JP2020202494A - 半導体リレー - Google Patents

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Abstract

【課題】安定して動作するRC発振回路を備え、高速動作が可能な半導体リレーを提供する。【解決手段】容量絶縁方式の半導体リレー100は、互いに位相が反転した第1及び第2の信号を生成するRC発振回路10と波形調整回路20と昇圧回路50と充放電回路60と出力回路70と、を備えている。波形調整回路20は、第1及び第2の信号の立ち上がり時間と立ち下がり時間とをそれぞれ長くする。昇圧回路50に設けられ、互いに並列接続された第1及び第2の絶縁耐圧キャパシタ51,52にそれぞれ波形調整回路20の出力信号が入力される。昇圧回路50は、波形調整回路20の出力信号を受信して所定の電圧を発生させ、所定の電圧に基づいて出力回路70が駆動される。【選択図】図2

Description

本開示は、半導体リレーに係り、特に容量絶縁方式の半導体リレーに関する。
従来、入出力間の絶縁を保ったままで入力信号に応じて出力信号を出力する種々の半導体リレーが知られている(例えば、特許文献1〜3参照)。その中で、絶縁キャパシタを用いた容量絶縁方式の半導体リレーは、小型かつ高温で使用可能なため広く用いられている(例えば、特許文献1参照)。
特許文献1に開示される従来の半導体リレーは、入力端子に接続され入力信号に応答して発振し、信号を生成するRC発振回路と、RC発振回路で生成された信号を受信して電圧を発生する昇圧回路と、昇圧回路によって発生した電圧を充放電する充放電回路と、充放電回路に接続された出力回路と、を備えている。
特開2012−124807号公報 特開昭64−41319号公報 米国特許第4227098号明細書
ところで、近年、半導体リレーの高速動作が求められており、この要請に応じて、半導体リレーの入力端子に流れる入力電流を増加させる必要がある。このため、入力信号が入力される場合と入力されない場合とで、入力電流の電流変化量が大きくなっていた。
しかし、入力端子に接続される電源の電流供給能力が低い場合、入力電流の電流変化量が大きくなると入力電圧が安定せず、例えば、特許文献1に開示された従来の半導体リレーでは、RC発振回路の動作が不安定になるおそれがあった。
本開示は、かかる点に鑑みてなされたもので、その目的は、安定して動作するRC発振回路を備え、高速動作が可能な半導体リレーを提供することにある。
上記の目的を達成するために、本開示に係る半導体リレーは、入出力間がキャパシタにより絶縁された容量絶縁方式の半導体リレーであって、一対の入力端子に接続され、入力信号に応答して発振し、互いに位相が反転した第1の信号と第2の信号を生成するRC発振回路と、前記第1の信号及び前記第2の信号を受信するとともに、前記第1の信号及び前記第2の信号の立ち上がり時間と立ち下がり時間とをそれぞれ長くする波形調整回路と、前記波形調整回路から出力された信号を受信して所定の電圧を発生させる昇圧回路と、前記昇圧回路に接続された充放電回路と、前記充放電回路に接続された出力回路と、前記出力回路に接続された一対の出力端子と、を備え、前記昇圧回路は、互いに並列接続された第1の絶縁耐圧キャパシタ及び第2の絶縁耐圧キャパシタを有するチャージポンプ回路であり、前記RC発振回路は、直列接続された複数段のインバータと、該複数段のインバータに対して並列接続された帰還抵抗及び帰還キャパシタを有し、前記波形調整回路は、前記第1の信号の立ち上がり時間と立ち下がり時間とをそれぞれ長くする第1の回路と、前記第2の信号の立ち上がり時間と立ち下がり時間とをそれぞれ長くする第2の回路と、を有し、前記第1の回路から出力された信号が前記第1の絶縁耐圧キャパシタに入力され、前記第2の回路から出力された信号が前記第2の絶縁耐圧キャパシタに入力され、前記昇圧回路で発生した電圧に基づいて前記出力回路が駆動されることを特徴とする。
この構成によれば、入力端子に流れる入力電流の電流変化量を小さくでき、RC発振回路の安定動作、ひいては半導体リレーの高速動作が図れる。
本開示に係る半導体リレーによれば、RC発振回路の安定動作及び半導体リレーの高速動作が図れる。
実施形態1に係る半導体リレーの概略構成を示す図である。 半導体リレーの等価回路図である。 MOSドライバチップの回路ブロックの概略構成を示す図である。 半導体リレーにおける各チップの実装状態を示す図である。 図4のV−V線での断面模式図である。 図2の一部を拡大した等価回路図である。 波形調整回路の内部電位及び入力電流の時間変化を示すタイムチャートである。 比較のための半導体リレーの等価回路図である。 図8に示すRC発振回路の出力電位及び入力電流の時間変化を示すタイムチャートである。 実施形態2に係る半導体リレーの等価回路図である。
以下、本開示の実施形態を図面に基づいて詳細に説明する。以下の好ましい実施形態の説明は、本質的に例示に過ぎず、本発明、その適用物或いはその用途を制限することを意図するものでは全くない。
(実施形態)
[半導体リレーの構成]
図1は、本実施形態に係る半導体リレーの概略構成を、図2は、半導体リレーの等価回路図をそれぞれ示す。図3は、MOSドライバチップの回路ブロックの概略構成を、図4は、半導体リレーにおける各チップの実装状態を、図5は、図4のV−V線での断面模式図をそれぞれ示す。なお、説明の便宜上、図3〜5において、ボンディングワイヤが接続されるパッド電極の図示を省略している。
図1,2に示すように、半導体リレー100は、一対の入力端子TI1,TI2と一対の出力端子TO1,TO2と複数の回路ブロックであるRC発振回路10と波形調整回路20と昇圧回路50と充放電回路60と出力回路70とを備えている。また、後で述べるように、昇圧回路50に第1の絶縁耐圧キャパシタ51及び第2の絶縁耐圧キャパシタ52を配置することで、入出力間が絶縁される。つまり、容量絶縁方式の半導体リレーが構成される。
図4に示すように、半導体リレー100は、MOS(Metal−Oxide−Semiconductor)ドライバチップ200(以下、半導体集積回路チップ200と呼ぶことがある。)と、図1,2に示す第1の出力用MOS電界効果トランジスタ71(以下、第1の出力用MOSFET71という)が形成された第1の出力用チップ300と、図1,2に示す第2の出力用MOS電界効果トランジスタ72(以下、第2の出力用MOSFET72という)が形成された第2の出力用チップ400とで構成される。また、図3に示すように、RC発振回路10と波形調整回路20と昇圧回路50と充放電回路60とは、素子分離領域201を有する1個のMOSドライバチップ200に集積化されている。そして各回路ブロック間は素子分離領域201で絶縁分離され、図示しない配線層あるいは拡散領域によって回路ブロック間の電気的接続がなされている。素子分離領域201としては、トレンチを形成し、トレンチ内壁を酸化したもの、酸素ドーピングなどにより、トレンチ内壁に形成した酸化膜など、適宜選択可能である。
また、図4,5に示すように、MOSドライバチップ200と第1の出力用チップ300と第2の出力用チップ400とは、それぞれ互いに分離されたリードフレーム600,601,602に実装され、絶縁性樹脂700に封止されている。なお、MOSドライバチップ200と第1の出力用チップ300、また、MOSドライバチップ200と第2の出力用チップ400とはボンディングワイヤ500によりそれぞれ電気的に接続されている。このように、半導体リレー100は4つの端子、つまり、一対の入力端子TI1,TI2と一対の出力端子TO1,TO2とを有する半導体パッケージ800として構成される。
また、図3,4に示すように、RC発振回路10や波形調整回路20や充放電回路60は、第1の絶縁耐圧キャパシタ51及び第2の絶縁耐圧キャパシタ52が設けられた昇圧回路50よりも出力回路70を構成する第1の出力用チップ300及び第2の出力用チップ400から離れて配置されている。
次に、半導体リレー100の各回路ブロックの構成について説明する。
図2に示すように、RC発振回路10は、直列接続された第1〜第4のインバータ11〜14と帰還抵抗15と帰還キャパシタ16とを有している。帰還抵抗15及び帰還キャパシタ16は第3のインバータ13に並列接続されている。具体的には、第1のインバータ11の入力ノードと第3のインバータ13の入力ノードとの間に帰還キャパシタ16が接続され、第1のインバータ11の入力ノードと第3のインバータ13の出力ノードとの間に帰還抵抗15が接続されている。なお、第1〜第4インバータ11〜14は、それぞれCMOS(Complementary Metal−Oxide−Semiconductor)インバータとして構成されている。
このようにすることで、帰還抵抗の抵抗値15と帰還キャパシタ16の容量値との積に応じた発振周波数を有するパルス信号が第3のインバータ13から出力される。また、後で述べるように、第3のインバータ13の出力信号と位相が反転したパルス信号が第4のインバータ14から出力される。
また、第1〜第4のインバータ11〜14のそれぞれが入力端子TI1,TI2に接続されており、入力端子TI1,TI2から入力された入力信号により各インバータ11〜14を駆動するために必要な電力が供給される。また、各インバータ11〜14に対し個別に信号を入力する必要がなくなり、入力端子TI1,TI2を単純な2端子構成とすることができる。
図2に示すように、第3のインバータ13の出力ノードから信号線が2本に分岐されており、一方は波形調整回路20の第1の回路30に直接に接続され、他方は第4のインバータ14を介して波形調整回路20の第2の回路40に接続される。なお、以降の説明において、第3のインバータ13から第1の回路30に入力される信号を第1の信号と、第4のインバータ14から第2の回路40に入力される信号を第2の信号とそれぞれ呼ぶことがある。第1の信号と第2の信号とは、同じ発振周波数を有する一方、互いに位相が反転したパルス信号であり、これらの信号がRC発振回路10の出力信号である。また、第1の信号の振幅の絶対値と第2の信号の振幅の絶対値とは略等しくなっている。なお、本実施形態における発振周波数は、数MHz程度であるが特にこれに限定されない、半導体リレー100に要求される性能や第1〜第4のインバータ11〜14を構成するトランジスタの性能等により適宜変更される。
また、本願明細書において、「略同一」または「略等しい」とは、半導体リレー内を伝搬する各信号の伝搬誤差等を同一または等しいという意味であり、比較対象となる複数の信号間で振幅や位相や周波数が厳密に同一または等しいということを意味するものではない。また、半導体リレーを構成する各要素の加工公差や組立公差を含んで同一または等しいという意味であり、比較対象となる複数の要素が厳密に同一または等しいということを意味するものではない。
波形調整回路20は、第1の回路30と第2の回路40とを有しており、第1の回路30は第1の信号の立ち上がり時間と立ち下がり時間とをそれぞれ長くするように動作し、第2の回路40は第2の信号の立ち上がり時間と立ち下がり時間とをそれぞれ長くするように動作する。
第1の回路30は、直列接続された2段のCMOSインバータ31,32と第1の抵抗(抵抗素子)33とで構成されている。
初段のCMOSインバータ31において、pチャネルMOS電界効果トランジスタ(以下、pMOSFETという)31aのドレインとnチャネルMOS電界効果トランジスタ(以下、nMOSFETという)31bのドレインとが第1の抵抗33を介して電気的に接続されている。また、2段目、この場合は最終段のCMOSインバータ32において、pMOSFET32aのゲートが第1の抵抗33の一端に、nMOSFET32bのゲートが第1の抵抗33の他端にそれぞれ電気的に接続されている。
第2の回路40も第1の回路30と同様に、直列接続された2段のCMOインバータ41,42と第2の抵抗(抵抗素子)43とで構成されている。各部の接続関係も第1の回路30と同様である。波形調整回路20の動作については後で詳述する。
なお、第1の回路30内及び第2の回路40内の各CMOSインバータ31,32,41,42もそれぞれ入力端子TI1,TI2に接続されており、入力端子TI1,TI2から入力された入力信号により各CMOSインバータ31,32,41,42を駆動するために必要な電力が供給される。
また、第1の回路30内及び第2の回路40内の各CMOSインバータ31,32,41,42を構成する各pMOSFET31a,32a,41a,42aでは、pMOSFET32a,42aの出力特性は、pMOSFET31a,41aの出力特性と同等以上となるように構成されている。例えば、各pMOSFET31a,32a,41a,42aではpMOSFET32a,42aの方がpMOSFET31a,41aより大きいサイズとなるように形成される。第1の回路30内及び第2の回路40内の各CMOSインバータ31,32,41,42を構成する各nMOSFET31b,32b,41b,42bも同様に、nMOSFET32b,42bの出力特性は、nMOSFET31b,41bの出力特性と同等以上となるように構成されている。例えば、各nMOSFET31b,32b,41b,42bではnMOSFET32b,42bの方がnMOSFET31b,41bより大きいサイズとなるように形成される。なお、CMOSインバータ31,41を構成するpMOSFET31a,41a及びnMOSFET31b,41bは、第1〜第4インバータ11〜14を構成するpMOSFET及びnMOSFETとそれぞれ同じサイズとなるように形成されていてもよい。また、第1の抵抗33と第2の抵抗43とはそれぞれの抵抗値が略等しくなるように形成されている。また、第1の抵抗33及び第2の抵抗43の抵抗値は、帰還抵抗15の抵抗値よりも1桁程度小さい値である。
昇圧回路50は、第1の絶縁耐圧キャパシタ51及び第2の絶縁耐圧キャパシタ52と第1〜第3のダイオード53〜55とで構成された倍電圧回路(ディクソン型チャージポンプ回路)である。
第1の絶縁耐圧キャパシタ51と第1のダイオード53とが直列接続され、第2の絶縁耐圧キャパシタ52と第2のダイオード54とが直列接続されている。また、第3のダイオード55は、第1のダイオード53と第2のダイオード54とに並列接続されており、具体的には、第3のダイオード55のカソードが第1のダイオード53のアノードに、第3のダイオード55のアノードが第2のダイオード54のカソードにそれぞれ接続されている。
RC発振回路10から出力され、波形調整回路20を通過した第1の信号と第2の信号が、それぞれ第1の絶縁耐圧キャパシタ51と第2の絶縁耐圧キャパシタ52に入力される。また、第1の回路30から出力された信号は、第1の絶縁耐圧キャパシタ51を通過することで直流成分が遮断され、交流成分のみが第1のダイオード53に入力される。同様に、第2の回路40から出力された信号は、第2の絶縁耐圧キャパシタ52を通過することで直流成分が遮断され、交流成分のみが第2のダイオード54に入力される。このことにより、半導体リレー100において入出力間を絶縁することができる。
なお、第1の絶縁耐圧キャパシタ51及び第2の絶縁耐圧キャパシタ52は、例えば、帰還キャパシタと16同様の製造プロセスで形成されるが、帰還キャパシタ16よりもシリコン酸化膜等の容量絶縁膜が厚くなるようにして、帰還キャパシタ16よりも絶縁耐圧を1桁以上向上させている。本願明細書において、第1の絶縁耐圧キャパシタ51及び第2の絶縁耐圧キャパシタ52の絶縁耐圧は、それぞれ数十Vから数kVとなるように設計されるが、特にこれに限定されず、半導体リレー100の入出力特性の仕様によって適宜変更されうる。その場合、第1の絶縁耐圧キャパシタ51及び第2の絶縁耐圧キャパシタ52の形成時に、容量絶縁膜の厚さが調整される。
充放電回路60は、デプレッション型MOSFET61(以下、D−MOSFET61という)と第3の抵抗62とで構成され、後述する出力回路70の第1の出力用MOSFET71及び第2の出力用MOSFET72のそれぞれのゲートを充放電する。D−MOSFET61のソースとドレインとがそれぞれ昇圧回路50の出力ノードに接続され、D−MOSFET61のゲートとソースの間に第3の抵抗62が接続されている。
出力回路70は、ソースが互いに逆直列に接続された第1の出力用MOSFET71及び第2の出力用MOSFET72で構成されており、第1の出力用MOSFET71のドレインが出力端子TO1に、第2の出力用MOSFET72のドレインが出力端子TO2にそれぞれ接続されている。
第1の出力用MOSFET71及び第2の出力用MOSFET72のそれぞれのゲートには、昇圧回路50から信号が入力される。具体的には、第1の絶縁耐圧キャパシタ51を通過した信号を受けて第1のダイオード53が順方向にバイアスされたときにのみ、第2の絶縁耐圧キャパシタ52への入力時の2倍の電圧を有した信号が、充放電回路60を介して第1の出力用MOSFET71及び第2の出力用MOSFET72のゲートのそれぞれに入力される。そして、第1の出力用MOSFET71及び第2の出力用MOSFET72において、それぞれのゲート−ソース間に電荷が充電され、ドレイン−ソース間が高インピーダンス状態から低インピーダンス状態へと変化する。
次に、半導体リレー100の動作について説明する。
入力端子TI1,TI2に入力信号が入力されることにより、RC発振回路10は、所定の発振周波数を有し、互いに位相が反転したパルス信号である第1の信号及び第2の信号を生成する。
第1の信号は、波形調整回路20の第1の回路30に入力され、第1の信号の立ち上がり時間及び立ち下がり時間がそれぞれ長くなるように調整された後、昇圧回路50の第1の絶縁耐圧キャパシタ51に入力される。
第2の信号は、波形調整回路20の第2の回路40に入力され、第2の信号の立ち上がり時間及び立ち下がり時間がそれぞれ長くなるように調整された後、昇圧回路50の第2の絶縁耐圧キャパシタ52に入力される。
昇圧回路50では、第1の絶縁耐圧キャパシタ51及び第1のダイオード53を通過した信号に、第2の絶縁耐圧キャパシタ52及び第2ダイオード54を通過した信号が加算され、電圧が2倍となった信号が生成される。この信号は、充放電回路60を介して、第1の出力用MOSFET71及び第2の出力用MOSFET72のゲートのそれぞれに入力される。
また、昇圧回路50で生成された信号を受けて、充放電回路60のD−MOSFET61のドレインが高電位となる。このため、D−MOSFET61が一旦ONして電流が流れるが、この電流が第3の抵抗62に流れると、第3の抵抗62の両端に電位差が発生し、その電位差によってD−MOSFET61はOFFする。
さらに、第1の出力用MOSFET71及び第2の出力用MOSFET72のそれぞれのゲートに印加された信号の電圧が各出力用MOSFET71,72のしきい値電圧よりも高くなると、各出力用MOSFET71,72がONしてドレイン−ソース間が導通状態となる、その結果、出力端子TO1,TO2の間が導通して、半導体リレー100が閉じられる(ON状態となる)。
一方、入力端子TI1,TI2に入力信号が入力されなくなると、RC発振回路10が動作せず、昇圧回路50から充放電回路60に信号が入力されない。このため、第3の抵抗62にも電流が流れなくなり、両端の電位差が所定値以下となる。このため、D−MOSFET61は導通状態となり、第1の出力用MOSFET71及び第2の出力用MOSFET72のそれぞれのゲートに充電された電荷が引き抜かれて放電される。その結果、第1の出力用MOSFET71及び第2の出力用MOSFET72のそれぞれのゲート−ソース間がD−MOSFET61によりショートされる。
このため、第1の出力用MOSFET71及び第2の出力用MOSFET72のそれぞれのドレイン−ソース間が非導通状態となって、出力端子TO1,TO2の間が遮断され、半導体リレー100が開放される(OFF状態となる)。
[波形調整回路の内部電位及び入力電流の時間変化]
図6は、図2の一部を拡大した等価回路図を示し、図7は、波形調整回路の内部電位及び入力電流の時間変化を示す。図8は、比較のための半導体リレーの等価回路図を示し、図9は、図8に示すRC発振回路の出力電位及び入力電流の時間変化を示す。なお、図6において、波形調整回路20と第4のインバータ14とを拡大して図示している。
図8に示す半導体リレー110は、図2に示す半導体リレー100から波形調整回路20が省略されたものであり、特許文献1に示された従来の容量絶縁式の半導体リレーと同じ構成である。
このような半導体リレー110を駆動するにあたって、図9に示すように、RC発振回路10から出力される第1の信号及び第2の信号は、それぞれ急峻に立ち上がり、また、立ち下がる。入力端子TI1,TI2には、第1の信号及び第2の信号の立ち上がり期間及び立ち下がり期間のみに入力電流が流れ、その波形は、半値幅が狭くかつピーク値が高いパルス形状となる。つまり、入力電流の電流変化量が大きくなるため、入力端子TI1,TI2に接続される電源の電流供給能力が低いと、前述の問題を生じるおそれがあった。
一方、図7に示すように、本実施形態に係る半導体リレー100では、入力電流の半値幅T1が図9に示す半値幅T2よりも広く、かつピーク値Ip1が図9に示すピーク値Ip2よりも低くなっている。このため、入力端子TI1,TI2に接続される電源の電流供給能力が低い場合でも、RC発振回路10が安定して動作し、半導体リレー100の開閉動作が安定的に行われる。このことについてさらに説明する。
前述したように、RC発振回路10の第3のインバータ13からは第1の信号が出力される。よって、図6に示す第1の回路30のノードaの電位の時間変化は、第1の信号の振幅の時間変化に等しい。また、RC発振回路10の第4のインバータ14からは第2の信号が出力されるため、図6に示す第2の回路40のノードeの電位の時間変化は、第2の信号の振幅の時間変化に等しい。
図6を参照して、第1の回路30の内部ノードの電位変化について見てみると、ノードaの電位がLow電位(以下、L電位ともいう)からHigh電位(以下、H電位ともいう)になると、初段のCMOSインバータ31が駆動されて、nMOSFET31bのソース−ドレイン間が導通状態となり、pMOSFET32a及びnMOSFET32bのそれぞれのゲートに蓄積された電荷はnMOSFET31bを介して放電される。
このとき、pMOSFET31aのドレインに相当するノードbやnMOSFET31bのドレインに相当するノードcは、H電位からL電位に遷移するが、pMOSFET31aのドレインとnMOSFET31bのドレインとに電気的に接続された第1の抵抗33に電流が流れることで、ノードbでは、ノードcに比べて、電位の立ち下がりが遅くなる。また、ノードbの電位の立ち下がりが遅くなることで、最終段のpMOSFET32aが導通するまでの時間が長くなる。このため、最終段のCMOSインバータ32の出力ノードであるノードdの電位の立ち上がりもノードaやノードcに比べて遅くなる。
また、ノードaの電位がH電位からL電位になると、初段のCMOSインバータ31が駆動されて、pMOSFET31aのソース−ドレイン間が導通状態となり、pMOSFET32a及びnMOSFET32bのそれぞれのゲートはpMOSFET31aを介して充電される。
このとき、第1の抵抗33の影響により、ノードcでは、ノードbに比べて、電位の立ち上がりが遅くなる。また、ノードcの電位の立ち上がりが遅くなることで、最終段のnMOSFET32bが導通するまでの時間が長くなる。このため、最終段のCMOSインバータ32の出力ノードであるノードdの電位の立ち下がりもノードaやノードcに比べて遅くなる。
以上の通り、第1の回路30を通過した第1の信号の振幅に対応するノードdの電位は、もとの第1の信号の振幅に対応するノードaの電位に比べて、立ち上がり時間及び立ち下がり時間がそれぞれ長くなる。
また、前述したように、第2の回路40は第1の回路30と同様の構成であるため、以上説明したのと同様に、第2の回路40を通過した第2の信号の振幅に対応するノードhの電位は、もとの第2の信号の振幅に対応するノードeの電位に比べて、立ち上がり時間及び立ち下がり時間がそれぞれ長くなる。ただし、ノードdの電位とノードeの電位とは時間軸において互いに位相が反転している。
また、前述したように、第1の信号及び第2の信号の立ち上がり期間及び立ち下がり期間のみに入力電流が流れるため、図7に示す入力電流の半値幅T1は図9に示す半値幅T2よりも広くなる。
一方、入力端子TI1,TI2からRC発振回路10に供給される電荷量は入力電流の時間積分に相当するが、この値は図2に示す半導体リレーと図8に示す半導体リレーとで同じである。よって、図7に示す入力電流のピーク値Ip1は図9に示すピーク値Ip2よりも低くなる。
なお、図9に示すように、従来の構成の半導体リレー110では、入力電流の半値幅T2は数nsec程度であるのに対し、図7に示すように、本実施形態の半導体リレー100では、入力電流の半値幅T1は数十nsec程度であった。また、本実施形態の半導体リレー100では、入力電流のピーク値Ip1が図9に示すピーク値Ip2の数分の1程度となった。但し、これらの値は、発振周波数やRC発振回路10の各インバータ11〜14を構成するpMOSFETやnMOSFETのサイズ、さらに第1の抵抗33及び第2の抵抗43の抵抗値等に応じて適宜変更される。
[効果等]
以上説明したように、本開示に係る半導体リレー100は、入出力間がキャパシタにより絶縁された容量絶縁方式の半導体リレーであって、一対の入力端子TI1,TI2に接続され、入力信号に応答して発振し、互いに位相が反転した第1の信号と第2の信号を生成するRC発振回路10と、第1の信号及び第2の信号を受信するとともに、第1の信号及び第2の信号の立ち上がり時間と立ち下がり時間とをそれぞれ長くする波形調整回路20と、を備えている。
半導体リレー100は、さらに、波形調整回路20から出力された信号を受信して所定の電圧を発生させる昇圧回路50と、昇圧回路50に接続された充放電回路60と、充放電回路60に接続された出力回路70と、出力回路70に接続された一対の出力端子TO1,TO2と、を備えている。
昇圧回路50は、互いに並列接続された第1の絶縁耐圧キャパシタ51及び第2の絶縁耐圧キャパシタ52を有するチャージポンプ回路であり、RC発振回路10は、直列接続された第1〜第4のインバータ11〜14と、第1〜第4のインバータ11〜14に対して並列接続された帰還抵抗15及び帰還キャパシタ16を有している。
波形調整回路20は、第1の信号の立ち上がり時間と立ち下がり時間とをそれぞれ長くする第1の回路30と、第2信号の立ち上がり時間と立ち下がり時間とをそれぞれ長くする第2回路40と、を有している。
第1の回路30から出力された信号が第1の絶縁耐圧キャパシタ51に入力され、第2の回路40から出力された信号が第2の絶縁耐圧キャパシタ52に入力され、昇圧回路50で発生した電圧に基づいて出力回路70が駆動される。
半導体リレー100をこのように構成することで、入力端子TI1,TI2に接続される電源の電流供給能力が低い場合にも、入力端子TI1,TI2に流れる入力電流の電流変化量を小さくすることができる。このことにより、RC発振回路10が安定して動作する。また、半導体リレー100の開閉動作を高速に行うことができる。
また、波形調整回路20を介して昇圧回路50に入力された第1の信号と第2の信号とをそれぞれ第1の絶縁耐圧キャパシタ51と第2の絶縁耐圧キャパシタ52に入力して、次段の充放電回路60に伝送することで、半導体リレー100における入出力間の絶縁を良好に維持できる。
なお、第1の絶縁耐圧キャパシタ51及び第2の絶縁耐圧キャパシタ52の容量値を大きくすることで、昇圧時に出力回路70側に供給できる電流も大きくなるが、その分、各キャパシタ51,52の面積も大きくなり、半導体リレー100の小型化には不利となる。第1の出力側MOSFET71及び第2の出力用MOSFET72のサイズにもよるが、第1の絶縁耐圧キャパシタ51及び第2の絶縁耐圧キャパシタ52の容量値は、数pFから数100pF程度であることが好ましい。
また、本実施形態に係る半導体リレー100は、特許文献1,2に開示されるような、いわゆるフォトカプラタイプのリレーではないため、このタイプのリレーに比べて入力電流が10分の1以下に低減される上、長期使用において特性変動もなく、信頼性が向上する。
また、LEDを用いないため、本実施形態に係る半導体リレー100の高温側での使用可能範囲は、基本的に、MOSドライバチップ200内の各回路ブロック10,20,50,60の使用可能範囲に対応しており、具体的には125℃以上の高温動作が可能となる。
出力回路70は、ソースが互いに逆直列に接続された第1の出力用MOSFET71及び第2の出力用MOSFET72で構成されおり、充放電回路60は、D−MOSFET(デプレッション型MOSFET)61とD−MOSFETのゲートとソースとを接続する第3の抵抗62とで構成されている。
充放電回路60は、昇圧回路50で発生した電圧で第1の出力用MOSFET71及び第2の出力用MOSFET72のゲートをそれぞれ充電して、第1の出力用MOSFET71及び第2の出力用MOSFET72を導通状態にすることで、一対の出力端子TO1,TO2の間を導通させる一方、入力信号が供給されない場合は、第1の出力用MOSFET71及び第2の出力用MOSFET72のゲートからそれぞれ電荷を放電させることで、第1の出力用MOSFET71及び第2の出力用MOSFET72を非導通状態にして、一対の出力端子TO1,TO2の間を開放状態にする。
充放電回路60及び出力回路70をこのようにすることで、半導体リレー100を高速に開閉させることができる。
また、本実施形態に係る半導体リレー100は、入力端子TI1,TI2から出力端子TO1,TO2の間に配置される各回路ブロック10,20,50,60,70間の電力伝送効率が高いため、このことも合わせて、半導体リレー100を高速に開閉させることができる。
第1の回路30は、直列接続された2段のCMOSインバータ31,32でそれぞれ構成されており、初段のCMOSインバータ31において、pMOSFET31aのドレインとnMOSFET31bのドレインとが第1の抵抗(抵抗素子33)を介して電気的に接続されている。最終段のCMOSインバータ32において、pMOSFET32aのゲートが第1の抵抗33の一端に、nMOSFET32bのゲートが第1の抵抗33の他端に、それぞれ電気的に接続されている。
また、第2の回路40は、直列接続された2段のCMOSインバータ41,42でそれぞれ構成されており、初段のCMOSインバータ41において、pMOSFET41aのドレインとnMOSFET41bのドレインとが第2の抵抗(抵抗素子)43を介して電気的に接続されている。最終段のCMOSインバータ42において、pMOSFET42aのゲートが第2の抵抗43の一端に、nMOSFET42bのゲートが第2の抵抗43の他端に、それぞれ電気的に接続されている。
波形調整回路20における第1の回路30及び第2の回路40をこのような簡便な構成することで、第1の信号及び第2の信号の立ち上がり時間と立ち下がり時間をそれぞれ容易に長くすることができる。また、回路の設計コストが上昇するのを抑制できる。
なお、第1の信号及び第2の信号がそれぞれH電位に達しない場合、後段の信号振幅が十分に取れず、半導体リレー100の開閉動作がうまく行えない場合がある。このため、第1の抵抗33及び第2の抵抗43の抵抗値は、所定値以下にする必要がある。
RC発振回路100は、一対の入力端子TI1,TI2に入力される入力信号により複数段のインバータが駆動可能に構成されている。
このようにすることで、RC発振回路100を駆動するための端子数を低減でき、半導体リレー100の小型化が図れる。
RC発振回路10や波形調整回路20や充放電回路60は、第1の絶縁耐圧キャパシタ51及び第2の絶縁耐圧キャパシタ52よりも出力回路70から離れて配置されるのが好ましい。
このようにすることで、RC発振回路10や波形調整回路20や充放電回路60に含まれる帰還抵抗15や第1〜第3の抵抗33,43,62の各抵抗値が出力回路70で発生する熱の影響を受けて変化するのを抑制できる。また、各回路ブロック10,20,60に含まれるpMOSFETやnMOSFETやD−MOSFET61の各入出力特性が出力回路70で発生する熱の影響を受けて変化するのを抑制できる。このことにより、半導体リレー100を設計したタイミングで動作させることができる。なお、第1の絶縁耐圧キャパシタ51及び第2の絶縁耐圧キャパシタ52は、抵抗や各MOSFETに比べて温度変化の影響を受けにくいため、出力回路70の近くに配置してもよい。
また、RC発振回路10と波形調整回路20と昇圧回路50と充放電回路60が、素子分離領域201を有する1個のMOSドライバチップ(半導体集積回路チップ)200に集積化されるのが好ましい。
このようにすることで、半導体リレー100を小型化でき、また、各回路ブロック10,20,50,60間での信号伝搬時間を短くできるため、半導体リレー100の開閉動作を高速化できる。
(実施形態2)
図10は、本実施形態に係る半導体リレーの等価回路図を示す。なお、図10において、実施形態1と同様の箇所については同一の符号を付して詳細な説明を省略する。
図10に示す本実施形態の構成は、以下に示す点で図2に示す実施形態1の構成と異なる。つまり、第1の回路において、最終段のCMOSインバータ32のpMOSFET32aのゲートに第1のキャパシタ34が並列接続され、nMOSFET32bのゲートに第2のキャパシタ35が並列接続されている。また、第2の回路40において、最終段のCMOSインバータ42のpMOSFET42aのゲートに第1のキャパシタ44が並列接続され、nMOSFET42bのゲートに第2のキャパシタ45が並列接続されている。
本実施形態によれば、第1の抵抗33と第1のキャパシタ34とで、また、第1の抵抗33と第2のキャパシタ35とでそれぞれRC回路が構成される。さらに、第2の抵抗43と第1のキャパシタ44とで、また、第2の抵抗43と第2のキャパシタ45とでそれぞれRC回路が構成される。これらの回路の時定数は、実施形態1に示す第1の抵抗や第2の抵抗のみで構成される回路の時定数よりも大きくなる。よって、波形調整回路20を通過する第1の信号及び第2の信号の立ち上がり時間及び立ち下がり時間を実施形態1に示す構成よりもそれぞれ長くすることができる。
このため、入力端子TI1,TI2に接続される電源の電流供給能力がより低い場合にも、実施形態1に示すのと同様の効果を奏することができる。
なお、第1のキャパシタ34、44及び第2のキャパシタ35,45の容量値は、それぞれ略等しくなっている。また、第1のキャパシタ34,44及び第2のキャパシタ35,45の容量値は、帰還キャパシタ16の容量値よりも1桁程度小さい値である。
(その他の実施形態)
RC発振回路10に含まれるインバータの段数は4段に限られず、3段であってもよいし、4段以上であってもよい。発振周波数等に応じて適宜変更される。最終段の1つ前と最終段とからそれぞれ第1の信号と第2の信号とが出力されるようにすればよい。
第1の回路30及び第2の回路40に含まれるCMOSインバータの段数も2段に限られず、これ以上であってもよい。
CMOSインバータの段数が2段であれば、信号の立ち上がり時間及び立ち下がり時間をそれぞれ長くする目的は達成される。また、第1の回路30及び第2の回路40の面積を小さくできる。
また、昇圧回路50は、図2に示す構成に特に限定されない。昇圧回路50は、第1の絶縁耐圧キャパシタ51及び第2の絶縁耐圧キャパシタ52を介して出力回路70を駆動するのに必要な分だけの電力を供給できればよく、これを実現できるのであれば、等倍圧回路やN(Nは3以上の整数)倍圧回路等であってもよい。
また、充放電回路60を第3の抵抗62のみで構成してもよい。このようにしても、第1の出力用MOSFET71及び第2の出力用MOSFET72のそれぞれのゲートを充放電できる。なお、実施形態1,2に示すように、充放電回路60をD−MOSFET61と第3の抵抗62で構成することにより、放電時間を短縮して、高速に放電できる。このことにより、半導体リレー100の開閉動作を高速に行える。
また、実施形態1では第1及び第2の出力用チップ300,400をMOSドライバチップ200と別々に設け、パッケージ内でボンディングワイヤ500により両者を接続する構成を示したが、第1及び第2の出力用チップ300,400をMOSドライバチップ200に集積させてもよい。
このようにすることで、半導体リレー100のさらなる小型化が図れる。なお、出力回路70の発熱の影響を小さくする目的であれば、実施形態1に示すように、出力回路70以外を1チップ化し、第1及び第2の出力用MOSFET71,72についてはそれぞれ別のチップ(第1の出力用チップ300及び第2の出力用チップ400)で構成し、一体的に樹脂封止して構成するのが好ましい。小型でかつ信頼性の高い半導体リレー100を実現できる。
本開示の半導体リレーは、入力電流の電流変化量を抑制して、RC発振回路を安定動作できるため、半導体リレーの高速動作を実現する上で有用である。
10 RC発振回路
11〜14 第1〜第4のインバータ
15 帰還抵抗
16 帰還キャパシタ
20 波形調整回路
30 第1の回路
31,32 CMOSインバータ
31a,32a pMOSFET
31b,32b nMOSFET
33 第1の抵抗(抵抗素子)
34 第1のキャパシタ
35 第2のキャパシタ
40 第2の回路
41,42 CMOSインバータ
41a,42a pMOSFET
41b,42b nMOSFET
43 第2の抵抗(抵抗素子)
44 第1のキャパシタ
45 第2のキャパシタ
50 昇圧回路
51 第1の絶縁耐圧キャパシタ
52 第1の絶縁耐圧キャパシタ
53〜55 第1〜第3のダイオード
60 充放電回路
61 デプレッション型MOSFET(D−MOSFET)
62 第3の抵抗
70 出力回路
71 第1の出力用MOSFET
72 第1の出力用MOSFET
200 MOSドライバチップ(半導体集積回路チップ)
201 素子分離領域
300 第1の出力用チップ
400 第2の出力用チップ
500 ボンディングワイヤ
600〜602 リードフレーム
700 絶縁性樹脂
800 半導体パッケージ
I1,TI2 入力端子
O1,TO2 出力端子

Claims (7)

  1. 入出力間がキャパシタにより絶縁された容量絶縁方式の半導体リレーであって、
    一対の入力端子に接続され、入力信号に応答して発振し、互いに位相が反転した第1の信号と第2の信号を生成するRC発振回路と、
    前記第1の信号及び前記第2の信号を受信するとともに、前記第1の信号及び前記第2の信号の立ち上がり時間と立ち下がり時間とをそれぞれ長くする波形調整回路と、
    前記波形調整回路から出力された信号を受信して所定の電圧を発生させる昇圧回路と、
    前記昇圧回路に接続された充放電回路と、
    前記充放電回路に接続された出力回路と、
    前記出力回路に接続された一対の出力端子と、を備え、
    前記昇圧回路は、互いに並列接続された第1の絶縁耐圧キャパシタ及び第2の絶縁耐圧キャパシタを有するチャージポンプ回路であり、
    前記RC発振回路は、直列接続された複数段のインバータと、該複数段のインバータに対して並列接続された帰還抵抗及び帰還キャパシタを有し、
    前記波形調整回路は、前記第1の信号の立ち上がり時間と立ち下がり時間とをそれぞれ長くする第1の回路と、前記第2の信号の立ち上がり時間と立ち下がり時間とをそれぞれ長くする第2の回路と、を有し、
    前記第1の回路から出力された信号が前記第1の絶縁耐圧キャパシタに入力され、前記第2の回路から出力された信号が前記第2の絶縁耐圧キャパシタに入力され、
    前記昇圧回路で発生した電圧に基づいて前記出力回路が駆動されることを特徴とする半導体リレー。
  2. 請求項1に記載の半導体リレーにおいて、
    前記出力回路は、ソースが互いに逆直列に接続された第1の出力用MOSFET及び第2の出力用MOSFETで構成され、
    前記充放電回路は、デプレッション型MOSFETと該デプレッション型MOSFETのゲートとソースとを接続する第3の抵抗とで構成され、前記昇圧回路で発生した電圧で前記第1の出力用MOSFET及び前記第2の出力用MOSFETのゲートをそれぞれ充電して、前記第1の出力用MOSFET及び前記第2の出力用MOSFETを導通状態にすることで、前記一対の出力端子の間を導通させる一方、前記入力信号が供給されない場合は、前記第1の出力用MOSFET及び前記第2の出力用MOSFETのゲートからそれぞれ電荷を放電させることで、前記第1の出力用MOSFET及び前記第2の出力用MOSFETを非導通状態にして、前記一対の出力端子の間を開放状態にすることを特徴とする半導体リレー。
  3. 請求項1または2に記載の半導体リレーにおいて、
    前記第1の回路及び前記第2の回路は、直列接続された複数段のCMOSインバータでそれぞれ構成されており、
    前記複数段のCMOSインバータのうち、最終段の1段前に位置するCMOSインバータにおいて、pチャネルMOSFETのドレインとnチャネルMOSFETのドレインとが抵抗素子を介して電気的に接続され、
    最終段に位置するCMOSインバータにおいて、pチャネルMOSFETのゲートが前記抵抗素子の一端に、nチャネルMOSFETのゲートが前記抵抗素子の他端に、それぞれ電気的に接続されていることを特徴とする半導体リレー。
  4. 請求項3に記載の半導体リレーにおいて、
    最終段に位置するCMOSインバータにおいて、pチャネルMOSFETのゲートに第1のキャパシタが並列接続され、nチャネルMOSFETのゲートに第2のキャパシタが並列接続されていることを特徴とする半導体リレー。
  5. 請求項1ないし4のいずれか1項に記載の半導体リレーにおいて、
    前記RC発振回路と前記波形調整回路とは、前記一対の入力端子に入力される前記入力信号により前記複数段のインバータが駆動可能に構成されていることを特徴とする半導体リレー。
  6. 請求項1ないし5のいずれか1項に記載の半導体リレーにおいて、
    前記RC発振回路と前記波形調整回路と前記充放電回路とは、前記第1の絶縁耐圧キャパシタ及び前記第2の絶縁耐圧キャパシタよりも前記出力回路から離れて配置され、
    前記RC発振回路と前記波形調整回路と前記昇圧回路と前記充放電回路とが、素子分離領域を有する半導体集積回路チップに集積化されたことを特徴とする半導体リレー。
  7. 請求項6に記載の半導体リレーにおいて、
    前記出力回路が前記半導体集積回路チップに集積化されたことを特徴とする半導体リレー。
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