JP2006115455A - 伝送装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 異なる電源系を有する回路ブロック相互間で伝送線を通して信号を正常に伝送する。
【解決手段】 トレンチ絶縁分離構造を備えたIC1は、互いに絶縁されたプロトコル変換部3とトランシーバ4を備えている。出力回路15、16とコンパレータ34との間の伝送線20、21にはコンデンサ22、23が介挿されており、コンパレータ34の入力端子間にはコンデンサ35が接続されている。出力回路15、16が互いに反転した電圧を出力すると、コンデンサ22、35、23の直列回路において分圧作用が生じ、コンデンサ35の端子間に分圧電圧が生じる。この分圧電圧の向きは、出力回路15、16に入力される伝送信号の論理(H/L)に応じて一意に定まる。
【選択図】 図1

Description

本発明は、異なる電源系を有する回路ブロック相互間で伝送線を通して信号を伝送する伝送装置に関する。
特許文献1には、集積回路が互いに伝送線を介して接続され、データ信号の送受信を1本の伝送線を介して行うインターフェース回路が示されている。伝送線と電源との間には、終端インピーダンスを変更可能に構成されたインピーダンス装置が設けられている。このインピーダンス装置は、付加的なDC電流の発生を抑制するように作用する。
特開2000−269801号公報
異なる電源系を有する回路ブロックを伝送線を介して接続すると、外部からのノイズの侵入、電源線の他電位部分への短絡等による電源系の変動などにより、両電源系の電位関係が変化し、伝送信号の送受信を誤る虞がある。特に、両回路ブロックが異なるグランド電位を持ち互いに絶縁されていると、両者の電位関係が定まらず、伝送信号の送受信を正常に行うことができない。
本発明は上記事情に鑑みてなされたもので、その目的は、異なる電源系を有する回路ブロック相互間で伝送線を通して信号を正常に伝送することができる伝送装置を提供することにある。
請求項1に記載した手段によれば、異なる電源系を有する第1の回路ブロックと第2の回路ブロックとが第1の伝送線と第2の伝送線とにより接続されており、その各伝送線にはそれぞれインピーダンス素子(コンデンサ、抵抗等)が介挿されている。従って、インピーダンス素子がコンデンサの場合、両回路ブロックは、完全に絶縁された状態で信号の伝送が可能となっている。
第1の回路ブロックが、第1の伝送線と第2の伝送線にそれぞれ伝送信号の非反転信号と反転信号を出力すると、その差動信号が、第1の伝送線に介在するインピーダンス素子と、第1の伝送線と第2の伝送線との間に接続されたインピーダンス素子(以下、線間インピーダンス素子と称す)と、第2の伝送線に介在するインピーダンス素子との直列回路に印加され、上記線間インピーダンス素子の端子間に分圧電圧が生じる。この分圧電圧の向きは、第1の回路ブロックが出力する非反転信号の電圧と反転信号の電圧との大小関係すなわち伝送信号の論理(Hレベル/Lレベル)により定まる。
このように、線間インピーダンス素子の端子間電圧の向きは、1つの閉じたインピーダンス素子の直列回路において送信側である第1の回路ブロックの差動出力電圧の向きにより定まる。しかも、インピーダンス素子がコンデンサの場合にはノイズ等を除去するフィルタ作用(積分作用)があるため、外部からノイズが侵入したり各回路ブロックの電源電位に変動が生じても、線間インピーダンス素子の端子間電圧の向きが反転する誤動作は生じない。従って、第2の回路ブロックに設けられた比較回路により、線間インピーダンス素子の両端子の電圧を比較して被伝送信号を得ることにより、両回路ブロック間の電位関係が変動したり定まらない場合であっても、第1の回路ブロックから第2の回路ブロックに確実に信号を伝送することができる。
請求項2に記載した手段によれば、線間インピーダンス素子に対し第2の電源系の基準電位が与えられるので、ノイズなどにより第1の回路ブロックと第2の回路ブロックの電位関係が変化する過渡状態でも、比較回路に入力される電圧の大小関係が保たれ易くなる。これにより、両回路ブロック間に電位変動があっても、第1の回路ブロックから第2の回路ブロックに信号を誤りなく伝送することができる。また、比較回路への入力電圧を比較回路の同相入力電圧範囲内とすることができる。
請求項3に記載した手段によれば、第1の回路ブロックと第2の回路ブロックの電位関係が変化した過渡状態でも、第1の出力回路の出力電圧と第2の回路ブロックの基準電位とから定まる比較回路の一方の入力電圧と、第2の出力回路の出力電圧と第2の回路ブロックの基準電位とから定まる比較回路の他方の入力電圧との大小関係が保たれるので、第1の回路ブロックから第2の回路ブロックに一層確実に信号を伝送することができる。
請求項4に記載した手段によれば、請求項1と同様の作用、効果を得ることができる。本手段では、第1の電源系の下で動作する第1の出力回路の出力端子と第2の出力回路の出力端子との間に第1ないし第N(N≧3)のインピーダンス素子が直列に接続され、第2の電源系の下で動作する比較回路は、第2のインピーダンス素子から第N−1のインピーダンス素子のうち、何れか1つのインピーダンス素子の両端子の電圧または直列接続された2以上のインピーダンス素子群の両端子の電圧を比較して被伝送信号を得る。このように複数のインピーダンス素子を直列に接続して1つのインピーダンス素子として機能させることにより、耐圧に余裕が生じ、IC化し易くなる。
請求項5に記載した手段によれば、伝送装置は、支持基板上にこれと絶縁した半導体層を備え、その半導体層に絶縁分離トレンチにより島状に区分された複数の素子形成領域を設けてなるトレンチ絶縁分離構造を備えた半導体集積回路装置として構成される。そして、酸化膜分離工程により、コンデンサの電極間の誘電体として、半導体層の上に形成された絶縁膜を用いているので、接合分離工程により形成されるコンデンサと比較して高温時のリーク電流を大幅に低減できる。上記線間コンデンサの両端子部分はインピーダンスが高いため、リーク電流の低減により伝送信号の劣化を改善できる。また、寄生容量も低減できるので、伝送により生じる信号の劣化を抑制することができる。
請求項6に記載した手段によれば、コンデンサの電極は、半導体層の上に形成された導電性膜(Al等の金属パターン、ポリシリコン膜など)と半導体層内の拡散層とから構成され、コンデンサが形成された素子形成領域と他の素子形成領域との間には絶縁され所定の電位が与えられたバッファ領域が形成されているので、隣接する素子形成領域間の結合容量を介した信号の伝搬を抑制することができ、伝送信号の劣化を改善できる。
請求項7に記載した手段によれば、コンデンサの電極は、半導体層の上に形成された一対の導電性膜から構成されており、コンデンサは、半導体層の上に形成されたシールド用導電性層(Al等の金属パターン、ポリシリコン膜など)と半導体層内の拡散層とに挟まれている。上述したように、線間コンデンサの両端子部分はインピーダンスが高いが、動作状態においてシールド用導電性層と半導体層内の拡散層には所定の電位が与えられるようになっているため、シールド作用により、ノイズの侵入等による線間コンデンサの分圧電圧の変動を抑制することができる。
請求項8に記載した手段によれば、コンデンサの電極は、半導体層の上に形成された一対の導電性膜から構成されており、コンデンサは、半導体層の上に形成された一対のシールド用導電性層に挟まれている。動作状態においてシールド用導電性層には所定の電位が与えられるようになっているため、上述した手段と同様にシールド作用が得られる。
請求項9に記載した手段によれば、伝送装置は、支持基板上にこれと絶縁した半導体層を備え、その半導体層に素子分離領域により島状に絶縁区分された複数の素子形成領域を設けてなるトレンチ絶縁分離構造を備えた半導体集積回路装置として構成される。そして、その半導体層には、互いに絶縁分離され島状に区画された半導体領域が複数形成され、その半導体領域を電極とし、その半導体領域の間に設けられた素子分離領域を誘電体としてコンデンサが形成されている。この構成によれば、平面的な寸法を増やすことによりコンデンサの耐圧または静電容量を高めることができる。
請求項10に記載した手段によれば、半導体層において半導体領域が連続的に(例えば行列状に)形成されており、コンデンサは、隣接する半導体領域を用いてなる単位コンデンサが直並列に接続されて構成されるので、平面的な寸法を増やすことにより直列接続数を増やし、耐圧を高めることができる。
請求項11、12に記載した手段によれば、インピーダンス素子を寄生容量の小さい薄膜抵抗または多結晶シリコン抵抗で構成したので、安定し且つ高速の信号伝送が可能となる。
(第1の実施形態)
以下、本発明の第1の実施形態について図1ないし図3を参照しながら説明する。
図1は、車両のエアバッグシステム用半導体集積回路装置(IC)として構成された通信回路の電気的構成図である。このIC1は、ハーネスの削減および衝突検出性能と安全性の向上を目的に、衝突検出センサとエアバッグ専用のサブネットワークに使用される通信プロトコルSafe−by−Wire(登録商標)を用いた通信を行うものである。この通信方式は電源重畳方式なのでハーネスの本数が減り、また、タイムスロット通信方式を採用しているので、送信メッセージが一定時間内に必ず送られることが保証される。
このIC1に搭載された通信回路2は、絶縁され互いに異なる電源系を持つプロトコル変換部3とトランシーバ4とから構成されている。このプロトコル変換部3(第1または第2の回路ブロックに相当)とトランシーバ4(第2または第1の回路ブロックに相当)との間のデータ伝送に係る回路構成が本願発明の伝送装置に相当する。この伝送回路は、プロトコル変換部3からトランシーバ4に信号を伝送する伝送系統と、逆にトランシーバ4からプロトコル変換部3に信号を伝送する伝送系統の2系統を備えており、双方向の伝送が行えるようになっている。
プロトコル変換部3には、バッテリ(図示せず)からIC1の端子5、6を介して第1の電源電圧であるバッテリ電圧VBATTが印加されるようになっている。このプロトコル変換部3は、ホストとなるマイコンIC(図示せず)と共通の電位を持つグランド線を用いている。一方、トランシーバ4は、上記マイコンICに対してフローティング状態とされており、IC1の端子7、8を介して第2の電源電圧Vpが印加されるようになっている。この電源電圧Vpは、バッテリ電圧VBATTを入力として非絶縁型の昇圧レギュレータ9により生成され、電源アイソレーション回路10を介して端子7、8に与えられる。
プロトコル変換部3は、IC1の端子11〜13を介してマイコンICと接続され、マイコンICとの間で授受される送受信データに対してプロトコル変換を行う回路ブロックである。このプロトコル変換部3は、プロトコル変換回路14、出力回路15、16、コンパレータ17、コンデンサ18および電源回路19から構成されている。電源回路19は、非絶縁の降圧型リニアレギュレータであって、バッテリ電圧VBATTを降圧してプロトコル変換部3全体を動作させるための電源電圧Vcc1(例えば5V)を生成するものである。
プロトコル変換回路14は、マイコンICから入力した送信データのプロトコル変換を行い、その変換した送信データ信号を出力回路15、16に出力するとともに、コンパレータ17から入力した受信データのプロトコル変換を行い、その変換した受信データをマイコンICに送るようになっている。
出力回路15(第1の出力回路に相当)は、非反転バッファ回路から構成され、プロトコル変換部3とトランシーバ4との間を結ぶ伝送線20(第1の伝送線に相当)に対し、送信データの非反転信号を出力するようになっている。一方、出力回路16(第2の出力回路に相当)は、反転バッファ回路(インバータ回路)から構成され、プロトコル変換部3とトランシーバ4との間を結ぶ伝送線21(第2の伝送線に相当)に対し、送信データの反転信号を出力するようになっている。これら一対の伝送線20、21には、それぞれコンデンサ22、23が介挿されている。
同様に、トランシーバ4とプロトコル変換部3との間には、もう一つの伝送系統を構成する一対の伝送線24、25(第1、第2の伝送線に相当)が存在し、これら伝送線24、25にも、それぞれコンデンサ26、27が介挿されている。プロトコル変換部3のコンデンサ18は、これら伝送線24と25との間に接続されている。そして、コンパレータ17(比較回路に相当)の非反転入力端子にはコンデンサ18の両端子のうち伝送線24側の端子が接続され、反転入力端子には伝送線25側の端子が接続されている。コンパレータ17は、コンデンサ18の両端子の電圧を比較し、その比較結果信号である受信信号をプロトコル変換回路14に出力するようになっている。
続いて、トランシーバ4の構成について説明する。
フローティングの状態とされたトランシーバ4は、IC1の端子28、29に接続された通信線30、31(バスA、B)を介してスレーブ側のIC(図示せず)と接続され、データ通信を行うものである。トランシーバ4は、駆動回路32、受信回路33、コンパレータ34(比較回路に相当)、コンデンサ35、出力回路36、37(第1、第2の出力回路に相当)および電源回路38から構成されている。電源回路38は、非絶縁のリニアレギュレータであって、電源電圧Vpからトランシーバ4全体を動作させるための電源電圧Vcc2(例えば14V)を生成するものである。
ここで、伝送線20、21に対するコンパレータ34とコンデンサ35の接続は、上述した伝送線24、25に対するコンパレータ17とコンデンサ18の接続と同様であり、伝送線24、25に対する出力回路36、37の接続は、上述した伝送線20、21に対する出力回路15、16の接続と同様である。駆動回路32は、コンパレータ34から出力された送信データを通信線30、31に送出するもので、受信回路33は、通信線30、31から送られてきたデータを受信して出力回路36、37に与えるものである。
IC1は、互いに絶縁されたプロトコル変換部3とトランシーバ4を備えているため、トレンチ絶縁分離工程により製造されている。図2は、ICとして構成されたコンデンサ18、22、23、26、27、35の模式的な縦断面図である。単結晶シリコン基板39(支持基板)上に絶縁分離層40を介して単結晶シリコン層41(半導体層に相当)を形成したSOI(Silicon On Insulator)基板を使用しており、その単結晶シリコン層41に対し、絶縁分離トレンチ42により囲まれた島状の独立フィールド43(素子形成領域に相当)が複数形成されている。単結晶シリコン層41の上には、絶縁分離層44を介して層間絶縁膜45(あるいは配線層)が形成されている。
コンデンサ18(他のコンデンサも同じ)は、絶縁分離層44または層間絶縁膜45に形成されたポリシリコンまたは金属(例えばAl)の薄膜46(導電性膜に相当)と、単結晶シリコン層41の表層部に形成されたN+拡散層47とを対向電極とし、絶縁分離層44または層間絶縁膜45の絶縁膜を電極間の誘電体として用いている。N+拡散層47は、コンタクト48を介して配線層と接続されている。
次に、本実施形態の伝送回路の作用について図3も参照しながら説明する。
ホスト側のマイコンICと接続されて用いられるマスタ側のIC1と、周辺側の装置と接続されて用いられるスレーブ側のIC(図示せず)とは、通信線30、31を介して双方向の通信を行う。トランシーバ4は、通信線30、31とともにマイコンICからフローティング状態とされているため、IC1においてプロトコル変換部3とトランシーバ4との間で絶縁された状態でのデータ伝送を行う必要がある。以下においては、伝送線20、21を用いてプロトコル変換部3からトランシーバ4にデータを伝送する場合について説明するが、伝送線24、25を用いてトランシーバ4からプロトコル変換部3にデータを伝送する場合も同様となる。
図3は、このデータ伝送に関するグランド電位と各信号の電圧波形を示している。上から順に、プロトコル変換部3のグランド電位VG1、トランシーバ4のグランド電位VG2、プロトコル変換回路14から出力される送信データ信号VA(出力回路15の出力信号VBと同じ)、出力回路16の出力信号VC、コンパレータ34の非反転入力信号VD、コンパレータ34の反転入力信号VE、コンパレータ34の出力信号VF(被伝送信号に相当)を表している。信号VA、VB、VCはグランド電位VG1を基準電位として表しており、信号VD、VE、VFはグランド電位VG2を基準電位として表している。ここでは、伝送途中の時刻t1において車両に衝突事故等が発生し、通信線30(バスA)が車体アースと短絡した場合を想定している。
送信データ信号VAがHレベルの場合、出力回路15は5Vの送信データ信号VAを出力し、出力回路16は0Vの出力信号VBを出力する。この差動電圧は、伝送線20に設けられたコンデンサ22と、伝送線20、21間に接続されたコンデンサ35と、伝送線21に設けられたコンデンサ23との直列回路に印加され、コンデンサ35の端子間に分圧電圧が生じる。
この分圧電圧は、上記差動電圧とコンデンサ22、23、35の静電容量によって一意に定まり、プロトコル変換部3のグランド電位VG1とトランシーバ4のグランド電位VG2との電位差によっては影響を受けない。この例ではコンデンサ35の伝送線20側が高電位、伝送線21側が低電位となるため、コンパレータ34はHレベルの出力信号VFを出力する。同様にして、送信データ信号VAがLレベルの場合には、コンパレータ34はLレベルの出力信号VFを出力する。
時刻t1において、グランド電位VG2がステップ的に低下すると、そのグランド電位VG2を基準として見たコンパレータ34の非反転入力信号VDと反転入力信号VEの電位は相対的に高くなる。しかしながら、コンデンサ35の電荷自体に変化はなく、コンデンサ35の端子間電圧は変化しないことから、コンパレータ34は、グランド電位VG2の変化にかかわらず変化前と同様の出力信号VFを出力し続ける。
以上説明したように、本実施形態の伝送回路では伝送線20、21、24、25にそれぞれコンデンサ22、23、26、27を介在させることによりプロトコル変換部3とトランシーバ4とを絶縁し、出力回路15、16間に上記コンデンサ22、35、23の直列回路を構成してその第2のコンデンサ35の両端子の電圧を比較して被伝送データを得るとともに、出力回路36、37間に上記コンデンサ26、18、27の直列回路を構成してその第2のコンデンサ18の両端子の電圧を比較して被伝送データを得るように構成した。これにより、互いに異なる電源系を有し絶縁されたプロトコル変換部3とトランシーバ4との間で双方向のデータ伝送を行うことができる。
上記直列回路内でのコンデンサ相互の分圧作用により被伝送側に設けられたコンデンサ35、18に伝送データに応じた向きと大きさの分圧電圧を生成させるため、プロトコル変換部3の基準電位(グランド電位VG1)またはトランシーバ4の基準電位(グランド電位VG2)が変化しても正常にデータを伝送できる。また、コンデンサにはノイズ等を除去するフィルタ作用があるため、外部からノイズが侵入したり上記基準電位に急激な変化が生じても、コンデンサ35、18の端子間電圧の向きが反転する誤動作は極めて生じにくい。
IC1はSOI基板を用いて構成されており、コンデンサ18、22、23、26、27、35は、接合分離工程ではなく酸化膜分離工程により形成したため、接合分離工程により形成されるコンデンサと比較して高温時のリーク電流を大幅に低減できる。コンデンサ18、35の両端子部分はインピーダンスが高いため、リーク電流の低減により伝送信号の劣化を改善できる。また、寄生容量も低減できるので、伝送により生じる信号の劣化を抑制することができる。なお、コンデンサ18、22、23、26、27、35の静電容量値が設計値から多少ずれても、伝送特性を劣化させることはない。
(第2の実施形態)
次に、本発明の第2の実施形態について図4を参照しながら説明する。
図4は、図1に示した通信回路で用いられる伝送回路に対し変更を加えたものであり、プロトコル変換部3からトランシーバ4への伝送回路部分のみを示している。また、図1と同一構成部分には同一符号を付している。
出力回路15の出力端子と出力回路16の出力端子との間には、N個(N≧3)のコンデンサ49a、49b、…、49l、50、51a、…、51(m-1)、51m(第1から第Nのコンデンサに相当)が直列に接続されている。ここで、l+1+m=Nの関係がある。このうち、コンデンサ49a、49b、…、49l(l≧1)は伝送線20において直列に接続されており、コンデンサ51a、…、51(m-1)、51mは伝送線21において直列に接続されている。l=1且つm=1の場合が、第1の実施形態に相当する。
本実施形態の伝送回路は、データ伝送に関して第1の実施形態と同様の作用、効果を有する。また、l≧2、m≧2として伝送線20、21に複数のコンデンサを直列に設けると、各コンデンサ49a、…、51a、…の絶縁膜厚が薄くても耐圧を高めることができ、ICの破壊耐量を高めることができる。その結果、プロトコル変換部3とトランシーバ4との電位差が大きい動作環境または高いノイズ電圧が侵入する虞のある動作環境で用いても高い信頼性を確保できる。なお、コンデンサ50についても、複数のコンデンサを直列に接続して構成してもよい。また、l=1且つm=1とし、コンデンサ50のみを複数のコンデンサの直列接続としてもよい。
図5ないし図9は、それぞれ上述した第1または第2の実施形態の伝送回路に用いるコンデンサ18、22、23、26、27、49(49a、49b、…、49l)、50、51(51a、…、51(m-1)、51m)の構造に変更を加えた実施形態であり、図2と同一構成部分には同一符号を付して示している。伝送回路としての作用、効果は、何れも第1または第2の実施形態と同じである。
(第3の実施形態)
図5は、本発明の第3の実施形態を示すコンデンサの模式的な縦断面図である。コンデンサは、層間絶縁膜45(または配線層)に形成されたポリシリコンまたは金属(例えばAl)の薄膜52と53(導電性膜に相当)を対向電極とし、層間絶縁膜45を電極間の誘電体として用いている。この構造によっても図2に示したコンデンサと同様の作用、効果が得られる。
(第4の実施形態)
図6は、本発明の第4の実施形態を示すコンデンサの模式的な縦断面図である。層間絶縁膜45(または配線層)において、コンデンサの電極となる薄膜52の上方には、薄膜52の全体を覆うようにポリシリコンまたは金属(例えばAl)の薄膜54(シールド用導電性層に相当)が形成されている。一方、コンデンサの電極となる薄膜53の下に絶縁分離層44を介して形成されているN+拡散層47は、コンタクト55により薄膜54と電気的に接続されている。
これら導電性の薄膜54と低抵抗のN+拡散層47は、低インピーダンスの回路部分と接続されており、ICの動作状態において薄膜54とN+拡散層47は安定した電位を有する。低インピーダンスの回路部分とは、例えば図1に示すプロトコル変換部3の電源線(電源電位Vcc1またはグランド電位VG1)、トランシーバ4の電源線(電源電位Vcc2またはグランド電位VG2)、出力回路15、16、36、37の出力端子、コンパレータ17、34の出力端子などである。
一般に、コンデンサの面積は配線の面積と比べて大きいため、ICチップ内外のノイズの影響を受け易い。また、上述したように、例えば図1に示すコンデンサ18、35の両端子部分はインピーダンスが高いためノイズの影響を受け易い。これに対し、本実施形態の構造を採用すれば、コンデンサは静電シールドされるため、ノイズの侵入による端子間電圧の変化を低減することができ、上述の伝送回路を内蔵したICのノイズ耐量を高めることができる。
(第5の実施形態)
図7は、本発明の第5の実施形態を示すコンデンサの模式的な縦断面図である。
層間絶縁膜45(または配線層)において、コンデンサの電極となる薄膜53の下方には、薄膜53の全体を下から覆うようにポリシリコンまたは金属(例えばAl)の薄膜56(シールド用導電性層に相当)が形成されている。薄膜54と56は、ビア57により電気的に接続されている。
これら導電性の薄膜54と56は、低インピーダンスの回路部分と接続されており、ICの動作状態において薄膜54と56は安定した電位を有する。このようにコンデンサを薄膜54と55との間に挟み込んだ構造とすることにより、第4の実施形態と同様のシールド作用が得られ、ノイズの侵入によるコンデンサの端子間電圧の変化を低減することができる。
(第6の実施形態)
図8は、本発明の第6の実施形態を示すコンデンサの模式的な縦断面図(a)および図中X−X線に沿う横断面図(b)である。図8(b)には、対応する位置に、コンデンサの電極を構成する薄膜46とコンタクト48、59が二点鎖線により示されている。
この図8において、コンデンサが形成された島状の独立フィールド43と隣接する独立フィールド43′との間には、独立フィールド43を囲うようにバッファ領域58が形成されている。バッファ領域58と独立フィールド43、43′との間には、それぞれ絶縁分離トレンチ42が形成されている。バッファ領域58は、コンタクト59を介して配線層と接続されており、動作状態において安定した電位が与えられるようになっている。
コンデンサの一方の電極であるN+拡散層47が形成された独立フィールド43は、隣接する独立フィールド43′と僅かではあるが容量結合している。このため、隣接する独立フィールド43′の電位の交流成分がコンデンサに伝わる虞がある。これに対し、本実施形態によれば、コンデンサが形成された独立フィールド43は隣接する独立フィールド43′から静電シールドされるため、伝送信号の劣化を低減することができる。
(第7の実施形態)
図9は、本発明の第7の実施形態を示すコンデンサの模式的な縦断面図(a)および図中Y−Y線に沿う横断面図(b)である。図9(b)には、対応する位置にコンタクト62と電極63、64が二点鎖線により示されている。
この図9において、単結晶シリコン層41には、横断面が正方形をなす複数の独立フィールド60(半導体領域に相当)が行列状に区画形成されている。独立フィールド60は、絶縁分離トレンチ42により互いに絶縁分離されている。各独立フィールド60には下から順に埋め込み拡散層(N+拡散層)、N−拡散層およびN+拡散層が形成されており、コンデンサの電極として機能する。また、隣接する独立フィールド60相互間の絶縁分離トレンチ61(素子分離領域に相当)は、コンデンサの誘電体として機能する。つまり、隣接する独立フィールド60とその間に挟まれた絶縁分離トレンチ61とによりコンデンサ(単位コンデンサに相当)が形成されている。
各独立フィールド60は、コンタクト62により配線層の電極63または電極64に接続されている。この場合、行方向または列方向に沿って隣接する独立フィールド60が互いに異なる電極に接続されるように、電極63、64は、行方向または列方向に対して45°の角度を持つように形成されている。上記単位コンデンサは、電極63と64を介して互いに直並列に接続されるようになっている。
この構成によれば、平面的な寸法を増やすことにより単位コンデンサの直列接続数を増やすことができ、コンデンサの耐圧を高めることができる。また、単位コンデンサの並列接続数を増やし、コンデンサの静電容量を増やすこともできる。本実施形態のコンデンサを図1に示すプロトコル変換部3とトランシーバ4との間の伝送回路に用いることにより、プロトコル変換部3とトランシーバ4との間で十分な絶縁耐量を確保することができる。なお、独立フィールド60の形状は正方形に限らず、矩形、6角形等であってもよい。
(第8の実施形態)
次に、本発明の第8の実施形態について図10を参照しながら説明する。
図10は、図1に示した通信回路で用いられる伝送回路に対し変更を加えたものであり、プロトコル変換部65からトランシーバ66への伝送回路部分のみを示している。また、図1と同一構成部分には同一符号を付している。
トランシーバ66において、伝送線20と21との間にはコンデンサ67と68が直列に接続されている。抵抗70と71は、電源電圧Vcc2を分圧して基準電圧Vrを生成するもので、その基準電圧Vrは、ボルテージフォロアの形式を持つオペアンプ69(基準電位設定回路に相当)を介して、上記コンデンサ67と68との共通接続点に与えられている。基準電圧Vrは、コンパレータ34の同相入力電圧範囲の中央値付近に設定するのが好ましく、本実施形態では抵抗70と71の抵抗値を等しく設定している。なお、図示しないがトランシーバ66からプロトコル変換部65への伝送回路も同様の構成となっている。
この構成によれば、伝送線20に設けられたコンデンサ22と、伝送線20、21間に接続されたコンデンサ67、68と、伝送線21に設けられたコンデンサ23との直列回路において、コンデンサ67と68との共通接続点の電位がトランシーバ66の電源系の下で基準電圧Vrに固定される。従って、プロトコル変換部65とトランシーバ66との間の電位が変化する過渡状態においても、出力回路15、16からの出力信号VB、VCによりコンパレータ34の非反転入力信号VDと反転入力信号VEの大小関係が定まる。これにより、プロトコル変換部65とトランシーバ66との間で双方向のデータ伝送を安定して行うことができる。また、非反転入力信号VDと反転入力信号VEをコンパレータ34の同相入力電圧範囲内とすることができる。
(第9の実施形態)
次に、本発明の第9の実施形態について図11および図12を参照しながら説明する。
図11に示す伝送回路は、図1に示した通信回路で用いられる伝送回路に対し変更を加えたものであり、プロトコル変換部72からトランシーバ73への伝送回路部分のみを示している。また、図1および図10と同一構成部分には同一符号を付している。
伝送線20、21には、それぞれコンデンサに替えて抵抗74、75が介挿されている。トランシーバ73において、伝送線20と21との間には抵抗76と77が直列に接続されており、その共通接続点にはオペアンプ69の出力端子が接続されている。図示しないが、トランシーバ73からプロトコル変換部72への伝送回路も同様の構成となっている。
抵抗74〜77は、薄膜抵抗または多結晶シリコン抵抗から構成されている。図12は薄膜抵抗の模式的な縦断面図である。絶縁分離層44の上には蒸着によりCrSiやNiCrなどの金属の薄膜78が形成されており、その両端部はアルミ配線79を介して相互に接続されている。薄膜抵抗や多結晶シリコン抵抗は寄生容量が小さいので、高速の信号伝送が可能となる。
本実施形態によれば、出力回路15、16から出力された差動電圧は、伝送線20に設けられた抵抗74と、伝送線20、21間に接続された抵抗76、77と、伝送線21に設けられた抵抗75との直列回路に印加され、抵抗76と77の直列回路の両端子間に分圧電圧が生じる。この分圧電圧は、上記差動電圧と抵抗74〜77の抵抗値とによって一意に定まり、プロトコル変換部72のグランド電位VG1とトランシーバ73のグランド電位VG2との電位差によっては影響を受けない。各信号の電圧波形は、図3に示す通りである。
また、抵抗74、76、77、75からなる直列回路において、抵抗76と77との共通接続点の電位がトランシーバ73の電源系の下で基準電圧Vrに固定されている。従って、ノイズなどによりプロトコル変換部72とトランシーバ73との電位関係が変化した場合でも、コンパレータ34に入力される電圧の大小関係が保たれる。これにより、データ伝送をより安定して行うことができる。また、基準電圧Vrをコンパレータ34の同相入力電圧範囲内に設定することにより、非反転入力信号VDと反転入力信号VEをコンパレータ34の同相入力電圧範囲内とすることができる。
さらに、本実施形態においては、抵抗74、75、76、77の抵抗値をそれぞれR1、R2、R3、R4とすると、R3/R1=R4/R2の関係が成立するように各抵抗値を設定することが好ましい。このように設定すると、プロトコル変換部72とトランシーバ73との電位関係が変化する過渡状態でも、出力回路15の出力電圧と基準電圧Vrとから定まるコンパレータ34の非反転入力信号VDと、出力回路15の出力電圧と基準電圧Vrとから定まるコンパレータ34の反転入力信号VEとの大小関係が保たれる。従って、電位変動が生じた過渡時であっても、プロトコル変換部72とトランシーバ73との間で確実に信号を伝送することができる。
(その他の実施形態)
なお、本発明は上記し且つ図面に示す各実施形態に限定されるものではなく、例えば以下のように変形または拡張が可能である。
上述した伝送回路は、異なるIC間または異なるディスクリート回路間での伝送にも適用できる。
例えばコンデンサ22、35、23の直列回路において、各コンデンサの静電容量は等しくてもあるいは異なっていてもよい。
第8の実施形態において、伝送線20と21との間に2つのコンデンサ67と68を直列に接続したが、さらに多くのコンデンサを直列に接続してもよい。この場合、直列接続されたコンデンサ同士の接続点の何れかに対して基準電圧Vrを与えればよい。第9の実施形態についても同様である。
第8の実施形態において、コンデンサ22、23、67、68の静電容量をそれぞれC1、C2、C3、C4とすると、C1/C3=C2/C4の関係が成立するように各容量値を設定することが好ましい。
本発明の第1の実施形態を示す通信用ICの電気的構成図 ICとして構成されたコンデンサの模式的な縦断面図 伝送回路におけるグランド電位と各信号の電圧波形を示す図 本発明の第2の実施形態を示す伝送回路の要部構成図 本発明の第3の実施形態を示す図2相当図 本発明の第4の実施形態を示す図2相当図 本発明の第5の実施形態を示す図2相当図 本発明の第6の実施形態を示し、(a)はICとして構成されたコンデンサの模式的な縦断面図、(b)は(a)の縦断面図におけるX−X線に沿う横断面図 本発明の第7の実施形態を示す図8相当図 本発明の第8の実施形態を示す図4相当図 本発明の第9の実施形態を示す図4相当図 ICとして構成された抵抗の模式的な縦断面図
符号の説明
1はIC(半導体集積回路装置)、3、65、72はプロトコル変換部(第1または第2の回路ブロック)、4、66、73はトランシーバ(第2または第1の回路ブロック)、15、36は出力回路(第1の出力回路)、16、37は出力回路(第2の出力回路)、17、34はコンパレータ(比較回路)、18、22、23、26、27、35、49(49a、49b、…、49l)、50、51(51a、…、51(m-1)、51m)、67、68はコンデンサ(インピーダンス素子)、20、24は伝送線(第1の伝送線)、21、25は伝送線(第2の伝送線)、41は単結晶シリコン層(半導体層)、42、61は絶縁分離トレンチ(素子分離領域)、43は独立フィールド(素子形成領域)、44は絶縁分離層(絶縁膜)、45は層間絶縁膜(絶縁膜)、46は薄膜(導電性膜、電極)、47はN+拡散層(拡散層、電極)、52、53は薄膜(導電性膜)、54、56は薄膜(シールド用導電性層)、58はバッファ領域、60は独立フィールド(半導体領域、電極)、69はオペアンプ(基準電位設定回路)、74、75、76、77は抵抗(インピーダンス素子)である。

Claims (12)

  1. 第1の電源系を有する第1の回路ブロックから第2の電源系を有する第2の回路ブロックに伝送線を通して信号を伝送する伝送装置であって、
    前記伝送線は、第1の伝送線と第2の伝送線から構成され、
    前記第1の回路ブロックは、前記第1の伝送線に対し前記伝送信号の非反転信号を出力する第1の出力回路と、第2の伝送線に対し前記伝送信号の反転信号を出力する第2の出力回路とを備え、
    前記第2の回路ブロックは、前記第1の伝送線と前記第2の伝送線との間に接続されたインピーダンス素子と、このインピーダンス素子の両端子の電圧を比較して被伝送信号を出力する比較回路とを備え、
    前記第1の回路ブロックと前記第2の回路ブロックとの間の前記第1および第2の伝送線には、それぞれ前記インピーダンス素子と同種のインピーダンス素子が介挿されていることを特徴とする伝送装置。
  2. 前記第1の伝送線と前記第2の伝送線との間に接続されたインピーダンス素子は、直列接続された複数のインピーダンス素子から構成されており、その複数のインピーダンス素子同士の接続点の何れかに対し前記第2の電源系の基準電位を与える基準電位設定回路を備えたことを特徴とする請求項1記載の伝送装置。
  3. 前記第1、第2の伝送線に介在するインピーダンス素子のインピーダンスをそれぞれZ1、Z2とし、前記第1、第2の伝送線と前記基準電位が与えられる接続点との間のインピーダンス素子のインピーダンスをそれぞれZ3、Z4としたとき、Z3/Z1=Z4/Z2の関係が成立していることを特徴とする請求項2記載の伝送装置。
  4. 第1の電源系の下で動作する回路ブロックから第2の電源系の下で動作する回路ブロックに信号を伝送する伝送装置であって、
    前記第1の電源系の下で前記伝送信号の非反転信号を出力する第1の出力回路と、
    前記第1の電源系の下で前記伝送信号の反転信号を出力する第2の出力回路と、
    前記第1の出力回路の出力端子と前記第2の出力回路の出力端子との間に直列に接続された第1ないし第N(N≧3)のインピーダンス素子と、
    前記第2の電源系の下で前記第2のインピーダンス素子から第N−1のインピーダンス素子のうち、何れか1つのインピーダンス素子の両端子の電圧または直列接続された2以上のインピーダンス素子群の両端子の電圧を比較して被伝送信号を出力する比較回路とを備えていることを特徴とする伝送装置。
  5. トレンチ絶縁分離構造を備えた半導体集積回路装置として構成され、
    前記インピーダンス素子はコンデンサからなり、
    そのコンデンサは、電極間の誘電体として、半導体層の上に形成された絶縁膜を用いて構成されていることを特徴とする請求項1ないし4の何れかに記載の伝送装置。
  6. 前記コンデンサの電極は、前記半導体層の上に形成された導電性膜と前記半導体層内の拡散層とから構成され、
    前記半導体層において前記コンデンサが形成された素子形成領域と他の素子形成領域との間にはトレンチにより絶縁分離されたバッファ領域が形成され、動作状態において当該バッファ領域に所定の電位が与えられるように構成されていることを特徴とする請求項5記載の伝送装置。
  7. 前記コンデンサの電極は、前記半導体層の上に形成された一対の導電性膜から構成され、
    前記コンデンサは、前記半導体層の上に形成されたシールド用導電性層と前記半導体層内の拡散層との間に形成され、動作状態において当該シールド用導電性層と拡散層に所定の電位が与えられるように構成されていることを特徴とする請求項5記載の伝送装置。
  8. 前記コンデンサの電極は、前記半導体層の上に形成された一対の導電性膜から構成され、
    前記コンデンサは、前記半導体層の上に形成された一対のシールド用導電性層の間に形成され、動作状態において当該シールド用導電性層に所定の電位が与えられるように構成されていることを特徴とする請求項5記載の伝送装置。
  9. トレンチ絶縁分離構造を備えた半導体集積回路装置として構成され、
    前記インピーダンス素子はコンデンサからなり、
    そのコンデンサは、半導体層において互いに絶縁分離されて島状に複数形成された半導体領域を電極とし、前記半導体領域間に設けられた素子分離領域を誘電体として用いて構成されていることを特徴とする請求項1ないし4の何れかに記載の伝送装置。
  10. 前記半導体層において前記半導体領域が連続的に形成されており、前記コンデンサは、隣接する半導体領域を用いてなる単位コンデンサが直並列に接続された構成を備えていることを特徴とする請求項9記載の伝送装置。
  11. トレンチ絶縁分離構造を備えた半導体集積回路装置として構成され、
    前記インピーダンス素子は抵抗からなることを特徴とする請求項1ないし4の何れかに記載の伝送装置。
  12. 前記抵抗は、薄膜抵抗または多結晶シリコン抵抗により構成されていることを特徴とする請求項11記載の伝送装置。

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