JP2006088854A - パーキングブレーキ装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】小型化が可能で省スペース化のできるパーキングブレーキ装置を提供する。
【解決手段】パーキングブレーキ装置1は、基端部20a側に操作ハンドル30が固定され、先端部20b側でブレーキケーブル2が連結された中空のシャフト20をベースブラケット10の内部に収納し、ベースブラケット10は、該ベースブラケット10の長手方向に延設され、該ベースブラケット10の内部を臨むラチェット41が形成されたラチェットプレート40を有し、シャフト20の内部には、ブレーキケーブル2が連結され、ラチェット41に係脱してシャフト20の位置を固定可能な係脱機構と、該係脱機構に連結され、ラチェット41に対する係脱機構の係止を解除するための解除機構とが配設され、シャフト20の先端部20bには、ベースブラケット10内での移動を円滑にするためのガイドブッシュ29が装着され、操作ハンドル30は、解除機構に連結される。
【選択図】図1

Description

本発明は、基端部側に操作ハンドルが固定され、先端部側にブレーキケーブルが連結された中空のシャフトと、該シャフトを収納するベースブラケットとを備え、前記操作ハンドルを引いて前記シャフトを前記ベースブラケットから引き出すことにより、前記ブレーキケーブルが引かれてブレーキが作動するパーキングブレーキ装置に関する。
従来のパーキングブレーキ装置としては、例えば図10に示すようなものがある。
すなわち、操作ハンドル101を引くことによりブレーキケーブル102を引いてブレーキを作動させるパーキングブレーキ装置100である。この種のパーキングブレーキ装置100では、案内部材103内を摺動自在に支持された操作桿104を備え、該操作桿104の基端には操作ハンドル101を取り付け、先端側にはブレーキケーブル102を連結してある。また、この操作桿104にはラチェット(図示せず)が成形されており、このラチェットに係合するネール(図示せず)が前記案内部材103に設けられている。
このパーキングブレーキ装置100は、操作ハンドル101を介して操作桿104を引くことにより、ブレーキケーブル102が引かれてブレーキの制動力が働く。この操作桿104を引いた状態で操作ハンドル101を離すと、ネールのラチェットへの係合によって操作桿104がロックされて、ブレーキの制動力が保持される。
この制動力は、操作桿104をひねることにより、ネールのラチェットへの係合を外してから、ブレーキケーブル102の張力によって操作桿104を元の位置に戻すことにより解除できる。
ところで、このようなパーキングブレーキ装置は、通常、車両の運転席の前側に設けられるが、ブレーキ作動中には操作ハンドルと操作桿の一部が運転者側に突き出た状態となるので、運転操作の邪魔になるという問題点がある。
また、この突き出た状態は、運転席と助手席との間でウォークスルーを可能にするためにも邪魔である。
また、操作ハンドルの回転操作が必要なので、操作ハンドルを不便なく回転させることのできるスペースが必要であるが、このハンドル回転のスペースを設けることが車両レイアウト上の問題点になることが多い。
本発明は、このような従来の技術が有する問題点に着目してなされたもので、小型化が可能で省スペース化のできるパーキングブレーキ装置を提供することを目的とする。
かかる目的を達成するための本発明の要旨とするところは、次の各項の発明に存する。
[1] 基端(20a)側に操作ハンドル(30)が固定され、先端部(20b)側でブレーキケーブル(2)が連結された中空のシャフト(20)と、該シャフト(20)を内部に収納するベースブラケット(10)とを備え、前記操作ハンドル(30)を引いて前記シャフト(20)を前記ベースブラケット(10)から引き出すことにより、前記ブレーキケーブル(2)が引かれてブレーキが作動するパーキングブレーキ装置(1)であって、
前記ベースブラケット(10)は、該ベースブラケット(10)の長手方向に延設され、該ベースブラケット(10)の内部を臨むラチェット(41)が形成されたラチェットプレート(40)を有し、
前記シャフト(20)の内部には、前記ブレーキケーブル(2)が連結され、前記ラチェット(41)に係脱して前記シャフト(20)の位置を固定可能な係脱機構と、前記ラチェット(41)に対する前記係脱機構の係止を解除するための解除機構とが配設され、
前記係脱機構側に固定され、前記シャフト(20)を保持して前記ベースブラケット(10)内での前記シャフト(20)の移動を円滑にするとともに、前記シャフト(20)が固定されているときに前記シャフト(20)を前記ベースブラケット(10)内に押し込む方向の力が加わったときに、該方向に前記シャフト(20)を逃がすためのガイドブッシュ(29)が装着され、
前記操作ハンドル(30)は、前記解除機構に連結され、該解除機構を操作するための操作ボタン(31)を有するパーキングブレーキ装置(1)。
[2] 前記係脱機構は、前記シャフト(20)内を長手方向に延びて、該長手方向に移動可能に設けられ、後端部(50b)に前記ブレーキケーブル(2)が連結されたプルブラケット(50)と、該プルブラケット(50)に固定された枢軸(51)に揺動可能に枢支され、前記シャフト(20)の外部に臨んで前記ラチェット(41)に係脱する係止ポール(52)と、該係止ポール(52)を前記ラチェット(41)に係止する姿勢に変える方向の付勢力を前記係止ポール(52)に付加する付勢部材(53)を備え、
前記解除機構は、前記付勢力に抗して前記ラチェット(41)に係止した前記係止ポール(52)の姿勢を変えて、前記ラチェット(41)との係止を解除するリリースポール(80)を備えることを特徴とする[1]に記載のパーキングブレーキ装置(1)。
[3] 前記係脱機構は、前記シャフト(20)が前記ベースブラケット(10)の長手方向に所定範囲で摺動可能に連結され、該摺動に応じて伸縮するコイルばね(25)を備え、
前記コイルばね(25)は、前記係脱機構が前記ラチェット(41)に係止して、前記シャフト(20)が位置を固定されているときに前記シャフト(20)を前記ベースブラケット(10)内に押し込む方向の力が加わったときに収縮して、該力を吸収するとともに前記シャフト(20)の位置を戻すことを特徴とする[1]または[2]に記載のパーキングブレーキ装置(1)。
前記本発明は次のように作用する。
[1]のパーキングブレーキ装置(1)によれば、ベースブラケット(10)の内部に収納された中空のシャフト(20)の基端部(20a)側に固定された操作ハンドル(30)を手でベースブラケット(10)の長手方向に引くと、先端部(20b)側で連結されたブレーキケーブル(2)が引かれてブレーキが作動する。前記シャフト(20)は、前記先端部(20b)外側に装着されたガイドブッシュ(29)によって前記ベースブラケット(10)と直接に接触することなく引くことができる。ガイドブッシュ(29)をベースブラケット(10)との摩擦係数の小さい素材で製造することにより、シャフト(20)は、ベースブラケット(10)内を円滑に動作させることができる。
前記シャフト(20)が前記長手方向に引かれる方向には前記ベースブラケット(10)に固定されたラチェットプレート(40)に形成されたラチェット(41)が前記ベースブラケット(10)の内部を臨んでおり、係脱機構がラチェット(41)に係止することができる。係脱機構がラチェット(41)に係止することによってシャフト(20)の位置を固定することができる。
ブレーキの制動力が十分に働くところまで操作ハンドル(30)を引いてから手を離すと、ブレーキケーブル(2)が僅かに引き戻されるので、シャフト(20)がその分だけ戻る。この戻りによって係止ポール(52)がラチェット(41)に係止してシャフト(20)の位置が固定される。これにより、ブレーキは制動した状態に維持される。
このとき、ガイドブッシュ(29)は位置が固定されているので、ガイドブッシュ(29)に保持されたシャフト(20)も位置が固定されているが、例えば、操作ハンドル(30)に前記シャフト(20)を前記ベースブラケット(10)内に押し込む方向の力が加わったときに、前記シャフト(20)は力の加わった方向に逃げることができる。
ブレーキの制動を解除する際には、前記操作ハンドル(30)に設けられた操作ボタン(31)を操作して解除機構を動作させることにより、ラチェット(41)と係脱機構との係止を解除することができる。係脱機構がラチェット(41)との係止を解除されるとシャフト(20)はブレーキケーブル(2)に引き戻されるので、引かれるままにシャフト(20)を戻せばブレーキの制動が解除される。
[2]のパーキングブレーキ装置(1)のように、前記係脱機構のプルブラケット(50)の後端部(50b)には前記ブレーキケーブル(2)が連結されており、シャフト(20)が操作ハンドル(30)によって引かれるとプルブラケット(50)もシャフト(20)とともに移動するので、ブレーキケーブル(2)も引っ張られる。
係脱機構は、係止ポール(52)がシャフト(20)の外部に臨んでラチェット(41)に係脱する。係止ポール(52)は付勢部材(53)によってラチェット(41)に係止する方向に付勢力を受けているので、ラチェット(41)が形成されている部分に至ると確実にラチェット(41)に係止することができる。
前記解除機構は、リリースポール(80)が前記付勢力に抗して前記ラチェット(41)に係止した前記係止ポール(52)の姿勢を変えて、前記ラチェット(41)との係止を確実に解除することができる。
[3]のパーキングブレーキ装置(1)によれば、前記のように前記シャフト(20)を前記ベースブラケット(10)内に押し込む方向の力が加わったときに、同方向に逃げた前記シャフト(20)をコイルばね(25)によって元の位置にもどすことができる。
本発明にかかるパーキングブレーキ装置によれば、ベースブラケットの内部に中空のシャフトが収納され、さらに、ブレーキケーブルが連結されるとともにベースブラケット側のラチェットに係脱してシャフトの位置をベースブラケットに対して固定可能とする係脱機構と、ラチェットに係止している係脱機構の係止を解除する解除機構とがともに中空のシャフト内に配設されているので全体を小型化でき、省スペース化が可能である。
また、シャフトの先端部に装着したガイドブッシュによって、シャフトがベースブラケットに直接に接触することがないので、シャフトを円滑に動かすことができる。
また、操作ハンドルにシャフトを押し込む方向の力が加わったときに、シャフトは該力の方向に逃げることができるので、該力によるパーキングブレーキ装置の損傷を防止できるとともに、操作ハンドルに人がぶつかって前記力が発生したような場合には、ぶつかった人が受ける衝撃を軽減できる。
さらに、前記力によって逃げたシャフトは、コイルばねの反発力によってもとの位置に戻ることができる。
以下、図面に基づき本発明の好適な一実施の形態を説明する。
図1〜9は本発明の一実施の形態を示している。
図1に示す、パーキングブレーキ装置1は、ベースブラケット10の内部に中空のシャフト20の全体を収納している。ベースブラケット10は、横長の金属板を成形したものを2枚合わせて、合わせ目をリベット11によって固定したものである。
このベースブラケット10によって保持されるシャフト20は、基端部20a側に操作ハンドル30が固定されており、後述するように先端部20b内側でブレーキケーブル2(図4参照)の一端部が連結されている。ブレーキケーブル2のもう一方の端部は、不図示のブレーキユニットに連結されており、操作ハンドル30をベースブラケット10の長手方向に沿って引くことによりブレーキケーブルが引かれてブレーキが作動して制動する。
図2および図3に示すようにベースブラケット10の断面は略ロの字状であり、内部空間が長手方向に真直ぐに延びている。ベースブラケット10を構成する2枚のブラケット部材10a,10bが互いに固定されている上側の合わせ目には、それらの間に横長のラチェットプレート40が挟まれ前記リベット11によってブラケット部材10a,10bとともに固定されている。したがって、このラチェットプレート40は、ベースブラケット10の長手方向に延設されている。
このラチェットプレート40の長手方向の下辺にはラチェット41が形成されている。このラチェット41は、ラチェットプレート40の先端部40aよりもやや中央寄りの部分から中央からやや後端部40b側に至る部分まで形成されている。後端部40b側でラチェット41の形成が終了している部分からは、後端部40bに向かって緩やかに下向きに傾斜した下向傾斜部40c(姿勢解除部)が形成されている。この下向傾斜部40cが終了した部分からは傾斜のない平坦部40dが形成されている。この平坦部40dが終了した部分からは上向きに傾斜した上向傾斜部40eが形成されて後端部40bに至っている。このように形成されたラチェットプレート40は、後端部40bからラチェット41の一部にかけての部分がベースブラケット10の内部空間を臨むような位置に配置されている。
シャフト20は、断面が略ロの字状に形成された金属製の筒体であるが、上面20cの中央よりもやや先端部20b寄りの部分から先端部20bまで、切欠き部21が形成されている。この切欠き部21は、後述する係止ポール52がシャフト20の内側から出没してラチェット41に係脱したり、また、下向傾斜部40cや平坦部40dに当接したりすることを可能にしている。
先端部20bには、切欠き部21を避けてシャフト20の外周を囲むようにガイドブッシュ29が装着されている。このガイドブッシュ29は、シャフト20の底面中央部からシャフト内に入り込み、プルブラケット50に固定されている。これによりシャフト20はベースブラケット10と直接に接触することなくベースブラケット10内に収容されている。このガイドブッシュ29は合成樹脂等で作られており、金属製のベースブラケット10との間の摩擦係数が小さいので、シャフト20をベースブラケット10内でスムーズに動かすことができる。また、係止ポール52がラチェット41に係止しているときは、プルブラケット50とともにガイドブッシュ29も位置を固定されている。このとき、ガイドブッシュ29に保持されたシャフト20も位置を固定されているが、シャフト20はガイドブッシュ29には固定されていないので、後述するようにガイドブッシュ29の位置が固定されている場合でも、ガイドブッシュ29に保持された状態で第1ガイド孔50c内を摺動できる。
シャフト20の内側には、前記係止ポール52がラチェット41に係脱してベースブラケット10に対するシャフト20の位置を固定可能にする係脱機構と、ラチェット41に係止している係止ポール52の係止を解除するための解除機構とが配設されている。
係脱機構は、シャフト20の両側面に沿って長手方向に延びる1対のプルブラケット50,50と、このプルブラケット50,50に固定された枢軸51に揺動可能に枢支された前記係止ポール52と、この係止ポール52をラチェット41に係止させる方向の付勢力を係止ポール52に加えるトーションスプリング53(付勢部材)等から構成されている。
プルブラケット50はそれぞれ、略中央から操作ハンドル30側の先端部50aに向かって長手方向に沿った横長の第1ガイド孔50cが形成されている。この第1ガイド孔50c内(所定範囲)を摺動可能にシャフトピン22が挿入されている。このシャフトピン22は、両端がシャフト20の両側面に固定されている。したがって、シャフト20とプルブラケット50とは、シャフトピン22が第1ガイド孔50c内を移動できる範囲内で相対的に移動することができる。
シャフトピン22にはルースブラケット23が装着されている。このルースブラケット23にはスプリングプレート24aが取り付けられている。後述するリリースポール80側にも同様のスプリングプレート24bが設けられており、これらスプリングプレート24a,24bの間には、コイルばね25が介装されている。これにより、操作ハンドル30にシャフト20を押し込む方向の力が加わった場合に、シャフト20はその力の方向に移動するが、コイルばね25が縮んでその力が吸収されるとともに、力の吸収が終わるとコイルばね25の反発力によってシャフト20は元の位置に戻される。
また、ルースブラケット23には、このコイルばね25の中をリリースポール80側に向かって延びるルースピン26が固設されている。ルースピン26のリリースポール80側先端は、ルースピン26の軸径よりも径の大きい頭部を有しており、この頭部とルースブラケット23との間には、頭部よりも巻径の小さいコイルばねであるルーススプリング27がルースピン26の周りを巻くように装着されている。
両側のプルブラケット50の後端部50b側は、枢軸51によって連結されている。前記係止ポール52は略中央部をこの枢軸51に枢支されており、プルブラケット50の後端部50b寄りの後端上部が前述したようにラチェット41に係脱したり、また、下向傾斜部40cや平坦部40dに当接したりする爪部52aとして形成されている。
また、枢軸51を境にして爪部52aと反対側には、後述するリリースポール80に係止可能な係止部52bが形成されている。係止部52bは、先端部が下を向いた形状に形成されている。先端部には、リリースポール80との係止が解除されて、ラチェット41との係止が解除されているときにリリースポール80の係止部81の先端に載るように当接して支持される略平坦な解除姿勢維持部52cが形成されている。
枢軸51よりも後方では、プルブラケット50,50にピン54が固定されており、このピン54には、トーションスプリング53が装着されている。トーションスプリング53は、下側の一端がプルブラケット50に取り付けられ、上側の一端が係止ポール52に下から当接し、爪部52a側が上に向かって回転してラチェット41に係止する方向の付勢力を係止ポール52に加えている。トーションスプリング53よりもさらに後方では、ブレーキケーブル2が直接に後端部50bに連結されている。
ラチェット41との係止ポール52の係止を解除する解除機構は、ラチェット41に係止した係止ポール52の向きを変えて、ラチェット41との係止を解除するリリースポール80と、シャフト20の長手方向に延び、後端部側にはリリースポール80が固定され、先端部側にはリリースロッド70が所定量の摺動を可能に連結されたリリースプレート60(固定部材)等から構成されている。
リリースプレート60は、プルブラケット50の上下に接触してシャフト20の長手方向に平行に延びる板状の平行部61と、先端側で上下の平行部61と一体に形成され、シャフト20の側面に対して並行に延びる板状の延伸部62とから成っている。延伸部62には、該延伸部62が延びる方向に横長の第2ガイド孔63が形成されている。リリースプレート60は、この延伸部62がプルブラケット50の先端部50aよりも先に位置するように配設されており、第2ガイド孔63には前記リリースロッド70が摺動可能に連結されている。
リリースプレート60の後端部60bには、前記リリースポール80とスプリングプレート24bとが固定されている。リリースポール80は、係止ポール52の係止部52bと互いに係止可能な係止部81が形成されている。係止部81は、先端部が上を向いた形状に形成されている。係止部81と係止ポール52の係止部52bとが係止しているときに互いに接触する部分は、リリースプレート60が延伸部62側に移動することによってリリースポール80が同方向に移動するときに、リリースポール80によって係止ポール52が回動させられて、係止部81と係止部52bの係止が解除される形状に形成されている。
前記リリースプレート60の移動は、リリースロッド70を介した操作ハンドル30の操作によって行うことができる。リリースロッド70は操作ハンドル30の内部にまで延びている。操作ハンドル30はこのリリースロッド70を操作するための操作ボタン31および操作ボタン31の操作に連動してリリースロッド70を引っ張るためのリンク32を備えている。
リンク32は、「く」の字状の形状を有しており、屈曲部分が枢軸によって枢支されている。リンク32は、一端部側がリリースロッド70の先端部71に連結されており、もう一方の端部が操作ボタン31に当接している。これにより、リンク32を操作ハンドル30内に押し込むようにするとリンク32が回動し、リリースロッド70が引っ張られる。
リリースロッド70を引くことによってプルブラケット50が移動し、前記のように、係止ポール52はラチェット41との係止が解除されるので、シャフト20をブレーキケーブル2に引っ張られるままに戻すことができ、ブレーキの制動を解除することができる。ベースブラケット10には、ブレーキの制動が解除されているときのシャフト20の先端部20b側に当接する位置に、先端部20bの当接によってシャフト20を検知するスイッチ90およびスイッチリンク91が配設されている。スイッチリンク91は軸92を中心に回動可能であり、シャフト20の接離によって回動し、スイッチ90は、スイッチリンク91のこの回動によってON/OFFするのでシャフト20を検知することができる。
次に本実施の形態にかかるパーキングブレーキ装置の作用を説明する。
図4および図5は、パーキングブレーキ装置1が制動していない状態を示している。
この状態では、シャフト20が完全にベースブラケット10内に収納されている。ブレーキケーブル2が連結されたプルブラケット50およびリリースプレート60は、最もシャフト20の先端部20b側に寄った位置にある。係止ポール52はラチェットプレート40の上向傾斜部40eから後方に外れた位置にあり、トーションスプリング53によって下方から上に向けて付勢されている。このため、係止部52bがリリースポール80に係止している。
パーキングブレーキ装置1を制動させるためには、操作ハンドル30を握持して、シャフト20をベースブラケット10から引き出す方向(矢印A方向)に引っ張ればよい。シャフト20の先端部20bに装着されているガイドブッシュ29とベースブラケット10との間に発生する摩擦力は小さいので、シャフト20はベースブラケット10からスムーズに引き出すことができる。シャフト20を引き出してシャフトピン22が第1ガイド孔50cに当接すると、その後は、プルブラケット50もシャフト20とともに引っ張られる。これによりブレーキケーブル2が引っ張られるので、パーキングブレーキ装置1は制動力を発揮し始める。
プルブラケット50が引っ張られるにつれて、係止ポール52はラチェットプレート40の上向傾斜部40eに当接し、さらに平坦部40d、下向傾斜部40cを経てラチェット41が形成されている部分に至る(図6参照)。この部分に係止ポール52が至った後は、操作ハンドル30の引張りを止めると、ブレーキケーブル2の引き戻そうとする力によってプルブラケット50が僅かに引き戻されて係止ポール52の爪部52aがラチェット41に係止するので、プルブラケット50の位置が固定される。これにより、ブレーキケーブル2の引出し量が固定され、その引出し量に応じた制動力が維持される。すなわち、ブレーキがロックされる。
図6において、符号Bで示したものは、操作ボタン31を押し込んだときにリリースロッド70が引っ張られるストロークを示している。このストロークBは、操作ボタン31の誤操作によるブレーキのロック解除を防止するためのものであり、後述するように、リリースロッド70がストロークBだけ引っ張られても、それだけでは爪部52aとラチェット41との係止は解除されないので、ブレーキのロックは解除されない。
パーキングブレーキ装置1は、ブレーキがロックされている状態で、操作ハンドル30にシャフト20をベースブラケット10に押し込むような力(矢印A方向とは逆方向への力)が加わったときに、それを吸収するクッション機能を有している。図7は、矢印A方向とは逆方向への力が操作ハンドル30に加わって、シャフト20が押し込まれた状態を示している。このとき、爪部52aとラチェット41とは係止したままであるので、プルブラケット50の位置は変わらない。一方、シャフト20は、前記の力が加わるのでシャフトピン22が第1ガイド孔50c内を後端部50b側に向かって摺動する。
この摺動によって、スプリングプレート24aとスプリングプレート24bとの間に介装されたコイルばね25は弾性変形して圧縮される。コイルばね25が圧縮される大きさは特に限定されないが、例えば、約40mmである。操作ハンドル30に加わった力は、このコイルばね25を弾性変形させることにより吸収される。このようにしてクッション機能が働くので、搭乗者が誤って膝や身体の一部を操作ハンドル30にぶつけても、怪我を軽減させることができる。
操作ハンドル30に加わった力が解放されると、圧縮されたコイルばね25の作用によって操作ハンドル30は元の位置に戻る。このとき、部材同士が衝突して衝撃音が発生するが、ルーススプリング27が弾性変形するので、その分だけ衝撃が吸収されて衝撃音が緩和される。
図8は、ロックされているパーキングブレーキ装置1を解除するときの操作を説明している。ロックを解除するときは、図6のロック状態から操作ハンドル30を矢印A方向に引いてから操作ボタン31を指で押す。操作ハンドル30を引く量は、例えば、5mm程度である。操作ハンドル30を引くことによって前記ストロークBがなくなるとともに、ブレーキケーブル2がプルブラケット50を引き戻そうとする力が相殺される。
この状態で操作ボタン31を押すと、リンク32を介してリリースロッド70が矢印A方向に引かれるとともに、リリースロッド70に連結されたリリースプレート60も同方向に引かれる。これにより、リリースポール80が同方向に移動して、図示したように係止ポール52の係止部52bとリリースポール80の係止部81との係止が解除されるとともに、爪部52aとラチェットプレート40のラチェット41との係止が解除される。このとき、解除姿勢維持部52cは、係止部81の上に載って当接した状態で支持されるので、操作ボタン31から指を離しても爪部52aとラチェット41との係止が解除された状態は維持される。この状態では、爪部52aとラチェット41とは接触しないので、シャフト20を戻していく際に爪部52aおよびラチェット41が相互に摩滅することがない。
ついで、ブレーキケーブル2の引き戻そうとする力にしたがってシャフト20をベースブラケット10内に収納していくと、爪部52aは、下向傾斜部40c、平坦部40d、上向傾斜部40eの順に当接しながらプルブラケット50とともに図5の状態にもどってパーキングブレーキ装置1の制動力が解除される。爪部52aが下向傾斜部40cに至ると、係止ポール52は、解除姿勢維持部52cをリリースポール80から離す方向に向きを変えられて、解除姿勢の維持が解除される。この状態は、爪部52aが平坦部40dまでの部分に当接している間も維持される。これにより、解除姿勢維持部52cと係止部81とが係止状態にならず、スムーズに戻ることができる。トーションスプリング53によって係止ポール52は、解除姿勢維持部52cが係止部81と係止する方向に付勢されているので、解除姿勢維持部52cが上向傾斜部40eに至ると上向傾斜部40eの傾斜にしたがって係止部81に係止するようになる。シャフト20が完全に戻った状態では、解除姿勢維持部52cは係止部81に完全に係止した状態になる。
本発明の一実施の形態に係るパーキングブレーキ装置を示す側面図である。 図1のD−D線断面図である。 図1のI−I線断面図である。 本発明の一実施の形態に係るパーキングブレーキ装置を示す平面図である。 本発明の一実施の形態に係るパーキングブレーキ装置におけるブレーキ解除状態を説明する説明図である。 本発明の一実施の形態に係るパーキングブレーキ装置におけるブレーキ制動状態を説明する説明図である。 本発明の一実施の形態に係るパーキングブレーキ装置のクッション機能を説明する説明図である。 本発明の一実施の形態に係るパーキングブレーキ装置におけるブレーキ制動の解除を説明する説明図である。 本発明の一実施の形態に係るパーキングブレーキ装置におけるブレーキ制動の解除を説明する説明図である。 従来例を示す斜視図である。
符号の説明
B…ストローク
1…パーキングブレーキ装置
2…ブレーキケーブル
10…ベースブラケット
10a,10b…ブラケット部材
11…リベット
20…シャフト
20a…基端部
20b…先端部
20c…上面
21…切欠き部
22…シャフトピン
23…ルースブラケット
24a…スプリングプレート
24b…スプリングプレート
25…コイルばね
26…ルースピン
27…ルーススプリング
29…ガイドブッシュ
30…操作ハンドル
31…操作ボタン
32…リンク
40…ラチェットプレート
40a…先端部
40b…後端部
40c…下向傾斜部
40d…平坦部
40e…上向傾斜部
41…ラチェット
50…プルブラケット
50a…先端部
50b…後端部
50c…第1ガイド孔
51…枢軸
52…係止ポール
52a…爪部
52b…係止部
52c…解除姿勢維持部
53…トーションスプリング
54…ピン
60…リリースプレート
60b…後端部
61…平行部
62…延伸部
63…第2ガイド孔
70…リリースロッド
71…先端部
80…リリースポール
81…係止部
90…スイッチ
91…スイッチリンク
92…軸

Claims (3)

  1. 基端部側に操作ハンドルが固定され、先端部側でブレーキケーブルが連結された中空のシャフトと、該シャフトを内部に収納するベースブラケットとを備え、前記操作ハンドルを引いて前記シャフトを前記ベースブラケットから引き出すことにより、前記ブレーキケーブルが引かれてブレーキが作動するパーキングブレーキ装置であって、
    前記ベースブラケットは、該ベースブラケットの長手方向に延設され、該ベースブラケットの内部を臨むラチェットが形成されたラチェットプレートを有し、
    前記シャフトの内部には、前記ブレーキケーブルが連結され、前記ラチェットに係脱して前記シャフトの位置を固定可能な係脱機構と、前記ラチェットに対する前記係脱機構の係止を解除するための解除機構とが配設され、
    前記係脱機構側に固定され、前記シャフトを保持して前記ベースブラケット内での前記シャフトの移動を円滑にするとともに、前記シャフトが固定されているときに前記シャフトを前記ベースブラケット内に押し込む方向の力が加わったときに、該方向に前記シャフトを逃がすためのガイドブッシュが装着され、
    前記操作ハンドルは、前記解除機構に連結され、該解除機構を操作するための操作ボタンを有するパーキングブレーキ装置。
  2. 前記係脱機構は、前記シャフト内を長手方向に延びて、該長手方向に移動可能に設けられ、後端部に前記ブレーキケーブルが連結されたプルブラケットと、該プルブラケットに固定された枢軸に揺動可能に枢支され、前記シャフトの外部に臨んで前記ラチェットに係脱する係止ポールと、該係止ポールを前記ラチェットに係止する姿勢に変える方向の付勢力を前記係止ポールに付加する付勢部材を備え、
    前記解除機構は、前記付勢力に抗して前記ラチェットに係止した前記係止ポールの姿勢を変えて、前記ラチェットとの係止を解除するリリースポールを備えることを特徴とする請求項1に記載のパーキングブレーキ装置。
  3. 前記係脱機構は、前記シャフトが前記ベースブラケットの長手方向に所定範囲で摺動可能に連結され、該摺動に応じて伸縮するコイルばねを備え、
    前記コイルばねは、前記係脱機構が前記ラチェットに係止して、前記シャフトが位置を固定されているときに前記シャフトを前記ベースブラケット内に押し込む方向の力が加わったときに収縮して、該力を吸収するとともに前記シャフトの位置を戻すことを特徴とする請求項1または2に記載のパーキングブレーキ装置。
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