JP2001036012A - 半導体装置、およびこれを用いた回線インターフェイス装置および情報処理装置 - Google Patents

半導体装置、およびこれを用いた回線インターフェイス装置および情報処理装置

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JP2001036012A
JP2001036012A JP11205751A JP20575199A JP2001036012A JP 2001036012 A JP2001036012 A JP 2001036012A JP 11205751 A JP11205751 A JP 11205751A JP 20575199 A JP20575199 A JP 20575199A JP 2001036012 A JP2001036012 A JP 2001036012A
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康行 小嶋
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峰弘 根本
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Takayuki Iwasaki
貴之 岩崎
Nobuyasu Kanekawa
信康 金川
Yusuke Takeuchi
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    • H01L2224/49Structure, shape, material or disposition of the wire connectors after the connecting process of a plurality of wire connectors
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Abstract

(57)【要約】 【課題】モノリシック化した高耐圧アイソレータ及びこ
れを応用したモデム等のモノリシック回線インターフェ
イス回路,小型で経済的なモデム装置及び通信装置を実
現する。 【解決手段】主な解決手段を以下に示す。 (1)ウェハ上に、ドライバを含む入力回路、レシーバ
を含む出力回路とを配置し、(2)ドライバを含む入力
回路とレシーバを含む出力回路とを多重の絶縁帯で領域
絶縁し、(3)配線層間膜を利用して領域間を架橋する
ように高耐圧結合容量を形成してアイソレータを、ま
た、(4)複数のアイソレータとAFEなどの回路を一
体化して回線インターフェイス回路ICを、(5)これ
を用いてモデム装置や通信装置を構成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、半導体装置に関わ
り、特に半導体ウェハ上に形成した高耐圧のキャパシタ
である高耐圧結合容量を用いて入力側と出力側を電気的
に絶縁しつつ電気信号を伝達するアイソレータ(あるい
はアイソレータ、あるいは絶縁アンプ。以下、アイソレ
ータと称す)、アイソレータを内蔵する半導体装置、こ
れらの半導体装置を用いた回路、特にモデム装置等の回
線インターフェイス回路の半導体装置、及び、これらを
用いた通信装置に関する。
【0002】
【従来の技術】通信分野では、公共性の高いネットワー
ク設備,端末及び操作者の保護のために、ネットワーク
と端末の境界(以下、回線インターフェイスと称す)に
高い絶縁性を要求しており、従来から絶縁性の高い通信
用の小型トランスが使われてきた。
【0003】また、計測,医療などの用途では、センサ
と信号処理回路など、信号検出部分と信号処理部分とを
絶縁する必要がある場合があり、アイソレータは、この
ような場合に、絶縁分離手段として知られている。
【0004】絶縁トランスやアイソレータは、取扱者や
機器を感電事故から守るために設けるもので、想定して
いるのは事故による配電線等との接触,送電線からの誘
導電圧,雷サージ等で、例えば、10mV〜100mV
の信号を伝達する時に、百V〜数千Vに達する商用電源
電圧のコモンモード電圧が加わるが、アイソレータはこ
れらの商用電圧を遮断しつつ信号を伝達することができ
る。
【0005】絶縁トランスは、磁芯と絶縁した巻き線を
用いることから、小型化,軽量化などに限界があり、小
型な用途では近年ではアイソレータが利用されている。
【0006】アイソレータには、小型のパルストランス
を用いたトランス型,発光素子と受光素子を用いたオプ
トアイソレータ型、及び高耐圧の容量を用いた容量性ア
イソレータ型があり、形態としては個別部品を用いた集
積回路素子外観のモジュールになっている。
【0007】なかでも、容量性アイソレータは、構造が
簡単なために、小型化,高信頼化,低価格化にむいた方
式で1970年代から使われている。
【0008】容量性アイソレータにおいて、高耐圧の容
量を通じて信号を伝送する際の伝送方式には、入力信号
の種類によりアナログ方式とデジタル方式とがあり、さ
まざまな方法が提案されて実用になっている。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】個人用端末の普及発展
に伴い、可搬端末には更なる小型化及び低価格化が要求
されて、これらに部品として使用する半導体装置の小型
化,低価格化も同様に要求されているが、上記したアイ
ソレータは、既にモノリシックIC化しており、更なる
小型化には新しい技術が必要である。
【0010】本発明の目的は、発明者の提案した技術を
更に進めて、より少ない面積の半導体基板上に高耐圧結
合容量を用いたアイソレータ、及びアイソレータを搭載
した半導体装置を構成する技術を提供することにある。
【0011】本発明の他の目的は、上記したアイソレー
タ及び上記したアイソレータを搭載した半導体装置を用
いた応用回路、特に回線インターフェイス回路を実現
し、該アイソレータを使用することによってモデム装置
および通信装置を小型化,経済化することにある。
【0012】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明の半導体装置は基板と、基板の上に形成され
た絶縁層と、絶縁層上に絶縁物によって複数の領域が形
成され、領域ごとに受動素子または能動素子が形成され
た活性層と、活性層に形成された複数の領域をまたがる
ように絶縁物を介して形成された配線とを有し、基板の
電位を浮動電位とし、領域相互間で信号を伝送すること
を特徴とする。
【0013】また、上記目的を達成するために、本発明
の半導体装置は入力した信号に対応した第1のパルス信
号を出力する駆動回路が形成された第1の回路領域と、
第1のパルス信号の遷移タイミングに対応した微分波形
信号を発生する微分回路と、微分波形信号のエッジのタ
イミングから第1のパルス信号に対応したパルス信号を
再生して出力するパルス再生回路とが形成された第2の
回路領域とを有し、第1の回路領域と第2の回路領域と
が高耐圧容量によって結合され、第1,第2の回路領域
と基板とが浮遊容量によって結合されるよう同一の半導
体基板上に形成されたことを特徴とする。
【0014】また、上記目的を達成するために、本発明
のインターフェイス装置は、アナログ入出力回路から入
力された信号に対応した第1のパルス信号を出力する駆
動回路が形成された第1の回路領域と、第1のパルス信
号の遷移タイミングに対応した微分波形信号を発生する
微分回路と、微分波形信号のエッジのタイミングから第
1のパルス信号に対応したパルス信号を再生して出力す
るパルス再生回路とが形成され、デジタル入出力回路へ
信号を出力する第2の回路領域とを有し、第1の回路領
域と第2の回路領域とが高耐圧容量によって結合され、
第1,第2の回路領域と基板とが浮遊容量によって結合
されるよう同一の半導体基板上に形成されたことを特徴
とする。
【0015】また、上記目的を達成するために、本発明
のモデム装置は、回線接続部と、回線接続部からの信号
を処理する信号処理部と、回線接続部と信号処理部とを
接続するインターフェイス部とを有するモデム装置であ
って、インターフェイス部は、回線接続部から入力され
た信号に対応した第1のパルス信号を出力する駆動回路
が形成された第1の回路領域と、第1のパルス信号の遷
移タイミングに対応した微分波形信号を発生する微分回
路と、微分波形信号のエッジのタイミングから第1のパ
ルス信号に対応したパルス信号を再生して出力するパル
ス再生回路とが形成され、信号処理部へ信号を出力する
第2の回路領域とを有し、第1の回路領域と第2の回路
領域とが高耐圧容量によって結合され、第1,第2の回
路領域と基板とが浮遊容量によって結合されるよう同一
の半導体基板上に形成されたことを特徴とする。
【0016】容量性アイソレータは、本発明の発明者ら
がSOI基板を用いたモノリシック半導体で形成する方
法を提案している。構造的には、SOI基板上の活性シ
リコンに埋め込み絶縁層に達する帯状の絶縁帯で複数の
回路領域を形成し、更に回路領域間を架橋する高耐圧の
結合容量を形成して、更に表面を絶縁保護層で覆い、更
にこれを絶縁耐圧構造のリードフレームに搭載して、リ
ードフレームごと樹脂モールドしたもので、半導体装置
としては同一のウェハ上に形成するためにきわめて小型
にできる特徴がある。もちろん各々の回路領域には必要
に応じて高耐圧の結合容量のドライバ及びレシーバを形
成している。信号の伝送方法は、伝送波形を矩形波(パ
ルス)とし、約0.1 ピコファラドの小さい高耐圧結合
容量と数キロオームの負荷抵抗を用いて、伝送波形を微
分波形として伝送し、微分波形から矩形波を再生する方
法である。モデム等の回線インターフェイス回路や通信
装置への応用についても提案している。
【0017】アイソレータの信号伝送経路として、この
ように対の高耐圧結合容量のみを用いていたのに対し
て、本発明では、基板と該回路領域のあいだに大きな値
の浮遊容量を形成せしめ、この浮遊容量と上記した高耐
圧結合容量とを用いて信号伝送を実現する。このため
に、1つのチップ上にアイソレータと応用回路を搭載す
る場合にはこの浮遊容量が高耐圧結合容量に比べて非常
に大きい値となり、この浮遊容量を利用することで、見
かけ上は、アイソレータ当たり1つの高耐圧結合容量で
も信号伝送ができる。応用回路によっては複数のアイソ
レータを搭載するために、従来方法に比べて高耐圧結合
容量が半減し、半導体装置として同一のウェハ上に形成
する際にきわめて小型にできる特徴がある。
【0018】なお、基板を浮動電位とする場合に制御で
きない直流電圧が埋め込み絶縁層に印加されるのを防止
する技術も含む。これは、チップをリードフレームに搭
載する際に、リードフレーム形状を加工して、基板と入
力側端子間,基板と出力側端子間に高抵抗を接続して、
一緒にモールドするというものである。不要な直流チャ
ージを放電することができる。
【0019】以下さらに、本発明について補足説明す
る。
【0020】本発明では、基板と埋め込み絶縁層と活性
層とからなるウェハに、活性層ないし活性層表面に形成
したトランジスタ,抵抗,容量,配線等によってアイソ
レータに必要な容量ドライバ回路及びレシーバ回路を形
成し、これらの回路を絶縁帯で囲んで複数の回路領域を
形成し、これらの回路領域間を架橋するように高耐圧結
合容量を形成することによって、高耐圧のアイソレー
タ,アイソレータの応用回路、特に回線インターフェイ
ス回路を形成する。回路の上面には、該回路領域と該高
耐圧結合容量とこれらを接続する配線との間を絶縁する
層間絶縁膜を形成して、さらに、絶縁を兼ねた保護層を
形成して半導体チップとする。更に、チップをアイソレ
ータの入出力間に対応した端子を絶縁した構造のリード
フレームに搭載して、リードフレームごと樹脂モールド
する。
【0021】絶縁帯は、半導体層の表面から絶縁層に達
する幅の帯状の絶縁パターンである。絶縁帯は、半導体
面から絶縁内層に達する所定パターンの溝を形成しこれ
を絶縁物で埋め込むトレンチ法、また、半導体層に酸素
イオンを打込んで絶縁領域を作成するイオン打込み法,
トレンチを絶縁物で埋め込んだ後に平面度を確保する工
程を加えその後に回路を形成する方法、その他の方法に
よって形成することが可能である。以下、絶縁帯で囲ん
だ部分を電極領域,回路領域などと“領域”を付けて称
す。
【0022】高耐圧結合容量は、回路領域の中に閉じた
絶縁帯によって形成した電極領域に活性層と層間絶縁膜
と上層の電極との間で形成し、必要に応じて直列接続し
て用いる。なお、厚めの活性層に形成した多重トレンチ
を直列接続してキャパシタを形成するようにしてもよ
い。また、埋め込み絶縁層は、該絶縁帯の幅に対応した
絶縁性能を持つ厚さとする。
【0023】アイソレータは、該高耐圧結合容量とドラ
イバを含む入力回路と該高耐圧結合容量とレシーバを含
む出力回路とを、各々、必要な絶縁耐圧を確保できる絶
縁帯の数だけ多重化した中に配置する。
【0024】応用回路を同一ウェハ上に形成する場合に
は、応用回路をアイソレータの入力側と出力側に分割し
て、この多重化した絶縁帯の中に配置して、他方の回路
部分と絶縁する。高耐圧結合容量は、ドライバを含む入
力回路領域及びレシーバを含む出力回路領域の境界に配
置する。
【0025】アイソレータの信号伝送経路として、従来
は対の高耐圧結合容量のみに着目していたのに対して、
本発明では、基板と該回路領域のあいだに浮遊容量を形
成せしめ、この浮遊容量と上記した高耐圧結合容量とを
併用する。このために、回路領域相互間の信号リターン
パスのインピーダンスが小さくなり、信号伝送の安定化
に寄与する効果がある。また、活性層上において、アイ
ソレータ以外の回路(応用回路)の面積がアイソレータ
回路の面積に比べて十分大きい場合には、上記した浮遊
容量がリターンパスに入るために、高耐圧結合容量を対
ではなく単一としても高インピーダンスである高耐圧結
合容量の部分で伝送信号を検出できる。このために、従
来方法に比べて高耐圧の結合容量が半減し、半導体装置
として同一のウェハ上に形成するためにきわめて小型に
できる特徴がある。
【0026】高耐圧結合容量を1つとした場合の出力パ
ルス再生は、微分回路が1つで微分波形が1つになるた
め、微分波のプラス方向への遷移とマイナス方向への遷
移とを識別して取り出し、この2つの信号によって、フ
リップフロップをセット及びリセットすることで、入力
パルス信号の立ち上がり及び立ち下がりを正しく再生す
ることができる。
【0027】なお、微分伝送だけではなく、PAM(Pu
lse Amplitude Modulation)のような波形伝送とするこ
ともできる。
【0028】また、高耐圧結合容量の入力及び出力端子
には、外部接続端子と同様に保護回路を設けることで、
サージ雑音によるデバイス破壊を防止することができ
る。
【0029】
【発明の実施の形態】以下、実施例にしたがって本発明
を説明する。
【0030】図1から図5を用いて本発明の1実施例で
あるアイソレータについて説明する。
【0031】図1は本発明の1実施例のアイソレータチ
ップの構造図であり、上側がチップを上面から見た平面
図、下側がチップの断面図である。図1において、1は
チップであり、2は0.2ミリないし0.5ミリメートル
厚さのシリコン基板、3は1.0ミクロンメートル以上
の厚さの埋め込み絶縁層、4は0.1ミクロンないし2
0ミクロンメートル厚さのシリコン活性層、5は配線
層、6は保護層であり、活性層ないし活性層上に形成し
たトランジスタなどの能動素子,抵抗,容量などの受動
素子,配線等によってアイソレータに必要な容量ドライ
バ回路及びレシーバ回路を形成する。7は絶縁帯で、例
えば活性層4である半導体層の表面から絶縁層に達する
幅の帯状の絶縁パターンである(厚さは半導体層の厚み
に等しい)。絶縁帯7の形成には、半導体面から絶縁層
3に達する所定パターンの溝を形成しこれを絶縁物で埋
め込むトレンチ法、また、半導体層に酸素イオンを打込
んで絶縁領域を作成するイオン打込み法などの方法によ
る。この絶縁帯7によって活性層4を囲んで複数の領域
8に分割する。領域8−1〜8−5は内部に含む機能要
素によって入力回路領域8−1,電極領域8−2,8−
3,出力回路領域8−4,チップの終端領域8−5など
と“領域”を付けて称す。9−1〜9−5は配線を模式
的に示したもの、10は入力側のパッドの穴、11は出
力側のパッドの穴、12−1,12−2はトランジスタ
を模式的に示したものである。配線9−1は入力パッド
と入力回路のトランジスタ12−1の入力ゲートを結ぶ
配線、9−2は入力側トランジスタ12−1の出力と電
極領域8−2を結ぶ配線、9−4は電極領域8−3と出
力側トランジスタ12−2の入力ゲートを結ぶ配線、9
−5は出力側トランジスタ12−2の出力と出力側のパ
ッドの穴11とを結ぶ配線である。配線9−3と電極領
域8−2,8−3の間を配線層間膜で絶縁した結果、配
線9−3で接続した2つの高耐圧の容量を形成し、これ
を高耐圧結合容量として用いる。つまり、入力回路領域
と出力回路領域とを架橋するように高耐圧結合容量を形
成する。このようにして、活性層の上面には該回路領域
と該高耐圧結合容量とこれらを接続する配線との間を絶
縁する層間絶縁膜を形成して、さらに、絶縁を兼ねた保
護層を形成して半導体チップとする。
【0032】アイソレータの信号伝送経路として、本発
明では、基板と該回路領域のあいだに浮遊容量を形成せ
しめ、この浮遊容量と上記した高耐圧結合容量とを併用
する。ウェハの基板は、接地して使用するのが一般的で
あるが、基板を浮動電位とすることで、ドライバを含む
入力回路とレシーバを含む出力回路間には二重に埋め込
み絶縁層が入り、より高い耐圧とすることができる。ま
た、回路領域と基板との間には浮遊容量が入り、このた
めに、回路領域相互間の信号リターンパスのインピーダ
ンスが小さくなり、信号伝送の安定化に寄与する効果が
ある。また、活性層上において、アイソレータ以外の回
路(応用回路)の面積がアイソレータ回路の面積に比べ
て十分大きい場合には、上記した浮遊容量がリターンパ
スに入るために、高耐圧結合容量を対ではなく単一とし
ても高インピーダンスである高耐圧結合容量の部分で伝
送信号を検出できる。このために、従来方法に比べて高
耐圧の結合容量が半減し、半導体装置として同一のウェ
ハ上に形成するためにきわめて小型にできる特徴があ
る。
【0033】図2の回路図によって、実施例1の回路を
説明する。図2において、21は入力端子、22は出力
側端子、23は入力側に配置したドライバ回路、24−
1,24−2は約0.1 ピコファラドの高耐圧結合容
量、25は出力側に配置したレシーバ回路であり、さら
に、26−1,26−2は約3キロオームの負荷抵抗、
28−1,28−2は約2ピコファラドの容量、27−
1,27−2は約100キロオームの抵抗、29−1,
29−2はコンパレータ、30はフリップフロップ、3
1−1,31−2は回路領域と基板との間の浮遊容量を
等価的に示したものである。各要素間を結ぶ配線に付し
た記号はその配線を通る信号の名称である。なお、保護
回路は省略して示している。
【0034】図3のタイミングチャートを用いて、図2
の回路の動作を説明する。図3は図2の回路図の各部の
動作信号の波形を示しており、INは端子21の入力I
Nに加える入力信号でドライバ23によって入力信号に
対応した相補波形Pおよびを出力し高耐圧結合容量2
4−1,24−2を駆動する。高耐圧結合容量24−
1,24−2と負荷抵抗26−1,26−2とは微分回
路を構成しており、これらの中点は容量28−1,28
−2、抵抗27−1,27−2との中点に接続してバイ
アス電位を与える。このようにすることで抵抗26の両
端には信号D及びのような相補の微分波形が得られ
る。2つのコンパレータ29−1および29−2は例え
ば+入力と−入力との差が100ミリボルト以下ではコ
ンパレータが反転動作しないように感度に不感帯を設け
たもので、図3のように相補信号をそれぞれの+入力に
反対側の信号を−入力に接続している。このように接続
することでコモンモード雑音を相殺しつつ微分信号を強
調して比較することができる。この結果コンパレータ2
9の出力は図3に示すように、入力パルスの0から1へ
の遷移ではS、入力信号の1から0への遷移ではRに示
すような、前縁が入力パルスの遷移タイミングに対応し
た2つのパルスが得られるから、これらによってRSフ
リップフロップ30をセット及びリセットすることによ
って、入力信号の遷移に対応したパルス信号を再生する
ことができる。以上説明したように高耐圧結合容量によ
って絶縁しつつ入力信号を出力側に伝送することができ
る。なお、実際に製造すると容量や抵抗値には製造ばら
つきが生ずるが基板間の浮遊容量31−1,31−2に
より入力側回路と出力側回路が比較的大きな容量で結合
することにより高耐圧結合容量を駆動する信号の帰路だ
けではなくコモンモード信号も高耐圧容量をバイパス路
ともなり、信号伝送の安定化に寄与する。なお、容量性
アイソレータの入力にサージ電圧が加わった場合には、
図2の回路の外側に、保護回路を設置し、ノーマルサー
ジは入力側で短絡し、コモンモードサージは容量によっ
て出力側接地と結んだフレームグランドにバイパスす
る。
【0035】次に、図4の平面図及び断面図によって、
図1のアイソレータチップのリードフレームへの実装に
ついて説明する。図4において、上側がリードフレーム
実装を示す平面図、下側が断面図であり、31は一方の
リードフレーム、32は他方のリードフレーム、33−
1,33−2はタブリード、34−1〜34−4はバイ
パス抵抗、35はチップをのせるタブ、36はモールド
樹脂である。図4に示すように一方のリード31と他方
のリード32との間は十分距離を取って対面するように
してある。また、タブ35との間もモールド後の状態で
絶縁耐圧を確保できる距離にしている。また、この状態
でタブ35と入力回路の電源リード及び接地リード,タ
ブ35と出力側の電源リード及び接地リード間に100
メガオーム以上の高抵抗を接続している。タブリード3
3−1,33−2はチップ搭載及びモールド時の支えで
あり、両側にリードから十分な絶縁距離を取るようにす
る。このように接続した後モールドすることで一方の端
子31と他方の端子32との間の絶縁耐圧を確保するこ
とができる。また、このようにバイパス抵抗を配置する
ことで、浮動電位とした基板に何らかの原因で電荷(チ
ャージ)が与えられた場合でも逃がすことができる効果
がある。また、バイパス抵抗をチップの外に配置したこ
とで高抵抗化及び高耐圧絶縁を容易にすることができ
る。なお、チップの耐圧が十分に大きい場合や外部保護
回路で保護できる場合にはバイパス抵抗を省略すること
ができる。
【0036】次に、図5の外観図によって、図4のアイ
ソレータのモールド後の形態を示す。リードフレームご
と樹脂モールドすることで、入力端子と出力端子の間を
モールド樹脂による絶縁で、沿面距離や空間距離等の絶
縁距離を形状と寸法で確保することができる。
【0037】なお、上記は一実施例であり、高耐圧結合
容量は、必要に応じて直列接続して用いることができ
る。また、高耐圧結合容量は、厚めの活性層に形成した
多重トレンチを直列接続してキャパシタを形成するよう
にしてもよい。なお、埋め込み絶縁層は、該絶縁帯の幅
に対応した絶縁性能を持つ厚さとする。また、アイソレ
ータは、該高耐圧結合容量とドライバを含む入力回路と
該高耐圧結合容量とレシーバを含む出力回路とを、各
々、必要な絶縁耐圧を確保できる絶縁帯の数だけ多重化
した中に配置する。目的によっては複数のアイソレータ
を搭載する際に共通の多重絶縁帯を用いることができ
る。応用回路を同一ウェハ上に形成する場合には、応用
回路をアイソレータの入力側と出力側に分割して、この
多重化した絶縁帯の中に配置して、他方の回路部分と絶
縁する。高耐圧結合容量は、ドライバを含む入力回路領
域及びレシーバを含む出力回路領域の境界に配置する。
【0038】図6は、アイソレータの他の実施例の回路
図であり、この図は微分出力が小さい場合の対応につい
て示している。図6において、21は入力端子、22は
出力側端子、23は入力側に配置したドライバ、24−
1,24−2は約0.1 ピコファラドの高耐圧結合容
量、25は出力側に配置したレシーバ回路であり、さら
に、26−1,26−2は約3キロオームの負荷抵抗、
28−1,28−2は約2ピコファラドの容量、27−
1,27−2は約100キロオームの抵抗、29−1,
29−2はコンパレータ、30はフリップフロップ、3
1−1,31−2は回路領域と基板との間の浮遊容量を
等価的に示したもの、32−1,32−2は差動増幅器
である。要素間を結ぶ配線に付した記号はその配線を通
る信号の名称である。なお、保護回路は省略している。
【0039】図7のタイミングチャートを用いて、図6
の回路の動作を説明する。図7は図6の回路図の各部の
動作信号の波形を示しており、INは端子21の入力I
Nに加える入力信号でドライバ23によって入力信号に
対応した相補波形Pおよびを出力し高耐圧結合容量2
4−1,24−2を駆動する。高耐圧結合容量24−
1,24−2と負荷抵抗26−1,26−2とは微分回
路を構成しており、これらの中点は容量28−1,28
−2、抵抗27−1,27−2との中点に接続してバイ
アス電位を与える。このようにすることで抵抗26の両
端には信号D及びのような相補の微分波形が得られ
る。しかしこの微分出力が小さいので差動増幅器32−
1,32−2を図のように相補信号を入力するように接
続して、コモンモード雑音を相殺しつつ増幅され、図7
のEおよび出力のようになる。この出力は図2の場合
と同様に2つのコンパレータ29−1および29−2に
入力する。コンパレータの特性も同様に感度に不感帯を
設けたもので、図6のように相補信号をそれぞれの+入
力に反対側の信号を−入力に接続している。このように
接続することでコモンモード雑音を相殺しつつ微分信号
を強調して比較する。この結果コンパレータ29−1,
29−2の出力は図8に示すように、入力パルスの0か
ら1への遷移ではS、入力信号の1から0への遷移では
Rに示すような、前縁が入力パルスの遷移タイミングに
対応した2つのパルスが得られるから、図2の場合と同
様に、これらによってRSフリップフロップ30をセッ
ト及びリセットすることによって、入力信号の遷移に対
応したパルスを再生することができる。
【0040】以上説明したように高耐圧結合容量の出力
信号が小さい場合でも、コモンモード信号を増幅してコ
ンパレータに入力することによって絶縁しつつ入力信号
を出力側に伝送することができる。この場合にも、基板
間の浮遊容量31−1,31−2により入力側回路と出
力側回路が比較的大きな容量で結合することにより高耐
圧結合容量を駆動する信号の帰路のだけではなくコモン
モード信号も高耐圧容量をバイパスする形となり、信号
伝送の安定化に寄与する。なお、保護回路に関する考え
方は実施例1の場合と変わらない。
【0041】図8は、アイソレータのさらに他の実施例
の回路図であり、図8において、21は入力端子、22
は出力側端子、23は入力側に配置したドライバ、24
は約0.1 ピコファラドの高耐圧結合容量、25は出力
側に配置したレシーバ回路であり、さらに、26−1,
26−2は約3キロオームの負荷抵抗、28−1,28
−2は約2ピコファラドの容量、27−1,27−2は
約10〜100キロオームの抵抗、29−1,29−2
はコンパレータ、30はフリップフロップ、31−1,
31−2は回路領域と基板との間の浮遊容量を等価的に
示したもので結合容量の100倍ないし1000倍の容
量がある。要素間を結ぶ配線に付した記号はその配線を
通る信号の名称である。なお、保護回路は省略してい
る。
【0042】図9のタイミングチャートを用いて、図8
の回路の動作を説明する。図9は図8の回路図の各部の
動作信号の波形を示しており、INは端子21の入力I
Nに加える入力信号でドライバ23によって入力信号に
対応した波形Pを出力し高耐圧結合容量24を駆動す
る。この場合の駆動電流の帰路は浮遊容量31−1,3
1−2である。高耐圧結合容量24と負荷抵抗26−
1,26−2とは微分回路を構成しており、これらの中
点は容量28−1,28−2、抵抗27−1,27−
2,27−3とに接続してコンパレータのしきい値Vth
+ およびVth- を与える。このようにすることで抵抗2
6−1,26−2には信号Dのような微分波形が得られ
る。この出力は図2の場合と同様に2つのコンパレータ
29−1の+入力および29−2の−入力に入力する。
コンパレータ29−1の−入力にはVth+ を、コンパレ
ータ29−2の+入力にはVth- を接続している。この
ように接続することでコンパレータ29の出力は図9に
示すように、入力パルスの0から1への遷移ではS、入
力信号の1から0への遷移ではRに示すような、前縁が
入力パルスの遷移タイミングに対応した2つのパルスが
得られるから、図2の場合と同様に、これらによってR
Sフリップフロップ30をセット及びリセットすること
によって、入力信号の遷移に対応したパルスを再生する
ことができる。なお、このように微分波形を1つにした
場合でも、微分波のプラス方向への遷移とマイナス方向
への遷移とを識別して取り出すことができるから、この
2つの信号を用いることによって、他の実施例同様に、
入力パルス信号の立ち上がり及び立ち下がりに対応した
パルス信号を正しく再生することができる。以上説明し
たように絶縁しつつ入力信号を出力側に伝送することが
できるが、この場合には、基板間の浮遊容量31−1,
31−2により入力側回路と出力側回路が大きな容量で
結合することにより、駆動する信号の帰路が不要になっ
て、アイソレータ当たりの高耐圧結合容量を単一とする
ことができる。また、コモンモード雑音も高耐圧容量を
バイパスする形となり、信号伝送の安定化に寄与する。
なお、保護回路に関する考え方は実施例1の場合と変わ
らない。
【0043】次に、図10ないし図12を用いて応用回
路への実施例について示す。
【0044】図10はアナログ電話回線を用いた変復調
装置(以下モデムと称す)への実施例の回線インターフ
ェイスICの回路ブロック図である。図10において、
51は電話回線側の端子、52は信号処理側の端子、5
3〜56はアイソレータ、57は信号処理側の制御回
路、58は回線側の制御回路、59はデジタル信号処理
の低域フィルタ、60はデルタシグマ復調回路、61は
ポストフィルタ、62はプリフィルタ、63はデルタシ
グマ変調回路、64はデジタル信号処理の低域フィルタ
である。モデム装置を構成する際には、設備的な安全の
観点から、ネットワーク:電話回線と端末との分界点に
高耐圧の絶縁を要求しており、この機能をアイソレータ
によってになう。アイソレータを除いた回路はアナログ
フロントエンド回路としてよく知られた構成であり、変
調信号を送信するパスのデジタル信号をアナログ信号に
変換して出力するデジタル信号処理の低域フィルタ5
9,デルタシグマ復調回路60,ポストフィルタ61で
外部の信号処理回路でデジタル変調されたデジタルをア
ナログ信号に変換するDAC(Digital to Analog Conv
ersion)機能、受信するパスの62,63,64からな
るADC(Analogto Digital Conversion)機能、及びこ
れらのタイミング及び機能動作を制御する制御回路57
及び58からなっている。この実施例ではデジタル信号
の部分にアイソレータをおいて絶縁分離している。な
お、モデム全体の回路構成は後述する。
【0045】次に、図11により、このチップの概略構
造を説明する。図11において上側がこのチップの平面
図,下側が断面図である。図11において、50はチッ
プであり、2は基板、3は埋め込み絶縁層、4は活性
層、5は配線層、6は保護層であり、活性層4ないし活
性層4上に形成したトランジスタ,抵抗,容量,配線等
によってアイソレータに必要な容量ドライバ回路及びレ
シーバ回路を形成する。7−1〜7−5は既に説明した
絶縁帯である。絶縁帯の形成も図1と同様である。領域
8は内部に含む機能要素によって入力回路領域8−1,
電極領域8−2,8−3,出力回路領域8−4,チップ
の終端領域8−5と称す。この実施例の場合には応用回
路領域8−6,8−7を付加して、チップサイズは図1
の場合の10倍以上になっている。9は配線を模式的に
示したもの、10は入力側のパッドの穴、11は出力側
のパッドの穴、12はトランジスタを模式的に示したも
のである。配線9−2〜9−4は図1と同一名称,同一
機能であり、9−6は回線側入出力パッドと応用回路領
域8−6の間を結ぶ配線、9−7は応用回路内を結ぶ配
線、9−8は信号処理側の応用回路内を結ぶ配線、9−
9は応用回路と信号処理側の入出力パッド10とを結ぶ
配線である。高耐圧結合容量の形成は図1と同様である
が、この実施例の場合には、浮遊容量が大きいために、
アイソレータ当たりの高耐圧結合容量はひとつである。
さらに、活性層の上面には該回路領域と該高耐圧結合容
量とこれらを接続する配線との間を絶縁する層間絶縁膜
を形成して、さらに、絶縁を兼ねた保護層を形成して半
導体チップとすることも同様である。
【0046】アイソレータの信号伝送経路として、従来
は一対の高耐圧結合容量を用いていたのに対して、本実
施例では、基板と該回路領域のあいだに浮遊容量を形成
せしめ、この浮遊容量と上記した高耐圧結合容量とを併
用するために、回路領域相互間の信号リターンパスを、
上記した浮遊容量としたために、高耐圧結合容量を単一
としても高インピーダンスである高耐圧結合容量の部分
で伝送信号を検出できる。このために、従来方法に比べ
て高耐圧の結合容量が半減し、半導体装置として同一の
ウェハ上に形成するためにきわめて小型にできる特徴が
ある。この実施例では、応用回路はアイソレータの入出
力回路領域内に、あるいはアイソレータとは別にさらに
絶縁帯で囲んだ領域内に配置することで実現する。複数
のアイソレータは、高耐圧結合容量の境界となる多重絶
縁帯にそって1列に配列してもよい。複数のアイソレー
タを動作させる場合には、搬送クロックは必要に応じて
同期させる。また、回路領域にCMOS回路を含む場合
には、CMOS回路領域をさらに電源線に接続するPM
OSグループ及び接地線に接続するNMOSグループに
分けて、絶縁帯によって分離してもよい。電源配線は複
数のアイソレータ間にレイアウトする。各アイソレータ
の周囲を電源線及び接地線で囲んでもよい。例えば、C
MOS回路にすると、制御電流が不要な電圧制御、およ
び、高オフ抵抗が得られる利点がある一方で寄生トラン
ジスタを含めたPMOSとNMOSの貫通現象つまりラ
ッチアップが生じがちであるがこのように領域を分離す
ることで生じにくくできる利点がある。
【0047】なお、各領域にそれぞれ活性層と層間膜を
介した上層の配線層の間で容量を形成し、これらを直列
に接続することでより高耐圧の結合容量を実現すること
で、プロセスの制約から、1つの絶縁帯幅を広げたり多
重度をあげられない場合でもさらなる高耐圧を実現でき
る。さらに、直列容量の配置に際して中間電極をフロー
ティングとすることで強電界部分の跨ぎ配線の耐圧を軽
減することができる。複数のアイソレータを用いる応用
の場合には、電極及び絶縁帯など高耐圧結合容量の配置
を揃えることで、絶縁性能を均質にすることができる。
【0048】なお、高耐圧結合容量の各端子には外部接
続端子と同様に保護回路を設けることで、サージ雑音に
よるデバイス破壊を防止することができる。
【0049】近年、インターネットが普及し、パーソナ
ルコンピュータを回線に接続すれば簡単にインターネッ
トが行えるようになっている。また、パーソナルコンピ
ュータの機能を簡略化した情報処理端末も普及してい
る。
【0050】図12は図10に示した回線インターフェ
イスICを用いたモデム装置をパーソナルコンピュータ
などの情報処理装置に適用した場合の構成を示したもの
である。図12において、100はパーソナルコンピュ
ータ等の情報処理装置、50は図10に記載した回線イ
ンターフェイスIC、71は電話回線と接続するモジュ
ラーコネクタ、72はノーマルモードサージ保護素子、
73はコモンモードサージ保護素子、74は回線側回路
への電源供給をオンオフするパワーオンスイッチ、75
はモジュラーコネクタ71の点での給電極性によらず回
線側回路に正しい極性の直流電圧を供給するためのダイ
オードブリッジ、76は直流遮断容量、77はIC50
の入出力アンプと共に2線−4線変換を行う抵抗ネット
ワーク、78は受電及び直流閉結回路、79はRISC
(Reduced Instruction Set CPU)あるいはDSP(Digit
al Signal Processor)などによるプロセッサとメモリ
とその他の回路からなる信号処理回路、80はフレーム
グランドである。71ないし78のディスクリート回路
素子によって構成した部分は、DAA(Digital Access
Arrangement)と呼ばれる部分で、その機能は、プロセ
ッサからの指示による送信に当たっては電話回線を通じ
て交換機にモデムの論理的な接続,通信相手の電話番
号,接続の継続,終了を通知し、また、受信にあたって
は局からの呼び出しを検出して回線接続,接続の継続,
終了を通知する機能のほかに、ネットワーク:電話回線
と端末:モデム装置との間の分界点として相互間を絶縁
する機能を持っている。この実施例では、この相互絶縁
はAFE50に内蔵したアイソレータがになう。AFE
50によって、従来はDAA内にあった高価で形状が大
きい絶縁トランスを削除し、ホトカプラ数を低減して、
装置の小型化,経済化に貢献している。なお、アイソレ
ータはAFE内に内蔵したが、必要に応じて他の部分例
えば信号処理回路と組み合わせて一体化する集積化をし
ても良い。
【0051】以上、アイソレータのモデム装置への応
用、及び情報処理装置への適用例を示したが、本実施例
によれば、上記したようにアイソレータはICあたり4
個使用するにもかかわらず、DAAを含めたモデム回路
の実装面積を小さくできる効果がある。もちろんアイソ
レータを並列数の倍数の高速度で動作させたり、送受時
分割動作させたりして使用することで、アイソレータの
使用数を減らすような構成をとってもかまわない。いず
れにしても、絶縁トランスや、外付けの高耐圧キャパシ
タを用いるアイソレータを用いる場合に比較して、著し
く小型化できる効果は変わらない。従って、ノート型の
パーソナルコンピュータや、より簡易なインターネット
端末などの情報処理装置へ適用することが可能となる。
なお、この集積回路は大量生産に適しているために、経
済化がはかれることも特徴である。特に、最近の高速モ
デムはトランスに高性能を要求し、このためにコア材に
パーマロイなどの高価な材料を用いているために、安価
な、珪素鋼板を用いる場合に比べて2ないし3倍も部品
費用がかかっている。この意味で、本実施例を適用すれ
ば、高速モデム分野では、小型化による経済化だけでは
なく、直接的に経済化にも大きく寄与する効果がある。
なお、以上説明したように、本実施例によれば、極めて
小型のオンチップ高耐圧結合容量、また、極めて小型の
モノリシックアイソレータを実現でき、これを用いるこ
とで小型なAFEを実現でき、このAFEを用いること
で小型,経済的なモデム装置を実現できる効果がある。
【0052】なお、モデム部とPC部の境界は標準化と
いう点では、PCI規格のような並列バス,IEEE1394,
USBのようなシリアルバスがあり、これらに適合する
構成をとるのが本発明の適用を広げるに有効であり、小
型化,経済化の効果がある。以上説明したように、埋め
込み絶縁層をもつウェハを用いることで厚さ方向の高耐
圧を実現し、多重の絶縁帯によって同一ウェハ上に複数
の電極領域を形成することで極めて小型の高耐圧結合容
量を実現し、また、同一ウェハ上に該高耐圧結合容量と
ドライバを含む入力回路及びレシーバを含む出力回路の
複数の回路領域を形成することで極めて小型のアイソレ
ータを実現できる。さらに、アイソレータの信号伝送経
路として、従来は対の高耐圧結合容量を用いていたのに
対して、本発明では、基板と該回路領域のあいだに大き
な値の浮遊容量を形成せしめ、この浮遊容量と上記した
高耐圧結合容量とを併用するために、回路領域相互間の
信号リターンパスのインピーダンスが小さくなり、信号
伝送の安定化に寄与する効果がある。また、応用回路の
規模がアイソレータ回路に比べて大きい場合には、従来
方法に比べて高耐圧の結合容量が半減し、半導体装置と
して同一のウェハ上に形成するためにきわめて小型にで
きる特徴がある。
【0053】また、本発明によれば、小型で高性能なア
イソレータ及び回線インターフェイス手段、及び小型で
経済的なモデム装置を実現できる効果がある。
【0054】
【発明の効果】本発明によれば、小型のアイソレータを
実現することができる。また、小型で経済的なモデム装
置を実現できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例1の半導体チップの構造を示した図であ
る。
【図2】実施例1の回路構成を示した図である。
【図3】実施例1の回路の動作波形を示した図である。
【図4】実施例1の実装構造を示した図である。
【図5】実施例1の半導体装置の外観を示した図であ
る。
【図6】他の実施例の回路構成を示した図である。
【図7】他の実施例の回路の動作波形を示した図であ
る。
【図8】更に他の実施例の回路構成を示した図である。
【図9】更に他の実施例の回路の動作波形を示した図で
ある。
【図10】インターフェイス回路の機能ブロックを示し
た図である。
【図11】インターフェイス回路の構造を示した図であ
る。
【図12】情報処理装置への応用を示した図である。
【符号の説明】
1…アイソレータチップ、2…基板、3…埋め込み絶縁
層、4…活性層、5…配線層、6…保護層、7…絶縁
帯、8…回路領域、8−1…一方の回路領域、8−2…
一方の電極領域、8−3…他方の電極領域、8−4…他
方の回路領域、8−5…終端領域、9…配線、10…入
力側のパッドの穴、11…出力側のパッドの穴、12…
トランジスタ、50…回線インターフェイス回路、53
〜56…アイソレータ。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) H03K 19/003 H04L 25/02 S // H04L 25/02 (72)発明者 行武 正剛 茨城県日立市大みか町七丁目1番1号 株 式会社日立製作所日立研究所内 (72)発明者 岩崎 貴之 茨城県日立市大みか町七丁目1番1号 株 式会社日立製作所日立研究所内 (72)発明者 金川 信康 茨城県日立市大みか町七丁目1番1号 株 式会社日立製作所日立研究所内 (72)発明者 武内 勇介 東京都青梅市新町六丁目16番地の3 株式 会社日立製作所デバイス開発センタ内 Fターム(参考) 5F038 AC03 AC05 AC14 AZ10 BE07 BH03 BH04 BH05 BH13 BH19 CA05 CA10 DF01 DF03 DF04 DF12 DF14 EZ06 EZ20 5J032 AB02 AB11 AC18 5J092 AA01 AA49 CA57 CA92 CA96 FA16 HA25 HA29 KA02 KA12 KA34 KA36 KA42 KA48 KA53 KA55 MA22 QA02 QA03 QA04 QA06 SA13 TA01 TA06 UM01 VL09 VM06 VM09 VM10 VM11 5K029 AA06 AA18 DD04 GG07 HH01

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】基板と、 前記基板の上に形成された絶縁層と、 前記絶縁層上に絶縁物によって複数の領域が形成され、
    該領域ごとに受動素子または能動素子が形成された活性
    層と、 前記活性層に形成された複数の前記領域をまたがるよう
    に絶縁物を介して形成された配線とを有し、 前記基板の電位を浮動電位とし、前記領域相互間で信号
    を伝送する半導体装置。
  2. 【請求項2】請求項1において、 前記領域と該領域の上に絶縁物を介して形成された配線
    との間に形成される第1の容量に対して前記基板と前記
    領域によって形成される第2の容量の値を大きくし、1
    つの信号伝送パス当たりの前記第1の容量の数が1つで
    ある半導体装置。
  3. 【請求項3】請求項1において、 前記領域と該領域の上に絶縁物を介して形成された配線
    との間に形成される容量が複数形成されている半導体装
    置。
  4. 【請求項4】請求項1において、 前記活性層に形成された少なくとも1つの領域は、前記
    絶縁物を介して前記配線から送られてくる信号を増幅す
    る増幅器と、前記増幅器によって増幅された信号を検出
    する検出回路とを有する半導体装置。
  5. 【請求項5】請求項1において、 前記活性層は、ドライバを含む入力回路の領域と、レシ
    ーバを含む出力回路の領域とを有し、前記入力回路の領
    域と前記出力回路の領域とは前記配線を介して信号が伝
    搬され、かつ前記ドライバから前記レシーバまでの信号
    伝送路上に非線型素子で構成した保護回路とを有する半
    導体装置。
  6. 【請求項6】入力した信号に対応した第1のパルス信号
    を出力する駆動回路が形成された第1の回路領域と、 前記第1のパルス信号の遷移タイミングに対応した微分
    波形信号を発生する微分回路と、前記微分波形信号のエ
    ッジのタイミングから前記第1のパルス信号に対応した
    パルス信号を再生して出力するパルス再生回路とが形成
    された第2の回路領域とを有し、 前記第1の回路領域と前記第2の回路領域とが高耐圧容
    量によって結合され、前記第1,第2の回路領域と基板
    とが浮遊容量によって結合されるよう同一の半導体基板
    上に形成された半導体装置。
  7. 【請求項7】請求項6において、 前記微分回路は、前記高耐圧結合容量と前記第2の回路
    領域に配置した電源および接地との間に接続した抵抗素
    子で構成した半導体装置。
  8. 【請求項8】請求項6において、前記駆動回路及び前記
    パルス再生回路がCMOSで構成されている半導体装
    置。
  9. 【請求項9】請求項6において、 前記基板を高耐圧抵抗或いは高耐圧結合容量を介して電
    源又は接地と接続された半導体装置。
  10. 【請求項10】アナログ入出力回路から入力された信号
    に対応した第1のパルス信号を出力する駆動回路が形成
    された第1の回路領域と、 前記第1のパルス信号の遷移タイミングに対応した微分
    波形信号を発生する微分回路と、前記微分波形信号のエ
    ッジのタイミングから前記第1のパルス信号に対応した
    パルス信号を再生して出力するパルス再生回路とが形成
    され、デジタル入出力回路へ信号を出力する第2の回路
    領域とを有し、 前記第1の回路領域と前記第2の回路領域とが高耐圧容
    量によって結合され、前記第1,第2の回路領域と基板
    とが浮遊容量によって結合されるよう同一の半導体基板
    上に形成された回線インターフェイス装置。
  11. 【請求項11】回線接続部と、 前記回線接続部からの信号を処理する信号処理部と、 前記回線接続部と前記信号処理部とを接続するインター
    フェイス部とを有する情報処理装置であって、 前記インターフェイス部は、 前記回線接続部から入力された信号に対応した第1のパ
    ルス信号を出力する駆動回路が形成された第1の回路領
    域と、前記第1のパルス信号の遷移タイミングに対応し
    た微分波形信号を発生する微分回路と、前記微分波形信
    号のエッジのタイミングから前記第1のパルス信号に対
    応したパルス信号を再生して出力するパルス再生回路と
    が形成され、前記信号処理部へ信号を出力する第2の回
    路領域とを有し、前記第1の回路領域と前記第2の回路
    領域とが高耐圧容量によって結合され、前記第1,第2
    の回路領域と基板とが浮遊容量によって結合されるよう
    同一の半導体基板上に形成された情報処理装置。
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