6に示すように、本実施の形態3では各ブロックでDuty比の保証を行っていくため各ブロックで論理の等価性が保証される。例えば本実施の形態1を適用した場合、図7に示すようになり、インバータ711ないし714のように2つのクロック信号線に同一ブロック内でともに偶数個のインバータが挿入され、論理の等価性が保証されていることがわかる。また、各ブロックの出力ポイント、例えばインバータ712及び714のようにまず必ずインバータを挿入し、次に図7のインバータ711及び713のようにDuty比を保証するインバータを挿入することにより自動化の容易化を実現している。
【0043】
このように、本実施の形態3によれば、複数の機能ブロックにクロックを供給する際に、機能ブロックの直前にインバータを挿入するとともに、Duty比が保証可能なクロック信号線上の位置にインバータを挿入するようにしたので、各機能ブロックにおける論理の等価性を保証しながら、Duty比が保証可能となり、Duty保証の自動化が容易となる。
【0044】
実施の形態4.
図9は本発明の実施の形態4における半導体集積回路の構成を示すものである。図9において、931および932はクロックの周期を2倍にする分周回路、941ないし944は信号の遅延値を調整する遅延素子である。
【0045】
以上のように構成された本実施の形態4による半導体集積回路について、以下にその動作を説明する。
入力ピン311より入力されたクロックは、クロック制御部302で4つの経路に分割され、機能ブロック303、304内のフリップフロップ群361から364へクロックが供給される。
【0046】
一方、図3は従来技術の一例である。図3におけるクロックは入力ピン311より供給され、クロック制御部302を経て入力クロックに対して2倍の周期のクロックが必要な機能ブロック303,304には、分周回路331でクロックを分周しクロック制御部302で2つの経路に分岐し機能ブロック303,304へ供給される。また入力クロックと同一なクロックが必要な機能ブロック304のフリップフロップ群363及び364には機能ブロック304内で機能ブロック間においてクロック間スキューを調整するために用いられる遅延素子343を通過後分岐しそれぞれのフリップフロップ群にクロックが供給される。このような半導体集積回路ではクロックの分岐回数が増え、その結果として半導体製造におけるプロセスのばらつきの影響を受けやすくなり、半導体製造における歩留まり低下を招いていた。
【0047】
しかしながら、本実施の形態4では、図9のように、クロック制御部302内のみでクロックの分岐を終えることにより、クロック信号の分岐回数を最小化し半導体製造におけるプロセスのばらつきの影響を受け難くすると共に、分周回路931,932を1つのクロック制御部302内にではなく分周クロックが必要となる機能ブロックごとに持たせることにより、クロックの立ち上がりエッジによりクロックを分周する分周回路931,932までのDuty比を保証でき、Duty保証の容易化を実現する。
【0048】
このように、本実施の形態4によれば、クロック信号をクロック制御部内のみで分岐することにより、クロック信号の分岐回数を最小化でき、プロセスの変動の影響を受けにくくできるとともに、分周クロックが必要な機能ブロックごとに分周回路を設けるようにしたので、分周回路までのDuty比保証が容易に実現できる。
【0049】
なお、分周回路931および932の分周比は、分周クロックを必要とする機能ブロックの要求に応じて適宜設定すればよく、2以外の正整数や正の分数であってもよい。
【0050】
【発明の効果】
以上のように、本発明では機能ブロックに分割し各機能ブロックのレイアウトを行った後に最上位階層のレイアウトを行う半導体集積回路の設計方法である階層レイアウト方法を行う場合、クロック入力のハイレベルとロウレベル期間の比であるDuty比を計算しフリップフロップに近い階層より順次Dutyを保証していき、フリップフロップを含む階層ではCTS手前に第1のインバータを置くとともに入力から第1のインバータまでの間のDuty保証可能な位置に第2のインバータを置き、フリップフロップを含む階層以外では出力の手前に第1のインバータを置くとともに入力と出力との間のDuty保証可能な位置に第2のインバータを置くことにより、クロックのDuty保証を行うようにしたので、Duty保証後も各階層において論理の等価性を保証しかつDuty保証の自動化を容易にする。
【0051】
また、本発明では機能ブロックに分割し各機能ブロックのレイアウトを行った後に最上位階層のレイアウトを行う半導体集積回路の設計方法である階層レイアウト方法を行う場合、下位階層にそれぞれ分周器を備えクロックの分岐回数を最小にすることにより、下位階層までのDuty保証を実現しかつ半導体製造のプロセスのばらつきによる影響を減少させる。
【0052】
即ち、本発明の請求項1に係る半導体集積回路の設計方法によれば、設計しようとする半導体集積回路を複数の機能ブロックに分割し、各機能ブロックのレイアウトを行った後に、最上位階層のレイアウトを行う階層設計方法である半導体集積回路の設計方法において、機能ブロックに入力された同一のクロックから当該機能ブロック内部で生成されその位相差であるクロックスキューの調整が必要な複数のクロックを、当該機能ブロック内の遅延素子の遅延量を変更することでスキュー調整する第1のスキュー調整ステップと、同一の前記機能ブロックに複数入力され各クロック間の位相差であるクロックスキューの調整が必要な複数のクロックを、前記機能ブロック内の遅延素子の遅延量を変更することでスキュー調整する第2のスキュー調整ステップとを含み、前記第1,第2のステップを半導体集積回路内のすべての機能ブロックに関して完了した後、前記遅延素子の遅延量を調整し、複数の機能ブロックに個別に入力されるクロック間のスキュー調整を行う、ようにしたので、機能ブロックでのタイミングチェックに較べ時間を要する全階層でのタイミング回数を削減でき、設計期間の短縮が可能となる半導体集積回路の設計方法が得られる効果がある。
【0053】
また、本発明の請求項2に係る半導体集積回路によれば、半導体集積回路を複数の機能ブロックに分割し、各機能ブロックのレイアウトを行った後に、最上位階層のレイアウトを行う階層設計方法を用いて設計される半導体集積回路において、各機能ブロックに供給するクロックを制御する機能ブロックであるクロック制御部と、該クロック制御部と、クロックの供給先である上記各機能ブロックとを接続する複数のクロック信号線とを備え、前記クロック制御部内において前記複数の機能ブロックに接続される同一周期のクロック系が、予め分割して設けられ、前記クロック信号線同士が、最上位階層において互いに等長となるように配線するようにしたので、クロック分岐点からそれぞれの機能ブロックまでを最上位階層における配線で等長に配線することが容易となり、配線遅延が少ない半導体集積回路が得られる効果がある。
【0054】
また、本発明の請求項3に係る半導体集積回路の設計方法によれば、設計しようとする半導体集積回路を複数の機能ブロックに分割し、各機能ブロックのレイアウトを行った後に、最上位階層のレイアウトを行う階層設計方法である半導体集積回路の設計方法において、半導体集積回路におけるクロック入力のハイレベル期間と、ロウレベル期間との比であるデューティ比を同一にする必要のあるクロック信号線について、クロックの立ち上がりエッジ、及び立ち下がりエッジの遅延値を計算する第1のステップと、前記ステップの遅延計算結果に基づき立ち上がりエッジ及び立ち下がりエッジの遅延差が大きいクロック信号線について第1のインバータを挿入する第2のステップと、前記第1のステップにより計算された遅延値に基づきクロックの立ち上がりエッジ及び立ち下がりエッジの遅延差を最小にすることが可能な第2のインバータを、前記第1のインバータが挿入された階層と同一の階層内に挿入する第3のステップとを含む、ようにしたので、各機能ブロックにおける論理の等価性を保証しながら、Duty比が保証可能となり、Duty保証の自動化が容易となる半導体集積回路の設計方法が得られる効果がある。
【0055】
また、本発明の請求項4に係る半導体集積回路によれば、請求項2記載の半導体集積回路において、前記クロック制御部から供給されるクロックを分周し分周クロックを作成する分周回路を、当該分周クロックを必要とする機能ブロック内にそれぞれ設けるようにしたので、分周回路までのDuty比保証が容易に実現できる半導体集積回路が得られる効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態1における半導体集積回路の設計方法のフローチャートを示す図
【図2】従来例における第1の半導体集積回路の設計方法のフローチャートを示す図
【図3】クロックに着目した半導体集積回路を示すブロック図
【図4】本発明の実施の形態2における半導体集積回路を示すブロック図
【図5】従来例における第2の半導体集積回路を示すブロック図
【図6】本発明における実施の形態3における半導体集積回路の設計方法のフローチャートを示す図
【図7】本発明における実施の形態3における半導体集積回路を示すブロック図
【図8】従来例における第3の半導体集積回路を示すブロック図
【図9】本発明の実施の形態4における半導体集積回路を示すブロック図
【符号の説明】
101 機能ブロックにおける第1のクロックスキュー調整工程
102 クロックスキューが回路動作に問題ないか否か判定する第1の工程
103 第1の回路修正工程
104 機能ブロックにおける第2のクロックスキュー調整工程
105 クロックスキューが回路動作に問題ないか否か判定する第2の工程
106 第2の回路修正工程
107 機能ブロックにおける遅延値を算出する工程
108 機能ブロックにおいてタイミングが回路動作上問題ないか判定する工程
109 第3の回路修正工程
110 最上位階層におけるクロックスキュー調整工程
111 クロックスキューが回路動作に問題ないか否か判定する第3の工程
112 第4の回路修正工程
113 全階層を含んだ遅延値を算出する工程
114 全階層においてタイミングが回路動作上問題ないか判定する工程
115 第5の回路修正工程
116 半導体製造工程
301 半導体集積回路における最上位階層
302 半導体集積回路におけるクロック制御部
303 第1の機能ブロック
304 第2の機能ブロック
311 半導体集積回路におけるクロックの入力ピン
321 クロック制御部クロック入力ピン
322 クロック制御部第1のクロック出力ピン
323 クロック制御部第2のクロック出力ピン
324 クロック制御部第3のクロック出力ピン
325 第1の機能ブロックにおけるクロック入力ピン
326 第2の機能ブロックにおける2倍の周期のクロック入力ピン
327 第2の機能ブロックにおけるクロック入力ピン
331 クロックの周期を2倍にする分周回路
341 機能ブロック間のクロックスキューを調整する第1の遅延素子
342 機能ブロック間のクロックスキューを調整する第2の遅延素子
343 機能ブロック間のクロックスキューを調整する第3の遅延素子
351 機能ブロック内のクロックスキューを調整する第1の遅延素子
352 機能ブロック内のクロックスキューを調整する第2の遅延素子
361 第1の機能ブロックにおけるフリップフロップ群
362 第2の機能ブロックにおける第1のフリップフロップ群
363 第2の機能ブロックにおける第2のフリップフロップ群
364 第2の機能ブロックにおける第3のフリップフロップ群
401 半導体集積回路における最上位階層
402 半導体集積回路におけるクロック制御部
403 第1の機能ブロック
404 第2の機能ブロック
411 半導体集積回路におけるクロックの入力ピン
421 クロック制御部クロック入力ピン
422 クロック制御部第1のクロック出力ピン
423 クロック制御部第2のクロック出力ピン
424 第1の機能ブロックにおけるクロック入力ピン
425 第2の機能ブロックにおけるクロック入力ピン
431 第1の機能ブロックにおけるフリップフロップ群
432 第2の機能ブロックにおけるフリップフロップ群
441 クロック制御部内におけるクロック分岐点
450 クロック信号線
451 クロック信号線
541 最上位階層におけるクロック分岐点
601 クロックの立ち上がり及び立ち下り遅延を計算する工程
602 CTS開始点前に第1のインバータを挿入する工程
603 機能ブロック内で全階層のDuty比が保証可能か否かを判定する工程
604 機能ブロック内に全階層のDuty比保証可能な位置に第2のインバータを挿入する工程
605 機能ブロック内単体でDuty比保証可能な位置に第2のインバータを挿入する工程
606 最上位階層における第3のインバータを挿入する工程
607 最上位階層において全階層のDuty比が保証可能か否かを判定する工程
608 最上位階層に全階層のDuty比保証可能な位置に第4のインバータを挿入する工程
609 最上位階層単体でDuty比保証可能な位置に第4のインバータを挿入する工程
610 クロック制御部における第5のインバータを挿入する工程
611 全階層のDuty比保証可能な位置に第5のインバータを挿入する工程
612 Duty保証を完了する工程
701 第1のバッファ素子
702 第2のバッファ素子
703 第3のバッファ素子
704 第4のバッファ素子
705 第5のバッファ素子
706 第6のバッファ素子
711 第1のインバータ素子
712 第2のインバータ素子
713 第3のインバータ素子
714 第4のインバータ素子
801 第5のバッファ素子
802 第6のバッファ素子
811 第5のインバータ素子
931 機能ブロック303におけるクロックの周期を2倍にする分周回路
932 機能ブロック304におけるクロックの周期を2倍にする分周回路
941 機能ブロック303における遅延素子
942 機能ブロック304における第1の遅延素子
943 機能ブロック304における第2の遅延素子
944 機能ブロック304における第3の遅延素子

Claims (4)

  1. 設計しようとする半導体集積回路を複数の機能ブロックに分割し、各機能ブロックのレイアウトを行った後に、最上位階層のレイアウトを行う階層設計方法である半導体集積回路の設計方法において、
    機能ブロックに入力された同一のクロックから当該機能ブロック内部で生成されその位相差であるクロックスキューの調整が必要な複数のクロックを、当該機能ブロック内の遅延素子の遅延量を変更することでスキュー調整する第1のスキュー調整ステップと、
    同一の前記機能ブロックに複数入力され各クロック間の位相差であるクロックスキューの調整が必要な複数のクロックを、前記機能ブロック内の遅延素子の遅延量を変更することでスキュー調整する第2のスキュー調整ステップとを含み、
    前記第1,第2のステップを半導体集積回路内のすべての機能ブロックに関して完了した後、前記遅延素子の遅延量を調整し、複数の機能ブロックに個別に入力されるクロック間のスキュー調整を行う、
    ことを特徴とする半導体集積回路の設計方法。
  2. 半導体集積回路を複数の機能ブロックに分割し、各機能ブロックのレイアウトを行った後に、最上位階層のレイアウトを行う階層設計方法を用いて設計される半導体集積回路において、
    各機能ブロックに供給するクロックを制御する機能ブロックであるクロック制御部と、
    該クロック制御部と、クロックの供給先である上記各機能ブロックとを接続する複数のクロック信号線とを備え、
    前記クロック制御部内において前記複数の機能ブロックに接続される同一周期のクロック系が、予め分割して設けられ、
    前記クロック信号線同士が、最上位階層において互いに等長となるように配線されてなる、
    ことを特徴とする半導体集積回路。
  3. 設計しようとする半導体集積回路を複数の機能ブロックに分割し、各機能ブロックのレイアウトを行った後に、最上位階層のレイアウトを行う階層設計方法である半導体集積回路の設計方法において、
    半導体集積回路におけるクロック入力のハイレベル期間と、ロウレベル期間との比であるデューティ比を同一にする必要のあるクロック信号線について、クロックの立ち上がりエッジ、及び立ち下がりエッジの遅延値を計算する第1のステップと、
    前記ステップの遅延計算結果に基づき立ち上がりエッジ及び立ち下がりエッジの遅延差が大きいクロック信号線について第1のインバータを挿入する第2のステップと、
    前記第1のステップにより計算された遅延値に基づきクロックの立ち上がりエッジ及び立ち下がりエッジの遅延差を最小にすることが可能な第2のインバータを、前記第1のインバータが挿入された階層と同一の階層内に挿入する第3のステップとを含む、
    ことを特徴とする半導体集積回路の設計方法。
  4. 請求項2記載の半導体集積回路において、
    前記クロック制御部から供給されるクロックを分周し分周クロックを作成する分周回路を、
    当該分周クロックを必要とする機能ブロック内にそれぞれ設けた、
    ことを特徴とする半導体集積回路。
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JP2013097705A (ja) * 2011-11-04 2013-05-20 Renesas Electronics Corp レイアウト装置及びレイアウト方法

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