JP2006086415A - 基板洗浄装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】洗浄処理時のウォーターマーク発生をより確実に防止することができる基板洗浄装置を提供する。
【解決手段】洗浄処理ユニットSSには、二つのリンスノズル41,51が設けられており、それぞれ独自に別駆動される。洗浄用の混合流体を吐出する洗浄リンスノズル41は、窒素ガスと純水とを混合して純水液滴を含む混合流体を生成吐出する二流体ノズルである。液膜形成のためのカバーリンスノズル51も純水液滴を含む混合流体を生成吐出する二流体ノズルである。基板Wの直接の洗浄処理を担当する洗浄リンスノズル41だけでなく、カバーリンスノズル51をも混合流体を吐出する二流体ノズルとしているため、基板Wが疎水性基板であっても、その上面に均一な薄い純水水膜が形成され、洗浄処理時のウォーターマーク発生をより確実に防止することができる。
【選択図】図2

Description

本発明は、純水等の洗浄液を半導体基板、液晶表示装置用ガラス基板、フォトマスク用ガラス基板、光ディスク用基板等(以下、単に「基板」と称する)に供給して洗浄する基板洗浄装置に関し、特に疎水性基板を洗浄するのに好適な基板洗浄装置に関する。
半導体基板等の製造工程においては表面の洗浄工程が必須であり、従来からの物理洗浄技術としては接触式のブラシ洗浄、非接触式の高圧ジェット洗浄、超音波洗浄、スプレー洗浄(二流体洗浄)等がある。これらのうちブラシ洗浄は、ブラシを直接基板表面に接触させるため強い洗浄能力を有するものの、疎水性基板の洗浄に適したものではない。その理由は、ブラシ洗浄においては基板表面とブラシとの間に常に薄い水膜が形成されている必要があるが、疎水性基板の場合その表面に均一に水膜が形成されないため、水膜の存在しない領域ではブラシが基板表面を傷付けて逆にパーティクルを増やしてしまうためである。疎水性基板の洗浄にブラシ洗浄を適用するのであれば、基板全面を覆う程度の大量の純水を必要とするため純水消費量の著しい増大を招くこととなる。
従って、疎水性基板の洗浄には高圧ジェット洗浄、超音波洗浄、スプレー洗浄といった非接触式の洗浄技術が有効である。通常このような非接触式の洗浄を行う場合、洗浄液或いは洗浄液とガスの混合流体を吐出する洗浄ノズルを基板の上方でスキャンさせる。ところが、疎水性基板の洗浄においては、洗浄ノズルを基板のエッジ付近に移動させているときに基板中央部が乾燥してしまい、洗浄ノズルから吐出した洗浄液の跳ね返りやミストが乾燥した該中央部に付着すると乾燥シミ(ウォーターマーク)を生じさせる。
このような中央部のウォーターマーク発生を防止するために、カップ等に純水ノズルを設けて洗浄中の基板表面に純水を供給する方法があるが、少量の純水を疎水性基板に供給しても基板全面に広がらず、純水のない領域を水滴が移動するとその軌跡上に水分が残留して新たなウォーターマーク発生の原因となる。一方、基板中央部の乾燥を防止するために大量の純水を供給したのでは、純水の消費量が増大するのみならず、洗浄ノズルによる洗浄を阻害する要因ともなる。
上記のような問題を解決するために、一本のアームに洗浄ノズルと純水ノズルとを所定間隔を隔てて固設し、それらを同期させて移動させることにより純水使用量を低減させる技術が特許文献1に開示されている。
特開2003−209087号公報
しかしながら、洗浄ノズルと純水ノズルとを同期させて移動させたとしても、洗浄ノズルが基板のエッジ近傍に移動したときには純水ノズルもエッジ近傍に来ているため、基板中央部の乾燥を完全に防止することができず、その結果、ウォーターマークを生じさせることとなっていた。
本発明は、上記課題に鑑みてなされたものであり、洗浄処理時のウォーターマーク発生をより確実に防止することができる基板洗浄装置を提供することを目的とする。
上記課題を解決するため、請求項1の発明は、洗浄液を基板に供給して洗浄する基板洗浄装置において、基板を略水平面内にて回転可能に保持する保持手段と、前記保持手段に保持された基板の上面に洗浄液の液滴を生成して吐出する液滴生成手段と、前記液滴生成手段から洗浄液の液滴が吐出される基板の上面に所定の液体の液滴を供給して該上面に液膜を形成する液膜形成手段と、を備える。
また、請求項2の発明は、請求項1の発明に係る基板洗浄装置において、前記液滴生成手段を前記保持手段に保持された基板の上面と平行に移動させる第1駆動手段と、前記液膜形成手段を前記保持手段に保持された基板の上面と平行に移動させる第2駆動手段と、前記液滴生成手段が前記基板の回転中心近傍上方以外に位置しているときには前記液膜形成手段を当該回転中心近傍上方に位置させるとともに、前記液滴生成手段が前記回転中心近傍上方に位置しているときには前記液膜形成手段を前記回転中心近傍上方から待避させるように前記第1駆動手段および前記第2駆動手段を制御する駆動制御手段と、をさらに備える。
また、請求項3の発明は、請求項1または請求項2の発明に係る基板洗浄装置において、a)前記液滴生成手段から吐出される液量が前記液膜形成手段から吐出される液量よりも少ない、b)前記液滴生成手段から吐出される気体量が前記液膜形成手段から吐出される気体量よりも多い、c)前記保持手段に保持された基板と前記液膜形成手段との間の距離が当該基板と前記液滴生成手段との間の距離以上である、の三つの条件のうちの少なくとも一つを満たす。
また、請求項4の発明は、請求項1または請求項2の発明に係る基板洗浄装置において、前記液滴生成手段を、ノズルの内部にて気体と液体とを混合して液滴を生成して該ノズルから吐出する内部混合型の二流体ノズルとし、前記液膜形成手段を、ノズルの外部にて気体と液体とを混合して液滴を生成して供給する外部混合型の二流体ノズルとしている。
また、請求項5の発明は、請求項1から請求項4のいずれかの発明に係る基板洗浄装置において、前記液滴生成手段に純水の液滴を生成して吐出させ、前記液膜形成手段に基板上に純水膜を形成させる。
請求項1の発明によれば、基板の上面に洗浄液の液滴を生成して吐出する液滴生成手段と、その基板の上面に所定の液体の液滴を供給して該上面に液膜を形成する液膜形成手段と、を備えるため、該基板が疎水性基板であったとしてもその上面に均一な薄い液膜が形成され、洗浄処理時のウォーターマーク発生をより確実に防止することができる。
また、請求項2の発明によれば、液滴生成手段が基板の回転中心近傍上方以外に位置しているときには液膜形成手段を当該回転中心近傍上方に位置させるとともに、液滴生成手段が回転中心近傍上方に位置しているときには液膜形成手段を回転中心近傍上方から待避させるため、液膜形成手段および液滴生成手段の双方が相互に干渉するおそれはなく、しかも乾燥によるウォーターマークが発生しやすい基板の中央部近傍が常に液膜に覆われることとなるため、洗浄処理時のウォーターマーク発生をより確実に防止することができる。
また、請求項3の発明によれば、a)液滴生成手段から吐出される液量が液膜形成手段から吐出される液量よりも少ない、b)液滴生成手段から吐出される気体量が液膜形成手段から吐出される気体量よりも多い、c)保持手段に保持された基板と液膜形成手段との間の距離が当該基板と液滴生成手段との間の距離以上である、の三つの条件のうちの少なくとも一つを満たすようにしているため、液滴生成手段からは洗浄能力の高い混合流体を生成吐出することができるとともに、液膜形成手段からは液膜を形成し易い混合流体を生成吐出することができる。
また、請求項4の発明によれば、液滴生成手段を、ノズルの内部にて気体と液体とを混合して液滴を生成して該ノズルから吐出する内部混合型の二流体ノズルとし、液膜形成手段を、ノズルの外部にて気体と液体とを混合して液滴を生成して供給する外部混合型の二流体ノズルとしているため、液滴生成手段からは洗浄能力の高い混合流体を吐出することができるとともに、液膜形成手段からは液膜を形成し易い混合流体を吐出することができる。
また、請求項5の発明によれば、液滴生成手段が純水の液滴を生成して吐出し、液膜形成手段が基板上に純水膜を形成するため、基板が疎水性基板であったとしてもその上面に均一な薄い純水水膜が形成され、洗浄処理時のウォーターマーク発生をより確実に防止することができる。
以下、図面を参照しつつ本発明の実施の形態について詳細に説明する。
図1は、本発明に係る基板洗浄装置の配置構成を模式的に示す図である。この基板洗浄装置1は、加圧されたガス中に純水を混合して生成される混合流体を基板表面に吹き付けて洗浄(スプレー洗浄)する装置であり、主として、搬入搬出部IDおよびユニット配置部PMから構成されている。
搬入搬出部IDは、未処理の基板Wを複数収容したキャリア(カセット)Cが載置される搬入部11と、処理済みの基板Wを複数収容したキャリアCが載置される搬出部12と、受渡し部13とを有している。
搬入部11はテーブル状の載置台を有し、装置外の例えばAGV(Automatic Guided Vehicle)等の搬送機構によって未処理の基板Wを収容したキャリアCが当該載置台上に搬入される。キャリアCは、例えば25枚の基板Wを水平姿勢にて互いに間隔を隔てて鉛直方向に積層配置した状態で保持する。搬出部12もテーブル状の載置台を有し、該載置台に処理済みの基板Wを収容した2個のキャリアCが載置され、該キャリアCは装置外の搬送機構によって搬出される。
受渡し部13は、搬入部11、搬出部12に載置されたキャリアCの配列方向に沿って移動し、かつキャリアCに対して基板Wを搬入・搬出する搬入搬出機構14と、受渡し台15とを有する。搬入搬出機構14は、図示を省略する搬入搬出用アームを備え、水平方向に沿った移動の他に鉛直方向を軸とする回転動作や鉛直方向に沿った昇降動作や該搬入搬出用アームの進退動作を行うことができる。これにより、搬入搬出機構14はキャリアCに対して基板Wの搬出入を行うとともに、受渡し台15に対して基板Wを授受する。
ユニット配置部PMは、搬入搬出部IDに隣接して設けられ、基板Wを収容して洗浄処理を行う4つの枚葉式の洗浄処理ユニットSSと、受渡し台15に対して基板Wを授受するとともに4つの洗浄処理ユニットSSに対して基板Wを授受する搬送ロボットTR1を有している。
洗浄処理ユニットSSは搬入搬出部IDのキャリアCの配列方向と直交する方向に沿って2つ並ぶことで洗浄処理ユニットSSの列を形成し、この洗浄処理ユニットSSの列が間隔を開けて合計2列、キャリアCの並び方向に沿って並んでいる。そして、前記洗浄処理ユニットSSの列と列との間に挟み込まれた搬送路TP1に搬送ロボットTR1が配置されている。なお、4つの洗浄処理ユニットSSは、相互に同一の構成を備えている。
搬送ロボットTR1は、搬送路TP1の長手方向(上述した洗浄処理ユニットSSの列の形成方向)に沿って走行し、4つの洗浄処理ユニットSSのそれぞれに対して基板Wを授受するとともに、受渡し台15に対して基板Wを授受する。搬送ロボットTR1が洗浄処理ユニットSSに対して基板Wを授受するときには、各洗浄処理ユニットSSに備えられたシャッタ21が開放される。
図2は、洗浄処理ユニットSSの構成を示す図である。洗浄処理ユニットSSは、主に保持回転機構30、洗浄リンス機構40、カバーリンス機構50およびユニットコントローラ60を備えている。
保持回転機構30は、基板Wを保持するスピンベース31と、スピンベース31上に設けられた複数のチャックピン33と、スピンベース31を回転させる回転モータ32と、を備える。スピンベース31は、その上に基板Wを略水平面内にて保持する。スピンベース31は円盤状の部材であって、その上面にはそれぞれが円形の基板Wの周縁部を把持する複数のチャックピン33が立設されている。チャックピン33は円形の基板Wを確実に保持するために3個以上設けてあれば良い。なお、図2では図示の便宜上、2個のチャックピン33のみを示している。
チャックピン33のそれぞれは、基板Wの周縁部を下方から支持する基板支持部33aと基板支持部33aに支持された基板Wの外周端面を押圧して基板Wを保持する基板保持部33bとを備えている。各チャックピン33は、基板保持部33bが基板Wの外周端面を押圧する押圧状態と、基板保持部33bが基板Wの外周端面から離れる開放状態との間で切り換え可能に構成されている。複数のチャックピン33の押圧状態と開放状態との切り換えは、種々の公知の機構によって実現することが可能であり、例えば特公平3−9607号公報に開示されたリンク機構等を用いれば良い。
スピンベース31に基板Wを渡すときおよびスピンベース31から基板Wを受け取るときには、チャックピン33を開放状態にする。一方、基板Wに対して後述の諸処理を行うときには、チャックピン33を押圧状態とする。押圧状態とすることによって、複数のチャックピン33は基板Wの周縁部を把持してその基板Wをスピンベース31から所定間隔を隔てた水平姿勢にて保持する。基板Wは、その表面を上面側に向け、裏面を下面側に向けた状態にて保持される。チャックピン33を押圧状態として基板Wを保持したときには、基板支持部33aの上端部が基板Wの上面より突き出る。これは処理時にチャックピン33から基板Wが脱落しないように、基板Wを確実に保持するためである。
スピンベース31の中心部下面側には回転軸34が垂設されている。回転軸34は、回転モータ32のモータ軸と連結されている。回転モータ32が回転駆動すると、その駆動力は回転軸34に伝達され、回転軸34、スピンベース31とともにそれに保持された基板Wが水平面内にて鉛直方向に沿った軸を中心として回転される。
洗浄処理ユニットSSには、スピンベース31およびそれに保持された基板Wを囲繞するようにカップ22が配置されている。カップ22は、図示を省略する昇降機構によって昇降自在に構成されている。搬送ロボットTR1が洗浄処理ユニットSSに対して基板Wを受け渡す際にはカップ22がスピンベース31よりも下方に下降し、後述する基板Wの洗浄処理を行う際にはスピンベース31およびそれに保持された基板Wの側方を取り囲む位置に(図2に示す位置に)上昇する。カップ22が上昇した状態にて洗浄処理を行うと、回転するスピンベース31およびそれに保持された基板Wから飛散する洗浄液がカップ22の内壁面によって受け止められるため、洗浄液の飛沫等がカップ22の外部に拡散することを防止できる。
洗浄リンス機構40は、純水と窒素ガスとを混合してミスト状の純水の液滴を生成して吐出する洗浄リンスノズル41と、洗浄リンスノズル41を保持するアーム42と、アーム42を回動させる回動モータ43とを備えている。アーム42の先端部近傍には洗浄リンスノズル41が固設され、基端部には回動軸44が垂設される。この回動軸44の下部には回動モータ43が連結されている。アーム42はその長手方向が水平方向に沿うように基板Wの表面上方に配置されており、回動モータ43が駆動すると、その駆動力は回動軸44を介してアーム42に伝達され、アーム42が水平面内にて回動軸44を中心として回動される。このアーム42の回動動作により、洗浄リンスノズル41も基板Wの表面上方を水平面内にて回動軸44を中心として回動される。
カバーリンス機構50も、純水と窒素ガスとを混合してミスト状の純水の液滴を生成して吐出するカバーリンスノズル51と、カバーリンスノズル51を保持するアーム52と、アーム52を回動させる回動モータ53とを備えている。アーム52の先端部近傍にはカバーリンスノズル51が固設され、基端部には回動軸54が垂設される。この回動軸54の下部には回動モータ53が連結されている。アーム52はその長手方向が水平方向に沿うように基板Wの表面上方に配置されており、回動モータ53が駆動すると、その駆動力は回動軸54を介してアーム52に伝達され、アーム52が水平面内にて回動軸54を中心として回動される。このアーム52の回動動作により、カバーリンスノズル51も基板Wの表面上方を水平面内にて回動軸54を中心として回動される。
図3は、洗浄リンスノズル41およびカバーリンスノズル51の移動態様を示す図であり、洗浄処理ユニットSSを上方から見たものである。洗浄リンスノズル41は、回動モータ43によって、スピンベース31に保持された基板Wの上面と平行に、基板Wの回転中心上方位置と基板Wの周縁部上方位置との間を円弧状の軌跡R1に沿って移動する。一方、カバーリンスノズル51は、回動モータ53によって、スピンベース31に保持された基板Wの上面と平行に、基板Wの回転中心上方位置と基板Wの周縁部上方位置との間を円弧状の軌跡R2に沿って移動する。図3に示すように、スピンベース31に保持された基板Wを挟んで回動モータ43と回動モータ53とを対向配置しているため、洗浄リンスノズル41とカバーリンスノズル51との双方が基板Wの回転中心近傍の上方以外で相互に干渉するおそれはない。また、搬送ロボットTR1によって洗浄処理ユニットSSに対して基板Wを授受するときには、搬送ロボットTR1と干渉しないように洗浄リンスノズル41およびカバーリンスノズル51が基板Wの上方から離間した位置にまで待避する。
洗浄リンスノズル41およびカバーリンスノズル51には、純水供給源70から純水が送給されるとともに、窒素ガス供給源80から窒素ガスが送給される。純水供給源70には、純水配管71が連通接続されている。なお、純水供給源70としては基板洗浄装置1が設置される工場のユーティリティを直接利用しても良いし、基板洗浄装置1の内部に純水貯留槽等を設けるようにしても良い。純水配管71は、二股に分岐されており、一方の分岐配管71aには洗浄リンスノズル41が連通接続され、他方の分岐配管71bにはカバーリンスノズル51が連通接続されている。分岐配管71aには、開閉弁72aおよび流量調整弁73aが介設されている。開閉弁72aを開くことによって純水供給源70から洗浄リンスノズル41に純水が送給され、その流量は流量調整弁73aによって調整される。また、分岐配管71bには、開閉弁72bおよび流量調整弁73bが介設されている。開閉弁72bを開くことによって純水供給源70からカバーリンスノズル51に純水が送給され、その流量は流量調整弁73bによって調整される。
一方、窒素ガス供給源80には、ガス配管81が連通接続されている。なお、窒素ガス供給源80としては工場配管等を利用すれば良い。ガス配管81は、二股に分岐されており、一方の分岐配管81aには洗浄リンスノズル41が連通接続され、他方の分岐配管81bにはカバーリンスノズル51が連通接続されている。分岐配管81aには、開閉弁82aおよび流量調整弁83aが介設されている。開閉弁82aを開くことによって窒素ガス供給源80から洗浄リンスノズル41に窒素ガス(N2)が送給され、その流量は流量調整弁83aによって調整される。また、分岐配管81bには、開閉弁82bおよび流量調整弁83bが介設されている。開閉弁82bを開くことによって窒素ガス供給源80からカバーリンスノズル51に窒素ガスが送給され、その流量は流量調整弁83bによって調整される。
図4は、洗浄リンスノズル41の構造を示す概略断面図である。洗浄リンスノズル41は、窒素ガス供給源80および純水供給源70からそれぞれ供給される窒素ガスおよび純水をノズル内部にて混合することによりミスト状の純水の液滴を生成して基板Wに対して吐出するいわゆる内部混合型の二流体ノズルである。図4に示すように、洗浄リンスノズル41は純水が供給される洗浄液導入管45内に、窒素ガスが供給されるガス導入管46が挿入された二重管構造となっている。また、洗浄液導入管45内のガス導入管46端部より下流側は、窒素ガスと純水とが混合される混合部47となっている。
加圧された窒素ガスと純水とが混合部47において混合されることによりミスト状の純水液滴を含む混合流体が形成される。形成された混合流体は、混合部47の下流側の加速管48によって加速され、吐出孔49から吐出される。なお、洗浄リンスノズル41は、混合流体の吐出方向が鉛直方向直下を向くようにアーム42に取り付けられている。
図5は、カバーリンスノズル51の構造を示す概略断面図である。カバーリンスノズル51は、窒素ガス供給源80および純水供給源70からそれぞれ供給される窒素ガスおよび純水をノズル外部の開放空間にて衝突させて混合することによりミスト状の純水の液滴を生成して基板Wに対して吐出するいわゆる外部混合型の二流体ノズルである。カバーリンスノズル51は、内管55とそのまわりに配置されてケーシングを構成する外管56とを備えて構成され、ほぼ円柱状の外形を有している。内管55と外管56とは、共通の中心軸Qを有して同軸状に配置されている。内管55の内部は、液体供給孔55bとなっている。内管55と外管56との間には、中心軸Qを有する環状隙間である気体供給孔56bが形成されている。
気体供給孔56bは、カバーリンスノズル51の一方の端部では、環状の気体吐出口56aとして開口しており、カバーリンスノズル51の他方の端部では、内管55と外管56とが密着封止しており開口は形成されていない。気体供給孔56bは、カバーリンスノズル51の軸方向中央部では径がほぼ一定であるが、気体吐出口56a近傍では、吐出流体が気体吐出口56aから一定距離離れた点に収束するように、端部に向かって径が徐々に小さくなっている。
一方、液体供給孔55bは、気体吐出口56aの中心部近傍に液体吐出口55aとして開口している。洗浄処理ユニットSSにおいて、カバーリンスノズル51は、液体吐出口55aおよび気体吐出口56aが下方を向くように取り付けられている。カバーリンスノズル51の液体吐出口55a側とは反対側の端部には、純水を送給する分岐配管71bが連通接続されており、液体供給孔55bに純水を導入できるようになっている。また、カバーリンスノズル51の側面で中心軸Q方向のほぼ中間部には、窒素ガスを送給する分岐配管81bが連通接続されており、気体供給孔56bに窒素ガスを導入できるようになっている。
分岐配管71bからカバーリンスノズル51に純水を供給すると、その純水は液体供給孔55bを通って液体吐出口55aから吐出される。分岐配管81bからカバーリンスノズル51に窒素ガスを供給すると、その窒素ガスは気体供給孔56bを通って気体吐出口56aから吐出される。液体吐出口55aから吐出された純水はほぼ直進するが、環状に吐出された窒素ガスはケーシング(外管56)外の収束点に向かって収束するように進む。このため、純水と窒素ガスとが同時に供給されると、窒素ガスと純水とが該収束点で衝突して混合されることによりミスト状の純水液滴を含む混合流体が形成される。形成された混合流体は、鉛直方向直下に向かう噴流として進行する。
また、洗浄処理ユニットSSは、ユニット内の各駆動機構の動作を制御するユニットコントローラ60を備えている。ユニットコントローラ60のハードウェアとしての構成は一般的なコンピュータと同様であり、各種演算処理を行うCPU、基本プログラムを記憶する読み出し専用のメモリであるROM、各種情報を記憶する読み書き自在のメモリであるRAMおよび制御用ソフトウェアやデータなどを記憶しておく磁気ディスク等を備えている。ユニットコントローラ60が行う動作制御には、回転モータ32の回転制御、回動モータ43,53の回動制御、開閉弁72a,72b,82a,82bの開閉制御および流量調整弁73a,73b,83a,83bの流量調整制御等が含まれる。また、洗浄処理ユニットSSは、上述の構成以外にもユニット全体に清浄気体のダウンフローを供給する機構やユニットから気体を排出する排気機構を備える。さらに、洗浄処理ユニットSSは、例えばフッ酸(HF)、塩酸(HCl)、SC2(塩酸と過酸化水素水と水との混合液)等の薬液を基板Wに供給する機構を備えても良い。
次に、上記構成を有する基板洗浄装置1における洗浄処理内容について説明する。まず、未処理の基板Wを収容したキャリアCが装置外部から搬送されて搬入部11に載置される。そのキャリアCから搬入搬出機構14によって一枚の基板Wが取り出され、受渡し台15に渡される。受渡し台15に渡された基板Wは、搬送ロボットTR1によって受け取られ、4つの洗浄処理ユニットSSのうちのいずれか一つに搬送される。搬送ロボットTR1が洗浄処理ユニットSSに基板Wを搬入するときには、シャッタ21が開放されるとともに、カップ22が下降し、さらに洗浄リンスノズル41およびカバーリンスノズル51が所定の待避位置にまで待避した状態にてスピンベース31に基板Wが渡される。
スピンベース31に渡された基板Wはチャックピン33が押圧状態に切り換わることによって確実に保持される。また、スピンベース31に基板Wが保持された後、シャッタ21が閉鎖されるとともに、基板Wの側方を取り囲む位置にまでカップ22が上昇する。続いて、回動モータ43が洗浄リンスノズル41を回動させて基板Wの周縁部上方位置にまで移動させるとともに、回動モータ53がカバーリンスノズル51を回動させて基板Wの回転中心上方位置にまで移動させる。そして、この状態にて回転モータ32による基板Wの回転を開始するとともに、図6に示すように、窒素ガスと純水とを混合して形成されるミスト状の純水液滴を含む混合流体のカバーリンスノズル51からの吐出を開始すると同時に、洗浄リンスノズル41からも窒素ガスと純水とを混合して形成されるミスト状の純水液滴を含む混合流体の吐出を開始する。なお、カバーリンスノズル51からの吐出を開始した後に、洗浄リンスノズル41からの吐出を開始するようにしても良い。また、洗浄処理ユニットSSにおける各処理動作はユニットコントローラ60の制御下にて行われるものである。また、洗浄リンスノズル41およびカバーリンスノズル51からの吐出を開始する前に、基板W全体に広がる大きなゴミの除去を目的として、プレリンス処理を行っても良い。その際、カバーリンスノズル51に窒素ガスを供給せずに純水のみを供給して吐出するようにしてもよいし、専用の別ノズルを使用するようにしても良い。
ところで、本実施形態においては、洗浄リンスノズル41が内部混合型の二流体ノズルであるのに対して、カバーリンスノズル51が外部混合型の二流体ノズルである。内部混合型の二流体ノズルは、加圧された窒素ガスと純水とをノズル管内部にて混合するため、高圧で洗浄能力の高い混合流体を生成することができる。一方、外部混合型の二流体ノズルは、内部混合型よりも低圧ではあるが微細な純水液滴を含む混合流体を生成することができる。従って、カバーリンスノズル51から基板Wに混合流体を吐出すると、疎水性の基板Wであっても極微細な純水液滴が次々と基板上面に付着することにより該上面に純水の水膜が形成される。また、洗浄リンスノズル41から基板Wに混合流体を吐出することにより、高い洗浄能力を有する混合流体が基板Wの上面に吹き付けられることとなり、該上面が効果的に洗浄されることとなる。
このように、スピンベース31に保持された基板Wの上面に洗浄リンスノズル41から純水液滴を含む混合流体を吐出して洗浄を行いつつ、当該基板Wの上面にカバーリンスノズル51から純水液滴を供給することによって純水の水膜を形成している。そして、カバーリンスノズル51を基板Wの回転中心上方位置に停止させつつ、洗浄リンスノズル41を図6の矢印AR6にて示すように基板Wの周縁部上方位置から回転中心上方位置に向けて回動移動させる。その結果、図7に示すように、少なくとも基板Wの回転中心近傍にはカバーリンスノズル51によって純水の水膜Lが形成された状態にて洗浄リンスノズル41から純水液滴を含む混合流体を吐出して基板Wの洗浄を行うこととなる。このときに、水膜Lは基板Wの回転に伴う遠心力によって拡がり、洗浄リンスノズル41によって洗浄される部位を除いて基板Wの上面は純水水膜Lで覆われる。従って、混合流体による洗浄中に基板Wの中央部が乾燥することはなく、洗浄リンスノズル41から吐出した混合流体の跳ね返りやミストが基板Wの中央部に付着してウォーターマークの発生原因となることを防止することができる。
カバーリンスノズル51によって基板Wの回転中心近傍に純水水膜を形成しつつ、洗浄能力の高い混合流体を吐出する洗浄リンスノズル41を基板Wの周縁部上方位置から回転中心上方位置に向けてスキャンさせることにより基板Wの洗浄処理が進行する。やがて、洗浄リンスノズル41が基板Wの回転中心近傍の上方に近づいてくると、カバーリンスノズル51が若干移動して当該回転中心近傍上方から待避する。そして、図8に示すように、洗浄リンスノズル41が基板Wの回転中心近傍上方位置に到達し、基板Wの中央部が洗浄リンスノズル41から吐出された混合流体によって洗浄されることとなる。このときには、カバーリンスノズル51が基板Wの回転中心近傍上方から待避しているため、洗浄リンスノズル41とカバーリンスノズル51とが相互に干渉するおそれはない。また、基板Wの回転中心近傍には洗浄リンスノズル41から純水液滴を含む混合流体が直接吹き付けられるため、基板Wの中央部が乾燥することはなく、混合流体の跳ね返りやミストが該中央部に付着してウォーターマークの発生原因となることを防止することができる。
洗浄リンスノズル41が基板Wの回転中心近傍上方位置に到達すると、図8の矢印AR8にて示すように移動方向を反転し、基板Wの回転中心上方位置から周縁部上方位置に向けて回動移動する。そして、洗浄リンスノズル41が基板Wの回転中心近傍上方から離間した後に、カバーリンスノズル51が再び基板Wの回転中心上方位置に戻る。この間もカバーリンスノズル51は純水水膜を形成しているので、洗浄リンスノズル41によって洗浄される部位を除いて基板Wの上面は遠心力で拡がった純水水膜で覆われることとなる。
その後、純水水膜を形成するカバーリンスノズル51を基板Wの回転中心上方位置に停止させつつ、洗浄能力の高い混合流体を吐出する洗浄リンスノズル41を基板Wの周縁部上方位置に向けて回動移動させる。その結果、図9に示すように、少なくとも基板Wの回転中心近傍にはカバーリンスノズル51によって純水の水膜Lが形成された状態にて洗浄リンスノズル41から純水液滴を含む混合流体が吐出されて基板Wの洗浄が行われることとなる。やがて、洗浄リンスノズル41が基板Wの周縁部上方位置にまで戻った後、再び該周縁部上方位置から回転中心上方位置に向けた回動移動を開始し、上記動作を繰り返す。すなわち、洗浄用の混合流体を吐出する洗浄リンスノズル41が基板Wの回転中心上方位置と周縁部上方位置との間で往復移動を繰り返し、洗浄リンスノズル41が回転中心近傍の上方に来たときのみ純水水膜を形成するカバーリンスノズル51が当該回転中心近傍上方から待避し、それ以外のときはカバーリンスノズル51が当該回転中心近傍上方にて混合流体を吐出して基板Wの中央部に純水水膜を形成する。
所定時間の上記洗浄処理動作が終了した後、洗浄リンスノズル41およびカバーリンスノズル51からの混合流体吐出を停止し、それら両ノズル41,51を所定の待避位置にまで待避させる。そして、基板Wの回転数を増大させて遠心力により基板Wに付着した水滴を取り除くいわゆる振り切り乾燥処理を実行する。基板Wの乾燥処理が完了すると、基板Wの回転を停止し、チャックピン33を開放状態に切り換える。その後、カップ22が下降するとともに、シャッタ21が開放される。次に、搬送ロボットTR1によってスピンベース31から基板Wが取り出され、受渡し台15に渡される。受渡し台15に渡された基板Wは、搬入搬出機構14によって受け取られ、搬出部12に載置されたキャリアCに収容される。以上のようにして、基板洗浄装置1における一連の洗浄処理が完了する。
本実施形態においては、基板Wの直接の洗浄処理を担当する洗浄リンスノズル41だけでなく、ウォーターマーク防止のための水膜を形成するカバーリンスノズル51をも混合流体を吐出する二流体ノズルとしている。このため、基板Wが疎水性基板であっても、その上面に均一な薄い純水水膜が形成され、洗浄処理時のウォーターマーク発生をより確実に防止することができる。また、洗浄能力を低下させることなく、洗浄処理ユニットSS全体としての純水使用量を低減することができる。さらに、カバーリンスノズル51からも純水液滴を含む混合流体を吐出するため、カバーリンスノズル51自体による洗浄補助効果も得ることができる。
また、洗浄用の混合流体を吐出する洗浄リンスノズル41が基板Wの回転中心近傍の上方以外に位置しているときには純水水膜を形成するカバーリンスノズル51を当該回転中心近傍の上方に位置させるとともに、洗浄リンスノズル41が回転中心近傍の上方に位置しているときにはカバーリンスノズル51を回転中心近傍の上方から待避させるようにしている。このため、洗浄リンスノズル41およびカバーリンスノズル51の双方が相互に干渉するおそれはなく、しかも乾燥によるウォーターマークが発生しやすい基板Wの中央部近傍が常に水膜に覆われることとなるため、洗浄処理時のウォーターマーク発生をより確実に防止することができる。また、基板Wの上面において、洗浄リンスノズル41により洗浄されている部位以外は常時水膜にて覆われることとなる。
また、本実施形態においては、洗浄用の混合流体を吐出する洗浄リンスノズル41を窒素ガスと純水とをノズル内部にて混合する内部混合型の二流体ノズルにて構成するともに、純水水膜を形成するカバーリンスノズル51を外部混合型の二流体ノズルにて構成している。上述したように、外部混合型の二流体ノズルは内部混合型のものよりも低圧ではあるが微細な純水液滴を含む混合流体を生成することができ、ウォーターマーク防止のための水膜を形成するカバーリンスノズル51として好適である。一方、内部混合型の二流体ノズルは高圧の混合流体を生成することができるため洗浄能力が高く、直接の洗浄処理を担当する洗浄リンスノズル41として好適である。
以上、本発明の実施の形態について説明したが、この発明は上記の例に限定されるものではない。例えば、上記実施形態においては、洗浄用の混合流体を吐出する洗浄リンスノズル41を基板Wの回転中心上方位置と周縁部上方位置との間で往復移動させるようにしていたが、これに限定されるものではなく、洗浄リンスノズル41を基板Wの回転中心上方位置から周縁部上方位置に向けて一方向のみに繰り返しスキャンさせるようにしても良い。また、洗浄リンスノズル41を基板Wの周縁部上方位置から回転中心上方位置を通って反対側の周縁部上方位置までフルスキャンさせるようにしてもよい。いずれの場合であっても、洗浄リンスノズル41が回転中心近傍の上方に来たときのみ純水水膜を形成するカバーリンスノズル51が当該回転中心近傍上方から待避し、それ以外のときはカバーリンスノズル51が当該回転中心近傍上方にて混合流体を吐出して基板Wの上面に純水水膜を形成する。
また、上記実施形態においては、洗浄用の混合流体を吐出する洗浄リンスノズル41を内部混合型の二流体ノズルとし、純水水膜を形成するカバーリンスノズル51を外部混合型の二流体ノズルとしていたが、洗浄リンスノズル41およびカバーリンスノズル51の双方をともに内部混合型の二流体ノズルとしても良いし、双方をともに外部混合型の二流体ノズルとしても良い。
洗浄リンスノズル41およびカバーリンスノズル51の双方を同タイプの二流体ノズルとしたときには、洗浄リンスノズル41からは洗浄能力の高い混合流体を生成吐出するようにするとともに、カバーリンスノズル51からは純水水膜を形成し易い混合流体を生成吐出するように条件設定することが好ましい。具体的には、洗浄リンスノズル41に送給する純水流量をカバーリンスノズル51に送給する純水流量よりも少なくする。このようにすると、洗浄リンスノズル41から吐出される混合流体に含まれる水量がカバーリンスノズル51から吐出される混合流体に含まれる水量よりも少なくなるため、カバーリンスノズル51から純水水膜形成に適した混合流体が吐出されることとなる。また、洗浄リンスノズル41に送給する窒素ガス流量をカバーリンスノズル51に送給する窒素ガス流量よりも多くする。このようにすると、洗浄リンスノズル41から吐出される混合流体の圧力がカバーリンスノズル51から吐出される混合流体の圧力よりも高くなるため、洗浄リンスノズル41から洗浄能力の高い混合流体が吐出されるとともに、カバーリンスノズル51から水膜形成に適した混合流体が吐出されることとなる。さらに、スピンベース31に保持された基板Wとカバーリンスノズル51との間の距離が当該基板Wと洗浄リンスノズル41との間の距離以上となるように設定する。このようにすると、カバーリンスノズル51から吐出された混合流体が基板Wに吹き付けられる圧力は洗浄リンスノズル41よりも比較的弱いものとなり、しかもカバーリンスノズル51から吐出された混合流体は基板W上面の広い範囲に吹き付けられることとなるため、カバーリンスノズル51から純水水膜形成に適した混合流体が吐出されることとなる。なお、上記の三つの条件を全て満たすことが最も好ましいが、少なくとも一つは満たしていれば良い。
また、上記実施形態においては、カバーリンスノズル51を、図5に示す如き二重管構造の外部混合型二流体ノズルとしていたが、これを例えば特開2002−270564号公報に開示されているような気体吐出ノズルと液体吐出ノズルとを別体としてそれらから吐出されるガスと純水とを衝突させて混合流体を生成する形態としても良い。
また、上記実施形態においては、洗浄リンスノズル41およびカバーリンスノズル51の双方から純水液滴を含む混合流体を吐出するようにしていたが、洗浄リンスノズル41からは洗浄液としての純水または薬液のいずれかの液滴を含む混合流体を吐出するようにすれば良く、カバーリンスノズル51からも洗浄液としての純水または薬液のいずれかの液滴を含む混合流体を吐出するようにすれば良い。そして、洗浄リンスノズル41およびカバーリンスノズル51から吐出する混合流体に含まれる液滴の洗浄液種の組み合わせについては任意の組み合わせとすることができる。なお、薬液としてはフッ酸(HF)、塩酸(HCl)、SC2(塩酸と過酸化水素水と水との混合液)等を使用することができる。また、純水に代えて、純水中に二酸化炭素や窒素ガス等のガスが溶解した水溶液や微量の薬液(アンモニア水や塩酸等)が混合した溶液を使用することができる。
また、上記実施形態においては、洗浄リンスノズル41として二流体ノズルを使用していたが、これに代えて、高圧ジェット洗浄ノズルや超音波洗浄ノズル等、他の非接触式の洗浄ツールを採用するようにしてもよい。
本発明に係る基板洗浄装置の配置構成を模式的に示す図である。 洗浄処理ユニットの構成を示す図である。 洗浄リンスノズルおよびカバーリンスノズルの移動態様を示す図である。 洗浄リンスノズルの構造を示す概略断面図である。 カバーリンスノズルの構造を示す概略断面図である。 図1の基板洗浄装置における基板洗浄の様子を示す図である。 図1の基板洗浄装置における基板洗浄の様子を示す図である。 図1の基板洗浄装置における基板洗浄の様子を示す図である。 図1の基板洗浄装置における基板洗浄の様子を示す図である。
符号の説明
1 基板洗浄装置
30 保持回転機構
31 スピンベース
32 回転モータ
40 洗浄リンス機構
41 洗浄リンスノズル
43,53 回動モータ
50 カバーリンス機構
51 カバーリンスノズル
60 ユニットコントローラ
SS 洗浄処理ユニット
W 基板

Claims (5)

  1. 洗浄液を基板に供給して洗浄する基板洗浄装置であって、
    基板を略水平面内にて回転可能に保持する保持手段と、
    前記保持手段に保持された基板の上面に洗浄液の液滴を生成して吐出する液滴生成手段と、
    前記液滴生成手段から洗浄液の液滴が吐出される基板の上面に所定の液体の液滴を供給して該上面に液膜を形成する液膜形成手段と、
    を備えることを特徴とする基板洗浄装置。
  2. 請求項1記載の基板洗浄装置において、
    前記液滴生成手段を前記保持手段に保持された基板の上面と平行に移動させる第1駆動手段と、
    前記液膜形成手段を前記保持手段に保持された基板の上面と平行に移動させる第2駆動手段と、
    前記液滴生成手段が前記基板の回転中心近傍上方以外に位置しているときには前記液膜形成手段を当該回転中心近傍上方に位置させるとともに、前記液滴生成手段が前記回転中心近傍上方に位置しているときには前記液膜形成手段を前記回転中心近傍上方から待避させるように前記第1駆動手段および前記第2駆動手段を制御する駆動制御手段と、
    をさらに備えることを特徴とする基板洗浄装置。
  3. 請求項1または請求項2記載の基板洗浄装置において、
    a)前記液滴生成手段から吐出される液量が前記液膜形成手段から吐出される液量よりも少ない、
    b)前記液滴生成手段から吐出される気体量が前記液膜形成手段から吐出される気体量よりも多い、
    c)前記保持手段に保持された基板と前記液膜形成手段との間の距離が当該基板と前記液滴生成手段との間の距離以上である、
    の三つの条件のうちの少なくとも一つを満たすことを特徴とする基板洗浄装置。
  4. 請求項1または請求項2記載の基板洗浄装置において、
    前記液滴生成手段は、ノズルの内部にて気体と液体とを混合して液滴を生成して該ノズルから吐出する内部混合型の二流体ノズルであり、
    前記液膜形成手段は、ノズルの外部にて気体と液体とを混合して液滴を生成して供給する外部混合型の二流体ノズルであることを特徴とする基板洗浄装置。
  5. 請求項1から請求項4のいずれかに記載の基板洗浄装置において、
    前記液滴生成手段は、純水の液滴を生成して吐出し、
    前記液膜形成手段は、基板上に純水膜を形成することを特徴とする基板洗浄装置。
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