JP2006127138A - 飲料用自動販売機、飲料販売システム、及び飲料販売方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】カップに付加された情報を利用者に負担を強いることなく正確に読み出せる飲料用自動販売機を提供する。
【解決手段】カップに対して飲料を販売する販売部を備えた飲料用自動販売機であって、カップに設けられるICタグが記憶する個別の識別情報と飲料情報とを対応付けて記憶する記憶部と、ICタグから識別情報を読み出すための読出部と、カップに対して飲料を販売する際に、カップに設けられたICタグから読出部により読み出された識別情報と対応付けられて記憶部に記憶された飲料情報に基づいて、販売部に飲料を販売させる制御部と、を備えてなる。
【選択図】 図2

Description

本発明は、カップに対して飲料を販売する飲料用自動販売機、当該飲料用自動販売機を有する飲料販売システム、及び当該飲料用自動販売機の飲料販売方法に関する。
例えば、カップに対して飲料を販売する販売部を備えた飲料用自動販売機が知られている。このような飲料用自動販売機は、例えば職場等で各利用者がコーヒーや紅茶等の飲料を購入して飲むために設置される。この場合、前記のカップは使い捨ての紙カップ又はプラスチックカップが一般的であるため、資源浪費やゴミ処理等の問題がある。また、紙カップやプラスチックカップで飲む飲料は味気ないという問題もある。そこで、例えばバーコードが印刷されたカップを予め用意しておき、各利用者がこのカップを所定位置に置くと、バーコード情報をリーダ等により適宜読み出し、このバーコード情報に基づいて販売部から飲料を販売する所謂マイカップ機能を備えた飲料用自動販売機が開示されている(例えば、特許文献1参照。)。ここで、バーコード情報としては例えばカップの利用者を識別する情報が用いられる。また、このような情報はバーコードに限らず、文字や図形等も可能とされている。
特開平9−267845号公報
しかしながら、前述した飲料用自動販売機では、例えばバーコード情報の読み出しができなかったり、読み間違ったりする虞がある。即ち、飲料等によりカップの表面が汚れたり、カップの洗浄により表面のインクが剥落したりしてバーコードが不鮮明となる虞がある。一方、バーコード情報を正確に読み出すためには、リーダに対してバーコードが所定の位置を保つべくカップが所定の向きに正確に配置されていなければならないため、カップの置き方に関して利用者に強いる負担が大きくなる虞がある。このような問題は、カップに印刷された情報がバーコード情報である場合に限ったことではなく、文字情報や図形情報等についても起こり得る問題である。このように、利用者にとって使い勝手が悪いと、所謂マイカップ機能を備えた飲料用自動販売機が将来普及し難くなる。
本発明は、かかる課題に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、カップに付加された情報を利用者に負担を強いることなく正確に読み出せる飲料用自動販売機を提供することにある。
前記課題を解決するための発明は、カップに対して飲料を販売する販売部を備えた飲料用自動販売機であって、前記カップに設けられるICタグが記憶する個別の識別情報と飲料情報とを対応付けて記憶する記憶部と、前記ICタグから前記識別情報を読み出すための読出部と、前記カップに対して前記飲料を販売する際に、前記カップに設けられたICタグから前記読出部により読み出された識別情報と対応付けられて前記記憶部に記憶された飲料情報に基づいて、前記販売部に前記飲料を販売させる制御部と、を備えてなる。
この飲料用自動販売機によれば、例えば飲料によりICタグが汚れたとしても、当該ICタグと読出部との間の例えばラジオ波の送受信には支障が生じない。また、カップを例えば洗浄しても、当該カップにICタグが固着していれば、当該ICタグと読出部との間の例えばラジオ波の送受信には支障が生じない。よって、例えばバーコードをカップの表面に印刷する場合に比べて、カップに付加された情報がより正確に読み出される。また、ICタグと読出部とがとるべき相対位置の精度は、例えば光学的な読み出しの必要なバーコードとそのリーダとの相対位置の精度ほど厳しくない。従って、カップに付加された情報を利用者に負担を強いることなく正確に読み出せる飲料用自動販売機が提供されることになる。
また、かかる飲料用自動販売機において、前記飲料情報は、前記飲料の販売に関する販売履歴情報であり、前記制御部は、前記販売部に前記飲料を販売させた後、当該飲料の販売に関する情報を新たな前記販売履歴情報として前記記憶部に記憶させる、ことが好ましい。
また、かかる飲料用自動販売機において、前記販売履歴情報は、販売された前記飲料の販売数を示す販売数情報であり、前記制御部は、前記販売数情報の示す販売数が所定数に達した場合、前記販売部に前記飲料を無料又は割引販売させる、ことが好ましい。
また、かかる飲料用自動販売機において、前記販売履歴情報は、販売された前記飲料における添加物を示す添加物情報であり、前記制御部は、前記添加物情報に基づいて、前記販売部に前記飲料を自動的に販売させる、ことが好ましい。
また、前記課題を解決するための発明は、カップに対して飲料を販売する販売部を備えた飲料用自動販売機であって、前記カップに設けられるICタグが記憶する飲料情報を読み出すための読出部と、前記カップに対して前記飲料を販売する際に、前記カップに設けられたICタグから前記読出部により読み出された飲料情報に基づいて、前記販売部に前記飲料を販売させる制御部と、を備えてなる。
また、かかる飲料用自動販売機において、前記飲料情報は、当該飲料情報を記憶するICタグが設けられたカップの利用者の嗜好に関する嗜好情報であり、前記ICタグは、前記嗜好情報が書込部を通じて書き込み可能である、ことが好ましい。
また、かかる飲料用自動販売機において、前記ICタグは、前記カップに対して取り付け及び取り外し可能である、ことが好ましい。
また、前記課題を解決するための発明は、カップに設けられ個別の識別情報を記憶するICタグと、前記識別情報と飲料情報とを対応付けて記憶する記憶部を有するサーバと、前記カップに対して前記飲料を販売する販売部と、前記カップに設けられるICタグから識別情報を読み出す読出部と、前記カップに対して前記飲料を販売する際に、前記カップに設けられたICタグから前記読出部により読み出された識別情報と対応付けられて前記サーバの記憶部に記憶された飲料情報に基づいて、前記販売部に前記飲料を販売させる制御部とを有し前記サーバと通信可能に接続される飲料用自動販売機と、を備えたことを特徴とする飲料販売システムである。
また、前記課題を解決するための発明は、カップに対して飲料を販売する販売部を備えた飲料用自動販売機の飲料販売方法であって、前記カップに対して前記飲料を販売する際に、前記カップに設けられ個別の識別情報を記憶するICタグから当該識別情報を読み出す読出ステップと、前記識別情報と飲料情報とを対応付けて記憶する記憶部を参照し、前記読出ステップにおいて読み出された識別情報と対応付けられて前記記憶部に記憶された飲料情報に基づいて、前記販売部に前記飲料を販売させる制御ステップと、を備えてなる。
カップに付加された情報を利用者に負担を強いることなく正確に読み出せる飲料用自動販売機を提供できる。
===飲料用自動販売機の構成===
図1を参照しつつ、本実施の形態の飲料用自動販売機1の前面構成について説明する。同図は、本実施の形態の飲料用自動販売機1の前面構成例を示す正面図である。前面扉2は、飲料用自動販売機1の側端部に軸支されて開閉するものであり、販売条件のデータの入力や販売機構(販売部)100(図3)のメンテナンス等を行うときは解錠して開き、飲料販売を行うときは施錠して閉じるものである。接客パネル4は、複数種類の飲料に関する写真、絵柄、文字等が印刷された樹脂板である。硬貨投入口6は、利用者が硬貨を投入する箇所であり、投入硬貨は、飲料用自動販売機1内部の硬貨識別装置に供給される。紙幣挿入口8は、利用者が紙幣を挿入する箇所であり、挿入紙幣は、飲料用自動販売機1内部の紙幣識別装置に供給される。金額表示部10は、投入硬貨金額や挿入紙幣金額等を表示するものである。値段ラベル12は、接客パネル4上で、複数種類の飲料の写真、絵柄、文字等に1対1に対応して配置されるものである。商品選択釦14は、販売可ランプ及び売切ランプを内蔵し、接客パネル4上で、複数種類の飲料の写真、絵柄、文字等に1対1に対応して配置されるものである。粉末原料増量釦16、砂糖増量釦18、クリーム増量釦20、粉末原料減量釦22、砂糖減量釦24、クリーム減量釦26は、1杯の飲料(例えば、コーヒー、紅茶等)に対する混合割合の変更を希望するとき、商品選択釦14の押下前に押下するものである。嗜好表示部28は、1杯の飲料に対し、事前に設定された混合割合を基準とする粉末原料、砂糖、クリームの増減の度合を表示するものである。利用者が、粉末原料増量釦16、砂糖増量釦18、クリーム増量釦20、粉末原料減量釦22、砂糖減量釦24、クリーム減量釦26を必要に応じて押下し、その後、販売可ランプが点灯している商品選択釦14を押下すると、この商品選択釦14に対応する飲料が飲料用自動販売機1内部の販売機構100で調理され、商品取出口30から販売される。返却レバー36は、投入硬貨自体、投入硬貨又は挿入紙幣から飲料購入金額を減額した釣銭を返却口38に返却するためのものである。販売中ランプ40は、販売機構100が飲料を調理して販売できる状態のときに点灯するものである。販売中止ランプ42は、全飲料に対応する売切ランプが点灯したとき、或いは、販売機構100が故障したとき、点灯するものである。釣銭切ランプ44は、硬貨識別装置内部に貯蔵される釣銭用の硬貨の合計金額が一定金額以下となったときに点灯するものである。
ところで、本実施の形態の飲料用自動販売機1は、所謂カップ式自動販売機としての構成に加えて、利用者が予め用意したカップに飲料を販売する所謂マイカップ機能を実現するための構成を備えている。尚、以後、販売の都度使い捨てのカップを商品取出口30に新たに供給してこれに飲料を販売する形態をカップ式飲料販売又は通常販売と称し、例えば利用者が商品取出口30に置いた個人カップに飲料を販売する形態を個人カップ式飲料販売と称することとする。
本実施の形態の個人カップ式飲料販売のための構成の一部は、飲料用自動販売機1の前面構成にも見られる。つまり、図1に例示されるように、商品取出口30の左側には、利用者が飲料に関する嗜好情報等を入力するための入力キー51と、個人カップ式飲料販売に関するメッセージを利用者に対して表示するためのディスプレイ52とを備えた個人カップ式飲料販売用パネル50が設けられている。
図2に例示されるように、本実施の形態の商品取出口30の内部は、飲料用自動販売機1の奥部に箱形状をなす複数の壁面で形成されている。同図は、個人カップ127が置かれた商品取出口30の奥部構成例を示す斜視図である。商品取出口30の奥部下面側には、個人カップ127が置かれるべき載置台35が設けられている。但し、この載置台35は、通常販売の際に供給される使い捨てのカップも載置可能となっている。また、商品取出口30の図2における奥部左側面には、後述するICタグ60(図5(b)参照)についてタグID等を読み取り嗜好情報等を書き込むためのリーダライタ70が設けられている。具体的には、リーダライタ70は、例えばラジオ波の出力部及び検出部が前記の奥部左側面に露出するように設けられている。
一方、本実施の形態では、個人カップ127の外側面にはICタグ60が予め固着されている。ICタグ60とリーダライタ70との相対位置は、リーダライタ70の出力部から出力されるラジオ波がICタグ60の受信部(不図示)で受信され、当該ICタグ60の送信部(不図示)から送信されるラジオ波がリーダライタ70の検出部により検出されるような相対位置であれば、いかなるものでもよい。本実施の形態では、ICタグ60が商品取出口30の内部にあれば、前述したラジオ波の送受信が可能であるものとする。但し、図2に例示されるように、個人カップ127が載置台35に載置されたときにICタグ60の高さ位置とリーダライタ70の出力部及び検出部の高さ位置とが略一致するように前記の相対位置を設定すれば、ラジオ波の送受信に要する電力がより少なくて済むため、飲料用自動販売機1の低消費電力化及び低コスト化につながる。
尚、リーダライタ70により読み出し可能なタグID等を記憶するICタグ60は、例えば、飲料用自動販売機1を管理する会社又は当該会社と提携して利用者にカップを供給する会社等により管理されるものとする。よって、飲料用自動販売機1の利用者は、個人カップ式飲料販売のサービスを受ける場合、これらの会社からICタグ60を予め取得しておく必要がある。この場合、利用者がICタグ60を単体で取得し、自身の個人カップ127に固着させてもよいし、予めICタグ60が固着された個人カップを取得してもよい。本実施の形態では、ICタグ60は、飲料用自動販売機1と提携して利用者にカップを供給する会社の管理下で、個人カップ127に予め固着されるものとする。このようにすれば、ICタグ60は、前述した低消費電力及び低コストの飲料用自動販売機1を実現すべく、個人カップ127に予め固着されて供給される。
また、本実施の形態のICタグ60及びリーダライタ70は非接触型である。但し、これに限定されるものではなく、ICタグ60及びリーダライタ70は接触型のものであってもよい。
図3を参照しつつ、本実施の形態の飲料用自動販売機1の販売機構100の一例について説明する。同図は、本実施の形態の販売機構100におけるレギュラーコーヒーを販売する部分の概略構成例を示す模式図である。本実施の形態の販売機構100は、主として、レギュラーコーヒー抽出装置101、湯タンク103、ミキシングボール117、砂糖容器119、及びクリーム容器121を備えて構成される。レギュラーコーヒー抽出装置101は、挽き豆と湯とを収容するための適宜なシリンダ、シリンダ内の空間を密閉するための適宜なピストン、挽き豆と湯とからレギュラーコーヒーを濾過するための適宜なフィルタ等を備えて構成される。また、このレギュラーコーヒー抽出装置101のシリンダの開口部には、適宜な容器に収容されたコーヒー豆を挽くためのコーヒーミル111が隣接するように設けられている。このような構成により、レギュラーコーヒー抽出装置101は、コーヒーミル111から供給される挽き豆と、湯タンク103からポンプ113及び電磁弁114を介して湯供給管115を通じて供給される湯とからレギュラーコーヒーを抽出し、電磁弁104を介してコーヒー供給管105に供給するものである。ミキシングボール117は、ブラックのレギュラーコーヒーに対して、砂糖容器119から供給される砂糖、及び/又は、クリーム容器121から供給される粉末状をなすクリームを混合するためのものである。尚、ミキシングボール117にて砂糖及び/又はクリームと混合され調理された砂糖及び/又はクリーム入りレギュラーコーヒーは、ミキシングボール117の下流に設けられた電磁弁123を介し供給管125を通じてカップ127に供給されるようになっている。また、ブラックのレギュラーコーヒーも、ミキシングボール117、電磁弁123、及び供給管125を経由してカップ127に供給されるようになっている。
図4を参照しつつ、飲料用自動販売機1が金銭投入を受けて飲料を販売する機能を実現するための制御構成例について説明する。同図は、本実施の形態の飲料用自動販売機1の制御構成例を示すブロック図である。同図に例示されるように、主制御部201は、飲料用自動販売機1の制御を統括するものであり、CPU201a、ROM201b、RAM201c、周辺回路201d等を有するものである。つまり、この主制御部201はマイクロコンピュータを中心として動作するものである。具体的には、CPU201aは、複数の従制御部を統括制御するためのプログラムが予め記憶されたROM201bから読み出された当該プログラムの解読結果に基づいて当該統括制御を実行するものであり、RAM201cは、CPU201aによる演算結果、複数の従制御部からの各種データ等の書き込み又は読み出しを行うものである。ハードウェア面では、CPU201aは、ROM201bの実行アドレスを指定するプログラムカウンタ、ROM201bからの読み出し内容を解読するインストラクションデコーダ、論理演算を行う演算論理ユニット、演算データを一時格納するアキュムレータ等を内蔵する。ROM201bは、データを製造工程で焼き付け固定するマスクROM、データを紫外線消去することにより当該データを繰り返し書き込み読み出しできるEPROM(フラッシュROMを含む)等の不揮発性メモリである。また、RAM201cは、SRAM等の揮発性メモリであり、バックアップ電源を用いてデータを保持する。
本実施の形態の主制御部201のRAM(記憶部)201cは、販売履歴データ2010(図5(a))を記憶するものである。図5(a)は、本実施の形態の販売履歴データの構成例を示す模式図である。本実施の形態の販売履歴データ2010は、個人カップ式飲料販売で販売された飲料(レギュラーコーヒーやコーラ等)毎に、飲料販売の日時、個人カップ127に固着されたICタグ60に記憶されているタグID、飲料の価格等が対応付けられた表データである。また、コーヒーや紅茶等の飲料に対しては砂糖及びクリーム(添加物)の増減量の有無(添加物情報)が対応付けられている。更に、販売履歴データ2010では、後述するように、タグID毎に飲料の累積販売数が求められこの結果が総販売数(販売数情報)として記憶されている。尚、本実施の形態では、販売履歴データ2010におけるタグID以外の情報全てが飲料情報及び販売履歴情報に相当する。また、前述した飲料販売の日時は、例えば、主制御部201の周辺回路201dに含まれるタイマ等により適宜計時されるものである。
硬貨処理制御部202、紙幣処理制御部203、接客制御部204、販売制御部205、入出力制御部206、リーダライタ制御部220、及びカップ検出制御部230は、主制御部201に対する複数の従制御部に相当し、ハードウェア面において、主制御部201と同様のCPU、ROM、及びRAMを内蔵する。硬貨挿入機構207は、釣銭切れを検出する釣銭切れセンサを備え、硬貨投入口6(図1)からの投入硬貨を受け取り、必要に応じて釣銭を返却口38(図1)から返却するものである。硬貨処理制御部202は、硬貨投入機構207を制御し、投入硬貨の金種、正偽等の判別、金種別枚数の計算、金庫への余剰硬貨の収容、釣銭払い出し等を行なわせるものである。紙幣挿入機構208は、硬貨投入機構207と同様に、釣札切れを検出する釣札切れセンサを備え、紙幣挿入口8(図1)からの挿入紙幣を受け取り、必要に応じて釣札を紙幣挿入口8から返却するものである。紙幣処理制御部203は、紙幣挿入機構208を制御し、挿入紙幣の金種、正偽等の判別、金種別枚数の計算、釣札払い出し等を行なわせるものである。硬貨処理制御部202及び紙幣処理制御部203は、硬貨投入及び紙幣挿入が行なわれるその都度、処理動作を実行する。尚、硬貨処理制御部202及び硬貨投入機構207は硬貨識別装置を構成し、紙幣処理制御部203及び紙幣挿入機構208は紙幣識別装置を構成するが、硬貨識別装置及び紙幣識別装置の代わりに、先払いカード又は後払いカードを挿入するカード読み取り装置(不図示)を設けることによって、飲料を販売できるようにしてもよい。接客面209は、金額表示部10(図1)、嗜好表示部28(図1)、商品選択釦14(図1)、増量釦16、18、20(図1)、減量釦22、24、26(図1)、販売中ランプ40(図1)、販売中止ランプ42(図1)、釣銭切れランプ44(図1)、及び前述した個人カップ式飲料販売用パネル50(図1)から成るものである。接客制御部204は、接客面209を制御する。つまり、接客制御部204は、主制御部201からの飲料販売に関する接客指示に従って、販売中ランプ40、販売中止ランプ42、釣銭切れランプ44を点灯させたり、販売飲料別の販売可ランプ又は売り切れランプを点灯させたり、更には、複数の商品選択釦14の何れが押下されたのかを検出し、このときの検出信号を主制御部201に送信したりする。
販売制御部205は、図3に例示された販売機構100を制御し、接客制御部204からの前記検出信号に応答した主制御部201からの販売指示に従って、利用者が所望する飲料を調理して商品取出口30(図1)で取り出し可能とするものであり、前述したように、CPU205a、ROM205b、及びRAM205cを備えている。本実施の形態では、主制御部201のRAM201c及び/又は販売制御部205のRAM205cが、例えばレギュラーコーヒーの原料たるコーヒー豆の量、湯量、レギュラーコーヒーの抽出時間、蒸らし湯量等のデータを記憶するものである。このデータに基づいてCPU205aが動作し、このCPU205aに制御されて販売機構100の例えばポンプ113、電磁弁104、114、123、前述したピストン(不図示)等が所定時期に所定時間だけ動作することによりレギュラーコーヒー等のカップ飲料を調理し販売するようになっている。
コントロールパネル211は、キーボード211aと、このキーボード211aの操作に関する内容を表示する有機ELやLCD等のディスプレイ211bとを前面に備えたものである。また、コントロールパネル211は、入出力制御部206と有線で接続されるとともに、前面扉2(図1)の裏面に着脱自在に配設されて、例えば主制御部201のRAM201cに記憶される販売条件の設定、金額設定、メンテナンス等を行なう際に操作するものである。入出力制御部206は、キーボード211aからの入力情報を主制御部201に送信するものである。主制御部201は、この入力情報に基づいて、硬貨処理制御部202、紙幣処理制御部203、接客制御部204、販売制御部205、リーダライタ制御部220、及びカップ検出制御部230に対して、それぞれの指示を行なう。この入出力制御部206は、前述したように、CPU206a、ROM206b、及びRAM206cを備えている。
ICタグ60は、前述したように、当該ICタグ60自身を識別するためのタグID(識別情報)を記憶する情報記憶媒体である。図5(b)の模式図に例示されるように、本実施の形態のICタグ60は、タグID(識別情報)に加えて、個人カップ127の利用者の生年月日(飲料情報)、利用者の飲料に関する嗜好情報(飲料情報)、利用者に販売した飲料の総販売数(飲料情報)等を記憶するものである。利用者の生年月日や嗜好情報等は、当該利用者が個人カップ127を取得する際に、当該個人カップ127を供給する前述した会社等が適宜なリーダライタを通じて予め入力するものである。或いは、例えば、利用者自身が接客パネル209上の入力キー51を適宜操作することにより、リーダライタ70を通じて、個人カップ127に固着されたICタグ60に生年月日や嗜好情報等を記憶させてもよい。
リーダライタ(読出部、書込部)70は、前述したように、個人カップ127に固着されたICタグ60に記憶されているタグID等を読み出す機能を有する装置である。このリーダライタ70は、主制御部201からの命令に基づいてリーダライタ制御部220により制御されて動作するものである。
カップ検出制御部230は、載置台35(図2)に設けられたカップ検出器35aを制御するものである。カップ検出器35aは例えば圧力センサからなり、載置台35に所定重量の個人カップ127が置かれると検出信号を発生する機能を有する。
尚、主制御部201と従制御部202乃至206、220、及び230との間の通信は、主制御部201が優先的な送信権を有するポーリング方式、又は、主制御部201及び従制御部202乃至206、220、及び230が対等な送信権を有するコンテンション方式の何れであってもよい。
===飲料販売方法(記憶部の飲料情報を参照する場合)===
<<<無料販売>>>
図面を参照しつつ、前述した構成を備えた飲料用自動販売機1が実施する個人カップ式飲料販売方法における主制御部201の処理の手順について説明する。尚、本実施の形態では、利用者は、飲料の販売を要求すべく硬貨投入口6又は紙幣挿入口8を通じて金銭を投入しているものとする。尚、飲料販売動作のトリガはこれに限定されるものではなく、例えば、利用者により商品選択釦14が押下されるものであってもよい。商品選択釦14を押下した後、後述する無料販売が実施され得る旨のメッセージを受けて、利用者は金銭を投入するものであってもよい。そして、このメッセージとは、飲料用自動販売機1に予め表示されるものであってもよい。
図6のフローチャートに例示されるように、主制御部201は、カップ検出制御部230から受信した検出信号に基づいて、個人カップ127の有無を判定する(S100)。もし、載置台35に個人カップ127が置かれていない場合(S100:NO)、主制御部201は通常販売を実施すべく販売制御部205に信号を送信する(S101)。
もし、載置台35に個人カップ127が置かれている場合(S100:YES)、主制御部201は、リーダライタ制御部220を通じて、個人カップ127に固着されたICタグ60からタグIDを読み出す(S102)。
次に、主制御部201は、RAM201cに記憶された販売履歴データ2010(図5(a))を参照し、前記のタグIDに対応付けられた直近の過去の総販売数(N)を読み出す(S103)。図5(a)の例示によれば、例えばタグID「A0005」に該当する個人カップ127に対して、直近の過去のNは2である。
次に、主制御部201は、前記のNが今回の販売により所定数に達するか否かを判定する(S104)。例えば今回の販売が50杯目であり、この50杯目の飲料を無料にする場合には、所定数は50となる。そこで、今回の販売によりNが所定数の50となるためには、直近の過去のNは49(=50−1)でなければならない。よって、ステップS104における判定は、直近の過去のNが(所定数−1)であるか否かを判定することに等しい。もし、Nが(所定数−1)でない場合(S104:NO)、今回の販売は無料販売の対象ではないため、後述する有料販売が実施される(S105)。
もし、Nが(所定数−1)である場合(S104:YES)、主制御部201は、例えば、個人カップ式飲料販売用パネル50のディスプレイ52に「50杯目は無料です。自動ボタン又はお好みの飲料ボタンを押して下さい。」といったメッセージを表示させる(S106)。ここで、「自動ボタン」とは、後述するように、販売履歴情報に基づいて決定された飲料を自動的に販売させるための釦であり、本実施の形態では、個人カップ式飲料販売用パネル50の入力キー51のうちの何れかに相当する。尚、以後、この「自動ボタン」に該当する入力キー51を自動商品選択釦51と称する。また、「飲料ボタン」とは、前述した商品選択釦14に相当する。
もし、利用者が自動商品選択釦51を押下した場合(S107:YES)、主制御部201は、RAM201cに記憶された販売履歴データ2010に対して、タグID、飲料、及び添加物(砂糖及びクリーム)毎にソーティングを実行する(図8参照)。図8は、タグID、飲料、及び添加物毎にソーティングが実行された販売履歴データ2010の構成例を示す模式図である。同図の例示によれば、タグID「A0005」に該当する個人カップ127に対して、例えば、砂糖が増量され且つクリームが減量されたレギュラーコーヒーの販売数は5である。このように、主制御部201は、コーヒーや紅茶等の場合には添加物も含めた飲料毎に販売数を算出する(S108)。次に、主制御部201は、ステップS108において算出した販売数が最大の飲料を販売すべく、販売制御部205に信号を送信する(S109)。
もし、利用者が、自動商品選択釦51ではなく、商品選択釦14を押下した場合(S107:NO及びS110:YES)、主制御部201は、該当する飲料を販売すべく、販売制御部205に信号を送信する(S111)。
販売制御部205に制御されて販売機構100から個人カップ127へ飲料が販売されると、販売制御部205は販売が終了した旨の販売終了信号を送信し、主制御部201はこれを受信する(S112:YES)。
次に、主制御部201は、RAM201cにおいて、タグIDに対して0にリセットしたNを対応づけるとともに、当該Nを含む販売履歴情報を販売履歴データ2010に追加更新する(S113)。この販売履歴情報とは、前述したように、飲料販売の日時、飲料、飲料の価格、添加物情報、及びNである。Nを0にリセットすることにより、例えば50杯目無料のサービスのためのNの積算は次の販売から開始されることとなる。
尚、前述した無料販売では、利用者がステップS100以前に予め金銭を投入しているため、当該投入された金銭はステップS106以後の適時に返却口38から返却されるものとする。但し、この無料販売の動作のトリガが例えば利用者による商品選択釦14の押下の場合、金銭の返却の処理は必要ない。
また、ステップS109においては過去の販売数が最大の飲料が自動的に選択されたが、これに限定されるものではなく、例えばコーヒーや紅茶等の場合には、過去の添加物の増減の平均値に相当する添加物が添加されたものであってもよい。この平均値とは、販売履歴データ2010における砂糖及びクリームのそれぞれについて、増量に+1を対応させ、減量に−1を対応させ、普通に0を対応させて販売数の重みをつけて平均した値を意味する。また、例えば直近の過去の飲料がステップS109において選択されてもよい。
<<<有料販売>>>
図7のフローチャートを参照しつつ、前述したステップS105(図6)における主制御部201の処理の詳細な手順(ステップS1050乃至1057)について説明する。同図に例示されるように、主制御部201は、硬貨処理制御部202又は紙幣処理制御部203から受信した情報に基づいて、利用者により投入された金銭の額が所定額以上か否かを判定する(S1050)。
投入された金銭の額が1杯の飲料を購入するために必要な所定額以上であれば(S1050:YES)、主制御部201は、更に、前述した自動商品選択釦51が押下されているか否かを判定する(S1051)。
もし、利用者が自動商品選択釦51を押下していた場合(S1051:YES)の主制御部201の処理の手順(S1052、S1053、及びS1056)は、前述した無料販売におけるステップS108、S109、及びS112と同じである。
もし、利用者が、自動商品選択釦51ではなく、商品選択釦14を押下した場合(S1051:NO及びS1054:YES)の主制御部201の処理の手順(S1055及びS1056)は、前述した無料販売におけるステップS111及びS112と同じである。
販売制御部205に制御されて販売機構100から個人カップ127へ飲料が販売されると、販売制御部205は販売が終了した旨の販売終了信号を送信し、主制御部201はこれを受信する(S1056:YES)。
次に、主制御部201は、RAM201cにおいて、タグIDに対して1つインクリメントさせた総販売数(N+1)を対応づけるとともに、当該N+1を含む販売履歴情報を販売履歴データ2010に追加更新する(S1057)。また、主制御部201は、ICタグに記憶された総販売数(図5(b))を(N+1)に更新する。このように、総販売数はICタグ60に記憶しステップS103において読み出すものであってもよい。
尚、前述した飲料販売方法では、総販売数が所定数に達したとき無料販売を実施するものであったが、例えば割引販売を実施するものであってもよい。割引販売の場合、例えばステップS106の次に、ステップS100以前に利用者により予め投入された金銭の額が割引された所定額に相当するか否かを判定すればよい。この投入された金銭の額から割引された所定額を減じた分の金銭がステップS106以後の適時に返却口38から返却される。但し、この無料販売の動作のトリガが例えば利用者による商品選択釦14の押下の場合、割引された所定額分の有料販売が実施される。
===飲料販売方法(ICタグの飲料情報を参照する場合)===
図面を参照しつつ、前述した構成を備えた飲料用自動販売機1が実施する個人カップ式飲料販売方法における主制御部201の処理の手順について説明する。尚、利用者は、飲料の販売を要求すべく例えば硬貨投入口6又は紙幣挿入口8を通じて金銭を投入しているものとする。
図9のフローチャートに例示されるように、主制御部201は、カップ検出制御部230から受信した検出信号に基づいて、個人カップ127の有無を判定する(S200)。もし、載置台35に個人カップ127が置かれていない場合(S200:NO)、主制御部201は通常販売を実施すべく販売制御部205に信号を送信する(S201)。
もし、載置台35に個人カップ127が置かれている場合(S200:YES)、主制御部201は、リーダライタ制御部220を通じて、個人カップ127に固着されたICタグ60から利用者の生年月日、利用者の嗜好情報、飲料の総販売数(N)等(図5(b))を読み出す(S202)。尚、前述したように、生年月日や嗜好情報等は、利用者が個人カップ127を取得する際に、当該個人カップ127を供給する会社等が適宜なリーダライタを通じて予め入力したものとする。
次に、主制御部201は、周辺回路201dに含まれる前述したタイマにより計時された現在の日付(月及び日、md)が、利用者の生年月日における月及び日と一致するか否かを判定する(S203)。つまり、現販売日が利用者の誕生日か否かが判定される。
もし、現販売日が利用者の誕生日であれば(S203:YES)、主制御部201は、例えば個人カップ式飲料販売用パネル50のディスプレイ52に「お誕生日おめでとうございます。1杯無料です。」といったメッセージを表示させる(S204)。
もし、現販売日が利用者の誕生日でなければ(S203:NO)、主制御部201は、前述と同様に、Nが今回の販売により所定数に達するか否かを判定する(S205)。もし、Nが(所定数−1)である場合(S205:YES)、主制御部201は、例えば個人カップ式飲料販売用パネル50のディスプレイ52に、例えば「50杯目は無料です。」といったメッセージを表示させる(S206)。
ステップS204又はステップS206に引き続き、主制御部201は、嗜好情報に該当する飲料を販売すべく、販売制御部205に信号を送信する(S207)。販売制御部205に制御されて販売機構100から個人カップ127へ飲料が販売されると、販売制御部205は販売が終了した旨の販売終了信号を送信し、主制御部201はこれを受信する(S208:YES)。次に、主制御部201は、リーダライタ70を通じて、0にリセットしたNをICタグ60に書き込むべくリーダライタ制御部220に信号を送信する(S209)。
もし、現販売日が利用者の誕生日でなく、Nが(所定数−1)でない場合(S203:NO及びS205:NO)、主制御部201は、硬貨処理制御部202又は紙幣処理制御部203から受信した情報に基づいて、利用者により投入された金銭の額が所定額以上か否かを判定する(S210)。投入された金銭の額が1杯の飲料を購入するために必要な所定額以上であれば(S210:YES)、主制御部201の処理の手順(S211及びS212)は、前述したステップS207及びS208と同じである。次に、主制御部201は、リーダライタ70を通じて、1つインクリメントさせた総販売数(N+1)をICタグ60に書き込むべくリーダライタ制御部220に信号を送信する(S213)。
尚、前述した飲料販売方法では、販売日が利用者の誕生日である場合、又は総販売数が所定数に達した場合に無料販売を実施するものであったが、例えば割引販売を実施するものであってもよい。割引販売の場合、例えばステップS204又はS206の次に、投入された金銭の額が割引された所定額か否かを判定し、当該投入された金銭の額から割引された所定額を減じた分の金銭がステップS204又はS206以後の適時に返却口38から返却されるものであってもよい。
また、前述した飲料販売方法では、販売日が利用者の誕生日と一致した場合のみ無料販売又は割引販売を実施するものであったが、これに限定されるものではない。例えば、販売の月日が誕生日と一致した場合には無料販売を実施し、当該誕生日の前後の所定の期間は割引販売を実施するようにステップS203の判定を行ってもよい。このような様々なサービスが実施されれば、利用者が個人カップ式飲料販売のサービスを受ける動機を高めることができる。
===飲料情報の正確な読み出し===
本実施の形態の飲料用自動販売機1では、個人カップ127に固着される情報記録媒体はICタグ60であるため、例えば飲料により当該ICタグ60が汚れたとしても、リーダライタ70との間のラジオ波の送受信には支障が生じない。また、個人カップ127を例えば洗浄しても、ICタグ60自体が脱落しない限り、リーダライタ70とのラジオ波の送受信には支障が生じない。従って、本実施の形態の飲料用自動販売機1では、例えばバーコードをカップの表面に印刷する場合に比べて、個人カップ127に付加された情報がより正確に読み出される。
また、本実施の形態の飲料用自動販売機1では、リーダライタ70とICタグ60との間で前記の情報を載せたラジオ波が送受信されればよいため、リーダライタ70とICタグ60とがとるべき相対位置(図2)の精度は、例えば光学的な読み出しの必要なバーコードとそのリーダとの相対位置の精度ほど厳しくない。本実施の形態で個人カップ式飲料販売のサービスを受けるためには、利用者は、例えば個人カップ127の取っ手を持って商品取出口30に挿入して載置台35に置き、そのまま取っ手から手を離せばよい。このような利用者の動作により商品取出口30内の図2における略左側(リーダライタ70側)にICタグ60が自然と向くように、当該ICタグ60が個人カップ127に予め固着されているため、前記の相対位置間の距離はより短くなり、ラジオ波の送受信に要する電力を小さくできる。
以上から、個人カップ127に付加された情報を利用者に負担を強いることなく正確に読み出せる飲料用自動販売機1が提供されたことになる。
更に、本実施の形態の飲料用自動販売機1の個人カップ式飲料販売方法によれば、利用者毎に販売履歴情報が蓄積されるため、総販売数が所定数になったときに無料又は割引販売するといった特典が利用者に提供される。また、商品や添加物(砂糖及びクリーム)のめんどうな設定をすることなく、自動的に「いつもの」飲料が利用者に提供される。
更にまた、本実施の形態の飲料用自動販売機1の個人カップ式飲料販売方法によれば、ICタグにも情報(生年月日、嗜好、総販売数)を書き込めるため、販売日が利用者の誕生日のとき又は総販売数が所定数になったときに無料又は割引販売するといった特典が利用者に提供される。また、商品や添加物(砂糖及びクリーム)のめんどうな設定をすることなく、自動的に「いつもの」飲料が利用者に提供される。
以上から、利用者がカップ式飲料販売のサービスを受ける動機付けが形成され、よって、所謂マイカップ機能を備えた飲料用自動販売機1の普及が促進される。
尚、前述した飲料販売方法では、RAM201cに記憶された飲料情報及びICタグ60に記憶された飲料情報の一方のみを参照するものであったが、これに限定されるものではなく、両方の飲料情報を参照するものであってよい。また、前述した飲料販売方法における各種サービスは、その複数が組み合わさって実施されるものであってもよい。
また、図10(a)の模式図に例示されるように、ICタグ60はラジオ波を吸収しないケース65の保持部65aに収容されて、接着部65bでもって個人カップ127に対して着脱可能に貼付されるものであってもよい。或いは、図10(b)の模式図に例示されるように、ICタグ60は、カップ部127aと受け皿部127bとからなる個人カップ127の受け皿部127bに固着又は貼付されるものであってもよい。何れの場合でも、利用者の用途又は好みに応じたカップを使って個人カップ式飲料販売のサービスを受けることができる。このようにカップの交換が可能であれば、1つのICタグ60の保持者(利用者)は個人に限定されるものではない。例えば会社の部課毎に1つのICタグ60を保持し、各部課に所属する社員が必要に応じて自身のカップにケース65入りのICタグ60(図10(a))を貼付したり、自身のカップにICタグ60付きの受け皿127b(図10(b))を用いたりすればよい。但し、このように個人以外で所有される場合、ICタグ60に記憶されるタグID以外としては、図5(b)に例示される生年月日及び嗜好情報の代わりに、例えば前記の部課の識別情報や累積価格情報等があり得る。
更に、前述した飲料用自動販売機1では、商品取出口30の載置台35にカップ検出器35aが設けられ、前述した飲料販売方法では、ステップS100及びS200においてカップ検出器35aを通じて個人カップ127の有無が判定されるものであったが、これに限定されるものではない。図2に例示される商品取出口30内部の例えば左側面及び右側面に、例えば赤外線を出力する発光部とこれを受光する受光部とをそれぞれ設け、当該受光部で赤外線を受光しなくなってから経た時間に応じて個人カップ127の載置の有無を判定してもよい。即ち、例えば金銭投入をトリガとして発光部から赤外線を発光させ、赤外線遮断の有無及び遮断後の前記の時間をタイマ等により適宜計時する。そして、個人カップ127の載置の有無を、赤外線の遮断時間が所定時間以上か否かと対応付ければよい。
===飲料販売システム===
図11のブロック図に例示されるように、前述した販売履歴データ2010は飲料用自動販売機1の外部のデータベースに記憶されるものであってもよい。同図の例示によれば、各飲料用自動販売機1(A、B、C等)は、例えば通信網500を介して管理用サーバ(サーバ)600に接続されている。本実施の飲料販売システム1000は、これらの飲料用自動販売機1と、管理用サーバ600と、個人カップ127に固着されるICタグ60とを備えて構成される。管理用サーバ600は、例えば、複数の飲料用自動販売機1を管理する会社が有する情報処理装置であり、複数の自動販売機毎に販売履歴データ6100を対応付けて記憶する販売履歴データベース(記憶部)610を備えている。
各飲料用自動販売機1の主制御部201は、通信網500を介して管理用サーバ600の販売履歴データベース610にアクセスすべく通信部(不図示)を制御する。そして、主制御部201は、リーダライタ70を通じて読み出したタグIDに対応付けられた飲料情報を、アクセス先の販売履歴データ6100から読み出すべく通信部を制御して、前述した飲料販売方法を実施する。本実施の形態の飲料販売システム1000によれば、利用者に対し複数の飲料用自動販売機1における一貫した個人カップ式飲料販売のサービスを提供できる。
前述した発明の実施の形態は、本発明の理解を容易にするためのものであり、本発明を限定して解釈するためのものではない。本発明は、その趣旨を逸脱することなく変更、改良され得るとともに、本発明にはその等価物も含まれる。
本実施の形態の飲料用自動販売機の外観構成例を示す正面図である。 本実施の形態の商品取出口の内部構成例とICタグが固着されたカップの外観構成例とを示す斜視図である。 本実施の形態の販売機構の概略構成例を示すブロック図である。 本実施の形態の飲料用自動販売機の構成例を示すブロック図である。 (a)は、本実施の形態の販売履歴データの構成例を示す模式図であり、(b)は、本実施の形態のICタグが記憶する飲料情報の構成例を示す模式図である。 本実施の形態の販売履歴データの飲料情報を参照する無料飲料販売方法の処理の流れを示すフローチャートである。 本実施の形態の販売履歴データの飲料情報を参照する有料飲料販売方法の処理の流れを示すフローチャートである。 本実施の形態の販売履歴データの構成例を示すもう一つの模式図である。 本実施の形態のICタグの飲料情報を参照する飲料販売方法の処理の流れを示すフローチャートである。 本実施の形態のICタグのカップに対する貼付又は固着例を示す模式図である。 本実施の形態の飲料販売システムの構成例を示すブロック図である。
符号の説明
1 飲料用自動販売機
30 商品取出口
35 載置台
35a カップ検出器
50 個人カップ飲料販売用パネル
51 入力キー
52 ディスプレイ
60 ICタグ
65 ケース
65a 保持部
65b 接着部
70 リーダライタ
127 個人カップ
127a カップ部
127b 受け皿部
220 リーダライタ制御部
230 カップ検出制御部
1000 飲料販売システム
2010 販売履歴データ

Claims (9)

  1. カップに対して飲料を販売する販売部を備えた飲料用自動販売機であって、
    前記カップに設けられるICタグが記憶する個別の識別情報と飲料情報とを対応付けて記憶する記憶部と、
    前記ICタグから前記識別情報を読み出すための読出部と、
    前記カップに対して前記飲料を販売する際に、前記カップに設けられたICタグから前記読出部により読み出された識別情報と対応付けられて前記記憶部に記憶された飲料情報に基づいて、前記販売部に前記飲料を販売させる制御部と、
    を備えたことを特徴とする飲料用自動販売機。
  2. 前記飲料情報は、前記飲料の販売に関する販売履歴情報であり、
    前記制御部は、前記販売部に前記飲料を販売させた後、当該飲料の販売に関する情報を新たな前記販売履歴情報として前記記憶部に記憶させる、
    ことを特徴とする請求項1に記載の飲料用自動販売機。
  3. 前記販売履歴情報は、販売された前記飲料の販売数を示す販売数情報であり、
    前記制御部は、前記販売数情報の示す販売数が所定数に達した場合、前記販売部に前記飲料を無料又は割引販売させる、
    ことを特徴とする請求項2に記載の飲料用自動販売機。
  4. 前記販売履歴情報は、販売された前記飲料における添加物を示す添加物情報であり、
    前記制御部は、前記添加物情報に基づいて、前記販売部に前記飲料を自動的に販売させる、
    ことを特徴とする請求項2に記載の飲料用自動販売機。
  5. カップに対して飲料を販売する販売部を備えた飲料用自動販売機であって、
    前記カップに設けられるICタグが記憶する飲料情報を読み出すための読出部と、
    前記カップに対して前記飲料を販売する際に、前記カップに設けられたICタグから前記読出部により読み出された飲料情報に基づいて、前記販売部に前記飲料を販売させる制御部と、
    を備えたことを特徴とする飲料用自動販売機。
  6. 前記飲料情報は、当該飲料情報を記憶するICタグが設けられたカップの利用者の嗜好に関する嗜好情報であり、
    前記ICタグは、前記嗜好情報が書込部を通じて書き込み可能である、
    ことを特徴とする請求項5に記載の飲料用自動販売機。
  7. 前記ICタグは、前記カップに対して取り付け及び取り外し可能である、ことを特徴とする請求項1乃至6の何れかに記載の飲料用自動販売機。
  8. カップに設けられ個別の識別情報を記憶するICタグと、
    前記識別情報と飲料情報とを対応付けて記憶する記憶部を有するサーバと、
    前記カップに対して前記飲料を販売する販売部と、前記カップに設けられるICタグから識別情報を読み出す読出部と、前記カップに対して前記飲料を販売する際に、前記カップに設けられたICタグから前記読出部により読み出された識別情報と対応付けられて前記サーバの記憶部に記憶された飲料情報に基づいて、前記販売部に前記飲料を販売させる制御部とを有し前記サーバと通信可能に接続される飲料用自動販売機と、
    を備えたことを特徴とする飲料販売システム。
  9. カップに対して飲料を販売する販売部を備えた飲料用自動販売機の飲料販売方法であって、
    前記カップに対して前記飲料を販売する際に、
    前記カップに設けられ個別の識別情報を記憶するICタグから当該識別情報を読み出す読出ステップと、
    前記識別情報と飲料情報とを対応付けて記憶する記憶部を参照し、前記読出ステップにおいて読み出された識別情報と対応付けられて前記記憶部に記憶された飲料情報に基づいて、前記販売部に前記飲料を販売させる制御ステップと、
    を備えたことを特徴とする飲料販売方法。

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