JP2006088888A - 車室用フック装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】自動車等の車室内に設けられ、車室内にて邪魔とならない車室用フック装置を提供する。
【解決手段】この車室用フック装置は、車室の立壁11に設けた凹空間12と、凹空間12の外側周辺から、凹空間12内部に向かって伸びるフック20と、凹空間12の開口部13を立壁の裏面側から開閉するカバー30と、カバー30を閉じる方向に付勢する弾性付勢手段40とを備えている。そして、車室10内側からカバー30を押すことにより、フック20とカバー30の隙間が広がるので、フック20に凹空間12を通して買物袋等の持ち手を引き掛け、買物袋等を吊り下げることができる。
【選択図】 図1

Description

本発明は、例えば自動車等の車室内に設けられ、買物袋等を吊り下げることができる車室用フック装置に関する。
自動車等の車室内には、商品が詰め込まれた買物袋等(以下、買物袋等という)を吊り下げることができるフックが設けられている。下記特許文献1には、自動車等の壁面に取付け孔が形成され、係止脚と上方が開口した断面C字形状のフックとを有する第1ベース部材と、該第1ベース部材に接合し係止脚を有する第2ベース部材とで構成されたハンガーが、前記取付け孔周縁に各々の係止脚が係止することにより取付けられ、壁面からフックが突出した構造をなしたハンガー取付け構造が開示されている。
また、下記特許文献2には、内部に格納室を有するフックケースと、該フックケース内部に格納され、かつ、回動可能に軸支されたフックと、該フックをフックケースから突出させる方向に付勢するバネとを備えており、フックはバネの付勢力に抗してロック手段によりロックされ、常時はフックケース内に格納され、フックを押すことによってロック状態が解除され、フックがケースから突出するように構成されたフック装置が開示されている。
実開平4−74150号公報 特開2003−95025号公報
しかしながら、上記特許文献1のハンガー取付け構造、及び特許文献2のフック装置においては、少なくとも使用状態ではフックが車室内に向かって大きく突出するので、例えば、車室の内部に荷物を収容したり、荷物を外部に搬出したりする場合等に邪魔となり、車室内のスペースを有効に活用できないことがあった。
したがって、本発明の目的は、車室内にて邪魔とならない車室用フック装置を提供することにある。
上記目的を達成するため、本発明の第1は、車室の立壁に設けた凹空間と、
該凹空間の外側周辺から、凹空間内部に向かって伸びるフックと、
前記凹空間の開口部を立壁の裏面側から開閉するカバーと、
該カバーを閉じる方向に付勢する弾性付勢手段とを備え、
車室内側から前記カバーを押すことにより、前記フックと前記カバーの隙間が広がるように構成したことを特徴とする車室用フック装置を提供するものである。
本発明の第2は、前記第1の発明において、前記カバーは、その下縁部を前記凹空間の下方にて回動可能に軸支されて、前記凹空間の開口部を開閉するように構成されている車室用フック装置を提供するものである。
本発明の第3は、前記第1の発明において、前記カバーは、前記凹空間内で前後スライド可能に支持されて、前記凹空間の開口部を開閉するように構成されている車室用フック装置を提供するものである。
本発明の第4は、前記第1〜3の発明のいずれか1つにおいて、前記カバーの前面には、前記フックが入り込む凹部又は切欠き部が設けられている車室用フック装置を提供するものである。
本発明の第5は、前記第1〜4の発明のいずれか1つにおいて、凹状のケースと、このケースの開口縁部から延出された前記フックと、前記ケース内に配置されて、前記ケースの開口部を内面側から開閉可能に閉じる前記カバーと、このカバーを閉じる方向に付勢する前記弾性手段とを備えたユニットを、前記立壁に設けられた開口部に裏面側から組み付けることによって構成された車室用フック装置を提供するものである。
本発明の第6は、前記第1又は第2の発明において、前記弾性付勢手段は、コイルスプリングからなり、その両端に半径方向に延出する延長端部が形成され、
前記カバーの縁部には、カバー面と平行に支持された回転軸と、この回転軸の一端部から延出された凸軸とが設けられ、
前記立壁の裏面側には、前記回転軸を受け入れる断面C字状の軸受けと、この軸受けの開口部と同じ方向に開口し、前記コイルスプリングの一方の延長端部を受け入れる凹状の受け座が設けられ、
前記カバーの前記凸軸に前記コイルスプリングのコイル部を支持させ、コイルスプリングの他方の延長端部を前記カバーの裏面に当接させた状態で、前記回転軸を前記軸受けに押し込むと同時に、前記コイルスプリングの一方の延長端部を前記受け座に押し込むことにより、前記カバーが閉じる方向に付勢された状態で、前記軸受けに回動可能に支持されるように構成した車室内用フック装置を提供するものである。
本発明の車室用フック装置によれば、車室内側からカバーを押すことにより、フックとカバーとの隙間が広がるので、凹空間の外側周辺から、凹空間内部に向かって伸びたフックに、凹空間を通して買物袋等の持ち手を引き掛け、買物袋等を吊り下げることができる。
以下、図1〜6を参照して、本発明の車室用フック装置の一実施形態を説明する。
この車室用フック装置は、図6(a)に示されるように、自動車等の車室10の立壁11に設けられ、コンビニエンスストアや、スーパーマーケット等で商品を買った際に、その商品が詰め込まれた買物袋60等の持ち手61を引き掛けることにより、買物袋60等をフック20に吊り下げて、自動車の走行時に揺れ動かないようにするものである(図6(b)参照)。
図1(a)、(b)に示されるように、この車室用フック装置は、車室10の立壁11に開口部13を介して形成された凹空間12と、その下縁部から上方へ伸びるフック20と、この凹空間12の開口部13を開閉するカバー30とを有している。また、カバー30は、弾性付勢手段であるコイルスプリング40により、凹空間12の開口部13を閉じる方向に付勢されている。なお、コイルスプリング40は、コイル部41と、その両端から半径方向に延出する延長端部42,42とで構成されている。
立壁11に形成された凹空間12の開口部13は、円弧形状と角形状とが組み合わさった形状をなしている。そして、立壁11の車室10側、すなわち、立壁11の表面側には、フック20が形成されている。図2(a)、(b)を併せて参照すると、このフック20は、開口部13の下縁部中央から上方へ、立壁11表面に対して平行に伸びており、その先端は凹空間12のほぼ中間にまで達している。また、フック20先端裏面から、抜け止め部21が凹空間12内部に向けて突出している。更に、この抜け止め部21には、フック20先端に向けて次第に小さくなるテーパ面が形成されており、買物袋60等を吊り下げる際に、その持ち手61を引き掛けやすくなっている。
立壁11の裏面側には、開口部13の下方に、後述するカバー30の回転軸33を受け入れる軸受け22が立設している。この軸受け22の先端は、立壁11裏面に対して平行で、かつ、上方に向けて開口した開口部22aを有する断面C字状をなしており、この開口部22aに回転軸33が軸支される。また、軸受け22の軸方向の一側に所定間隔をおいて、コイルスプリング40の延長端部42の一方を受け入れる凹状の受け座23が形成されている。この受け座23は、立壁11裏面から垂直に立設し、その先端が上方に折曲した形状をなし、軸受け22の開口部22aと同じ上方向に開口した形状をなしている。更に、この受け座23先端の内側角部は円弧形状をなしており、コイルスプリング40の延長端部42を押し込む際に、押し込みやすくなっている。
なお、この実施形態の場合、軸受け22及び受け座23は、凹空間12の下縁に形成されているが、この構造に限るものではなく、例えば、凹空間12の上縁に軸受け22及び受け座23を形成してもよい。その場合には、両者の開口部が下方を向くようにする。
立壁11の裏面側に取付けられるカバー30は、図3(a)に示されるように、凹空間12の開口部13内周に適合する形状の閉塞板31を有している。すなわち、この閉塞板31は、円弧形状と角形状とが組み合わさった形状をなしている。また、この閉塞板31には、凹空間12の円弧状端部の反対側端部を除いた下端縁から、フランジ31aが外側に広がって形成されている。このフランジ31aが開口部13周縁に当接し、開口部13を閉じるとともに、カバー30の回転止めの役割をなす。
更に、閉塞板31の表側には、その円弧状端部とは反対側の端縁から、所定深さの凹部31bが、閉塞板31中央に向かって、フック20に適合する幅で形成されている。この凹部31bに、フック20の裏側が入り込むようになるので、フック20の車室10側への出っ張りを少なくすることができ、立壁11に対してなるべくフラットな状態として、フック装置の見栄えを向上させるとともに、車室10内のスペースを有効に利用可能となる。なお、閉塞板31の上記凹部31bに該当する部分を切り欠いて、切欠き部としてもよく、フック20が入り込む形状であればよい。
図3(b)を併せて参照すると、閉塞板31の裏面側で、円弧状端部の反対側の端部近傍から、一対の支持腕32,32が外方へ延出している。この支持板32,32の間に直交して、回転軸33が連結されており、閉塞板31に対して平行に支持されている。この回転軸33が前記軸受け22に受け入れられ、カバー30が回動可能に軸支される。更に、支持腕32の前面には、その途中から先端方向に向かって、次第に幅が小さくなるテーパ面32aが形成されている。このテーパ面32aは、カバー30の回動時に立壁11の裏面側に当接して、カバー30の回動角度を規制する。なお、回転軸33は、例えば、閉塞板31の両側端縁から閉塞板31と平行に突出させ、軸受け22を両側2箇所に設けてもよい。
また、支持腕32の一方の側面で、回転軸33の一端部から軸方向外側に向かって、凸軸34が延出している。この凸軸34には、コイルスプリング40のコイル部41が嵌挿される。更に、支持腕32の凸軸34上方には、係止部35が突設している。この係止部35には、支持腕32に対して平行方向に、係止孔36が貫通して形成されており、コイルスプリング40の延長端部42の一方が挿入される。
次に、図4を参照して、上記カバー30を、立壁11の裏面側に取付ける手順について説明する。
まず、コイルスプリング40のコイル部41を、凸軸34に嵌挿し、延長端部42の一方を、係止部35の係止孔36に差し込んで、コイルスプリング40をカバー30に装着する(図4(a)参照)。そして、図4(a)の矢印方向にカバー30の回転軸33を、立壁11の軸受け22に向けて押し込んでいく。この際、図4(b)に示されるように、コイルスプリング40の他方の延長端部42を、受け座23先端の内側角部に当接させて、該受け座23内に押し込むとともに、回転軸33を軸受け22に押し込む。
そうすると、図4(c)、図5(b)に示されるように、コイルスプリング40の延長端部42の他方が捩られた状態で、受け座23内側に入り込んで固定されるとともに、カバー30の回転軸33が軸受け22に受け入れられて、カバー30が、開口部13に対して閉じる方向に付勢された状態で、軸受け22に回動可能に支持されて取付けられる。そして、図4(d)、図5(a)に示されるように、カバー30のフランジ31aが開口部13周縁に当接し、フランジ31a以外の閉塞板31が凹空間12内に入り込んで、その内周に嵌合して、カバー30により開口部13を閉じた状態とするので、車室10側から反対側の車体パネル等が見えることがなく、見栄えを良くしている。
このようにして、カバー30にコイルスプリング40を装着後、コイルスプリング40の延長端部42の一方を受け座23先端に当接させ、そのまま押し込むだけで、コイルスプリング40で付勢して簡単にカバー30を取付けることができるので、カバー30を取付ける際の作業性を向上させることができる。
以上のように構成された本発明の車室用フック装置は、例えば、図6(a)に示される車室10の立壁11に設けられている。そして、この車室用フック装置を使用する際には、車室10内側からカバー30を押すことにより、フック20とカバー30との隙間が広がるので、立壁11の凹空間12の下縁部から上方に伸びたフック20に、凹空間12を通して買物袋60等の持ち手61を引き掛けて、買物袋60等を吊り下げることができる(図6(b)参照)。その際に買物袋60等の持ち手61は、フック20と、開口部13を閉じる方向に付勢されたカバー30とにより挟み込まれるので、例えば、買物袋60等の持ち手61が細かったり、或いは、長かったりしても、フック20に買物袋60等を確実に保持することが可能となる。また、自動車が凹凸のある路面を走行して振動が発生しても、持ち手61がフック20から外れることを防止できる。
また、フック20は立壁11の凹空間12の下縁部から上方に伸びているので、車室10側に大きく突出することがなく、例えば、車室10の内部に荷物を収容したり、外部に搬出したりする場合等に邪魔とならず、その作業をスムーズに行うことができる。しかも、車室10内に出っ張る部分が少ないので、車室内のスペースを有効に効用することができるようになる。
更に、フック20に買物袋60等を吊り下げている際にも、開口部13はカバー30により閉塞されるので、立壁11の開口部13から、車室10と反対側の車体パネル等が見えにくくなり、見栄えを良くすることができる。
また、買物袋60等をフック20から取り外すと、カバー30がコイルスプリング40の付勢力により自動的に閉じるので、上記特許文献2のフック装置のように、フックケースに格納させる必要がなく、利便性が向上する。
図7、8には、本発明の車室用フック装置の他の実施形態が示されている。なお、前記実施形態と実質的に同一部分には同符号を付してその説明を省略する。
この車室用フック装置は、前記実施形態におけるフック20と、カバー30と、弾性付勢手段であるコイルスプリング40とがユニット化されて、立壁11に取付けられている。
この実施形態では、立壁11の開口部13は、ユニット50のケース51を嵌め込み可能な大きさで形成されている。そして、開口部13の両側面から、一対の爪部14,14が突設している。
また、ユニット50は、所定深さの凹形状のケース51を有している。図7(b)に示されるように、このケース51の開口部52先端から、やや離れた位置の周縁からフランジ53が外側に向けて広がっている。更に、このフランジ53には、立壁11の爪部14に係合する一対の係合孔54,54が設けられている。また、図7(a)に示されるように、開口部52の下縁中央からフック20aが立設している。更に、ケース51の底壁中央には、矩形状の長孔55が形成され、この長孔55の両側に、一対のスライド孔56,56が形成されている。
ケース51内部に組み付けられるカバー30aは、ケース51の開口部52内周に適合する形状の閉塞板31cを有しており、この閉塞板31c裏面中央から、弾性付勢手段であるコイルスプリング40aが装着される支軸30bが突設している。この支軸30bの先端が、軸方向のスリットにより2つ割りにされて弾性変形可能とされ、更に周方向外側に爪部が突出している。そして、その両側にはスライド孔56に挿入される一対のスライド片30c,30cが立設しており、このスライド片30c先端から外側方向に広がって爪部30dが形成されている。
そして、カバー30aをケース51に組付ける際には、支軸30bにコイルスプリング40aを装着した状態で、スライド片30c,30cを撓ませて、カバー30aを支軸30b側からケース51内部に押し込んで、支軸30bを長孔55に挿入するとともに、スライド片30c,30cをスライド孔56,56に挿入して組付ける。
こうして、カバー30aがコイルスプリング40aにより開口部52を閉じる方向に付勢されるとともに、カバー30aの両側のスライド片30cが、スライド孔56内に挿入されて、開口部52に対してカバー30がスライド可能に組付けられて、ユニット50が構成される。なお、支軸30b先端の爪部、及び、スライド片30cの爪部30dが、それぞれ、ケース51の長孔55、及びスライド孔56周縁に当接するので、カバー30aがケース51内から抜け外れることはない。
そして、ユニット50は、フランジ53の係合孔54に、立壁11の爪部14を挿入して、係合孔54周縁に爪部14を係合させ、併せて、開口部13内周にケース51の先端外周を嵌合させることにより、立壁11にユニット50を取付け、立壁11と一体化することができる(図7(b)、(c)参照)。
このように、この実施形態によれば、フック20a及びカバー30aを予め組付けてユニット化しておき、そのユニット50を立壁11の開口部13に押し込むだけで、立壁11の裏面に取付けることができるので、組立て作業性が向上する。この実施形態の車室用フック装置においても、図8に示されるように、カバー30aを押すことにより、フック20aとカバー30aとの間に隙間が広がり、ケース51の開口部52を通して、買物袋60等を吊り下げることができる。この際、カバー30aの表面全体がケース51の開口部52内部を、立壁11に対して垂直方向にスライドするので、買物袋60等の持ち61手を、フック20と接触面積の広いカバー30a表面とで挟み付けることができ、例えば、太い持ち手や幅広の持ち手の買物袋等であっても、安定して吊り下げ可能となる。
以上に記してきた実施形態の作用と効果を、わかりさすさの為にまとめて記せば、以下の通りである。
フックの背面には、フックに引き掛けるもの、例えば、買物袋の持ち手や、買物かごの取手、何かをぶらさげるロープ等、多様なものを引き掛けることができるように、十分な空間が必要であるところ、フック背面のカバーは、取手やロープに押圧されたり、指にて容易に回動したり、スライドしたりして後退可能なので、使用時においては必要なだけの十分な空間を立壁の凹空間内、又は、更にその奥において確保できるので、使用時においてさえ、フックが車室内に向かって大きく突出することを防止できる。なお、フックは引き掛け可能に、立壁から凹空間内で上の方へ伸びていればよいのはもちろんである。
更に、フックに引き掛けた持ち手や取手、ロープ等は、閉じる方向に付勢されたカバーとフックとにより挟み込まれるので、確実に保持されて、外れにくさを向上させる。例えば、買物袋等の底部を床につけて、フックに吊り下げた場合には、自動車が凹凸のある路面を走行して、振動が発生した場合際に、袋等が飛び跳ねてフックから外れてしまうこともない。
また、カバーは取り外してしまうものではなく、持ち手や取手、ロープ等の太さに応じて必要量だけ後退するものであるので、凹空間の奥部まで視線が入ることを防止して、見栄えを向上させる。
更に、カバーを凹空間の下側にて回動可能に支持すれば、使用時の隙間は上側では広いものの、下側では狭いので、ゴミや異物が落ち込むことを防止する効果をもつ。カバーをスライド可能にすれば、上質感を増し見栄えをより向上できる。
また、カバー前面に、フックが入り込む凹部又は切欠き部を設ければ、これにフックが入り込むようになるので、フックの車室側への出っ張りが少なく、立壁に対してフラットとなり、見栄えをより向上させ、車室内のスペースを有効効用できる。
更に、フックを有する凹状のケースと、カバーとを予め組付けてユニット化しておいた場合には、該ユニットを立壁の開口部に押し込むだけで、立壁の裏面に取付け可能となり、組立て作業性が向上する。
また、カバーに回転軸と凸軸とを設け、両端に延長端部を有するコイルスプリングを装着しておき、立壁裏面に、軸受けと、コイルスプリングの一方の延長端部を受け入れる受け座とを設けておけば、コイルスプリングの一方の延長端部を受け座先端に当接させて、そのまま押し込むだけで、簡単にカバーを取付け可能となり、作業性が向上する。
本発明は、例えば自動車等の車室内に設けられ、車室内にて邪魔とならない車室用フック装置として利用することができる。
本発明の車室用フック装置の一実施形態を示しており、(a)は車室側から見た場合の分解斜視図、(b)は車室の反対側から見た場合の分解斜視図である。 同車室用フック装置を構成する凹空間及び立壁を示しており、(a)は車室側から見た場合の正面図、(b)は右側面から見た場合の断面図である。 同車室用フック装置を構成するカバーを示しており、(a)は正面図、(b)は右側面図である。 同車室用フック装置の組付け手順を示しており、(a)はカバーを軸受けに対して押し込み始める状態を示す説明図、(b)はコイルスプリングの延長端部を受け座に押し込む際の説明図、(c)は軸受けにカバーが回動可能に支持された状態を示す説明図、(d)は(c)の場合の断面図である。 同車室用フック装置を示しており、(a)は正面図、(b)は車室の反対側から見た場合の斜視図である。 同車室用フック装置の使用状態を示しており、(a)は使用していない場合の斜視図、(b)は買物袋等を吊り下げた場合の斜視図である。 本発明の車室用フック装置の他の実施形態を示しており、(a)はカバーを組付ける前の状態を示す斜視図、(b)は立壁にユニットを取付ける前の状態を示す平面図、(c)は立壁にユニットを取付けた際の状態を示す平面図である。 同車室用フック装置の使用状態を示す斜視図である。
符号の説明
10 車室
11 立壁
12 凹空間
13 開口部
20 フック
22 軸受け
23 受け座
30 カバー
31 閉塞板
31a フランジ
31b 凹部
32 支持腕
33 回転軸
34 凸軸
35 係止部
40 コイルスプリング
41 コイル部
42 延長端部

Claims (6)

  1. 車室の立壁に設けた凹空間と、
    該凹空間の外側周辺から、凹空間内部に向かって伸びるフックと、
    前記凹空間の開口部を立壁の裏面側から開閉するカバーと、
    該カバーを閉じる方向に付勢する弾性付勢手段とを備え、
    車室内側から前記カバーを押すことにより、前記フックと前記カバーの隙間が広がるように構成したことを特徴とする車室用フック装置。
  2. 前記カバーは、その下縁部を前記凹空間の下方にて回動可能に軸支されて、前記凹空間の開口部を開閉するように構成されている請求項1記載の車室用フック装置。
  3. 前記カバーは、前記凹空間内で前後スライド可能に支持されて、前記凹空間の開口部を開閉するように構成されている請求項1記載の車室用フック装置。
  4. 前記カバーの前面には、前記フックが入り込む凹部又は切欠き部が設けられている請求項1〜3のいずれか1つに記載の車室用フック装置。
  5. 凹状のケースと、このケースの開口縁部から延出された前記フックと、前記ケース内に配置されて、前記ケースの開口部を内面側から開閉可能に閉じる前記カバーと、このカバーを閉じる方向に付勢する前記弾性手段とを備えたユニットを、前記立壁に設けられた開口部に裏面側から組み付けることによって構成された請求項1〜4のいずれか1つに記載の車室用フック装置。
  6. 前記弾性付勢手段は、コイルスプリングからなり、その両端に半径方向に延出する延長端部が形成され、
    前記カバーの縁部には、カバー面と平行に支持された回転軸と、この回転軸の一端部から延出された凸軸とが設けられ、
    前記立壁の裏面側には、前記回転軸を受け入れる断面C字状の軸受けと、この軸受けの開口部と同じ方向に開口し、前記コイルスプリングの一方の延長端部を受け入れる凹状の受け座が設けられ、
    前記カバーの前記凸軸に前記コイルスプリングのコイル部を支持させ、コイルスプリングの他方の延長端部を前記カバーの裏面に当接させた状態で、前記回転軸を前記軸受けに押し込むと同時に、前記コイルスプリングの一方の延長端部を前記受け座に押し込むことにより、前記カバーが閉じる方向に付勢された状態で、前記軸受けに回動可能に支持されるように構成した請求項1又は2記載の車室内用フック装置。
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